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笼岛 みどり
2017年05月26日
キンポウゲとは漢字では”#金鳳花 ”と書きます。
花の色が黄金色で、中国の鳳凰に見たててこの名がついたと言われています。また八重咲きのものキンポウゲといい、一重咲きのものはウマノアシガタというそうです。キンポウゲの仲間は、美しく個性的な花をつけますが実は有毒な成分を含む植物が多いようなので、気をつけてください。
ただとても美しい花が多いのです!キンポウゲが好きな方も多いと思います。
1.アネモネ
■キンポウゲ科イチリンソウ属
アネモネの花名は、ギリシア語の「anemos(風)」に由来しています。春の最初のおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることからきているといわれ、英語での別名も「Wind flower(風の花)」といいます。開いたり、閉じたりする美しい花ですね。
あまり知られていないことですが、アネモネは草全体に毒を持っています。
茎を切ったり折ったりしたときに出た汁が肌に触れると皮膚炎や水泡を引き起こすことがあります。古代エジプトでは「病気の印」とされ、この花の出す毒を吸うとひどい大病になるといわれました。このようなことはありませんが、毒を持っていることは確かなので、ガーデニングなどで扱うときは注意しましょう。
2.ラナンキュラス
■キンポウゲ科キンポウゲ属
ラナンキュラスの花は彩りがとても鮮やかなので、「色彩の鮮やかな金鳳花」から花金鳳花(ハナキンポウゲ)という和名がつきました。また、ラナンキュラスの原種は花びらが5枚の黄色い花で、その花がこんもりと金色に輝く姿からバターカップという別名を持ちます。
まるまる、フリフリしている姿がとても可愛いらしい
ラナンキュラスファンは多いのではないでしょうか。春の花の中でも、人気の高い花です。
3.ニゲラ
■キンポウゲ科クロタネソウ属
細く分かれた葉に、ふんわり包み込まれるように、3㎝ほどの花が楚々と咲く「ニゲラ」。
空色の花を良く見かけますが、白やピンクなどもあります。ニゲラは別名「クロタネソウ」とも呼ばれます。ラテン語でニゲラは黒いの意味を持ち、別名も種が真っ黒なことから命名されました。
濃い青から淡い青まで幻想的で美しい。
4.クリスマスローズ
■キンポウゲ科ヘレボルス属
クリスマスローズの花言葉は「いたわり」、「追憶」、「私を忘れないで」
花名のクリスマスローズは、クリスマスの時期にバラに似た花を咲かせることに由来します。可憐で儚げな花を咲かす、春に咲くクリスマスローズ。 キンポウゲ科の多年草で、花期は1月~4月です。
あまり主張しない落ち着いた色合いがたまらない。下を向いた姿が、何とも言えませんがクリスマスローズも人気ですね!
5.オキナグサ
■キンポウゲ科オキナグサ属
山野草に属する植物で乱獲により自生のオキナグサは絶滅危惧種になっています。多年草なので次の年も咲かせてくれるのが嬉しいです。花が終わるとたんぽぽのように綿毛を付けます。
こちらのオキナグサも、落ち着いた雰囲気が良い。
6.デルフィニウム
■キンポウゲ科デルフィニウム属
実はデルフィニウムも、キンポウゲの仲間。
デルフィニウムの花名は、ギリシャ語でイルカを意味する「delphis」を語源としています。デルフィニウムの花の咲く前のつぼみの形がイルカに似ていることからも由来されています。
個性的で美しい
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