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笼岛 みどり
2017年05月28日


寒い冬、庭の花はしばらく冬眠の時期ですが、生花としての春の花の出回り期間は、12月~3月。4月になって、春の花が庭で咲き出す頃になると、花市場への入荷は初夏から夏の花になります。
水仙、ヒヤシンス、チューリップにアネモネ・・・春はかわいい花が豊富な季節ですが、今回はファンが多いラナンキュラスをご紹介します!
光や温度に反応する性質です
ラナンキュラスは、朝になると光に反応して開き、夜は閉じる性質があります。また、温度にも敏感に反応するので、飾る場所は暖房が効きすぎていない部屋の方が長持ちします。ただし、あまりにも寒い部屋は、ずっと開かなかったりもしますのでご注意。
つぼみの時と開ききった花のサイズが数倍違います!
つぼみのときは、コロンとしたお団子みたい。少しずつふんわりと開いて、つぼみのサイズの時の花の直径と、開ききった花のサイズでは2、3倍は違います。(品種によって差があります)

このラナンキュラスは、つぼみの時は中心の黄色い部分くらいのサイズでした。それが開いてくるとこんな感じに。

豊富なカラーバリエーション!
ラナンキュラスの魅力のひとつはカラーバリエーション。ひとつの花の中に複数の色が含まれている複色カラーのものが多いので、色がとっても微妙な品種が多いのです。ここからは、素敵な色合いをご紹介します!
開き方がおもしろい。淡いアプリコット色。

紫の絞りカラー。

シックなダークカラー系。花びらの裏表の色が完全に違うので、日ごとに印象が変わります。

グリーン色もあります。このタイプは、つぼみと開ききった時のサイズが、さほど変わらない品種です。

こちらは白に近い淡いピンク。なんとも優しい雰囲気。

ピンク色。まもなく満開!

こんなグリーンもありますよ。

さわやか!白×グリーン。

完全に開くと・・・
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笼岛 みどり
2017年05月26日


1月~3月の花市場は、季節より一足早く、#春の花 がたくさん入荷してくる季節です。今回は春の花の代表花、アネモネの性質と生けるポイント、そして素敵な新品種をご紹介します。
アネモネは花びらがないお花!
私たちが花びらと思っている部分は、実はガク。色のついた部分はガクで、花びらのない珍しい花です。
花びらのない花、アネモネ。びっくりですね!

ラナンキュラスとの違い
同じキンポウゲ科の植物で、一重咲きだと見た目が似ているラナンキュラスとの見分け方は、花のすぐ下にガクがあるのが、ラナンキュラス(右)。何もなくて数センチ下に葉があるのがアネモネ(左)です。

アネモネの性質
アネモネは、光と温度に敏感に反応する性質の花です。朝になると開き、夜になると閉じるを繰り返します。
花の終わりは開きっぱなしとなります。

生け方のポイント
浅水で生けましょう!
茎が空洞で腐りやすいので、出来るだけ水は少なめ(浅水)で生けると長持ちします。
どんなお花にも言えることですが、お水はこまめに取り替えましょう。

置き場所
気温と太陽に反応して開花する性質なので、気温低めで暗い場所の方が長持ちします。
いろんなアネモネをご紹介!
以前は、赤、紫、白と色数が限られていましたが、最近、進化がめざましいアネモネ。
大輪、中輪、小輪の大きさや、一重咲き、八重咲きの咲き方、そしてカラーバリエーションなどが多種多様となっています。
その中からいくつかピックアップしてご紹介します。
元気な赤

深みのある紫

八重咲きもありますよ。

パステルトーンもあります!
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笼岛 みどり
2017年05月24日


#アネモネ の花言葉
アネモネの花言葉は「あなたを愛します」、「はかない恋」、「待望」、「無邪気」
―鮮やかな花と紺色の芯にインパクトがある、春の花
アネモネはキンポウゲ科アネモネ属の球根植物で、主に地中海沿岸に生息します。日本では昭和の初め頃から「紅花翁草」、「花一華」、「牡丹一華」などといった和名でも親しまれています。
アネモネについて科・属キンポウゲ科・アネモネ属英名Anemone学名Anemone coronaria原産地地中海沿岸出回り期9月~5月
アネモネの花言葉⇒「あなたを愛します」、「はかない恋」、「待望」、「無邪気」

赤いアネモネの花言葉⇒「君を愛す」

白いアネモネの花言葉⇒「真実」「期待」「希望」

紫のアネモネの花言葉⇒「あなたを信じて待つ」

アネモネの花言葉の由来
アネモネの「はかない恋」「待望」などの悲しい花言葉は、ギリシャ神話にある、アネモネの悲しい伝説に由来すると言われています。
西風の神ゼピュロスは、花の女神フローラの恋人であるのにフローラの侍女のアネモネに恋をしてしまいます。それを知り、怒ったフローラはアネモネを追放します。ゼピュロスはフローラとの仲を保つため、侍女のアネモネを花の姿に変えたそうです。
もうひとつアネモネにまつわる話があります。こちらは美と愛の女神アフロディーテと美青年アドニスの話です。アフロディーテは、キューピッドの恋の矢によりアドニスに恋をします。しかし、アフロディーテには軍神アレスという恋人がいました。アドニスに嫉妬したアレスは猪に自分の姿を変え、森で狩りをしていたアドニスに襲い掛かります。それによりアドニスは命を落としてしまい、そのときに流れた血からアネモネの花が生まれたとされています。
アネモネの花名の由来
アネモネの花名は、ギリシア語の「anemos(風)」に由来しています。春の最初のおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることからきているといわれ、英語での別名も「Wind flower(風の花)」といいます。

アネモネの毒
あまり知られていないことですが、アネモネは草全体に毒を持っています。茎を切ったり折ったりしたときに出た汁が肌に触れると皮膚炎や水泡を引き起こすことがあります。古代エジプトでは「病気の印」とされ、この花の出す毒を吸うとひどい大病になるといわれました。このようなことはありませんが、毒を持っていることは確かなので、ガーデニングなどで扱うときは注意しましょう。
アネモネの花と萼(がく)
アネモネの花びらに見えている部分は実はがくで、本当の花びらは中心の紺色の部分です。光や温度に反応して開いたり閉じたりを繰り返します。
アネモネの品種
アネモネは世界で約90種、日本には16種ほどあると言われます。アネモネの品種には、一重咲きのものや八重咲きのもの、小輪から大輪まであり、中心が紺色でない品種などもあり、とても種類が豊富です。
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