文章
笼岛 みどり
2017年03月13日
目次
トレニアの基本情報
トレニアの育て方
トレニアの育て方 まとめ
トレニアのその他色々
トレニアの基本情報
熱帯地域原産なので生育適温が15度~30度で暑さに強く、夏から秋の花壇に適した開花期の長い一年草です。生育が旺盛で草丈20~30センチにこんもり茂るような姿になります。花色は白地に桃色や青地に紫などの覆輪が美しく、他に黄色やローズ色もあります。花形はゴマノハグサ科特有の唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。夏の多湿にも強く育てやすいですが極端な乾燥は嫌います。横に広がって生長するので花壇の縁取りやハンギングバスケットに適しています。
トレニアの花言葉
トレニアの花言葉は「ひらめき」「温和」「愛嬌」「可憐」「可憐な欲望」「控えめな美点」「あなたを思ってやまない」
トレニアはめしべの先端に触れるとさっと閉じる動きをします。この鋭敏な動きをする性質から「ひらめき(Flash of genius)」という花ことばがつけられています。また、「温和」「愛嬌」「可憐」「可憐な欲望」という花言葉は可憐な花姿からは想像がつかないほど生命力が強くこぼれ種からも大きく生育するという性質に由来します。また、「控えめな美点」「あなたを思ってやまない」という花言葉もつけられています。
トレニアの基本情報科・属ゴマノハグサ科英名Torenia・Bluewings・Wishbone flower学名Torenia fournieri原産地インドシナ半島出回り時期5月~7月育てやすさ★★★★☆
トレニアの種類・品種
匍匐性で青一色の花が咲く「サマーウェーブ」や黄色で中心が黒色の「ゴールデンウィッシュボーン」「F1クラウン」シリーズなどがあります。
トレニアの育て方用土
水はけと通気性の良い軟らかい用土が理想的です。花壇植えの場合は腐葉土を2割ほど混ぜておきましょう。鉢植えで栽培する場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜましょう。
種まき
発芽適温が20度くらいなので暖かくなってから行いましょう。ピートバンにまき、発芽後にポットに移植します。種が細かいため覆土は不要です。
苗の選び方
葉の色が濃く鮮明でみずみずしいもの、下葉が黄色く変色したり花がらがたくさんついたような古い株は避けましょう。
植え付け
日向から半日陰の湿り気のある場所を好みます。株間は15~20センチほどあけて植え付けます。真夏の西日で花や葉を傷めることがあります。
水やり
乾燥には弱いので夏場に乾きすぎると生育が衰えてしまいます。土の表面が完全に乾く前にこまめに水やりをしましょう。ただし水が停滞するような過湿気味ではうまく育ちません。
追肥
生育期間中に月に1回ほど3要素が均等に入った化成肥料を少量ずつ株元に施すか液肥を月に2回ほど施しましょう。肥料切れすると花が途切れてしまいます。
病害虫
丈夫な品種であまり病害虫はありませんが新芽にアブラムシがついたり、過湿気味だったり風通しが悪いとウドンコ病が発生します。観察して適宜薬剤で防除しましょう。
アブラムシ
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
ウドンコ病
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
トレニアの育て方 まとめ
・植え付けは水はけと通気性の良い軟らかい用土で、日向から半日陰の湿り気のある場所に行いましょう。
・花がらつみは、ひとつの茎に房状に花をつけるので花後は花茎の付け根から切るようにしましょう。
・夏の終わりごろに枝先を3節ほど切り戻し、速効性の化成肥料を追肥するとわき芽が伸びて秋にはたくさん開花します。
・水やりは土の表面が完全に乾く前にこまめにしましょう。乾燥には弱いので夏場に乾きすぎると生育が衰えてしまうので注 意が必要です。
トレニアのその他色々トレニアにあわせる草花
トレニアは透明感がある白にピンクや紫の縁取りがされたもの、黄色や濃い紫色のものまで花色が多彩にあります。その美しい花色が魅力的に生えるような組み合わせがおすすめです。たとえばトレニアの花色と同系色の白やピンクのインパチェンスを組み合わせてもよいですし、明るい黄緑色のカラーリーフのリシマキア・ヌンムラリアやアルケミラモリスなどと組み合わせるのもさわやかでかわいらしい印象になります。また、花期が長いのでトレニアと同様に秋まで咲くマリーゴールドやサルビアと合わせてもよいでしょう。
トレニアの雌しべが動く
トレニアはめしべの先が2つに割れており、ここに触れるとたちまち柱頭を閉じてしまいます。花粉の取り込みを確実にするため、といわれていますが植物の運動の一つとして興味深いものです。つつくと閉じるめしべはしばらくするとまた開き、再び触れると閉じる、という運動をします。
トレニアの英名、和名の由来
トレニアの英名Wishbone flowerは「Y型の鶏の胸骨の花」という意味で、トレニアの雌しべが咲きが二つに分かれていてこの骨と似た形なのでつけられました。鶏の胸骨をなぜWishboneというかですが、料理でみつけたら2人で引っ張り折れなかった方の願いが叶うということからつけられたといわれています。和名のナツスミレ(夏菫)は花の形や色が野生のスミレに似ていることからつけられました。また、ハナウリクサ(花瓜草)は家の周りや田地などにはえる瓜草に似ていることから名づけられています。
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