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笼岛 みどり
2017年02月20日
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ボタンと#シャクヤクは 同じボタン属。
TOP画像はどちらか分かりますか?
花はよく似ていますが、見分けるポイントは株元です。
ボタンは木であり、シャクヤクは草なのです。
ですがどちらも豪華な大きい花が咲いているので、ついつい花の印象が強くなり、株元の記憶を消し去ってしまいます。
後から思い出すと、どの花がボタンでどの花がシャクヤクだったのか、分からなくなってしまうこともしばしば。
そして更に不思議なのは、明治時代にボタンの量産を目的に、初期成長の旺盛なシャクヤクの根にボタンの芽を継ぐという生産技術が、日本で開発されたこと。草に木を継ぐと上手く成長するとは。。。
すごいですよね。
1.先ずはボタンから
先日トイカメラを携えて、東京都町田市にある「町田ぼたん園」に、ボタンとシャクヤクを撮影に行きました。
丁度ボタンからシャクヤクへ、バトンが渡される季節。
シャクヤクの方が花が咲く時期は遅くなりますから、見頃はこれからとなります。
入り口を入って直ぐに咲いていたのは、ボタン「エビス」。
紅白が混じり合う大きな花弁が、波のように幾重にも重なり、押し寄せていました。
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こちらは、紅組が優勢の様子。
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その向かいにはアメリカボタンの「バンケット」。
ボタンは原産地である中国で、5世紀頃から観賞用としての栽培が始まりました。
ですから中国の古い書物や図柄に登場し、中国の伝統的なイメージを色濃く纏っています。
その後長い時を経て19世紀に入ると、西洋でも育種が始まり、それまでとは異なる趣のボタンが現れました。
この「バンケット」もそのような西洋の感性が作り出した、比較的新しい趣のボタンです。
この日は気温が上がり、初夏を思わせる強い日差しを浴びて、南国に咲く花よう。
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その先に見えてきたのは、アメリカボタン「ハイヌーン」。
美しい大きな黄色。
強烈なポジティブさ。
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もう一種、フランスボタンの「金帝」。
こちらは、アメリカボタンとは少し異なるウィットに富んだ華やかさ。
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2.ここで一回シャクヤク
そのまま進んで行くと、繊細な白い一群。
シャクヤク「ブライダルアイシング」。
ボタンに混じって、シャクヤクももう咲いていました。
ボタンよりも柔らかい印象。
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フワフワの頭が重そうな一輪。
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もう一種、シャクヤク「サンクタス」。
ボタンもシャクヤクも女性に例えられることが多い花ですが、白系の柔らかさは、特にそのことを思い起こさせました。
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3.ボタン=別名「富貴花」「百花の王」
ボタンと言えばやはり豪華な姿が連想されます。
「百花の王」と呼ばれるのに相応しい花が咲いていました。
「長寿楽」です。
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この堂々たる姿。
どうでしょう。
風に煽られ上を向く時も、横を向く時もグワッ!っといった印象。
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「長寿楽」は日本で育種されたボタンですが、西洋の華やかさとは異なる、中国古典の流れを色濃く組んだ豪華さだと思いました。
4.ボタン+シャクヤク
「町田ぼたん園」の最後には、この先のボタン属の姿を思わせる品種たちがありました。
バラやクレマチスとの混植に相応しいシャクヤク「コーラルサンセット」。
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そしてボタンとシャクヤクの交配種「ジュリアローズ」。
この場合、ボタンと言って良いのかシャクヤクと言って良いのか。
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