文章
玲儿
2017年09月24日
オンシジウム(オンシジューム)の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
冬は、室内の日光がよく当たる窓辺などに置きます。5月の大型連休ごろから10月半ばまでは、戸外の風通しのよいところに置きましょう。このとき、できるだけ長く日が当たる場所を選んで置きますが、日焼け防止のため35%程度の遮光ネットを張った下に置きます。葉が生い茂る木の下に置くと、花芽をつけにくくなるので避けましょう。
水やり
季節を問わず、乾き始めたらたっぷりと水やりするのが原則です。夏はすぐに乾くので、毎日水やりが必要になることもあります。必ず乾き始めたら水を与え、カラカラに乾燥させないようにしましょう。
肥料
戸外に出す少し前の4月中旬から、肥料を施し始め、9月いっぱいまで施し続けます。まず、有機質固形肥料を4月から7月まで月1回程度施し、液体肥料は4月から9月まで週1回程度施します。必ず規定量と規定希釈倍率を守ってください。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:アブラムシ、カイガラムシ
蕾が出るころ、アブラムシがつきやすいので注意します。
たくさんの鉢の間を詰めて置いていると、カイガラムシが発生しやすくなります。株の間隔をあけて置くことで、予防になります。
用土(鉢植え)
保水力がありながらも、比較的早く乾く植え込み材料を使います。ほとんどの場合は、水ゴケを使って素焼き鉢に植え込みます。プラスチック鉢を使う場合は、バークや軽石、バーク、ヤシ殻チップなどを混ぜたミックスコンポストを利用して植えましょう。鉢の中がいつまでもびっしょりとぬれていないようにすることが大切です。
植えつけ、 植え替え
2年に1回程度植え替えます。オンシジウムは生育が早く、すぐに鉢からはみ出すので、鉢からバルブが1つはみ出したぐらいで植え替えましょう。植え替えは、4月上旬に行うとよいでしょう。大株になったら、株分けも同時にできます。
ふやし方
株分けでふやすことができます。丈夫な洋ランですが、あまり小さく分けると生育が悪くなります。最低でも3バルブ以上で1株になるように、バルブを切り分けます。株分けの適期は、植え替え同様4月上旬ごろです。
主な作業
花芽が伸び始めたら、支柱を立てて花芽を引き起こしておきます。そのままでも開花しますが、横に伸びたり、小型種では下向きに垂れてしまうこともあります。より美しく観賞できるように、支柱を立てましょう。花が少し透けてきたり、ぱらぱらと落ち始めたら、花茎を株元で切ります。早めに切っておくと株に負担がかからず、次の新芽の生育がよくなります。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
冬は、室内の日光がよく当たる窓辺などに置きます。5月の大型連休ごろから10月半ばまでは、戸外の風通しのよいところに置きましょう。このとき、できるだけ長く日が当たる場所を選んで置きますが、日焼け防止のため35%程度の遮光ネットを張った下に置きます。葉が生い茂る木の下に置くと、花芽をつけにくくなるので避けましょう。
水やり
季節を問わず、乾き始めたらたっぷりと水やりするのが原則です。夏はすぐに乾くので、毎日水やりが必要になることもあります。必ず乾き始めたら水を与え、カラカラに乾燥させないようにしましょう。
肥料
戸外に出す少し前の4月中旬から、肥料を施し始め、9月いっぱいまで施し続けます。まず、有機質固形肥料を4月から7月まで月1回程度施し、液体肥料は4月から9月まで週1回程度施します。必ず規定量と規定希釈倍率を守ってください。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:アブラムシ、カイガラムシ
蕾が出るころ、アブラムシがつきやすいので注意します。
たくさんの鉢の間を詰めて置いていると、カイガラムシが発生しやすくなります。株の間隔をあけて置くことで、予防になります。
用土(鉢植え)
保水力がありながらも、比較的早く乾く植え込み材料を使います。ほとんどの場合は、水ゴケを使って素焼き鉢に植え込みます。プラスチック鉢を使う場合は、バークや軽石、バーク、ヤシ殻チップなどを混ぜたミックスコンポストを利用して植えましょう。鉢の中がいつまでもびっしょりとぬれていないようにすることが大切です。
植えつけ、 植え替え
2年に1回程度植え替えます。オンシジウムは生育が早く、すぐに鉢からはみ出すので、鉢からバルブが1つはみ出したぐらいで植え替えましょう。植え替えは、4月上旬に行うとよいでしょう。大株になったら、株分けも同時にできます。
ふやし方
株分けでふやすことができます。丈夫な洋ランですが、あまり小さく分けると生育が悪くなります。最低でも3バルブ以上で1株になるように、バルブを切り分けます。株分けの適期は、植え替え同様4月上旬ごろです。
主な作業
花芽が伸び始めたら、支柱を立てて花芽を引き起こしておきます。そのままでも開花しますが、横に伸びたり、小型種では下向きに垂れてしまうこともあります。より美しく観賞できるように、支柱を立てましょう。花が少し透けてきたり、ぱらぱらと落ち始めたら、花茎を株元で切ります。早めに切っておくと株に負担がかからず、次の新芽の生育がよくなります。
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玲儿
2017年09月24日
オドントグロッサムの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
春半ばに戸外に出し30%程度の遮光下で栽培します。梅雨が明け、夏の暑さがやってきたら遮光を50%程度にします。夏は暑さを和らげるために葉水を頻繁に行います。特に熱帯夜がやってくる日は夕方にも葉水を行い、涼しくします。秋の終わりになったら室内に取り込み、窓辺に置いて管理します。
水やり
根が乾くのを嫌うランなので、一年中常に少し湿り気味にして栽培します。晩春から初夏にかけての生育期はやや多めに水を与え、真夏は暑さをしのぐため頻繁に株全体にシャワーを浴びせるように水をかけて管理します。
肥料
4月後半に緩効性化成肥料を鉢の上に置き肥します。また、同じ時期から10月初めまで週1回液体肥料を施します。ただし、気温の高い真夏の間は液体肥料を休止します。
病気と害虫
害虫:ハダニ
特に目立った病気と害虫はありませんが、まれに葉の裏にハダニがつくことがあります。
用土(鉢植え)
素焼き鉢に水ゴケで植えると夏の管理が楽になります。真夏は暑さを和らげるために水をたくさん与えますが、素焼き鉢は鉢の表面からも水が蒸発するので、気化熱で鉢内の温度が少し下がります。プラスチック鉢にバーク植えもできますが、水ゴケのほうが栽培しやすいでしょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えは早めがよく、できるだけ4月初めに行います。植え替えの間隔は、2年に1回程度がよいでしょう。夏に水をやや多めに与えるため、2年以上そのままにすると植え込み材料が悪くなって根を傷めるので、必ず定期的に植え替えを行います。
ふやし方
春に株分けでふやします。バルブ数が8~10個になったら行い、3バルブ以上で1株として、あまり小さく分けないように注意します。
主な作業
花茎切り:花が半分程度終わってきたら、花茎をつけ根付近で切ります。
支柱立て:花芽が20cmくらいに伸びたころ、やや長めの支柱を立てて花茎が折れないように支えておきます。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
春半ばに戸外に出し30%程度の遮光下で栽培します。梅雨が明け、夏の暑さがやってきたら遮光を50%程度にします。夏は暑さを和らげるために葉水を頻繁に行います。特に熱帯夜がやってくる日は夕方にも葉水を行い、涼しくします。秋の終わりになったら室内に取り込み、窓辺に置いて管理します。
水やり
根が乾くのを嫌うランなので、一年中常に少し湿り気味にして栽培します。晩春から初夏にかけての生育期はやや多めに水を与え、真夏は暑さをしのぐため頻繁に株全体にシャワーを浴びせるように水をかけて管理します。
肥料
4月後半に緩効性化成肥料を鉢の上に置き肥します。また、同じ時期から10月初めまで週1回液体肥料を施します。ただし、気温の高い真夏の間は液体肥料を休止します。
病気と害虫
害虫:ハダニ
特に目立った病気と害虫はありませんが、まれに葉の裏にハダニがつくことがあります。
用土(鉢植え)
素焼き鉢に水ゴケで植えると夏の管理が楽になります。真夏は暑さを和らげるために水をたくさん与えますが、素焼き鉢は鉢の表面からも水が蒸発するので、気化熱で鉢内の温度が少し下がります。プラスチック鉢にバーク植えもできますが、水ゴケのほうが栽培しやすいでしょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えは早めがよく、できるだけ4月初めに行います。植え替えの間隔は、2年に1回程度がよいでしょう。夏に水をやや多めに与えるため、2年以上そのままにすると植え込み材料が悪くなって根を傷めるので、必ず定期的に植え替えを行います。
ふやし方
春に株分けでふやします。バルブ数が8~10個になったら行い、3バルブ以上で1株として、あまり小さく分けないように注意します。
主な作業
花茎切り:花が半分程度終わってきたら、花茎をつけ根付近で切ります。
支柱立て:花芽が20cmくらいに伸びたころ、やや長めの支柱を立てて花茎が折れないように支えておきます。
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玲儿
2017年09月24日
エリデスの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
熱帯アジアが原産地のランなので、一年中気温が高い場所で栽培します。冬の低温は苦手ですから、加温設備がないと株はだんだんと弱ります。湿度も大切で、高温多湿を保てる場所が必要です。日光を好むので、できるだけ長い時間、日の当たる場所に置きましょう。初夏から秋までは戸外に出し、35%程度の遮光ネットを張った下で管理します。
水やり
バスケットや鉢に投げ入れただけの場合は、株の頭からホースなどでびっしょりと株から根全体を濡らすように水やりします。
肥料
植え込み材料を使わずに栽培することが多いので、株元に固形肥料を置けません。固形肥料を不織布などで包んで、株に縛りつけて施しましょう。さらに、規定倍率に希釈した液体肥料を週1回程度かけておきます。肥料を施す時期は、原則5月から9月までですが、冬でも20℃程度の高温を保てる場合は、一年中施し続けてもかまいません。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:特にありません。
用土(鉢植え)
バンダ(Vanda)同様、バスケットや鉢にそのまま株を投げ入れて栽培します。大きな素焼き鉢に株を入れ、炭などを入れて株を固定する方法もあります。冬の間、乾きすぎる場合は、バスケットや鉢に水ゴケを軽く詰めておいてもよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えをあまり必要としない洋ランですが、バスケットや鉢を大きくするときは、現在育てている鉢やバスケットのまま、一回りほど大きな鉢やバスケットに入れます。鉢の入れ替えだけなら、植え替えの季節は問いません。鉢から根をはがして植え直すときは、気温のある程度高くなった6月ごろが最適でしょう。
ふやし方
株がかなり大きくなり、わき芽を出した時のみ株分けが可能です。通常、あまりふやせない種類と考えたほうがよいでしょう。
主な作業
特にありません。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
熱帯アジアが原産地のランなので、一年中気温が高い場所で栽培します。冬の低温は苦手ですから、加温設備がないと株はだんだんと弱ります。湿度も大切で、高温多湿を保てる場所が必要です。日光を好むので、できるだけ長い時間、日の当たる場所に置きましょう。初夏から秋までは戸外に出し、35%程度の遮光ネットを張った下で管理します。
水やり
バスケットや鉢に投げ入れただけの場合は、株の頭からホースなどでびっしょりと株から根全体を濡らすように水やりします。
肥料
植え込み材料を使わずに栽培することが多いので、株元に固形肥料を置けません。固形肥料を不織布などで包んで、株に縛りつけて施しましょう。さらに、規定倍率に希釈した液体肥料を週1回程度かけておきます。肥料を施す時期は、原則5月から9月までですが、冬でも20℃程度の高温を保てる場合は、一年中施し続けてもかまいません。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:特にありません。
用土(鉢植え)
バンダ(Vanda)同様、バスケットや鉢にそのまま株を投げ入れて栽培します。大きな素焼き鉢に株を入れ、炭などを入れて株を固定する方法もあります。冬の間、乾きすぎる場合は、バスケットや鉢に水ゴケを軽く詰めておいてもよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えをあまり必要としない洋ランですが、バスケットや鉢を大きくするときは、現在育てている鉢やバスケットのまま、一回りほど大きな鉢やバスケットに入れます。鉢の入れ替えだけなら、植え替えの季節は問いません。鉢から根をはがして植え直すときは、気温のある程度高くなった6月ごろが最適でしょう。
ふやし方
株がかなり大きくなり、わき芽を出した時のみ株分けが可能です。通常、あまりふやせない種類と考えたほうがよいでしょう。
主な作業
特にありません。
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玲儿
2017年09月24日
エビネ(春咲き)の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、強い風が当たらない日陰で育てます。特に冬の乾燥した北風は厳禁です。空中湿度は高いほうがよく、6月から9月は60~70%、それ以外の季節は40~50%の遮光をします。
エビネ、キエビネ、交配種は庭植えもできます。落葉樹などの下に鉢植え用土を盛り土するか、腐葉土やヤシ殻チップなどを混ぜて土壌改良をし、15cmほど高くした上に植えつけます。寒さの厳しい地域では、交配種でもキリシマエビネやニオイエビネの系統のものは適しません。
水やり
鉢植えは、表土が乾いたら十分に与えます。冬も意外に乾きやすく、注意が必要です。
庭植えの場合は、生育期間中に1週間以上雨が降らず、暑く乾燥した状態であれば十分に与えます。
芽が出て葉が成長しきるまでの間(はかま取りをするまで)は、上から水をかけてはいけません。芽に水がたまって軟腐病になるおそれがあります。
肥料
3月から6月の成長期は、チッ素主体の肥料を施します。月1回、親指大の油かすを5号鉢なら5つ、月ごとに位置を変えて鉢縁に埋め込みます。同時に、観葉植物用の液体肥料を3000~4000倍に薄めて週1回施します。
7月から9月の充実期はリン酸、カリウム主体の緩効性化成肥料を置き肥します。規定量よりやや少なめにしておくと失敗がありません。同時に、リン酸とカリウムのみの液体肥料を4000倍に薄めて週1回施します。
病気と害虫
病気:ウイルス病、軟腐病
ウイルス病は、エビネ栽培で最も恐ろしい病気です。治療不能であるため、発病した株と用土は処分し、その周辺の株も隔離します。予防するには、ウイルスを媒介するアブラムシなどを防除します。作業でハサミを使うときは、1株ごとに刃を火であぶってウイルスの伝染を防ぎます。
軟腐病は、新芽が腐って抜けたり、倒れて枯れたりする病気で、「すっぽ抜け」とも呼ばれます。腐った部分は悪臭がします。
害虫:アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ケムシ類、ナメクジ
アブラムシは主に春に、ハダニやカイガラムシは夏に多く発生します。ナメクジは新芽や蕾、花を食害します。葉を食害するケムシが5月から7月に発生することもあります。
用土(鉢植え)
ヤシ殻チップの中粒と大粒を等量で混ぜたものか、ヤシ殻チップ5、硬質鹿沼土小粒3、軽石小粒2の割合で配合したものを使います。ヤシ殻チップは軽く水を含ませてから混ぜ合わせましょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えの適期は、開花前の3月、開花直後、または9月です。開花直後の場合は葉を傷めないように注意して扱います。
鉢植えは2~3年に1回植え替えます。鉢は5号以上の駄温鉢やプラスチック鉢など、乾きにくいものを使います。植えつけるとき、新芽のあるほうを広く開け、偽鱗茎が成長するスペースを確保します。
庭植えは4~5年に1回植え替え、込み合った株を分けて整理し、植え直します。
ふやし方
株分け:大きい株は分けることができます。新芽と3~5個分の偽鱗茎をつけて1株とします。
バックバルブ吹き:葉のついていない古い偽鱗茎を1~2個ずつに分けて、水ゴケで植えつけます。3~6か月で新しい芽が出て、小苗となります。
タネまき:秋にとりまきができますが、自然に実ったタネからは親株以上の花を期待できません。苗床は、上記の用土に段ボールを混ぜたものか、エビネを根を広げて植えた大きい平鉢を使います。
主な作業
花がら摘み:花が半ば以上終わったら、株の根元をしっかりと押さえ、花茎をしっかりと握って、ねじるように回して上に引っ張ってとります。
はかま取り:葉が成長しきった6月から7月、根元にある筒状の葉鞘(はかま)が黄ばんだり茶色になったりしたら、切り取ります。
防寒:北風に当てないようにします。そのうえで、冬になったらヤシ殻チップを厚さ3~5cm敷くか、農業用の保護シートをかぶせ、霜と寒気を防ぎます。さらに、エビネ、サルメンエビネとその系統の園芸品種群は、雪の下に埋めておくのもよい手段です。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、強い風が当たらない日陰で育てます。特に冬の乾燥した北風は厳禁です。空中湿度は高いほうがよく、6月から9月は60~70%、それ以外の季節は40~50%の遮光をします。
エビネ、キエビネ、交配種は庭植えもできます。落葉樹などの下に鉢植え用土を盛り土するか、腐葉土やヤシ殻チップなどを混ぜて土壌改良をし、15cmほど高くした上に植えつけます。寒さの厳しい地域では、交配種でもキリシマエビネやニオイエビネの系統のものは適しません。
水やり
鉢植えは、表土が乾いたら十分に与えます。冬も意外に乾きやすく、注意が必要です。
庭植えの場合は、生育期間中に1週間以上雨が降らず、暑く乾燥した状態であれば十分に与えます。
芽が出て葉が成長しきるまでの間(はかま取りをするまで)は、上から水をかけてはいけません。芽に水がたまって軟腐病になるおそれがあります。
肥料
3月から6月の成長期は、チッ素主体の肥料を施します。月1回、親指大の油かすを5号鉢なら5つ、月ごとに位置を変えて鉢縁に埋め込みます。同時に、観葉植物用の液体肥料を3000~4000倍に薄めて週1回施します。
7月から9月の充実期はリン酸、カリウム主体の緩効性化成肥料を置き肥します。規定量よりやや少なめにしておくと失敗がありません。同時に、リン酸とカリウムのみの液体肥料を4000倍に薄めて週1回施します。
病気と害虫
病気:ウイルス病、軟腐病
ウイルス病は、エビネ栽培で最も恐ろしい病気です。治療不能であるため、発病した株と用土は処分し、その周辺の株も隔離します。予防するには、ウイルスを媒介するアブラムシなどを防除します。作業でハサミを使うときは、1株ごとに刃を火であぶってウイルスの伝染を防ぎます。
軟腐病は、新芽が腐って抜けたり、倒れて枯れたりする病気で、「すっぽ抜け」とも呼ばれます。腐った部分は悪臭がします。
害虫:アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ケムシ類、ナメクジ
アブラムシは主に春に、ハダニやカイガラムシは夏に多く発生します。ナメクジは新芽や蕾、花を食害します。葉を食害するケムシが5月から7月に発生することもあります。
用土(鉢植え)
ヤシ殻チップの中粒と大粒を等量で混ぜたものか、ヤシ殻チップ5、硬質鹿沼土小粒3、軽石小粒2の割合で配合したものを使います。ヤシ殻チップは軽く水を含ませてから混ぜ合わせましょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えの適期は、開花前の3月、開花直後、または9月です。開花直後の場合は葉を傷めないように注意して扱います。
鉢植えは2~3年に1回植え替えます。鉢は5号以上の駄温鉢やプラスチック鉢など、乾きにくいものを使います。植えつけるとき、新芽のあるほうを広く開け、偽鱗茎が成長するスペースを確保します。
庭植えは4~5年に1回植え替え、込み合った株を分けて整理し、植え直します。
ふやし方
株分け:大きい株は分けることができます。新芽と3~5個分の偽鱗茎をつけて1株とします。
バックバルブ吹き:葉のついていない古い偽鱗茎を1~2個ずつに分けて、水ゴケで植えつけます。3~6か月で新しい芽が出て、小苗となります。
タネまき:秋にとりまきができますが、自然に実ったタネからは親株以上の花を期待できません。苗床は、上記の用土に段ボールを混ぜたものか、エビネを根を広げて植えた大きい平鉢を使います。
主な作業
花がら摘み:花が半ば以上終わったら、株の根元をしっかりと押さえ、花茎をしっかりと握って、ねじるように回して上に引っ張ってとります。
はかま取り:葉が成長しきった6月から7月、根元にある筒状の葉鞘(はかま)が黄ばんだり茶色になったりしたら、切り取ります。
防寒:北風に当てないようにします。そのうえで、冬になったらヤシ殻チップを厚さ3~5cm敷くか、農業用の保護シートをかぶせ、霜と寒気を防ぎます。さらに、エビネ、サルメンエビネとその系統の園芸品種群は、雪の下に埋めておくのもよい手段です。
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玲儿
2017年09月24日
エビネ(夏咲き)の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
風が強く当たらない日陰で育てます。6月から9月は70%、それ以外の季節は50%の遮光をします。空中湿度は年間を通して60~70%にします。冬は室内か温室に取り込み、最低温度10℃強、理想的には15℃強を保ちます。
水やり
鉢土の表面が乾いたら十分に与えます。冬も意外に乾きやすく、注意が必要です。
芽が出て葉が成長しきるまでの間は、上から水をかけてはいけません。芽に水がたまって軟腐病になるおそれがあります。
肥料
芽が出てきたら9月まで月1回、油かすと骨粉を等量配合した肥料の親指大のものを、5号鉢なら4つ、月ごとに位置を変えて鉢縁に埋め込みます。同時に週1回、観葉植物用の液体肥料を3000~4000倍に薄めて施します。葉の成長が終わったら、液体肥料はリン酸とカリウムのみのものに切り替えて、4000倍に薄めて週に1回施します。
病気と害虫
病気:ウイルス病、軟腐病
ウイルス病は、エビネ栽培で最も恐ろしい病気です。治療不能であるため、発病した株と用土は処分し、その周辺の株も隔離します。予防するには、ウイルスを媒介するアブラムシなどを防除します。作業でハサミを使うときは、1株ごとに刃を火であぶってウイルスの伝染を防ぎます。
軟腐病は、新芽が腐って抜けたり、倒れて枯れたりする病気で、「すっぽ抜け」とも呼ばれます。腐った部分は悪臭がします。
害虫:アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ケムシ類、ナメクジ
アブラムシは主に5月から8月に、ハダニやカイガラムシは夏に多く発生します。ナメクジは新芽や蕾、花を食害します。葉を食害するケムシが5月から7月に発生することもあります。
用土(鉢植え)
ヤシ殻チップの中粒と大粒を等量で混ぜたものか、ヤシ殻チップ5、硬質鹿沼土小粒3、軽石小粒2の割合で配合したものを使います。ヤシ殻チップは軽く水を含ませてから混ぜ合わせましょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えは2~3年に1回、新芽発生直後か開花直後に行います。新芽発生直後の場合は、新芽を傷めないように注意して扱います。鉢は5号以上の駄温鉢やプラスチック鉢など、乾きにくいものを使います。植えつけの際に、新芽のあるほうを広く開けて、偽鱗茎が成長するスペースを確保します。
ふやし方
株分け:大きい株は分けることができます。新芽と3~5個分の偽鱗茎をつけて1株とします。
バックバルブ吹き:葉のついていない古い偽鱗茎を1~2個ずつに分け、水ゴケで植えつけます。3~6か月で新しい芽が出て、小苗となります。
タネまき:秋にとりまきができますが、自然に実ったタネからは親株以上の花を期待できません。苗床は、親と同じ用土に段ボールを混ぜたものか、ツルランや交配種を根を広げて植えた大きい平鉢を使います。
主な作業
花がら摘み:花が半ば以上終わったら、株の根元をしっかりと押さえ、花茎をしっかりと握って、ねじるように回して上に引っ張ります。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
風が強く当たらない日陰で育てます。6月から9月は70%、それ以外の季節は50%の遮光をします。空中湿度は年間を通して60~70%にします。冬は室内か温室に取り込み、最低温度10℃強、理想的には15℃強を保ちます。
水やり
鉢土の表面が乾いたら十分に与えます。冬も意外に乾きやすく、注意が必要です。
芽が出て葉が成長しきるまでの間は、上から水をかけてはいけません。芽に水がたまって軟腐病になるおそれがあります。
肥料
芽が出てきたら9月まで月1回、油かすと骨粉を等量配合した肥料の親指大のものを、5号鉢なら4つ、月ごとに位置を変えて鉢縁に埋め込みます。同時に週1回、観葉植物用の液体肥料を3000~4000倍に薄めて施します。葉の成長が終わったら、液体肥料はリン酸とカリウムのみのものに切り替えて、4000倍に薄めて週に1回施します。
病気と害虫
病気:ウイルス病、軟腐病
ウイルス病は、エビネ栽培で最も恐ろしい病気です。治療不能であるため、発病した株と用土は処分し、その周辺の株も隔離します。予防するには、ウイルスを媒介するアブラムシなどを防除します。作業でハサミを使うときは、1株ごとに刃を火であぶってウイルスの伝染を防ぎます。
軟腐病は、新芽が腐って抜けたり、倒れて枯れたりする病気で、「すっぽ抜け」とも呼ばれます。腐った部分は悪臭がします。
害虫:アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ケムシ類、ナメクジ
アブラムシは主に5月から8月に、ハダニやカイガラムシは夏に多く発生します。ナメクジは新芽や蕾、花を食害します。葉を食害するケムシが5月から7月に発生することもあります。
用土(鉢植え)
ヤシ殻チップの中粒と大粒を等量で混ぜたものか、ヤシ殻チップ5、硬質鹿沼土小粒3、軽石小粒2の割合で配合したものを使います。ヤシ殻チップは軽く水を含ませてから混ぜ合わせましょう。
植えつけ、 植え替え
植え替えは2~3年に1回、新芽発生直後か開花直後に行います。新芽発生直後の場合は、新芽を傷めないように注意して扱います。鉢は5号以上の駄温鉢やプラスチック鉢など、乾きにくいものを使います。植えつけの際に、新芽のあるほうを広く開けて、偽鱗茎が成長するスペースを確保します。
ふやし方
株分け:大きい株は分けることができます。新芽と3~5個分の偽鱗茎をつけて1株とします。
バックバルブ吹き:葉のついていない古い偽鱗茎を1~2個ずつに分け、水ゴケで植えつけます。3~6か月で新しい芽が出て、小苗となります。
タネまき:秋にとりまきができますが、自然に実ったタネからは親株以上の花を期待できません。苗床は、親と同じ用土に段ボールを混ぜたものか、ツルランや交配種を根を広げて植えた大きい平鉢を使います。
主な作業
花がら摘み:花が半ば以上終わったら、株の根元をしっかりと押さえ、花茎をしっかりと握って、ねじるように回して上に引っ張ります。
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玲儿
2017年09月24日
エピデンドラムの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えで栽培し、できるだけ日当たりのよい場所に置きます。日当たりがよいほど花つきもよくなります。真夏日が続き、日ざしの強いときだけ少し日よけをして葉焼けを防ぎますが、基本的には一年中直射日光に当てるようにします。冬は室内でガラス越しの日光に当てます。
水やり
植え込み材料が少し乾き始めたころにたっぷりと与えるようにします。夏の気温が高いときは、鉢内がぬれていても新鮮な水を与え続けます。冬の間は、やや乾かし気味に管理します。株が大きくなると気根を株の上部から出すので、水やりのときに空中にある根にも水をかけます。
肥料
春に緩効性化成肥料を鉢の大きさに合わせ規定量置き肥します。また春から秋までは週に1回程度、液体肥料を施します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
蕾や花にアブラムシがよくつきます。放置するとすぐ大量発生につながるので注意しましょう。
用土(鉢植え)
化粧鉢やプラスチック鉢に、細かめのバークで植えます。水ゴケで素焼き鉢に植えることもできます。比較的背が高くなる植物ですから、化粧鉢などのやや重めの鉢を使ったほうが転倒防止にもよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
2年に1回程度植え替えを行います。株分けをする場合は、あまり株を細かくしないように注意します。茎の本数が多いほうが見事に咲くので、比較的大きな株を維持するようにしましょう。
ふやし方
株分け:適期は4月です。根鉢をていねいにほぐして、分けられそうな位置でほぐし分けます。手で分けられない場合は、消毒済みのハサミで切り分けます。
主な作業
花がら摘み:たいへん長く咲く花ですが、1輪の花が長く咲くわけではなく、花芽の中央に次々と蕾をつくり開花を続けます。古い花が茶色く枯れ込んできたら、ていねいに取り除いてきれいな花のボールを保つようにします。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えで栽培し、できるだけ日当たりのよい場所に置きます。日当たりがよいほど花つきもよくなります。真夏日が続き、日ざしの強いときだけ少し日よけをして葉焼けを防ぎますが、基本的には一年中直射日光に当てるようにします。冬は室内でガラス越しの日光に当てます。
水やり
植え込み材料が少し乾き始めたころにたっぷりと与えるようにします。夏の気温が高いときは、鉢内がぬれていても新鮮な水を与え続けます。冬の間は、やや乾かし気味に管理します。株が大きくなると気根を株の上部から出すので、水やりのときに空中にある根にも水をかけます。
肥料
春に緩効性化成肥料を鉢の大きさに合わせ規定量置き肥します。また春から秋までは週に1回程度、液体肥料を施します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
蕾や花にアブラムシがよくつきます。放置するとすぐ大量発生につながるので注意しましょう。
用土(鉢植え)
化粧鉢やプラスチック鉢に、細かめのバークで植えます。水ゴケで素焼き鉢に植えることもできます。比較的背が高くなる植物ですから、化粧鉢などのやや重めの鉢を使ったほうが転倒防止にもよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
2年に1回程度植え替えを行います。株分けをする場合は、あまり株を細かくしないように注意します。茎の本数が多いほうが見事に咲くので、比較的大きな株を維持するようにしましょう。
ふやし方
株分け:適期は4月です。根鉢をていねいにほぐして、分けられそうな位置でほぐし分けます。手で分けられない場合は、消毒済みのハサミで切り分けます。
主な作業
花がら摘み:たいへん長く咲く花ですが、1輪の花が長く咲くわけではなく、花芽の中央に次々と蕾をつくり開花を続けます。古い花が茶色く枯れ込んできたら、ていねいに取り除いてきれいな花のボールを保つようにします。
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文章
玲儿
2017年09月24日
ウチョウランの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
春の芽が出始めたころから、風通しのよい、明るい日陰で育てます。朝日が当たる場所ならば、なおよいでしょう。芽が出始めの、葉が開いていない時期だけ、雨が避けられるようならば理想的です。
冬の休眠中は、鉢ごと乾燥させるか、掘り上げてティッシュに包んだ球根を、穴をあけたチャックつきビニール袋に入れて、さらに発泡スチロールの箱に入れて冷暗所で保管します。
水やり
冬以外は表土が乾いたら、十分に与えます。新芽が出て、葉が展開し終えるまでは、新芽に水がたまらないように頭上から水をかけず、水差しなどを使って根元に水を与えるようにします。
肥料
4月から6月の間、三要素等量配合の緩効性肥料を月に1回、2~3号鉢で一つまみ施します。9月から10月にリン酸主体の液体肥料を2000倍に薄めたものを月に2~3回施します。盆栽づくりの場合は、無肥料でもかまいません。
病気と害虫
病気:ウイルス病、軟腐病、立枯病
ウイルス病にかかると、異常に葉がよじれたり、細かな黒っぽい斑点が多数現れて、生育が衰え、最終的に枯れてしまいます。治癒不能なので廃棄します。
軟腐病は新芽が黒くなって腐り、悪臭を放ちます。病気の進行が速く、気づいたころには手遅れである場合が多い病気です。風通しをよくすることや、新芽に水をためないことで防ぐことができます。
立枯病は根元が腐って、倒れてしまいます。発症すると助かりません。排水不良による過湿が根本原因なので、用土を粗いものに替えて植え替えします。風通しをよくすることも大切です。
害虫:アブラムシ
アブラムシはウイルス病を媒介するので、早期に防除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけがよい粗い砂系の用土に、水を含みやすいコケなどを少量混ぜたものを使います。桐生砂、硬質鹿沼土、軽石の小粒を等量配合にして、山ゴケか、ヤシ殻チップの細かいものを2~3割混ぜたものなどがよいでしょう。盆栽づくりの場合、イワヒバの根塊に穴をあけ、そこに植え込んでも育ちます。
植えつけ、 植え替え
毎年、あるいは1年おきに植え替えます。植え替えは2月から3月、芽が伸び出す前に行います。芽や根が伸び出していた場合は、折らないように慎重に行います。一度折ってしまうと再生しません。表土にコケが生える場合は、表土を削って新しいものと交換します。
ふやし方
分球:地上部が完全に枯れてから、地下にできた球根を分けます。
タネまき:秋に採取したタネを、親と同じ用土に段ボールを混ぜたものを苗床にして、2月から3月にまきます。段ボールは鉢の内側の縁に沿って入れてもいいし、2~3cmに切ったものを直接用土に混ぜてもよいでしょう。2~3年、そのままにして育てます。
主な作業
交配:開花中に行います。自然にまかせてもかまいませんが、質の高いタネや、思うような花を得たい場合は人の手で交配します。つまようじを使い、咲いたばかりの新鮮な花から花粉を取り出し、開花後数日たった花の雌しべにつけます。
タネの採取:9月から10月に果実が黄色くなったら裂ける前にさやごととって紙袋に入れます。念のためパラフィン紙などでつくった紙袋をかぶせて、飛散した場合に備えておきます。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
春の芽が出始めたころから、風通しのよい、明るい日陰で育てます。朝日が当たる場所ならば、なおよいでしょう。芽が出始めの、葉が開いていない時期だけ、雨が避けられるようならば理想的です。
冬の休眠中は、鉢ごと乾燥させるか、掘り上げてティッシュに包んだ球根を、穴をあけたチャックつきビニール袋に入れて、さらに発泡スチロールの箱に入れて冷暗所で保管します。
水やり
冬以外は表土が乾いたら、十分に与えます。新芽が出て、葉が展開し終えるまでは、新芽に水がたまらないように頭上から水をかけず、水差しなどを使って根元に水を与えるようにします。
肥料
4月から6月の間、三要素等量配合の緩効性肥料を月に1回、2~3号鉢で一つまみ施します。9月から10月にリン酸主体の液体肥料を2000倍に薄めたものを月に2~3回施します。盆栽づくりの場合は、無肥料でもかまいません。
病気と害虫
病気:ウイルス病、軟腐病、立枯病
ウイルス病にかかると、異常に葉がよじれたり、細かな黒っぽい斑点が多数現れて、生育が衰え、最終的に枯れてしまいます。治癒不能なので廃棄します。
軟腐病は新芽が黒くなって腐り、悪臭を放ちます。病気の進行が速く、気づいたころには手遅れである場合が多い病気です。風通しをよくすることや、新芽に水をためないことで防ぐことができます。
立枯病は根元が腐って、倒れてしまいます。発症すると助かりません。排水不良による過湿が根本原因なので、用土を粗いものに替えて植え替えします。風通しをよくすることも大切です。
害虫:アブラムシ
アブラムシはウイルス病を媒介するので、早期に防除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけがよい粗い砂系の用土に、水を含みやすいコケなどを少量混ぜたものを使います。桐生砂、硬質鹿沼土、軽石の小粒を等量配合にして、山ゴケか、ヤシ殻チップの細かいものを2~3割混ぜたものなどがよいでしょう。盆栽づくりの場合、イワヒバの根塊に穴をあけ、そこに植え込んでも育ちます。
植えつけ、 植え替え
毎年、あるいは1年おきに植え替えます。植え替えは2月から3月、芽が伸び出す前に行います。芽や根が伸び出していた場合は、折らないように慎重に行います。一度折ってしまうと再生しません。表土にコケが生える場合は、表土を削って新しいものと交換します。
ふやし方
分球:地上部が完全に枯れてから、地下にできた球根を分けます。
タネまき:秋に採取したタネを、親と同じ用土に段ボールを混ぜたものを苗床にして、2月から3月にまきます。段ボールは鉢の内側の縁に沿って入れてもいいし、2~3cmに切ったものを直接用土に混ぜてもよいでしょう。2~3年、そのままにして育てます。
主な作業
交配:開花中に行います。自然にまかせてもかまいませんが、質の高いタネや、思うような花を得たい場合は人の手で交配します。つまようじを使い、咲いたばかりの新鮮な花から花粉を取り出し、開花後数日たった花の雌しべにつけます。
タネの採取:9月から10月に果実が黄色くなったら裂ける前にさやごととって紙袋に入れます。念のためパラフィン紙などでつくった紙袋をかぶせて、飛散した場合に備えておきます。
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文章
玲儿
2017年09月24日
アングレカムの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えで栽培します。比較的強い日ざしを好むため、一年中日当たりのよい場所で管理を行います。冬は室内の暖かな部屋に入れ、窓からの日光がよく当たる場所に置きます。春の終わりごろから戸外に出し、30%程度の遮光下で秋まで管理します。梅雨の低温、長雨は嫌うので、長雨が予想されるときは一時的に室内に取り込み、梅雨明け後にまた戸外に出すとよいでしょう。寒さは嫌うので、秋はやや早めに室内に取り込みます。冬の間は室内で管理しますが、株周囲の湿度に注意し、できるだけ乾燥させないように注意します。
水やり
季節によりメリハリをつけることが大切です。春から秋までの生育期は頻繁に水を与えますが、秋から冬の間はやや乾かし気味に管理します。冬に水を与えすぎると根を傷め、一気に葉が落ちて枯死することもあります。秋から春までは、水を控えますが、空中湿度をやや高めにすると株は元気よく冬越しします。
肥料
春の終わりから秋の初めまでの期間、液体肥料を7~10日に1回程度施し続けます。ただし、真夏日が続くときは一時休み、また秋に再開します。規定倍率よりもやや薄めの液体肥料を施すのが好ましく、濃い肥料は株を傷めるので注意しましょう。規定倍率が1000倍であれば、2000倍程度に薄めた液体肥料を施すのが目安です。
病気と害虫
害虫:カイガラムシ
カイガラムシが葉のつけ根につくことがあるので注意が必要です。
用土(鉢植え)
小型品種は、水ゴケで素焼き鉢に植えます。細かめのバークでプラスチック鉢に植えてもよいでしょう。大型品種は、転倒防止も含め、やや大きめで重い化粧鉢に大きめのバークを使って植えます。
植えつけ、 植え替え
植え替えをあまり好まないので、一度植えたら数年間は同じ鉢で栽培します。鉢増しを行うときも、元の植え込み材料はあまり取らずに大きめの鉢に入れ、すき間に新しい植え込み材料を詰め込んで植えます。
ふやし方
基本的にふえにくい種類です。株が大きくなってくるとわき芽を出すことがあるので、このわき芽が大きくなり根を伸ばしてきたときに、切り取ってふやすことができます。あまりふやすことは期待しないほうがよいでしょう。
主な作業
花茎切り:花が終わってきたら、花茎を株元から切り取ります。そのほかには特に作業の必要はありません。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えで栽培します。比較的強い日ざしを好むため、一年中日当たりのよい場所で管理を行います。冬は室内の暖かな部屋に入れ、窓からの日光がよく当たる場所に置きます。春の終わりごろから戸外に出し、30%程度の遮光下で秋まで管理します。梅雨の低温、長雨は嫌うので、長雨が予想されるときは一時的に室内に取り込み、梅雨明け後にまた戸外に出すとよいでしょう。寒さは嫌うので、秋はやや早めに室内に取り込みます。冬の間は室内で管理しますが、株周囲の湿度に注意し、できるだけ乾燥させないように注意します。
水やり
季節によりメリハリをつけることが大切です。春から秋までの生育期は頻繁に水を与えますが、秋から冬の間はやや乾かし気味に管理します。冬に水を与えすぎると根を傷め、一気に葉が落ちて枯死することもあります。秋から春までは、水を控えますが、空中湿度をやや高めにすると株は元気よく冬越しします。
肥料
春の終わりから秋の初めまでの期間、液体肥料を7~10日に1回程度施し続けます。ただし、真夏日が続くときは一時休み、また秋に再開します。規定倍率よりもやや薄めの液体肥料を施すのが好ましく、濃い肥料は株を傷めるので注意しましょう。規定倍率が1000倍であれば、2000倍程度に薄めた液体肥料を施すのが目安です。
病気と害虫
害虫:カイガラムシ
カイガラムシが葉のつけ根につくことがあるので注意が必要です。
用土(鉢植え)
小型品種は、水ゴケで素焼き鉢に植えます。細かめのバークでプラスチック鉢に植えてもよいでしょう。大型品種は、転倒防止も含め、やや大きめで重い化粧鉢に大きめのバークを使って植えます。
植えつけ、 植え替え
植え替えをあまり好まないので、一度植えたら数年間は同じ鉢で栽培します。鉢増しを行うときも、元の植え込み材料はあまり取らずに大きめの鉢に入れ、すき間に新しい植え込み材料を詰め込んで植えます。
ふやし方
基本的にふえにくい種類です。株が大きくなってくるとわき芽を出すことがあるので、このわき芽が大きくなり根を伸ばしてきたときに、切り取ってふやすことができます。あまりふやすことは期待しないほうがよいでしょう。
主な作業
花茎切り:花が終わってきたら、花茎を株元から切り取ります。そのほかには特に作業の必要はありません。
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玲儿
2017年09月24日
アスコセントラムの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
バスケット植えは、吊り下げて栽培します。このとき、葉が茂る樹木に吊るすと、日照不足となって花が咲かなくなります。できるだけ日当たりがよい場所に吊るして栽培しましょう。鉢植えの場合も置き場は同様で、日当たりのよい場所を選びます。いずれも風通しがよい場所であることも、たいへん重要です。
冬は、室内の窓辺で管理します。比較的低温にも耐えますが、暖かい場所で管理したほうが、葉を落とさず元気に育ちます。また、乾燥は嫌うので、室内では加湿器を置いたり、ツデーなどのシダを近くに置いて湿度を保つとよいでしょう。
水やり
春から秋の生育期には、たっぷりと水を与えます。冬の間は置き場の管理温度によりますが、夏よりは少なめの水量で十分です。
肥料
春から秋までの生育期間中は、規定倍率に希釈した液体肥料を、週1回程度施します。固形肥料はなくても育ちますが、バスケット植えの株に固形肥料を施す場合は、春、水を通す不織布などに固形肥料を包み、株の中ほどにぶら下げておくと、水やりのたびに肥料が溶け出して根から吸収されます。
病気と害虫
病害虫の心配はほとんどありません。まれにカイガラムシがつくので注意します。
用土(鉢植え)
植え込み材料なしで、バスケットに株を入れただけでも栽培できます。その場合は、冬の乾燥に注意が必要です。鉢植えにするときは、素焼き鉢を使って水ゴケで植えます。
植えつけ、 植え替え
バスケット植えの場合は、植え替えの必要はほとんどありません。鉢植えの場合は、2年に1回程度、春の終わりごろに植え替えます。
ふやし方
ふやすことはほとんど不可能です。何年もうまく育ってわき芽が出て、さらにそのわき芽が数年かけて大きくなれば、株分けが可能です。
主な作業
特別な作業は、ほとんどありません。バスケット植えの場合は、冬の乾燥に十分注意し、霧吹きを頻繁に行ったり、近くに加湿器を置いて空中湿度を保つとよいでしょう。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
バスケット植えは、吊り下げて栽培します。このとき、葉が茂る樹木に吊るすと、日照不足となって花が咲かなくなります。できるだけ日当たりがよい場所に吊るして栽培しましょう。鉢植えの場合も置き場は同様で、日当たりのよい場所を選びます。いずれも風通しがよい場所であることも、たいへん重要です。
冬は、室内の窓辺で管理します。比較的低温にも耐えますが、暖かい場所で管理したほうが、葉を落とさず元気に育ちます。また、乾燥は嫌うので、室内では加湿器を置いたり、ツデーなどのシダを近くに置いて湿度を保つとよいでしょう。
水やり
春から秋の生育期には、たっぷりと水を与えます。冬の間は置き場の管理温度によりますが、夏よりは少なめの水量で十分です。
肥料
春から秋までの生育期間中は、規定倍率に希釈した液体肥料を、週1回程度施します。固形肥料はなくても育ちますが、バスケット植えの株に固形肥料を施す場合は、春、水を通す不織布などに固形肥料を包み、株の中ほどにぶら下げておくと、水やりのたびに肥料が溶け出して根から吸収されます。
病気と害虫
病害虫の心配はほとんどありません。まれにカイガラムシがつくので注意します。
用土(鉢植え)
植え込み材料なしで、バスケットに株を入れただけでも栽培できます。その場合は、冬の乾燥に注意が必要です。鉢植えにするときは、素焼き鉢を使って水ゴケで植えます。
植えつけ、 植え替え
バスケット植えの場合は、植え替えの必要はほとんどありません。鉢植えの場合は、2年に1回程度、春の終わりごろに植え替えます。
ふやし方
ふやすことはほとんど不可能です。何年もうまく育ってわき芽が出て、さらにそのわき芽が数年かけて大きくなれば、株分けが可能です。
主な作業
特別な作業は、ほとんどありません。バスケット植えの場合は、冬の乾燥に十分注意し、霧吹きを頻繁に行ったり、近くに加湿器を置いて空中湿度を保つとよいでしょう。
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玲儿
2017年09月24日
ビャクシンの仲間の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所を好みます。特に葉色が黄色の品種は、日当たりがよいほうがきれいに発色します。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は、特に水やりの必要はありません。
肥料
庭植えは、1月ごろ寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは、3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:さび病(赤星病)
さび病(赤星病)は2月ごろ葉に赤褐色の冬胞子層が現れ、4月ごろ雨に当たりオレンジ色のゼリー状になります。ビャクシン類には大きな被害はありませんが、4月から5月ごろナシ、リンゴ、ボケ、カイドウなどの特定のバラ科の樹木にさび病菌が移って赤星病を発生し、大きな被害を与えます。すべての品種で確認されているわけではありませんが、8月ごろにさび病菌がビャクシン類に移ります。これがさび病菌のライフサイクルなので、上記のバラ科の樹木かビャクシン類のどちらか片方がなければ発生しません。
害虫:イブキチビキバガ、スギドクガ
イブキチビキバガはごく小さな幼虫が葉の中に入って食害し葉先が茶色く枯れます。一見病気に見えますが、枯れた部分に針で突いたような小さな穴が確認できます。幼虫は葉の中で越冬し、5月、7月、8月から9月の年3回成虫が発生し、7月が最も多く発生します。卵からかえった幼虫はすぐに葉の中に入るため殺虫剤が効きにくいのですが、昼間に樹冠内に潜んでいる成虫に殺虫剤を散布して被害の広がりを抑えます。
スギドクガの幼虫は鮮やかな黄緑色の体に茶色と白色のまだら模様があり、一見刺されると痛そうに見えますが毒はなく、触れても痛くはありません。4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けます。樹冠内部の葉から食べるため外からはわかりにくいので、食害を受けやすい時期は株元にふんが落ちていないか注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよくなるよう心がけます。赤玉土(中粒)2、完熟腐葉または樹皮堆肥1の割合で混ぜたもののほか、市販の培養土でもかまいません。
植えつけ、 植え替え
コニファーはポットなどで生産されているものが多く、このような株は根を切らずに植えつけができるので、特に植えつけ時期を選びません。根を切って行う移植や、掘り上げてまもない根巻き株の植えつけは、庭植え、鉢植えともに11月から3月、または梅雨の期間が適期です。庭植え、鉢植えとも植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。
ふやし方
さし木:2月から3月が適期です。昨年伸びた各枝の先端から10cmほどの長さの穂木を採取します。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後は乾燥しないよう鉢ごと透明なビニール袋に入れて密閉し、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
主な作業
剪定:円錐形になる種類や生け垣など人工的な樹形に仕立てたい株は刈り込んで樹形を整えます。刈り込みは春の芽吹き前の2月から3月に行うと、茶色く変色する切り口がすぐに目立たなくなります。ほふく形や杯状形になる種類は、切り戻しや間引き剪定をすることで本来の自然樹形のような姿が維持できます。もちろん刈り込むこともできますが特徴的な樹形は失われます。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所を好みます。特に葉色が黄色の品種は、日当たりがよいほうがきれいに発色します。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は、特に水やりの必要はありません。
肥料
庭植えは、1月ごろ寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは、3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:さび病(赤星病)
さび病(赤星病)は2月ごろ葉に赤褐色の冬胞子層が現れ、4月ごろ雨に当たりオレンジ色のゼリー状になります。ビャクシン類には大きな被害はありませんが、4月から5月ごろナシ、リンゴ、ボケ、カイドウなどの特定のバラ科の樹木にさび病菌が移って赤星病を発生し、大きな被害を与えます。すべての品種で確認されているわけではありませんが、8月ごろにさび病菌がビャクシン類に移ります。これがさび病菌のライフサイクルなので、上記のバラ科の樹木かビャクシン類のどちらか片方がなければ発生しません。
害虫:イブキチビキバガ、スギドクガ
イブキチビキバガはごく小さな幼虫が葉の中に入って食害し葉先が茶色く枯れます。一見病気に見えますが、枯れた部分に針で突いたような小さな穴が確認できます。幼虫は葉の中で越冬し、5月、7月、8月から9月の年3回成虫が発生し、7月が最も多く発生します。卵からかえった幼虫はすぐに葉の中に入るため殺虫剤が効きにくいのですが、昼間に樹冠内に潜んでいる成虫に殺虫剤を散布して被害の広がりを抑えます。
スギドクガの幼虫は鮮やかな黄緑色の体に茶色と白色のまだら模様があり、一見刺されると痛そうに見えますが毒はなく、触れても痛くはありません。4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けます。樹冠内部の葉から食べるため外からはわかりにくいので、食害を受けやすい時期は株元にふんが落ちていないか注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよくなるよう心がけます。赤玉土(中粒)2、完熟腐葉または樹皮堆肥1の割合で混ぜたもののほか、市販の培養土でもかまいません。
植えつけ、 植え替え
コニファーはポットなどで生産されているものが多く、このような株は根を切らずに植えつけができるので、特に植えつけ時期を選びません。根を切って行う移植や、掘り上げてまもない根巻き株の植えつけは、庭植え、鉢植えともに11月から3月、または梅雨の期間が適期です。庭植え、鉢植えとも植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。
ふやし方
さし木:2月から3月が適期です。昨年伸びた各枝の先端から10cmほどの長さの穂木を採取します。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後は乾燥しないよう鉢ごと透明なビニール袋に入れて密閉し、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
主な作業
剪定:円錐形になる種類や生け垣など人工的な樹形に仕立てたい株は刈り込んで樹形を整えます。刈り込みは春の芽吹き前の2月から3月に行うと、茶色く変色する切り口がすぐに目立たなくなります。ほふく形や杯状形になる種類は、切り戻しや間引き剪定をすることで本来の自然樹形のような姿が維持できます。もちろん刈り込むこともできますが特徴的な樹形は失われます。
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玲儿
2017年09月24日
ヒマラヤスギの仲間の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日なたでよく生育しますが、明るい日陰でも枯れることはありません。土質も特に選びませんが、放任すると大きく育つので植えつける場所をよく考えて植えつけます。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は特に水やりの必要はありません。乾燥にも耐えますが、あえて乾燥させる必要はありません。
肥料
庭植えは2月ごろに寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておけば、そのほかは必要ありません。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:マツカレハ、ハマキムシ
マツカレハはクロマツによく見られる大型のケムシですが、ヒマラヤスギにもよく発生します。樹皮のすき間や落ち葉の下で越冬した幼虫が、春になると木に上がり葉を食害します。7月に成虫になり産卵してかえった幼虫が、11月ごろまで葉を食べて、越冬のために木を降り始めます。この時期に地上1mの高さで幹にこもを巻くと、これを越冬場所とするので、2月に取り外しこもごと処分します。これをバンド誘殺といいます。
ハマキムシは口から吐く糸で針葉を束ねて巣をつくり、葉を食害するので、見つけしだい捕殺します。種類によっては枝や幹に食入することもあります。幼虫の多くは樹上で越冬するので、葉の密生する品種では枝に積もった古い葉を取り除いておきます。
用土(鉢植え)
水はけがよければ特に土質は選びません。赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜたものなどを使います。
植えつけ、 植え替え
庭植え、鉢植えともに適期は2月から4月中旬です。移植もこの時期に行えますが、植えつけて年数のたつ株は事前に根回しが必要です。夏を避けた1年から半年前に1/3程度太い根を切り、土を埋め戻して新しい根を発生させておきます。庭木用としてあらかじめ根鉢がつくられている株は、いつでも植えつけることができます。
ふやし方
タネまき:熟した球果から秋にタネを採取し、乾燥しないように保存して3月上旬から下旬にまき、1年後に鉢上げします。なお、球果が熟すには2年ほどかかります。
つぎ木:園芸品種はつぎ木で苗をふやします。2月上旬から3月上旬に、タネまきで育てた2~3年生苗を台木として使い、昨年に伸びた若い枝から穂木をとって腹つぎします。穂木は直上した枝の先端を使うと整った樹形の苗になります。
主な作業
剪定:作業は1年を通して可能ですが、夏に多くの葉を落とすような強い剪定を行うと枯れることがあるので注意します。萌芽力が強く刈り込みにも耐えます。毎年刈り込みを続けると古い枝が混み合い、落ち葉が堆積するので適度に間引くようにし、枝をよくはたいて堆積した古い葉を取り除きます。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日なたでよく生育しますが、明るい日陰でも枯れることはありません。土質も特に選びませんが、放任すると大きく育つので植えつける場所をよく考えて植えつけます。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は特に水やりの必要はありません。乾燥にも耐えますが、あえて乾燥させる必要はありません。
肥料
庭植えは2月ごろに寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておけば、そのほかは必要ありません。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:マツカレハ、ハマキムシ
マツカレハはクロマツによく見られる大型のケムシですが、ヒマラヤスギにもよく発生します。樹皮のすき間や落ち葉の下で越冬した幼虫が、春になると木に上がり葉を食害します。7月に成虫になり産卵してかえった幼虫が、11月ごろまで葉を食べて、越冬のために木を降り始めます。この時期に地上1mの高さで幹にこもを巻くと、これを越冬場所とするので、2月に取り外しこもごと処分します。これをバンド誘殺といいます。
ハマキムシは口から吐く糸で針葉を束ねて巣をつくり、葉を食害するので、見つけしだい捕殺します。種類によっては枝や幹に食入することもあります。幼虫の多くは樹上で越冬するので、葉の密生する品種では枝に積もった古い葉を取り除いておきます。
用土(鉢植え)
水はけがよければ特に土質は選びません。赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜたものなどを使います。
植えつけ、 植え替え
庭植え、鉢植えともに適期は2月から4月中旬です。移植もこの時期に行えますが、植えつけて年数のたつ株は事前に根回しが必要です。夏を避けた1年から半年前に1/3程度太い根を切り、土を埋め戻して新しい根を発生させておきます。庭木用としてあらかじめ根鉢がつくられている株は、いつでも植えつけることができます。
ふやし方
タネまき:熟した球果から秋にタネを採取し、乾燥しないように保存して3月上旬から下旬にまき、1年後に鉢上げします。なお、球果が熟すには2年ほどかかります。
つぎ木:園芸品種はつぎ木で苗をふやします。2月上旬から3月上旬に、タネまきで育てた2~3年生苗を台木として使い、昨年に伸びた若い枝から穂木をとって腹つぎします。穂木は直上した枝の先端を使うと整った樹形の苗になります。
主な作業
剪定:作業は1年を通して可能ですが、夏に多くの葉を落とすような強い剪定を行うと枯れることがあるので注意します。萌芽力が強く刈り込みにも耐えます。毎年刈り込みを続けると古い枝が混み合い、落ち葉が堆積するので適度に間引くようにし、枝をよくはたいて堆積した古い葉を取り除きます。
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文章
玲儿
2017年09月22日
ヒノキの仲間の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所を好みます。特に葉色が黄色の品種は日当たりがよいほうがきれいに発色します。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけて2年以上たつ株は、特に水やりの必要はありません。
肥料
庭植えは、1月ごろ寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは、3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:スギドクガ、ミノガ類
スギドクガは鮮やかな黄緑色の体に茶色と白色のまだら模様があり、一見刺されると痛そうに見えますが毒はなく、触れても痛くありません。4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けます。樹冠内部の葉から食べるため外からはわかりにくいので、食害を受けやすい時期は、株元にふんが落ちていないか注意します。
ミノガ類は数種類のミノムシが発生します。種類により食害時期が多少異なります。春や7月から8月に幼虫が発生し、葉を食害します。秋には枝にミノをつくって越冬し、やがて成虫になります。雌は自分のミノの中に卵を産むので、抜け殻だと思ってミノを放置すると年々数がふえ被害が大きくなります。
用土(鉢植え)
水はけがよくなるよう心がけます。赤玉土(中粒)2、完熟腐葉または樹皮堆肥1の割合で混ぜたものか、市販の培養土でもかまいません。
植えつけ、 植え替え
コニファーはポットなどで生産されているものが多く、このような株は根を切らずに植えつけができるので、特に時期を選びません。根を切って行う移植や掘り上げてまもない根巻き株の植えつけは、庭植え、鉢植えともに11月から3月、または梅雨の期間が適期です。庭植え、鉢植えとも植え穴または鉢土の底に、有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。
ふやし方
さし木:2月から3月が適期です。昨年伸びた各枝の先端から長さ10cmほどの穂木を採取します。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後は乾燥しないよう鉢ごと透明なビニール袋に入れて密閉し、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
主な作業
剪定:ヒノキの葉は2年で茶色くなり落葉します。不用意に刈り込むと、作業後に残した葉が寿命を迎え落葉して葉がなくなり、枯れ込むおそれがあります。刈り込みや剪定は、発生してから1年以内の葉を残すように注意します。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所を好みます。特に葉色が黄色の品種は日当たりがよいほうがきれいに発色します。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけて2年以上たつ株は、特に水やりの必要はありません。
肥料
庭植えは、1月ごろ寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは、3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:スギドクガ、ミノガ類
スギドクガは鮮やかな黄緑色の体に茶色と白色のまだら模様があり、一見刺されると痛そうに見えますが毒はなく、触れても痛くありません。4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けます。樹冠内部の葉から食べるため外からはわかりにくいので、食害を受けやすい時期は、株元にふんが落ちていないか注意します。
ミノガ類は数種類のミノムシが発生します。種類により食害時期が多少異なります。春や7月から8月に幼虫が発生し、葉を食害します。秋には枝にミノをつくって越冬し、やがて成虫になります。雌は自分のミノの中に卵を産むので、抜け殻だと思ってミノを放置すると年々数がふえ被害が大きくなります。
用土(鉢植え)
水はけがよくなるよう心がけます。赤玉土(中粒)2、完熟腐葉または樹皮堆肥1の割合で混ぜたものか、市販の培養土でもかまいません。
植えつけ、 植え替え
コニファーはポットなどで生産されているものが多く、このような株は根を切らずに植えつけができるので、特に時期を選びません。根を切って行う移植や掘り上げてまもない根巻き株の植えつけは、庭植え、鉢植えともに11月から3月、または梅雨の期間が適期です。庭植え、鉢植えとも植え穴または鉢土の底に、有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。
ふやし方
さし木:2月から3月が適期です。昨年伸びた各枝の先端から長さ10cmほどの穂木を採取します。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後は乾燥しないよう鉢ごと透明なビニール袋に入れて密閉し、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
主な作業
剪定:ヒノキの葉は2年で茶色くなり落葉します。不用意に刈り込むと、作業後に残した葉が寿命を迎え落葉して葉がなくなり、枯れ込むおそれがあります。刈り込みや剪定は、発生してから1年以内の葉を残すように注意します。
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文章
玲儿
2017年09月22日
ニオイヒバの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけがよい場所でよく育ちますが、夏に水切れを起こすと葉が部分的に傷み、樹勢が弱くなります。葉色が黄色の品種は日当たりが悪いと緑色が濃くなり、黄色の発色が悪くなります。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけて2年以上たつ株は水やりの必要はありません。鉢植えでは水切れを起こすと葉が部分的に茶色になるので、特に夏場の水切れに注意します。
肥料
庭植えは2月に有機質肥料を、寒肥として株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ミノガ類
ミノムシが発生します。種類により食害時期が多少異なりますが、春や7月から8月に幼虫が発生して葉を食害し、秋には枝にミノをつくり越冬し、やがて成虫になります。雌は自分のミノの中に卵を産むので、抜け殻だと思ってミノを放置すると年々数が増え、被害が大きくなります。
用土(鉢植え)
水はけがよく有機物の多い土にします。赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥を1の比率で混ぜたものなどを使います。市販の培養土でもかまいません。
植えつけ、 植え替え
ポットなどで生産されているものが多く、このような株は根を切らずに植えつけができるので、特に植えつけ時期を選びません。根を切って行う移植や掘り上げてまもない根巻き株の植えつけは11月から3月または梅雨の期間が最適期ですが、ニオイヒバはコニファーのなかでも移植に強いため、真夏を避け、植えつけ後の水やりに気をつければ問題はありません。庭植え、鉢植えとも、植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。狭円錐形の品種の場合、若い苗木は幹が柔らかいので、細い支柱などで添え木をして主幹がまっすぐ伸びるように心がけます。
ふやし方
さし木:園芸品種はさし木でふやします。2月から3月が適期です。昨年伸びた各枝の先端から10cmほどの穂木をとります。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後は乾燥しないよう鉢ごと、透明なビニール袋に入れて密閉し、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
タネまき:10月から11月に薄茶色に熟した1cm弱の球果からタネをとり、なるべく早く清潔な土にまきます。5mmほど覆土してたっぷり水を与えます。
主な作業
剪定:樹形を整えるための刈り込みはいつでも行えます。大きく育つまでは年に1~2回、3月と10月に刈り込んで樹形を整えておくと枝が粗くならずきれいに育ちます。
枯れ葉の除去:秋から冬にかけて樹冠内の古い葉が役目を終えて茶色く枯れてきます。そのままにするとなかなか自然には落葉せず、株が傷んだように見えます。軽くもむだけで落とすことができるので、目についた枯れ葉は随時取り除きます。大きな株ではほうきの先で高い場所から下へ順にたたいて落としてもよいでしょう。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけがよい場所でよく育ちますが、夏に水切れを起こすと葉が部分的に傷み、樹勢が弱くなります。葉色が黄色の品種は日当たりが悪いと緑色が濃くなり、黄色の発色が悪くなります。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけて2年以上たつ株は水やりの必要はありません。鉢植えでは水切れを起こすと葉が部分的に茶色になるので、特に夏場の水切れに注意します。
肥料
庭植えは2月に有機質肥料を、寒肥として株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ミノガ類
ミノムシが発生します。種類により食害時期が多少異なりますが、春や7月から8月に幼虫が発生して葉を食害し、秋には枝にミノをつくり越冬し、やがて成虫になります。雌は自分のミノの中に卵を産むので、抜け殻だと思ってミノを放置すると年々数が増え、被害が大きくなります。
用土(鉢植え)
水はけがよく有機物の多い土にします。赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥を1の比率で混ぜたものなどを使います。市販の培養土でもかまいません。
植えつけ、 植え替え
ポットなどで生産されているものが多く、このような株は根を切らずに植えつけができるので、特に植えつけ時期を選びません。根を切って行う移植や掘り上げてまもない根巻き株の植えつけは11月から3月または梅雨の期間が最適期ですが、ニオイヒバはコニファーのなかでも移植に強いため、真夏を避け、植えつけ後の水やりに気をつければ問題はありません。庭植え、鉢植えとも、植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。狭円錐形の品種の場合、若い苗木は幹が柔らかいので、細い支柱などで添え木をして主幹がまっすぐ伸びるように心がけます。
ふやし方
さし木:園芸品種はさし木でふやします。2月から3月が適期です。昨年伸びた各枝の先端から10cmほどの穂木をとります。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後は乾燥しないよう鉢ごと、透明なビニール袋に入れて密閉し、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
タネまき:10月から11月に薄茶色に熟した1cm弱の球果からタネをとり、なるべく早く清潔な土にまきます。5mmほど覆土してたっぷり水を与えます。
主な作業
剪定:樹形を整えるための刈り込みはいつでも行えます。大きく育つまでは年に1~2回、3月と10月に刈り込んで樹形を整えておくと枝が粗くならずきれいに育ちます。
枯れ葉の除去:秋から冬にかけて樹冠内の古い葉が役目を終えて茶色く枯れてきます。そのままにするとなかなか自然には落葉せず、株が傷んだように見えます。軽くもむだけで落とすことができるので、目についた枯れ葉は随時取り除きます。大きな株ではほうきの先で高い場所から下へ順にたたいて落としてもよいでしょう。
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文章
玲儿
2017年09月22日
トウヒの仲間の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐寒性が強く涼しい気候を好みます。暖地の平野部でも栽培可能ですが、夏に気温が高くなる地域では水はけをよくし、適湿な場所に植えつけます。大きく育つ品種は、生育後の大きさを考え、あらかじめ十分なスペースを確保して植えつけます。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は水やりの必要はありません。鉢植えでは、夏に土の表面が乾くようならたっぷり水を与えます。
肥料
庭植えは1月に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ハマキムシ
ハマキムシは、口から吐く糸で針葉を束ねて巣をつくり、葉を食害するので、見つけしだい捕殺します。種類によっては枝や幹に食入することもあります。幼虫の多くは樹上で越冬するので、葉の密生する品種では枝に積もった古い葉を取り除いておきます。
用土(鉢植え)
水はけがよく有機物の多い土でよく生育します。赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜたものなどを使います。
植えつけ、 植え替え
庭植え、鉢植えともに適期は2月から4月中旬です。移植もこの時期に行えます。ポットで生産されている株は根を切らずに植えつけることができるので、特に植えつけ時期を選びません。庭植え、鉢植えともに、植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。庭植えの場合は植え穴を深めに耕し、土には堆肥または腐葉土を多めに混ぜて植えつけます。水はけがよくない場所では盛り土をして高植えにします。
ふやし方
タネまき:9月から10月ごろに熟した球果からタネを採取し、すぐにまきます。採取時期が遅くなり気温が低下した場合や、寒い地域では、採取したタネを乾燥しないようビニール袋に入れ密閉して冷蔵庫で保存し、翌年5月にまくようにします。ただし、タネまきでの繁殖は親と違う形質が現れることがあります。
つぎ木:2月から3月にふやしたい株から穂木を採取し、台木につぎます。台木はつぎ木を行う1か月前から暖かい場所で育て、休眠から目覚めさせておきます。つぎ木後すぐにつぎ木テープなどを巻いて、つぎ木部分が乾燥しないよう密着させます。なお、台木にはタネまきでできた株を利用することができます。
主な作業
剪定:樹液の流れが緩慢になる11月から3月に、樹形を乱す枝を切り戻すか間引くように剪定します。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐寒性が強く涼しい気候を好みます。暖地の平野部でも栽培可能ですが、夏に気温が高くなる地域では水はけをよくし、適湿な場所に植えつけます。大きく育つ品種は、生育後の大きさを考え、あらかじめ十分なスペースを確保して植えつけます。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は水やりの必要はありません。鉢植えでは、夏に土の表面が乾くようならたっぷり水を与えます。
肥料
庭植えは1月に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ハマキムシ
ハマキムシは、口から吐く糸で針葉を束ねて巣をつくり、葉を食害するので、見つけしだい捕殺します。種類によっては枝や幹に食入することもあります。幼虫の多くは樹上で越冬するので、葉の密生する品種では枝に積もった古い葉を取り除いておきます。
用土(鉢植え)
水はけがよく有機物の多い土でよく生育します。赤玉土(中粒)2に、完熟腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜたものなどを使います。
植えつけ、 植え替え
庭植え、鉢植えともに適期は2月から4月中旬です。移植もこの時期に行えます。ポットで生産されている株は根を切らずに植えつけることができるので、特に植えつけ時期を選びません。庭植え、鉢植えともに、植え穴または鉢土の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。庭植えの場合は植え穴を深めに耕し、土には堆肥または腐葉土を多めに混ぜて植えつけます。水はけがよくない場所では盛り土をして高植えにします。
ふやし方
タネまき:9月から10月ごろに熟した球果からタネを採取し、すぐにまきます。採取時期が遅くなり気温が低下した場合や、寒い地域では、採取したタネを乾燥しないようビニール袋に入れ密閉して冷蔵庫で保存し、翌年5月にまくようにします。ただし、タネまきでの繁殖は親と違う形質が現れることがあります。
つぎ木:2月から3月にふやしたい株から穂木を採取し、台木につぎます。台木はつぎ木を行う1か月前から暖かい場所で育て、休眠から目覚めさせておきます。つぎ木後すぐにつぎ木テープなどを巻いて、つぎ木部分が乾燥しないよう密着させます。なお、台木にはタネまきでできた株を利用することができます。
主な作業
剪定:樹液の流れが緩慢になる11月から3月に、樹形を乱す枝を切り戻すか間引くように剪定します。
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文章
玲儿
2017年09月22日
スギ(杉)の育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐陰性もありますが日当たりのよいほうがよく生育します。土は肥沃で保水性の高い土を好みます。土の乾燥が続くと株が年々衰退していきますから、周囲の土に完熟腐葉土や堆肥をよく混ぜ、適湿になるよう心がけます。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は特に水やりの必要はありません。
肥料
庭植えは2月ごろに有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておけば、そのほかは必要ありません。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。乾燥しやすい土には施肥と同時に腐葉土や堆肥をすき込みます。
病気と害虫
病気:赤枯病(あかがれびょう)
赤枯病は秋に低い位置の葉や若い枝の表面が茶色に変色し始め、一部に亀裂ができて枯れ始めます。病原菌は糸状菌の一種で、放置すると変色した葉や枝に黒っぽいすす状の分生子をつくり、翌年の梅雨前ごろから秋に飛散して発生が広がります。秋から冬の間に変色した枝葉を取り除きます。
害虫:スギドクガ、スギノハダニ
スギドクガは鮮やかな黄緑色の体に茶色と白色の模様があり、一見刺されると痛そうに見えますが毒があるわけではありません。4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けます。樹冠内部の葉から食べるため外からはわかりにくいので、食害を受けやすい時期は株元にふんが落ちていないか注意します。
スギノハダニが発生すると、葉の緑色が白っぽくなり、やがて赤茶色になります。被害が見られる場所には赤い小さなハダニが発生し、吸汁を続けます。乾燥した環境を好むので、発生箇所とその周辺の枝に勢いよく散水して湿度を上げたり、水圧でハダニ自体を吹き飛ばすようにします。植えつけ場所の土に腐葉土や堆肥を混入し、保水性を高めて株の周囲の空中湿度を上げることも大切です。
用土(鉢植え)
有機物が多く保水性の高い土にします。赤玉土(中粒)1に、完熟腐葉土または樹皮堆肥を1の比率で混ぜたものなどを使います。
植えつけ、 植え替え
3月から4月と9月から10月が適期です。ポットで生産される園芸品種や、根づくりされた根巻き株など根を切らずに植えつけができるものは、特に時期を選びません。庭植え、鉢植えとも、土に完熟腐葉土または樹皮堆肥を多めに混ぜ、植え穴の底や鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。
ふやし方
さし木:3月から4月と梅雨の時期が適期です。昨年伸びた各枝の先端から15cmほどの穂木をとります。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後はたっぷり水を与え、乾燥しないよう直射日光を避けた明るい場所で管理します。
主な作業
剪定:生け垣などは萌芽前の3月なら強い刈り込みができます。また、新芽の伸びが止まる6月ごろは必要に応じて弱めの刈り込みができます。台杉仕立ての株は、8月から翌年3月の間に幹から発生している不要な新芽を元から取り、各幹の上部に残した枝は、刈り込まず、必要に応じバランスを見て下の枝から切り落とします。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐陰性もありますが日当たりのよいほうがよく生育します。土は肥沃で保水性の高い土を好みます。土の乾燥が続くと株が年々衰退していきますから、周囲の土に完熟腐葉土や堆肥をよく混ぜ、適湿になるよう心がけます。
水やり
鉢植えや、庭植えでも植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。庭植えで植えつけてから2年以上たつ株は特に水やりの必要はありません。
肥料
庭植えは2月ごろに有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておけば、そのほかは必要ありません。鉢植えは3月に化成肥料を株元に追肥します。乾燥しやすい土には施肥と同時に腐葉土や堆肥をすき込みます。
病気と害虫
病気:赤枯病(あかがれびょう)
赤枯病は秋に低い位置の葉や若い枝の表面が茶色に変色し始め、一部に亀裂ができて枯れ始めます。病原菌は糸状菌の一種で、放置すると変色した葉や枝に黒っぽいすす状の分生子をつくり、翌年の梅雨前ごろから秋に飛散して発生が広がります。秋から冬の間に変色した枝葉を取り除きます。
害虫:スギドクガ、スギノハダニ
スギドクガは鮮やかな黄緑色の体に茶色と白色の模様があり、一見刺されると痛そうに見えますが毒があるわけではありません。4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けます。樹冠内部の葉から食べるため外からはわかりにくいので、食害を受けやすい時期は株元にふんが落ちていないか注意します。
スギノハダニが発生すると、葉の緑色が白っぽくなり、やがて赤茶色になります。被害が見られる場所には赤い小さなハダニが発生し、吸汁を続けます。乾燥した環境を好むので、発生箇所とその周辺の枝に勢いよく散水して湿度を上げたり、水圧でハダニ自体を吹き飛ばすようにします。植えつけ場所の土に腐葉土や堆肥を混入し、保水性を高めて株の周囲の空中湿度を上げることも大切です。
用土(鉢植え)
有機物が多く保水性の高い土にします。赤玉土(中粒)1に、完熟腐葉土または樹皮堆肥を1の比率で混ぜたものなどを使います。
植えつけ、 植え替え
3月から4月と9月から10月が適期です。ポットで生産される園芸品種や、根づくりされた根巻き株など根を切らずに植えつけができるものは、特に時期を選びません。庭植え、鉢植えとも、土に完熟腐葉土または樹皮堆肥を多めに混ぜ、植え穴の底や鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。
ふやし方
さし木:3月から4月と梅雨の時期が適期です。昨年伸びた各枝の先端から15cmほどの穂木をとります。切り口をカッターナイフなどで斜めに切り整えて2時間程度水あげし、鉢に入れた清潔な用土にさします。さし木後はたっぷり水を与え、乾燥しないよう直射日光を避けた明るい場所で管理します。
主な作業
剪定:生け垣などは萌芽前の3月なら強い刈り込みができます。また、新芽の伸びが止まる6月ごろは必要に応じて弱めの刈り込みができます。台杉仕立ての株は、8月から翌年3月の間に幹から発生している不要な新芽を元から取り、各幹の上部に残した枝は、刈り込まず、必要に応じバランスを見て下の枝から切り落とします。
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