文章
玲儿
2017年09月22日
アデニウムの基本情報
学名:Adenium
その他の名前:砂漠のバラ
科名 / 属名:キョウチクトウ科 / アデニウム属
特徴
アデニウムの仲間は、南アフリカ、南西アフリカ、ソコトラ島、アラビア半島原産です。美しい花が咲くものが多く、大きく肥大する幹や根が特徴の植物です。「砂漠のバラ」と呼ばれるものがよく流通していて、そのほかにも八重咲きや多様な花色の園芸品種がつくられています。
アデニウムは、株を大きくして花を楽しむ以外にも、独特のフォルムを生かし、盆栽のように仕立て、肥大した根や幹を楽しむこともできます。夏の暑さには強いですが、寒さには弱いので、休眠させて冬越しさせます。日光不足だと徒長するので、春から秋はよく日に当て、堅く締まった株にします。
種類(原種、園芸品種)
アデニウム・オベスム
Adenium obesum
ケニア、タンザニアなどの原産。「砂漠のバラ」と呼ばれ、赤〜ピンクの美しい花を咲かせる。花形や花色が異なるさまざまな個体がある。
アデニウム・ソコトラナム
Adenium socotranum
ソコトラ島原産の大型種。ピンクの小さな花がたくさん咲くので、大株に育てると満開のときの美しさは格別。
アデニウム・アラビカム
Adenium arabicum
アラビア半島原産。よく分枝し、基部が太りやすい。
学名:Adenium
その他の名前:砂漠のバラ
科名 / 属名:キョウチクトウ科 / アデニウム属
特徴
アデニウムの仲間は、南アフリカ、南西アフリカ、ソコトラ島、アラビア半島原産です。美しい花が咲くものが多く、大きく肥大する幹や根が特徴の植物です。「砂漠のバラ」と呼ばれるものがよく流通していて、そのほかにも八重咲きや多様な花色の園芸品種がつくられています。
アデニウムは、株を大きくして花を楽しむ以外にも、独特のフォルムを生かし、盆栽のように仕立て、肥大した根や幹を楽しむこともできます。夏の暑さには強いですが、寒さには弱いので、休眠させて冬越しさせます。日光不足だと徒長するので、春から秋はよく日に当て、堅く締まった株にします。
種類(原種、園芸品種)
アデニウム・オベスム
Adenium obesum
ケニア、タンザニアなどの原産。「砂漠のバラ」と呼ばれ、赤〜ピンクの美しい花を咲かせる。花形や花色が異なるさまざまな個体がある。
アデニウム・ソコトラナム
Adenium socotranum
ソコトラ島原産の大型種。ピンクの小さな花がたくさん咲くので、大株に育てると満開のときの美しさは格別。
アデニウム・アラビカム
Adenium arabicum
アラビア半島原産。よく分枝し、基部が太りやすい。
0
0
文章
玲儿
2017年07月14日
ラズベリーの基本情報
学名:Rubus idaeus(レッドラズベリー、ヨーロッパラズベリー)、Rubus occidentalis(ブラックラズベリー)
その他の名前:キイチゴ
科名 / 属名:バラ科 / キイチゴ属
特徴
ラズベリーはブラックベリー同様、ほとんど無農薬でつくれ、スペースさえあれば楽しめます。とげはブラックベリーほど鋭くはありません。果実は甘みと酸味が調和して、香りがあり、生食向きですが、ジャムなどへの加工にも適します。ラズベリーは、果実の色によって、赤ラズベリー(黄色も含む)、黒ラズベリー、紫ラズベリーの3群に分けられます。赤ラズベリーには二季なり性の品種もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘サマーフェスティバル’
果実は赤色で3〜4g、二季なり性で、初夏なりは6月中旬から7月中旬、秋なりは9月上旬から11月中旬に成熟。
‘スキーナトップ’
果実は赤色の楕円形で4〜8g、二季なり性で、初夏なりは6月中旬から7月中旬、秋なりは9月上旬から11月中旬に成熟。
‘インディアンサマー’
果実は赤。二季なり性。6月中旬から7月中旬に成熟。
‘ファールゴールド’
果実は黄色の楕円形で4〜5g。一季なり性で、6月下旬から7月中旬に成熟。
学名:Rubus idaeus(レッドラズベリー、ヨーロッパラズベリー)、Rubus occidentalis(ブラックラズベリー)
その他の名前:キイチゴ
科名 / 属名:バラ科 / キイチゴ属
特徴
ラズベリーはブラックベリー同様、ほとんど無農薬でつくれ、スペースさえあれば楽しめます。とげはブラックベリーほど鋭くはありません。果実は甘みと酸味が調和して、香りがあり、生食向きですが、ジャムなどへの加工にも適します。ラズベリーは、果実の色によって、赤ラズベリー(黄色も含む)、黒ラズベリー、紫ラズベリーの3群に分けられます。赤ラズベリーには二季なり性の品種もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘サマーフェスティバル’
果実は赤色で3〜4g、二季なり性で、初夏なりは6月中旬から7月中旬、秋なりは9月上旬から11月中旬に成熟。
‘スキーナトップ’
果実は赤色の楕円形で4〜8g、二季なり性で、初夏なりは6月中旬から7月中旬、秋なりは9月上旬から11月中旬に成熟。
‘インディアンサマー’
果実は赤。二季なり性。6月中旬から7月中旬に成熟。
‘ファールゴールド’
果実は黄色の楕円形で4〜5g。一季なり性で、6月下旬から7月中旬に成熟。
0
0
文章
玲儿
2017年07月13日
プルーンの基本情報
学名:Prunus domestica
和名:セイヨウスモモ
科名 / 属名:バラ科 / スモモ属、サクラ属
特徴
プルーンといえばドライフルーツやシロップなどに加工したものが一般的ですが、最近は生食用の果物として店頭で見かけることも多くなりました。夏に雨の多い気候には適さないので、ニホンスモモのように家庭向きではありません。しかし、病害虫の防除などにある程度手をかければ、ニホンスモモにない結実の風情を楽しむことができます。品種を選ぶにあたっては、自家結実しやすい品種を選ぶとともに、できればそれも2品種セットで植えるとよいでしょう。
種類(原種、園芸品種)
‘ツアー’
熟期は8月上旬で、大きさは35gほど。果皮は黒紫色。自家結実しやすい。
‘シュガー’
熟期は8月中旬で、大きさは35〜60g。果皮は紅紫色から濃茶色。品質がよく、おいしい。自家結実しやすい。
‘フレンチ’
熟期は9月上旬で、大きさは30gほど。果皮は紅紫色。自家結実しやすい。
‘スタンレイ’
熟期は9月上旬で、大きさは50gほど。果皮は青紫色から黒紫色。自家結実しやすい。
‘サンプルーン’
熟期は9月上旬で、30gほど。果皮は黒紫色で、品質がよく、おいしい。自家結実しやすい。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、土質にもよりますが、夏に日照りがかなり続いた場合は水やりが必要です。
肥料
庭植えは2月と10月に、鉢植えは2月、5月、10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施します。
病気と害虫
病気:灰星病、黒斑病、胴枯性の病気など
枝葉や果実を侵す灰星病や黒斑病、枝梢が枯れ込む胴枯性の病気などの予防が大切です。
害虫:シンクイムシ、アブラムシ類、コスカシバ、カイガラムシ類、チョッキリゾウムシなど
シンクイムシやアブラムシ類、幹に食い入るコスカシバ、カイガラムシ類に注意が必要です。なお、場所によっては幼果を落果させるチョッキリゾウムシに注意が必要です。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ、 植え替え
適期は11月から3月です。鉢植えの植え替えは、根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2~3年に1回は必要です。
ふやし方
つぎ木:3月上旬から4月中旬に休眠期つぎ、8月下旬から9月上旬に芽つぎを行います。
主な作業
冬の剪定:適期は12月から2月下旬です。短果枝によく結果するので、長い発育枝(葉芽だけをつけた1年生枝)は間引いたり、20~30cmに切り詰めます。
夏の剪定:木を大きくしたくない場合は、長く伸びそうな新梢を摘心したり、切り詰めたりすると、コンパクトに収めることができます。
人工受粉:結実が不安定な場合は、人工受粉を行うとよく結果します。
摘果:実のつきが多い場合は摘果をします。
学名:Prunus domestica
和名:セイヨウスモモ
科名 / 属名:バラ科 / スモモ属、サクラ属
特徴
プルーンといえばドライフルーツやシロップなどに加工したものが一般的ですが、最近は生食用の果物として店頭で見かけることも多くなりました。夏に雨の多い気候には適さないので、ニホンスモモのように家庭向きではありません。しかし、病害虫の防除などにある程度手をかければ、ニホンスモモにない結実の風情を楽しむことができます。品種を選ぶにあたっては、自家結実しやすい品種を選ぶとともに、できればそれも2品種セットで植えるとよいでしょう。
種類(原種、園芸品種)
‘ツアー’
熟期は8月上旬で、大きさは35gほど。果皮は黒紫色。自家結実しやすい。
‘シュガー’
熟期は8月中旬で、大きさは35〜60g。果皮は紅紫色から濃茶色。品質がよく、おいしい。自家結実しやすい。
‘フレンチ’
熟期は9月上旬で、大きさは30gほど。果皮は紅紫色。自家結実しやすい。
‘スタンレイ’
熟期は9月上旬で、大きさは50gほど。果皮は青紫色から黒紫色。自家結実しやすい。
‘サンプルーン’
熟期は9月上旬で、30gほど。果皮は黒紫色で、品質がよく、おいしい。自家結実しやすい。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、土質にもよりますが、夏に日照りがかなり続いた場合は水やりが必要です。
肥料
庭植えは2月と10月に、鉢植えは2月、5月、10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施します。
病気と害虫
病気:灰星病、黒斑病、胴枯性の病気など
枝葉や果実を侵す灰星病や黒斑病、枝梢が枯れ込む胴枯性の病気などの予防が大切です。
害虫:シンクイムシ、アブラムシ類、コスカシバ、カイガラムシ類、チョッキリゾウムシなど
シンクイムシやアブラムシ類、幹に食い入るコスカシバ、カイガラムシ類に注意が必要です。なお、場所によっては幼果を落果させるチョッキリゾウムシに注意が必要です。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ、 植え替え
適期は11月から3月です。鉢植えの植え替えは、根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2~3年に1回は必要です。
ふやし方
つぎ木:3月上旬から4月中旬に休眠期つぎ、8月下旬から9月上旬に芽つぎを行います。
主な作業
冬の剪定:適期は12月から2月下旬です。短果枝によく結果するので、長い発育枝(葉芽だけをつけた1年生枝)は間引いたり、20~30cmに切り詰めます。
夏の剪定:木を大きくしたくない場合は、長く伸びそうな新梢を摘心したり、切り詰めたりすると、コンパクトに収めることができます。
人工受粉:結実が不安定な場合は、人工受粉を行うとよく結果します。
摘果:実のつきが多い場合は摘果をします。
0
0
文章
玲儿
2017年07月12日
ビワの基本情報
学名:Eriobotrya japonica
和名:ビワ(枇杷)
科名 / 属名:バラ科 / ビワ属
特徴
ビワは無農薬でつくれる家庭向きの果樹です。伸びるにまかせておくと、背が高くなりますが、整枝で低くつくることもできます。栽培にあたっては、耐寒性を考慮する必要があります。幼果期に-3℃以下の低温に遭遇すると、胚珠(若いタネ)が死滅し落果します。したがって、最低気温が-2℃以下になる地域での栽培は無理があります。寒害の心配がある地域では、‘田中’など耐寒性の強い品種を選びます。
種類(原種、園芸品種)
‘茂木’
樹勢は強く、直立性。果重は40g程度。酸味が比較的少なく、品質がよいので、日本で最も栽培が多い。耐寒性は‘田中’に比べると弱い。熟期は長崎県で5月下旬から6月中旬。
‘田中’
樹勢は強く開張性。果重60〜70g程度。‘茂木’に次いで栽培が多い。完熟直前まで酸が多く、早どりすると酸味がやや強い。耐寒性は強い。熟期は‘茂木’より10日くらい遅い。
‘長崎早生’
樹勢は強く直立性。果重40〜45gで食味がよい。熟期は‘茂木’より10日から2週間早い。早生品種のなかでは開花期が遅く寒害を受けにくいが、‘茂木’に比べれば寒害を受けやすいので、適地は暖地に限られる。
学名:Eriobotrya japonica
和名:ビワ(枇杷)
科名 / 属名:バラ科 / ビワ属
特徴
ビワは無農薬でつくれる家庭向きの果樹です。伸びるにまかせておくと、背が高くなりますが、整枝で低くつくることもできます。栽培にあたっては、耐寒性を考慮する必要があります。幼果期に-3℃以下の低温に遭遇すると、胚珠(若いタネ)が死滅し落果します。したがって、最低気温が-2℃以下になる地域での栽培は無理があります。寒害の心配がある地域では、‘田中’など耐寒性の強い品種を選びます。
種類(原種、園芸品種)
‘茂木’
樹勢は強く、直立性。果重は40g程度。酸味が比較的少なく、品質がよいので、日本で最も栽培が多い。耐寒性は‘田中’に比べると弱い。熟期は長崎県で5月下旬から6月中旬。
‘田中’
樹勢は強く開張性。果重60〜70g程度。‘茂木’に次いで栽培が多い。完熟直前まで酸が多く、早どりすると酸味がやや強い。耐寒性は強い。熟期は‘茂木’より10日くらい遅い。
‘長崎早生’
樹勢は強く直立性。果重40〜45gで食味がよい。熟期は‘茂木’より10日から2週間早い。早生品種のなかでは開花期が遅く寒害を受けにくいが、‘茂木’に比べれば寒害を受けやすいので、適地は暖地に限られる。
0
0
文章
玲儿
2017年07月12日
ネクタリンの基本情報
学名:Amygdalus persica var.nectarina(Prunus persica var. nusipersia)
その他の名前:アブラモモ、ズバイモモ
科名 / 属名:バラ科 / モモ属
特徴
ネクタリンはモモの変種で、夏に雨の少ない地域に適応したもの。夏に雨の多いわが国では、裂果を起こしたり、灰星病、せん孔細菌病などの病気にかかりやすく、栽培しにくい種類です。一般にネクタリンは普通のモモに比べて、果実に酸味があるのが特徴ですが、酸味を感じない、いわゆるスイートネクタリンもあります。
モモと同様、自家結実性で、花粉の不完全な品種を除いては、1本だけ植えても問題ありません。一般の栽培管理はモモと同様ですが、特に実が雨に弱いので、一部の早生品種を除いては、袋かけが必要です。袋も水をはじくような袋を用います。生育はモモと同じで早く、植えつけた翌年からでも実をつけます。
種類(原種、園芸品種)
‘フレーバートップ’
果重240〜260g。果汁が多く、甘みと酸味が調和しておいしい。熟期は8月上・中旬。
‘ファンタジア’
果重250〜270g。果汁が多く、おいしい。熟期は8月中・下旬。
‘秀峰(しゅうほう)’
果重260〜280g。果汁が多く、品質、食味ともに良好。熟期は8月下旬〜9月上旬。
‘ヒラツカレッド’
果重150g前後。甘みは中程度だが、風味はよい。熟期は7月中旬。
‘サンタローザ’
熟期は7月中・下旬。完熟した果実は非常においしい。樹齢が進むと自家結実する。
‘スウィートビーナス’
果重250g前後。ふつうのネクタリンのような酸味はなく、とてもおいしい。熟期は8月中旬。
学名:Amygdalus persica var.nectarina(Prunus persica var. nusipersia)
その他の名前:アブラモモ、ズバイモモ
科名 / 属名:バラ科 / モモ属
特徴
ネクタリンはモモの変種で、夏に雨の少ない地域に適応したもの。夏に雨の多いわが国では、裂果を起こしたり、灰星病、せん孔細菌病などの病気にかかりやすく、栽培しにくい種類です。一般にネクタリンは普通のモモに比べて、果実に酸味があるのが特徴ですが、酸味を感じない、いわゆるスイートネクタリンもあります。
モモと同様、自家結実性で、花粉の不完全な品種を除いては、1本だけ植えても問題ありません。一般の栽培管理はモモと同様ですが、特に実が雨に弱いので、一部の早生品種を除いては、袋かけが必要です。袋も水をはじくような袋を用います。生育はモモと同じで早く、植えつけた翌年からでも実をつけます。
種類(原種、園芸品種)
‘フレーバートップ’
果重240〜260g。果汁が多く、甘みと酸味が調和しておいしい。熟期は8月上・中旬。
‘ファンタジア’
果重250〜270g。果汁が多く、おいしい。熟期は8月中・下旬。
‘秀峰(しゅうほう)’
果重260〜280g。果汁が多く、品質、食味ともに良好。熟期は8月下旬〜9月上旬。
‘ヒラツカレッド’
果重150g前後。甘みは中程度だが、風味はよい。熟期は7月中旬。
‘サンタローザ’
熟期は7月中・下旬。完熟した果実は非常においしい。樹齢が進むと自家結実する。
‘スウィートビーナス’
果重250g前後。ふつうのネクタリンのような酸味はなく、とてもおいしい。熟期は8月中旬。
0
0
文章
玲儿
2017年07月12日
ナシ(梨)の基本情報
学名:Pyrus pyrifolia(ニホンナシ)、P.ussuriensis(チュウゴクナシ)、P.communis(セイヨウナシ)
和名:ナシ(梨) その他の名前:プラム
科名 / 属名:バラ科 / ナシ属
特徴
ナシにはニホンナシ、チュウゴクナシ、セイヨウナシ(セイヨウスモモ)があります。病害虫防除の回数が多く、家庭向きの果樹とはいえませんが、果実が大きく存在感があるので、挑戦してみるのもよいでしょう。一般には棚仕立てにしますが、立ち木仕立て、垣根や壁面仕立てもできます。
ニホンナシ、チュウゴクナシ、セイヨウナシ、いずれも自家不結実性のため受粉樹が必要です。相互間で受粉は可能ですが、中国ナシの開花は早いので、ほかの品種とは合いません。
ナシ(梨)の種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
‘幸水’
ニホンナシ。8月中旬から下旬にとれる、おなじみの赤ナシ。
‘豊水’
ニホンナシ。9月上旬から下旬にとれる、おなじみの赤ナシ。
‘ゴールド二十世紀’
ニホンナシ。黒斑病に耐病性があり、‘二十世紀’より育てやすい。
‘なつしずく’
ニホンナシ。8月中旬にとれる、早生でおいしい青ナシ。大きさは‘幸水’と同じくらい。
‘バートレット’
セイヨウナシ。収穫期は8月中旬。品質は中ぐらいで、大きさは250g前後になる。
‘ラ・フランス’
セイヨウナシ。収穫期は9月下旬から10月上旬。大きさは200〜250gで、味のよいことで知られる。
‘シルバー・ベル’
セイヨウナシ。収穫期は9月下旬から10月上旬。大きさは400〜500g。味がよく、実つきも非常によい。
‘ル・レクチェ’
セイヨウナシ。収穫期は10月上旬から中旬。大きさは300g前後で、品質は極上。
学名:Pyrus pyrifolia(ニホンナシ)、P.ussuriensis(チュウゴクナシ)、P.communis(セイヨウナシ)
和名:ナシ(梨) その他の名前:プラム
科名 / 属名:バラ科 / ナシ属
特徴
ナシにはニホンナシ、チュウゴクナシ、セイヨウナシ(セイヨウスモモ)があります。病害虫防除の回数が多く、家庭向きの果樹とはいえませんが、果実が大きく存在感があるので、挑戦してみるのもよいでしょう。一般には棚仕立てにしますが、立ち木仕立て、垣根や壁面仕立てもできます。
ニホンナシ、チュウゴクナシ、セイヨウナシ、いずれも自家不結実性のため受粉樹が必要です。相互間で受粉は可能ですが、中国ナシの開花は早いので、ほかの品種とは合いません。
ナシ(梨)の種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
‘幸水’
ニホンナシ。8月中旬から下旬にとれる、おなじみの赤ナシ。
‘豊水’
ニホンナシ。9月上旬から下旬にとれる、おなじみの赤ナシ。
‘ゴールド二十世紀’
ニホンナシ。黒斑病に耐病性があり、‘二十世紀’より育てやすい。
‘なつしずく’
ニホンナシ。8月中旬にとれる、早生でおいしい青ナシ。大きさは‘幸水’と同じくらい。
‘バートレット’
セイヨウナシ。収穫期は8月中旬。品質は中ぐらいで、大きさは250g前後になる。
‘ラ・フランス’
セイヨウナシ。収穫期は9月下旬から10月上旬。大きさは200〜250gで、味のよいことで知られる。
‘シルバー・ベル’
セイヨウナシ。収穫期は9月下旬から10月上旬。大きさは400〜500g。味がよく、実つきも非常によい。
‘ル・レクチェ’
セイヨウナシ。収穫期は10月上旬から中旬。大きさは300g前後で、品質は極上。
0
0
文章
玲儿
2017年07月12日
サクランボの基本情報
学名:Cerasus avium(Prunus avium)
和名:オウトウ(桜桃)
科名 / 属名:バラ科 / サクラ属
特徴
サクランボはオウトウとも呼ばれ、カンカオウトウ、サンカオウトウ(Cerasus vulgaris)、中国オウトウ(C.pseudocerasus)の3つと、ユスラウメ(C. tomentosa)が含まれています。
一般にサクランボといえばカンカ(甘果)オウトウを指します。おなじみの‘佐藤錦’‘紅秀峰’‘ナポレオン’などたくさんの品種があります。自家不結実性で、異品種の混植が必要です。
サンカ(酸果)オウトウは酸味があるのが特徴です。自家結実性で、木も矮性で比較的栽培しやすく、家庭向きですが、あまり広まっていません。品種もいくつかありますが、ほとんど流通していません。
中国オウトウは、正式な和名はミザクラまたはシナミザクラで、園芸店では暖地桜桃(だんちおうとう)の名前で流通しています。開花が3月中旬と、普通のサクランボの4月中旬に比べひときわ早く、開花期に-2℃以下の低温に合うと、雌しべが凍死して結実しません。最近は温暖化で、関東地方南部ぐらいまではよく結実します。果実は小ぶりですが、栽培も比較的容易で、1本だけでもよく結実するため、家庭向きです。
ユスラウメは、栽培はごく容易です。赤実と白実があるくらいで、品種名のついたものは見当たりません。
種類(原種、園芸品種)
‘紅さやか’
果重5〜7g、糖度は14〜17度。熟期は5月中・下旬。‘高砂’‘紅てまり’とは他家不和合で、受粉樹には向かない。
‘香夏錦(こうかにしき)’
果重は6〜7g、糖度は17〜18度。果肉はやや柔らかい。熟期は5月下旬。結実しやすく、受粉樹としても優れるが、‘紅秀峰’とは他家不和合で受粉樹には向かない。
‘高砂(たかさご)’
果重6g前後、糖度は16〜17度程度、熟期は5月下旬。‘紅てまり’‘紅さやか’とは他家不和合。
‘佐藤錦’
果重7〜8g、糖度は19〜20度。熟期は6月上旬。甘みが強く、最も栽培の多い品種。
‘紅きらり’
果重9g前後、糖度は19度程度。熟期は6月中旬。自家結実性があり、1本でも実がなる。
‘さおり’
果重10g前後、糖度は17度程度。熟期は6月上・中旬。自家結実性があり、1本でも実がなる。
‘ナポレオン’
果重7〜10g、糖度は15〜16度。熟期は6月上・中旬。
‘紅秀峰(べにしゅうほう)’
果重9g前後、糖度は20度程度。熟期は6月中旬。果肉は堅く、軟化しにくい。‘香夏錦’とは他家不和合で受粉樹には向かない。
‘紅てまり’
果重10g前後、糖度は18〜20度。熟期は6月中旬。果肉は堅く、日もちがよい。‘紅さやか’‘高砂’とは他家不和合で受粉樹には向かない。
学名:Cerasus avium(Prunus avium)
和名:オウトウ(桜桃)
科名 / 属名:バラ科 / サクラ属
特徴
サクランボはオウトウとも呼ばれ、カンカオウトウ、サンカオウトウ(Cerasus vulgaris)、中国オウトウ(C.pseudocerasus)の3つと、ユスラウメ(C. tomentosa)が含まれています。
一般にサクランボといえばカンカ(甘果)オウトウを指します。おなじみの‘佐藤錦’‘紅秀峰’‘ナポレオン’などたくさんの品種があります。自家不結実性で、異品種の混植が必要です。
サンカ(酸果)オウトウは酸味があるのが特徴です。自家結実性で、木も矮性で比較的栽培しやすく、家庭向きですが、あまり広まっていません。品種もいくつかありますが、ほとんど流通していません。
中国オウトウは、正式な和名はミザクラまたはシナミザクラで、園芸店では暖地桜桃(だんちおうとう)の名前で流通しています。開花が3月中旬と、普通のサクランボの4月中旬に比べひときわ早く、開花期に-2℃以下の低温に合うと、雌しべが凍死して結実しません。最近は温暖化で、関東地方南部ぐらいまではよく結実します。果実は小ぶりですが、栽培も比較的容易で、1本だけでもよく結実するため、家庭向きです。
ユスラウメは、栽培はごく容易です。赤実と白実があるくらいで、品種名のついたものは見当たりません。
種類(原種、園芸品種)
‘紅さやか’
果重5〜7g、糖度は14〜17度。熟期は5月中・下旬。‘高砂’‘紅てまり’とは他家不和合で、受粉樹には向かない。
‘香夏錦(こうかにしき)’
果重は6〜7g、糖度は17〜18度。果肉はやや柔らかい。熟期は5月下旬。結実しやすく、受粉樹としても優れるが、‘紅秀峰’とは他家不和合で受粉樹には向かない。
‘高砂(たかさご)’
果重6g前後、糖度は16〜17度程度、熟期は5月下旬。‘紅てまり’‘紅さやか’とは他家不和合。
‘佐藤錦’
果重7〜8g、糖度は19〜20度。熟期は6月上旬。甘みが強く、最も栽培の多い品種。
‘紅きらり’
果重9g前後、糖度は19度程度。熟期は6月中旬。自家結実性があり、1本でも実がなる。
‘さおり’
果重10g前後、糖度は17度程度。熟期は6月上・中旬。自家結実性があり、1本でも実がなる。
‘ナポレオン’
果重7〜10g、糖度は15〜16度。熟期は6月上・中旬。
‘紅秀峰(べにしゅうほう)’
果重9g前後、糖度は20度程度。熟期は6月中旬。果肉は堅く、軟化しにくい。‘香夏錦’とは他家不和合で受粉樹には向かない。
‘紅てまり’
果重10g前後、糖度は18〜20度。熟期は6月中旬。果肉は堅く、日もちがよい。‘紅さやか’‘高砂’とは他家不和合で受粉樹には向かない。
0
0
文章
玲儿
2017年07月11日
アンズの基本情報
学名:Armeniaca vulgaris(Prunus armeniaca)
和名:アンズ(杏)
科名 / 属名:バラ科 / アンズ属
特徴
アンズは花も美しく、家庭向きの果樹といいたいところですが、温暖化のせいか灰星病などの病気が多く、無農薬では栽培しにくくなってきました。本来は夏、雨の少ない冷涼な気候を好む果樹です。
アンズには欧州系と東亜系があります。欧州系のアンズは、酸味が少なく、甘みが強くておいしいので、生食に最適です。しかし、夏に雨の多い気候では、裂果や灰星病、胴枯病などの発生が多くて育てにくいのが残念です。東亜系は、多かれ少なかれウメ(Armeniaca mume)が交雑したものが多く、酸味が強いです。最近は欧州系と東亜系の交雑品種も発表されています。基本的には自家不結実性ですが、自家結実しやすい品種もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘おひさまコット’
果重100gを超える大果。果汁が多く、糖度は12度程度と高く、甘みと酸味のバランスがよく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ニコニコット’
果重90g程度。果汁が多く、糖度も13度と高く、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ハーコット’
果重90g程度。糖度は13度くらいで、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。花芽は少ないが、やや自家結実性がある。降雨による裂果がやや多く、また胴枯病にも弱い。
‘ゴールドコット’
果重40g前後。糖度は12度くらいで、酸味が少なく食味が非常によい。熟期は6月中・下旬。裂果も少なく、欧州系の品種のなかでは栽培しやすい。
‘信州大実’
果重70〜100g。糖度は10度程度で新潟大実よりは高いが、酸味がやや強い。熟期は6月中・下旬。
‘新潟大実’
果重は50〜80g。糖度は9〜10度で、酸味が強く生食には向かない。熟期は6月中・下旬。比較的自家結実しやすく、栽培しやすい。
‘信月’
果重50〜60g。酸味はやや少なく、糖度は10度を超え、生食向き。熟期は6月下旬。
学名:Armeniaca vulgaris(Prunus armeniaca)
和名:アンズ(杏)
科名 / 属名:バラ科 / アンズ属
特徴
アンズは花も美しく、家庭向きの果樹といいたいところですが、温暖化のせいか灰星病などの病気が多く、無農薬では栽培しにくくなってきました。本来は夏、雨の少ない冷涼な気候を好む果樹です。
アンズには欧州系と東亜系があります。欧州系のアンズは、酸味が少なく、甘みが強くておいしいので、生食に最適です。しかし、夏に雨の多い気候では、裂果や灰星病、胴枯病などの発生が多くて育てにくいのが残念です。東亜系は、多かれ少なかれウメ(Armeniaca mume)が交雑したものが多く、酸味が強いです。最近は欧州系と東亜系の交雑品種も発表されています。基本的には自家不結実性ですが、自家結実しやすい品種もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘おひさまコット’
果重100gを超える大果。果汁が多く、糖度は12度程度と高く、甘みと酸味のバランスがよく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ニコニコット’
果重90g程度。果汁が多く、糖度も13度と高く、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ハーコット’
果重90g程度。糖度は13度くらいで、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。花芽は少ないが、やや自家結実性がある。降雨による裂果がやや多く、また胴枯病にも弱い。
‘ゴールドコット’
果重40g前後。糖度は12度くらいで、酸味が少なく食味が非常によい。熟期は6月中・下旬。裂果も少なく、欧州系の品種のなかでは栽培しやすい。
‘信州大実’
果重70〜100g。糖度は10度程度で新潟大実よりは高いが、酸味がやや強い。熟期は6月中・下旬。
‘新潟大実’
果重は50〜80g。糖度は9〜10度で、酸味が強く生食には向かない。熟期は6月中・下旬。比較的自家結実しやすく、栽培しやすい。
‘信月’
果重50〜60g。酸味はやや少なく、糖度は10度を超え、生食向き。熟期は6月下旬。
0
0
文章
玲儿
2017年07月05日
初期症状
葉や果実などに黒色の小さな斑点を生じる。
進行したとき
バラでは次々と落葉してほとんど枝だけになり、貧弱な花が少ししか咲かなくなる。果樹では落葉が目立ち、果実の品質が落ちたり、食べられなくなったりする。
黒星病/黒点病とは?
黒星病(くろぼしびょう)は、バラやバラ科の果樹の葉や果実などに発生します。バラに発生したときは「黒点病」とも呼ばれます。
バラの場合は最初、葉に黒色の小さな斑点を生じ、それが急速に拡大し、やがて斑点の表面に極めて小さな黒い粒が多数できます。枝にも褐色でしみ状の病斑ができます。果樹の場合は最初、葉や果実などに淡い黒色の小さな斑点を生じ、それが徐々に広がり、やがて病斑部にすす状のカビが密生します。
▼生育が悪くなる
バラの場合、発病した葉は黄変して落ち、発病した枝は生育が悪くなります。そのため株の生育が悪くなり、花数が減って花も貧弱になります。果樹の場合は、葉が落ちたり、果実の病斑部がへこんだり、そこから裂けたりします。そのため生育が悪くなり、果実の品質が下がり、収穫量も減ります。
▼春や秋の多雨で発生が多くなる
糸状菌(カビの仲間)の感染により起こる病気で、黒い粒やすす状のカビは、胞子の塊などです。胞子は雨などで周囲に飛び散り、病気を広げます。葉や枝などに侵入した菌はそこで冬を越し、翌年の伝染源にもなります。春や秋に雨が続くと、発生しやすくなります。
▼発病部分を早期に取り除く
密植せず剪定して通風をよくし、冬は剪定した枝や落ち葉をていねいに拾い集めてゴミとして処分します。また、バラでは、発病した葉を見つけしだい摘み取り、落ち葉も集め、発病した枝を切り取り、ゴミとして処分します。水は株の地際に与え、鉢植えはなるべく雨が当たらない場所に置きます。適用のある薬剤がある植物で、薬剤で防除する場合は、バラと果樹ともに、前年に発病した株では新芽の展開時期から7~10日ごとに薬液を散布して予防します。発病した場合はバラでは3日ごと、果樹では7日ごとに薬液を散布します。
葉や果実などに黒色の小さな斑点を生じる。
進行したとき
バラでは次々と落葉してほとんど枝だけになり、貧弱な花が少ししか咲かなくなる。果樹では落葉が目立ち、果実の品質が落ちたり、食べられなくなったりする。
黒星病/黒点病とは?
黒星病(くろぼしびょう)は、バラやバラ科の果樹の葉や果実などに発生します。バラに発生したときは「黒点病」とも呼ばれます。
バラの場合は最初、葉に黒色の小さな斑点を生じ、それが急速に拡大し、やがて斑点の表面に極めて小さな黒い粒が多数できます。枝にも褐色でしみ状の病斑ができます。果樹の場合は最初、葉や果実などに淡い黒色の小さな斑点を生じ、それが徐々に広がり、やがて病斑部にすす状のカビが密生します。
▼生育が悪くなる
バラの場合、発病した葉は黄変して落ち、発病した枝は生育が悪くなります。そのため株の生育が悪くなり、花数が減って花も貧弱になります。果樹の場合は、葉が落ちたり、果実の病斑部がへこんだり、そこから裂けたりします。そのため生育が悪くなり、果実の品質が下がり、収穫量も減ります。
▼春や秋の多雨で発生が多くなる
糸状菌(カビの仲間)の感染により起こる病気で、黒い粒やすす状のカビは、胞子の塊などです。胞子は雨などで周囲に飛び散り、病気を広げます。葉や枝などに侵入した菌はそこで冬を越し、翌年の伝染源にもなります。春や秋に雨が続くと、発生しやすくなります。
▼発病部分を早期に取り除く
密植せず剪定して通風をよくし、冬は剪定した枝や落ち葉をていねいに拾い集めてゴミとして処分します。また、バラでは、発病した葉を見つけしだい摘み取り、落ち葉も集め、発病した枝を切り取り、ゴミとして処分します。水は株の地際に与え、鉢植えはなるべく雨が当たらない場所に置きます。適用のある薬剤がある植物で、薬剤で防除する場合は、バラと果樹ともに、前年に発病した株では新芽の展開時期から7~10日ごとに薬液を散布して予防します。発病した場合はバラでは3日ごと、果樹では7日ごとに薬液を散布します。
0
0
文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
バラ科サクラ属の落葉中高木で観賞樹として花が改良されたモモがハナモモです。渡来は古く弥生時代といわれています。中国では禍を避け福を招く縁起の良い木と考えられています。日本で観賞花木として栽培されるようになったのは江戸時代で、現在栽培される園芸品種の多くも江戸時代に作出されました。樹高は8mに達しますが栽培しているものはもう少し高さを抑えてあり、樹形には立性、枝垂れ、ほうき立ちがあり、場所に適した品種を選ぶことができます。実モモよりも花が美しく花期が梅と桜の間になり、八重咲き品種は桃の節句に飾られます。
ハナモモ(花桃)の花言葉
「私はあなたのとりこ」「恋のとりこ」「チャーミング」「気立てのよさ」「天下無敵」。
「私はあなたのとりこ」「恋のとりこ」「チャーミング」「気立てのよさ」という花言葉は桃が木へんに兆と書くようにたくさんの実をならせることから多産を意味する縁起の良い木で生命力の象徴とされ、古代から桃が女性の性のシンボルとされたことに由来します。一方中国では桃には悪除けの力があり不老長寿を与える植物として親しまれており、日本でも桃太郎の昔話があるように邪気を払う力があると考えられています。そのため「天下無敵」の花言葉がついたと考えられます。
ハナモモ(花桃)の基本情報科・属バラ科サクラ属英名Peach blossom学名Prunes persica原産地中国中北部出回り時期2月~4月育てやすさ★★★☆☆
ハナモモ(花桃)の種類・品種
濃い紅色の八重咲き品種「寒緋桃」桃色で立ち性の代表品種「矢口」白色の「寒白」紅色から桃色で八重咲きの「唐桃」、花弁が菊のような形で花弁数が多い「キクモモ」紅白咲きの「源平枝垂れ」、白色大輪の「残雪枝垂れ」などがあります。「照手」とつく品種はほうき立ちの品種で狭い場所に向きます。
ハナモモ(花桃)の育て方用土
水はけのよい砂質土を好みます。庭植えの場合は掘り上げた土の3分の1ほどの堆肥を混ぜて元肥を加えます。
種まき
落果した後に自然実生も出やすいですから発芽率はあまり悪くありません。種を乾燥させずにとってすぐに植えておくと寒さにあたってから発芽します。割って中身を取り出し、薄皮を剥いておくとより発芽率が上がります。
苗の選び方
購入する苗に品種名が確実なラベルがついているものを選びましょう。また病害虫が幹にないもの、根の張りや幹の太さがしっかりしているものを選びましょう。
植え付け
日当たりと水はけのよい、強風が直接当たらない場所を選んで植え付けます。風で枝や幹が折れやすいので必ず支柱をしましょう。寒い時期は植え傷みしやすいので3月~4月上旬に植え付けます。
水やり
乾燥に弱いので若木のうちは夏の乾燥に注意しましょう。根付けば夏の高温時以外は水やりは不要です。夏に水をやる場合は朝早くか夕方にやりましょう。
追肥
2月に寒肥え、花後のお礼肥と年に2回施します。冬場は有機質の肥料で窒素分よりもカリ分とリン酸の多いものを選びましょう。
剪定
7~8月に花芽分化します。開花前の1~2月には葉芽と花芽の区別がつくので全体の樹形を見ながら葉芽を2~3個残して剪定します。花後にもう一度枯れ枝や込み過ぎた枝、細くい弱い枝を剪定して風通しを良くします。枝垂れ咲きの品種は必ず上向きの芽で切ります。新枝が弧を描いて美しくしだれます。剪定した枝には殺菌剤を散布します。
病害虫病気
うどんこ病
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
すす病
すす病は空気中のすす病菌がアブラムシやカイガラムシの排せつ物を栄養にして、すす状の黒いカビが葉を覆います。ひどくなると葉の光合成を邪魔してしまうため、観賞価値を下げるとともに生育不良にもつながります。日当たりや通気性が悪い場合、湿度が高くなると発生しやすくなります。
害虫
アブラムシ
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
ハナモモ(花桃)の育て方 まとめ
・植え付けは日当たりと水はけのよい場所を選びましょう ・肥料は寒肥えとお礼肥えの2回施します。花つきをよくするために重要です ・剪定は開花前に花芽と葉芽を見極めながら行うのがポイントです。
ハナモモ(花桃)のその他色々なぜひな祭りにモモの花をかざるのか?
桃は中国や日本では古くからを払い長命の効果がある霊力のある木とされてきました。昔話の桃太郎が桃から生まれ出たように、桃が持つ不思議な力によって人々が救われた、という伝説は多くあります。また、桃は木へんに兆と書くようにたくさんの実をならせ、生命力の象徴とされる縁起の良い花木です。ちょうど3月の節句の頃に咲く花であることに加えて、このような理由からひな祭りには欠かせない花として飾られるようになりました。
ハナモモ(花桃)の名前の由来
モモの名前の由来は諸説ありますが、実が多くなることからモモ(百百)、実に毛があることから(毛毛)、マミ(真実)が転じたもの、日本書紀からモオフ(鬼逐)の意味などあります。また実が赤いことから「燃え実」が転じたという説もあります。
ハナモモ(花桃)の殖やし方
実生台木に1~2月に接ぎ木をして殖やします。台木と穂木のどちらも鉛筆くらいの太さがあれば作業しやすいです。穂木を吸水させてから鋭利なナイフなどで斜めに切り、形成層を露出させ、台木の形成層とをくっつけて接ぎ木テープなどでしっかりとずれないように巻いておきます。 一般家庭で台木を用意するのが難しい場合は挿し木でも殖やすことが出来ます。5~6月頃にさし穂として枝を10センチ切り取り、根元の葉を取り除いてから水にさしておき吸水させます。切り口に発根剤をつけてから挿し木用の鹿沼土にさしておきます。日陰で乾かさないように管理します。
他の育て方の記事はこちら。LOVEGREEN育て方記事一覧
0
0
文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
可憐で鮮やかな花を咲かせることで、「砂漠のバラ」と呼ばれて親しまれてきた多肉植物です。ぷっくりと膨らんだ茎のフォルム、枝の先から伸びた葉など特徴的な姿をしていますね。ホームセンターや園芸店では、鉢花を2月~11月ごろに見かけます。花の色味も赤、ピンク、白といろいろありますので、好みでかわいいものを選べるといいですね。乾燥にも強いため、室内でも育てやすいです。
科・属 キョウチクトウ科和名アデニウム,砂漠のバラ英名 Adenium obesum学名 Desert Rose原産地 東アフリカ アラビア南部育てやすさ★★★☆☆
アデニウム(砂漠のバラ)の良い株の選び方
できたら実際に植物の状態を見ながら選ぶといいでしょう。葉の色がきれいで元気なもの、根本が安定しているもの、害虫がついていないものを選びましょう。
アデニウム(砂漠のバラ)の水やりなどの育て方
日常の水やりや日当り、管理をおしえて!
日当たり・置き場所
直射日光を避け、なるべく日の当たる場所で管理しましょう。4~10月は外で、それ以外の季節には室内の窓辺など日当たりのいい場所で管理してあげましょう。
水やり
もともと砂漠地帯が原産のため、乾燥気味を好みます。5~10月は土が乾いているのを確認して2、3日経ってから水を与えましょう。冬期は休眠期のため水やりは断水します。葉は落葉しますが、冬越しできた株は気温が上がると徐々に葉が芽吹きます。春先に気温が上がり安定してきたら水やりを再開させます。
温度
耐寒温度は5度以上。最低でも5度以上で管理して下さい。
アデニウム(砂漠のバラ)の植え替え
アデニウム(砂漠のバラ)の植え替えはどうするの?
植え替え
根本が太くて土が見えない、鉢の底から根が出ているなど窮屈な状態になったら、1~2年に1回を目安に植え替えを行いましょう。4~8月が最も適した時期になります。
用土
土は水はけのよいものを使います。多肉植物・サボテン専門店での取り扱いの専用土や市販の多肉植物の土でも可能です。
肥料
5月から10月まで液体肥料などを2週間に1回くらいのペースで定期的に与えます。肥料をあまりたくさん与える必要はありません。
アデニウム(砂漠のバラ)の増やし方
挿し木
5~6月を目安に挿し木をすると数週間で根が出てきます。ただし、挿し木で殖やした場合、茎の部分はふくらみません。
種まき
アデニウムは種から育てることもできます。気温が低いと発芽率が低いです。種まきの時期は、4月~8月の気温の高い時期に行いましょう。早くて1週間程度で芽が出ます。保水性(水持ちの良い)、通水性(水はけの良い)のある土に植えつけましょう。種を流さないように、水やりをしましょう。遮光された環境で管理します。発芽前後は、乾燥には気を付けましょう。
アデニウム(砂漠のバラ)の豆知識
属名のアデニウムは、中東のイエメンの地名である「アデン」に由来するそうです。品種名のオベスムは「肥大した」という意味で、特徴的な茎や幹のフォルムに由来しています。
アデニウム(砂漠のバラ)の病害虫対策・夏場、冬越しの管理
アデニウム(砂漠のバラ)に虫がついた、これって病気?季節の管理で気をつける点は?
病害虫
アブラムシ、カイガラムシ
見つけたら場合は不要になった歯ブラシやハケなどで払い落して早めの駆除を心がけてください。定期的にチェックしてあげるといいでしょう。
アブラムシ
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
▼病害虫の予防や対策は?ガーデニングの天敵!農薬を使わないアブラムシの駆除方法要注意したい天敵!カイガラムシの駆除方法夏越し
夏場の水やりは涼しい朝方の時間帯か、夕方の時間帯にしましょう。室内での管理の場合、水をあげたら蒸れないように風通しよくしましょう。
冬越し
冬の寒さには弱い植物なので室内に入れ、窓際など日当たりのいい場所で管理してあげてください。休眠期なので水は与えないでください。この時期の水やりは腐る原因になります。
アデニウム(砂漠のバラ)の育て方|まとめ
・直射日光を避け、なるべく日の当たる場所で管理
・冬期は休眠期のため水やりは断水
・乾燥気味を好むので、水のあげすぎ注意 こちらの情報を参考に、ぜひ素敵なアデニウム(砂漠のバラ)を育ててみて下さいね♪
※情報は随時アップデートする可能性があります。
0
0
文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
寒いのはつらいけれど、冬のいいところは、花が日持ちすること。外に花が少ない冬こそ、おうちに#花を飾り ませんか?
今回ご紹介するのは、バラ。バラは同じ品種でも気温と湿度によって、開花までの日数がかなり違います。冬はつぼみから開花までがゆっくりなので、毎日の表情をじっくりと楽しめます。
冬場にバラを飾る時に注意すること
全般的に暑いと切り花は日持ちが悪くなりますが、逆に気温が低すぎると、つぼみが固いまま開かないということがあります。開くには適度な温度が必要です。
飾る場所
エアコンなどの温風が直接当たらない場所に飾りましょう。これさえ気を付ければ、冬のバラは、ゆっくりきれいに咲いてくれます。
冬場におすすめのバラは!
例外はありますが、こんな風にふんわりとしたお団子のようなつぼみのバラは、気温に反応しやすい傾向があります。冬場に飾って、開いていくときの日々の表情をゆっくりと楽しんでいただきたいバラです。
秋冬はブラウン系のバラもおすすめです。
こちらはレンガ色。
冬は開いて花芯が見えてからも長持ちします。
0
0
文章
笼岛 みどり
2017年05月28日
目次
#ハマナス の基本情報
ハマナスの育て方
ハマナスの育て方|まとめ
ハマナスのその他色々
ハマナスの基本情報
高さ1mほどのバラ科の落葉低木でロシア東部から韓国、日本の海岸沿いに自生します。枝のとげは非常に多く、夏ごろに枝先に一重で濃い桃色の大きな花を咲かせます。果実は頂部にがく片を残したまま2.5cmほどになり、秋に赤く熟します。果実がナシの実に似ることからハマナシとよび、それがなまってハマナスと呼ばれるようになりました。刺が多いため家庭に植栽されることは少ないですが、低温と潮風に強いため海岸の公園緑地などでよく見られます。花色や花形の異なる変異が多く、また欧米では品種改良が行われ、花を観賞すると同時に香水の原料にするための園芸品種が多く開発されています。
ハマナスの花言葉
「悲しく、そして美しく」という花言葉はハマナスはすぐに花が散ってしまい命が短いことからきています。ただ花の時期は比較的長く6月上旬から初秋まで次から次へと咲き続けるのでこのような花言葉になったと考えられます。「あなたの魅力にひかれます」「香り豊か」「照り映える容色」はハマナスの大ぶりで美しい花姿とバラ独特の良い香りに由来します。「旅の楽しさ」はハマナスの自生地を目指して旅をする楽しみからきた花言葉と考えられます。
ハマナスの基本情報科・属バラ科バラ属和名浜茄子(ハマナス)英名Rugosa rose Romanas rose学名Rosa rugosa原産地中国北東部、韓国、日本出回り時期12月~7月育てやすさ★★★☆☆
ハマナスの種類・品種
花は桃色の濃淡、白色があり一重のほか八重咲き、大輪などの変異があります。 園芸品種では八重咲き濃いピンクで香りが強い’ハンザ’、半八重咲きで白花の’ブラン・ドブル・ド・クベール’、八重咲きで赤花の’ラスキン’があります。
ハマナスの育て方用土
水はけがよい土であれば土質は選びません。地植えにする場合は掘り上げた土に砂質土を混ぜ込むと水はけよく栽培できます。また鉢植え用に配合する場合は赤玉土4:鹿沼土4:腐葉土2の割合で混ぜるとよいでしょう。
種まき
熟した果実から種を取り出したらすぐに赤玉土の小粒をいれた育苗トレイなどに種をまきます。寒さにあたらないと発芽しないため、発芽は翌春になります。開花までは3年ほどかかります。
苗の選び方
ポット苗で購入する場合には植え付け適期の休眠期に購入しましょう。鉢植えの場合は病害虫のないものを選びましょう。
植え付け
一年中日当たりが良く、風通しの良い場所を選んで水はけのよい土に植え付けましょう。高温多湿が苦手なので暖地では夏の西日があたる場所は避けましょう。
水やり
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。地植えの場合は根づいた後は水やりの必要はありません。
追肥
寒肥えとお礼肥えの年に2回施します。寒肥えは有機肥料を中心に施し、お礼肥えは緩効性化成肥料を施します。原種のバラなので多く施す必要はありません。
剪定
休眠期の1月~2月に、古い枝を更新するように剪定します。株元から伸びる若い枝を残し、古く木質化して花つきが悪くなった枝を地際から切ります。風通しが良くなるように思い切って剪定しましょう。
収穫
果実をローズヒップとして収穫するのであれば花がらつみはせずにそのまま残しておきます。秋に赤く熟した実をはさみで摘み取りましょう。
病害虫
原種のバラなので園芸種に比べれば比較的病害虫は少ないですが、害虫はアブラムシやカイガラムシ、夏場の高温期に乾燥させるとハダニが発生します。病気はうどんこ病や黒星病にかかることがあります。
アブラムシ
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
ハダニ
ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。
うどんこ病
植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
ハマナスの育て方 まとめ
・植え付けは高温多湿の環境を避け、年中日当たりのよい場所に行いましょう 。
・砂質の水はけのよい土に植え付けるのがポイントです 。
・剪定は古い枝を切り取り新しい枝を伸ばすように更新するのが重要です。
ハマナスのその他色々ハマナスのジャムのレシピ
ハマナスは実を使ってジャムにするだけでなく、バラのようにハマナスの花びらをジャムにすることができます。まず実をジャムにする方法は、実を採ったあとにへたを取り、実を切って中の種を取り出します。その後実が柔らかくなるまでじっくり煮ます。一度ざるで濾してからさらに砂糖を加えて煮詰めれば完成です。次に花びらを使ってジャムを作る方法ですが、花びらのつけ根の白い部分に苦味があるのではさみで1枚ずつ切り取ります。水洗いしたあと、花びらにレモンをかけ色が鮮やかになるまでしっかりと花びらをもみます。花びらとグラニュー糖を加え鍋で弱火で煮ます。とろみをだしたり、食味をよくするためにりんごをすって加えるのも良いでしょう。
ハマナスの名前の由来
ハマナスは花が終わったあとになる直径2.5cmほどの実を梨の実に見立てて「浜梨」とよばれました。東北地方で「し」が「す」になまってはまなすになったといわれています。学名のRosa rugosaのうち種名のルゴザは「しわのある」という意味で葉が縮れていることによります。
ハマナス酒のレシピ
ハマナスはがくを取り除いたら実を洗い、消毒しておいた保存びんに実と氷砂糖、ホワイトリカーを注ぎ入れます。果実酒としてホワイトリカーに漬けると3カ月ほどで飲めるようになりますが、3年ほど熟成させた方が美味しくなります。飲む前に実を取り出し、ガーゼやコーヒーフィルターを利用して濾しておきましょう。長く待てない場合は電子レンジで1~2秒加熱してからつけこむと早く熟成するようです。ハマナスの実にはビタミンcが豊富に含まれるので美容にも良いとされます。
0
0
文章
笼岛 みどり
2017年05月27日
コデマリの基本情報
バラ科の落葉低木で株元から多くの枝を出し、またひこばえを出して主幹のない高さ2mほどの株立ちになります。1センチに満たない白い小花が20以上も集まって3センチほどの小さな手まりのような丸い花姿になり別名テマリバナといいます。長く伸びた枝が新葉が展開した短い枝先についた花の重みで枝垂れて弓なりに花が浮かび上がるように咲くので一層引き立って見えます。庭木の根締めや公園の境栽などに広く用いられます。また秋の紅葉も美しく楽しめます。古くに渡来し、移植や栽培が容易で観賞用として江戸時代から栽培されています。切り枝として花材にするために促成栽培もされています。
コデマリの花言葉
コデマリは古く万葉の時代から愛されてきた花木で江戸時代以降は盛んに庭に植えられたりと楽しまれてきました。純白で木全体が真っ白に染まるような美しく気品のある姿から「優雅」「上品」「気立てのよい」「品位」という花言葉がつけられました。「友情」「幼心」は小さな花がぎゅっと集まっている様子からつけられています。また、「努力」という花言葉もあるため時節柄受験で頑張っている人や卒業式を迎える人に贈る花にもぴったりです。
コデマリの基本情報科・属バラ科シモツケ属和名小手毬(コデマリ)英名Reeves spirea学名Spiraea cantoniensis原産地中国中部出回り時期2月~4月育てやすさ★★★★☆
コデマリの種類・品種
八重咲きの変種をヤエコデマリといいます。
コデマリの育て方用土
やや湿り気の多い肥沃な土を好みます。たい肥か腐葉土を掘り上げた土にたっぷり混ぜてから植え付けましょう。
苗の選び方
根がしっかり伸びて傷んでいないもの、枝数が多くしっかりとしたもの、病害虫による傷みのないものを選びましょう。
植え付け
植え付けの適期は落葉期です。株元から数多く枝が出て枝垂れることを考えて広い場所を選び地植えにしましょう。日当たりと風通しの良い場所で、極端に乾きやすい場所は避けて植え付けましょう。
水やり
植え付け時にたっぷりと水やりをします。夏から秋にかけ極端に土が乾くようなときは夕方にたっぷりと与えます。
追肥
2~3月の落葉期に油かすや牛フン、鶏フンなどの有機肥料を株周りにまいて土にすきこむようにしましょう。
剪定
落葉期か花後に3年以上たった古い枝を地際で切り取り新しい枝を残すような更新剪定を行います。生垣の場合は花後に強い刈り込みをして秋までに新しい枝が少し垂れ下がるように仕立てます。どちらの場合も長く伸びた枝が花の重みで枝垂れて弓なりに花をつけるような姿を目指して剪定を行います。枝を途中で切るような剪定はしていはいけません。花芽の形成は秋から翌春まで徐々に行われ、放任しても樹形が美しく整います。
病害虫
害虫はアブラムシと風通しが悪いとカイガラムシが発生します。病気はウドンコ病があります。古い枝を地際で切り取り新しい枝を残すような更新剪定を行って日当たりと風通しを良くして発生を抑えましょう。それでも毎年かかる場合は殺菌剤を散布します。
コデマリの育て方 まとめ
・コデマリは成長が早いため植え場所のスペースを広めにとっておくのが重要です。
・ウドンコ病やアブラムシ、カイガラムシなどの病害虫予防のためにも古い枝や枯れ枝は基部から切り取り風通し良く栽培するのがポイントです。
・剪定は古い枝を地際で切り取り新しい枝を残すような更新剪定が基本です。枝を途中で切らないように注意しましょう。
・秋ごろに翌年の花芽が分化しますので剪定は花後なるべく早い時期に行うのが重要です。
・水やりは根づいてしまえば特に必要ありませんが夏の高温期は朝か夕方にときどき行うと良いでしょう
コデマリのその他色々ヤエコデマリの変種とは
ヤエコデマリは一般的なコデマリと違って一つ一つの花が八重咲きで全体的に花にボリュームがあります。コデマリとは同じ種ですが遺伝的にはっきりとした区別が出来る集団のことで、亜種ほど大きな差はないもののことを変種といいます。
コデマリの名前の由来
小さなゴルフボールが連なっているようにも見える、純白の小さな花が集まって枝の上に並ぶ花姿に由来して小さな手毬、すなわちコデマリと名付けられました。属名のSpiraeaはらせんを意味する言葉から、種小名のcantoniensisは原産地である広東を意味します。古くに中国から渡来し万葉の時代から楽しまれています。江戸時代にはすずかけ(鈴掛け)という名前で呼ばれていました。
花材としてのコデマリ
花屋では露地で咲くよりも早く3月初旬ごろから切り花が店頭に並ぶ春の人気花材です。これは温室で促成栽培されたもので庭では5月頃に開花します。買ってきたら切り口の枝の部分を木槌などでたたいて水揚げすると良いです。花瓶に生けると春らしく華やかですが細かな花びらが散ってしまうことが難点ともいえます。花の時期以外にも秋の紅葉した枝も生け花の材料として人気があります。
0
0