文章
玲儿
2017年09月25日
スイートバイオレット(ニオイスミレ)の基本情報
学名:Viola odorata 英名:sweet violet
和名:ニオイスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
スイートバイオレットは、冬の花壇に欠かせないパンジーやビオラと同じ、スミレ属の多年草です。冬から早春にかけて2cmほどの香りのよい花をひそやかに咲かせて、花が少ない季節を彩ります。この開放花もタネをつけますが、気温が高くなる5月になると、葉の陰で小さな閉鎖花をつけて自家受粉したタネをつくります。どちらのこぼれダネも発芽してよくふえますが、花後に株元から伸びるランナー(ほふく茎)でも、横に広がります。
日本は国土の狭さのわりに数多くのスミレ属を産することで知られますが、スイートバイオレットはヨーロッパから西アジアが原産です。紀元前320年ごろにはすでにギリシャなどで栽培され、アテネを象徴する花となっていました。イギリスではチューダー朝のころにはさまざまな色の品種が庭園で栽培されるようになり、19世紀以降、愛好家がふえるにつれて育種への取り組みが盛んに行われました。2回の世界大戦により多くの品種が失われましたが、いくつもの栽培品種が現存しています。
花を溶剤抽出した香料は甘いフローラルな香りで、以前はフローラルブーケ調の香水などによく使われていました。安価な合成香料が発明されたため、現在では、香料用にスイートバイオレットを栽培することは少なくなりました。他方、葉を溶剤抽出した香料は青臭い香りで、高級な香水の材料になるため、今もエジプトで少量生産されています。
市販のスミレの花の砂糖がけのようにエディブルフラワーとして利用したり、薬用で内服したりしますが、大量に摂取することは避けましょう。また、タネや根茎には神経毒性のビオリンなどが含まれるといわれ、注意が必要です。
「八重咲きニオイスミレ」という名で流通するパルマスミレは、現在はニオイスミレ(スイートバイオレット)とは別の種とされます。耐寒性が弱いのですが、花の香りが強くて甘い点が好まれます。
種類(原種、園芸品種)
パルマスミレ
Viola suavis
八重咲きニオイスミレの名前でも流通するものもあるが、ニオイスミレとは別種。花の香りが甘くて強い。耐寒性は弱い。
パルマスミレ‘パルム・ド・トゥールーズ’
Viola suavis ‘Parme de Toulouse’
花色(紫系)に濃淡の幅がある。よく流通しているパルマスミレの一つ。芳香が強い。
学名:Viola odorata 英名:sweet violet
和名:ニオイスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
スイートバイオレットは、冬の花壇に欠かせないパンジーやビオラと同じ、スミレ属の多年草です。冬から早春にかけて2cmほどの香りのよい花をひそやかに咲かせて、花が少ない季節を彩ります。この開放花もタネをつけますが、気温が高くなる5月になると、葉の陰で小さな閉鎖花をつけて自家受粉したタネをつくります。どちらのこぼれダネも発芽してよくふえますが、花後に株元から伸びるランナー(ほふく茎)でも、横に広がります。
日本は国土の狭さのわりに数多くのスミレ属を産することで知られますが、スイートバイオレットはヨーロッパから西アジアが原産です。紀元前320年ごろにはすでにギリシャなどで栽培され、アテネを象徴する花となっていました。イギリスではチューダー朝のころにはさまざまな色の品種が庭園で栽培されるようになり、19世紀以降、愛好家がふえるにつれて育種への取り組みが盛んに行われました。2回の世界大戦により多くの品種が失われましたが、いくつもの栽培品種が現存しています。
花を溶剤抽出した香料は甘いフローラルな香りで、以前はフローラルブーケ調の香水などによく使われていました。安価な合成香料が発明されたため、現在では、香料用にスイートバイオレットを栽培することは少なくなりました。他方、葉を溶剤抽出した香料は青臭い香りで、高級な香水の材料になるため、今もエジプトで少量生産されています。
市販のスミレの花の砂糖がけのようにエディブルフラワーとして利用したり、薬用で内服したりしますが、大量に摂取することは避けましょう。また、タネや根茎には神経毒性のビオリンなどが含まれるといわれ、注意が必要です。
「八重咲きニオイスミレ」という名で流通するパルマスミレは、現在はニオイスミレ(スイートバイオレット)とは別の種とされます。耐寒性が弱いのですが、花の香りが強くて甘い点が好まれます。
種類(原種、園芸品種)
パルマスミレ
Viola suavis
八重咲きニオイスミレの名前でも流通するものもあるが、ニオイスミレとは別種。花の香りが甘くて強い。耐寒性は弱い。
パルマスミレ‘パルム・ド・トゥールーズ’
Viola suavis ‘Parme de Toulouse’
花色(紫系)に濃淡の幅がある。よく流通しているパルマスミレの一つ。芳香が強い。
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玲儿
2017年08月06日
タチツボスミレの基本情報
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立壷菫) その他の名前:太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。茎はしだいに長く伸び、最大で高さ20cm前後になります。葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。
花色に変化が多く、白(シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora)、薄いピンク(サクラタチツボスミレ V. grypoceras f. rosipetala)、白い花で距(花の後ろにある出っ張り)だけ紫のもの(オトメタチツボスミレ V. grypoceras f. purpurellocalcarata)などがあります。
葉に光沢があり、海岸近くに見られるツヤスミレ (V. grypoceras f. lucida)、葉の葉脈に沿って赤い色が入るアカフタチツボスミレ(V. grypoceras f. variegata)もよく見られます。
種類(原種、園芸品種)
ニオイタチツボスミレ
Viola obtusa
花は色が濃く鮮やかで、香りがある。全体にごく短い毛が密生する。日本列島各地の、山地の草原や道端などのやや乾いたところに生える。
ナガバノタチツボスミレ
Viola ovato-oblonga
葉が長いことが特徴。タチツボスミレより全体に少し色が濃く、紫色を帯びたものが多い。静岡県以西の本州と四国、九州の比較的低山に分布。
セナミスミレ(イソスミレ)
Viola grayi
花は径2.5cm前後と大きく、色も濃く、形も美しい。全体に大型で、最終的には大鉢で育てる。丹後半島以北の本州日本海側と北海道南西部の砂浜に分布。
ナガハシスミレ(テングスミレ)
Viola rostrata
花はタチツボスミレよりやや色が濃く、距がとても長く突き出す。日本列島の主に日本海側と北米大陸東部に分布し、主に低山で見られる。
ビオラ・リビニアナ・パープレア・グループ
Viola riviniana Purpurea Group(V. labradorica var.purpurea)
タチツボスミレに似るが、全体が紫色なので区別できる。花はラベンダー色。ヨーロッパや地中海地域原産のビオラ・リビニアナの園芸品種。
ヒチトウスミレ
Viola grypoceras var. hichitoana
全体にやや大型で、葉はふつう光沢がある。前年の茎が翌春まで生き残る傾向が強い。伊豆諸島と三浦半島の海岸近くや、やや内陸部に分布。
コタチツボスミレ
Viola grypoceras var. exilis
九州に見られる変種で、全体に小型であまり茎が伸びない。
ヤクシマタチツボスミレ
Viola grypoceras var. yakusimensis
屋久島原産。コタチツボスミレに似るが、より小さく、葉の幅が1cmに満たない。分類ではコタチツボスミレに含めたり、その品種とすることもある。
ケイリュウタチツボスミレ
Viola grypoceras var. ripensis
あまり茎が伸びず、葉が小さい。関東地方以西の本州と四国に分布し、増水時に水没するような場所にある岩のすき間などに生える。
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立壷菫) その他の名前:太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。茎はしだいに長く伸び、最大で高さ20cm前後になります。葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。
花色に変化が多く、白(シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora)、薄いピンク(サクラタチツボスミレ V. grypoceras f. rosipetala)、白い花で距(花の後ろにある出っ張り)だけ紫のもの(オトメタチツボスミレ V. grypoceras f. purpurellocalcarata)などがあります。
葉に光沢があり、海岸近くに見られるツヤスミレ (V. grypoceras f. lucida)、葉の葉脈に沿って赤い色が入るアカフタチツボスミレ(V. grypoceras f. variegata)もよく見られます。
種類(原種、園芸品種)
ニオイタチツボスミレ
Viola obtusa
花は色が濃く鮮やかで、香りがある。全体にごく短い毛が密生する。日本列島各地の、山地の草原や道端などのやや乾いたところに生える。
ナガバノタチツボスミレ
Viola ovato-oblonga
葉が長いことが特徴。タチツボスミレより全体に少し色が濃く、紫色を帯びたものが多い。静岡県以西の本州と四国、九州の比較的低山に分布。
セナミスミレ(イソスミレ)
Viola grayi
花は径2.5cm前後と大きく、色も濃く、形も美しい。全体に大型で、最終的には大鉢で育てる。丹後半島以北の本州日本海側と北海道南西部の砂浜に分布。
ナガハシスミレ(テングスミレ)
Viola rostrata
花はタチツボスミレよりやや色が濃く、距がとても長く突き出す。日本列島の主に日本海側と北米大陸東部に分布し、主に低山で見られる。
ビオラ・リビニアナ・パープレア・グループ
Viola riviniana Purpurea Group(V. labradorica var.purpurea)
タチツボスミレに似るが、全体が紫色なので区別できる。花はラベンダー色。ヨーロッパや地中海地域原産のビオラ・リビニアナの園芸品種。
ヒチトウスミレ
Viola grypoceras var. hichitoana
全体にやや大型で、葉はふつう光沢がある。前年の茎が翌春まで生き残る傾向が強い。伊豆諸島と三浦半島の海岸近くや、やや内陸部に分布。
コタチツボスミレ
Viola grypoceras var. exilis
九州に見られる変種で、全体に小型であまり茎が伸びない。
ヤクシマタチツボスミレ
Viola grypoceras var. yakusimensis
屋久島原産。コタチツボスミレに似るが、より小さく、葉の幅が1cmに満たない。分類ではコタチツボスミレに含めたり、その品種とすることもある。
ケイリュウタチツボスミレ
Viola grypoceras var. ripensis
あまり茎が伸びず、葉が小さい。関東地方以西の本州と四国に分布し、増水時に水没するような場所にある岩のすき間などに生える。
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玲儿
2017年07月19日
エイザンスミレの基本情報
学名:Viola eizanensis
和名:エイザンスミレ(叡山菫) その他の名前:エゾスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
エイザンスミレは本州から九州各地の低山の落葉樹林に生え、やや湿ったところに多く見られます。葉はスミレの仲間らしくない形をしています。葉のつけ根まで大きく3つに裂け、ふつう、それぞれに深い切れ込みがあります。花は香りがあり、薄いピンクで花径2cm強、まれに白花(シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida)も見られます。草丈は開花のころは10cm程度ですが、花後に2~3倍にも急速に成長します。花が咲いた促成株は2月ごろから出回ります。
エイザンスミレと近縁種のヒゴスミレ(V. chaerophylloides var. sieboldiana)は、自然に雑種をつくることがあり、できた雑種はヒラツカスミレと呼ばれます。人工的にも再現できるので、よい株を交配した美しいものが流通しています。ほかにも、エイザンスミレは他種としばしば雑種をつくり、これらの子孫は葉が切れ込みます。
種類(原種、園芸品種)
ベニバナナンザンスミレ
Viola eizanensis ‘Benibana nanzan’
名は「ナンザン」だがエイザンスミレの園芸品種。エイザンスミレよりずっと濃い赤紫色の花が咲き、全体にがっちりしていて、強健で優れた品種。
ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana
葉は5つにつけ根まで裂け、それぞれが深く切れ込む。花は白く、強い香りがある。秋田県以南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布。
ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides var. chaerophylloides
ヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な姿で、葉は5つに裂ける。花は白から薄いピンク。対馬、中国大陸東北部から東部、朝鮮半島、シベリア南東部に分布。
ヒラツカスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana × V. eizanensis
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然雑種。両者の中間的な姿で、雑種にしては珍しくタネができる。
ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis var. simplicifolia
葉が深く3つに裂けない。主に関東地方北部や長野県北部、四国に分布。まれに白花(ナルカミスミレ V. eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)も見られる。
学名:Viola eizanensis
和名:エイザンスミレ(叡山菫) その他の名前:エゾスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
エイザンスミレは本州から九州各地の低山の落葉樹林に生え、やや湿ったところに多く見られます。葉はスミレの仲間らしくない形をしています。葉のつけ根まで大きく3つに裂け、ふつう、それぞれに深い切れ込みがあります。花は香りがあり、薄いピンクで花径2cm強、まれに白花(シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida)も見られます。草丈は開花のころは10cm程度ですが、花後に2~3倍にも急速に成長します。花が咲いた促成株は2月ごろから出回ります。
エイザンスミレと近縁種のヒゴスミレ(V. chaerophylloides var. sieboldiana)は、自然に雑種をつくることがあり、できた雑種はヒラツカスミレと呼ばれます。人工的にも再現できるので、よい株を交配した美しいものが流通しています。ほかにも、エイザンスミレは他種としばしば雑種をつくり、これらの子孫は葉が切れ込みます。
種類(原種、園芸品種)
ベニバナナンザンスミレ
Viola eizanensis ‘Benibana nanzan’
名は「ナンザン」だがエイザンスミレの園芸品種。エイザンスミレよりずっと濃い赤紫色の花が咲き、全体にがっちりしていて、強健で優れた品種。
ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana
葉は5つにつけ根まで裂け、それぞれが深く切れ込む。花は白く、強い香りがある。秋田県以南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布。
ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides var. chaerophylloides
ヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な姿で、葉は5つに裂ける。花は白から薄いピンク。対馬、中国大陸東北部から東部、朝鮮半島、シベリア南東部に分布。
ヒラツカスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana × V. eizanensis
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然雑種。両者の中間的な姿で、雑種にしては珍しくタネができる。
ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis var. simplicifolia
葉が深く3つに裂けない。主に関東地方北部や長野県北部、四国に分布。まれに白花(ナルカミスミレ V. eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)も見られる。
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文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
いつも歩く散歩道や公園のベンチの下などふと覗いてみると、スミレの花が!と発見し嬉しくなった経験はありませんか?暖かくなると道ばたのあちこちでスミレを目にすることができ、群生している様はまるで小さな花束のように愛らしいですね。春を感じさせてくれる可憐なスミレは昔から馴染みが深く愛され親しまれてきました。ポカポカ暖かくなってきたらお散歩がてら小さな春のおくりもののスミレを探しに行きましょう!
スミレの仲間たち
花や葉の色・形、大きさなどの違いで400以上種類があるスミレ。日本に自生しているスミレだけでも60種類はあるそうです。そのほんの一部をご紹介したいと思います。
タチツボスミレ
*Viola grypoceras
別名 太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
日本でよくみかける馴染みのあるスミレです。花が咲いた後短かった茎は20cm前後まで背丈が伸びます。
葉っぱは丸みのあるハート型です。
ノジスミレ
*Viola yedoensis
日当たりの良い道端によく生息しています。花は青みが強く、少しよじれたように咲きます。
ヒゴスミレ
*Viola chaerophylloides
本州から四国、九州の山地の日当たりの良いところに自生しています。白い花が多く、大きく5つに裂けたシャープな葉が特徴です。
トリアシスミレ
*Viola pedata
英名は「birdfoot violet(バードフットバイオレット)」北アメリカ原産の大きなスミレです。
名前の通り葉の形が小鳥の足の形に似ていますね!
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文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
寒い季節、花壇を彩る可憐な花の代表格のビオラ。
ビオラやパンジー、スミレを育てている方も多いのではないでしょうか。
そんな冬から春にかけて元気いっぱいに育ってほしいビオラ。一日でも長く長持ちさせたいと思いませんか?
ビオラを長持ちさせるために、皆さんに気にかけていただきたい6つのことをご紹介します。
1 花柄をこまめに摘みましょう。
花柄を摘むなんてことは基本中の基本ですが、実際どうして摘まなければならないのでしょう?
まずは、お花の一生について考えてみましょう。
ビオラのような種が発芽する植物は、
種が発芽。葉や茎が生長。花芽を作り。子孫を残すため種を作る態勢に変わる。種を作るために、株のエネルギーを消費する。種がはじけ土に落ち、又発芽する。
このようなサイクルを繰り返します。
そのため、種を作ろうとするエネルギーを消費させないようにすると、花は次から次へと咲かせようとするのです。さあ皆さん、せっせと花柄を摘みましょう。
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2 ナメクジの予防と退治
時々いびつに食べられ、光沢のある筋が付いたビオラの花を見かけたことはありませんか?
それ、ナメクジの仕業です。
ナメクジは多湿を好み、昼間は鉢の下や落ち葉などに潜み夜活動することから、気付いた時には食害されています。
こまめに鉢や植え付けている周りの落ち葉など掃除し、ナメクジの絶好の住処にならないように風通しの良い環境を作るよう心掛けましょう。
ちなみに、ナメクジ返しといって銅イオンを利用した銅板も販売されています。薬剤を使わないため植物に害がないのがメリットです。使い方は、鉢の周りに巻き付けたり、鉢の下に敷いたりするだけ。置くだけでナメクジを寄せ付けないようにするようです。
ナメクジを徹底的に退治するにはナメクジ退治の薬剤をまきましょう。
薬剤を使用したくない方は、飲み残しのビールをビオラの近くに置いておくとビールにナメクジが群がってくるようです。この誘引作用のあるビールに塩を入れたものを夜に設置し、朝息絶えているナメクジを破棄する方法もあるようです。
3 ダンゴムシの予防と退治
ナメクジと同じようにダンゴムシも花を食害します。光沢がなければダンゴムシの仕業ではないでしょうか。
こちらもナメクジ同様に多湿を好み、夜活動します。日頃の手入れとして、過度の水やりを避け、落ち葉など虫の温床になるような環境を作らないようにします。
ダンゴムシを退治するにはナメクジと同様に殺虫剤を使用します。
薬剤に抵抗がある方は予防を心掛け、木酢液等を使用して虫を近づけないようにしましょう。
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文章
笼岛 みどり
2017年05月27日
ムシトリスミレの基本情報
食虫植物というややおどろおどろしい名前に反して、スミレに似た紫色の可憐な花をつけます。 小さな毛の密生した葉の表面から粘液を出し、虫を捕えて消化します。粘液がこぼれないように、葉の縁が反り返っているのが特徴的です。 学名の「ピンギキュラ」でも流通しています。複数の種や変種をまとめてピンギギュラ、ムシトリスミレとして扱っている場合も多く、微妙な育成法の違いから失敗させてしまうことがあります。暖地性で比較的暑さに強い北米産か、山野草に近いデリケートな扱いの必要となるメキシコ産かをチェックしておきましょう。
ムシトリスミレの花言葉
葉にとまった虫を溶かしてしまうという力を持ちながら、ムシトリスミレの花は可憐そのもの。「幸福を告げる」という花言葉がしっくりきます。 もちろんその特異な生態も見逃されていません、「欺きの香り」というフレーズもしっかりつけられています。 学名「ピンギキュラ」はラテン語で「太った」を意味する「ピンギウス」に由来しています。成長期の葉が肉厚になっていることから名づけられました。この時期の葉は養分を蓄えているので、1枚切り取って湿った水苔の上に置いておけば、かんたんに発芽してくれます。
ムシトリスミレの基本情報科・属タヌキモ科ムシトリスミレ属(ピンギキュラ属)和名虫取菫(ムシトリスミレ)英名Butterwort学名Pinguicula vulgarisなど原産地北米、日本、ユーラシア大陸など出回り時期3月~10月育てやすさ★★☆☆☆
ムシトリスミレの種類・品種
メキシコ産を中心に、生産地の違う数種が販売されています。 北米産の「ピンギキュラ・プリムリフローラ」は暖地性で栽培が最も容易です。メキシコ産の「アシナガムシトリスミレ」は鮮やかな紫色の花が特徴です。藤色の花をつける「ピンギキュラ・アグナタ」もあります。日本産のものは高温に弱く栽培が難しいため、あまり出回りません。
ムシトリスミレの育て方用土
肥料分の少ない用土で栽培します。水苔のみ、または鹿沼土5、ピートモス3、川砂2を混合したものを用います。
種まき
種はたいへん小さく、ほとんどが苗で販売されています。暖かい時期に湿らせた水苔の上にまきます。葉挿しで容易に増やすことができます。
苗の選び方
他の食虫植物にも共通することですが、他の客に葉をいじられ、変色してしまっている株をよく見かけます。気に入ったものがなければ通販をおすすめします。
植え付け
根の動き出さない真冬から春の間に行います。水苔の場合はすべて交換。株が大きくなっていれば、株分けもできます。
水やり
湿り気を好む一方、鉢の中に水がたまっていると根腐れしやすくなります。浅く水を張った容器(受け皿)の中に鉢を置き、底面から給水させる「腰水」での管理がおすすめです。
追肥
種によりますが、肥料分のほとんどない高地の岩石地帯が主な生息地です。生育が著しく鈍いと感じる時以外、肥料は与えません。
剪定
枯れた葉を取り除く以外、剪定は必要としません。食虫植物は葉をいじられることをとても嫌います。水やりの際も葉にかからないよう注意しましょう。
病害虫
用土から葉に雑菌がついて枯れてしまうことがあります。苔やカビがつてきたら表面の用土を交換して、清潔に保ちましょう。
ムシトリスミレの育て方 まとめ
・本来は高山植物なので寒さに強く、夏の高温は苦手です。
・春から秋は屋外で管理。半日陰の場所に置きます。
・水はけのよい用土が好き。市販の「山野草の土」も便利です。
・腰水管理の場合は受け皿の水が乾いてから、新しい水を足します。
・野生下ではアルカリ性の石灰岩にも活着していますが、土壌改良でアルカリに傾ける必要はありません。
ムシトリスミレのその他色々大陸移動説を証明する花
日本に自生するムシトリスミレは「ピンギキュラ・ブルガリス」。ユアジアやヨーロッパ全域にひろがっているものと同種です。これは太古に時代、日本海だった場所がまだ隆起しており、ユーラシア大陸と地続きだったことを証明しています。 一方、北米産のムシトリスミレは別種だと考えられてきましたが、近年の研究によりピンギキュラ・ブルガリスの変種も存在することが分かりました。こうして大洋を隔てた遠隔地に、同じ種が存在することを「隔離分布」と呼びます。アメリカ、ユーラシア、アフリカなどの各大陸がかつてひとつだったとする大陸移動説をムシトリスミレが証明しているのです。
葉の様子をチェック
過湿や水切れを起こすと、ムシトリスミレはすぐに葉を腐らせてしまいます。葉の状態に異常を感じたら、これまでの水やりを見直しましょう。 晩秋には葉を落としたり、収縮させて球茎の状態で冬越しするので、11月以降に葉色が変わってもあわてずに。ムシトリスミレにとって大きなストレスになる植え替えは、この休眠期に行ってしまいます。
ムシトリスミレの本領発揮
除虫を目的に育てる方は少ないと思いますが、せっかくなら虫取り能力を生かしてあげましょう。堆肥や油かすなどを多く用い、小バエのわきやすくなっている木の根元、ベランダの排水溝の近くなどに置いておくと、けっこう役立ってくれますよ。
食虫植物というややおどろおどろしい名前に反して、スミレに似た紫色の可憐な花をつけます。 小さな毛の密生した葉の表面から粘液を出し、虫を捕えて消化します。粘液がこぼれないように、葉の縁が反り返っているのが特徴的です。 学名の「ピンギキュラ」でも流通しています。複数の種や変種をまとめてピンギギュラ、ムシトリスミレとして扱っている場合も多く、微妙な育成法の違いから失敗させてしまうことがあります。暖地性で比較的暑さに強い北米産か、山野草に近いデリケートな扱いの必要となるメキシコ産かをチェックしておきましょう。
ムシトリスミレの花言葉
葉にとまった虫を溶かしてしまうという力を持ちながら、ムシトリスミレの花は可憐そのもの。「幸福を告げる」という花言葉がしっくりきます。 もちろんその特異な生態も見逃されていません、「欺きの香り」というフレーズもしっかりつけられています。 学名「ピンギキュラ」はラテン語で「太った」を意味する「ピンギウス」に由来しています。成長期の葉が肉厚になっていることから名づけられました。この時期の葉は養分を蓄えているので、1枚切り取って湿った水苔の上に置いておけば、かんたんに発芽してくれます。
ムシトリスミレの基本情報科・属タヌキモ科ムシトリスミレ属(ピンギキュラ属)和名虫取菫(ムシトリスミレ)英名Butterwort学名Pinguicula vulgarisなど原産地北米、日本、ユーラシア大陸など出回り時期3月~10月育てやすさ★★☆☆☆
ムシトリスミレの種類・品種
メキシコ産を中心に、生産地の違う数種が販売されています。 北米産の「ピンギキュラ・プリムリフローラ」は暖地性で栽培が最も容易です。メキシコ産の「アシナガムシトリスミレ」は鮮やかな紫色の花が特徴です。藤色の花をつける「ピンギキュラ・アグナタ」もあります。日本産のものは高温に弱く栽培が難しいため、あまり出回りません。
ムシトリスミレの育て方用土
肥料分の少ない用土で栽培します。水苔のみ、または鹿沼土5、ピートモス3、川砂2を混合したものを用います。
種まき
種はたいへん小さく、ほとんどが苗で販売されています。暖かい時期に湿らせた水苔の上にまきます。葉挿しで容易に増やすことができます。
苗の選び方
他の食虫植物にも共通することですが、他の客に葉をいじられ、変色してしまっている株をよく見かけます。気に入ったものがなければ通販をおすすめします。
植え付け
根の動き出さない真冬から春の間に行います。水苔の場合はすべて交換。株が大きくなっていれば、株分けもできます。
水やり
湿り気を好む一方、鉢の中に水がたまっていると根腐れしやすくなります。浅く水を張った容器(受け皿)の中に鉢を置き、底面から給水させる「腰水」での管理がおすすめです。
追肥
種によりますが、肥料分のほとんどない高地の岩石地帯が主な生息地です。生育が著しく鈍いと感じる時以外、肥料は与えません。
剪定
枯れた葉を取り除く以外、剪定は必要としません。食虫植物は葉をいじられることをとても嫌います。水やりの際も葉にかからないよう注意しましょう。
病害虫
用土から葉に雑菌がついて枯れてしまうことがあります。苔やカビがつてきたら表面の用土を交換して、清潔に保ちましょう。
ムシトリスミレの育て方 まとめ
・本来は高山植物なので寒さに強く、夏の高温は苦手です。
・春から秋は屋外で管理。半日陰の場所に置きます。
・水はけのよい用土が好き。市販の「山野草の土」も便利です。
・腰水管理の場合は受け皿の水が乾いてから、新しい水を足します。
・野生下ではアルカリ性の石灰岩にも活着していますが、土壌改良でアルカリに傾ける必要はありません。
ムシトリスミレのその他色々大陸移動説を証明する花
日本に自生するムシトリスミレは「ピンギキュラ・ブルガリス」。ユアジアやヨーロッパ全域にひろがっているものと同種です。これは太古に時代、日本海だった場所がまだ隆起しており、ユーラシア大陸と地続きだったことを証明しています。 一方、北米産のムシトリスミレは別種だと考えられてきましたが、近年の研究によりピンギキュラ・ブルガリスの変種も存在することが分かりました。こうして大洋を隔てた遠隔地に、同じ種が存在することを「隔離分布」と呼びます。アメリカ、ユーラシア、アフリカなどの各大陸がかつてひとつだったとする大陸移動説をムシトリスミレが証明しているのです。
葉の様子をチェック
過湿や水切れを起こすと、ムシトリスミレはすぐに葉を腐らせてしまいます。葉の状態に異常を感じたら、これまでの水やりを見直しましょう。 晩秋には葉を落としたり、収縮させて球茎の状態で冬越しするので、11月以降に葉色が変わってもあわてずに。ムシトリスミレにとって大きなストレスになる植え替えは、この休眠期に行ってしまいます。
ムシトリスミレの本領発揮
除虫を目的に育てる方は少ないと思いますが、せっかくなら虫取り能力を生かしてあげましょう。堆肥や油かすなどを多く用い、小バエのわきやすくなっている木の根元、ベランダの排水溝の近くなどに置いておくと、けっこう役立ってくれますよ。
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文章
笼岛 みどり
2017年05月27日
#パンジー の花言葉
パンジーの花言葉は「もの思い」「私を思って」。
―「考える人の顔」に似てる!?色とりどりの花びらで庭を彩る花
パンジーはスミレ科の一年草で、花期は春~秋です。色とりどりの大ぶりの花をたくさん咲かせます。
パンジーについて科・属 スミレ科・スミレ属英名 pansy学名 Viola × wittrockiana原産地 北ヨーロッパ出回り期10月~6月
パンジー全般の花言葉⇒「もの思い」「私を思って」
紫のパンジーの花言葉⇒「思慮深い」
黄のパンジーの花言葉⇒「つつましい幸せ」「田舎の喜び」
白のパンジーの花言葉⇒「温順」
アプリコットのパンジーの花言葉⇒「天真爛漫」
パンジーの花言葉の由来
パンジーは、スミレ科の花で、黄色や紫などいろんな花を咲かせ可愛らジーは花が下を向いているため、人が思いにふけっているように見えるため、「もの思い」や「思想」などの花言葉が付けられたと言われています。
パンジーの花名の由来
学名の「Viola」は、ラテン語で「紫色」という意味です。
花名は、パンジーの花の模様が人の顔に似ていて、花が前に傾いている様子から深く考え込んでいるように見えることから、フランス語で「思想」を意味する「pensée」に由来しています。パンジーの小さめの種をビオラと呼びますが、こちらは属名にちなんでいます。
パンジーにも香りがあった?
ドイツの言い伝えでは、昔はパンジーにもニオイスミレと同じような香りがあったようです。しかし、その香りがあまりに良く、多くの人が花を摘みに来てしまうのでパンジーは「私の香りをなくしてください」と神に祈ったそうです。それからパンジーの花の香りが消えたといわれています。
パンジーとビオラの違い
ビオラとパンジーはよく似ていますが、園芸上ではパンジーの中でも花が小さく、多く花をつける種がビオラと呼ばれています。一般には花の大きさが5cm以上のものをパンジー、4cm以下のものをビオラと区別することが多いようですが、最近では、花の見た目が豪華なものがパンジー、花が小ぶりでかわいらしいものがビオラと曖昧な分け方になってしまっています。
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