文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
目次
#ハマナス の基本情報
ハマナスの育て方
ハマナスの育て方|まとめ
ハマナスのその他色々
ハマナスの基本情報
高さ1mほどのバラ科の落葉低木でロシア東部から韓国、日本の海岸沿いに自生します。枝のとげは非常に多く、夏ごろに枝先に一重で濃い桃色の大きな花を咲かせます。果実は頂部にがく片を残したまま2.5cmほどになり、秋に赤く熟します。果実がナシの実に似ることからハマナシとよび、それがなまってハマナスと呼ばれるようになりました。刺が多いため家庭に植栽されることは少ないですが、低温と潮風に強いため海岸の公園緑地などでよく見られます。花色や花形の異なる変異が多く、また欧米では品種改良が行われ、花を観賞すると同時に香水の原料にするための園芸品種が多く開発されています。
ハマナスの花言葉
「悲しく、そして美しく」という花言葉はハマナスはすぐに花が散ってしまい命が短いことからきています。ただ花の時期は比較的長く6月上旬から初秋まで次から次へと咲き続けるのでこのような花言葉になったと考えられます。「あなたの魅力にひかれます」「香り豊か」「照り映える容色」はハマナスの大ぶりで美しい花姿とバラ独特の良い香りに由来します。「旅の楽しさ」はハマナスの自生地を目指して旅をする楽しみからきた花言葉と考えられます。
ハマナスの基本情報科・属バラ科バラ属和名浜茄子(ハマナス)英名Rugosa rose Romanas rose学名Rosa rugosa原産地中国北東部、韓国、日本出回り時期12月~7月育てやすさ★★★☆☆
ハマナスの種類・品種
花は桃色の濃淡、白色があり一重のほか八重咲き、大輪などの変異があります。 園芸品種では八重咲き濃いピンクで香りが強い’ハンザ’、半八重咲きで白花の’ブラン・ドブル・ド・クベール’、八重咲きで赤花の’ラスキン’があります。
ハマナスの育て方用土
水はけがよい土であれば土質は選びません。地植えにする場合は掘り上げた土に砂質土を混ぜ込むと水はけよく栽培できます。また鉢植え用に配合する場合は赤玉土4:鹿沼土4:腐葉土2の割合で混ぜるとよいでしょう。
種まき
熟した果実から種を取り出したらすぐに赤玉土の小粒をいれた育苗トレイなどに種をまきます。寒さにあたらないと発芽しないため、発芽は翌春になります。開花までは3年ほどかかります。
苗の選び方
ポット苗で購入する場合には植え付け適期の休眠期に購入しましょう。鉢植えの場合は病害虫のないものを選びましょう。
植え付け
一年中日当たりが良く、風通しの良い場所を選んで水はけのよい土に植え付けましょう。高温多湿が苦手なので暖地では夏の西日があたる場所は避けましょう。
水やり
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。地植えの場合は根づいた後は水やりの必要はありません。
追肥
寒肥えとお礼肥えの年に2回施します。寒肥えは有機肥料を中心に施し、お礼肥えは緩効性化成肥料を施します。原種のバラなので多く施す必要はありません。
剪定
休眠期の1月~2月に、古い枝を更新するように剪定します。株元から伸びる若い枝を残し、古く木質化して花つきが悪くなった枝を地際から切ります。風通しが良くなるように思い切って剪定しましょう。
収穫
果実をローズヒップとして収穫するのであれば花がらつみはせずにそのまま残しておきます。秋に赤く熟した実をはさみで摘み取りましょう。
病害虫
原種のバラなので園芸種に比べれば比較的病害虫は少ないですが、害虫はアブラムシやカイガラムシ、夏場の高温期に乾燥させるとハダニが発生します。病気はうどんこ病や黒星病にかかることがあります。
アブラムシ
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
ハダニ
ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。
うどんこ病
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
ハマナスの育て方 まとめ
・植え付けは高温多湿の環境を避け、年中日当たりのよい場所に行いましょう 。
・砂質の水はけのよい土に植え付けるのがポイントです 。
・剪定は古い枝を切り取り新しい枝を伸ばすように更新するのが重要です。
ハマナスのその他色々ハマナスのジャムのレシピ
ハマナスは実を使ってジャムにするだけでなく、バラのようにハマナスの花びらをジャムにすることができます。まず実をジャムにする方法は、実を採ったあとにへたを取り、実を切って中の種を取り出します。その後実が柔らかくなるまでじっくり煮ます。一度ざるで濾してからさらに砂糖を加えて煮詰めれば完成です。次に花びらを使ってジャムを作る方法ですが、花びらのつけ根の白い部分に苦味があるのではさみで1枚ずつ切り取ります。水洗いしたあと、花びらにレモンをかけ色が鮮やかになるまでしっかりと花びらをもみます。花びらとグラニュー糖を加え鍋で弱火で煮ます。とろみをだしたり、食味をよくするためにりんごをすって加えるのも良いでしょう。
ハマナスの名前の由来
ハマナスは花が終わったあとになる直径2.5cmほどの実を梨の実に見立てて「浜梨」とよばれました。東北地方で「し」が「す」になまってはまなすになったといわれています。学名のRosa rugosaのうち種名のルゴザは「しわのある」という意味で葉が縮れていることによります。
ハマナス酒のレシピ
ハマナスはがくを取り除いたら実を洗い、消毒しておいた保存びんに実と氷砂糖、ホワイトリカーを注ぎ入れます。果実酒としてホワイトリカーに漬けると3カ月ほどで飲めるようになりますが、3年ほど熟成させた方が美味しくなります。飲む前に実を取り出し、ガーゼやコーヒーフィルターを利用して濾しておきましょう。長く待てない場合は電子レンジで1~2秒加熱してからつけこむと早く熟成するようです。ハマナスの実にはビタミンcが豊富に含まれるので美容にも良いとされます。
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笼岛 みどり
2017年05月22日
9月1日の誕生花
9月1日の誕生花は、「ハマナス(浜茄子・浜梨)」です。
高さも幅も1.5メートルほどのバラ科バラ属の落葉低木で、東アジアに広く分布しています。夏に、浜辺など水はけと日当たりの良い場所に生え、赤、ピンク、まれに白い花を咲かせます。花のあとにローズヒップ(バラ科バラ属のため)が成り、古くから食用にされてきました。お茶にすることもあります。
ハマナス(浜茄子・浜梨)について科・属 バラ科バラ属英名 Ramanas rose, Japanese rose, Rugosa rose学名 Rosa rugosa原産地 東アジアの温帯から冷帯開花時期 5月~8月ハマナス(浜茄子・浜梨)の花名の由来
和名の「浜茄子(ハマナス)」は、ナス(茄子)に由来するものではありません。この植物が海岸の砂地に生え、ナシに似た実をつけ、その甘酸っぱさから「浜梨(ハマナシ)」という名がつけられ、それが転訛しました。
ハマナス(浜茄子・浜梨)の花言葉と由来
ハマナス(浜茄子・浜梨)の花言葉は、「悲しくそして美しく」「あなたの魅力に惹かれます」「旅の楽しみ」。
開花期間は2~3ヶ月、初夏から晩夏にかけて次々と花を咲かせます。しかし、それぞれの花の命は短い一日草です。花言葉の「悲しくそして美しく」は、その短い命に由来します。
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