文章
玲儿
2017年08月24日
花かんざしの基本情報
学名:Rhodanthe anthemoides
科名 / 属名:キク科 / ローダンテ属
特徴
「花かんざし」は、かさかさとしたかわいらしい花が株一面に咲き、冬から春のコンテナの寄せ植えなどに多く利用されます。花は各枝先に1輪ずつですが、よく枝分かれするので、5月ごろまで次々と咲き続けます。花色は白だけで、花径は2cmくらい、夜間は閉じます。温室栽培の鉢花は12月ごろから出回ります。
「花かんざし」は流通名で、学名はローダンテ・アンテモイデス(Rhodanthe anthemoides)です。かつてはヘリクリサムやヘリプテルムの一種とされたこともありますが、現在はローダンテ属に分類されています。‘ペーパー・カスケード’として流通するものもあり、同様に利用されます。
まぎらわしいのですが、和名をハナカンザシという植物は「花かんざし」とは別種で、切り花でよく利用されるクロロセファラ種(R. chlorocephala ssp. rosea、Acroclinium roseum)です。また、和名をヒロハノハナカンザシという植物は、一般に「ローダンセ」と呼ばれるマングレシー種(R. manglesii)です。これらは、かつてはヘリプテルム属(Helipterum)に分類されていました。どちらも温室栽培の一年草で、草丈40~60cm、花径は3cmくらい、花色はローズ色、ピンク色、白があります。一方の「花かんざし」や‘ペーパー・カスケード’は多年草で、花色は白だけです。
いずれも、ドライフラワーとしておなじみです。
種類(原種、園芸品種)
花かんざし
Rhodanthe anthemoides
「花かんざし」は流通名。この名前で出回っているものはアンテモイデス種。和名ハナカンザシという植物は別種。
‘ペーパー・カスケード’
Rhodanthe anthemoides ‘Paper Cascade’
「花かんざし」と同種と思われるもので、やや晩生。茎が少し長く伸び、花弁が少しとがっている。
ヒロハノハナカンザシ
Rhodanthe manglesii
一年草で、「ローダンセ」の名前で一般に流通している。花色はローズ色と白がある。切り花の利用が多い。
学名:Rhodanthe anthemoides
科名 / 属名:キク科 / ローダンテ属
特徴
「花かんざし」は、かさかさとしたかわいらしい花が株一面に咲き、冬から春のコンテナの寄せ植えなどに多く利用されます。花は各枝先に1輪ずつですが、よく枝分かれするので、5月ごろまで次々と咲き続けます。花色は白だけで、花径は2cmくらい、夜間は閉じます。温室栽培の鉢花は12月ごろから出回ります。
「花かんざし」は流通名で、学名はローダンテ・アンテモイデス(Rhodanthe anthemoides)です。かつてはヘリクリサムやヘリプテルムの一種とされたこともありますが、現在はローダンテ属に分類されています。‘ペーパー・カスケード’として流通するものもあり、同様に利用されます。
まぎらわしいのですが、和名をハナカンザシという植物は「花かんざし」とは別種で、切り花でよく利用されるクロロセファラ種(R. chlorocephala ssp. rosea、Acroclinium roseum)です。また、和名をヒロハノハナカンザシという植物は、一般に「ローダンセ」と呼ばれるマングレシー種(R. manglesii)です。これらは、かつてはヘリプテルム属(Helipterum)に分類されていました。どちらも温室栽培の一年草で、草丈40~60cm、花径は3cmくらい、花色はローズ色、ピンク色、白があります。一方の「花かんざし」や‘ペーパー・カスケード’は多年草で、花色は白だけです。
いずれも、ドライフラワーとしておなじみです。
種類(原種、園芸品種)
花かんざし
Rhodanthe anthemoides
「花かんざし」は流通名。この名前で出回っているものはアンテモイデス種。和名ハナカンザシという植物は別種。
‘ペーパー・カスケード’
Rhodanthe anthemoides ‘Paper Cascade’
「花かんざし」と同種と思われるもので、やや晩生。茎が少し長く伸び、花弁が少しとがっている。
ヒロハノハナカンザシ
Rhodanthe manglesii
一年草で、「ローダンセ」の名前で一般に流通している。花色はローズ色と白がある。切り花の利用が多い。
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玲儿
2017年08月24日
ハゲイトウの基本情報
学名:Amaranthus tricolor
和名:ハゲイトウ その他の名前:葉鶏頭、雁来紅(がんらいこう)
科名 / 属名:ヒユ科 / ヒユ属(アマランサス属)
特徴
ハゲイトウは、秋花壇を彩る葉の強烈な色合いが魅力の一年草です。葉色は秋の深まりとともにいちだんと色が冴えてきます。変化に富んだ動きの感じられるダイナミックな草姿がひときわ目立ち、秋の風景を演出するには好適な材料です。名前は「葉が美しいケイトウ」の意味です。花は葉のつけ根に固まって咲き、葉に隠れてほとんど目につきません。花を観賞するケイトウ属(Celosia)とは属が異なります。
ハゲイトウにはいくつかの品種があり、大別すると、葉が緋赤や黄の単色のものと、赤、橙色、黄の複色になるタイプがあります。赤系は芽生えのときから葉が赤紫色で、8月ごろから新葉が赤く色づきます。黄色や複色のタイプは、最初のうちは緑葉で、中間もあります。「パレード混合」「クオドリーカラー混合」など、葉色が異なる品種が混合されたタネが多く流通しています。
変種のヤナギバケイトウ(Amaranthus tricolor var. salicifolius)は、細長い葉でだいぶ印象が異なります。ハゲイトウの変種にヒユ(A. tricolor var. mangostanus、別名ヒユナ)があり、古くから食用に栽培されています。
種類(原種、園芸品種)
‘アーリー・スプレンダー’
Amaranthus tricolor ‘Early Splendor’
葉は鮮やかな緋赤色で迫力がある。
‘イエロー・スプレンダー’
Amaranthus tricolor ‘Yellow Splendor’
葉は黄色で明るい雰囲気。赤系の品種と組み合わせると、お互いが引き立つ。
‘トリカラー・パーフェクタ’
Amaranthus tricolor ‘Tricolor Perfecta’
秋に色づくと葉の赤、黄、緑のコントラストがはっきりする。色づくまでは緑色っぽい。
‘イルミネーション’
Amaranthus tricolor ‘Illumination’
葉の赤や黄色が鮮明で、色の変化も楽しめる。
‘カーニバル’
Amaranthus tricolor ‘Carnival’
葉は朱色から黄色のやわらかな色合いで深みが感じられる。
‘ドワーフ・フォンテン’
Amaranthus tricolor var. salicifolius ‘Dwarf Fountain’
ヤナギバケイトウの矮性品種で、葉は赤く色づく。
学名:Amaranthus tricolor
和名:ハゲイトウ その他の名前:葉鶏頭、雁来紅(がんらいこう)
科名 / 属名:ヒユ科 / ヒユ属(アマランサス属)
特徴
ハゲイトウは、秋花壇を彩る葉の強烈な色合いが魅力の一年草です。葉色は秋の深まりとともにいちだんと色が冴えてきます。変化に富んだ動きの感じられるダイナミックな草姿がひときわ目立ち、秋の風景を演出するには好適な材料です。名前は「葉が美しいケイトウ」の意味です。花は葉のつけ根に固まって咲き、葉に隠れてほとんど目につきません。花を観賞するケイトウ属(Celosia)とは属が異なります。
ハゲイトウにはいくつかの品種があり、大別すると、葉が緋赤や黄の単色のものと、赤、橙色、黄の複色になるタイプがあります。赤系は芽生えのときから葉が赤紫色で、8月ごろから新葉が赤く色づきます。黄色や複色のタイプは、最初のうちは緑葉で、中間もあります。「パレード混合」「クオドリーカラー混合」など、葉色が異なる品種が混合されたタネが多く流通しています。
変種のヤナギバケイトウ(Amaranthus tricolor var. salicifolius)は、細長い葉でだいぶ印象が異なります。ハゲイトウの変種にヒユ(A. tricolor var. mangostanus、別名ヒユナ)があり、古くから食用に栽培されています。
種類(原種、園芸品種)
‘アーリー・スプレンダー’
Amaranthus tricolor ‘Early Splendor’
葉は鮮やかな緋赤色で迫力がある。
‘イエロー・スプレンダー’
Amaranthus tricolor ‘Yellow Splendor’
葉は黄色で明るい雰囲気。赤系の品種と組み合わせると、お互いが引き立つ。
‘トリカラー・パーフェクタ’
Amaranthus tricolor ‘Tricolor Perfecta’
秋に色づくと葉の赤、黄、緑のコントラストがはっきりする。色づくまでは緑色っぽい。
‘イルミネーション’
Amaranthus tricolor ‘Illumination’
葉の赤や黄色が鮮明で、色の変化も楽しめる。
‘カーニバル’
Amaranthus tricolor ‘Carnival’
葉は朱色から黄色のやわらかな色合いで深みが感じられる。
‘ドワーフ・フォンテン’
Amaranthus tricolor var. salicifolius ‘Dwarf Fountain’
ヤナギバケイトウの矮性品種で、葉は赤く色づく。
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玲儿
2017年08月24日
ノコンギクの基本情報
学名:Aster microcephalus var. ovatus
和名:ノコンギク(野紺菊) その他の名前:野菊
科名 / 属名:キク科 / シオン属(アスター属)
特徴
ノコンギクは、日本各地の低地から高原までの草原に広く見られる多年草です。いわゆる「野菊」を代表する植物の一つです。茎はまっすぐ、あるいはほかの植物に寄りかかりながら斜めに伸び、地下に細長い地下茎を多数伸ばしてふえていきます。葉は卵形から狭卵形が多く、葉の基部はくさび形で、ごく短い葉柄があります。
コンギク(Aster microcephalus var. ovatus‘Hortensis’)はノコンギクに似ていますが、葉がやや細長く花は濃い紫色をしています。しばしばこの本種が「ノコンギク」の名で流通しています。
センボンギク(A. microcephalus var. microcephalus)は谷川の増水時には水没するような川岸に生える変種で、葉が非常に細く3~5mmのものです。同じような場所に生え、同様に葉が細長く幅が1cm強のものがタニガワコンギク(A. microcephalus var. ripensis)と呼ばれます。ホソバコンギク(A. microcephalus var. angustifolius)はノコンギクに似ていますが、葉の幅が狭いものです。この3つの変種には中間型が多く、区別しない見解もあります。ハマコンギク(エノシマヨメナA. microcephalus var. littoricola)は海岸近くに生える変種で、葉の幅が広く、厚みがあり、光沢があります。草丈もノコンギクより低めです。
種類(原種、園芸品種)
アキバギク
Aster sugimotoi
アキハギク、キヨスミギクともいう。ノコンギクに似ているが、はっきりした葉柄がある点で区別できる。
‘清澄’(きよすみ)
Aster ‘Kiyosumi’
アキバギク、またはアキバギクとノコンギクの種間雑種。小型に生育させることができる。
チョクザキヨメナ
Aster microcephalus var. ripensis f. tubulosus
オビトケコンギクともいう。舌状花が筒状になる。
‘夕映え’(ゆうばえ)
Aster microcephalus var. ovatus ‘Yubae’
赤紫色の花が咲く園芸品種。
‘桃山’(ももやま)
Aster microcephalus var. ovatus ‘Momoyama’
桃色の花が咲く園芸品種。
シロヨメナ
Aster ageratoides
山地の明るい日陰に見られ、白い花を咲かせる。葉が薄くて色が濃く、先端が鋭くとがり、ごく短い葉柄がある。
タマバシロヨメナ
Aster ageratoides f. ovalifolius
シロヨメナの葉の幅が広いもので、変種とされることもある。
イワバノギク
Aster microcephalus var. lineari-lanceolatus
四国の渓流沿いに見られる葉が細く小型の変種。特に小型のタイプがヤクシマギクやヤクシマコンギクの名でしばしば流通している。
イナカギク(ヤマシロギク)
Aster semiamplexicaulis
シロヨメナによく似ているが、全体に軟らかい毛が生え、葉柄がなく茎を半分ほど取り巻く点で区別できる。主に西日本で見られる。
シラヤマギク
Aster scaber
花が2cm弱で、舌状花の数が少なくてまばらにつき、茎の下の方の葉は長い葉柄があって葉のつけ根は心形である点で区別できる。
ヨメナ
Aster yomena
花の大きさが3cm前後、葉にははっきりとした葉柄があること、冠毛(タンポポの綿毛にあたる部分)がごく短く0.5mmほどであることで区別できる。
カントウヨメナ
Aster microcephalus var. dentatus
主に関東地方で見られる変種で、花がやや小さく、葉がすこし薄くて切れ込みがやや深い点などで区別できる。
学名:Aster microcephalus var. ovatus
和名:ノコンギク(野紺菊) その他の名前:野菊
科名 / 属名:キク科 / シオン属(アスター属)
特徴
ノコンギクは、日本各地の低地から高原までの草原に広く見られる多年草です。いわゆる「野菊」を代表する植物の一つです。茎はまっすぐ、あるいはほかの植物に寄りかかりながら斜めに伸び、地下に細長い地下茎を多数伸ばしてふえていきます。葉は卵形から狭卵形が多く、葉の基部はくさび形で、ごく短い葉柄があります。
コンギク(Aster microcephalus var. ovatus‘Hortensis’)はノコンギクに似ていますが、葉がやや細長く花は濃い紫色をしています。しばしばこの本種が「ノコンギク」の名で流通しています。
センボンギク(A. microcephalus var. microcephalus)は谷川の増水時には水没するような川岸に生える変種で、葉が非常に細く3~5mmのものです。同じような場所に生え、同様に葉が細長く幅が1cm強のものがタニガワコンギク(A. microcephalus var. ripensis)と呼ばれます。ホソバコンギク(A. microcephalus var. angustifolius)はノコンギクに似ていますが、葉の幅が狭いものです。この3つの変種には中間型が多く、区別しない見解もあります。ハマコンギク(エノシマヨメナA. microcephalus var. littoricola)は海岸近くに生える変種で、葉の幅が広く、厚みがあり、光沢があります。草丈もノコンギクより低めです。
種類(原種、園芸品種)
アキバギク
Aster sugimotoi
アキハギク、キヨスミギクともいう。ノコンギクに似ているが、はっきりした葉柄がある点で区別できる。
‘清澄’(きよすみ)
Aster ‘Kiyosumi’
アキバギク、またはアキバギクとノコンギクの種間雑種。小型に生育させることができる。
チョクザキヨメナ
Aster microcephalus var. ripensis f. tubulosus
オビトケコンギクともいう。舌状花が筒状になる。
‘夕映え’(ゆうばえ)
Aster microcephalus var. ovatus ‘Yubae’
赤紫色の花が咲く園芸品種。
‘桃山’(ももやま)
Aster microcephalus var. ovatus ‘Momoyama’
桃色の花が咲く園芸品種。
シロヨメナ
Aster ageratoides
山地の明るい日陰に見られ、白い花を咲かせる。葉が薄くて色が濃く、先端が鋭くとがり、ごく短い葉柄がある。
タマバシロヨメナ
Aster ageratoides f. ovalifolius
シロヨメナの葉の幅が広いもので、変種とされることもある。
イワバノギク
Aster microcephalus var. lineari-lanceolatus
四国の渓流沿いに見られる葉が細く小型の変種。特に小型のタイプがヤクシマギクやヤクシマコンギクの名でしばしば流通している。
イナカギク(ヤマシロギク)
Aster semiamplexicaulis
シロヨメナによく似ているが、全体に軟らかい毛が生え、葉柄がなく茎を半分ほど取り巻く点で区別できる。主に西日本で見られる。
シラヤマギク
Aster scaber
花が2cm弱で、舌状花の数が少なくてまばらにつき、茎の下の方の葉は長い葉柄があって葉のつけ根は心形である点で区別できる。
ヨメナ
Aster yomena
花の大きさが3cm前後、葉にははっきりとした葉柄があること、冠毛(タンポポの綿毛にあたる部分)がごく短く0.5mmほどであることで区別できる。
カントウヨメナ
Aster microcephalus var. dentatus
主に関東地方で見られる変種で、花がやや小さく、葉がすこし薄くて切れ込みがやや深い点などで区別できる。
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玲儿
2017年08月24日
ノゲイトウの基本情報
学名:Celosia argentea
和名:ノゲイトウ(野鶏頭) その他の名前:セロシア
科名 / 属名:ヒユ科 / ケイトウ属(セロシア属)
特徴
ノゲイトウの花色は淡いピンクから濃い赤紫色で、ロウソクの炎のような形をしています。花序は水分が少なくかさかさしており、枝ごと切り取って逆さに吊るしておくだけで、簡単にきれいな色のドライフラワーができ上がります。
ケイトウ属の植物は、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯に30~60種ほどが分布しますが、園芸植物として主に観賞されてきたのは、本種ノゲイトウ(Celosia argentea)とケイトウ(C. cristata)の2種で、ともに高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。
また、ノゲイトウは1m以上の草丈に育ちますが、近年ノゲイトウにそっくりなキャンドル状の花序をもった、コスモシリーズやスパイキーシリーズなど、草丈の低い品種が流通しています。こちらはノゲイトウとは別種の、セロシア・スピカータ(C. spicata)とされています。
ノゲイトウのタネは低温では発芽不良になるので、気温が上がる5月以降にまきましょう。好光性種子なので、覆土は不要です。発芽した苗は本葉2~4枚の小さなうちにポットに鉢上げしましょう。移植が遅れると小苗のうちに花が咲いてしまい、草丈が伸びないので注意が必要です。
種類(原種、園芸品種)
ノゲイトウ‘シャロン’
Celosia argentea ‘Sharon’
薄ピンクの花序は、ノゲイトウのなかでは長めで15cm程度になる。高温期の真夏は、花色が薄くなりやすい。
ノゲイトウ‘ピア’
Celosia argentea ‘Pia’
ロウソクの炎のような、濃い紫の花序が美しい品種。花壇、切り花、ドライフラワーに向く。
セロシア・スピカータ「スパイキー」シリーズ
Celosia spicata Spiky Series
ノゲイトウと同じく、ロウソクの炎のような花序をもつ矮性品種。ピンクと紫の花色がある。
セロシア・スピカータ「コスモ」シリーズ
Celosia spicata Cosmo Series
特に矮性で、草丈は20cm以下。薄黄色、紫、ピンク、サーモン色がありカラフル。
学名:Celosia argentea
和名:ノゲイトウ(野鶏頭) その他の名前:セロシア
科名 / 属名:ヒユ科 / ケイトウ属(セロシア属)
特徴
ノゲイトウの花色は淡いピンクから濃い赤紫色で、ロウソクの炎のような形をしています。花序は水分が少なくかさかさしており、枝ごと切り取って逆さに吊るしておくだけで、簡単にきれいな色のドライフラワーができ上がります。
ケイトウ属の植物は、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯に30~60種ほどが分布しますが、園芸植物として主に観賞されてきたのは、本種ノゲイトウ(Celosia argentea)とケイトウ(C. cristata)の2種で、ともに高温と乾燥に強く、荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。
また、ノゲイトウは1m以上の草丈に育ちますが、近年ノゲイトウにそっくりなキャンドル状の花序をもった、コスモシリーズやスパイキーシリーズなど、草丈の低い品種が流通しています。こちらはノゲイトウとは別種の、セロシア・スピカータ(C. spicata)とされています。
ノゲイトウのタネは低温では発芽不良になるので、気温が上がる5月以降にまきましょう。好光性種子なので、覆土は不要です。発芽した苗は本葉2~4枚の小さなうちにポットに鉢上げしましょう。移植が遅れると小苗のうちに花が咲いてしまい、草丈が伸びないので注意が必要です。
種類(原種、園芸品種)
ノゲイトウ‘シャロン’
Celosia argentea ‘Sharon’
薄ピンクの花序は、ノゲイトウのなかでは長めで15cm程度になる。高温期の真夏は、花色が薄くなりやすい。
ノゲイトウ‘ピア’
Celosia argentea ‘Pia’
ロウソクの炎のような、濃い紫の花序が美しい品種。花壇、切り花、ドライフラワーに向く。
セロシア・スピカータ「スパイキー」シリーズ
Celosia spicata Spiky Series
ノゲイトウと同じく、ロウソクの炎のような花序をもつ矮性品種。ピンクと紫の花色がある。
セロシア・スピカータ「コスモ」シリーズ
Celosia spicata Cosmo Series
特に矮性で、草丈は20cm以下。薄黄色、紫、ピンク、サーモン色がありカラフル。
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玲儿
2017年08月24日
ノアサガオの基本情報
学名:Ipomoea indica
和名:ノアサガオ(野朝顔) その他の名前:宿根アサガオ、琉球アサガオ、西表アサガオ、ケープタウンアサガオ
科名 / 属名:ヒルガオ科 / サツマイモ属
特徴
ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂しています。‘オーシャン・ブルー’が代表的ですが、ピンクや白花も流通しています。昨今の「緑のカーテン」ブームにより、最も注目されている植物の一つで、窓や壁を覆って日ざしを遮り、柔らかな日陰をつくってくれます。
一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。開花期間は長く、霜が降りる11月まで咲き続け、10月上旬ごろに花数が最も多く、美しくなります。3~8個の花を房状につけ、しかも夕方まで咲き続けるので、豪華です。繁殖力もきわめておう盛で、地表面付近からランナーを出し、広がっていきます。
関東地方以西では、冬に茎葉が枯れたら地上部を切ってマルチングか盛り土をしておけば、戸外で冬越しできます。
種類(原種、園芸品種)
‘オーシャン・ブルー’
Ipomoea indica ‘Ocean Blue’
ノアサガオの突然変異種。花色は朝は青紫、夕方になると赤紫に変化する。暖地では簡単な防寒で冬越しする。タネができないので、さし木または茎伏せでふやす。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると葉がうなだれることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意しましょう。
暖地であれば、冬に茎葉が枯れても地下の茎が残ります。霜で傷んだら地上部を刈り取り、マルチングか盛り土をしておくと、戸外で容易に冬越しできます。
水やり
梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかりと水やりをします。特に生育おう盛となる真夏は、庭植えであっても朝夕の水やりが必要となり、土の中に十分しみ込むまで時間をかけて水やりをします。
肥料
元肥として緩効性肥料を用土に混ぜておきます。植えつけ1か月後からは、1㎡当たり30gの化成肥料を2~3週間に1回置き肥し、肥料切れさせないようにします。真夏には毎日水やりを行うようになるので、液体肥料では微量要素が流れ出しやすいため、置き肥のほうがよいでしょう。肥料が切れると、下葉が黄色くなり、花つきも悪くなります。
病気と害虫
害虫:オンシツコナジラミ、ヨトウムシ
8月から10月にかけて、オンシツコナジラミとヨトウムシが発生することがあります。オンシツコナジラミは葉裏につきやすく、これは株を揺すると一斉に飛び立つので、よくわかります。ほうっておくと、排せつ物によりすす病を併発します。ヨトウムシは発生したら捕殺します。
用土(鉢植え)
腐植質に富み、水はけのよい用土が適しています。市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月ごろからポット苗が流通します。成長が早いので時期を急いで植えつける必要はありませんが、苗を入手したらポット内で根詰まりしないうちに速やかに植えつけます。生育がおう盛なため地植えが望ましいですが、できない場合は土がたっぷり入る大型のプランターなどに植えつけます。庭植えの場合、株間は60~90cm、プランターの場合は1株で十分です。
ふやし方
5月から6月と8月下旬から9月に、つるを1節つけて切ってさし木をするか、茎伏せします。地面を這って根を下ろしたつるを掘って鉢上げすることもできます。
主な作業
誘引:支柱やネット、あるいはひもなどにつるを誘引します。手が届く低い位置にある間は、つるがネット全体に行き渡るように、横方向にもこまめに誘引します。
花がら摘み:涼しくなれば花は翌日まで咲いていますが、本来は一日花なので、毎日咲き終わった花を摘み取ります。
枯れ葉取り:黄色くなった枯れ葉は目立つので、適宜取り除きます。
学名:Ipomoea indica
和名:ノアサガオ(野朝顔) その他の名前:宿根アサガオ、琉球アサガオ、西表アサガオ、ケープタウンアサガオ
科名 / 属名:ヒルガオ科 / サツマイモ属
特徴
ノアサガオは熱帯から亜熱帯地域に自生するつる性の多年草で、沖縄では海岸付近に旺盛に繁茂しています。‘オーシャン・ブルー’が代表的ですが、ピンクや白花も流通しています。昨今の「緑のカーテン」ブームにより、最も注目されている植物の一つで、窓や壁を覆って日ざしを遮り、柔らかな日陰をつくってくれます。
一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。開花期間は長く、霜が降りる11月まで咲き続け、10月上旬ごろに花数が最も多く、美しくなります。3~8個の花を房状につけ、しかも夕方まで咲き続けるので、豪華です。繁殖力もきわめておう盛で、地表面付近からランナーを出し、広がっていきます。
関東地方以西では、冬に茎葉が枯れたら地上部を切ってマルチングか盛り土をしておけば、戸外で冬越しできます。
種類(原種、園芸品種)
‘オーシャン・ブルー’
Ipomoea indica ‘Ocean Blue’
ノアサガオの突然変異種。花色は朝は青紫、夕方になると赤紫に変化する。暖地では簡単な防寒で冬越しする。タネができないので、さし木または茎伏せでふやす。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しのよい場所で育てます。真夏に強い西日が当たると葉がうなだれることがありますが、夕方に水やりをすれば回復します。短日植物であるため、夜間に照明が当たらないように注意しましょう。
暖地であれば、冬に茎葉が枯れても地下の茎が残ります。霜で傷んだら地上部を刈り取り、マルチングか盛り土をしておくと、戸外で容易に冬越しできます。
水やり
梅雨明け後は乾きすぎないように、しっかりと水やりをします。特に生育おう盛となる真夏は、庭植えであっても朝夕の水やりが必要となり、土の中に十分しみ込むまで時間をかけて水やりをします。
肥料
元肥として緩効性肥料を用土に混ぜておきます。植えつけ1か月後からは、1㎡当たり30gの化成肥料を2~3週間に1回置き肥し、肥料切れさせないようにします。真夏には毎日水やりを行うようになるので、液体肥料では微量要素が流れ出しやすいため、置き肥のほうがよいでしょう。肥料が切れると、下葉が黄色くなり、花つきも悪くなります。
病気と害虫
害虫:オンシツコナジラミ、ヨトウムシ
8月から10月にかけて、オンシツコナジラミとヨトウムシが発生することがあります。オンシツコナジラミは葉裏につきやすく、これは株を揺すると一斉に飛び立つので、よくわかります。ほうっておくと、排せつ物によりすす病を併発します。ヨトウムシは発生したら捕殺します。
用土(鉢植え)
腐植質に富み、水はけのよい用土が適しています。市販の草花用培養土などを利用し、さらに牛ふん堆肥を1割ほど加えるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月ごろからポット苗が流通します。成長が早いので時期を急いで植えつける必要はありませんが、苗を入手したらポット内で根詰まりしないうちに速やかに植えつけます。生育がおう盛なため地植えが望ましいですが、できない場合は土がたっぷり入る大型のプランターなどに植えつけます。庭植えの場合、株間は60~90cm、プランターの場合は1株で十分です。
ふやし方
5月から6月と8月下旬から9月に、つるを1節つけて切ってさし木をするか、茎伏せします。地面を這って根を下ろしたつるを掘って鉢上げすることもできます。
主な作業
誘引:支柱やネット、あるいはひもなどにつるを誘引します。手が届く低い位置にある間は、つるがネット全体に行き渡るように、横方向にもこまめに誘引します。
花がら摘み:涼しくなれば花は翌日まで咲いていますが、本来は一日花なので、毎日咲き終わった花を摘み取ります。
枯れ葉取り:黄色くなった枯れ葉は目立つので、適宜取り除きます。
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玲儿
2017年08月23日
ニューギニア・インパチェンスの基本情報
学名:Impatiens New Guinea Group
その他の名前:ニューギニア・インパチエンス
科名 / 属名:ツリフネソウ科 / ツリフネソウ属(インパチェンス属)
特徴
ニューギニア・インパチェンスはアフリカホウセンカ(通称インパチェンス)の仲間で、ニューギニアの高冷地に自生する原種をもとに育成された園芸品種グループです。インパチェンスと比べて、株、葉、花ともに大きく、生育おう盛で、エキゾチックな印象です。また、豊富な花色に加え、葉にも黄色の中斑が入る品種があるなど多彩です。かつては、鉢花として出回ることが多かったのですが、最近はポット苗でも流通するようになり、ほかの植物との寄せ植えや庭植えなどで楽しめます。特に、「ファンファーレ」シリーズやドイツで開発された品種は分枝性と花つきがよく、耐暑性もあり、育てやすいです。
自生地では多年草となりますが、耐寒性がないため日本では春まき一年草として扱われます。冬も10℃以上で栽培すれば冬越しできます。生育期を通じて、やや日陰で湿り気のある環境を好みます。
種類(原種、園芸品種)
「ファンファーレ」シリーズ
Impatiens Fanfare Series
柔らかい枝が横へ横へと広がり、鉢からこぼれるように垂れ下がる。ほかの品種よりも日当たりを好み、暑さにも強い。
‘ビジョン・イエロー’
Impatiens ‘Vision Yellow’
珍しい黄花。中輪で、花弁が内側に抱えるように咲く。
‘ボニータ’
Impatiens ‘Bonita’
小型種で、葉も花も小さい。4号鉢程度で育てられる。鮮やかな赤色の花が日陰を明るく演出する。
「ソニック」シリーズ
Impatiens Sonic Series
花径8cmほどの大輪で、花色は鮮やか。生育おう盛で、育てやすい。
学名:Impatiens New Guinea Group
その他の名前:ニューギニア・インパチエンス
科名 / 属名:ツリフネソウ科 / ツリフネソウ属(インパチェンス属)
特徴
ニューギニア・インパチェンスはアフリカホウセンカ(通称インパチェンス)の仲間で、ニューギニアの高冷地に自生する原種をもとに育成された園芸品種グループです。インパチェンスと比べて、株、葉、花ともに大きく、生育おう盛で、エキゾチックな印象です。また、豊富な花色に加え、葉にも黄色の中斑が入る品種があるなど多彩です。かつては、鉢花として出回ることが多かったのですが、最近はポット苗でも流通するようになり、ほかの植物との寄せ植えや庭植えなどで楽しめます。特に、「ファンファーレ」シリーズやドイツで開発された品種は分枝性と花つきがよく、耐暑性もあり、育てやすいです。
自生地では多年草となりますが、耐寒性がないため日本では春まき一年草として扱われます。冬も10℃以上で栽培すれば冬越しできます。生育期を通じて、やや日陰で湿り気のある環境を好みます。
種類(原種、園芸品種)
「ファンファーレ」シリーズ
Impatiens Fanfare Series
柔らかい枝が横へ横へと広がり、鉢からこぼれるように垂れ下がる。ほかの品種よりも日当たりを好み、暑さにも強い。
‘ビジョン・イエロー’
Impatiens ‘Vision Yellow’
珍しい黄花。中輪で、花弁が内側に抱えるように咲く。
‘ボニータ’
Impatiens ‘Bonita’
小型種で、葉も花も小さい。4号鉢程度で育てられる。鮮やかな赤色の花が日陰を明るく演出する。
「ソニック」シリーズ
Impatiens Sonic Series
花径8cmほどの大輪で、花色は鮮やか。生育おう盛で、育てやすい。
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玲儿
2017年08月22日
ニコチアナの基本情報
学名:Nicotiana
和名:ハナタバコ(N. ×sanderae)、キダチタバコ(N. glauca)、宿根タバコ(N. alata)、マルバタバコ(N. rustica)、タバコ(N. tabacum)
科名 / 属名:ナス科 / タバコ属(ニコチアナ属)
特徴
ニコチアナは、ロゼット状の株から花茎を伸ばし、白、赤、ピンク、グリーンなどのカラフルな星形の花を、初夏から秋にかけて咲かせます。
ニコチアナ属の植物は、南アメリカに37種、北アメリカに8種、オセアニアに20種、アフリカに1種が知られる一年草、多年草です。なかでも最もよく知られるのは、葉たばこの原料になる農作物のタバコ(Nicotiana tabacum)ですが、観賞用に主に栽培されるのは、南アメリカ原産の数種を交配してつくられたハナタバコ(N. × sanderae)です。まれに、シルベストリス(N. sylvestris)やハナタバコの交配親である宿根タバコ(N. alata)や、ラングスドルフィー(N. langsdorffii)も栽培されます。
このうち、ハナタバコは秋まき、もしくは春まきの一・二年草ですが、宿根タバコは多年草です。春まきしたものは、秋まきに比べて開花が遅くなりますが、その分遅くまで咲くので、タネまき時期をずらせば、花を長期間楽しむことができます。
種類(原種、園芸品種)
「パフューム」シリーズ
Nicotiana × sanderae Perfume Series
草丈40〜50cm。耐病性に優れるシリーズ。赤、白、紫、緑色など、8色がそろう。
‘ライムグリーン’
Nicotiana × sanderae ‘Lime Green’
さわやかな黄緑色の花を咲かせる。寄せ植えに使うと、まわりの植物を引き立てる。草丈は50〜60cm。
「ウィスパー」シリーズ
Nicotiana × sanderae Whisper Series
草丈90cmになる高性品種。小輪多花性で3色のシリーズ。
宿根タバコ
Nicotiana alata
白い花を咲かせる多年草。草丈1m。本種とフォルゲチアナ(N. forgetiana)、ラングスドルフィー(N. langsdorffii)とが交配され、ハナタバコ(N. × sanderae)がつくられた。
学名:Nicotiana
和名:ハナタバコ(N. ×sanderae)、キダチタバコ(N. glauca)、宿根タバコ(N. alata)、マルバタバコ(N. rustica)、タバコ(N. tabacum)
科名 / 属名:ナス科 / タバコ属(ニコチアナ属)
特徴
ニコチアナは、ロゼット状の株から花茎を伸ばし、白、赤、ピンク、グリーンなどのカラフルな星形の花を、初夏から秋にかけて咲かせます。
ニコチアナ属の植物は、南アメリカに37種、北アメリカに8種、オセアニアに20種、アフリカに1種が知られる一年草、多年草です。なかでも最もよく知られるのは、葉たばこの原料になる農作物のタバコ(Nicotiana tabacum)ですが、観賞用に主に栽培されるのは、南アメリカ原産の数種を交配してつくられたハナタバコ(N. × sanderae)です。まれに、シルベストリス(N. sylvestris)やハナタバコの交配親である宿根タバコ(N. alata)や、ラングスドルフィー(N. langsdorffii)も栽培されます。
このうち、ハナタバコは秋まき、もしくは春まきの一・二年草ですが、宿根タバコは多年草です。春まきしたものは、秋まきに比べて開花が遅くなりますが、その分遅くまで咲くので、タネまき時期をずらせば、花を長期間楽しむことができます。
種類(原種、園芸品種)
「パフューム」シリーズ
Nicotiana × sanderae Perfume Series
草丈40〜50cm。耐病性に優れるシリーズ。赤、白、紫、緑色など、8色がそろう。
‘ライムグリーン’
Nicotiana × sanderae ‘Lime Green’
さわやかな黄緑色の花を咲かせる。寄せ植えに使うと、まわりの植物を引き立てる。草丈は50〜60cm。
「ウィスパー」シリーズ
Nicotiana × sanderae Whisper Series
草丈90cmになる高性品種。小輪多花性で3色のシリーズ。
宿根タバコ
Nicotiana alata
白い花を咲かせる多年草。草丈1m。本種とフォルゲチアナ(N. forgetiana)、ラングスドルフィー(N. langsdorffii)とが交配され、ハナタバコ(N. × sanderae)がつくられた。
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玲儿
2017年08月22日
学名:Nigella
和名:クロタネソウ(黒種草)
科名 / 属名:キンポウゲ科 / クロタネソウ属
特徴
クロタネソウ属は、地中海沿岸から西アジアに分布する一年草で、16種があります。白や青、紫紅色の花弁のように見える部分は萼片で、苞と呼ばれる糸状の葉が花を包むように覆っています。本当の花弁は退化していて目立ちませんが、八重咲きの品種では花弁が萼片のように発達しています。一般に親しまれる種は、南ヨーロッパ原産のクロタネソウ(Nigella damascena)です。秋まき一年草で、花壇植えや切り花として利用されています。花後にできる果実は大きく発達し、このころに収穫して風通しのよい日陰に吊るして乾燥させれば、ドライフラワーになります。また、果実には多くのタネが入っていて、バニラのような芳香があります。こぼれダネでもよくふえます。インドでカレーのスパイスとして利用される種はニゲラ・サティバ(N. sativa)で、ブラッククミンと呼ばれていますが、日本ではほとんど栽培されていません。
種類(原種、園芸品種)
‘ペルシャン・ジュエル’
Nigella damascena ‘Persian Jewel’
混合種子で販売される。白や青やピンク色の八重咲きの花が咲く。
‘ブルー・イスタンブール’
Nigella damascena ‘Blue Istanbul‘
草丈約100cm。花径6cmほどの一重咲きで、青紫色の花が咲く。花もちがよいので、切り花にも向く。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
水はけのよい日なたが適しています。
水やり
鉢植えでは、鉢土の表面がよく乾くのを待って、たっぷり水やりします。過湿にすると軟弱になります。庭植えでは、根がよく張ったあとは、特に乾燥しないかぎり不要です。
肥料
用土に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ、ポットでの育苗中には緩効性化成肥料または液体肥料を定期的に追肥します。花壇にも元肥は混ぜますが、植えつけてからの追肥は不要です。肥料が多いと軟弱に育って倒れやすくなるので、規定量よりやや少なめがよいでしょう。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春から秋を通して、茎や葉に3mmほどのアブラムシが群生して、生育を阻害します。早期に発見し、駆除しましょう。数が少ないうちならつぶして退治できます。風通しが悪いときやチッ素過多のときによく発生するので、置き場や肥料にも注意します。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石2の割合で配合したものがよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
秋にタネをポットにまいて育てた苗は、10月上旬から11月下旬に大きく育ったら花壇やコンテナに植えつけます。しかし、まだ根鉢のまわりの土がくずれるような若い苗であれば、引き続き鉢増しをしながら育苗して、3月中旬から4月下旬に植えつけます。花壇にタネを直まきすることもできます。
ふやし方
タネまき:タネでふやします。9月上旬から10月下旬に、直まきするかポットにまきます。光が当たっていると発芽しにくい暗発芽種子なので、十分に覆土をします。
主な作業
植えつけ後は、放任できます。花がら摘みも特に必要ありません。
和名:クロタネソウ(黒種草)
科名 / 属名:キンポウゲ科 / クロタネソウ属
特徴
クロタネソウ属は、地中海沿岸から西アジアに分布する一年草で、16種があります。白や青、紫紅色の花弁のように見える部分は萼片で、苞と呼ばれる糸状の葉が花を包むように覆っています。本当の花弁は退化していて目立ちませんが、八重咲きの品種では花弁が萼片のように発達しています。一般に親しまれる種は、南ヨーロッパ原産のクロタネソウ(Nigella damascena)です。秋まき一年草で、花壇植えや切り花として利用されています。花後にできる果実は大きく発達し、このころに収穫して風通しのよい日陰に吊るして乾燥させれば、ドライフラワーになります。また、果実には多くのタネが入っていて、バニラのような芳香があります。こぼれダネでもよくふえます。インドでカレーのスパイスとして利用される種はニゲラ・サティバ(N. sativa)で、ブラッククミンと呼ばれていますが、日本ではほとんど栽培されていません。
種類(原種、園芸品種)
‘ペルシャン・ジュエル’
Nigella damascena ‘Persian Jewel’
混合種子で販売される。白や青やピンク色の八重咲きの花が咲く。
‘ブルー・イスタンブール’
Nigella damascena ‘Blue Istanbul‘
草丈約100cm。花径6cmほどの一重咲きで、青紫色の花が咲く。花もちがよいので、切り花にも向く。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
水はけのよい日なたが適しています。
水やり
鉢植えでは、鉢土の表面がよく乾くのを待って、たっぷり水やりします。過湿にすると軟弱になります。庭植えでは、根がよく張ったあとは、特に乾燥しないかぎり不要です。
肥料
用土に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ、ポットでの育苗中には緩効性化成肥料または液体肥料を定期的に追肥します。花壇にも元肥は混ぜますが、植えつけてからの追肥は不要です。肥料が多いと軟弱に育って倒れやすくなるので、規定量よりやや少なめがよいでしょう。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春から秋を通して、茎や葉に3mmほどのアブラムシが群生して、生育を阻害します。早期に発見し、駆除しましょう。数が少ないうちならつぶして退治できます。風通しが悪いときやチッ素過多のときによく発生するので、置き場や肥料にも注意します。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石2の割合で配合したものがよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
秋にタネをポットにまいて育てた苗は、10月上旬から11月下旬に大きく育ったら花壇やコンテナに植えつけます。しかし、まだ根鉢のまわりの土がくずれるような若い苗であれば、引き続き鉢増しをしながら育苗して、3月中旬から4月下旬に植えつけます。花壇にタネを直まきすることもできます。
ふやし方
タネまき:タネでふやします。9月上旬から10月下旬に、直まきするかポットにまきます。光が当たっていると発芽しにくい暗発芽種子なので、十分に覆土をします。
主な作業
植えつけ後は、放任できます。花がら摘みも特に必要ありません。
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玲儿
2017年08月22日
トルコギキョウの基本情報
学名:Eustoma
和名:トルコギキョウ その他の名前:リシアンサス、ユーストマ
科名 / 属名:リンドウ科 / トルコギキョウ属(ユーストマ属)
特徴
トルコギキョウはその和名から、キキョウ科の植物だと誤解されることがよくありますが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部の平原や河口に、2~3種が広く分布しているリンドウ科の植物です。
原産地から遠く離れた日本に昭和10年代に導入されてから著しく品種改良が進みました。原種は一重咲きの可憐な薄紫から紫の花ですが、昭和50年代にピンクの花色が登場したのを皮切りに、八重咲き、大輪、小輪、クリーム色、そして緑や茶色、複色と、非常にバリエーション豊かな品種がつくり出されました。多くは切り花として流通しますが、一部、鉢物として、草丈の低い品種が流通します。
トルコギキョウのタネはほこりのように小さいので、ピートモスを主体とした粒子の細かいタネまき用の土にまいたあとは覆土せず、乾かさないためとタネが流れないようにするために、底面給水で育てましょう。本葉が4枚になったらポリポットに鉢上げし、春までフレームなどの中で防寒して冬越しさせます。その後、大きな鉢や花壇に植えつけて育てます。ポット苗を移植する際は、根鉢をくずさないで植えつけるのがポイントです。植えつけ後は、たっぷり水を与えて活着を促しましょう。
種類(原種、園芸品種)
「エクローサ」シリーズ
Eustoma Exrosa Series
近年特に好まれる八重咲きの先駆けとなった、切り花用のシリーズ。毎年多くの品種がつくり出されているが、いつまでも好まれるロングセラー。
「シャララ」シリーズ
Eustoma Sha-la-la Series
通常、茎が太く、剛直になるように改良されているトルコギキョウのなかでは珍しい、茎が細くしなやかなシリーズ。ブルーとピンクの2色がある。 「トム・サム」シリーズ
Eustoma Tom Thumb Series
草丈15〜25cm程度の鉢植え用品種。開花株は少し乾かし気味に管理し、花弁に水をかけないよう注意する。
学名:Eustoma
和名:トルコギキョウ その他の名前:リシアンサス、ユーストマ
科名 / 属名:リンドウ科 / トルコギキョウ属(ユーストマ属)
特徴
トルコギキョウはその和名から、キキョウ科の植物だと誤解されることがよくありますが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部の平原や河口に、2~3種が広く分布しているリンドウ科の植物です。
原産地から遠く離れた日本に昭和10年代に導入されてから著しく品種改良が進みました。原種は一重咲きの可憐な薄紫から紫の花ですが、昭和50年代にピンクの花色が登場したのを皮切りに、八重咲き、大輪、小輪、クリーム色、そして緑や茶色、複色と、非常にバリエーション豊かな品種がつくり出されました。多くは切り花として流通しますが、一部、鉢物として、草丈の低い品種が流通します。
トルコギキョウのタネはほこりのように小さいので、ピートモスを主体とした粒子の細かいタネまき用の土にまいたあとは覆土せず、乾かさないためとタネが流れないようにするために、底面給水で育てましょう。本葉が4枚になったらポリポットに鉢上げし、春までフレームなどの中で防寒して冬越しさせます。その後、大きな鉢や花壇に植えつけて育てます。ポット苗を移植する際は、根鉢をくずさないで植えつけるのがポイントです。植えつけ後は、たっぷり水を与えて活着を促しましょう。
種類(原種、園芸品種)
「エクローサ」シリーズ
Eustoma Exrosa Series
近年特に好まれる八重咲きの先駆けとなった、切り花用のシリーズ。毎年多くの品種がつくり出されているが、いつまでも好まれるロングセラー。
「シャララ」シリーズ
Eustoma Sha-la-la Series
通常、茎が太く、剛直になるように改良されているトルコギキョウのなかでは珍しい、茎が細くしなやかなシリーズ。ブルーとピンクの2色がある。 「トム・サム」シリーズ
Eustoma Tom Thumb Series
草丈15〜25cm程度の鉢植え用品種。開花株は少し乾かし気味に管理し、花弁に水をかけないよう注意する。
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玲儿
2017年08月10日
ディモルフォセカの基本情報
学名:Dimorphotheca
和名:アフリカキンセンカ
科名 / 属名:キク科 / アフリカキンセンカ属(ディモルフォセカ属)
特徴
ディモルフォセカは、早春から初夏まで咲き続け、6月ごろには枯れる秋まきの一年草です。ディモルフォセカ属には多年草の種類もありますが、日本で出回っているのは一年草の種類です。タネが大きくてまきやすく、成長が早いので、タネまき初心者にもおすすめです。よく似ているオステオスペルマムは、多年草として扱われています。
夜間や天気の悪い日は花を閉じる性質があります。高温多湿に弱く、特に開花中に雨に当たると、枯れてしまいます。原種のディモルフォセカ・シヌアタは、切り花として利用されています。
なお、属名の「ディモルフォセカ」は2つの形の果実を意味し、舌状花できるタネ(角張っている)と、筒状花にできるタネ(薄い円盤状)の、形状が異なることに由来しています。
種類(原種、園芸品種)
‘スプリング・フラッシュ・イエロー’
Dimorphotheca ‘Spring Flush Yellow’
分枝性がよく、たくさんの花を咲かせる。同シリーズのオレンジ花もある。花径約5cm。草丈20〜30cm。
‘テトラ・ゴライアス’
Dimorphotheca ‘Tetra Goliath’
分枝性がよく、株が大きく育つ。切り花にも向く。花径6〜7cm。
ディモルフォセカ・プルビリス
Dimorphotheca pluvialis
中心の紫色が特徴的な白花。コンパクトに育つ。
学名:Dimorphotheca
和名:アフリカキンセンカ
科名 / 属名:キク科 / アフリカキンセンカ属(ディモルフォセカ属)
特徴
ディモルフォセカは、早春から初夏まで咲き続け、6月ごろには枯れる秋まきの一年草です。ディモルフォセカ属には多年草の種類もありますが、日本で出回っているのは一年草の種類です。タネが大きくてまきやすく、成長が早いので、タネまき初心者にもおすすめです。よく似ているオステオスペルマムは、多年草として扱われています。
夜間や天気の悪い日は花を閉じる性質があります。高温多湿に弱く、特に開花中に雨に当たると、枯れてしまいます。原種のディモルフォセカ・シヌアタは、切り花として利用されています。
なお、属名の「ディモルフォセカ」は2つの形の果実を意味し、舌状花できるタネ(角張っている)と、筒状花にできるタネ(薄い円盤状)の、形状が異なることに由来しています。
種類(原種、園芸品種)
‘スプリング・フラッシュ・イエロー’
Dimorphotheca ‘Spring Flush Yellow’
分枝性がよく、たくさんの花を咲かせる。同シリーズのオレンジ花もある。花径約5cm。草丈20〜30cm。
‘テトラ・ゴライアス’
Dimorphotheca ‘Tetra Goliath’
分枝性がよく、株が大きく育つ。切り花にも向く。花径6〜7cm。
ディモルフォセカ・プルビリス
Dimorphotheca pluvialis
中心の紫色が特徴的な白花。コンパクトに育つ。
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玲儿
2017年08月10日
チャイブの基本情報
学名:Allium schoenoprasum 英名:chives
その他の名前:チャイブス、セイヨウアサツキ、シブレット
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / ネギ属
特徴
チャイブはネギの仲間(Allium属)で、中空の細長い葉にマイルドなネギの風味があり、和洋中いずれの料理にも利用できる便利なハーブです。特に卵やジャガイモ料理と相性がよいことで知られ、カロテンの豊富な緑黄色野菜として、西洋料理でよく使われています。
例えば、ヴィシソワーズというジャガイモの冷製ポタージュには、刻んだチャイブが欠かせません。また、フランス料理では、フィーヌ・ゼルブ(英語でfines herbs)と呼ばれるハーブのブレンドに、パセリ、フレンチタラゴン、チャービルとともに加えられ、繊細な香りが春夏の料理に洗練された風味を加えます。フィーヌ・ゼルブは、家庭でもオムレツやマヨネーズなどに混ぜて手軽に使えます。花茎の先端に球状に集まって咲くピンク色の小花も、サラダの仕上げに散らすと彩りと香りを添えることができます。
成長が旺盛で、春から秋の生育期間中に茎を4~5cm残して収穫すると、2週間ほどで再生します。繰り返し収穫し続けると開花しないので、葉を収穫する株と花を収穫する株は別にするとよいでしょう。
直径3cmほどのポンポンのようなかわいらしい花は、花壇の縁取りにも向いています。
日本原産で古くから薬味として利用されているアサツキは、チャイブの変種(A. schoenoprasum var. foliosum)とされています。アサツキは夏に休眠しますが、チャイブは冬を除いて夏の間も収穫できます。
<チャイブの利用法>
飲食用:サラダ、卵料理、魚料理の香りづけ、スープの浮き実、ハーブバターなど
クラフト用:ドライフラワー
園芸用:花壇の縁取り
※ネギ科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘ポリビット’
Allium schoenoprasum ‘Polyvit’
収穫量に優れた、育ちの速い品種。
アサツキ
Allium schoenoprasum var. foliosum
日本に自生するチャイブの変種の一つ。白花を咲かせる品種もある。
ジャイアントチャイブス
Allium schoenoprasum var. sibricum
シベリアンチャイブスとも呼ばれ、ガーリックに似た強い香りがある。
学名:Allium schoenoprasum 英名:chives
その他の名前:チャイブス、セイヨウアサツキ、シブレット
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / ネギ属
特徴
チャイブはネギの仲間(Allium属)で、中空の細長い葉にマイルドなネギの風味があり、和洋中いずれの料理にも利用できる便利なハーブです。特に卵やジャガイモ料理と相性がよいことで知られ、カロテンの豊富な緑黄色野菜として、西洋料理でよく使われています。
例えば、ヴィシソワーズというジャガイモの冷製ポタージュには、刻んだチャイブが欠かせません。また、フランス料理では、フィーヌ・ゼルブ(英語でfines herbs)と呼ばれるハーブのブレンドに、パセリ、フレンチタラゴン、チャービルとともに加えられ、繊細な香りが春夏の料理に洗練された風味を加えます。フィーヌ・ゼルブは、家庭でもオムレツやマヨネーズなどに混ぜて手軽に使えます。花茎の先端に球状に集まって咲くピンク色の小花も、サラダの仕上げに散らすと彩りと香りを添えることができます。
成長が旺盛で、春から秋の生育期間中に茎を4~5cm残して収穫すると、2週間ほどで再生します。繰り返し収穫し続けると開花しないので、葉を収穫する株と花を収穫する株は別にするとよいでしょう。
直径3cmほどのポンポンのようなかわいらしい花は、花壇の縁取りにも向いています。
日本原産で古くから薬味として利用されているアサツキは、チャイブの変種(A. schoenoprasum var. foliosum)とされています。アサツキは夏に休眠しますが、チャイブは冬を除いて夏の間も収穫できます。
<チャイブの利用法>
飲食用:サラダ、卵料理、魚料理の香りづけ、スープの浮き実、ハーブバターなど
クラフト用:ドライフラワー
園芸用:花壇の縁取り
※ネギ科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘ポリビット’
Allium schoenoprasum ‘Polyvit’
収穫量に優れた、育ちの速い品種。
アサツキ
Allium schoenoprasum var. foliosum
日本に自生するチャイブの変種の一つ。白花を咲かせる品種もある。
ジャイアントチャイブス
Allium schoenoprasum var. sibricum
シベリアンチャイブスとも呼ばれ、ガーリックに似た強い香りがある。
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玲儿
2017年08月08日
チオノドクサの基本情報
学名:Chionodoxa
和名:ユキゲユリ(雪解百合) その他の名前:グローリー・オブ・ザ・スノー
科名 / 属名:キジカクシ科 / チオノドクサ属
特徴
チオノドクサは寒中から咲き始める早春の花で、いち早く春の訪れを告げるように花壇を明るく彩ります。キラキラと輝くような美しさがあり、群生させると見事です。スノードロップやクロッカスなどと同様に花は霜や凍結に強く、秋植え球根ですが庭に植えっぱなしでも毎年よく咲いてくれます。宿根草のボーダー花壇の中に植えておくのもよい方法で、自然な雰囲気が出せます。
チオノドクサ属はシラー属(Scilla)に近い仲間で、クレタ島、キプロス島、トルコに6種があります。栽培されるのは主にチオノドクサ・フォーベシー(Chionodoxa forbesii)とチオノドクサ・ルシリアエ(C. luciliae)です。ただし、フォーベシーもルシリアエの名前で流通することが多く、混乱しています。フォーベシーは最も一般的に栽培され、1茎に5~10輪くらい咲き、花は中心部がくっきりと白くチャーミングです。7~8品種があります。ルシリアエにはギガンテアグループなどがあり、花数は少なく1茎に3~5輪くらいです。なお、シラー・ビフォリア(Scilla bifolia)との属間雑種にチオノシラー(× Chionoscilla allenii)があり、青紫色の小花が密生してにぎやかに咲きます。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
チオノドクサ・フォーベシー
Chionodoxa forbesii
ルシリアエの名前で出回ることが多い。花は青紫色で、色の濃淡など変異がある。
チオノドクサ・フォーベシー‘ロゼア’
Chionodoxa forbesii ‘Rosea’
桃花。
チオノドクサ・フォーベシー‘アルバ’
Chionodoxa forbesii ‘Alba’
白花。
チオノドクサ・ルシリアエ‘ギガンテア・アルバ’
ルシリアエの白花。花弁は幅広いが花数少ない。
チオノドクサ・サルデンシス
Chionodoxa sardensis
青花。早生で小型。
‘ピンク・ジャイアント’
花色が鮮明な大型種。交配種と思われる。
‘バイオレット・ビューティ’
Chionodoxa luciliae ‘Violet Beauty’
花は紫色に近いピンク。
チオノシラー
X Chionscilla allenii
シラー・ビフォリアとの自然交雑により生まれた属間雑種。
学名:Chionodoxa
和名:ユキゲユリ(雪解百合) その他の名前:グローリー・オブ・ザ・スノー
科名 / 属名:キジカクシ科 / チオノドクサ属
特徴
チオノドクサは寒中から咲き始める早春の花で、いち早く春の訪れを告げるように花壇を明るく彩ります。キラキラと輝くような美しさがあり、群生させると見事です。スノードロップやクロッカスなどと同様に花は霜や凍結に強く、秋植え球根ですが庭に植えっぱなしでも毎年よく咲いてくれます。宿根草のボーダー花壇の中に植えておくのもよい方法で、自然な雰囲気が出せます。
チオノドクサ属はシラー属(Scilla)に近い仲間で、クレタ島、キプロス島、トルコに6種があります。栽培されるのは主にチオノドクサ・フォーベシー(Chionodoxa forbesii)とチオノドクサ・ルシリアエ(C. luciliae)です。ただし、フォーベシーもルシリアエの名前で流通することが多く、混乱しています。フォーベシーは最も一般的に栽培され、1茎に5~10輪くらい咲き、花は中心部がくっきりと白くチャーミングです。7~8品種があります。ルシリアエにはギガンテアグループなどがあり、花数は少なく1茎に3~5輪くらいです。なお、シラー・ビフォリア(Scilla bifolia)との属間雑種にチオノシラー(× Chionoscilla allenii)があり、青紫色の小花が密生してにぎやかに咲きます。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
チオノドクサ・フォーベシー
Chionodoxa forbesii
ルシリアエの名前で出回ることが多い。花は青紫色で、色の濃淡など変異がある。
チオノドクサ・フォーベシー‘ロゼア’
Chionodoxa forbesii ‘Rosea’
桃花。
チオノドクサ・フォーベシー‘アルバ’
Chionodoxa forbesii ‘Alba’
白花。
チオノドクサ・ルシリアエ‘ギガンテア・アルバ’
ルシリアエの白花。花弁は幅広いが花数少ない。
チオノドクサ・サルデンシス
Chionodoxa sardensis
青花。早生で小型。
‘ピンク・ジャイアント’
花色が鮮明な大型種。交配種と思われる。
‘バイオレット・ビューティ’
Chionodoxa luciliae ‘Violet Beauty’
花は紫色に近いピンク。
チオノシラー
X Chionscilla allenii
シラー・ビフォリアとの自然交雑により生まれた属間雑種。
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文章
玲儿
2017年08月06日
タチツボスミレの基本情報
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立壷菫) その他の名前:太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。茎はしだいに長く伸び、最大で高さ20cm前後になります。葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。
花色に変化が多く、白(シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora)、薄いピンク(サクラタチツボスミレ V. grypoceras f. rosipetala)、白い花で距(花の後ろにある出っ張り)だけ紫のもの(オトメタチツボスミレ V. grypoceras f. purpurellocalcarata)などがあります。
葉に光沢があり、海岸近くに見られるツヤスミレ (V. grypoceras f. lucida)、葉の葉脈に沿って赤い色が入るアカフタチツボスミレ(V. grypoceras f. variegata)もよく見られます。
種類(原種、園芸品種)
ニオイタチツボスミレ
Viola obtusa
花は色が濃く鮮やかで、香りがある。全体にごく短い毛が密生する。日本列島各地の、山地の草原や道端などのやや乾いたところに生える。
ナガバノタチツボスミレ
Viola ovato-oblonga
葉が長いことが特徴。タチツボスミレより全体に少し色が濃く、紫色を帯びたものが多い。静岡県以西の本州と四国、九州の比較的低山に分布。
セナミスミレ(イソスミレ)
Viola grayi
花は径2.5cm前後と大きく、色も濃く、形も美しい。全体に大型で、最終的には大鉢で育てる。丹後半島以北の本州日本海側と北海道南西部の砂浜に分布。
ナガハシスミレ(テングスミレ)
Viola rostrata
花はタチツボスミレよりやや色が濃く、距がとても長く突き出す。日本列島の主に日本海側と北米大陸東部に分布し、主に低山で見られる。
ビオラ・リビニアナ・パープレア・グループ
Viola riviniana Purpurea Group(V. labradorica var.purpurea)
タチツボスミレに似るが、全体が紫色なので区別できる。花はラベンダー色。ヨーロッパや地中海地域原産のビオラ・リビニアナの園芸品種。
ヒチトウスミレ
Viola grypoceras var. hichitoana
全体にやや大型で、葉はふつう光沢がある。前年の茎が翌春まで生き残る傾向が強い。伊豆諸島と三浦半島の海岸近くや、やや内陸部に分布。
コタチツボスミレ
Viola grypoceras var. exilis
九州に見られる変種で、全体に小型であまり茎が伸びない。
ヤクシマタチツボスミレ
Viola grypoceras var. yakusimensis
屋久島原産。コタチツボスミレに似るが、より小さく、葉の幅が1cmに満たない。分類ではコタチツボスミレに含めたり、その品種とすることもある。
ケイリュウタチツボスミレ
Viola grypoceras var. ripensis
あまり茎が伸びず、葉が小さい。関東地方以西の本州と四国に分布し、増水時に水没するような場所にある岩のすき間などに生える。
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立壷菫) その他の名前:太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。茎はしだいに長く伸び、最大で高さ20cm前後になります。葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。
花色に変化が多く、白(シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora)、薄いピンク(サクラタチツボスミレ V. grypoceras f. rosipetala)、白い花で距(花の後ろにある出っ張り)だけ紫のもの(オトメタチツボスミレ V. grypoceras f. purpurellocalcarata)などがあります。
葉に光沢があり、海岸近くに見られるツヤスミレ (V. grypoceras f. lucida)、葉の葉脈に沿って赤い色が入るアカフタチツボスミレ(V. grypoceras f. variegata)もよく見られます。
種類(原種、園芸品種)
ニオイタチツボスミレ
Viola obtusa
花は色が濃く鮮やかで、香りがある。全体にごく短い毛が密生する。日本列島各地の、山地の草原や道端などのやや乾いたところに生える。
ナガバノタチツボスミレ
Viola ovato-oblonga
葉が長いことが特徴。タチツボスミレより全体に少し色が濃く、紫色を帯びたものが多い。静岡県以西の本州と四国、九州の比較的低山に分布。
セナミスミレ(イソスミレ)
Viola grayi
花は径2.5cm前後と大きく、色も濃く、形も美しい。全体に大型で、最終的には大鉢で育てる。丹後半島以北の本州日本海側と北海道南西部の砂浜に分布。
ナガハシスミレ(テングスミレ)
Viola rostrata
花はタチツボスミレよりやや色が濃く、距がとても長く突き出す。日本列島の主に日本海側と北米大陸東部に分布し、主に低山で見られる。
ビオラ・リビニアナ・パープレア・グループ
Viola riviniana Purpurea Group(V. labradorica var.purpurea)
タチツボスミレに似るが、全体が紫色なので区別できる。花はラベンダー色。ヨーロッパや地中海地域原産のビオラ・リビニアナの園芸品種。
ヒチトウスミレ
Viola grypoceras var. hichitoana
全体にやや大型で、葉はふつう光沢がある。前年の茎が翌春まで生き残る傾向が強い。伊豆諸島と三浦半島の海岸近くや、やや内陸部に分布。
コタチツボスミレ
Viola grypoceras var. exilis
九州に見られる変種で、全体に小型であまり茎が伸びない。
ヤクシマタチツボスミレ
Viola grypoceras var. yakusimensis
屋久島原産。コタチツボスミレに似るが、より小さく、葉の幅が1cmに満たない。分類ではコタチツボスミレに含めたり、その品種とすることもある。
ケイリュウタチツボスミレ
Viola grypoceras var. ripensis
あまり茎が伸びず、葉が小さい。関東地方以西の本州と四国に分布し、増水時に水没するような場所にある岩のすき間などに生える。
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文章
玲儿
2017年08月06日
センテッドゼラニウムの基本情報
学名:Pelargonium Scented-leaved Group
その他の名前:ニオイゼラニウム、ニオイバゼラニウム
科名 / 属名:フウロソウ科 / テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
特徴
センテッドゼラニウムはゼラニウムやペラルゴニウムと同じペラルゴニウム属に属し、葉に芳香をもつグループを指します。開花期は主に春から初夏ですが、一部に四季咲き性の品種もあります。普通のゼラニウムとは異なる印象をもち、花弁が細くて繊細で、野趣あふれる雰囲気が人気を呼んでいます。
代表的なローズゼラニウムのほかに、ミント、柑橘・フルーツ系、スパイス系などさまざまな香りをもつ種類があり、オイルやお菓子の香りづけに利用されます。
苗は、ハーブを扱っている園芸店や通信販売などで、多くの種類が入手できます。
種類(原種、園芸品種)
‘アトミック・スノーフレーク’
Pelargonium ‘Atomic Snowflake’
レモンを混ぜたさわやかなローズの香り。明るい緑の葉に黄色の覆輪が入り、花のない時期も楽しめる。
ローズ・ゼラニウム
Pelargonium graveolens
多くの園芸品種の作出に利用された最も代表的な原種。バラの香りがし、ゼラニウムオイルや、料理やお菓子の香りづけに利用される。
ペパーミント・ゼラニウム
Pelargonium tomentosum
葉の表面に柔らかい繊毛が生え、ビロードの質感がある。さわやかなミントの香りが特徴的。
‘レディ・スカーボロウ’
Pelargonium ‘Lady Scarborough’
ストロベリーの香り。咲き始めの花は淡いピンク色で、咲き進むにつれて濃くなり、美しい。
アップル・ゼラニウム
Pelargonium odoratissimum
ほふくしてよく繁茂する。比較的耐寒性があり、暖地では戸外で冬越しできる。花は小さい白色で目立たないが、葉はリンゴの香りがして個性的。
レモン・ゼラニウム
Pelargonium crispum
多くのレモン系の香りをもつ園芸品種のもとになった。花つきはあまりよくないが、小さい葉にピンク色のかわいい花が咲き、草姿のバランスはよい。
‘ミセス・テイラー’
Pelargonium ‘Mrs. Taylor’
スパイシーでほのかにローズの香り。鮮明な赤色の花が華やか。
学名:Pelargonium Scented-leaved Group
その他の名前:ニオイゼラニウム、ニオイバゼラニウム
科名 / 属名:フウロソウ科 / テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
特徴
センテッドゼラニウムはゼラニウムやペラルゴニウムと同じペラルゴニウム属に属し、葉に芳香をもつグループを指します。開花期は主に春から初夏ですが、一部に四季咲き性の品種もあります。普通のゼラニウムとは異なる印象をもち、花弁が細くて繊細で、野趣あふれる雰囲気が人気を呼んでいます。
代表的なローズゼラニウムのほかに、ミント、柑橘・フルーツ系、スパイス系などさまざまな香りをもつ種類があり、オイルやお菓子の香りづけに利用されます。
苗は、ハーブを扱っている園芸店や通信販売などで、多くの種類が入手できます。
種類(原種、園芸品種)
‘アトミック・スノーフレーク’
Pelargonium ‘Atomic Snowflake’
レモンを混ぜたさわやかなローズの香り。明るい緑の葉に黄色の覆輪が入り、花のない時期も楽しめる。
ローズ・ゼラニウム
Pelargonium graveolens
多くの園芸品種の作出に利用された最も代表的な原種。バラの香りがし、ゼラニウムオイルや、料理やお菓子の香りづけに利用される。
ペパーミント・ゼラニウム
Pelargonium tomentosum
葉の表面に柔らかい繊毛が生え、ビロードの質感がある。さわやかなミントの香りが特徴的。
‘レディ・スカーボロウ’
Pelargonium ‘Lady Scarborough’
ストロベリーの香り。咲き始めの花は淡いピンク色で、咲き進むにつれて濃くなり、美しい。
アップル・ゼラニウム
Pelargonium odoratissimum
ほふくしてよく繁茂する。比較的耐寒性があり、暖地では戸外で冬越しできる。花は小さい白色で目立たないが、葉はリンゴの香りがして個性的。
レモン・ゼラニウム
Pelargonium crispum
多くのレモン系の香りをもつ園芸品種のもとになった。花つきはあまりよくないが、小さい葉にピンク色のかわいい花が咲き、草姿のバランスはよい。
‘ミセス・テイラー’
Pelargonium ‘Mrs. Taylor’
スパイシーでほのかにローズの香り。鮮明な赤色の花が華やか。
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玲儿
2017年08月06日
セリンセ・マヨールの基本情報
学名:Cerinthe major
科名 / 属名:ムラサキ科 / セリンセ属
特徴
セリンセ・マヨールは、ロウ質の光沢をもつ筒状の花をつける一年草です。ヨーロッパでは4種が栽培されていますが、マヨルはその代表種で、筒状部は長さ3cmほど、先は開いて5枚の花弁に分かれます。基本種の花色は黄色と暗紫色の2色ですが、全体が暗紫色になる‘プルプラスケンス’も流通しています。
育て方のポイント
栽培のポイント
よく日が当たる場所に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりします。
タネから育てる場合は、10月上旬に腐植質に富んだ水はけのよい用土にタネをまきます。乾きに弱いので、寒風を避けて冬越しさせ、3月下旬に元肥を施して定植します。花がら摘みをまめに行うと長く楽しめます。数株はそのまま育てて採種するようにします。
学名:Cerinthe major
科名 / 属名:ムラサキ科 / セリンセ属
特徴
セリンセ・マヨールは、ロウ質の光沢をもつ筒状の花をつける一年草です。ヨーロッパでは4種が栽培されていますが、マヨルはその代表種で、筒状部は長さ3cmほど、先は開いて5枚の花弁に分かれます。基本種の花色は黄色と暗紫色の2色ですが、全体が暗紫色になる‘プルプラスケンス’も流通しています。
育て方のポイント
栽培のポイント
よく日が当たる場所に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりします。
タネから育てる場合は、10月上旬に腐植質に富んだ水はけのよい用土にタネをまきます。乾きに弱いので、寒風を避けて冬越しさせ、3月下旬に元肥を施して定植します。花がら摘みをまめに行うと長く楽しめます。数株はそのまま育てて採種するようにします。
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