文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
目次
#ノースポール (クリサンセマム)の基本情報
ノースポール(クリサンセマム)の育て方
ノースポール(クリサンセマム)の育て方|まとめ
ノースポール(クリサンセマム)のちょっといい話
ノースポール(クリサンセマム)の基本情報
見た目はマーガレットのような花をつけるノースポール。同じキク科なので間違えてしまうのも無理はありませんが、マーガレットはモクシュンギク属でノースポールはフランスギク属です。花の大きさは直径にすると5㎝未満の花が多いです。平均して直径3cm~5㎝の花をつけます。中心が黄色、花弁が白。薄ボケた黄色と白ではなく、はっきりとした濃い色の黄色と白の花をつけます。特徴的なのは花だけではありません。その葉も特徴的です。葉丈は20㎝前後まで成長し、四方に葉を茂らせます。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形を成します。
ノースポール(クリサンセマム)の花言葉
ノースポールの花言葉は「冬の足音」「高潔」「清潔」「誠実」
ノースポールは冬も越せる強い花です。冬でも綺麗な花を咲かせ人を楽しませることから「冬の足音」という花言葉がついています。雪を想像させる意味もあるのでしょうね。清廉な印象から「高潔」「清潔」との花言葉もついています。結婚式やパーティーなどの飾り付けでノースポールが活躍するのも頷けますね。また、開花時期が長い事に由来したとされる花言葉も一つついています。その花言葉とは「誠実」です。変わらない美しさでほぼ一年中花を咲かせるノースポールの働きに「誠実」という印象を持ったのでしょうね。
ノースポール(クリサンセマム)の基本情報科・属キク科フランスキク属和名ノースポールギク英名Snow daisy、Northpole、chrysanthemum学名Leucanthemum paludosum原産地北アフリカ出回り時期11月~3月育てやすさ★★★★☆
ノースポール(クリサンセマム)の種類・品種
ノースポールは「クリサンセマム」という種類の花の総称でもあります。全て一纏めにノースポールと読んでいるのです。細かく分類、それぞれの種類を数えれば70種類以上はあります。一般的に言われるノースポールは背丈が20㎝前後のものですが、少し大きな草丈のものは「スノーランド」という品種でこちらもガーデニング等に人気です。花色が白だけでなく、黄色、ピンクなども存在します。
ノースポール(クリサンセマム)の育て方用土
地植えの際は土の栄養を高めるために、腐葉土を混ぜておくと良いでしょう。また水はけが悪そうな場合はウッドチップを適度に蒔くのも効果的です。鉢植えの場合は赤玉土と腐葉土を用意し混ぜ合わせましょう。赤玉土が少し多目の6:4程度で構いません。
種まき
発芽条件は気温によります。真冬や真夏など極端な季節では中々発芽しません。15度~20度ほどの気温、肌寒い位の季節に種を蒔きましょう。プランターを用意し10㎝ほどの等間隔で種を蒔いて、発芽し葉の成長も安定した時に植え替えを行います。
苗の選び方
背丈の大きいものが良い苗とは限りません。きちんと全体を見て、また細かな部分も見てから苗を手に取りましょう。一目で良い苗かわかるのは葉の色です。緑の濃いものは成長の見込みがあるので手に取って間違いありません。また、土にほど近い部分まで葉が成長してるとより良いでしょう。花が付いていてもまたすぐに別の場所から花が咲いてくるので問題はありません。
植え付け
植え付けは秋の涼しい時期に行います。ノースポールは鉢植えでも地上でも栽培可能です。寒さに弱くありませんが、雪の酷い場所では室内で育てるのが良いでしょう。植え付けする時は茎の根元まで土をかけてください。この時あまり土を固め過ぎないように。
水やり
水を与える頻度は毎日でなくても大丈夫です。目安は土が乾いた時。表面の土が乾いたらたっぷり水を与えてください。水を与えるタイミングは鉢植え地植えと共通しています。
追肥
元肥を施して置けば追肥はほとんど必要ありません。ただし、花が咲き始める前やその最中は養分を多く必要とする為、栄養が足りない場合があります。葉が変色したり、花付きが良くないとその証拠ですので、液体肥料で追肥を行いましょう。多くても月二回程度で間に合います。
剪定
葉が一番成長する期間が3月から4月です。その時期は葉と葉が重なりあいお互いの成長を邪魔してしまいます。見た目を考えつつ、成長しすぎた葉や成長が見込めない葉を選別し剪定を行ってください。
収穫
ノースポールの種が採取できるのは花が咲き終わってから。咲き終わりはそれぞれに寄りますが、正しく育てれば5月頃に花の見ごろは終わります。その後に花が枯れ同じ場所から種が出来るので採取します。花が枯れた一か月前後が目安と覚えておくと良いでしょう。
病害虫
葉を食べる食害性害虫が横行します。見つけ次第除去するのが効果的ですが、出来れば最初から居て欲しくないもの。でしたら、予防をしっかり施しましょう。浸透性の殺虫剤が市販されているので、ノースポールを育て始めるのと同時に散布するのが良いでしょう。早めの対策によって、害虫を阻止することが出来ます。
ノースポール(クリサンセマム)の育て方 まとめ
・寒さに弱くはない植えですが、付け時冬を越せない様な寒さの場合、室内で管理しましょう。
・種蒔きは気温が15度~20度の間に行いましょう。
・葉が重なり過ぎた場合は剪定を行います。葉の根元から切り取り葉の枚数を減らしてください。
ノースポール(クリサンセマム)のちょっといい話ノースポールは日本だけで通じる?
鮮やかな黄色と清潔な白から成り立つノースポールの花。しかしこの花の名前は元々「クリサンセマム」と呼ばれていました。ではなぜノースポールと呼ぶようになったのでしょう。それはある日本の種メーカーが発祥となっているのです。種を販売する際に花の白さに因んで一面が雪の「北極」になぞらえ「ノースポール」と名付けて販売しました。育てやすさと美しさから種はどんどん売れ、それと同時にノースポールの名前も定着していったのです。いまでは「クリサンセマム」に属しているものの総称としてノースポールが使われています。名前は人によって伝えられていくのですね。
クリスマスイブにはノースポール
クリスマスイブ、恋人に贈る花と言えばバラを連想するのではないでしょうか。しかし、クリスマスイブにぴったりの花が有ります。それはノースポールです。なぜノースポールなのか。それは、ノースポールは12月24日、クリスマスイブの誕生日花だからです。誕生日花と言えば、生まれた日付に宛がわれている花のこと。12月24日生まれで無い人に贈っても意味が無いんじゃ…と思いがちですが、その日に最もふさわしい花を贈るのも許されているのです。ノースポールの花言葉は「愛情」「高潔」「誠実」という言葉が含まれています。素直になりたい、愛を伝えたいという人にぴったりではありませんか?また、ノースポールは小ぶりな為、渡す時、渡された人にも邪魔にならない大きさです。家で飾った後はドライフラワーやしおりにして思い出として楽しむことも出来ます。
種まきだけじゃない、挿し芽でも増やせる!
ノースポールは挿し芽でも増やすことが出来ます。挿し芽とは枝を本体から切り取り、切り口を新しい鉢に差すことでまた根を張り新しく花を咲かせることの出来る一つの方法です。これで、種が出来るのを待たずにノースポールを増やすことが出来ます。切り取る枝は葉の枯れていない、丈夫なものを選ぶと成功する確率が高くなります。枝を切り取ったら、すぐに土に差すのではなく最低でも1時間は水に漬けて切り揚げを行いましょう。その後用意したポッドまたは鉢に植え付けます。その際、枝が斜めにならないように支柱を用意すると失敗がありません。水と栄養を十分に与えて成長を見守ってください。不安であれば、挿し芽専用の栄養剤が園芸店で販売されているのでそれを購入し養分を与えるのも良いでしょう。
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室内の観葉植物をオシャレに飾ったり、100均DIYでインテリアをつくるアイデアから植物を育てている上でのトラブルや病害虫の対策などなど盛りだくさん。
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