文章
笼岛 みどり
2017年05月27日
目次
#サフラン の基本情報
サフランの育て方
サフランの育て方 まとめ
サフランのその他色々
サフランの基本情報
草丈が10cm~30cmくらいのクロッカスなどと同類の球根植物です。最大のサフランで4つくらい花をつけます。長く細い葉と紫の花が特徴です。花の中心には赤くて細い糸のようなめしべがあり、これを取って乾燥させたものが、サフランというスパイスになります。花が咲き終わった後も葉は伸び続け、5月頃に枯れた後休眠に入ります。サフランの大きな特徴は、水も土も使わずに育てることができるという点です。球根だけをおいておくと、11月頃に開花します。水耕栽培は1シーズンですが可能です。日当たりのよい冷涼な場所を好みます。
サフランの花言葉
サフランの花言葉は「歓喜」「過度をつつしめ」「濫用するな」
古代ヨーロッパにおいてサフランの花はお酒の酔い覚ましの効果があると言われていましたが、あまりに使うと脳神経を刺激し、人を逆に酔わしてしまうと言われていたためこのように名づけられました。名前の由来はクロッカスがギリシャ語の「糸」サフランはアラビア語で「黄色」にちなんで名づけられています。
サフランの基本情報科・属アヤメ科クロッカス属英名saffron crocus学名Crocus sativus原産地地中海沿岸 小アジア出回り時期11月育てやすさ★★★★☆
サフランの種類・品種
サフランには品種がありません。イヌサフランには毒がありますがアヤメ科のサフランとは違うイヌサフラン科の植物です。
サフランの育て方用土
赤玉土7:腐葉土3を混ぜておきます。よく肥えた土が適しています。追肥はすると軟腐病になりやすいので用土を作るときに栄養をいれておきます。
種まき
春、葉がほとんど枯れた時点で土から球根を掘り出します。全部の葉が枯れたら葉を取って乾いた場所に置いて干し、ネットに入れて保存します。
苗の選び方
鉢などで花が咲いたあとに芽かきをして球根の数をしぼるとよいでしょう。鉢やコンテナなどで球根を太らせて堀りあげましょう。
植え付け
8月~9月よりも遅れてしまうと花が小さくなりますので気をつけましょう。地植えは球根2個分くらいの深さに植え、鉢の場合は1個分くらいの深さに植えましょう。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。冬はなかなか水がはけないので乾燥していても大丈夫です。
追肥
リン酸が多く含まれるものが適しています。逆に窒素が多いと球根が傷むので病気になってしまいますので避けましょう。
収穫
サフランのめしべを花が咲いた時点ですぐに収穫しましょう。手に色がつくとなかなか取れないので注意しましょう
病害虫
窒素が多いと軟腐病、高温になるとネダニが発生します。肥料を与えすぎたときも軟腐病にかかり、球根が腐るので注意しましょう。
サフランの育て方 まとめ
・植え付けはよく肥えた土に球根1~2個分の深さを掘って植えましょう。
・植え付けの時期が遅れると花が小さくてよいサフランが取れません。
・冬場はやや乾燥ぎみに水やりをしましょう。
・窒素成分が多い肥料を与えすぎると軟腐病になって球根が腐るので気を付けましょう。
・収穫は花が開いたらすぐにめしべを取り、乾燥させて瓶で空気が触れないように保存しましょう。
サフランのその他色々サフランの豆知識
花のめしべからできる高級スパイスのサフランは昔からパエリアの色付けやブイヤベースなどに使われています。染料などにも利用されていますが160の花で1gという収穫量がとても少ないスパイスですので手間がかかる分貴重なもので高価です。催淫効果・婦人病の予防・記憶障害の改善効果があるともいわれています。栄養はαカロテン、βカロテン、γカロテン、クロセチン、ピクロクロシンが含まれ、香り成分はサフラナールが含まれています。
サフランの収穫方法
花が咲いた時点でめしべをすぐに抜き取ってティッシュなどの上に置き乾燥を促します。乾燥すると取った時よりもさらに細くなります。しっかり乾かしてから瓶に入れて保存しましょう。1年くらいもちます。着色成分のクロシンは水やお湯に浸して色素を出しますが油に溶けない性質を持っています。オーブンの予熱で乾燥させてから使います。有名な料理はサフランライス、ブイヤベース、パエリヤ、クスクスなどがあります。
サフランの歴史
歴史は古く、イランやインドのカシミールでの栽培がはじまりとされています。古代ギリシャ時代ではサフランの黄色はよく使われていました。旧約聖書にもサフランは芳香を放つハーブと記されており、ローマ時代には香水としてよく利用されていました。東洋ではゲストを歓迎するためにサフランを劇場や公会堂の床にまいて香り漂う空間を作り出していたようです。スペインバレンシア地方のものは最高級とされています。ヨーロッパの歴史書には採れる量が少ないため偽物が出回り、厳しく処罰されたという記録が残っています日本には江戸時代末期に漢方の生薬として入ってきました。国内では1800年ごろから栽培が始まり、今は大分県で栽培が行なわれています。
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