文章
玲儿
2017年08月24日
ノアサガオの基本情報
学名:Ipomoea indica
和名:ノアサガオ(野朝顔) その他の名前:宿根アサガオ、琉球アサガオ、西表アサガオ、ケープタウンアサガオ
科名 / 属名:ヒルガオ科 / サツマイモ属
特徴
ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂しています。‘オーシャン・ブルー’が代表的ですが、ピンクや白花も流通しています。昨今の「緑のカーテン」ブームにより、最も注目されている植物の一つで、窓や壁を覆って日ざしを遮り、柔らかな日陰をつくってくれます。
一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。開花期間は長く、霜が降りる11月まで咲き続け、10月上旬ごろに花数が最も多く、美しくなります。3~8個の花を房状につけ、しかも夕方まで咲き続けるので、豪華です。繁殖力もきわめておう盛で、地表面付近からランナーを出し、広がっていきます。
関東地方以西では、冬に茎葉が枯れたら地上部を切ってマルチングか盛り土をしておけば、戸外で冬越しできます。
種類(原種、園芸品種)
‘オーシャン・ブルー’
Ipomoea indica ‘Ocean Blue’
ノアサガオの突然変異種。花色は朝は青紫、夕方になると赤紫に変化する。暖地では簡単な防寒で冬越しする。タネができないので、さし木または茎伏せでふやす。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると葉がうなだれることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意しましょう。
暖地であれば、冬に茎葉が枯れても地下の茎が残ります。霜で傷んだら地上部を刈り取り、マルチングか盛り土をしておくと、戸外で容易に冬越しできます。
水やり
梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかりと水やりをします。特に生育おう盛となる真夏は、庭植えであっても朝夕の水やりが必要となり、土の中に十分しみ込むまで時間をかけて水やりをします。
肥料
元肥として緩効性肥料を用土に混ぜておきます。植えつけ1か月後からは、1㎡当たり30gの化成肥料を2~3週間に1回置き肥し、肥料切れさせないようにします。真夏には毎日水やりを行うようになるので、液体肥料では微量要素が流れ出しやすいため、置き肥のほうがよいでしょう。肥料が切れると、下葉が黄色くなり、花つきも悪くなります。
病気と害虫
害虫:オンシツコナジラミ、ヨトウムシ
8月から10月にかけて、オンシツコナジラミとヨトウムシが発生することがあります。オンシツコナジラミは葉裏につきやすく、これは株を揺すると一斉に飛び立つので、よくわかります。ほうっておくと、排せつ物によりすす病を併発します。ヨトウムシは発生したら捕殺します。
用土(鉢植え)
腐植質に富み、水はけのよい用土が適しています。市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月ごろからポット苗が流通します。成長が早いので時期を急いで植えつける必要はありませんが、苗を入手したらポット内で根詰まりしないうちに速やかに植えつけます。生育がおう盛なため地植えが望ましいですが、できない場合は土がたっぷり入る大型のプランターなどに植えつけます。庭植えの場合、株間は60~90cm、プランターの場合は1株で十分です。
ふやし方
5月から6月と8月下旬から9月に、つるを1節つけて切ってさし木をするか、茎伏せします。地面を這って根を下ろしたつるを掘って鉢上げすることもできます。
主な作業
誘引:支柱やネット、あるいはひもなどにつるを誘引します。手が届く低い位置にある間は、つるがネット全体に行き渡るように、横方向にもこまめに誘引します。
花がら摘み:涼しくなれば花は翌日まで咲いていますが、本来は一日花なので、毎日咲き終わった花を摘み取ります。
枯れ葉取り:黄色くなった枯れ葉は目立つので、適宜取り除きます。
学名:Ipomoea indica
和名:ノアサガオ(野朝顔) その他の名前:宿根アサガオ、琉球アサガオ、西表アサガオ、ケープタウンアサガオ
科名 / 属名:ヒルガオ科 / サツマイモ属
特徴
ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂しています。‘オーシャン・ブルー’が代表的ですが、ピンクや白花も流通しています。昨今の「緑のカーテン」ブームにより、最も注目されている植物の一つで、窓や壁を覆って日ざしを遮り、柔らかな日陰をつくってくれます。
一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。開花期間は長く、霜が降りる11月まで咲き続け、10月上旬ごろに花数が最も多く、美しくなります。3~8個の花を房状につけ、しかも夕方まで咲き続けるので、豪華です。繁殖力もきわめておう盛で、地表面付近からランナーを出し、広がっていきます。
関東地方以西では、冬に茎葉が枯れたら地上部を切ってマルチングか盛り土をしておけば、戸外で冬越しできます。
種類(原種、園芸品種)
‘オーシャン・ブルー’
Ipomoea indica ‘Ocean Blue’
ノアサガオの突然変異種。花色は朝は青紫、夕方になると赤紫に変化する。暖地では簡単な防寒で冬越しする。タネができないので、さし木または茎伏せでふやす。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると葉がうなだれることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意しましょう。
暖地であれば、冬に茎葉が枯れても地下の茎が残ります。霜で傷んだら地上部を刈り取り、マルチングか盛り土をしておくと、戸外で容易に冬越しできます。
水やり
梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかりと水やりをします。特に生育おう盛となる真夏は、庭植えであっても朝夕の水やりが必要となり、土の中に十分しみ込むまで時間をかけて水やりをします。
肥料
元肥として緩効性肥料を用土に混ぜておきます。植えつけ1か月後からは、1㎡当たり30gの化成肥料を2~3週間に1回置き肥し、肥料切れさせないようにします。真夏には毎日水やりを行うようになるので、液体肥料では微量要素が流れ出しやすいため、置き肥のほうがよいでしょう。肥料が切れると、下葉が黄色くなり、花つきも悪くなります。
病気と害虫
害虫:オンシツコナジラミ、ヨトウムシ
8月から10月にかけて、オンシツコナジラミとヨトウムシが発生することがあります。オンシツコナジラミは葉裏につきやすく、これは株を揺すると一斉に飛び立つので、よくわかります。ほうっておくと、排せつ物によりすす病を併発します。ヨトウムシは発生したら捕殺します。
用土(鉢植え)
腐植質に富み、水はけのよい用土が適しています。市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月ごろからポット苗が流通します。成長が早いので時期を急いで植えつける必要はありませんが、苗を入手したらポット内で根詰まりしないうちに速やかに植えつけます。生育がおう盛なため地植えが望ましいですが、できない場合は土がたっぷり入る大型のプランターなどに植えつけます。庭植えの場合、株間は60~90cm、プランターの場合は1株で十分です。
ふやし方
5月から6月と8月下旬から9月に、つるを1節つけて切ってさし木をするか、茎伏せします。地面を這って根を下ろしたつるを掘って鉢上げすることもできます。
主な作業
誘引:支柱やネット、あるいはひもなどにつるを誘引します。手が届く低い位置にある間は、つるがネット全体に行き渡るように、横方向にもこまめに誘引します。
花がら摘み:涼しくなれば花は翌日まで咲いていますが、本来は一日花なので、毎日咲き終わった花を摘み取ります。
枯れ葉取り:黄色くなった枯れ葉は目立つので、適宜取り除きます。
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文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
朝顔は朝に咲くと言いますが、実は夜明け前から花は開いていきます。小学校の夏休みの宿題として観察日記を書いた方も多いのではないでしょうか?花の色は主に青や紫、中にはピンクがかった色も。花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。花開いたあとは、内側に籠る様にして閉じてしまいます。
朝に咲く花という点以外で特徴的なのは「つる」支柱を立てれば、そこを伝う様にしてするする際限なく伸びていくことです。その高さは2メートルにも及ぶことがあり、葉も覆い茂ります。公共施設などで育てて朝顔が緑のカーテンとして利用されているのをよく目にしますね。
朝顔の花言葉
朝顔の花言葉は「固い絆」「愛情の絆」「儚い恋」「短い愛」。
身近な植物なので中々意識しませんが、素敵な花言葉が付いています。「固い絆」これは朝顔のツルが支柱にしっかり絡みついていることから付けられました。人との絆に見立てたのですね。同様に「愛情の絆」という花言葉もついています。少し寂しい花言葉として「儚い恋」「短い愛」というものがあります。これは朝顔が基本的に一日花で、短い時間しか花咲かない事を指して付けられたものです。
朝顔の基本情報科・属ヒルガオ科イポメア属和名朝顔(アサガオ)英名Morning glory学名Ipomoea nil原産地熱帯アジア出回り時期5月~8月育てやすさ★★★★★
朝顔の種類・品種
朝顔の種類は大きく分けて2種類あります。日本朝顔と西洋朝顔です。大きな違いは開花時期。日本朝顔は初夏に花咲きますが、西洋朝顔は9月以降に花を咲かせます。育て方に違いはほとんどありませんが、西洋朝顔は水を多く欲し、つるの成長もとても長いです。
朝顔の育て方用土
朝顔は有機物の多い土が一番育ちやすいです。市販された培養土でも可能。自分で混ぜ合わせるのなら、赤玉土、腐葉土を半々ずつ加え、ひとさじ程度川砂を混ぜれば理想的な用土に仕上がります。
種まき
暖かい時期でないと芽が出ません。春から初夏にかけて種まきをしましょう。種は鉢植えなら一粒、長さのあるプランターなら三粒程蒔くことが出来ます。土は指で穴を開ければ良いです。丸い種の少し尖った部分から芽が出るのでそちらを上にして植えてください。
苗の選び方
ポットの底から根が見える苗は元気な証拠。裏返して覗いてみるとすぐにわかるので簡単です。葉は変していないく緑色のものが望ましいでしょう。ラベルがついていれば、品種や生産者もわかるので購入する側としては安心するという一面もあります。
植え付け
苗から鉢に植え付ける場合、支柱を立てやすい丸い鉢の方が好ましいです。地植えの場合は、つたが蒔きつけられるようなネットを設置してください。苗を敷き詰めて植えつけるとつた同士が絡まり上手く成長しません。鉢植えなら、一つに付き苗が一つで十分でしょう。
水やり
朝、もしくは夕方の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。土の表面が乾いていればたっぷり水を与えます。土が白くなっていると、ある一定の目安になるでしょう。
追肥
追肥を行うタイミングは成長期、開花期に行うと良いでしょう。鉢植えで育てるのがほとんどだと思いますので、週一程度液体肥料を与えれば十分です。花付きが良くなります。
剪定
朝顔が成長している最中に摘心を行いましょう。ツルが伸びたら、その先端を摘み取るとまた別のツルが増え広がりのある朝顔が出来ます。ハサミで切っても爪で切っても問題ありません。
収穫
朝顔の種は黒くて小さな粒。花が終わり、何もない緑色の蕾だけが残ります。その内側に種が生成され、熟していくのです。採取のタイミングは緑が茶色に変化し、がくが反り返ったころ。内側から黒い種が見えてくる際に中から種を取り出すことが出来ます。
病害虫
葉裏に寄生する害虫は沢山いますが、その代表はホコリダニでしょう。葉が縮み、成長しなければこのホコリダニが付着している可能性が高いです。取り除く方法は葉裏に水を掛けると成功することがあります。死滅させたいのであれば市販の薬剤も有効です。
朝顔の育て方 まとめ
・種まきは芽が出る部分を上にし、人差し指の第一関節分の深さの穴にいれる
・水やりはたっぷり。朝もしくは夕方に行う
・摘心を行えば葉の育成に繋がり、別のツルが育つ。ハサミや爪で摘心を行っても良い
朝顔のその他色々なぜ朝顔は学校教育で使われるの?
朝顔と言えば、朝に咲く花というイメージと共に小学校で育てる花、というイメージも強いですよね。小学校低学年の夏休み前に育てて、終業式の日に汗を掻きながら持ち帰ると言う思い出を皆さんお持ちではないでしょうか。しかし、なぜ朝顔を育てるのでしょう。それは、成長過程がしっかりと目に見えるからです。朝顔は種を蒔いて水をやればほとんどの場合芽をだします。そして、長く伸びるつたや、花が咲く過程をおよそ2,3か月で見れるのです。この特徴を生かし、植物を育てる過程で成長に「気づく」事が大事だということですよね。
「朝顔」三島由紀夫
「朝顔」は、三島由紀夫の夢の中に死んだ妹が幽霊となってたびたび姿を見せる、というもの。三島が溺愛していた3歳年下の妹平岡美津子は、17歳の時に腸チフスで亡くなってしまいます。夕方の葉花の命が終わってしまう朝顔のイメージを、夭逝した妹に重ねあわせているのです。妹はいつも、幼いころに仕立ててもらった大きな朝顔を染め抜いた浴衣を着て現れます。妹への儚い想いが現れている短編小説です。
朝顔は高級薬だった?
今でこそ身近な朝顔ですが、その昔古代中国から日本に渡って来た当時は薬として広まりました。とても高価なもので中国では牛と朝顔が交換されるほどの価値があった為、朝顔の種は「牽牛子(けにごし)」と呼ばれていたほど。なんでも治せる万能薬として大変重宝されました。科学の発達した現在、朝顔にそんな効力があったのか調べたところ薬としての効用は多少あったようです。それは「下剤」もしくは「利尿」作用。その程度で万能薬?と思ってしまいますが、当時としては画期的な効果を生んでいたのでしょう。あまりにも力があると言われたため、子供には使用禁止にしていたほどでした。
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文章
笼岛 みどり
2017年03月13日
皆さんは古典園芸植物と聞いて、何を思い浮かべますか。
菊、朝顔、牡丹、桜、皐月、そして今が盛りの花菖蒲。
今回2箇所の花菖蒲園で撮影を行い、じっくりと花菖蒲に向き合ってみると、古典園芸植物に対する思いが変わって行きました。
1.いせはらあやめの里
先日、神奈川県伊勢原市にある「いせはらあやめの里」に、トイカメラを携えて花菖蒲の撮影に行ってきました。
「いせはらあやめの里」は最盛期には約1.3ヘクタールの畑に、200品種20000株の花菖蒲が咲く「かながわの花名所100選」の一つでした。
その日訪れてみると、事前に知っていたとはいえ、その光景に込み上げてくる思いがありました。
目の前の畑は僅かに3面程度、他は花菖蒲畑になる前の水田に戻っていました。
2年前の同時期に訪れた時は「あやめまつり」が催され、音楽が流れる中、屋台が並び、向こうまで咲く花菖蒲は、よくある花菖蒲園の水田ではなく畑なので、近くまで寄って撮影できました。
その時は知りませんでしたが、「あやめまつり」はこの年が最後でした。
栽培農家の高齢化と後継者不足、市からのすべての支援が打ち切られ、この花菖蒲畑は2017年度をもって廃止される予定です。
それでも今年訪れたのは、まつりは行われませんが、あやめの里が出来た時から栽培を続けている農家の方が、自由に見学できるように、ご自身の畑を維持されていると聞いたからでした。
もう来年は見ることができないかもしれない花菖蒲畑で、名前は分かりませんが、かつて撮影した品種と同じものをパシャ。
空を見上げてパシャ。
見学をさせて下さっている農家の方と、静岡から見に来られたお客様がお話をされていました。 もちろん惜しむ声が聞こえてきます。 皆さんももしお近くにお住まいならば、訪れてみてはいかがでしょうか。
2.神奈川県立相模原公園「水無月園」
同じ日にもう1箇所菖蒲園を訪れました。
こちらは神奈川県立相模原公園にある「水無月園」。
118品種26000株の花菖蒲が植栽されています。
訪れて最初に見かけたのは、透き通るような水色の花菖蒲。
品種名は分かりませんでした。
もう少し濃い青の花菖蒲も咲いています。
花菖蒲は花弁のことを花被と呼びます。 このように見事な柄の花被が垂れ咲きになる姿こそ、花菖蒲らしいとイメージされる方が多いのではないでしょうか。
このように最も目立つ外花被が3枚のものを、「三英」と呼びます。
3.白地にぼかしの花菖蒲
今回は奥の花菖蒲田から「水無月園」に入りましたが、手前の大きな花菖蒲田がメインどころでしょう。
入り口近くは「清少納言」の群植が、見事に咲いていました。
白い花被に薄い青のぼかしが美しい品種。
これまで花菖蒲の品種について関心を持っていませんでしたが、「いせはらあやめの里」のように、毎年見られると思っていた花が、そうではないと今更ながらに確認し、今回は意識して1種1種を見ようと思いました。 「清少納言」をもう一枚。
次は「児化粧・チゴゲショウ」。 白地に薄紅色のぼかし。 このように内花被が発達し、6枚に見えるものは「六英」と呼びます。
「児化粧」は肥後系です。 花菖蒲は江戸時代から日本各地で改良され、その地方の美意識を反映し、特色が分かれてきました。 肥後系は花が大きく、豪華絢爛な花容。
こちらも六英の花菖蒲。 白地に薄紫のぼかし。 品種は分かりませんでした。
-白地に筋入りの花菖蒲-
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