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玲儿
2017年09月24日
シクノチェスの基本情報
学名:Cycnoches
科名 / 属名:ラン科 / シクノチェス属
特徴
シクノチェスは南アメリカの熱帯地方が原産地で、細長い円錐形のバルブの節目から花芽を伸ばし、下垂して花を咲かせます。花の感触がゴムに似たものもあり、少し変わった洋ランを育てたい方に向いています。特に近年発見された種類には、園芸的観賞価値の高いものが多く、少しずつ人気が出てきています。
シクノチェスは落葉性の着生ランで、生育期に入ると葉が出てよく茂ります。
また、近縁属のカタセタム(Catasetum)や、モルモデス(Mormodes)などとの属間交配も可能で、交配種も少しずつ販売され始めました。しかし、現段階では、一般にはほとんど流通しておらず、洋ラン専門店でのみ入手が可能です。洋ランのなかでは流通量が少ないので、すぐには手に入らないこともあります。
種類(原種、園芸品種)
シクノチェス・ヘレンフサナム
Cycnoches herrenhusanum
濃黄色の中輪の花が、下垂して開花する。比較的最近、日本に入ってきた原種。
シクノチェス・クーペリー
Cycnoches cooperi
柔らかなゴムのような感触をもつ花は、薄茶色で赤黒い細かい点が入る。長く下垂する花茎に、中輪の花が密につく。
ワイン デライト
Cycnodes Wine Delight
シクノチェス(Cycnoches)とモルモデス(Mormodes)との属間交配種。豪華な大輪の花は明るくつやのある赤茶色で、半下垂させて開花する。
シクノチェス・クロロキロン
Cycnoches chlorochilon
開花した状態が、ちょうど白鳥が翼を広げたように見えるため、「スワンオーキッド」の英名もある。緑色から茶褐色の花。
学名:Cycnoches
科名 / 属名:ラン科 / シクノチェス属
特徴
シクノチェスは南アメリカの熱帯地方が原産地で、細長い円錐形のバルブの節目から花芽を伸ばし、下垂して花を咲かせます。花の感触がゴムに似たものもあり、少し変わった洋ランを育てたい方に向いています。特に近年発見された種類には、園芸的観賞価値の高いものが多く、少しずつ人気が出てきています。
シクノチェスは落葉性の着生ランで、生育期に入ると葉が出てよく茂ります。
また、近縁属のカタセタム(Catasetum)や、モルモデス(Mormodes)などとの属間交配も可能で、交配種も少しずつ販売され始めました。しかし、現段階では、一般にはほとんど流通しておらず、洋ラン専門店でのみ入手が可能です。洋ランのなかでは流通量が少ないので、すぐには手に入らないこともあります。
種類(原種、園芸品種)
シクノチェス・ヘレンフサナム
Cycnoches herrenhusanum
濃黄色の中輪の花が、下垂して開花する。比較的最近、日本に入ってきた原種。
シクノチェス・クーペリー
Cycnoches cooperi
柔らかなゴムのような感触をもつ花は、薄茶色で赤黒い細かい点が入る。長く下垂する花茎に、中輪の花が密につく。
ワイン デライト
Cycnodes Wine Delight
シクノチェス(Cycnoches)とモルモデス(Mormodes)との属間交配種。豪華な大輪の花は明るくつやのある赤茶色で、半下垂させて開花する。
シクノチェス・クロロキロン
Cycnoches chlorochilon
開花した状態が、ちょうど白鳥が翼を広げたように見えるため、「スワンオーキッド」の英名もある。緑色から茶褐色の花。
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玲儿
2017年09月24日
エビネ(春咲き)の基本情報
学名:Calanthe discolor
和名:エビネ その他の名前:ジエビネ、エビネラン、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ、他偸草(たゆそう)
科名 / 属名:ラン科 / エビネ属(カランセ属)
特徴
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。
南西諸島には変種のオキナワエビネ、トクノシマエビネなどが知られていますが、園芸的な価値は高くありません。
春咲きエビネには、ほかにキエビネ(C. striata)、キリシマエビネ(C. aristulifera)、ニオイエビネ(C. izuinsularis)などがありますが、キエビネのほかは育てるのがむずかしく、栽培はおすすめできません。
一方、エビネは同じ場所に生えるほかのエビネ類と自然に交雑しやすく、さまざまな雑種が見られます。キエビネとの雑種で育てやすいタカネ(C. × bicolor) のほか、ヒゼン(キリシマエビネとの雑種)、サツマ(キリシマエビネとキエビネ、エビネとの雑種)、コオズ(ニオイエビネとの雑種)、イシズチ(サルメンエビネとの雑種)などがあります。現在はさらに交配種どうしをかけ合わせて、自然界では見られないような華麗な園芸品種群が登場しています。
種類(原種、園芸品種)
キリシマエビネ
Calanthe aristulifera
常緑広葉樹林に生える種。寒さにやや弱く、-5℃以下では葉が激しく傷んで著しく衰弱する。低湿度や乾燥に弱く、性質もやや弱い。
キエビネ
Calanthe striata
エビネの近縁種。花は鮮明な黄色で、距(花の後ろにある突き出した部分)は小さく、しばしば柑橘系の芳香がある。育てやすいが、北国では防寒したほうが無難。
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata
日本では主に東北地方や北海道、四国・九州のやや高い山に見られる。暑さにたいへん弱く、熱帯夜の続く関東地方以西の低地では栽培できない。
ニオイエビネ(オオキリシマエビネ)
Calanthe izuinsularis
伊豆諸島の特産種で、常緑樹林の湿った場所に見られる。多花性で強い芳香がある。寒さと暑さに弱いため、きちんとした温度管理のできる栽培設備が必要。
学名:Calanthe discolor
和名:エビネ その他の名前:ジエビネ、エビネラン、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ、他偸草(たゆそう)
科名 / 属名:ラン科 / エビネ属(カランセ属)
特徴
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。
南西諸島には変種のオキナワエビネ、トクノシマエビネなどが知られていますが、園芸的な価値は高くありません。
春咲きエビネには、ほかにキエビネ(C. striata)、キリシマエビネ(C. aristulifera)、ニオイエビネ(C. izuinsularis)などがありますが、キエビネのほかは育てるのがむずかしく、栽培はおすすめできません。
一方、エビネは同じ場所に生えるほかのエビネ類と自然に交雑しやすく、さまざまな雑種が見られます。キエビネとの雑種で育てやすいタカネ(C. × bicolor) のほか、ヒゼン(キリシマエビネとの雑種)、サツマ(キリシマエビネとキエビネ、エビネとの雑種)、コオズ(ニオイエビネとの雑種)、イシズチ(サルメンエビネとの雑種)などがあります。現在はさらに交配種どうしをかけ合わせて、自然界では見られないような華麗な園芸品種群が登場しています。
種類(原種、園芸品種)
キリシマエビネ
Calanthe aristulifera
常緑広葉樹林に生える種。寒さにやや弱く、-5℃以下では葉が激しく傷んで著しく衰弱する。低湿度や乾燥に弱く、性質もやや弱い。
キエビネ
Calanthe striata
エビネの近縁種。花は鮮明な黄色で、距(花の後ろにある突き出した部分)は小さく、しばしば柑橘系の芳香がある。育てやすいが、北国では防寒したほうが無難。
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata
日本では主に東北地方や北海道、四国・九州のやや高い山に見られる。暑さにたいへん弱く、熱帯夜の続く関東地方以西の低地では栽培できない。
ニオイエビネ(オオキリシマエビネ)
Calanthe izuinsularis
伊豆諸島の特産種で、常緑樹林の湿った場所に見られる。多花性で強い芳香がある。寒さと暑さに弱いため、きちんとした温度管理のできる栽培設備が必要。
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玲儿
2017年09月24日
エピデンドラムの基本情報
学名:Epidendrum
その他の名前:エピデン
科名 / 属名:ラン科 / エピデンドラム属
特徴
エピデンドラムは、中南米に広く分布するランです。日本で一般的に流通しているエピデンドラムは、そのなかでもリードステムエピデンドラムというタイプの交配種になります。野生種は1~数mにも伸びる細長い茎をもち、その頂部に半ボール状に小輪花を多数つけます。このままでも花は美しいのですが、株が長く伸びすぎて商品価値がないため、現在の交配種は茎を短く改良し、鉢物としても楽しめる大きさにされたものです。もともとの色彩はオレンジ色が主流でしたが、品種改良が進むにつれ、赤、黄色、ピンク、白などの色彩もふえ、現在では色とりどりのボール状に咲く花を楽しむことができます。
主に鉢植えで長く楽しめますが、切り花にしたり、生け花での利用もふえています。まったく形状の異なるエピデンドラムも多数ありますが、リードステムタイプ以外は原種ランとして分類され、エピデンドラムといえば株の頂部にボール状の花を咲かせるものとして知られるようになっています。
種類(原種、園芸品種)
ヨーコヨコハマ
Epidendrum cv.
古くから販売されているエピデンドラムの交配種。濃ピンク色のボール咲きが美しい花。やや背の高い品種で、株元からの芽吹きはそれほど多くないタイプ。
エピデンドラム・ラディカンス
Epidendrum radicans
リードステムエピデンドラムのほとんどの交配種の大もととなっている重要な原種。そのためこれらのタイプをラディカンス系と呼ぶこともある。しかしながら、茎(株)が長く鉢植えには向かない。花はオレンジ色。
プリンセスバレー‘ブライト・イエロー’
Epidendrum Princess Valley ‘Bright Yellow’
新しい交配種で、色鮮やかな黄色のボール咲き。濁りのない黄色の品種は比較的少ない。
エピデンドラム・シンナバリナム
Epidendrum chinnabarinum
ラディカンスよりも一回り株も花も大きな原種。花色はオレンジ色。大きくて迫力がある反面、栽培場所が問題となる。今後はこの大きな花の性質を生かした交配種が期待される。
ピーチバレー‘ドリーム・ソング’
Epidendrum Peach Valley ‘Dream Song’
コンパクトで、きれいなオレンジ色のボール咲きになる交配種。鉢植えとして育てやすいタイプ。
プリティーレディー‘ミスミ’
Epidendrum Pretty Lady ‘Misumi’
やや細身の茎の頂部に、明るいピンク色の花をボール状に咲かせる。やや株が軟弱だが、芽吹きはよいため大きな株として育てやすい。
学名:Epidendrum
その他の名前:エピデン
科名 / 属名:ラン科 / エピデンドラム属
特徴
エピデンドラムは、中南米に広く分布するランです。日本で一般的に流通しているエピデンドラムは、そのなかでもリードステムエピデンドラムというタイプの交配種になります。野生種は1~数mにも伸びる細長い茎をもち、その頂部に半ボール状に小輪花を多数つけます。このままでも花は美しいのですが、株が長く伸びすぎて商品価値がないため、現在の交配種は茎を短く改良し、鉢物としても楽しめる大きさにされたものです。もともとの色彩はオレンジ色が主流でしたが、品種改良が進むにつれ、赤、黄色、ピンク、白などの色彩もふえ、現在では色とりどりのボール状に咲く花を楽しむことができます。
主に鉢植えで長く楽しめますが、切り花にしたり、生け花での利用もふえています。まったく形状の異なるエピデンドラムも多数ありますが、リードステムタイプ以外は原種ランとして分類され、エピデンドラムといえば株の頂部にボール状の花を咲かせるものとして知られるようになっています。
種類(原種、園芸品種)
ヨーコヨコハマ
Epidendrum cv.
古くから販売されているエピデンドラムの交配種。濃ピンク色のボール咲きが美しい花。やや背の高い品種で、株元からの芽吹きはそれほど多くないタイプ。
エピデンドラム・ラディカンス
Epidendrum radicans
リードステムエピデンドラムのほとんどの交配種の大もととなっている重要な原種。そのためこれらのタイプをラディカンス系と呼ぶこともある。しかしながら、茎(株)が長く鉢植えには向かない。花はオレンジ色。
プリンセスバレー‘ブライト・イエロー’
Epidendrum Princess Valley ‘Bright Yellow’
新しい交配種で、色鮮やかな黄色のボール咲き。濁りのない黄色の品種は比較的少ない。
エピデンドラム・シンナバリナム
Epidendrum chinnabarinum
ラディカンスよりも一回り株も花も大きな原種。花色はオレンジ色。大きくて迫力がある反面、栽培場所が問題となる。今後はこの大きな花の性質を生かした交配種が期待される。
ピーチバレー‘ドリーム・ソング’
Epidendrum Peach Valley ‘Dream Song’
コンパクトで、きれいなオレンジ色のボール咲きになる交配種。鉢植えとして育てやすいタイプ。
プリティーレディー‘ミスミ’
Epidendrum Pretty Lady ‘Misumi’
やや細身の茎の頂部に、明るいピンク色の花をボール状に咲かせる。やや株が軟弱だが、芽吹きはよいため大きな株として育てやすい。
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玲儿
2017年09月24日
アングレカムの基本情報
学名:Angraecum
科名 / 属名:ラン科 / アングレカム属
特徴
アングレカムはアフリカのランといわれていますが、じつはその多くがアフリカ大陸の南東、インド洋西部に位置するマダガスカル島原産で、アフリカ大陸にはそれほどありません。ランの仲間としてはややマイナーで、一般の園芸店で入手することは困難な種類です。
葉はバンダに似て細長くて厚く、茎にそって左右に広がります。花はほとんどが白色で、花もちがよく、夕方から夜にかけすっきりとしたよい香りを放ちます。花の色彩は単調で変化に乏しいですが、花形や株姿に特徴のあるものが多く観賞用として珍重されます。ほかのランにはあまり見られない距(きょ)と呼ばれる細長い器官を花の一部にもちます。これを見たダーウィンが、この距の中の蜜を吸うガがいるに違いないと予言し、彼の死後そのガが見つかったのは植物学では有名な話です。
種類(原種、園芸品種)
アングレカム・レオニス
Angraecum leonis
マダガスカル島北部とその近くのコモロ諸島原産の小型の原種。肉厚で扇状の株姿が美しく、また株のわりに大きな白い花を咲かせる。
アングレカム・セスキペダーレ
Angraecum sesquipedale
マダガスカル島原産の大型種。花は白緑色で、長い距をもつ。この花を見たダーウィンが、この種特有の受粉を担うガがいることを予測した歴史的価値の高い原種。
ビーチ
Angraecum Vietchii
セスキペダーレをもとにした交配種で、よく販売されている丈夫な大型種。大株に育て上げると、数十輪もの白緑色の大輪花をびっしりと咲かせる。
アングレカム・ディディエリ
Angraecum didieri
マダガスカル島原産の2.5号鉢程度で楽しめる小型の原種。株のわりには大きな、星形で白色の花をつける。
アングレカム・エバネウム
Angraecum eburneum
アフリカ大陸東部からマダガスカル島と、インド洋諸島に広く分布する大型種。株のわりにやや小ぶりだが、長く伸びる花茎にたくさんの白緑色の花をつける。
アングレカム・ディスティクム
Angraecum distichum
熱帯中央アフリカ地域が原産の極小型の原種。ごく小さな白い花を、節くれ立った葉の間から咲かせる。2号鉢植えで咲かせられるが、時間をかけ大きな株にすると花がびっしりと咲き見事。
学名:Angraecum
科名 / 属名:ラン科 / アングレカム属
特徴
アングレカムはアフリカのランといわれていますが、じつはその多くがアフリカ大陸の南東、インド洋西部に位置するマダガスカル島原産で、アフリカ大陸にはそれほどありません。ランの仲間としてはややマイナーで、一般の園芸店で入手することは困難な種類です。
葉はバンダに似て細長くて厚く、茎にそって左右に広がります。花はほとんどが白色で、花もちがよく、夕方から夜にかけすっきりとしたよい香りを放ちます。花の色彩は単調で変化に乏しいですが、花形や株姿に特徴のあるものが多く観賞用として珍重されます。ほかのランにはあまり見られない距(きょ)と呼ばれる細長い器官を花の一部にもちます。これを見たダーウィンが、この距の中の蜜を吸うガがいるに違いないと予言し、彼の死後そのガが見つかったのは植物学では有名な話です。
種類(原種、園芸品種)
アングレカム・レオニス
Angraecum leonis
マダガスカル島北部とその近くのコモロ諸島原産の小型の原種。肉厚で扇状の株姿が美しく、また株のわりに大きな白い花を咲かせる。
アングレカム・セスキペダーレ
Angraecum sesquipedale
マダガスカル島原産の大型種。花は白緑色で、長い距をもつ。この花を見たダーウィンが、この種特有の受粉を担うガがいることを予測した歴史的価値の高い原種。
ビーチ
Angraecum Vietchii
セスキペダーレをもとにした交配種で、よく販売されている丈夫な大型種。大株に育て上げると、数十輪もの白緑色の大輪花をびっしりと咲かせる。
アングレカム・ディディエリ
Angraecum didieri
マダガスカル島原産の2.5号鉢程度で楽しめる小型の原種。株のわりには大きな、星形で白色の花をつける。
アングレカム・エバネウム
Angraecum eburneum
アフリカ大陸東部からマダガスカル島と、インド洋諸島に広く分布する大型種。株のわりにやや小ぶりだが、長く伸びる花茎にたくさんの白緑色の花をつける。
アングレカム・ディスティクム
Angraecum distichum
熱帯中央アフリカ地域が原産の極小型の原種。ごく小さな白い花を、節くれ立った葉の間から咲かせる。2号鉢植えで咲かせられるが、時間をかけ大きな株にすると花がびっしりと咲き見事。
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玲儿
2017年09月22日
ヒノキの仲間の基本情報
学名:Chamaecyparis
和名:ヒノキ(檜、桧)
科名 / 属名:ヒノキ科 / ヒノキ属
特徴
ヒノキ属は北アメリカ、日本、台湾に分布し、日本にはヒノキとサワラの2種が自生し、どちらも日本の固有種です。ヒノキ属にはたくさんの園芸品種があります。葉色や枝の形に特徴のあるものも多く、ガーデンプランに取り入れやすい品種が数多くあります。
種類(原種、園芸品種)
ヒノキ‘クリプシー’
Chamaecyparis obtusa ‘Crippsii’
自然樹形では枝がやや粗いが黄色の葉色が美しい。枝は水平から少し上方に伸び、枝先が下を向き弧を描くように伸び優雅なシルエットになる。刈り込みにも耐えるので生け垣にも利用できる。刈り込みを重ねると分枝し枝の粗さも感じなくなる。
サワラ‘フィリフェラ・オーレア’
Chamaecyparis pisifera ‘Filifera Aurea’
自然樹形では広円錐形になる。それぞれの葉の先端が下垂し、独特の雰囲気となる。葉色は黄色で、冬の寒さに当たるとやや橙黄色になる。刈り込みにも耐えるため低く刈りそろえて高木の根締めにも使われる。
サワラ‘ゴールデン・モップ’
Chamaecyparis pisifera ‘Golden Mop’
生育が遅いサワラの園芸品種。‘フィリフェラ・オーレア’より樹高は低く、1〜2mほどになる。
学名:Chamaecyparis
和名:ヒノキ(檜、桧)
科名 / 属名:ヒノキ科 / ヒノキ属
特徴
ヒノキ属は北アメリカ、日本、台湾に分布し、日本にはヒノキとサワラの2種が自生し、どちらも日本の固有種です。ヒノキ属にはたくさんの園芸品種があります。葉色や枝の形に特徴のあるものも多く、ガーデンプランに取り入れやすい品種が数多くあります。
種類(原種、園芸品種)
ヒノキ‘クリプシー’
Chamaecyparis obtusa ‘Crippsii’
自然樹形では枝がやや粗いが黄色の葉色が美しい。枝は水平から少し上方に伸び、枝先が下を向き弧を描くように伸び優雅なシルエットになる。刈り込みにも耐えるので生け垣にも利用できる。刈り込みを重ねると分枝し枝の粗さも感じなくなる。
サワラ‘フィリフェラ・オーレア’
Chamaecyparis pisifera ‘Filifera Aurea’
自然樹形では広円錐形になる。それぞれの葉の先端が下垂し、独特の雰囲気となる。葉色は黄色で、冬の寒さに当たるとやや橙黄色になる。刈り込みにも耐えるため低く刈りそろえて高木の根締めにも使われる。
サワラ‘ゴールデン・モップ’
Chamaecyparis pisifera ‘Golden Mop’
生育が遅いサワラの園芸品種。‘フィリフェラ・オーレア’より樹高は低く、1〜2mほどになる。
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玲儿
2017年09月22日
スギ(杉)の基本情報
学名:Cryptomeria japonica
和名:スギ
科名 / 属名:ヒノキ科 / スギ属
特徴
スギは1属1種の常緑高木で、日本では青森県南西部から鹿児島県屋久島に広く分布し、中国南部にも分布が見られます(中国南部に分布するものを別種とする見解もあります)。日本原産の樹木としては最も大きく、樹高50m、幹の直径2m、樹齢は2000年を超えるものまであり、その崇高な姿は各地で信仰の対象となる巨木として大切にされています。
また、まっすぐに伸びるスギは材木としても優れており、古くから日本人の生活や文化と深いかかわりがある樹木です。庭では主幹を止めて側枝を数本育てる台杉仕立てや段づくり仕立てのほか、生け垣としても植栽されています。
なお、これまでの分類体系ではスギ属はスギ科でしたが、現在のDNA解析に基づく分類体系ではスギ科はヒノキ科に統合されたため、スギ属はヒノキ科となっています。
種類(原種、園芸品種)
スギ
Cryptomeria japonica
生育期の葉は緑色で冬の寒さにより褐色を帯びる。自然に円錐形の整った樹形になるが、寿命が長いので年数とともに円錐形の先が丸みを帯び樹形が変わる。3月から4月に飛散する花粉は花粉症の原因物質の一つとなっている。
セッカンスギ
Cryptomeria japonica ‘Sekkan-sugi’
樹高6mほどの円錐形になる。新梢が黄白色で株全体が乳白色に覆われるためたいへん美しい。夏には黄緑色が強くなり、冬は褐色を帯びるが枝先に薄い黄色が残る。
スギ‘グロボサ・ナナ’
Cryptomeria japonica ‘Globosa Nana’
半球形の樹形になり、やがて各枝の先端がまた半球形となり、もこもことした独特の樹形をつくり3mほどの樹高になる。新梢は黄緑色でやがて緑色になり、冬は寒さに当たり褐色を帯びる。
学名:Cryptomeria japonica
和名:スギ
科名 / 属名:ヒノキ科 / スギ属
特徴
スギは1属1種の常緑高木で、日本では青森県南西部から鹿児島県屋久島に広く分布し、中国南部にも分布が見られます(中国南部に分布するものを別種とする見解もあります)。日本原産の樹木としては最も大きく、樹高50m、幹の直径2m、樹齢は2000年を超えるものまであり、その崇高な姿は各地で信仰の対象となる巨木として大切にされています。
また、まっすぐに伸びるスギは材木としても優れており、古くから日本人の生活や文化と深いかかわりがある樹木です。庭では主幹を止めて側枝を数本育てる台杉仕立てや段づくり仕立てのほか、生け垣としても植栽されています。
なお、これまでの分類体系ではスギ属はスギ科でしたが、現在のDNA解析に基づく分類体系ではスギ科はヒノキ科に統合されたため、スギ属はヒノキ科となっています。
種類(原種、園芸品種)
スギ
Cryptomeria japonica
生育期の葉は緑色で冬の寒さにより褐色を帯びる。自然に円錐形の整った樹形になるが、寿命が長いので年数とともに円錐形の先が丸みを帯び樹形が変わる。3月から4月に飛散する花粉は花粉症の原因物質の一つとなっている。
セッカンスギ
Cryptomeria japonica ‘Sekkan-sugi’
樹高6mほどの円錐形になる。新梢が黄白色で株全体が乳白色に覆われるためたいへん美しい。夏には黄緑色が強くなり、冬は褐色を帯びるが枝先に薄い黄色が残る。
スギ‘グロボサ・ナナ’
Cryptomeria japonica ‘Globosa Nana’
半球形の樹形になり、やがて各枝の先端がまた半球形となり、もこもことした独特の樹形をつくり3mほどの樹高になる。新梢は黄緑色でやがて緑色になり、冬は寒さに当たり褐色を帯びる。
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玲儿
2017年09月22日
コノテガシワの基本情報
学名:Platycladus orientalis
和名:コノテガシワ
科名 / 属名:ヒノキ科 / コノテガシワ属
特徴
コノテガシワは樹高15mを超える常緑高木で、中国から朝鮮半島に分布します。以前はクロベ属に含まれていましたが、未熟な球果が多肉質で、種子に翼がないなどの点から、現在は1属1種のコノテガシワ属となっています。自然樹形でも卵形や狭円錐形に整いますが、大きくなりすぎる前に刈り込んで樹形を維持します。園芸品種も多く葉色のバリエーションが多いのも魅力ですが、コノテガシワには冬の葉色が茶色や褐色を帯びる品種が多くあります。生育期の黄緑や濃い緑の葉色から一変する冬の葉色を知ったうえで品種選びをすると、四季を通して周囲の木々との調和が楽しめます。
種類(原種、園芸品種)
‘エレガンティッシマ’
Platycladus orientalis ‘Elegantissima’
葉色は黄緑色。樹高6mほどで狭円錐形の整った樹形になる。新芽は黄色を帯びてやがて黄緑色になり、冬の寒さに当たると株全体が赤茶色になる。
‘ローズダリス’
Platycladus orientalis ‘Rosedalis’
灰色がかった緑色の柔らかい針葉をもち、樹高2mほどの卵形の樹形になる。新芽は黄緑色で冬の寒さに当たると葉色が赤紫色になる。枝が柔らかく、大雨や積雪の重みで枝が曲がることがある。
学名:Platycladus orientalis
和名:コノテガシワ
科名 / 属名:ヒノキ科 / コノテガシワ属
特徴
コノテガシワは樹高15mを超える常緑高木で、中国から朝鮮半島に分布します。以前はクロベ属に含まれていましたが、未熟な球果が多肉質で、種子に翼がないなどの点から、現在は1属1種のコノテガシワ属となっています。自然樹形でも卵形や狭円錐形に整いますが、大きくなりすぎる前に刈り込んで樹形を維持します。園芸品種も多く葉色のバリエーションが多いのも魅力ですが、コノテガシワには冬の葉色が茶色や褐色を帯びる品種が多くあります。生育期の黄緑や濃い緑の葉色から一変する冬の葉色を知ったうえで品種選びをすると、四季を通して周囲の木々との調和が楽しめます。
種類(原種、園芸品種)
‘エレガンティッシマ’
Platycladus orientalis ‘Elegantissima’
葉色は黄緑色。樹高6mほどで狭円錐形の整った樹形になる。新芽は黄色を帯びてやがて黄緑色になり、冬の寒さに当たると株全体が赤茶色になる。
‘ローズダリス’
Platycladus orientalis ‘Rosedalis’
灰色がかった緑色の柔らかい針葉をもち、樹高2mほどの卵形の樹形になる。新芽は黄緑色で冬の寒さに当たると葉色が赤紫色になる。枝が柔らかく、大雨や積雪の重みで枝が曲がることがある。
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玲儿
2017年09月22日
コノフィツムの基本情報
学名:Conophytum
科名 / 属名:ハマミズナ科 / コノフィツム属
特徴
コノフィツムは、「メセン(女仙)類」や「メセンの仲間」と呼ばれる多肉植物の代表的な属の一つです。一芽一芽は単幹の葉からなっており、複数の芽がクッション状に群生して育ちます。各品種は株の形状から大きく「足袋形」「鞍形」「丸形」に分けられます。葉の色はクリーム色や褐色のものもありますが、緑が最も多い色です。
コノフィツムは同じメセンの仲間のリトープスなどと同じく「脱皮」をする植物としても知られます。1年に1回、休眠に入る前に外側にある古い葉が枯れてそのまま保護層となり、生育期の秋にはその中から新しい葉がまるで脱皮をするように展開します。
園芸的には主に秋に花ものとして小鉢で流通します。赤紫色やオレンジ色、白などさまざまな花色の品種が日本で作出されており、巻き花や縮れ花などの変わり咲きの品種も存在します。一般的に株分けでふやされた株が流通するので、いろいろな品種を収集する楽しみもあります。
種類(原種、園芸品種)
‘花園’
Conophytum ‘Hanazono’
赤オレンジ色の花を咲かせる。夏越しもしやすい丈夫な足袋形の中型入門品種。
‘桜貝’
Conophytum bilobum ‘Sakuragai’
黄色い花を咲かせる丈夫な品種。上部の葉縁が紅色に染まるのも特徴。中型の足袋形。
‘オペラローズ’
Conophytum ‘Opera Rose’
花色は鮮やかなローズパープルで、目を引く。足袋形の小型品種。
‘白秋’
Conophytum ‘Hakushu’
白花を咲かせる足袋形品種。少し大型で、高さ5cm程度に育つ。
‘小菊の舞’
Conophytum ‘Kogiku-no-mai’
花弁が反時計回りに反る黄花の巻き花品種。中型の足袋形。
コノフィツム・ブルゲリ
Conophytum burugeri
半透明で整った形の株がドーム状に育ち人気が高い。生育は遅く、栽培は難しい。花はピンク色。
学名:Conophytum
科名 / 属名:ハマミズナ科 / コノフィツム属
特徴
コノフィツムは、「メセン(女仙)類」や「メセンの仲間」と呼ばれる多肉植物の代表的な属の一つです。一芽一芽は単幹の葉からなっており、複数の芽がクッション状に群生して育ちます。各品種は株の形状から大きく「足袋形」「鞍形」「丸形」に分けられます。葉の色はクリーム色や褐色のものもありますが、緑が最も多い色です。
コノフィツムは同じメセンの仲間のリトープスなどと同じく「脱皮」をする植物としても知られます。1年に1回、休眠に入る前に外側にある古い葉が枯れてそのまま保護層となり、生育期の秋にはその中から新しい葉がまるで脱皮をするように展開します。
園芸的には主に秋に花ものとして小鉢で流通します。赤紫色やオレンジ色、白などさまざまな花色の品種が日本で作出されており、巻き花や縮れ花などの変わり咲きの品種も存在します。一般的に株分けでふやされた株が流通するので、いろいろな品種を収集する楽しみもあります。
種類(原種、園芸品種)
‘花園’
Conophytum ‘Hanazono’
赤オレンジ色の花を咲かせる。夏越しもしやすい丈夫な足袋形の中型入門品種。
‘桜貝’
Conophytum bilobum ‘Sakuragai’
黄色い花を咲かせる丈夫な品種。上部の葉縁が紅色に染まるのも特徴。中型の足袋形。
‘オペラローズ’
Conophytum ‘Opera Rose’
花色は鮮やかなローズパープルで、目を引く。足袋形の小型品種。
‘白秋’
Conophytum ‘Hakushu’
白花を咲かせる足袋形品種。少し大型で、高さ5cm程度に育つ。
‘小菊の舞’
Conophytum ‘Kogiku-no-mai’
花弁が反時計回りに反る黄花の巻き花品種。中型の足袋形。
コノフィツム・ブルゲリ
Conophytum burugeri
半透明で整った形の株がドーム状に育ち人気が高い。生育は遅く、栽培は難しい。花はピンク色。
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玲儿
2017年09月22日
アデニウムの基本情報
学名:Adenium
その他の名前:砂漠のバラ
科名 / 属名:キョウチクトウ科 / アデニウム属
特徴
アデニウムの仲間は、南アフリカ、南西アフリカ、ソコトラ島、アラビア半島原産です。美しい花が咲くものが多く、大きく肥大する幹や根が特徴の植物です。「砂漠のバラ」と呼ばれるものがよく流通していて、そのほかにも八重咲きや多様な花色の園芸品種がつくられています。
アデニウムは、株を大きくして花を楽しむ以外にも、独特のフォルムを生かし、盆栽のように仕立て、肥大した根や幹を楽しむこともできます。夏の暑さには強いですが、寒さには弱いので、休眠させて冬越しさせます。日光不足だと徒長するので、春から秋はよく日に当て、堅く締まった株にします。
種類(原種、園芸品種)
アデニウム・オベスム
Adenium obesum
ケニア、タンザニアなどの原産。「砂漠のバラ」と呼ばれ、赤〜ピンクの美しい花を咲かせる。花形や花色が異なるさまざまな個体がある。
アデニウム・ソコトラナム
Adenium socotranum
ソコトラ島原産の大型種。ピンクの小さな花がたくさん咲くので、大株に育てると満開のときの美しさは格別。
アデニウム・アラビカム
Adenium arabicum
アラビア半島原産。よく分枝し、基部が太りやすい。
学名:Adenium
その他の名前:砂漠のバラ
科名 / 属名:キョウチクトウ科 / アデニウム属
特徴
アデニウムの仲間は、南アフリカ、南西アフリカ、ソコトラ島、アラビア半島原産です。美しい花が咲くものが多く、大きく肥大する幹や根が特徴の植物です。「砂漠のバラ」と呼ばれるものがよく流通していて、そのほかにも八重咲きや多様な花色の園芸品種がつくられています。
アデニウムは、株を大きくして花を楽しむ以外にも、独特のフォルムを生かし、盆栽のように仕立て、肥大した根や幹を楽しむこともできます。夏の暑さには強いですが、寒さには弱いので、休眠させて冬越しさせます。日光不足だと徒長するので、春から秋はよく日に当て、堅く締まった株にします。
種類(原種、園芸品種)
アデニウム・オベスム
Adenium obesum
ケニア、タンザニアなどの原産。「砂漠のバラ」と呼ばれ、赤〜ピンクの美しい花を咲かせる。花形や花色が異なるさまざまな個体がある。
アデニウム・ソコトラナム
Adenium socotranum
ソコトラ島原産の大型種。ピンクの小さな花がたくさん咲くので、大株に育てると満開のときの美しさは格別。
アデニウム・アラビカム
Adenium arabicum
アラビア半島原産。よく分枝し、基部が太りやすい。
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玲儿
2017年09月21日
セネシオ(多肉植物)の基本情報
学名:Senecio
その他の名前:セネキオ
科名 / 属名:キク科 / セネシオ属
特徴
セネシオの仲間は、南西アフリカ、マダガスカル、カナリア諸島に分布します。草姿は、グリーンネックレスなどのようにつる状のもの、肥大した根(塊根)をもつもの、葉や茎に毛が生えているものなど、さまざまです。葉の形もユニークなものが多く、球状、矢尻型、三日月型などおもしろいものがあります。また、切るとキクのような独特の香りがあります。
春、秋に生育し、夏の暑さを嫌います。高温多湿に弱く、蒸れると根元で腐るので、風通しのよい場所で管理します。生育期には、ほかの多肉植物よりは水を好むので、乾燥させすぎないようにします。水が少ないと、葉が細くなったり、しわが寄ったります。平たい葉のヤコブセニーはほふくしながら成長し、秋にはうっすら紫に紅葉します。いずれの品種も葉ざしはできないので、茎をさしてふやします。
種類(原種、園芸品種)
グリーンネックレス
Senecio rowleyanus
つる性で、丸い玉のような葉が連なって垂れるように育つ。半日陰で育てる。
マサイの矢尻
Senecio kleiniiformis
矢尻形の葉がユニーク。乾かし気味に育てると葉が短くなり、水分や肥料が多いと葉が伸びて折れやすくなる。黄色の小さな花を咲かせる。
七宝珠
Senesio articulatus
プクプクとしたソーセージのような茎が立ち上がり、先端に葉がつく。秋には葉の縁がほんのりピンクに色づき、冬には落葉する。
学名:Senecio
その他の名前:セネキオ
科名 / 属名:キク科 / セネシオ属
特徴
セネシオの仲間は、南西アフリカ、マダガスカル、カナリア諸島に分布します。草姿は、グリーンネックレスなどのようにつる状のもの、肥大した根(塊根)をもつもの、葉や茎に毛が生えているものなど、さまざまです。葉の形もユニークなものが多く、球状、矢尻型、三日月型などおもしろいものがあります。また、切るとキクのような独特の香りがあります。
春、秋に生育し、夏の暑さを嫌います。高温多湿に弱く、蒸れると根元で腐るので、風通しのよい場所で管理します。生育期には、ほかの多肉植物よりは水を好むので、乾燥させすぎないようにします。水が少ないと、葉が細くなったり、しわが寄ったります。平たい葉のヤコブセニーはほふくしながら成長し、秋にはうっすら紫に紅葉します。いずれの品種も葉ざしはできないので、茎をさしてふやします。
種類(原種、園芸品種)
グリーンネックレス
Senecio rowleyanus
つる性で、丸い玉のような葉が連なって垂れるように育つ。半日陰で育てる。
マサイの矢尻
Senecio kleiniiformis
矢尻形の葉がユニーク。乾かし気味に育てると葉が短くなり、水分や肥料が多いと葉が伸びて折れやすくなる。黄色の小さな花を咲かせる。
七宝珠
Senesio articulatus
プクプクとしたソーセージのような茎が立ち上がり、先端に葉がつく。秋には葉の縁がほんのりピンクに色づき、冬には落葉する。
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玲儿
2017年09月21日
ペニセタムの基本情報
学名:Pennisetum
その他の名前:ペンニセツム、ペニセツム
科名 / 属名:イネ科 / ペニセタム(チカラシバ)属
特徴
ペニセタムは、柔らかな穂が風に揺れる姿が美しいグラス類で、秋の風情が漂います。
熱帯・亜熱帯地域に自生するため、寒さに弱いものが多いですが、夏の暑さには強く、旺盛に生育します。耐寒性のないものは、晩秋に掘り上げて鉢植えにし、冬は室内で管理するのがよいでしょう。落葉性のタネは、冬から春に古葉を整理すると、新しい芽が伸びてきれいにそろいます。
種類(原種、園芸品種)
ペニセタム‘ギンギツネ’(ペニセタム・ヴィロサム)
Pennisetum villosum
アフリカ原産。夏から秋までふさふさとした白い穂が楽しめる。地上部を枯らして冬越しする。丈夫で育てやすい。
ペニセタム‘パープルファウンテングラス’
Pennisetum setaceum ‘Rubrum’
ブロンズリーフ(銅葉)。夏から秋に赤紫色の花穂が楽しめる。直射日光に当てて育てるとよい。耐寒性は弱い。
ペニセタム‘レッドボタン’
Pennisetum thunbergii ‘Red Buttons’
初夏から秋に、黒みを帯びた赤い穂が出る。寒さにやや弱いが、西南暖地では戸外でも冬越しできる。
学名:Pennisetum
その他の名前:ペンニセツム、ペニセツム
科名 / 属名:イネ科 / ペニセタム(チカラシバ)属
特徴
ペニセタムは、柔らかな穂が風に揺れる姿が美しいグラス類で、秋の風情が漂います。
熱帯・亜熱帯地域に自生するため、寒さに弱いものが多いですが、夏の暑さには強く、旺盛に生育します。耐寒性のないものは、晩秋に掘り上げて鉢植えにし、冬は室内で管理するのがよいでしょう。落葉性のタネは、冬から春に古葉を整理すると、新しい芽が伸びてきれいにそろいます。
種類(原種、園芸品種)
ペニセタム‘ギンギツネ’(ペニセタム・ヴィロサム)
Pennisetum villosum
アフリカ原産。夏から秋までふさふさとした白い穂が楽しめる。地上部を枯らして冬越しする。丈夫で育てやすい。
ペニセタム‘パープルファウンテングラス’
Pennisetum setaceum ‘Rubrum’
ブロンズリーフ(銅葉)。夏から秋に赤紫色の花穂が楽しめる。直射日光に当てて育てるとよい。耐寒性は弱い。
ペニセタム‘レッドボタン’
Pennisetum thunbergii ‘Red Buttons’
初夏から秋に、黒みを帯びた赤い穂が出る。寒さにやや弱いが、西南暖地では戸外でも冬越しできる。
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玲儿
2017年09月21日
ススキの基本情報
学名:Miscanthus sinensis
和名:ススキ その他の名前:オバナ、カヤ
科名 / 属名:イネ科 / ススキ属
特徴
ススキは、平地からやや高い山までの、高原、草原、道端、空き地に広く見られます。日当たりのよい場所に群生して草原の主要構成種となり、さまざまな植物が生える礎となります。多数の茎が群がって大きな株となり、頑丈な根を多数周囲に伸ばします。穂は長さ15cm強。穂の銀色に光る毛は芒(のぎ)と呼ばれる部分で、これが風に乗ってタネが飛んでいきます。冬は地上部が枯れますが、霜がきれいに降りる地域では枯れススキの風情も捨て難いものです。
分布域が広いだけにかなり変化に富んでおり、斑入りや矮性、花期の早晩などを中心に多数の園芸品種があります。
ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具などに見られます。かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれるススキを採集するための場所がありました。萱場では定期的にススキが刈られるためにほかの植物が生育する環境が保たれ、植物の種類が多かったのですが、ススキで屋根をふくことがほとんどなくなった現在では放棄されたために、草原性の植物には絶滅危惧種になっているものが多数あります。葉の縁は鋭く、触ったまま手を動かすと皮膚を切ってしまうので、手入れをするときは軍手が必須です。また、花粉症のアレルゲン植物の一つなので、イネ科植物のアレルギーをもち、秋に症状が出る人は栽培を避けてください。
種類(原種、園芸品種)
イトススキ
Miscanthus sinensis f. gracillimus
葉が幅5mm前後とたいへん細いススキの品種。草丈は標準的なススキの半分〜2/3ほど。各地のやせた尾根などに見られる。葉が立ち上がり、あまり広がらないのも特徴。一般家庭の庭に植えるなら、このイトススキをすすめる。斑入り(白覆輪)のタイプもあり、これもたいへんよい。
屋久島ススキ
Miscanthus sinensis f. gracillimus Yakushima form
屋久島産といわれるイトススキで、草丈1m前後と特に背が低く、葉の幅も3mmほど。鉢で育てるとさらに小さく、草丈30cm以内に収まる。穂はその分普通のイトススキよりやや貧弱だが、鉢植えには手ごろでよい。
金華山ススキ
Miscanthus sinensis Kinkazan form
牡鹿半島の金華山産といわれる小型でやや葉が細いススキ。イトススキとススキの中間的な印象のもので、イトススキと違って葉が広がり気味となる。
タカノハススキ
Miscanthus sinensis f. zebrinus
古くから栽培される虎斑のススキ。斑は肥料の影響を受けやすく、特にチッ素肥料を施すと斑が現れなくなるので、多肥に注意する。性質は丈夫で普通のススキと変わらない。花の早晩性や、斑の密度の違いなどから単一個体ではないと思われる。
シマススキ
Miscanthus sinensis f. variegates
葉に白い縞斑が入るススキの品種で、古くから栽培されているもののほかに、まれに野外で発見することもある。夏の日ざしにも斑は焼けずにきれいな状態を保つ。
ハチジョウススキ
Miscanthus condensatus(M. sinensis var. condensatus)
日本列島(関東地方以南)、南西諸島、台湾の海岸に見られる。ススキより全体に大きく草丈2m強、葉は厚みと幅があり、裏は白っぽいのが特徴。葉のつけ根に毛がないか、あっても少ない。その年の気候や地域によるが、冬になっても葉が枯れずに残りやすい。ススキの変種とされることもある。
ハチジョウススキ‘コスモポリタン’
Miscanthus condensatus ‘Cosmopolitan’
ハチジョウススキの白覆輪の園芸品種。日本で選別され、アメリカで命名された。斑は派手だが、真夏の直射日光にも負けない強健な美種。
ハチジョウススキ‘キャバレー’
Miscanthus condensatus ‘Cabaret’
ハチジョウススキの白中斑の園芸品種。日本で選別され、アメリカで命名された。斑は派手だが、真夏の直射日光にも負けない強健な美種。
オギ
Miscanthus sacchariflorus
ロシア、朝鮮半島、中国中部、日本列島の河川敷などの湿った草原に見られる。ススキより大きく、草丈2〜3m弱、葉の幅も広く、穂もボリュームがある。根茎は長く這って茎はまばらに立ち、株立ちにはならない。また、ススキは毛(芒)が黄色みを帯びているのに対し、オギは純白である点が異なる。
カリヤス
Miscanthus tinctorius
本州(東北南部〜近畿北部)の山地の草原や林縁に見られる。ススキに似た姿だが草丈50〜100cmと低い。また、8月から10月に出る穂は枝(総と呼ばれる)の数が5本前後でススキより少なく、毛(芒)がないので見た目がかなり異なる。葉の裏に毛がないのも特徴。似たものにカリヤスモドキがあるが、葉の裏に毛があり、穂に毛(芒)があるので見分けがつく。
イタチガヤ(ソビ、紀州オギ)
Pogonatherum crinitum
アジアの熱帯から亜熱帯地域、パキスタン、アラビア、オーストラリア(クイーンズランド)の湿った山の斜面や道端などに見られる。日本では近畿地方以西と南西諸島に分布する。草丈15〜30cmで、8月から10月に麦の穂をごく小さくしたような黄土色の穂を枝先につける。寄せ植えの添えに好適。
オオイタチガヤ(姫竹、黒軸カリヤス、黒軸姫笹、姫笹)
Pogonatherum paniceum
アジアの熱帯から亜熱帯地域、パキスタン、アラビア、オーストラリア(クイーンズランド)の道端や山の斜面などに見られる。イタチガヤより大型で草丈30〜60cm、多数の枝を出し、タケを小さくしたような雰囲気がある。花は5月から6月に開き、短い穂は1か月ほどで散る。耐寒性はあるが、最低3℃を保つとよい。明るい日陰で育てるのが望ましい。斑入りの園芸品種もある。
ヒナヨシ(台湾オギ)
Arundo formosana
西表島、台湾、フィリピンの海岸や川沿いの崖などに生える。アシに似るが、葉の表面はやや白っぽくなめらかで、茎は細く長く垂れる。常緑性で、冬は最低3℃を保つとよい。日本で栽培されているのは、大正時代に鈴木吉五郎によって導入された台湾産のものと思われる。しなやかな感じに育てるには明るい日陰に置く。
学名:Miscanthus sinensis
和名:ススキ その他の名前:オバナ、カヤ
科名 / 属名:イネ科 / ススキ属
特徴
ススキは、平地からやや高い山までの、高原、草原、道端、空き地に広く見られます。日当たりのよい場所に群生して草原の主要構成種となり、さまざまな植物が生える礎となります。多数の茎が群がって大きな株となり、頑丈な根を多数周囲に伸ばします。穂は長さ15cm強。穂の銀色に光る毛は芒(のぎ)と呼ばれる部分で、これが風に乗ってタネが飛んでいきます。冬は地上部が枯れますが、霜がきれいに降りる地域では枯れススキの風情も捨て難いものです。
分布域が広いだけにかなり変化に富んでおり、斑入りや矮性、花期の早晩などを中心に多数の園芸品種があります。
ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具などに見られます。かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場(かやば)と呼ばれるススキを採集するための場所がありました。萱場では定期的にススキが刈られるためにほかの植物が生育する環境が保たれ、植物の種類が多かったのですが、ススキで屋根をふくことがほとんどなくなった現在では放棄されたために、草原性の植物には絶滅危惧種になっているものが多数あります。葉の縁は鋭く、触ったまま手を動かすと皮膚を切ってしまうので、手入れをするときは軍手が必須です。また、花粉症のアレルゲン植物の一つなので、イネ科植物のアレルギーをもち、秋に症状が出る人は栽培を避けてください。
種類(原種、園芸品種)
イトススキ
Miscanthus sinensis f. gracillimus
葉が幅5mm前後とたいへん細いススキの品種。草丈は標準的なススキの半分〜2/3ほど。各地のやせた尾根などに見られる。葉が立ち上がり、あまり広がらないのも特徴。一般家庭の庭に植えるなら、このイトススキをすすめる。斑入り(白覆輪)のタイプもあり、これもたいへんよい。
屋久島ススキ
Miscanthus sinensis f. gracillimus Yakushima form
屋久島産といわれるイトススキで、草丈1m前後と特に背が低く、葉の幅も3mmほど。鉢で育てるとさらに小さく、草丈30cm以内に収まる。穂はその分普通のイトススキよりやや貧弱だが、鉢植えには手ごろでよい。
金華山ススキ
Miscanthus sinensis Kinkazan form
牡鹿半島の金華山産といわれる小型でやや葉が細いススキ。イトススキとススキの中間的な印象のもので、イトススキと違って葉が広がり気味となる。
タカノハススキ
Miscanthus sinensis f. zebrinus
古くから栽培される虎斑のススキ。斑は肥料の影響を受けやすく、特にチッ素肥料を施すと斑が現れなくなるので、多肥に注意する。性質は丈夫で普通のススキと変わらない。花の早晩性や、斑の密度の違いなどから単一個体ではないと思われる。
シマススキ
Miscanthus sinensis f. variegates
葉に白い縞斑が入るススキの品種で、古くから栽培されているもののほかに、まれに野外で発見することもある。夏の日ざしにも斑は焼けずにきれいな状態を保つ。
ハチジョウススキ
Miscanthus condensatus(M. sinensis var. condensatus)
日本列島(関東地方以南)、南西諸島、台湾の海岸に見られる。ススキより全体に大きく草丈2m強、葉は厚みと幅があり、裏は白っぽいのが特徴。葉のつけ根に毛がないか、あっても少ない。その年の気候や地域によるが、冬になっても葉が枯れずに残りやすい。ススキの変種とされることもある。
ハチジョウススキ‘コスモポリタン’
Miscanthus condensatus ‘Cosmopolitan’
ハチジョウススキの白覆輪の園芸品種。日本で選別され、アメリカで命名された。斑は派手だが、真夏の直射日光にも負けない強健な美種。
ハチジョウススキ‘キャバレー’
Miscanthus condensatus ‘Cabaret’
ハチジョウススキの白中斑の園芸品種。日本で選別され、アメリカで命名された。斑は派手だが、真夏の直射日光にも負けない強健な美種。
オギ
Miscanthus sacchariflorus
ロシア、朝鮮半島、中国中部、日本列島の河川敷などの湿った草原に見られる。ススキより大きく、草丈2〜3m弱、葉の幅も広く、穂もボリュームがある。根茎は長く這って茎はまばらに立ち、株立ちにはならない。また、ススキは毛(芒)が黄色みを帯びているのに対し、オギは純白である点が異なる。
カリヤス
Miscanthus tinctorius
本州(東北南部〜近畿北部)の山地の草原や林縁に見られる。ススキに似た姿だが草丈50〜100cmと低い。また、8月から10月に出る穂は枝(総と呼ばれる)の数が5本前後でススキより少なく、毛(芒)がないので見た目がかなり異なる。葉の裏に毛がないのも特徴。似たものにカリヤスモドキがあるが、葉の裏に毛があり、穂に毛(芒)があるので見分けがつく。
イタチガヤ(ソビ、紀州オギ)
Pogonatherum crinitum
アジアの熱帯から亜熱帯地域、パキスタン、アラビア、オーストラリア(クイーンズランド)の湿った山の斜面や道端などに見られる。日本では近畿地方以西と南西諸島に分布する。草丈15〜30cmで、8月から10月に麦の穂をごく小さくしたような黄土色の穂を枝先につける。寄せ植えの添えに好適。
オオイタチガヤ(姫竹、黒軸カリヤス、黒軸姫笹、姫笹)
Pogonatherum paniceum
アジアの熱帯から亜熱帯地域、パキスタン、アラビア、オーストラリア(クイーンズランド)の道端や山の斜面などに見られる。イタチガヤより大型で草丈30〜60cm、多数の枝を出し、タケを小さくしたような雰囲気がある。花は5月から6月に開き、短い穂は1か月ほどで散る。耐寒性はあるが、最低3℃を保つとよい。明るい日陰で育てるのが望ましい。斑入りの園芸品種もある。
ヒナヨシ(台湾オギ)
Arundo formosana
西表島、台湾、フィリピンの海岸や川沿いの崖などに生える。アシに似るが、葉の表面はやや白っぽくなめらかで、茎は細く長く垂れる。常緑性で、冬は最低3℃を保つとよい。日本で栽培されているのは、大正時代に鈴木吉五郎によって導入された台湾産のものと思われる。しなやかな感じに育てるには明るい日陰に置く。
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玲儿
2017年09月21日
モウセンゴケ(ドロセラ)の仲間の基本情報
学名:Drosera
和名:モウセンゴケ その他の名前:ドロセラ
科名 / 属名:モウセンゴケ科 / モウセンゴケ属(ドロセラ属)
特徴
モウセンゴケの仲間は、葉の表面に生える繊毛から消化酵素を含む粘液を出し、その粘着力で獲物を捕らえる食虫植物です。獲物を捕らえると養分を消化・吸収するまで落とさないように、葉が巻き込むように曲がります。
モウセンゴケの仲間は全世界に分布し、生態も多種多様です。球根性の種類、ピグミードロセラと呼ばれるごく小型の種類、多年草から一年草の種類まで、さまざまです。
生育型で大きく分けると、冬芽をつくって冬を越す「寒地性」と「温帯性」のものと、冬芽をつくらない「熱帯性」の3つに分けることができます。国内で一般的に流通するのは温帯性のものと熱帯性のものが多く、寒地性のものは暑さに弱いためあまり出回りません。
日本に自生している種類としては、モウセンゴケ、コモウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケ、ナガバノモウセンゴケ、ナガバノイシモチソウ、イシモチソウの6種とその交雑種が知られています。
種類(原種、園芸品種)
アフリカナガバノモウセンゴケ
Drosera capensis
南アフリカ原産の、最も丈夫な種類。赤花種と白花種がある。本来熱帯性だが、軽い霜くらいであれば耐え、宿根する。
イトバモウセンゴケ
Drosera filiformis
北アメリカ原産の温帯種。40cmほどの葉をまっすぐ上に伸ばして捕虫する。花はピンク色。耐寒性もあり丈夫で、冬芽をつくって冬を越す。
サスマタモウセンゴケ
Drosera binata
オーストラリア原産。通常種は葉先が二叉に分かれるが、四叉、八叉、それ以上に分かれる品種もある。熱帯性だが夏の暑さに弱い系統もある。
モウセンゴケ
Drosera rotundifolia
北半球の寒地や高山に広く分布し、いわゆる属の名前の由来になった種類。夏の暑さに弱く、栽培には少し気を使う。
アデレーモウセンゴケ
Drosera adelae
剣状の葉が特徴的な種類で、オーストラリア原産。モウセンゴケの仲間としては珍しく、日当たりの悪い場所でも栽培できる。
クルマバモウセンゴケ
Drosera burmannii
オーストラリアから南アジア原産。モウセンゴケの仲間としては珍しい一年草で、捕虫時の葉の繊毛の動きはゆっくりではあるが目で見てわかる速さで動く。
学名:Drosera
和名:モウセンゴケ その他の名前:ドロセラ
科名 / 属名:モウセンゴケ科 / モウセンゴケ属(ドロセラ属)
特徴
モウセンゴケの仲間は、葉の表面に生える繊毛から消化酵素を含む粘液を出し、その粘着力で獲物を捕らえる食虫植物です。獲物を捕らえると養分を消化・吸収するまで落とさないように、葉が巻き込むように曲がります。
モウセンゴケの仲間は全世界に分布し、生態も多種多様です。球根性の種類、ピグミードロセラと呼ばれるごく小型の種類、多年草から一年草の種類まで、さまざまです。
生育型で大きく分けると、冬芽をつくって冬を越す「寒地性」と「温帯性」のものと、冬芽をつくらない「熱帯性」の3つに分けることができます。国内で一般的に流通するのは温帯性のものと熱帯性のものが多く、寒地性のものは暑さに弱いためあまり出回りません。
日本に自生している種類としては、モウセンゴケ、コモウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケ、ナガバノモウセンゴケ、ナガバノイシモチソウ、イシモチソウの6種とその交雑種が知られています。
種類(原種、園芸品種)
アフリカナガバノモウセンゴケ
Drosera capensis
南アフリカ原産の、最も丈夫な種類。赤花種と白花種がある。本来熱帯性だが、軽い霜くらいであれば耐え、宿根する。
イトバモウセンゴケ
Drosera filiformis
北アメリカ原産の温帯種。40cmほどの葉をまっすぐ上に伸ばして捕虫する。花はピンク色。耐寒性もあり丈夫で、冬芽をつくって冬を越す。
サスマタモウセンゴケ
Drosera binata
オーストラリア原産。通常種は葉先が二叉に分かれるが、四叉、八叉、それ以上に分かれる品種もある。熱帯性だが夏の暑さに弱い系統もある。
モウセンゴケ
Drosera rotundifolia
北半球の寒地や高山に広く分布し、いわゆる属の名前の由来になった種類。夏の暑さに弱く、栽培には少し気を使う。
アデレーモウセンゴケ
Drosera adelae
剣状の葉が特徴的な種類で、オーストラリア原産。モウセンゴケの仲間としては珍しく、日当たりの悪い場所でも栽培できる。
クルマバモウセンゴケ
Drosera burmannii
オーストラリアから南アジア原産。モウセンゴケの仲間としては珍しい一年草で、捕虫時の葉の繊毛の動きはゆっくりではあるが目で見てわかる速さで動く。
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玲儿
2017年09月21日
ハエトリグサの基本情報
学名:Dionaea muscipula
和名:ハエトリグサ(蠅捕草) その他の名前:ハエトリソウ、ハエジゴク、ディオネア
科名 / 属名:モウセンゴケ科 / ハエトリグサ属(ディオネア属)
特徴
食虫植物と聞いて真っ先に思い浮かぶのがこのハエトリグサではないでしょうか。4枚から10数枚の葉をロゼット状につけ、細長い軍配形の葉柄の先に捕虫葉と呼ばれる二枚貝のような形の葉を広げます。捕虫葉の内側には片側に3本ずつ、感覚毛と呼ばれるセンサーが生えており、獲物がこのセンサーに短時間で2回以上触れると二枚貝状の葉が素早く閉じ、獲物を捕まえます。
触って葉を動かすのは楽しいものですが、それぞれの葉が開いたり閉じたりできるのはせいぜい4~5回です。むやみに触って動かすと株が疲れて弱ってしまうので注意しましょう。
株の形状により2系統に大別され、葉が上向きに立ち上がって展開するものは「エレクタ系」、葉が地面に張りつくように平たく展開するものは「ロゼット系」と呼ばれます。そのほか、葉の縁の突起の形や葉の色合いに品種の差や個体差があり、好みの株を選んで育てる楽しみがあります。
一般的に、春から夏にかけて鉢植えとして流通します。
種類(原種、園芸品種)
‘赤い竜’
Dionaea muscipula ‘Akai Ryu’
株全体が赤く色づく品種。
‘デンテート・トラップス’
Dionaea muscipula ‘Dentate Traps’
捕虫葉の縁の突起が三角山状になる品種。
‘ソウトゥース’
Dionaea muscipula ‘Sawtooth’
「ノコギリの歯」の意味で、捕虫葉の縁の突起がノコギリの歯のような細かいギザギザになるもの。
学名:Dionaea muscipula
和名:ハエトリグサ(蠅捕草) その他の名前:ハエトリソウ、ハエジゴク、ディオネア
科名 / 属名:モウセンゴケ科 / ハエトリグサ属(ディオネア属)
特徴
食虫植物と聞いて真っ先に思い浮かぶのがこのハエトリグサではないでしょうか。4枚から10数枚の葉をロゼット状につけ、細長い軍配形の葉柄の先に捕虫葉と呼ばれる二枚貝のような形の葉を広げます。捕虫葉の内側には片側に3本ずつ、感覚毛と呼ばれるセンサーが生えており、獲物がこのセンサーに短時間で2回以上触れると二枚貝状の葉が素早く閉じ、獲物を捕まえます。
触って葉を動かすのは楽しいものですが、それぞれの葉が開いたり閉じたりできるのはせいぜい4~5回です。むやみに触って動かすと株が疲れて弱ってしまうので注意しましょう。
株の形状により2系統に大別され、葉が上向きに立ち上がって展開するものは「エレクタ系」、葉が地面に張りつくように平たく展開するものは「ロゼット系」と呼ばれます。そのほか、葉の縁の突起の形や葉の色合いに品種の差や個体差があり、好みの株を選んで育てる楽しみがあります。
一般的に、春から夏にかけて鉢植えとして流通します。
種類(原種、園芸品種)
‘赤い竜’
Dionaea muscipula ‘Akai Ryu’
株全体が赤く色づく品種。
‘デンテート・トラップス’
Dionaea muscipula ‘Dentate Traps’
捕虫葉の縁の突起が三角山状になる品種。
‘ソウトゥース’
Dionaea muscipula ‘Sawtooth’
「ノコギリの歯」の意味で、捕虫葉の縁の突起がノコギリの歯のような細かいギザギザになるもの。
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文章
玲儿
2017年09月21日
ハエトリグサの基本情報
学名:Dionaea muscipula
和名:ハエトリグサ(蠅捕草) その他の名前:ハエトリソウ、ハエジゴク、ディオネア
科名 / 属名:モウセンゴケ科 / ハエトリグサ属(ディオネア属)
特徴
食虫植物と聞いて真っ先に思い浮かぶのがこのハエトリグサではないでしょうか。4枚から10数枚の葉をロゼット状につけ、細長い軍配形の葉柄の先に捕虫葉と呼ばれる二枚貝のような形の葉を広げます。捕虫葉の内側には片側に3本ずつ、感覚毛と呼ばれるセンサーが生えており、獲物がこのセンサーに短時間で2回以上触れると二枚貝状の葉が素早く閉じ、獲物を捕まえます。
触って葉を動かすのは楽しいものですが、それぞれの葉が開いたり閉じたりできるのはせいぜい4~5回です。むやみに触って動かすと株が疲れて弱ってしまうので注意しましょう。
株の形状により2系統に大別され、葉が上向きに立ち上がって展開するものは「エレクタ系」、葉が地面に張りつくように平たく展開するものは「ロゼット系」と呼ばれます。そのほか、葉の縁の突起の形や葉の色合いに品種の差や個体差があり、好みの株を選んで育てる楽しみがあります。
一般的に、春から夏にかけて鉢植えとして流通します。
種類(原種、園芸品種)
‘赤い竜’
Dionaea muscipula ‘Akai Ryu’
株全体が赤く色づく品種。
‘デンテート・トラップス’
Dionaea muscipula ‘Dentate Traps’
捕虫葉の縁の突起が三角山状になる品種。
‘ソウトゥース’
Dionaea muscipula ‘Sawtooth’
「ノコギリの歯」の意味で、捕虫葉の縁の突起がノコギリの歯のような細かいギザギザになるもの。
学名:Dionaea muscipula
和名:ハエトリグサ(蠅捕草) その他の名前:ハエトリソウ、ハエジゴク、ディオネア
科名 / 属名:モウセンゴケ科 / ハエトリグサ属(ディオネア属)
特徴
食虫植物と聞いて真っ先に思い浮かぶのがこのハエトリグサではないでしょうか。4枚から10数枚の葉をロゼット状につけ、細長い軍配形の葉柄の先に捕虫葉と呼ばれる二枚貝のような形の葉を広げます。捕虫葉の内側には片側に3本ずつ、感覚毛と呼ばれるセンサーが生えており、獲物がこのセンサーに短時間で2回以上触れると二枚貝状の葉が素早く閉じ、獲物を捕まえます。
触って葉を動かすのは楽しいものですが、それぞれの葉が開いたり閉じたりできるのはせいぜい4~5回です。むやみに触って動かすと株が疲れて弱ってしまうので注意しましょう。
株の形状により2系統に大別され、葉が上向きに立ち上がって展開するものは「エレクタ系」、葉が地面に張りつくように平たく展開するものは「ロゼット系」と呼ばれます。そのほか、葉の縁の突起の形や葉の色合いに品種の差や個体差があり、好みの株を選んで育てる楽しみがあります。
一般的に、春から夏にかけて鉢植えとして流通します。
種類(原種、園芸品種)
‘赤い竜’
Dionaea muscipula ‘Akai Ryu’
株全体が赤く色づく品種。
‘デンテート・トラップス’
Dionaea muscipula ‘Dentate Traps’
捕虫葉の縁の突起が三角山状になる品種。
‘ソウトゥース’
Dionaea muscipula ‘Sawtooth’
「ノコギリの歯」の意味で、捕虫葉の縁の突起がノコギリの歯のような細かいギザギザになるもの。
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