文章
笼岛 みどり
2017年05月26日
目次
#ポインセチア の基本情報
ポインセチアの育て方
ポインセチアの育て方 まとめ
ポインセチアのちょっといい話
ポインセチアの基本情報
赤と緑が特徴的なポインセチアは、クリスマスの定番!
冬になると数々のお店で飾られ街を彩ります。花屋、ホームセンターに鉢植えのポインセチアが出回るのもこの時期です。ポインセチアはよく花として認識されますが、トウダイグサ科ドウダイグサ属という常緑性低木。花の様に見える赤い部分、実は葉っぱ。本当の花は赤い葉の中央に小さく色づく黄色の集合体。よく観察すると小ぶりの花がついているので、是非みて下さい。冬に見かけることが多いため寒さに強いと思いがちですが、実は熱帯の植物。その為寒さにはめっぽう弱いのです。ご自宅で鑑賞される際は、室内管理を!
ポインセチアの花言葉
「祝福」、「幸運を祈る」、「私の心は燃えている」、「あなたの祝福を祈ります」
赤と緑のクリスマスカラーで構成されているポインセチアは「クリスマスフラワー」と呼ばれています。
また、赤色はキリストの流した血、緑色は永遠の命を意味する為、花言葉もクリスマスや愛に関連したものが付けられています。「祝福」「幸運を祈る」などは正にキリストの誕生を祝うもの。それになぞらえ出産時のお祝いとしてポインセチアは贈り物の人気があります。他の花言葉は「私の心は燃えている」これは、ポインセチアの真っ赤な葉を人の心に見立てたものです。またポインセチアには赤だけでなく白の葉をつけるものがあります。白の葉の花言葉は「あなたの祝福を祈ります」どの色のポインセチアも愛する人の為に向けられた言葉ばかりです。
ポインセチアの基本情報科・属トウダイグサ科トウダイグサ属英名Poinsettia(ポインセチア)学名Euphorbia pulcherrima(ユーフォルビア・プリケルマ)原産地メキシコ出回り時期10月~1月育てやすさ
ポインセチアの種類・品種
多く出回っているポインセチアは、赤と緑の葉のもの。ピンと張った葉が特徴で、種類は20種類以上。
ただ、中には葉が内側に巻いた「カーセルレッド」という品種もあります。また、色の種類も赤だけでなく、白も混ざったまだら模様、真っ白の葉をつける「スノーホワイト」など10種類程のポインセチアが存在します。近年では新しい品種としてピンクの葉をつける「プリンセチア」などが発表され、観賞用に新たな色を生み出しています。
ポインセチアの育て方用土
ポインセチアに必要な用土は赤玉土(小~中粒)と腐葉土。赤玉土は半分以上、腐葉土は3割から5割。また、日向土や、ピートモス、緩効性化成肥料を好みでブレンドするとオリジナルの用土が完成します。自分で用土を作らなくても良い、という人は観葉植物用の培養土で良いです。
種まき
自分で育てたポインセチアから種を入手することは出来ますが、一般的にポインセチアは種ではなく「苗」で販売されています。ですので、苗での植えつけが基本です。
苗の選び方
常緑性低木であるポインセチア。苗を購入する際は、幹の部分が細くない、しっかりとした太さの物を選びましょう。葉が多くついていても、支えの部分が成長していないと著しい成長が見られません。また、葉の色づきが良くないものは病気がちになりやすいので避けた方が無難。因みに販売状況によっても成長が左右されます。販売時、苗と苗がひしめき合っているところは、ポインセチアの葉の成長を妨げているため、育ちにくいのです。十分な間隔をとって販売しているお店は、購入者の事を考えている良心的なお店と言えるでしょう。
植え付け
植えつけの期間は3月~5月。成長を妨げないようにするため、実際の苗の大きさより一回り大きい鉢を用意して植え付けを。使いまわしの土は避け、必ずポインセチア用の土を用意してください。
水やり
開花時である冬(11月~1月)は、多くの水を必要としていません。なので、土が乾いて、湿り気が無くなった時に控えめにあげて下さい。逆に、生育期である2月~10月は水が必要な時期。土が乾いてから水をやるのは一緒ですが、たっぷりとあげるのがコツです。
追肥
追肥が必要な期間は5月~10月の生育期間。固形の肥料を月に1回程置き肥します。葉が茂り始める5月~7月は、液体肥料を施すのも良いでしょう。成長が緩やかになる1月~3月あたりには追肥はいりません。
剪定
剪定は葉、花の咲き終わった3月~4月。剪定場所は下から約15センチの所でカット。大幅に小さくなり華やかさが失われますが、この剪定を行うことによって新しい葉がどんどん現れ成長します。
収穫
自分で育てたポインセチアの花から種を収穫できることはあります。2月~4月ごろ、葉や花が咲き終わった後。剪定を行う前です。
病害虫
赤い葉が黄色く変色したり、落葉させてしまう害虫が居ます。それは、「ルイスアケハダニ」です。体長は1ミリにも満たない為、肉眼での発見は難しいです。殺虫剤で対策、予防をしましょう。虫に犯された葉はカットしてしまうのがよいです。病気も気を付けなければなりません。水をやりすぎると、根の部分が変色し腐る「根腐病」や、葉や茎に発生する「灰色カビ病」などです。日当たり、水はけに注意して管理してください。
ポインセチアの育て方 まとめ
・ポインセチアは寒さに弱いです!育てるなら室内で。
・苗選びは慎重に。葉が変色せず、幹が太い物を選びましょう。
・水はあげすぎなくてOK。開花時期の冬は控えめに!
ポインセチアのちょっといい話真っ赤なポインセチアにする「短日処理」
ポインセチアは日照時間が12時間以下でないと花が咲かないと言う特殊な性格。なので、お店で販売されているような真っ赤なポインセチアにするためには、ちょっとしたコツがいるのです。その方法とは、日照時間を調整する「短日処理」。日照時間が長く、そして日差しも強い8月9月は、段ボール箱を被せて真っ暗にするのです。時間は、夕方16時くらいから朝の9時ごろまで。日中は日の光を十分に浴びせましょう。但し、直射日光は避け半日陰に出しておくことがベスト。因みに家に入れていても、照明を日光と勘違いしてしまうので室内でも短日処理は行うべき。少しの手間を掛けるだけで、鮮やかな色づきのポインセチアが鑑賞出来ます。
隠れた観光地!?ポインセチアが5万本咲いているあの場所
ポインセチアというと、鉢に飾って一つ一つを楽しむというイメージ。しかし、そのイメージを覆す風景があるのです。それは、宮崎県宮崎市、堀切峠にあります。海に沿って植えられた5万本のポインセチア。「道の駅フェニックス」から歩いてその場所を訪れることが出来ます。ポインセチアの花が咲く時期は冬。しかし、真っ赤な葉が茂っている様はハイビスカスを思い起こし気分は真夏。冬の澄んだ空気と真っ赤なポインセチア。是非鑑賞したいですね。
赤だけじゃない!色とりどりのポインセチア
ポインセチアと言ったら赤、といっても過言では無いでしょう。その赤に対抗するように白のポインセチアも人気があります。最近では、鑑賞目的の為にピンクの葉のポインセチア「プリンセチア」が開発されました。しかし、ポインセチアはこの三色だけではないのです。青色、紫、オレンジ、黄色、はたまた虹色の葉まで。物凄くカラフル。これら全てが新種として開発!…された訳ではなく、実は色のついた液体を吸わせて葉に浸透させているのです。なので、色とりどりのポインセチアがみられるのですね。クリスマス時期になるとこのような色が多数出回るので、是非ご覧になってください。
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