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玲儿
2017年09月25日
ガルトニアの基本情報
学名:Galtonia
和名:ツリガネオモト その他の名前:サマーヒアシンス,サマーヒヤシンス
科名 / 属名:キジカクシ科 / オオアマナ属(ガルトニア属)
特徴
ガルトニアは、南アフリカ原産の春植え球根で、4種あります。属名は、南アフリカ産植物の研究者で人類学者のフランシス・ガルトン卿の名前に由来します。
このうち最も一般的に栽培されているのは、ガルトニア・カンディカンス(Galtonia candicans)です。「サマーヒアシンス」とも呼ばれ、単にガルトニアといえば、ほとんど本種を指します。白い鐘形のふっくらとした長さ3~4cmの花が、20輪くらい、長い穂になって咲きます。蕾は上向きにつきますが、開くと垂れ下がります。草姿は、ヒアシンスを縦長に大きく伸ばしたような、すらりとした形で、花壇の植え込みではよいアクセントになります。
カンディカンス種以外では、花色が淡黄緑でやや小輪のビリディフロラ種(G. viridiflora)や、全体に小型で、花弁が細く、花が鐘形にならないプリンセプス種(G. princeps)もわずかですが栽培されています。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
ガルトニア・カンディカンス‘ムーンビーム’
Galtonia candicans ‘Moonbeam’
カンディカンス種の八重咲き品種。花は垂れずに上向きに咲く。
ガルトニア・カンディカンス
Galtonia candicans
最も一般的で多く栽培されている種類。
ガルトニア・ビリディフロラ
Galtonia viridiflora
草丈40〜60cmくらいで、カンディカンス種より全体的に小型。淡い黄緑色の花を多数咲かせる。
学名:Galtonia
和名:ツリガネオモト その他の名前:サマーヒアシンス,サマーヒヤシンス
科名 / 属名:キジカクシ科 / オオアマナ属(ガルトニア属)
特徴
ガルトニアは、南アフリカ原産の春植え球根で、4種あります。属名は、南アフリカ産植物の研究者で人類学者のフランシス・ガルトン卿の名前に由来します。
このうち最も一般的に栽培されているのは、ガルトニア・カンディカンス(Galtonia candicans)です。「サマーヒアシンス」とも呼ばれ、単にガルトニアといえば、ほとんど本種を指します。白い鐘形のふっくらとした長さ3~4cmの花が、20輪くらい、長い穂になって咲きます。蕾は上向きにつきますが、開くと垂れ下がります。草姿は、ヒアシンスを縦長に大きく伸ばしたような、すらりとした形で、花壇の植え込みではよいアクセントになります。
カンディカンス種以外では、花色が淡黄緑でやや小輪のビリディフロラ種(G. viridiflora)や、全体に小型で、花弁が細く、花が鐘形にならないプリンセプス種(G. princeps)もわずかですが栽培されています。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
ガルトニア・カンディカンス‘ムーンビーム’
Galtonia candicans ‘Moonbeam’
カンディカンス種の八重咲き品種。花は垂れずに上向きに咲く。
ガルトニア・カンディカンス
Galtonia candicans
最も一般的で多く栽培されている種類。
ガルトニア・ビリディフロラ
Galtonia viridiflora
草丈40〜60cmくらいで、カンディカンス種より全体的に小型。淡い黄緑色の花を多数咲かせる。
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玲儿
2017年09月25日
カマッシアの基本情報
学名:Camassia leichtlinii
科名 / 属名:ヒアシンス科 / カマッシア属
特徴
カマッシアは花弁数6枚の星形の花を咲かせる、高性の球根植物。北アメリカ原産です。花色は青、紫、白など。半八重咲き品種もあります。強健で育てやすく、宿根草としても扱われています。長く伸びた花茎に30~50個ほどの蕾をつけ、下から順に数個ずつ咲いていきます。
近縁種のC・クアマッシュは草丈20~30㎝の小型種で、本種と同じように栽培できます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
育て方のポイント
栽培のポイント
10月から11月に植えつけ、日当たりのよい場所で育てます。葉が黄変する6月ごろに掘り上げて、乾燥貯蔵しましょう。場所を選ばずに庭で植えっぱなしにできます。庭植えで順調に生育している間は植え替えなくても開花します。分球やこぼれダネでふえます。
学名:Camassia leichtlinii
科名 / 属名:ヒアシンス科 / カマッシア属
特徴
カマッシアは花弁数6枚の星形の花を咲かせる、高性の球根植物。北アメリカ原産です。花色は青、紫、白など。半八重咲き品種もあります。強健で育てやすく、宿根草としても扱われています。長く伸びた花茎に30~50個ほどの蕾をつけ、下から順に数個ずつ咲いていきます。
近縁種のC・クアマッシュは草丈20~30㎝の小型種で、本種と同じように栽培できます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
育て方のポイント
栽培のポイント
10月から11月に植えつけ、日当たりのよい場所で育てます。葉が黄変する6月ごろに掘り上げて、乾燥貯蔵しましょう。場所を選ばずに庭で植えっぱなしにできます。庭植えで順調に生育している間は植え替えなくても開花します。分球やこぼれダネでふえます。
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玲儿
2017年09月25日
イワチドリの基本情報
学名:Amitostigma keiskei
和名:イワチドリ(岩千鳥) その他の名前:八千代
科名 / 属名:ラン科 / ヒナラン属
特徴
イワチドリは本州中部地方以西と四国に分布し、渓谷の湿った岩場の比較的低い位置の岩の割れ目などに多く見られます。
地下に長さ1~2cmの細長い球根(塊根)があり、3月末ごろ芽を出し始めます。葉は1~2枚で長さ3~5cm前後、4月末ごろから高さ5~10cmの花茎を1本伸ばし、小さな桃紫色の花を数輪咲かせます。花は1cm前後と小さく、唇弁(しんべん)が裂けて「大の字」のように見えます。花が終わっても、地上部はそのままの状態を保っていますが、地下では新しい球根がふえています。晩秋ごろから葉が黄変して地上から姿を消し、春まで休眠します。
鉢植えとしては丈夫で育てやすい部類ですが、株が小さすぎて、庭植えは一般的ではありません。最近では園芸的育種が盛んになり、さまざまな色や形の花が流通するようになりました。同じ小型野生ランのウチョウランと並び、高い人気を集めています。
種類(原種、園芸品種)
ヒナラン
Amitostigma gracilis
本州中部地方以西から九州にかけての岩場に生える小型の球根性野生ラン。最近では韓国産のものも流通する。イワチドリより少し乾かし気味に管理する。
コアニチドリ
Amitostigma kinoshitae
北海道から本州中部地方の湿った岩場や湿原に生える小型の球根性野生ラン。茎の頂に金平糖状に小さなムカゴをつけてふえる。イワチドリより水を好む。
エノモトチドリ
Amitostigma ‘Enomotochidori’
イワチドリとコアニチドリの栽培雑種。全体に大柄で花つきがよく、桃紫色の花をボール状に咲かせる。丈夫で育てやすい。
学名:Amitostigma keiskei
和名:イワチドリ(岩千鳥) その他の名前:八千代
科名 / 属名:ラン科 / ヒナラン属
特徴
イワチドリは本州中部地方以西と四国に分布し、渓谷の湿った岩場の比較的低い位置の岩の割れ目などに多く見られます。
地下に長さ1~2cmの細長い球根(塊根)があり、3月末ごろ芽を出し始めます。葉は1~2枚で長さ3~5cm前後、4月末ごろから高さ5~10cmの花茎を1本伸ばし、小さな桃紫色の花を数輪咲かせます。花は1cm前後と小さく、唇弁(しんべん)が裂けて「大の字」のように見えます。花が終わっても、地上部はそのままの状態を保っていますが、地下では新しい球根がふえています。晩秋ごろから葉が黄変して地上から姿を消し、春まで休眠します。
鉢植えとしては丈夫で育てやすい部類ですが、株が小さすぎて、庭植えは一般的ではありません。最近では園芸的育種が盛んになり、さまざまな色や形の花が流通するようになりました。同じ小型野生ランのウチョウランと並び、高い人気を集めています。
種類(原種、園芸品種)
ヒナラン
Amitostigma gracilis
本州中部地方以西から九州にかけての岩場に生える小型の球根性野生ラン。最近では韓国産のものも流通する。イワチドリより少し乾かし気味に管理する。
コアニチドリ
Amitostigma kinoshitae
北海道から本州中部地方の湿った岩場や湿原に生える小型の球根性野生ラン。茎の頂に金平糖状に小さなムカゴをつけてふえる。イワチドリより水を好む。
エノモトチドリ
Amitostigma ‘Enomotochidori’
イワチドリとコアニチドリの栽培雑種。全体に大柄で花つきがよく、桃紫色の花をボール状に咲かせる。丈夫で育てやすい。
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玲儿
2017年09月25日
ベレバリアの基本情報
学名:Bellevalia paradoxa(Muscari paradoxum)
科名 / 属名:ヒアシンス科 / ベレバリア属
特徴
ベレバリアはツクシのような花穂から、黒みを帯びた青花を咲かせる球根植物です。原産地はイラン、イラク、トルコ、コーカサス地方など。ムスカリに草姿がよく似ていて、以前はムスカリ属に分類されていましたが、最近になってベレバリア属に分類し直されました。ムスカリよりもやや大きめで、葉が幅広く、花茎が太いため、がっちりとした印象を受けます。一般にはムスカリとして扱われることが多く、旧名のムスカリ・パラドクサムのほか、ベレバリア・ピクナンタの名前で呼ばれることもあります。
長さ4cmほどの花穂に、ベル形に咲く小花をぎっしりと密につけます。花色は黒みがかった深い青色で、それとは対照的に、花弁の縁と内側は緑色を帯びた黄色をしています。花色が濃い色味なので、花弁の縁に見えるその黄色が目立ち、咲いた花の姿は株元を照らす小さなライトのようにも見えます。基本種は深い青色が特徴ですが、白っぽい淡いグリーンの花を咲かせる園芸品種‘グリーン・パール’ が出回っています。ムスカリには緑色の花はないので、基本種と混植するなどして、色の対比を楽しむのもよいでしょう。そのほかに白花の選抜個体もあります。球根としてだけでなく、開花期にポット苗としても入手することができます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
育て方のポイント
栽培のポイント
10月から11月に植えつけ、日当たりのよい場所で育てます。耐寒性が強く、丈夫で育てやすいので、ムスカリと同じように扱うことができます。庭植えは水はけのよい場所を選べば、何年も植えっぱなしにできます。落葉樹の下などで群生させると、よりいっそう見ごたえがあるでしょう。ムスカリの近くに植えて、ブルー系のグラデーションや大きさの違いを楽しむのもおすすめです。球根は乾燥に弱いので、休眠中は掘り上げません。花後に葉が黄変し始めたら、鉢植えは鉢ごと乾燥させましょう。分球やタネまきでふやしますが、あまり分球しません。
学名:Bellevalia paradoxa(Muscari paradoxum)
科名 / 属名:ヒアシンス科 / ベレバリア属
特徴
ベレバリアはツクシのような花穂から、黒みを帯びた青花を咲かせる球根植物です。原産地はイラン、イラク、トルコ、コーカサス地方など。ムスカリに草姿がよく似ていて、以前はムスカリ属に分類されていましたが、最近になってベレバリア属に分類し直されました。ムスカリよりもやや大きめで、葉が幅広く、花茎が太いため、がっちりとした印象を受けます。一般にはムスカリとして扱われることが多く、旧名のムスカリ・パラドクサムのほか、ベレバリア・ピクナンタの名前で呼ばれることもあります。
長さ4cmほどの花穂に、ベル形に咲く小花をぎっしりと密につけます。花色は黒みがかった深い青色で、それとは対照的に、花弁の縁と内側は緑色を帯びた黄色をしています。花色が濃い色味なので、花弁の縁に見えるその黄色が目立ち、咲いた花の姿は株元を照らす小さなライトのようにも見えます。基本種は深い青色が特徴ですが、白っぽい淡いグリーンの花を咲かせる園芸品種‘グリーン・パール’ が出回っています。ムスカリには緑色の花はないので、基本種と混植するなどして、色の対比を楽しむのもよいでしょう。そのほかに白花の選抜個体もあります。球根としてだけでなく、開花期にポット苗としても入手することができます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
育て方のポイント
栽培のポイント
10月から11月に植えつけ、日当たりのよい場所で育てます。耐寒性が強く、丈夫で育てやすいので、ムスカリと同じように扱うことができます。庭植えは水はけのよい場所を選べば、何年も植えっぱなしにできます。落葉樹の下などで群生させると、よりいっそう見ごたえがあるでしょう。ムスカリの近くに植えて、ブルー系のグラデーションや大きさの違いを楽しむのもおすすめです。球根は乾燥に弱いので、休眠中は掘り上げません。花後に葉が黄変し始めたら、鉢植えは鉢ごと乾燥させましょう。分球やタネまきでふやしますが、あまり分球しません。
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玲儿
2017年09月25日
スタージャスミン(トウキョウチクトウ)の基本情報
学名:Trachelospermum jasminoides
科名:キョウチクトウ科
特徴
日本でも見られるテイカカズラ(T. asiaticum)と同属で、より花色が白く芳香が強い。房咲きの花はジャスミンをさわやかにしたような香りがする。花のあとに、15cmほどの長さのさやに入ったタネができる。つる性でかなり長く伸びるため、フェンスや樹木などに絡ませて栽培されることが多い。ジャスミンと似た姿形をし、紛らわしい通称だが、本種は毒性があるため食用にしないこと。
育て方のポイント
栽培のポイント
日当たり、水はけのよい土を好む。耐霜性(-5℃まで)があり、南向きの壁際などで北風を避けるとよい。春にタネをまくか、初夏または秋にさし木でふやす。新芽が伸びる前に剪定する。
学名:Trachelospermum jasminoides
科名:キョウチクトウ科
特徴
日本でも見られるテイカカズラ(T. asiaticum)と同属で、より花色が白く芳香が強い。房咲きの花はジャスミンをさわやかにしたような香りがする。花のあとに、15cmほどの長さのさやに入ったタネができる。つる性でかなり長く伸びるため、フェンスや樹木などに絡ませて栽培されることが多い。ジャスミンと似た姿形をし、紛らわしい通称だが、本種は毒性があるため食用にしないこと。
育て方のポイント
栽培のポイント
日当たり、水はけのよい土を好む。耐霜性(-5℃まで)があり、南向きの壁際などで北風を避けるとよい。春にタネをまくか、初夏または秋にさし木でふやす。新芽が伸びる前に剪定する。
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玲儿
2017年09月25日
スイートバイオレット(ニオイスミレ)の基本情報
学名:Viola odorata 英名:sweet violet
和名:ニオイスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
スイートバイオレットは、冬の花壇に欠かせないパンジーやビオラと同じ、スミレ属の多年草です。冬から早春にかけて2cmほどの香りのよい花をひそやかに咲かせて、花が少ない季節を彩ります。この開放花もタネをつけますが、気温が高くなる5月になると、葉の陰で小さな閉鎖花をつけて自家受粉したタネをつくります。どちらのこぼれダネも発芽してよくふえますが、花後に株元から伸びるランナー(ほふく茎)でも、横に広がります。
日本は国土の狭さのわりに数多くのスミレ属を産することで知られますが、スイートバイオレットはヨーロッパから西アジアが原産です。紀元前320年ごろにはすでにギリシャなどで栽培され、アテネを象徴する花となっていました。イギリスではチューダー朝のころにはさまざまな色の品種が庭園で栽培されるようになり、19世紀以降、愛好家がふえるにつれて育種への取り組みが盛んに行われました。2回の世界大戦により多くの品種が失われましたが、いくつもの栽培品種が現存しています。
花を溶剤抽出した香料は甘いフローラルな香りで、以前はフローラルブーケ調の香水などによく使われていました。安価な合成香料が発明されたため、現在では、香料用にスイートバイオレットを栽培することは少なくなりました。他方、葉を溶剤抽出した香料は青臭い香りで、高級な香水の材料になるため、今もエジプトで少量生産されています。
市販のスミレの花の砂糖がけのようにエディブルフラワーとして利用したり、薬用で内服したりしますが、大量に摂取することは避けましょう。また、タネや根茎には神経毒性のビオリンなどが含まれるといわれ、注意が必要です。
「八重咲きニオイスミレ」という名で流通するパルマスミレは、現在はニオイスミレ(スイートバイオレット)とは別の種とされます。耐寒性が弱いのですが、花の香りが強くて甘い点が好まれます。
種類(原種、園芸品種)
パルマスミレ
Viola suavis
八重咲きニオイスミレの名前でも流通するものもあるが、ニオイスミレとは別種。花の香りが甘くて強い。耐寒性は弱い。
パルマスミレ‘パルム・ド・トゥールーズ’
Viola suavis ‘Parme de Toulouse’
花色(紫系)に濃淡の幅がある。よく流通しているパルマスミレの一つ。芳香が強い。
学名:Viola odorata 英名:sweet violet
和名:ニオイスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
スイートバイオレットは、冬の花壇に欠かせないパンジーやビオラと同じ、スミレ属の多年草です。冬から早春にかけて2cmほどの香りのよい花をひそやかに咲かせて、花が少ない季節を彩ります。この開放花もタネをつけますが、気温が高くなる5月になると、葉の陰で小さな閉鎖花をつけて自家受粉したタネをつくります。どちらのこぼれダネも発芽してよくふえますが、花後に株元から伸びるランナー(ほふく茎)でも、横に広がります。
日本は国土の狭さのわりに数多くのスミレ属を産することで知られますが、スイートバイオレットはヨーロッパから西アジアが原産です。紀元前320年ごろにはすでにギリシャなどで栽培され、アテネを象徴する花となっていました。イギリスではチューダー朝のころにはさまざまな色の品種が庭園で栽培されるようになり、19世紀以降、愛好家がふえるにつれて育種への取り組みが盛んに行われました。2回の世界大戦により多くの品種が失われましたが、いくつもの栽培品種が現存しています。
花を溶剤抽出した香料は甘いフローラルな香りで、以前はフローラルブーケ調の香水などによく使われていました。安価な合成香料が発明されたため、現在では、香料用にスイートバイオレットを栽培することは少なくなりました。他方、葉を溶剤抽出した香料は青臭い香りで、高級な香水の材料になるため、今もエジプトで少量生産されています。
市販のスミレの花の砂糖がけのようにエディブルフラワーとして利用したり、薬用で内服したりしますが、大量に摂取することは避けましょう。また、タネや根茎には神経毒性のビオリンなどが含まれるといわれ、注意が必要です。
「八重咲きニオイスミレ」という名で流通するパルマスミレは、現在はニオイスミレ(スイートバイオレット)とは別の種とされます。耐寒性が弱いのですが、花の香りが強くて甘い点が好まれます。
種類(原種、園芸品種)
パルマスミレ
Viola suavis
八重咲きニオイスミレの名前でも流通するものもあるが、ニオイスミレとは別種。花の香りが甘くて強い。耐寒性は弱い。
パルマスミレ‘パルム・ド・トゥールーズ’
Viola suavis ‘Parme de Toulouse’
花色(紫系)に濃淡の幅がある。よく流通しているパルマスミレの一つ。芳香が強い。
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玲儿
2017年09月25日
サントリナの基本情報
学名:Santolina chamaecyparissus
和名:ワタスギギク その他の名前:ラベンダーコットン、コットンラベンダー
科名 / 属名:キク科 / ワタスギギク属(サントリナ属)
特徴
サントリナは、銀白色の個性的な姿が特徴的で、庭の彩りやコンテナの寄せ植えなど、周年利用できます。細かく枝分かれしてこんもりと茂り、葉は4陵で細長く、サンゴのようにも見えます。初夏には、枝先に1輪ずつ、径2cmくらいの黄色い頭状花を咲かせます。花弁はありません。全草にラベンダーとヨモギを合わせたようなさわやかな香りがあり、乾燥させた茎葉がリース、ポプリ、虫よけなど、ハーブとして利用されます。
サントリナ属(Santolina)には8~10種があります。最もポピュラーで栽培が多いのはカマエキパリッサス種(S. chamaecyparissus)で、代表的な‘ランブルック・シルバー’ (‘Lambrook Silver’)をはじめ、いくつかの品種があります。ロスマリニフォリア種(S. rosmarinifolia、またはS. virens、S. viridis)は、鮮やかな緑葉種。栽培環境や仕立て方しだいで、いろいろな樹形にできます。円錐形のクリスマスツリーのようなもの、枝垂れるハンギングも可能で、株張りは1mくらいになります。
種類(原種、園芸品種)
サントリナ・カマエキパリッサス‘ランブルック・シルバー’
Santolina chamaecyparissus ‘Lambrook Silver’
栽培や流通が多い代表的な品種。カマエキパリッサス種の品種で、葉や若い茎の銀白色が特に美しい。
サントリナ・カマエキパリッサス‘レモン・クイーン’
Santolina chamaecyparissus ‘Lemon Queen’
カマエキパリッサス種の品種。葉は灰緑色、花色はクリームイエロー。
サントリナ・ロスマリニフォリア
Santolina rosmarinifolia(S. virens、S. viridis)
葉は緑色、花色は黄色。
学名:Santolina chamaecyparissus
和名:ワタスギギク その他の名前:ラベンダーコットン、コットンラベンダー
科名 / 属名:キク科 / ワタスギギク属(サントリナ属)
特徴
サントリナは、銀白色の個性的な姿が特徴的で、庭の彩りやコンテナの寄せ植えなど、周年利用できます。細かく枝分かれしてこんもりと茂り、葉は4陵で細長く、サンゴのようにも見えます。初夏には、枝先に1輪ずつ、径2cmくらいの黄色い頭状花を咲かせます。花弁はありません。全草にラベンダーとヨモギを合わせたようなさわやかな香りがあり、乾燥させた茎葉がリース、ポプリ、虫よけなど、ハーブとして利用されます。
サントリナ属(Santolina)には8~10種があります。最もポピュラーで栽培が多いのはカマエキパリッサス種(S. chamaecyparissus)で、代表的な‘ランブルック・シルバー’ (‘Lambrook Silver’)をはじめ、いくつかの品種があります。ロスマリニフォリア種(S. rosmarinifolia、またはS. virens、S. viridis)は、鮮やかな緑葉種。栽培環境や仕立て方しだいで、いろいろな樹形にできます。円錐形のクリスマスツリーのようなもの、枝垂れるハンギングも可能で、株張りは1mくらいになります。
種類(原種、園芸品種)
サントリナ・カマエキパリッサス‘ランブルック・シルバー’
Santolina chamaecyparissus ‘Lambrook Silver’
栽培や流通が多い代表的な品種。カマエキパリッサス種の品種で、葉や若い茎の銀白色が特に美しい。
サントリナ・カマエキパリッサス‘レモン・クイーン’
Santolina chamaecyparissus ‘Lemon Queen’
カマエキパリッサス種の品種。葉は灰緑色、花色はクリームイエロー。
サントリナ・ロスマリニフォリア
Santolina rosmarinifolia(S. virens、S. viridis)
葉は緑色、花色は黄色。
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玲儿
2017年09月25日
ブラッシアの基本情報
学名:Brassia
その他の名前:スパイダーオーキッド
科名 / 属名:ラン科 / ブラッシア属
特徴
ブラッシアは黄色のベースに茶色の模様が入る花です。細い針のような花弁を大きく広く広げる様子から、英語ではスパイダーオーキッド(蜘蛛蘭)とも呼ばれています。
日当たりを好む着生ランです。性質はたいへん強健なので、栽培は容易といえます。洋ランとしては、比較的寒さに強いものがほとんどで、冬は室内で管理をすれば、多くが冬越し可能です。
また、オンシジウムの親戚にあたり、同様に比較的大きなバルブと、やや大きめの葉をもちます。完成したバルブと葉の間から、花芽を伸ばして開花します。
オンシジウムとの交配種、ブラッシジウム(Brassidium)もあり、こちらはオンシジウムに似た感じでややコンパクトで茶色い花を咲かせます。
種類(原種、園芸品種)
ブラッシア・ベルコーサ
Brassia verrucosa
メキシコ原産の大型原種。長く伸びる花茎に、大きく張りのある黄色い花を咲かせる。
レックス
Brassia Rex
おそらくブラッシアとしては、一番有名な大型交配種。ひときわ大きな黄色い花を、誇らしげに咲かせるさまは圧巻。
エターナル ウィンド
Brassia Eternal Wind
中型の交配種で、比較的咲かせやすいタイプ。初夏に涼しげに見える、黄色と茶色の花を咲かせる。
ブラッシア・コウダータ
Brassia caudate
比較的小柄な原種。花弁はやや垂れ気味で、比較的密に黄緑色の花をつける。メキシコ以南の熱帯アメリカ原産。
ブラッシア・シグナータ
Brassia signata
小型の原種。やや短めの花茎に大きく花弁を広げながら、黄に茶色が入る花を咲かせる。メキシコ、ペルー、ボリビア原産。
学名:Brassia
その他の名前:スパイダーオーキッド
科名 / 属名:ラン科 / ブラッシア属
特徴
ブラッシアは黄色のベースに茶色の模様が入る花です。細い針のような花弁を大きく広く広げる様子から、英語ではスパイダーオーキッド(蜘蛛蘭)とも呼ばれています。
日当たりを好む着生ランです。性質はたいへん強健なので、栽培は容易といえます。洋ランとしては、比較的寒さに強いものがほとんどで、冬は室内で管理をすれば、多くが冬越し可能です。
また、オンシジウムの親戚にあたり、同様に比較的大きなバルブと、やや大きめの葉をもちます。完成したバルブと葉の間から、花芽を伸ばして開花します。
オンシジウムとの交配種、ブラッシジウム(Brassidium)もあり、こちらはオンシジウムに似た感じでややコンパクトで茶色い花を咲かせます。
種類(原種、園芸品種)
ブラッシア・ベルコーサ
Brassia verrucosa
メキシコ原産の大型原種。長く伸びる花茎に、大きく張りのある黄色い花を咲かせる。
レックス
Brassia Rex
おそらくブラッシアとしては、一番有名な大型交配種。ひときわ大きな黄色い花を、誇らしげに咲かせるさまは圧巻。
エターナル ウィンド
Brassia Eternal Wind
中型の交配種で、比較的咲かせやすいタイプ。初夏に涼しげに見える、黄色と茶色の花を咲かせる。
ブラッシア・コウダータ
Brassia caudate
比較的小柄な原種。花弁はやや垂れ気味で、比較的密に黄緑色の花をつける。メキシコ以南の熱帯アメリカ原産。
ブラッシア・シグナータ
Brassia signata
小型の原種。やや短めの花茎に大きく花弁を広げながら、黄に茶色が入る花を咲かせる。メキシコ、ペルー、ボリビア原産。
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玲儿
2017年09月24日
バルボフィラムの基本情報
学名:Bulbophyllum
科名 / 属名:ラン科 / マメヅタラン属(バルボフィラム属)
特徴
バルボフィラムは世界中にさまざまな種類が原生し、その株の大きさや花の大きさ、また株の姿形などが非常に変化に富むため、ひと言でいい表すことは難しいランです。日本で流通しているのは、東南アジア原産の中型から小型のタイプが多いようです。花の色彩はほとんどが地味な色合いですが、なかには鮮やかな緑や黄色をしたものもあります。一部の花には細かな毛が生えていて、怪獣的な雰囲気をもつものも多くあります。また満開状態でもあまり大きく花を開かないものもあります。多くの花はやや臭いにおいをもつので、開花しているときはあまり花の香りをかがないほうがよいでしょう。
一般の園芸店や花屋で販売されることはほとんどなく、洋ラン専門店、なかでも珍奇なランを扱う特殊なラン園で購入することが可能です。主に熱帯地方の原産で冬でも高めの温度を好むため、最低温度の目安を15℃程度にすると、元気に栽培が可能です。一部の大型タイプで葉を長く下に伸ばすものは、葉を傷つけないように注意して栽培しましょう。
種類(原種、園芸品種)
バルボフィラム・カルンキュラタム
Bulbophyllum carunculatum
株姿も美しい中型種の原種。花茎を上に長く伸ばし、展開のよい黄緑色の花をつける。栽培しやすい。
バルボフィラム・エキノラビウム
Bulbophyllum echinolabium
中型種の原種。株はやや小柄だが、大きく細長い花を咲かせる。花は茶黄緑色で、ややゴム質感のある不思議な感じ。
バルボフィラム・ロビー
Bulbophyllum lobbii
草丈が低く、横にふえながら育つ小型の原種。浅い鉢や植物用トレイに植えて大きく栽培すると一度に多数の花が咲き見事。花は黄土色。
バルボフィラム・ファレノプシス
Bulbophyllum phalaenopsis
おそらく一番大きなバルボフィラム。長さ1mにもなろうかという大きな葉を下向きに伸ばし、その株元に茶褐色をした毛むくじゃらの花を咲かせる。花は非常に臭いにおいをもつ。高温性。
バルボフィラム・グラベオレンス
Bulbophyllum graveolens
中型の原種で、手のひらを広げたような状態で複数の花を横並びに咲かせる。花は緑色で美しく、株も観賞に堪えるが、花のにおいはものすごく臭く、ハエが花にたかることもある。
バルボフィラム・グランディフロラム
Bulbophyllum grandiflorum
最近よく見られるようになってきた熱帯性の中型の原種。なんとも形容しがたい花形で、横から見ると鳥のくちばしのようにも見える珍花。花色は茶褐色。
学名:Bulbophyllum
科名 / 属名:ラン科 / マメヅタラン属(バルボフィラム属)
特徴
バルボフィラムは世界中にさまざまな種類が原生し、その株の大きさや花の大きさ、また株の姿形などが非常に変化に富むため、ひと言でいい表すことは難しいランです。日本で流通しているのは、東南アジア原産の中型から小型のタイプが多いようです。花の色彩はほとんどが地味な色合いですが、なかには鮮やかな緑や黄色をしたものもあります。一部の花には細かな毛が生えていて、怪獣的な雰囲気をもつものも多くあります。また満開状態でもあまり大きく花を開かないものもあります。多くの花はやや臭いにおいをもつので、開花しているときはあまり花の香りをかがないほうがよいでしょう。
一般の園芸店や花屋で販売されることはほとんどなく、洋ラン専門店、なかでも珍奇なランを扱う特殊なラン園で購入することが可能です。主に熱帯地方の原産で冬でも高めの温度を好むため、最低温度の目安を15℃程度にすると、元気に栽培が可能です。一部の大型タイプで葉を長く下に伸ばすものは、葉を傷つけないように注意して栽培しましょう。
種類(原種、園芸品種)
バルボフィラム・カルンキュラタム
Bulbophyllum carunculatum
株姿も美しい中型種の原種。花茎を上に長く伸ばし、展開のよい黄緑色の花をつける。栽培しやすい。
バルボフィラム・エキノラビウム
Bulbophyllum echinolabium
中型種の原種。株はやや小柄だが、大きく細長い花を咲かせる。花は茶黄緑色で、ややゴム質感のある不思議な感じ。
バルボフィラム・ロビー
Bulbophyllum lobbii
草丈が低く、横にふえながら育つ小型の原種。浅い鉢や植物用トレイに植えて大きく栽培すると一度に多数の花が咲き見事。花は黄土色。
バルボフィラム・ファレノプシス
Bulbophyllum phalaenopsis
おそらく一番大きなバルボフィラム。長さ1mにもなろうかという大きな葉を下向きに伸ばし、その株元に茶褐色をした毛むくじゃらの花を咲かせる。花は非常に臭いにおいをもつ。高温性。
バルボフィラム・グラベオレンス
Bulbophyllum graveolens
中型の原種で、手のひらを広げたような状態で複数の花を横並びに咲かせる。花は緑色で美しく、株も観賞に堪えるが、花のにおいはものすごく臭く、ハエが花にたかることもある。
バルボフィラム・グランディフロラム
Bulbophyllum grandiflorum
最近よく見られるようになってきた熱帯性の中型の原種。なんとも形容しがたい花形で、横から見ると鳥のくちばしのようにも見える珍花。花色は茶褐色。
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玲儿
2017年09月24日
ハベナリアの基本情報
学名:Habenaria
科名 / 属名:ラン科 / ミズトンボ属(ハベナリア属)
特徴
ハベナリアは、熱帯・亜熱帯のアジア地域から、日本をはじめとする温帯、さらには南北アメリカや南アフリカまで広く分布する地生ランです。日本原産のハベナリアには、サギソウとして知られるハベナリア・ラディアータ(Habenaria radiata)がありますが、今回取り上げるハベナリアは、熱帯・亜熱帯アジアを原産とするタイプです。これらの花はオレンジ色やピンクの鮮やかな色彩で、小型のタイプがありミニ洋ランとして人気があります。地下に塊茎(一種のバルブ)をつくり、毎年この塊茎を更新しながら育ちます。春から芽を出し、その後、葉を展開させながら大きく育ち、秋から冬にかけて開花します。その後、地上部は枯れて地下の塊茎だけになり、春までこの状態で過ごします。花期になると、比較的多くの園芸店で販売され、入手しやすい種類です。乾燥を嫌うので、植え込み材料が乾かないように栽培することが大切です。これは、葉のないときでも同様で、地下の塊茎がやや湿っているほうがよいようです。強い日光も好まないので、一年中、少し弱めの日光を当てて栽培します。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えで栽培し、春の芽吹きのころは室内に置き、レースのカーテン越し程度の日光に当てます。初夏から秋までは風通しのよい戸外で栽培するのがよいでしょう。戸外で栽培するときは日陰に置き、強光を避けます。秋に室内へ取り込み、開花を待ちます。
水やり
常に植え込み材料が湿っている状態が好ましいですが、びしょびしょに濡れているのはよくありません。冬の落葉期でも、植え込み材料を乾燥させないように水やりします。葉がなくなると、水やりを忘れがちになるので注意しましょう。
肥料
春に新芽が伸び始めてから秋までは、規定倍率に希釈した液体肥料を週1回程度施し続けます。有機質固形肥料は、春に1回、少量を施す程度で十分です。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ナメクジ
特にありませんが、ナメクジの発生には注意します。
用土(鉢植え)
細かなバークを主体に、バーミキュライト、日向土小粒、さらにふるった水ゴケかすなどをミックスして、水もちと水はけをよくした材料(ミックスコンポスト)で植えます。水ゴケ植えも可能ですが、やや湿りすぎることがあるので、ミックスコンポストを使って、水を十分に与えながら栽培するとよいでしょう。ミックスコンポストが乾きすぎる場合は、表面に薄く水ゴケを敷いておいてもよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
春早めの3月から4月に、植えつけ、植え替えを行います。植え替えは、2~3年に1回行えばよいでしょう。
ふやし方
秋に葉が枯れ始めたら、枯れてきた部分をていねいに取り除いておきましょう。そのまま鉢の上に放置すると、株全体が腐る原因にもなります。
学名:Habenaria
科名 / 属名:ラン科 / ミズトンボ属(ハベナリア属)
特徴
ハベナリアは、熱帯・亜熱帯のアジア地域から、日本をはじめとする温帯、さらには南北アメリカや南アフリカまで広く分布する地生ランです。日本原産のハベナリアには、サギソウとして知られるハベナリア・ラディアータ(Habenaria radiata)がありますが、今回取り上げるハベナリアは、熱帯・亜熱帯アジアを原産とするタイプです。これらの花はオレンジ色やピンクの鮮やかな色彩で、小型のタイプがありミニ洋ランとして人気があります。地下に塊茎(一種のバルブ)をつくり、毎年この塊茎を更新しながら育ちます。春から芽を出し、その後、葉を展開させながら大きく育ち、秋から冬にかけて開花します。その後、地上部は枯れて地下の塊茎だけになり、春までこの状態で過ごします。花期になると、比較的多くの園芸店で販売され、入手しやすい種類です。乾燥を嫌うので、植え込み材料が乾かないように栽培することが大切です。これは、葉のないときでも同様で、地下の塊茎がやや湿っているほうがよいようです。強い日光も好まないので、一年中、少し弱めの日光を当てて栽培します。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えで栽培し、春の芽吹きのころは室内に置き、レースのカーテン越し程度の日光に当てます。初夏から秋までは風通しのよい戸外で栽培するのがよいでしょう。戸外で栽培するときは日陰に置き、強光を避けます。秋に室内へ取り込み、開花を待ちます。
水やり
常に植え込み材料が湿っている状態が好ましいですが、びしょびしょに濡れているのはよくありません。冬の落葉期でも、植え込み材料を乾燥させないように水やりします。葉がなくなると、水やりを忘れがちになるので注意しましょう。
肥料
春に新芽が伸び始めてから秋までは、規定倍率に希釈した液体肥料を週1回程度施し続けます。有機質固形肥料は、春に1回、少量を施す程度で十分です。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ナメクジ
特にありませんが、ナメクジの発生には注意します。
用土(鉢植え)
細かなバークを主体に、バーミキュライト、日向土小粒、さらにふるった水ゴケかすなどをミックスして、水もちと水はけをよくした材料(ミックスコンポスト)で植えます。水ゴケ植えも可能ですが、やや湿りすぎることがあるので、ミックスコンポストを使って、水を十分に与えながら栽培するとよいでしょう。ミックスコンポストが乾きすぎる場合は、表面に薄く水ゴケを敷いておいてもよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
春早めの3月から4月に、植えつけ、植え替えを行います。植え替えは、2~3年に1回行えばよいでしょう。
ふやし方
秋に葉が枯れ始めたら、枯れてきた部分をていねいに取り除いておきましょう。そのまま鉢の上に放置すると、株全体が腐る原因にもなります。
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玲儿
2017年09月24日
パフィオペディラムの基本情報
学名:Paphiopedilum
その他の名前:パフィオ、パフィオペディルム
科名 / 属名:ラン科 / パフィオペディラム属
特徴
パフィオペディラムは花弁の一部が袋状になった、不思議な花姿をしたランです。よく食虫植物に間違われますが、虫を捕捉して自らの栄養にすることはありません。株はバルブをもたず、葉のみで生育します。葉を5~7枚程度大きく伸ばし、その中央から花芽が伸び、開花します。花が終わると株のわきから新芽を伸ばし、新芽が同様に成長・開花します。
洋ランのなかでは比較的低温にも強く、5℃程度の温度で冬越しが可能です。また、やや弱めの日光でも生育し、花をつけます。冬に咲く丸形の花は整形花と呼ばれ、花弁に光沢があるのが特徴です。初夏に開花する原種や多花性と呼ばれる1花茎に複数の花を咲かせるタイプは、大きく迫力もあり魅力的です。一般に流通量が少ないので、ランの専門店で探すといろいろな種類に出会えます。
種類(原種、園芸品種)
パフィオペディラム・インシグネ
Paphiopedilum insigne
整形交配種のもととなった原種。薄茶色の中輪花。
パフィオペディラム・ロスチャイルディアナム
Paphiopedilum rothschildianum
ボルネオ原産の多花性の原種。花は黒茶色で迫力がある。
パフィオペディラム・デレナティイ
Paphiopedilum delenatii
ベトナム原産の原種。花はかわいらしいピンク。
パフィオペディラム・ベラチュラム
Paphiopedilum bellatulum
タイ周辺原産の小型の原種。花には細かな点が入る。
整形大輪系交配種
丸く光沢のある冬咲き。茶色系(赤花と呼ぶ)、点花系、グリーン系などの色彩がある。
多花性交配種
1花茎に3〜5輪ほどの茶色系の花を咲かせる。花弁が細長いものが多い。
モウディータイプ
初夏に多く開花する花茎の長いタイプ。ドーサルセパル(背萼片=リップの反対側にある萼)に美しい筋の入るものが多く、グリーン系が多い。
ブラキ系交配種
タイ周辺原産の小型原種を交雑してできた肉厚の葉をもつ交配種。
学名:Paphiopedilum
その他の名前:パフィオ、パフィオペディルム
科名 / 属名:ラン科 / パフィオペディラム属
特徴
パフィオペディラムは花弁の一部が袋状になった、不思議な花姿をしたランです。よく食虫植物に間違われますが、虫を捕捉して自らの栄養にすることはありません。株はバルブをもたず、葉のみで生育します。葉を5~7枚程度大きく伸ばし、その中央から花芽が伸び、開花します。花が終わると株のわきから新芽を伸ばし、新芽が同様に成長・開花します。
洋ランのなかでは比較的低温にも強く、5℃程度の温度で冬越しが可能です。また、やや弱めの日光でも生育し、花をつけます。冬に咲く丸形の花は整形花と呼ばれ、花弁に光沢があるのが特徴です。初夏に開花する原種や多花性と呼ばれる1花茎に複数の花を咲かせるタイプは、大きく迫力もあり魅力的です。一般に流通量が少ないので、ランの専門店で探すといろいろな種類に出会えます。
種類(原種、園芸品種)
パフィオペディラム・インシグネ
Paphiopedilum insigne
整形交配種のもととなった原種。薄茶色の中輪花。
パフィオペディラム・ロスチャイルディアナム
Paphiopedilum rothschildianum
ボルネオ原産の多花性の原種。花は黒茶色で迫力がある。
パフィオペディラム・デレナティイ
Paphiopedilum delenatii
ベトナム原産の原種。花はかわいらしいピンク。
パフィオペディラム・ベラチュラム
Paphiopedilum bellatulum
タイ周辺原産の小型の原種。花には細かな点が入る。
整形大輪系交配種
丸く光沢のある冬咲き。茶色系(赤花と呼ぶ)、点花系、グリーン系などの色彩がある。
多花性交配種
1花茎に3〜5輪ほどの茶色系の花を咲かせる。花弁が細長いものが多い。
モウディータイプ
初夏に多く開花する花茎の長いタイプ。ドーサルセパル(背萼片=リップの反対側にある萼)に美しい筋の入るものが多く、グリーン系が多い。
ブラキ系交配種
タイ周辺原産の小型原種を交雑してできた肉厚の葉をもつ交配種。
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玲儿
2017年09月24日
ネジバナの基本情報
学名:Spiranthes sinensis var. amoena
和名:ネジバナ その他の名前:モジズリ、ネジリバナ、ヨジリンボウ
科名 / 属名:ラン科 / ネジバナ属
特徴
ネジバナは低地から亜高山帯までの、芝生や湿地帯の明るい場所に普通に見られる多年草です。葉は濃い緑色で根元に集まってつき、1~8本の株立ちになります。地下には多肉質の太い根が10~15cmほど伸びています。株の中心から高さ15~40cmの花茎をまっすぐに伸ばして、らせん形に花をつけます。1つの花は5mm弱ですが、明るい桃色と独自の形で目立ちます。花後、タネを散らすと株は一時休眠して、その後、芽を出します。
屋久島の高地の特産であるヤクシマネジバナ(Spiranthes sinensis var. amoena f. gracilis)は全体に小型で10~20cmほどしかありません。各地でまれに見つかっているアキネジバナ(S. sinensis var. amoena f. autumnus)は夏の終わりごろから10月にかけて開花する秋咲きのタイプです。ナンゴクネジバナ(S. sinensis var. sinensis)は日本では伊豆諸島と奄美大島以南に分布するネジバナの基準変種です。子房に毛がないのと、3月から4月ごろに開花するのが特徴で、冬は最低温度5~10℃に保たなければなりません。
ほかにもアメリカ産の白い花を咲かせる種類が栽培されていますが、これがどの種にあたるのかははっきりしません。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
年間を通して日なたで育てますが、夏だけは30~40%の遮光下に置いてもよいでしょう。ナンゴクネジバナは、冬は日当たりのよい室内か温室内に入れ、最低温度5~10℃に保ちます。
水やり
雨が降らないかぎり、1日に1回は水を与えます。山野草鉢などの乾きやすい鉢に植えている場合は、受け皿に砂利を敷いて水をひたひたに入れ、その上にのせるか、または二重鉢にして乾燥を防ぎます。
肥料
4月から5月に三要素等量の緩効性肥料を3~4号鉢で一つまみ施します。10月にリン酸主体の緩効性肥料を同様に施してもいいでしょう。盆栽づくりの場合、まったく肥料を施さなくてもかまいません。
病気と害虫
病気:ウイルス病
比較的少ないのですが、葉が異常にゆがんだり、不規則なまだら模様が入り、やがて生育が衰えて枯れます。治癒不能なので感染した株は捨てます。
害虫:ナメクジ、カタツムリ、アブラムシ
ナメクジ、カタツムリに新芽を食害されてしまうことがあります。鉢裏などを見回って捕殺します。
アブラムシが発生すると花茎がゆがんだり、ウイルス病を媒介したりします。
用土(鉢植え)
水もちのよいことが大切です。市販の草花用培養土で問題なく育ちます。赤玉土小粒と硬質鹿沼土小粒を等量混ぜ合わせたものに植えてもかまいませんが、水やりが多く必要になるので乾燥防止に二重鉢にする必要があります。水ゴケ単用でも育てることができます。
植えつけ、 植え替え
1年おきに植え替えます。盆栽づくりの場合は3~5年に1回でもかまいません。花後の休眠中か、新しい芽が動き始めたころの7月から8月に行います。植物の根が乾燥しないように作業は手早く行うか、あるいは湿らせたティッシュや新聞紙で覆ったり、仮植えしたりしておきます。表土にコケが密生してくる場合は、表土を削って新しい土に毎年入れ替えます。太い根を傷めないように注意します。
ふやし方
株分け:夏の終りごろに新芽を1~3本つけて株を分けます。無理に分けずに、自然に分かれている部分で分けます。
タネまき:7月から8月に果実が黄ばんでくると間もなくはじけてタネが舞い散るので、果実が黄色くなったら花茎ごと切って紙袋に入れてタネを集めます。たいてい、花茎を切った翌日か、翌々日にはタネがとれているので、すぐに親株の周辺か、段ボールを混ぜ込んだ用土に振りかけるようにしてまきます。多くは半年ぐらいしてから目に見えるような大きさに育ち、2~3年目には開花します。
主な作業
タネの採取:7月から8月の花が終わったころ、大きくふくらんで黄ばんだ果実があるものを花茎ごと切り取って、紙袋に花茎ごと入れてタネを集めます。タネはすぐにまきます。
学名:Spiranthes sinensis var. amoena
和名:ネジバナ その他の名前:モジズリ、ネジリバナ、ヨジリンボウ
科名 / 属名:ラン科 / ネジバナ属
特徴
ネジバナは低地から亜高山帯までの、芝生や湿地帯の明るい場所に普通に見られる多年草です。葉は濃い緑色で根元に集まってつき、1~8本の株立ちになります。地下には多肉質の太い根が10~15cmほど伸びています。株の中心から高さ15~40cmの花茎をまっすぐに伸ばして、らせん形に花をつけます。1つの花は5mm弱ですが、明るい桃色と独自の形で目立ちます。花後、タネを散らすと株は一時休眠して、その後、芽を出します。
屋久島の高地の特産であるヤクシマネジバナ(Spiranthes sinensis var. amoena f. gracilis)は全体に小型で10~20cmほどしかありません。各地でまれに見つかっているアキネジバナ(S. sinensis var. amoena f. autumnus)は夏の終わりごろから10月にかけて開花する秋咲きのタイプです。ナンゴクネジバナ(S. sinensis var. sinensis)は日本では伊豆諸島と奄美大島以南に分布するネジバナの基準変種です。子房に毛がないのと、3月から4月ごろに開花するのが特徴で、冬は最低温度5~10℃に保たなければなりません。
ほかにもアメリカ産の白い花を咲かせる種類が栽培されていますが、これがどの種にあたるのかははっきりしません。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
年間を通して日なたで育てますが、夏だけは30~40%の遮光下に置いてもよいでしょう。ナンゴクネジバナは、冬は日当たりのよい室内か温室内に入れ、最低温度5~10℃に保ちます。
水やり
雨が降らないかぎり、1日に1回は水を与えます。山野草鉢などの乾きやすい鉢に植えている場合は、受け皿に砂利を敷いて水をひたひたに入れ、その上にのせるか、または二重鉢にして乾燥を防ぎます。
肥料
4月から5月に三要素等量の緩効性肥料を3~4号鉢で一つまみ施します。10月にリン酸主体の緩効性肥料を同様に施してもいいでしょう。盆栽づくりの場合、まったく肥料を施さなくてもかまいません。
病気と害虫
病気:ウイルス病
比較的少ないのですが、葉が異常にゆがんだり、不規則なまだら模様が入り、やがて生育が衰えて枯れます。治癒不能なので感染した株は捨てます。
害虫:ナメクジ、カタツムリ、アブラムシ
ナメクジ、カタツムリに新芽を食害されてしまうことがあります。鉢裏などを見回って捕殺します。
アブラムシが発生すると花茎がゆがんだり、ウイルス病を媒介したりします。
用土(鉢植え)
水もちのよいことが大切です。市販の草花用培養土で問題なく育ちます。赤玉土小粒と硬質鹿沼土小粒を等量混ぜ合わせたものに植えてもかまいませんが、水やりが多く必要になるので乾燥防止に二重鉢にする必要があります。水ゴケ単用でも育てることができます。
植えつけ、 植え替え
1年おきに植え替えます。盆栽づくりの場合は3~5年に1回でもかまいません。花後の休眠中か、新しい芽が動き始めたころの7月から8月に行います。植物の根が乾燥しないように作業は手早く行うか、あるいは湿らせたティッシュや新聞紙で覆ったり、仮植えしたりしておきます。表土にコケが密生してくる場合は、表土を削って新しい土に毎年入れ替えます。太い根を傷めないように注意します。
ふやし方
株分け:夏の終りごろに新芽を1~3本つけて株を分けます。無理に分けずに、自然に分かれている部分で分けます。
タネまき:7月から8月に果実が黄ばんでくると間もなくはじけてタネが舞い散るので、果実が黄色くなったら花茎ごと切って紙袋に入れてタネを集めます。たいてい、花茎を切った翌日か、翌々日にはタネがとれているので、すぐに親株の周辺か、段ボールを混ぜ込んだ用土に振りかけるようにしてまきます。多くは半年ぐらいしてから目に見えるような大きさに育ち、2~3年目には開花します。
主な作業
タネの採取:7月から8月の花が終わったころ、大きくふくらんで黄ばんだ果実があるものを花茎ごと切り取って、紙袋に花茎ごと入れてタネを集めます。タネはすぐにまきます。
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玲儿
2017年09月24日
トキソウの基本情報
学名:Pogonia japonica
和名:トキソウ(朱鷺草) その他の名前:朱鷺蘭(ときらん)
科名 / 属名:ラン科 / トキソウ属
特徴
トキソウは、本州や北海道を中心に日本各地の湿原や湖沼に見られる湿地性の野生ランです。比較的海岸に近い湿地から高層湿原まで垂直分布は広く、多くの群落をつくっています。
春、芽出しのときに、葉に包まれるように花芽を抱いて出てきます。葉は細いへら状で1本の茎に1枚のみ葉をつけます。葉の展開と同時に花芽が伸びて、晩春から初夏に優しい桃紫色の花を咲かせます。花後、結実したものは子房が大きくふくらみタネになります。地中には根茎が這い、次々と新しい芽を伸ばしてふえます。晩秋には葉が枯れて地上部がなくなり休眠に入ります。
とてもかわいらしい野生ランですが、乱獲や開発により自生地は激減しています。生産増殖された苗が春に出回りますが、加温して咲かせているのでやや軟弱です。ご自身の栽培環境に合うよう、つくり直すつもりで育ててください。
種類(原種、園芸品種)
ヤマトキソウ
Pogonia minor
日本各地に分布するが、山地の明るい斜面や林床に生え、群落はあまりつくらない。花は全開せず、やや上向きに咲く。花色は淡い色が多い。
学名:Pogonia japonica
和名:トキソウ(朱鷺草) その他の名前:朱鷺蘭(ときらん)
科名 / 属名:ラン科 / トキソウ属
特徴
トキソウは、本州や北海道を中心に日本各地の湿原や湖沼に見られる湿地性の野生ランです。比較的海岸に近い湿地から高層湿原まで垂直分布は広く、多くの群落をつくっています。
春、芽出しのときに、葉に包まれるように花芽を抱いて出てきます。葉は細いへら状で1本の茎に1枚のみ葉をつけます。葉の展開と同時に花芽が伸びて、晩春から初夏に優しい桃紫色の花を咲かせます。花後、結実したものは子房が大きくふくらみタネになります。地中には根茎が這い、次々と新しい芽を伸ばしてふえます。晩秋には葉が枯れて地上部がなくなり休眠に入ります。
とてもかわいらしい野生ランですが、乱獲や開発により自生地は激減しています。生産増殖された苗が春に出回りますが、加温して咲かせているのでやや軟弱です。ご自身の栽培環境に合うよう、つくり直すつもりで育ててください。
種類(原種、園芸品種)
ヤマトキソウ
Pogonia minor
日本各地に分布するが、山地の明るい斜面や林床に生え、群落はあまりつくらない。花は全開せず、やや上向きに咲く。花色は淡い色が多い。
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玲儿
2017年09月24日
デンドロビウム・フォーモサム系の基本情報
学名:Dendrobium
その他の名前:デンドロビューム
科名 / 属名:ラン科 / セッコク属(デンドロビウム属)
特徴
原種のデンドロビウム・フォーモサム(Dendrobium formosum)をもとに改良された品種群をフォーモサム系と呼びます。この系統はバルブに細かな黒い毛が生えているため、ブラックヘアータイプとも呼ばれます。一番多く流通している交配種にフォーミディブルという交配種があるため、フォーミディブル系と呼ばれることもあります。
ほとんどの交配種はバルブ頂部の2~3節にまとめて花をつけ、バルブの下の部分に花をつけることはありません。まれにバルブの上半分くらいまで花をつける品種もあります。またノビル系と異なり、一度花を咲かせたバルブに再び花をつけることもあります。
比較的寒さにも強いタイプですから、冬の間室内の窓辺に置けば栽培が可能です。夏は日当たりがよく、風のよく通る場所で栽培します。40℃近くにもなる真夏の高温は苦手なので注意しましょう。
種類(原種、園芸品種)
フォーミディブル
Dendrobium Formidible
フォーモサム系を代表する交配種。黄色のマークが入るリップをもつ白く美しい大輪花。初夏に多く開花する。
ウィンター・ドーン
Dendrobium Winter Dawn
小型の交配種。乳白色の花弁にオレンジ色のリップをもつ花。花がとても長もちする品種。
デンドロビウム・ベラチュラム
Dendrobium bellatulum
草丈10cmにも満たない小型の原種。乳白色の小輪花をバルブ頂部に咲かせる。
グリーン・ランタン
Dendrobium Green Lantern
バルブの上半分くらいの節々に、やや薄緑色で肉厚の中輪花を咲かせる交配種。花がたいへん長もちする。
シルバー・ベルズ
Dendrobium Silver Bells
フォーミディブルによく似た交配種。リップの奥もほぼ白く、大きく迫力のある花を咲かせる。
デンドロビウム・フォーモサム
Dendrobium formosum
このタイプの基本となる原種。バルブ頂部に、白色でリップ奥に黄色の色彩が入る中輪花を咲かせる。
学名:Dendrobium
その他の名前:デンドロビューム
科名 / 属名:ラン科 / セッコク属(デンドロビウム属)
特徴
原種のデンドロビウム・フォーモサム(Dendrobium formosum)をもとに改良された品種群をフォーモサム系と呼びます。この系統はバルブに細かな黒い毛が生えているため、ブラックヘアータイプとも呼ばれます。一番多く流通している交配種にフォーミディブルという交配種があるため、フォーミディブル系と呼ばれることもあります。
ほとんどの交配種はバルブ頂部の2~3節にまとめて花をつけ、バルブの下の部分に花をつけることはありません。まれにバルブの上半分くらいまで花をつける品種もあります。またノビル系と異なり、一度花を咲かせたバルブに再び花をつけることもあります。
比較的寒さにも強いタイプですから、冬の間室内の窓辺に置けば栽培が可能です。夏は日当たりがよく、風のよく通る場所で栽培します。40℃近くにもなる真夏の高温は苦手なので注意しましょう。
種類(原種、園芸品種)
フォーミディブル
Dendrobium Formidible
フォーモサム系を代表する交配種。黄色のマークが入るリップをもつ白く美しい大輪花。初夏に多く開花する。
ウィンター・ドーン
Dendrobium Winter Dawn
小型の交配種。乳白色の花弁にオレンジ色のリップをもつ花。花がとても長もちする品種。
デンドロビウム・ベラチュラム
Dendrobium bellatulum
草丈10cmにも満たない小型の原種。乳白色の小輪花をバルブ頂部に咲かせる。
グリーン・ランタン
Dendrobium Green Lantern
バルブの上半分くらいの節々に、やや薄緑色で肉厚の中輪花を咲かせる交配種。花がたいへん長もちする。
シルバー・ベルズ
Dendrobium Silver Bells
フォーミディブルによく似た交配種。リップの奥もほぼ白く、大きく迫力のある花を咲かせる。
デンドロビウム・フォーモサム
Dendrobium formosum
このタイプの基本となる原種。バルブ頂部に、白色でリップ奥に黄色の色彩が入る中輪花を咲かせる。
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玲儿
2017年09月24日
デンドロビウム・ノビル系の基本情報
学名:Dendrobium
その他の名前:デンドロビューム
科名 / 属名:ラン科 / セッコク属(デンドロビウム属)
特徴
デンドロビウム(ノビル系)は、現在日本での品種改良が世界のトップレベルを誇るランです。節のある茎状のバルブをほぼ直立に伸ばして生育します。毎年、数本のバルブを伸ばし、節々に花芽をつけ開花します。ノビル(Dendrobium nobile)という原種をもとに交雑育種が行われたので、ノビル系(ノビルタイプ)と呼ばれます。近年は日本原産のセッコク(Den.moniliforme)との交雑も進み、小型のノビル系もふえつつあります。
耐寒性に富み、株そのものが凍らないかぎり枯死することのない丈夫なランです。園芸店では冬に満開の株が販売されていますが、通常の開花期は春です。栽培法や品種により、落葉してから開花するものと、葉をつけたまま開花するものがありますが、いずれの場合も葉は1年程度で落葉します。
種類(原種、園芸品種)
オリエンタル・スマイル‘ファンタジー’
Dendrobium Oriental Smile ‘Fantasy’
人気のオレンジ色系交配種です。黄色ベースの花弁にオレンジ色の覆輪が入る美しい花です。
イエロー・ソング‘レモン・ケーキ’
Dendrobium Yellow Song ‘Lemon Cake’
さわやかなレモンイエローの交配種です。リップのみやや濃色になりアクセントの効いた丈夫な品種です。
ハマナ・レイク‘ドリーム’
Dendrobium Hamana Lake ‘Dream’
やや小型で濃赤紫色の品種。春咲きで花つきがよく栽培しやすい交配種。
セカンド・ラブ‘ときめき’
Dendrobium Second Love ‘Tokimeki’
ほのかにピンク色になる白系中輪花。冬から春咲きでたいへん花つきのよい交配種。
デンドロビウム ノビル
Dendrobium nobile
ノビル系交配種のもととなったインド、ヒマラヤ地方原産の原種。明るい赤紫色の花を節々に咲かせます。
学名:Dendrobium
その他の名前:デンドロビューム
科名 / 属名:ラン科 / セッコク属(デンドロビウム属)
特徴
デンドロビウム(ノビル系)は、現在日本での品種改良が世界のトップレベルを誇るランです。節のある茎状のバルブをほぼ直立に伸ばして生育します。毎年、数本のバルブを伸ばし、節々に花芽をつけ開花します。ノビル(Dendrobium nobile)という原種をもとに交雑育種が行われたので、ノビル系(ノビルタイプ)と呼ばれます。近年は日本原産のセッコク(Den.moniliforme)との交雑も進み、小型のノビル系もふえつつあります。
耐寒性に富み、株そのものが凍らないかぎり枯死することのない丈夫なランです。園芸店では冬に満開の株が販売されていますが、通常の開花期は春です。栽培法や品種により、落葉してから開花するものと、葉をつけたまま開花するものがありますが、いずれの場合も葉は1年程度で落葉します。
種類(原種、園芸品種)
オリエンタル・スマイル‘ファンタジー’
Dendrobium Oriental Smile ‘Fantasy’
人気のオレンジ色系交配種です。黄色ベースの花弁にオレンジ色の覆輪が入る美しい花です。
イエロー・ソング‘レモン・ケーキ’
Dendrobium Yellow Song ‘Lemon Cake’
さわやかなレモンイエローの交配種です。リップのみやや濃色になりアクセントの効いた丈夫な品種です。
ハマナ・レイク‘ドリーム’
Dendrobium Hamana Lake ‘Dream’
やや小型で濃赤紫色の品種。春咲きで花つきがよく栽培しやすい交配種。
セカンド・ラブ‘ときめき’
Dendrobium Second Love ‘Tokimeki’
ほのかにピンク色になる白系中輪花。冬から春咲きでたいへん花つきのよい交配種。
デンドロビウム ノビル
Dendrobium nobile
ノビル系交配種のもととなったインド、ヒマラヤ地方原産の原種。明るい赤紫色の花を節々に咲かせます。
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