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玲儿
2017年07月26日
カンパニュラ・メディウムの基本情報
学名:Campanula medium
和名:フウリンソウ(風鈴草) その他の名前:カンタベリー・ベルズ(Canterbury bells)
科名 / 属名:キキョウ科 / ホタルブクロ属
特徴
カンパニュラ・メディウムは、ヨーロッパでは古くから栽培されてきた植物です。野生種はフランス南東部からイタリア半島中部に分布し、標高0~1500mの日当たりのよい岩場に見られます。
葉はタンポポのように地面に張りつくように広がり、やがてその中心から花茎がまっすぐに伸びます。花茎は上部で枝分かれし、それぞれの先に長さ5~7cmの釣り鐘形の花を上向きに咲かせます。花色は白、ピンク、紫と多彩です。咲き終わると果実が実り、タネを残して株は完全に枯れます。
花が咲くには、十分な大きさに育った株が冬の寒さに当たることが必要でしたが、最近では寒さに当てなくても開花する園芸品種がつくり出されています。
萼が変化して二重咲きになり、外側の花びらが平らに開くものは、「カップ・アンド・ソーサー」と呼ばれています。これは変種カリカンセマ(Campanula medium var.calycanthema)で、これにもいろいろな花色があります。ほかにも多数の園芸品種があります。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
風通しのよい日なたで育てます。日陰では育ちません。庭植えの場合は、土を20~30cm盛り上げたところに植えます。土には完熟堆肥を混ぜて水はけをよくし、さらに石灰を混ぜて中性~弱アルカリ性にします。
水やり
鉢植えは表土が乾いたら十分に与えます。庭植えの場合は、晴天が続いてよほど乾燥しないかぎり必要ありません。
肥料
小苗を植えつけるときに、三要素等量配合の緩効性化成肥料を3号鉢相当の株で一つまみ、元肥として施します。その後、冬を除く生育期間中に月2~3回、草花用の液体肥料を1500~2000倍に薄めて施します。鉢、または花壇への定植時に、元肥として三要素等量配合の緩効性化成肥料を3号鉢相当の株で一つまみ施します。
病気と害虫
病気:菌核病、斑点病、白絹病、根腐病、灰色かび病
6月から9月に発生する菌核病や根腐病、一年中発生することもある斑点病や褐斑細菌病、5月から9月に発生する白絹病は、株が枯れることがあります。感染した株は根ごと取り除きます。風通しと水はけをよくすると発病を抑えることができます。白絹病の場合は放置すると病原菌が土中で長期間生きて、毎年発病を繰り返します。
害虫:ヨトウムシ
ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、葉を暴食します。主に晩春から初夏と、初秋の2回を中心に発生します。温暖な都市部では一年中見られることもあります。
用土(鉢植え)
腐植質の混ざった水はけのよい土に石灰類を混ぜ、用土を中性から弱アルカリ性に中和して使います。市販の草花用培養土に石灰類を混ぜると、使い勝手がよく手軽です。
植えつけ、 植え替え
タネをまいた場合、発芽して本葉2~3枚の時期に3号ポットに鉢上げします。成長した苗は9月から10月上旬に、鉢か花壇に定植します。移植の際に根を傷つけないように注意しましょう。
ふやし方
タネまき:6月から7月にまきます。タネまきが遅れると、翌年に開花可能な株に育ちきらないまま冬を迎えてしまうので、必ず適期を守りましょう。タネは市販のタネまき用の用土のような清潔な土にまきます。赤玉土小粒に熱湯を注いで消毒したものでも問題ありません。密にまきすぎないように注意しましょう。
主な作業
支柱立て:花茎が伸び始めたら、支柱を立てて倒れないように支えます。
学名:Campanula medium
和名:フウリンソウ(風鈴草) その他の名前:カンタベリー・ベルズ(Canterbury bells)
科名 / 属名:キキョウ科 / ホタルブクロ属
特徴
カンパニュラ・メディウムは、ヨーロッパでは古くから栽培されてきた植物です。野生種はフランス南東部からイタリア半島中部に分布し、標高0~1500mの日当たりのよい岩場に見られます。
葉はタンポポのように地面に張りつくように広がり、やがてその中心から花茎がまっすぐに伸びます。花茎は上部で枝分かれし、それぞれの先に長さ5~7cmの釣り鐘形の花を上向きに咲かせます。花色は白、ピンク、紫と多彩です。咲き終わると果実が実り、タネを残して株は完全に枯れます。
花が咲くには、十分な大きさに育った株が冬の寒さに当たることが必要でしたが、最近では寒さに当てなくても開花する園芸品種がつくり出されています。
萼が変化して二重咲きになり、外側の花びらが平らに開くものは、「カップ・アンド・ソーサー」と呼ばれています。これは変種カリカンセマ(Campanula medium var.calycanthema)で、これにもいろいろな花色があります。ほかにも多数の園芸品種があります。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
風通しのよい日なたで育てます。日陰では育ちません。庭植えの場合は、土を20~30cm盛り上げたところに植えます。土には完熟堆肥を混ぜて水はけをよくし、さらに石灰を混ぜて中性~弱アルカリ性にします。
水やり
鉢植えは表土が乾いたら十分に与えます。庭植えの場合は、晴天が続いてよほど乾燥しないかぎり必要ありません。
肥料
小苗を植えつけるときに、三要素等量配合の緩効性化成肥料を3号鉢相当の株で一つまみ、元肥として施します。その後、冬を除く生育期間中に月2~3回、草花用の液体肥料を1500~2000倍に薄めて施します。鉢、または花壇への定植時に、元肥として三要素等量配合の緩効性化成肥料を3号鉢相当の株で一つまみ施します。
病気と害虫
病気:菌核病、斑点病、白絹病、根腐病、灰色かび病
6月から9月に発生する菌核病や根腐病、一年中発生することもある斑点病や褐斑細菌病、5月から9月に発生する白絹病は、株が枯れることがあります。感染した株は根ごと取り除きます。風通しと水はけをよくすると発病を抑えることができます。白絹病の場合は放置すると病原菌が土中で長期間生きて、毎年発病を繰り返します。
害虫:ヨトウムシ
ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、葉を暴食します。主に晩春から初夏と、初秋の2回を中心に発生します。温暖な都市部では一年中見られることもあります。
用土(鉢植え)
腐植質の混ざった水はけのよい土に石灰類を混ぜ、用土を中性から弱アルカリ性に中和して使います。市販の草花用培養土に石灰類を混ぜると、使い勝手がよく手軽です。
植えつけ、 植え替え
タネをまいた場合、発芽して本葉2~3枚の時期に3号ポットに鉢上げします。成長した苗は9月から10月上旬に、鉢か花壇に定植します。移植の際に根を傷つけないように注意しましょう。
ふやし方
タネまき:6月から7月にまきます。タネまきが遅れると、翌年に開花可能な株に育ちきらないまま冬を迎えてしまうので、必ず適期を守りましょう。タネは市販のタネまき用の用土のような清潔な土にまきます。赤玉土小粒に熱湯を注いで消毒したものでも問題ありません。密にまきすぎないように注意しましょう。
主な作業
支柱立て:花茎が伸び始めたら、支柱を立てて倒れないように支えます。
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玲儿
2017年07月26日
カレンデュラの基本情報
学名:Calendula
和名:キンセンカ(金盞花) その他の名前:ポット・マリーゴールド、カレンジュラ
科名 / 属名:キク科 / キンセンカ属(カレンデュラ属)
特徴
キンセンカ属(和名)の学名がカレンデュラで、カレンダーと同じ語源に由来するラテン語名です。地中海沿岸地域を中心に20種ほどの原種があり、このうち、トウキンセンカとも呼ばれるオフィシナリス種が最も多く栽培されています。品種も多く、草丈や花の大きさ、花弁数もさまざまで、黄やオレンジ色の暖色系の花が長期間咲き続けます。南房総や淡路島など、暖地の畑では古くから切り花用に栽培され、冬から早春の風物詩となっています。花の中心部が黒いものも多く見られます。性質が強く育てやすいことから、花壇やコンテナに広く利用され、冬の彩りとして重宝されています。また、薬用や料理の着色料としても利用され、ポット・マリーゴールドの名前でも呼ばれています。オフィシナリス種以外では、ホンキンセンカ(C.アルベンシス)が古くから栽培され、その一品種‘冬知らず’は小輪多花性で寒さに強く、冬中咲き続けることから、花壇やコンテナはもちろん、ワイルドフラワーとしても利用されています。
種類(原種、園芸品種)
‘中安’
切り花にも利用できる丈の高い品種の一つ。
フィエスタ・ギタナ
草丈が20cm程度の矮性種。
‘カレン’
花径3cm程度の小輪多花品種。切り花、花壇いずれにも向く。
‘冬しらず’
花径2cmほどで性質が強く開花期が長い。
まどかシリーズ‘レモンマドレーヌ’
最近販売されるようになったシリーズ。枝咲きでたくさんの花を咲かせる。うどんこ病にも強い。
学名:Calendula
和名:キンセンカ(金盞花) その他の名前:ポット・マリーゴールド、カレンジュラ
科名 / 属名:キク科 / キンセンカ属(カレンデュラ属)
特徴
キンセンカ属(和名)の学名がカレンデュラで、カレンダーと同じ語源に由来するラテン語名です。地中海沿岸地域を中心に20種ほどの原種があり、このうち、トウキンセンカとも呼ばれるオフィシナリス種が最も多く栽培されています。品種も多く、草丈や花の大きさ、花弁数もさまざまで、黄やオレンジ色の暖色系の花が長期間咲き続けます。南房総や淡路島など、暖地の畑では古くから切り花用に栽培され、冬から早春の風物詩となっています。花の中心部が黒いものも多く見られます。性質が強く育てやすいことから、花壇やコンテナに広く利用され、冬の彩りとして重宝されています。また、薬用や料理の着色料としても利用され、ポット・マリーゴールドの名前でも呼ばれています。オフィシナリス種以外では、ホンキンセンカ(C.アルベンシス)が古くから栽培され、その一品種‘冬知らず’は小輪多花性で寒さに強く、冬中咲き続けることから、花壇やコンテナはもちろん、ワイルドフラワーとしても利用されています。
種類(原種、園芸品種)
‘中安’
切り花にも利用できる丈の高い品種の一つ。
フィエスタ・ギタナ
草丈が20cm程度の矮性種。
‘カレン’
花径3cm程度の小輪多花品種。切り花、花壇いずれにも向く。
‘冬しらず’
花径2cmほどで性質が強く開花期が長い。
まどかシリーズ‘レモンマドレーヌ’
最近販売されるようになったシリーズ。枝咲きでたくさんの花を咲かせる。うどんこ病にも強い。
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玲儿
2017年07月25日
カルセオラリアの基本情報
学名:Calceolaria
和名:キンチャクソウ(巾着草) その他の名前:スリッパ・フラワー
科名 / 属名:キンチャクソウ科 / キンチャクソウ属(カルセオラリア属)
特徴
カルセオラリアは「キンチャクソウ」の名前で親しまれ、袋状の花の形がユニークでおもしろい植物です。学名は、おそらく古代ギリシャ語でスリッパを意味するカルセオラス(calceolus)に由来し、「スリッパ・フラワー」とも呼ばれます。
カルセオラリア属には400種ほどがあり、大きさや形状はさまざまです。花は丸い球状のものから扁平な形のものまであり、長い穂になるもの、傘状のもの、よく枝分かれしてこんもり咲くものなど変化に富んでいます。
鉢物として流通が多いのは交配種のヘルベオヒブリダ(C.× herbeohybrida)です。これは、チリ原産のコリンボサ種(C. corymbosa)とクレナティフロラ種(C. crenatiflora)を中心にいくつかの原種をもとに育成されたもので、多数の品種があり、大輪で花色はカラフル、花つきがよく早生です。フルティコヒブリダグループ(C.× fruticohybrida Voss.)はインテグリフォリア種(C. integrifolia)を中心に育成された品種で、低木状に育ち、小輪多花性です。比較的寒さや雨にも強いので、切り花のほか、花壇にも利用されます。そのほか、宿根キンチャクソウと呼ばれる小型のビフロラ種(C. biflora)や、一年草でこぼれダネでもふえるスカビオシフォリア種(C. scabiosifolia、トリパルティタ種 C. tripartitaともいう)などが利用されます。
※科名:ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘デインティ’シリーズ
Calceolaria × herbeohybrida ‘Dainty’
花はレッド、イエロー、ブロンズなどがある大輪種。
‘F1ゴルダリー’
Calceolaria ‘F1 Goldari’
インテグリフォリアタイプの交配種。草丈30cmのコンパクトタイプで、花壇や鉢植え向き。耐寒性、耐雨性ともに比較的強い。
‘F1ミダス’
Calceolaria ‘F1 Midas’
インテグリフォリアタイプの交配種。小輪多花性の木立ちタイプ。
カルセオラリア・ビフロラ
Calceolaria biflora
宿根キンチャクソウとも呼ばれる小型種。山野草として栽培される。
学名:Calceolaria
和名:キンチャクソウ(巾着草) その他の名前:スリッパ・フラワー
科名 / 属名:キンチャクソウ科 / キンチャクソウ属(カルセオラリア属)
特徴
カルセオラリアは「キンチャクソウ」の名前で親しまれ、袋状の花の形がユニークでおもしろい植物です。学名は、おそらく古代ギリシャ語でスリッパを意味するカルセオラス(calceolus)に由来し、「スリッパ・フラワー」とも呼ばれます。
カルセオラリア属には400種ほどがあり、大きさや形状はさまざまです。花は丸い球状のものから扁平な形のものまであり、長い穂になるもの、傘状のもの、よく枝分かれしてこんもり咲くものなど変化に富んでいます。
鉢物として流通が多いのは交配種のヘルベオヒブリダ(C.× herbeohybrida)です。これは、チリ原産のコリンボサ種(C. corymbosa)とクレナティフロラ種(C. crenatiflora)を中心にいくつかの原種をもとに育成されたもので、多数の品種があり、大輪で花色はカラフル、花つきがよく早生です。フルティコヒブリダグループ(C.× fruticohybrida Voss.)はインテグリフォリア種(C. integrifolia)を中心に育成された品種で、低木状に育ち、小輪多花性です。比較的寒さや雨にも強いので、切り花のほか、花壇にも利用されます。そのほか、宿根キンチャクソウと呼ばれる小型のビフロラ種(C. biflora)や、一年草でこぼれダネでもふえるスカビオシフォリア種(C. scabiosifolia、トリパルティタ種 C. tripartitaともいう)などが利用されます。
※科名:ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘デインティ’シリーズ
Calceolaria × herbeohybrida ‘Dainty’
花はレッド、イエロー、ブロンズなどがある大輪種。
‘F1ゴルダリー’
Calceolaria ‘F1 Goldari’
インテグリフォリアタイプの交配種。草丈30cmのコンパクトタイプで、花壇や鉢植え向き。耐寒性、耐雨性ともに比較的強い。
‘F1ミダス’
Calceolaria ‘F1 Midas’
インテグリフォリアタイプの交配種。小輪多花性の木立ちタイプ。
カルセオラリア・ビフロラ
Calceolaria biflora
宿根キンチャクソウとも呼ばれる小型種。山野草として栽培される。
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玲儿
2017年07月25日
カラミンサの基本情報
学名:Calamintha
その他の名前:カラミント
科名 / 属名:シソ科 / トウバナ属(カラミンサ属)
特徴
カラミンサは、白、ピンク、淡紫色の小さな花が柔らかい茎に群がって咲き、すがすがしいミントの香りを漂わせる宿根草です。葉はハーブティーとしても利用できます。耐暑性、耐寒性に富み、真夏は花が少なくなるものの、初夏から秋まで長期間開花します。性質は丈夫で、植えた翌年にはこんもりとよく茂ります。一般に、カラミンサというとネペタを指すことが多いですが、ほかに花の大きいグランディフローラやその斑入り品種が流通します。ネペタは、葉も花も小さく、切り花の宿根カスミソウのような添え花的な使い方ができるので、寄せ植えなどにも適しています。
種類(原種、園芸品種)
カラミンサ・ネペタ
Calamintha nepeta
南ヨーロッパや地中海沿岸地域原産。草丈約50cm。淡紫色のかわいらしい花を咲かせる。どんな草花との寄せ植えでもよく合う。
カラミンサ・グランディフローラ
Calamintha grandiflora
花、葉ともにネペタよりも大きく、長さ3cmほどのピンク色の花を咲かせる。草丈約50cm。
カラミンサ・グランディフローラ‘バリエガータ’
Calamintha grandiflora ‘Variegata’
基本種の葉に白の散り斑が入る。
学名:Calamintha
その他の名前:カラミント
科名 / 属名:シソ科 / トウバナ属(カラミンサ属)
特徴
カラミンサは、白、ピンク、淡紫色の小さな花が柔らかい茎に群がって咲き、すがすがしいミントの香りを漂わせる宿根草です。葉はハーブティーとしても利用できます。耐暑性、耐寒性に富み、真夏は花が少なくなるものの、初夏から秋まで長期間開花します。性質は丈夫で、植えた翌年にはこんもりとよく茂ります。一般に、カラミンサというとネペタを指すことが多いですが、ほかに花の大きいグランディフローラやその斑入り品種が流通します。ネペタは、葉も花も小さく、切り花の宿根カスミソウのような添え花的な使い方ができるので、寄せ植えなどにも適しています。
種類(原種、園芸品種)
カラミンサ・ネペタ
Calamintha nepeta
南ヨーロッパや地中海沿岸地域原産。草丈約50cm。淡紫色のかわいらしい花を咲かせる。どんな草花との寄せ植えでもよく合う。
カラミンサ・グランディフローラ
Calamintha grandiflora
花、葉ともにネペタよりも大きく、長さ3cmほどのピンク色の花を咲かせる。草丈約50cm。
カラミンサ・グランディフローラ‘バリエガータ’
Calamintha grandiflora ‘Variegata’
基本種の葉に白の散り斑が入る。
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玲儿
2017年07月25日
オミナエシの基本情報
学名:Patrinia scabiosifolia
和名:オミナエシ(女郎花) その他の名前:粟花(あわばな)、敗醤(はいしょう)
科名 / 属名:スイカズラ科 / オミナエシ属
特徴
オミナエシは、日当たりのよい草原に見られる植物です。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花を咲かせます。花房は全体で15~20cmほどの大きさがあります。葉は対になってつき、茎につく葉は細く羽状に深く裂けますが、根元につく葉はダイコンの葉に似た形です。短い地下茎を伸ばしてふえます。
秋の七草の一つとして有名ですが、開花にはかなり早晩の差があり、6月から9月にかけて咲きます。花が終わっても色を保つため、かなりの期間楽しめます。切り花にすると水がひどい悪臭を放ちますが、毎日水を替えると多少はよくなります。
オトコエシ(P. villosa)との間に、まれにオトコオミナエシ(P. × hybrida)という雑種をつくることがあります。
※科名:オミナエシ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
ハマオミナエシ
Patrinia scabiosifolia f. crassa
オミナエシの海岸型で、節間が短くて草丈がやや低く、茎が太い。また、葉に厚みがある点で区別される。栽培はオミナエシと同じ。タネをまくとオミナエシと大差ないものも生じるので、特徴がよく現れている個体を選別する。
オトコエシ
Patrinia villosa
中国東部から南部、朝鮮半島、日本列島、台湾の草原などに生える。オミナエシに似るが、花は乳白色で、全体に粗い毛が目立つ。また、葉は幅が広く、ときに切れ込みがないこともある。地表に長いほふく枝を伸ばしてふえる点も異なる。
コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)
Patrinia triloba var. triloba
本州(東北地方南部〜中部地方、加賀白山)のやや高い山から亜高山帯の岩場や、岩の多い斜面に生える。オミナエシを小型にしたような姿で、草丈20〜30cm、掌状に5裂したモミジに似た形の葉をつける。花の直径は約5mm、後ろに1mmほどの短い距がある。
キンレイカ
Patrinia triloba var. palmate
本州(東北地方南部〜近畿地方)の、主に太平洋側の山地の岩場や岩の多い斜面に生える。コキンレイカに似ているが花は一回り大きく、2〜3mmのはっきりした距がある点で区別される。
チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)
Patrinia sibirica
ロシア中部から東シベリア、サハリン、千島列島、北海道の、高山の草原や礫原に生える。草丈は低く10cm前後、株立ちになる。葉はさじ形で羽状に裂け、花は直径4mmほど。
学名:Patrinia scabiosifolia
和名:オミナエシ(女郎花) その他の名前:粟花(あわばな)、敗醤(はいしょう)
科名 / 属名:スイカズラ科 / オミナエシ属
特徴
オミナエシは、日当たりのよい草原に見られる植物です。数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に多数の黄色い花を咲かせます。花房は全体で15~20cmほどの大きさがあります。葉は対になってつき、茎につく葉は細く羽状に深く裂けますが、根元につく葉はダイコンの葉に似た形です。短い地下茎を伸ばしてふえます。
秋の七草の一つとして有名ですが、開花にはかなり早晩の差があり、6月から9月にかけて咲きます。花が終わっても色を保つため、かなりの期間楽しめます。切り花にすると水がひどい悪臭を放ちますが、毎日水を替えると多少はよくなります。
オトコエシ(P. villosa)との間に、まれにオトコオミナエシ(P. × hybrida)という雑種をつくることがあります。
※科名:オミナエシ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
ハマオミナエシ
Patrinia scabiosifolia f. crassa
オミナエシの海岸型で、節間が短くて草丈がやや低く、茎が太い。また、葉に厚みがある点で区別される。栽培はオミナエシと同じ。タネをまくとオミナエシと大差ないものも生じるので、特徴がよく現れている個体を選別する。
オトコエシ
Patrinia villosa
中国東部から南部、朝鮮半島、日本列島、台湾の草原などに生える。オミナエシに似るが、花は乳白色で、全体に粗い毛が目立つ。また、葉は幅が広く、ときに切れ込みがないこともある。地表に長いほふく枝を伸ばしてふえる点も異なる。
コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)
Patrinia triloba var. triloba
本州(東北地方南部〜中部地方、加賀白山)のやや高い山から亜高山帯の岩場や、岩の多い斜面に生える。オミナエシを小型にしたような姿で、草丈20〜30cm、掌状に5裂したモミジに似た形の葉をつける。花の直径は約5mm、後ろに1mmほどの短い距がある。
キンレイカ
Patrinia triloba var. palmate
本州(東北地方南部〜近畿地方)の、主に太平洋側の山地の岩場や岩の多い斜面に生える。コキンレイカに似ているが花は一回り大きく、2〜3mmのはっきりした距がある点で区別される。
チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)
Patrinia sibirica
ロシア中部から東シベリア、サハリン、千島列島、北海道の、高山の草原や礫原に生える。草丈は低く10cm前後、株立ちになる。葉はさじ形で羽状に裂け、花は直径4mmほど。
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玲儿
2017年07月25日
オカトラノオの基本情報
学名:Lysimachia clethroides
和名:オカトラノオ
科名 / 属名:サクラソウ科 / オカトラノオ属
特徴
オカトラノオは平地から低い山地の日当たりのよい草地や道端に見られる多年草です。冬は地上部が枯れます。茎はまっすぐに立ち上がり、多数の卵形の葉をつけます。茎の先端に長さ15cm前後の花穂をつけ、多数の花を咲かせます。花穂は途中で横向きに曲がっているのが特徴です。葉や茎に短い毛があります。地下に細長い地下茎が多数あり、これを伸ばしてふえていきます。そのため群生しているのが普通です。
※科名:ヤブコウジ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
オカトラノオ 桃色花
Lysimachia clethroides
淡い桃色の花が咲くもの。桃色というよりも、桜色程度の色合い。
オカトラノオ 斑入り
Lysimachia clethroides
白覆輪、黄覆輪、黄白散り斑、黄掃き込み斑、黄金葉がある。美しく、特に育てにくいということもない。花は標準的なものと変わりない。
ヌマトラノオ
Lysimachia fortunei
北海道を除く日本列島、朝鮮半島南部、中国南部、台湾、ベトナムに分布し、常に水がある湿地や浅い水中に生える。草丈は30〜40cmほどで、オカトラノオより低い。茎や葉にほとんど毛はなく、葉は細い。花穂は垂れ下がらず、まっすぐ上を向く。腰水で管理し、水切れさせない。
学名:Lysimachia clethroides
和名:オカトラノオ
科名 / 属名:サクラソウ科 / オカトラノオ属
特徴
オカトラノオは平地から低い山地の日当たりのよい草地や道端に見られる多年草です。冬は地上部が枯れます。茎はまっすぐに立ち上がり、多数の卵形の葉をつけます。茎の先端に長さ15cm前後の花穂をつけ、多数の花を咲かせます。花穂は途中で横向きに曲がっているのが特徴です。葉や茎に短い毛があります。地下に細長い地下茎が多数あり、これを伸ばしてふえていきます。そのため群生しているのが普通です。
※科名:ヤブコウジ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
オカトラノオ 桃色花
Lysimachia clethroides
淡い桃色の花が咲くもの。桃色というよりも、桜色程度の色合い。
オカトラノオ 斑入り
Lysimachia clethroides
白覆輪、黄覆輪、黄白散り斑、黄掃き込み斑、黄金葉がある。美しく、特に育てにくいということもない。花は標準的なものと変わりない。
ヌマトラノオ
Lysimachia fortunei
北海道を除く日本列島、朝鮮半島南部、中国南部、台湾、ベトナムに分布し、常に水がある湿地や浅い水中に生える。草丈は30〜40cmほどで、オカトラノオより低い。茎や葉にほとんど毛はなく、葉は細い。花穂は垂れ下がらず、まっすぐ上を向く。腰水で管理し、水切れさせない。
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2017年07月23日
オーブリエタの基本情報
学名:Aubrieta(Aubrietia)
和名:ムラサキナズナ その他の名前:オーブリエチア、オーブレチア
科名 / 属名:アブラナ科 / ムラサキナズナ属(オーブリエタ属)
特徴
オーブリエタは、マット状に丸くこんもりと茂り、株を覆うようにびっしりと花を咲かせます。スイートアリッサムの花を大きくしたようで、華やかさとかわいらしさをあわせもち、細かいうぶ毛があるので柔らかさも感じられます。花径は2cm前後、分枝した各先端に房になって咲きます。名前はフランスの植物画家、クロード・オーブリエ氏に由来します。
オーブリエタ属には12種があり、栽培されるのは主にオーブリエタ・デルトイデア(Aubrieta deltoidea、ムラサキナズナ)をもとに交配育成された品種です。50品種以上あり、一重咲きや八重咲きなどもありますが、多く出回るのは斑入り葉品種で、一般に流通している品種数は限られます。また、品種名がなく、単にオーブリエタの名前で出回るものがほとんどです。
耐寒性が強く、常緑性で冬も葉が茂り、冬の寒さにあうことによって花芽がつくられます。春の花壇やコンテナの寄せ植え材料として利用され、一年草扱いとされることも多いのですが、ロックガーデンなどで大株に育てると見事です。
種類(原種、園芸品種)
オーブリエタ‘バリエガタ’
Aubrieta ‘Variegata’
葉に淡黄白色の斑が入り、花は淡い青紫色。最も一般的な品種で、寄せ植えなどに利用が多い。
オーブリエタ‘スワン・レッド’
Aubrieta ‘Swan Red’
はっきりした斑入り葉で、濃い赤紫色の花との対比が美しい。
オーブリエタ「ミックス・ハイブリッド」
Aubrieta Mixed Hybrids
タネが販売されている。
オーブリエタ「カスケード」シリーズ
Aubrieta Cascade Series
タネが販売されている。
オーブリエタ「ロイヤル」シリーズ
Aubrieta Royal Series
タネが販売されている。
学名:Aubrieta(Aubrietia)
和名:ムラサキナズナ その他の名前:オーブリエチア、オーブレチア
科名 / 属名:アブラナ科 / ムラサキナズナ属(オーブリエタ属)
特徴
オーブリエタは、マット状に丸くこんもりと茂り、株を覆うようにびっしりと花を咲かせます。スイートアリッサムの花を大きくしたようで、華やかさとかわいらしさをあわせもち、細かいうぶ毛があるので柔らかさも感じられます。花径は2cm前後、分枝した各先端に房になって咲きます。名前はフランスの植物画家、クロード・オーブリエ氏に由来します。
オーブリエタ属には12種があり、栽培されるのは主にオーブリエタ・デルトイデア(Aubrieta deltoidea、ムラサキナズナ)をもとに交配育成された品種です。50品種以上あり、一重咲きや八重咲きなどもありますが、多く出回るのは斑入り葉品種で、一般に流通している品種数は限られます。また、品種名がなく、単にオーブリエタの名前で出回るものがほとんどです。
耐寒性が強く、常緑性で冬も葉が茂り、冬の寒さにあうことによって花芽がつくられます。春の花壇やコンテナの寄せ植え材料として利用され、一年草扱いとされることも多いのですが、ロックガーデンなどで大株に育てると見事です。
種類(原種、園芸品種)
オーブリエタ‘バリエガタ’
Aubrieta ‘Variegata’
葉に淡黄白色の斑が入り、花は淡い青紫色。最も一般的な品種で、寄せ植えなどに利用が多い。
オーブリエタ‘スワン・レッド’
Aubrieta ‘Swan Red’
はっきりした斑入り葉で、濃い赤紫色の花との対比が美しい。
オーブリエタ「ミックス・ハイブリッド」
Aubrieta Mixed Hybrids
タネが販売されている。
オーブリエタ「カスケード」シリーズ
Aubrieta Cascade Series
タネが販売されている。
オーブリエタ「ロイヤル」シリーズ
Aubrieta Royal Series
タネが販売されている。
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玲儿
2017年07月23日
エロディウムの仲間の基本情報
学名:Erodium
その他の名前:姫フウロ(流通名)
科名 / 属名:フウロソウ科 / オランダフウロ属(エロディウム属)
特徴
エロディウムの仲間は日本には野生せず、日本で最もよく流通しているのはエロディウム × バリアビレ(Erodium × variabile)です。これはエロディウム・レイカルディー(E. reichardii)と、エロディウム・コルシクム(E. corsicum)との雑種です。草丈は5~10cm、茎は短く、這うように広がってマット状になります。葉は浅く裂けた卵形で、直径2cm弱の花を多数咲かせます。花色は白から濃い桃色まであり、半八重咲きのものもあります。どれも、それぞれに園芸品種名がついていますが、国内では「姫フウロ」という誤った名のもとで販売されていることがほとんどです。
このほかにも美しい種が少なくありませんが、国内にはほとんど導入されていません。
種類(原種、園芸品種)
‘ロゼウム’
Erodium × variabile ‘Roseum’
花は明るい桃色の一重。濃い紅色の網目状の筋が入る。
‘フローレ・プレノ’
Erodium × variabile ‘Flore Pleno’
桃色の半八重咲き。
‘チャーム’
Erodium × variabile ‘Charm’
花は薄い桃色の一重で、濃い桃色の網目状の筋が入る。エロディウム・レイカルディーの園芸品種とする人もいる。
‘アルバム’
Erodium × variabile ‘Album’
花びらの元に少し桃色の筋が残る白花。
‘ビショップス・フォーム’
Erodium × variabile ‘Bishop's Form’
花は濃い桃色の一重。紅色の網目状の筋が入る。
‘キャンディー’
Erodium × variabile ‘Candy’
濃い桃色の一重。紅色の網目状の筋が入る。‘ビショップス・フォーム’よりやや花弁の幅がある。
エロディウム・コルシクム
Erodium corsicum
地中海のコルシカ島とサルデーニャ島の原産。海岸近くの岩場に生える。頑丈な根をもち、這うように広がってマット状になる。葉は長さ2.5cm前後で、花の直径は2cmほど。花色は白から薄い桃色の地に、はっきりとした桃色の網目状の筋が入る。白花の園芸品種‘アルバム’がある。
エロディウム・レイカルディー
Erodium reichardii
地中海にあるバレアリック諸島とコルシカ島の原産。岩場に生える。エロディウム・コルシクムに似るが小さく、葉の長さ1.5cm、花の直径は1cmほど。花色は白地に桃色の網目状の筋が入るが、個体差がある。濃い桃色の花をつける‘ルブラム'、花びらの元に少し桃色の筋が残る白花の‘アルバム'がある。
エロディウム・ケイランシフォリウム
Erodium cheilanthifolium
イベリア半島南東部と北アフリカ(モロッコ)の原産。山地の岩場や礫原に生える。草丈15〜20cm、白い毛の生えたシダのような葉を茂らせ、塊状の株に育つ。花は直径2.5cm前後、横向きに咲く。花びらは下側の3枚は白く、上側2枚は白地に赤紫または、すみれ色のブロッチが入る。
エロディウム・クリサンサム
Erodium chrysanthum
ギリシャ中部〜南部の、石灰岩地の岩場や崩壊地に生える。エロディウム・ケイランシフォリウムに似て、株はやや大きく草丈25cm前後、花は直径2cm強だが数は多く咲く。花色はフウロソウ科では珍しいクリーム色。個体によっては白やごく薄いピンクもある。
エロディウム・グランドゥローサム
Erodium glandulosum
ピレネー山脈の標高850〜2200mの、硅質岩の岩場や崖、尾根に生える。エロディウム・ケイランシフォリウムに似ているが、全体にやや大きく、花びらの地色が桃色や薄紫である点が異なる。エロディウム・ケイランシフォリウムの亜種にされることもある。
エロディウム・マネスカヴィ
Erodium manescavi
ピレネー山脈中部から西部の草原に生える。草丈40cmほどになり、全体にエロディウム・ケイランシフォリウムを大ざっぱにしたような姿をしている。花は大きく直径3cm強、濃い桃色で、横向きに咲き、上側2枚の花びらにはブロッチが入る。
エロディウム・ペラルゴニフロラム
Erodium pelargoniflorum
トルコ原産。草丈30cmほどになり、浅い切れ込みのある円形から楕円形の葉をもつ。花は直径2.5cmほど、横向きに咲く。下側の3枚の花びらは白く、上側2枚は白地に赤紫のブロッチが入る。花つき、花立ちともによい。
学名:Erodium
その他の名前:姫フウロ(流通名)
科名 / 属名:フウロソウ科 / オランダフウロ属(エロディウム属)
特徴
エロディウムの仲間は日本には野生せず、日本で最もよく流通しているのはエロディウム × バリアビレ(Erodium × variabile)です。これはエロディウム・レイカルディー(E. reichardii)と、エロディウム・コルシクム(E. corsicum)との雑種です。草丈は5~10cm、茎は短く、這うように広がってマット状になります。葉は浅く裂けた卵形で、直径2cm弱の花を多数咲かせます。花色は白から濃い桃色まであり、半八重咲きのものもあります。どれも、それぞれに園芸品種名がついていますが、国内では「姫フウロ」という誤った名のもとで販売されていることがほとんどです。
このほかにも美しい種が少なくありませんが、国内にはほとんど導入されていません。
種類(原種、園芸品種)
‘ロゼウム’
Erodium × variabile ‘Roseum’
花は明るい桃色の一重。濃い紅色の網目状の筋が入る。
‘フローレ・プレノ’
Erodium × variabile ‘Flore Pleno’
桃色の半八重咲き。
‘チャーム’
Erodium × variabile ‘Charm’
花は薄い桃色の一重で、濃い桃色の網目状の筋が入る。エロディウム・レイカルディーの園芸品種とする人もいる。
‘アルバム’
Erodium × variabile ‘Album’
花びらの元に少し桃色の筋が残る白花。
‘ビショップス・フォーム’
Erodium × variabile ‘Bishop's Form’
花は濃い桃色の一重。紅色の網目状の筋が入る。
‘キャンディー’
Erodium × variabile ‘Candy’
濃い桃色の一重。紅色の網目状の筋が入る。‘ビショップス・フォーム’よりやや花弁の幅がある。
エロディウム・コルシクム
Erodium corsicum
地中海のコルシカ島とサルデーニャ島の原産。海岸近くの岩場に生える。頑丈な根をもち、這うように広がってマット状になる。葉は長さ2.5cm前後で、花の直径は2cmほど。花色は白から薄い桃色の地に、はっきりとした桃色の網目状の筋が入る。白花の園芸品種‘アルバム’がある。
エロディウム・レイカルディー
Erodium reichardii
地中海にあるバレアリック諸島とコルシカ島の原産。岩場に生える。エロディウム・コルシクムに似るが小さく、葉の長さ1.5cm、花の直径は1cmほど。花色は白地に桃色の網目状の筋が入るが、個体差がある。濃い桃色の花をつける‘ルブラム'、花びらの元に少し桃色の筋が残る白花の‘アルバム'がある。
エロディウム・ケイランシフォリウム
Erodium cheilanthifolium
イベリア半島南東部と北アフリカ(モロッコ)の原産。山地の岩場や礫原に生える。草丈15〜20cm、白い毛の生えたシダのような葉を茂らせ、塊状の株に育つ。花は直径2.5cm前後、横向きに咲く。花びらは下側の3枚は白く、上側2枚は白地に赤紫または、すみれ色のブロッチが入る。
エロディウム・クリサンサム
Erodium chrysanthum
ギリシャ中部〜南部の、石灰岩地の岩場や崩壊地に生える。エロディウム・ケイランシフォリウムに似て、株はやや大きく草丈25cm前後、花は直径2cm強だが数は多く咲く。花色はフウロソウ科では珍しいクリーム色。個体によっては白やごく薄いピンクもある。
エロディウム・グランドゥローサム
Erodium glandulosum
ピレネー山脈の標高850〜2200mの、硅質岩の岩場や崖、尾根に生える。エロディウム・ケイランシフォリウムに似ているが、全体にやや大きく、花びらの地色が桃色や薄紫である点が異なる。エロディウム・ケイランシフォリウムの亜種にされることもある。
エロディウム・マネスカヴィ
Erodium manescavi
ピレネー山脈中部から西部の草原に生える。草丈40cmほどになり、全体にエロディウム・ケイランシフォリウムを大ざっぱにしたような姿をしている。花は大きく直径3cm強、濃い桃色で、横向きに咲き、上側2枚の花びらにはブロッチが入る。
エロディウム・ペラルゴニフロラム
Erodium pelargoniflorum
トルコ原産。草丈30cmほどになり、浅い切れ込みのある円形から楕円形の葉をもつ。花は直径2.5cmほど、横向きに咲く。下側の3枚の花びらは白く、上側2枚は白地に赤紫のブロッチが入る。花つき、花立ちともによい。
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玲儿
2017年07月23日
エレモフィラの基本情報
学名:Eremophila
その他の名前:エミューブッシュ(エレモフィラ・マクラタ)
科名 / 属名:ゴマノハグサ科 / エレモフィラ属
特徴
エレモフィラは、オーストラリアに約210種が分布する多年草、もしくは低木で、明るい斜面や林に自生しています。短毛が密生して植物体全体が銀色に見えるエレモフィラ・ニベア(Eremophila nivea)が多く流通しています。エミューブッシュとも呼ばれるエレモフィラ・マクラタ(E. maculata)も流通していますが、近年はニベアを多く見かけます。乾燥には強いのですが、過湿になると根腐れしやすいので、水はけのよい用土で植えつけ、長雨には当てないように軒下などに取り込んで管理しましょう。日当たりのよい場所を好みますが、できれば真夏は風通しのよい半日陰に移動させましょう。冬は日当たりのよい室内に置き、凍らせないようにしましょう。タネからふやすのは難しいので、春と秋にさし木でふやします。
※科名:ハマジンチョウ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘トビー・ベル’
Eremophila ‘Toby Bell’
白い短毛が密生しているが、ニベアほど密ではない。葉はニベアよりも格段に幅が広い。四季咲き性が強く、淡青色の花を長期間咲かせる。
エレモフィラ・ニベア
Eremophila nivea
白い短毛が密生し、植物体全体が銀色に見える人気種。長雨に当てると白い毛が黒ずむので、雨は避けたほうがよい。淡青色の花もかわいらしい。開花は春のみの一季咲き。
エレモフィラ・マクラタ
Eremophila maculata
エミューブッシュの名前でも出回る。赤、黄、オレンジ色、ピンクなどがあり、変化に富む。ニベアと違ってほとんど毛はない。
学名:Eremophila
その他の名前:エミューブッシュ(エレモフィラ・マクラタ)
科名 / 属名:ゴマノハグサ科 / エレモフィラ属
特徴
エレモフィラは、オーストラリアに約210種が分布する多年草、もしくは低木で、明るい斜面や林に自生しています。短毛が密生して植物体全体が銀色に見えるエレモフィラ・ニベア(Eremophila nivea)が多く流通しています。エミューブッシュとも呼ばれるエレモフィラ・マクラタ(E. maculata)も流通していますが、近年はニベアを多く見かけます。乾燥には強いのですが、過湿になると根腐れしやすいので、水はけのよい用土で植えつけ、長雨には当てないように軒下などに取り込んで管理しましょう。日当たりのよい場所を好みますが、できれば真夏は風通しのよい半日陰に移動させましょう。冬は日当たりのよい室内に置き、凍らせないようにしましょう。タネからふやすのは難しいので、春と秋にさし木でふやします。
※科名:ハマジンチョウ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘トビー・ベル’
Eremophila ‘Toby Bell’
白い短毛が密生しているが、ニベアほど密ではない。葉はニベアよりも格段に幅が広い。四季咲き性が強く、淡青色の花を長期間咲かせる。
エレモフィラ・ニベア
Eremophila nivea
白い短毛が密生し、植物体全体が銀色に見える人気種。長雨に当てると白い毛が黒ずむので、雨は避けたほうがよい。淡青色の花もかわいらしい。開花は春のみの一季咲き。
エレモフィラ・マクラタ
Eremophila maculata
エミューブッシュの名前でも出回る。赤、黄、オレンジ色、ピンクなどがあり、変化に富む。ニベアと違ってほとんど毛はない。
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玲儿
2017年07月23日
エリンジウム(エリンジューム)の基本情報
学名:Eryngium
和名:ヒゴタイサイコ その他の名前:マツカサアザミ、エリマキアザミほか
科名 / 属名:セリ科 / ヒゴタイサイコ属(エリンジウム属)
特徴
エリンジウムは、金属質の光沢があるユニークな形状で人目を引きつける花で、球状に小花が集まり、そのまわりを囲むようにとげのある苞が広がります。分枝してにぎやかに咲くものも多く、涼感がありながらも、シャープな印象を受けます。エリンジウム属には230種ほどがあり、大きさや草姿はさまざまですが、最も一般的で多く栽培、利用されているのは、マツカサアザミと呼ばれるプラナム種とその交配種です。花だけでなく、茎や苞も青く色づき、長もちするので、ドライフラワーとしても利用されます。花壇の中央や後方でスペースを確保し、草丈と形状を生かすような配植をするとよいでしょう。背景に常緑樹などがあると、くっきりと浮き上がるように引き立って見えます。冷涼地では株の寿命が長く大株に育ちますが、平地や暖地では一・二年草扱いされることが多く、開花のために低温を必要としない品種も育成されています。
種類(原種、園芸品種)
エリンジウム・プラナム
Eryngium planum
最もポピュラーで性質の強い種類。‘フルエラ’など品種が多く、‘ブルー・グリッター’は3月まきで初夏に開花する。
エリンジウム・アルピナム
Eryngium alpinum
苞がレース状に大きく広がる。濃青紫〜白まで色幅がある。
エリンジウム・ユッキフォリウム
Eryngium yuccifolium
北アメリカ原産の強健種。ユッカのようなシルバーリーフ。
「ジャックポット」シリーズ(栄養系)
Eryngium planum 「Jackpot」
草丈は低く花つきがよい。斑入り葉や花穂が密生するものなどバラエティに富む。
‘セリナ’
Eryngium ‘Serina’
濃青紫。やや大輪でボリュームがある。
エリンジウム・オリベリアナム
Eryngium × oliverianum
アルピナムに似た強健種。
エリンジウム・ギガンチウム
Eryngium giganteum
銀白色の大輪種。苞も大きく美しいが、とげが鋭い。二年草扱い。
学名:Eryngium
和名:ヒゴタイサイコ その他の名前:マツカサアザミ、エリマキアザミほか
科名 / 属名:セリ科 / ヒゴタイサイコ属(エリンジウム属)
特徴
エリンジウムは、金属質の光沢があるユニークな形状で人目を引きつける花で、球状に小花が集まり、そのまわりを囲むようにとげのある苞が広がります。分枝してにぎやかに咲くものも多く、涼感がありながらも、シャープな印象を受けます。エリンジウム属には230種ほどがあり、大きさや草姿はさまざまですが、最も一般的で多く栽培、利用されているのは、マツカサアザミと呼ばれるプラナム種とその交配種です。花だけでなく、茎や苞も青く色づき、長もちするので、ドライフラワーとしても利用されます。花壇の中央や後方でスペースを確保し、草丈と形状を生かすような配植をするとよいでしょう。背景に常緑樹などがあると、くっきりと浮き上がるように引き立って見えます。冷涼地では株の寿命が長く大株に育ちますが、平地や暖地では一・二年草扱いされることが多く、開花のために低温を必要としない品種も育成されています。
種類(原種、園芸品種)
エリンジウム・プラナム
Eryngium planum
最もポピュラーで性質の強い種類。‘フルエラ’など品種が多く、‘ブルー・グリッター’は3月まきで初夏に開花する。
エリンジウム・アルピナム
Eryngium alpinum
苞がレース状に大きく広がる。濃青紫〜白まで色幅がある。
エリンジウム・ユッキフォリウム
Eryngium yuccifolium
北アメリカ原産の強健種。ユッカのようなシルバーリーフ。
「ジャックポット」シリーズ(栄養系)
Eryngium planum 「Jackpot」
草丈は低く花つきがよい。斑入り葉や花穂が密生するものなどバラエティに富む。
‘セリナ’
Eryngium ‘Serina’
濃青紫。やや大輪でボリュームがある。
エリンジウム・オリベリアナム
Eryngium × oliverianum
アルピナムに似た強健種。
エリンジウム・ギガンチウム
Eryngium giganteum
銀白色の大輪種。苞も大きく美しいが、とげが鋭い。二年草扱い。
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玲儿
2017年07月21日
エリゲロンの基本情報
学名:Erigeron
和名:ペラペラヨメナ、アズマギクなど その他の名前:ゲンペイコギク(源平小菊)など
科名 / 属名:キク科 / ムカシヨモギ属(エリゲロン属)
特徴
エリゲロンは、ハルジオンやヒメジョオンの仲間で200種ほどがあります。主に北アメリカに自生し、日本では、高山植物のアズマギクなど数種があります。種類によって形態や性質は多種多様です。
ガーデニングで利用の多いのは、メキシコからパナマ原産のカルビンスキアヌス種(Erigeron karvinskianus)です。花径2cmくらいの小ギクのような花が長期間咲き続け、栽培も容易です。この種にはペラペラヨメナという和名があり、帰化植物となって野生化していることもあります。‘プロフュージョン’(‘Profusion’)などいくつかの園芸品種があります。
茎が直立する高性タイプでは、北米のスペシオサス種(E. speciosus)など数種の交配により、‘ロサ・ジュエル’(‘Rosa Juwel’)など多数の園芸品種が育成され、ボーダー花壇などで宿根アスターと同様に利用されます。これら高性タイプはアスター属(Aster)のユウゼンギクによく似ていて、大輪多花性で初夏に咲くものが多く、花弁は細長く、デージーのような花形となります。
*「基本データ」の栽培難易度は、カルビンスキアヌス種の場合です。
種類(原種、園芸品種)
エリゲロン・カルビンスキアヌス
Erigeron karvinskianus
源平小菊。和名はペラペラヨメナ。花期が長く、性質も強い。選抜品種の‘プロフュージョン’(‘Profusion’)が広く栽培される。
アズマギク
Erigeron thunbergii
日本に自生するエリゲロンの仲間。亜種のミヤマアズマギク(E. thunbergii ssp.glabratus)のほうが栽培や流通が多い。
エリゲロン・オウレウス‘カナリー・バード’
Erigeron aureus ‘Canary Bird’
草丈5cmほどの小型種。淡黄色のデージーのような花を咲かせる。
エリゲロン・オーランチアカス
Erigeron aurantiacus
草丈20〜30cm、花は鮮やかなオレンジ色。
エリゲロン‘ロサ・ジュエル’
Erigeron ‘Rosa Juwel’
大輪で多花性のものが多い交配品種のなかでも代表的な品種。花はピンク。‘ローズ・ジュエル’とも呼ばれる。
学名:Erigeron
和名:ペラペラヨメナ、アズマギクなど その他の名前:ゲンペイコギク(源平小菊)など
科名 / 属名:キク科 / ムカシヨモギ属(エリゲロン属)
特徴
エリゲロンは、ハルジオンやヒメジョオンの仲間で200種ほどがあります。主に北アメリカに自生し、日本では、高山植物のアズマギクなど数種があります。種類によって形態や性質は多種多様です。
ガーデニングで利用の多いのは、メキシコからパナマ原産のカルビンスキアヌス種(Erigeron karvinskianus)です。花径2cmくらいの小ギクのような花が長期間咲き続け、栽培も容易です。この種にはペラペラヨメナという和名があり、帰化植物となって野生化していることもあります。‘プロフュージョン’(‘Profusion’)などいくつかの園芸品種があります。
茎が直立する高性タイプでは、北米のスペシオサス種(E. speciosus)など数種の交配により、‘ロサ・ジュエル’(‘Rosa Juwel’)など多数の園芸品種が育成され、ボーダー花壇などで宿根アスターと同様に利用されます。これら高性タイプはアスター属(Aster)のユウゼンギクによく似ていて、大輪多花性で初夏に咲くものが多く、花弁は細長く、デージーのような花形となります。
*「基本データ」の栽培難易度は、カルビンスキアヌス種の場合です。
種類(原種、園芸品種)
エリゲロン・カルビンスキアヌス
Erigeron karvinskianus
源平小菊。和名はペラペラヨメナ。花期が長く、性質も強い。選抜品種の‘プロフュージョン’(‘Profusion’)が広く栽培される。
アズマギク
Erigeron thunbergii
日本に自生するエリゲロンの仲間。亜種のミヤマアズマギク(E. thunbergii ssp.glabratus)のほうが栽培や流通が多い。
エリゲロン・オウレウス‘カナリー・バード’
Erigeron aureus ‘Canary Bird’
草丈5cmほどの小型種。淡黄色のデージーのような花を咲かせる。
エリゲロン・オーランチアカス
Erigeron aurantiacus
草丈20〜30cm、花は鮮やかなオレンジ色。
エリゲロン‘ロサ・ジュエル’
Erigeron ‘Rosa Juwel’
大輪で多花性のものが多い交配品種のなかでも代表的な品種。花はピンク。‘ローズ・ジュエル’とも呼ばれる。
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玲儿
2017年07月21日
エビネ(春咲き)の基本情報
学名:Calanthe discolor
和名:エビネ その他の名前:ジエビネ、エビネラン、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ、他偸草(たゆそう)
科名 / 属名:ラン科 / エビネ属(カランセ属)
特徴
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。
南西諸島には変種のオキナワエビネ、トクノシマエビネなどが知られていますが、園芸的な価値は高くありません。
春咲きエビネには、ほかにキエビネ(C. striata)、キリシマエビネ(C. aristulifera)、ニオイエビネ(C. izuinsularis)などがありますが、キエビネのほかは育てるのがむずかしく、栽培はおすすめできません。
一方、エビネは同じ場所に生えるほかのエビネ類と自然に交雑しやすく、さまざまな雑種が見られます。キエビネとの雑種で育てやすいタカネ(C. × bicolor) のほか、ヒゼン(キリシマエビネとの雑種)、サツマ(キリシマエビネとキエビネ、エビネとの雑種)、コオズ(ニオイエビネとの雑種)、イシズチ(サルメンエビネとの雑種)などがあります。現在はさらに交配種どうしをかけ合わせて、自然界では見られないような華麗な園芸品種群が登場しています。
種類(原種、園芸品種)
キリシマエビネ
Calanthe aristulifera
常緑広葉樹林に生える種。寒さにやや弱く、-5℃以下では葉が激しく傷んで著しく衰弱する。低湿度や乾燥に弱く、性質もやや弱い。
キエビネ
Calanthe striata
エビネの近縁種。花は鮮明な黄色で、距(花の後ろにある突き出した部分)は小さく、しばしば柑橘系の芳香がある。育てやすいが、北国では防寒したほうが無難。
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata
日本では主に東北地方や北海道、四国・九州のやや高い山に見られる。暑さにたいへん弱く、熱帯夜の続く関東地方以西の低地では栽培できない。
ニオイエビネ(オオキリシマエビネ)
Calanthe izuinsularis
伊豆諸島の特産種で、常緑樹林の湿った場所に見られる。多花性で強い芳香がある。寒さと暑さに弱いため、きちんとした温度管理のできる栽培設備が必要。
学名:Calanthe discolor
和名:エビネ その他の名前:ジエビネ、エビネラン、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ、他偸草(たゆそう)
科名 / 属名:ラン科 / エビネ属(カランセ属)
特徴
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。
南西諸島には変種のオキナワエビネ、トクノシマエビネなどが知られていますが、園芸的な価値は高くありません。
春咲きエビネには、ほかにキエビネ(C. striata)、キリシマエビネ(C. aristulifera)、ニオイエビネ(C. izuinsularis)などがありますが、キエビネのほかは育てるのがむずかしく、栽培はおすすめできません。
一方、エビネは同じ場所に生えるほかのエビネ類と自然に交雑しやすく、さまざまな雑種が見られます。キエビネとの雑種で育てやすいタカネ(C. × bicolor) のほか、ヒゼン(キリシマエビネとの雑種)、サツマ(キリシマエビネとキエビネ、エビネとの雑種)、コオズ(ニオイエビネとの雑種)、イシズチ(サルメンエビネとの雑種)などがあります。現在はさらに交配種どうしをかけ合わせて、自然界では見られないような華麗な園芸品種群が登場しています。
種類(原種、園芸品種)
キリシマエビネ
Calanthe aristulifera
常緑広葉樹林に生える種。寒さにやや弱く、-5℃以下では葉が激しく傷んで著しく衰弱する。低湿度や乾燥に弱く、性質もやや弱い。
キエビネ
Calanthe striata
エビネの近縁種。花は鮮明な黄色で、距(花の後ろにある突き出した部分)は小さく、しばしば柑橘系の芳香がある。育てやすいが、北国では防寒したほうが無難。
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata
日本では主に東北地方や北海道、四国・九州のやや高い山に見られる。暑さにたいへん弱く、熱帯夜の続く関東地方以西の低地では栽培できない。
ニオイエビネ(オオキリシマエビネ)
Calanthe izuinsularis
伊豆諸島の特産種で、常緑樹林の湿った場所に見られる。多花性で強い芳香がある。寒さと暑さに弱いため、きちんとした温度管理のできる栽培設備が必要。
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玲儿
2017年07月20日
エキウムの基本情報
学名:Echium
科名 / 属名:ムラサキ科 / エキウム属
特徴
エキウムはヨーロッパから西アジアに自生する草花で、日本で園芸的に利用されているのは、主に、エキウム・プランタギネウム(Echium plantagineum)、エキウム・カンディカンス(E. candicans) 、エキウム・ファスツオスム(E. fastuosum)、エキウム・ブルガレ(E. vulgare)、エキウム・ウィルドプレッティ(E. wildpretii)で、交雑種が少しあります。乾燥地を好むので、日本では、開花後の夏越しは難しく、一年草または二年草として扱われます。ある程度の大きさになった苗が冬の低温にあうことにより花芽が形成されるので、花後にタネをとりまきして、冬になるまでに苗を大きくしておけば翌年の初夏に開花します。カナリア諸島原産のウィルドプレッティ、カンディカンス、ファスツオスムは、円錐状の長い花穂を2m以上に伸ばし、雄大な草姿です。チョウやミツバチが寄ってくることでも人気のある植物です。
種類(原種、園芸品種)
エキウム‘ピンク・ファウンテン’
Echium ‘Pink Fountain’、E. wildpretti × E. pininana
エキウム・ウィルドプレッティとエキウム・ピニナナとの交雑種。大きな花序を伸ばし、存在感がある。
エキウム・ウィルドプレッティ
Echium wildpretii
カナリア諸島テネリフェ島原産の二年草。標高2100mの高地に自生するため、高温多湿を苦手とする。晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、ピンク花をたくさんつける。「ジュエリータワー」などの名前でも流通する。
エキウム・ファスツオスム
Echium fastuosum
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青い花をたくさんつける。
エキウム・ピニナナ
Echium pininana
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青紫の花をたくさんつける。白花の園芸品種‘スノータワー’もある。
エキウム・ブルガレ
Echium vulgare
ヨーロッパ、アジアの西部、中央部原産の二年草。‘バイパーズビューグロス’や ‘ブルーヘッダー’‘ピンクヘッダー’などの園芸品種がある。青紫色の花はハーブとしても利用され、サラダの彩りや砂糖漬けなどに用いられる。
学名:Echium
科名 / 属名:ムラサキ科 / エキウム属
特徴
エキウムはヨーロッパから西アジアに自生する草花で、日本で園芸的に利用されているのは、主に、エキウム・プランタギネウム(Echium plantagineum)、エキウム・カンディカンス(E. candicans) 、エキウム・ファスツオスム(E. fastuosum)、エキウム・ブルガレ(E. vulgare)、エキウム・ウィルドプレッティ(E. wildpretii)で、交雑種が少しあります。乾燥地を好むので、日本では、開花後の夏越しは難しく、一年草または二年草として扱われます。ある程度の大きさになった苗が冬の低温にあうことにより花芽が形成されるので、花後にタネをとりまきして、冬になるまでに苗を大きくしておけば翌年の初夏に開花します。カナリア諸島原産のウィルドプレッティ、カンディカンス、ファスツオスムは、円錐状の長い花穂を2m以上に伸ばし、雄大な草姿です。チョウやミツバチが寄ってくることでも人気のある植物です。
種類(原種、園芸品種)
エキウム‘ピンク・ファウンテン’
Echium ‘Pink Fountain’、E. wildpretti × E. pininana
エキウム・ウィルドプレッティとエキウム・ピニナナとの交雑種。大きな花序を伸ばし、存在感がある。
エキウム・ウィルドプレッティ
Echium wildpretii
カナリア諸島テネリフェ島原産の二年草。標高2100mの高地に自生するため、高温多湿を苦手とする。晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、ピンク花をたくさんつける。「ジュエリータワー」などの名前でも流通する。
エキウム・ファスツオスム
Echium fastuosum
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青い花をたくさんつける。
エキウム・ピニナナ
Echium pininana
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青紫の花をたくさんつける。白花の園芸品種‘スノータワー’もある。
エキウム・ブルガレ
Echium vulgare
ヨーロッパ、アジアの西部、中央部原産の二年草。‘バイパーズビューグロス’や ‘ブルーヘッダー’‘ピンクヘッダー’などの園芸品種がある。青紫色の花はハーブとしても利用され、サラダの彩りや砂糖漬けなどに用いられる。
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文章
玲儿
2017年07月19日
エイザンスミレの基本情報
学名:Viola eizanensis
和名:エイザンスミレ(叡山菫) その他の名前:エゾスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
エイザンスミレは本州から九州各地の低山の落葉樹林に生え、やや湿ったところに多く見られます。葉はスミレの仲間らしくない形をしています。葉のつけ根まで大きく3つに裂け、ふつう、それぞれに深い切れ込みがあります。花は香りがあり、薄いピンクで花径2cm強、まれに白花(シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida)も見られます。草丈は開花のころは10cm程度ですが、花後に2~3倍にも急速に成長します。花が咲いた促成株は2月ごろから出回ります。
エイザンスミレと近縁種のヒゴスミレ(V. chaerophylloides var. sieboldiana)は、自然に雑種をつくることがあり、できた雑種はヒラツカスミレと呼ばれます。人工的にも再現できるので、よい株を交配した美しいものが流通しています。ほかにも、エイザンスミレは他種としばしば雑種をつくり、これらの子孫は葉が切れ込みます。
種類(原種、園芸品種)
ベニバナナンザンスミレ
Viola eizanensis ‘Benibana nanzan’
名は「ナンザン」だがエイザンスミレの園芸品種。エイザンスミレよりずっと濃い赤紫色の花が咲き、全体にがっちりしていて、強健で優れた品種。
ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana
葉は5つにつけ根まで裂け、それぞれが深く切れ込む。花は白く、強い香りがある。秋田県以南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布。
ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides var. chaerophylloides
ヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な姿で、葉は5つに裂ける。花は白から薄いピンク。対馬、中国大陸東北部から東部、朝鮮半島、シベリア南東部に分布。
ヒラツカスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana × V. eizanensis
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然雑種。両者の中間的な姿で、雑種にしては珍しくタネができる。
ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis var. simplicifolia
葉が深く3つに裂けない。主に関東地方北部や長野県北部、四国に分布。まれに白花(ナルカミスミレ V. eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)も見られる。
学名:Viola eizanensis
和名:エイザンスミレ(叡山菫) その他の名前:エゾスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
エイザンスミレは本州から九州各地の低山の落葉樹林に生え、やや湿ったところに多く見られます。葉はスミレの仲間らしくない形をしています。葉のつけ根まで大きく3つに裂け、ふつう、それぞれに深い切れ込みがあります。花は香りがあり、薄いピンクで花径2cm強、まれに白花(シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida)も見られます。草丈は開花のころは10cm程度ですが、花後に2~3倍にも急速に成長します。花が咲いた促成株は2月ごろから出回ります。
エイザンスミレと近縁種のヒゴスミレ(V. chaerophylloides var. sieboldiana)は、自然に雑種をつくることがあり、できた雑種はヒラツカスミレと呼ばれます。人工的にも再現できるので、よい株を交配した美しいものが流通しています。ほかにも、エイザンスミレは他種としばしば雑種をつくり、これらの子孫は葉が切れ込みます。
種類(原種、園芸品種)
ベニバナナンザンスミレ
Viola eizanensis ‘Benibana nanzan’
名は「ナンザン」だがエイザンスミレの園芸品種。エイザンスミレよりずっと濃い赤紫色の花が咲き、全体にがっちりしていて、強健で優れた品種。
ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana
葉は5つにつけ根まで裂け、それぞれが深く切れ込む。花は白く、強い香りがある。秋田県以南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布。
ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides var. chaerophylloides
ヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な姿で、葉は5つに裂ける。花は白から薄いピンク。対馬、中国大陸東北部から東部、朝鮮半島、シベリア南東部に分布。
ヒラツカスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana × V. eizanensis
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然雑種。両者の中間的な姿で、雑種にしては珍しくタネができる。
ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis var. simplicifolia
葉が深く3つに裂けない。主に関東地方北部や長野県北部、四国に分布。まれに白花(ナルカミスミレ V. eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)も見られる。
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文章
玲儿
2017年07月19日
イワタバコの基本情報
学名:Conandron ramondioides
和名:イワタバコ その他の名前:ニガナ、イワヂシャ
科名 / 属名:イワタバコ科 / イワタバコ属
特徴
イワタバコは日本各地の日当たりの悪い湿った岩や崖に生える多年草です。
地下に塊状の根茎があり、長さ5~20cmの葉を数枚出して垂らします。葉は柔らかくて水っぽく、光沢があります。6月から8月に花茎を伸ばし、星形で花径2cm前後の花を多数咲かせます。花つきは非常によいのですが、1輪の寿命が3~4日なのが残念です。冬は、葉のつけ根に根茎と来年の葉が塊状になったものを残して枯れてしまいます。
産地によって早く咲くものや遅く咲くものがあり、咲く時期の差が大きいので、うまくコレクションすると次々に咲いてくれて楽しいものです。葉は山菜としても利用されています。
山野草としてよく育てられているイワタバコ科の植物には、イワギリソウ(Opithandra primuloides)やラモンダ・ミコニ(Ramonda myconi)などがあります。イワタバコに準じて栽培できるものもあれば、冬に加温が必要なものもあります。
種類(原種、園芸品種)
姫イワタバコ
Conandron ramondioides Small form
紀伊半島に見られるイワタバコの極小型のタイプ。葉の長さは10cm前後で、株全体の大きさは普通のイワタバコの半分以下。小さい分、性質はややデリケート。
ケイワタバコ
Conandron ramondioides var. pilosus
中部地方から近畿地方にある変種で、花茎や萼、葉の裏に毛が多い。早咲きの濃い紫色と白花の系統がよく栽培されている。性質は普通のイワタバコと変わらない。
イワギリソウ
Opithandra primuloides
西日本に見られる種。イワタバコよりやや明るく乾き気味の環境を好む。常緑性で、姿はセントポーリアに近く、花は普通ピンクで、キリやジギタリスの花に似る。冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて保護する。
マツムラソウ
Titanotrichum oldhamii
中国南部、台湾、石垣島、西表島の湿った谷間の森林に生える。草丈30〜50cm、柔らかい毛がある葉をつけた茎が立ち上がり、先端にジギタリスのような赤茶色の斑紋がある黄色い花が穂になって咲く。栽培はイワタバコに準じるが、冬は最低温度5℃を保つ。
シシンラン
Lysionotus pauciflorus
日本列島の東海地方以西の森林内の苔むした岩や古木に着生する常緑の低木。地下茎が長く伸び、ところどころから枝を伸ばし、薄紫色のキリに似た花を咲かせる。栽培はイワタバコに準じるが、冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて最低温度3℃を保つ。洋ランのように水ゴケでも植えられる。
ラモンダ・ミコニ
Ramonda myconi
ピレネー山脈の石灰岩の岩場に生える。姿はイワギリソウに似ており、葉は常緑でより厚く堅く、粗毛が目立つ。5月に華やかな花を咲かせる。花色は薄紫を基本に、白とピンクがある。栽培はイワギリソウに準じるが、より明るい環境で育てる。
ペトロコスメア・フラッキダ
Petrocosmea flaccida
中国・四川省と雲南省の標高2800〜3100mの崖に生え、「石蝴蝶」とも呼ばれる。セントポーリアをより整然とさせた姿で、9月から10月にスミレのような濃い紫色の花を咲かせる。冬は休眠する。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は凍らない程度の温度を保つ。
キリタ・タミアナ
Chirita tamiana
ベトナム北部原産。セントポーリアのような姿で、紫色の筋が入った白い花を咲かせる。四季咲き。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は最低温度を約8℃に保つ。テラリウムなどに好適。
学名:Conandron ramondioides
和名:イワタバコ その他の名前:ニガナ、イワヂシャ
科名 / 属名:イワタバコ科 / イワタバコ属
特徴
イワタバコは日本各地の日当たりの悪い湿った岩や崖に生える多年草です。
地下に塊状の根茎があり、長さ5~20cmの葉を数枚出して垂らします。葉は柔らかくて水っぽく、光沢があります。6月から8月に花茎を伸ばし、星形で花径2cm前後の花を多数咲かせます。花つきは非常によいのですが、1輪の寿命が3~4日なのが残念です。冬は、葉のつけ根に根茎と来年の葉が塊状になったものを残して枯れてしまいます。
産地によって早く咲くものや遅く咲くものがあり、咲く時期の差が大きいので、うまくコレクションすると次々に咲いてくれて楽しいものです。葉は山菜としても利用されています。
山野草としてよく育てられているイワタバコ科の植物には、イワギリソウ(Opithandra primuloides)やラモンダ・ミコニ(Ramonda myconi)などがあります。イワタバコに準じて栽培できるものもあれば、冬に加温が必要なものもあります。
種類(原種、園芸品種)
姫イワタバコ
Conandron ramondioides Small form
紀伊半島に見られるイワタバコの極小型のタイプ。葉の長さは10cm前後で、株全体の大きさは普通のイワタバコの半分以下。小さい分、性質はややデリケート。
ケイワタバコ
Conandron ramondioides var. pilosus
中部地方から近畿地方にある変種で、花茎や萼、葉の裏に毛が多い。早咲きの濃い紫色と白花の系統がよく栽培されている。性質は普通のイワタバコと変わらない。
イワギリソウ
Opithandra primuloides
西日本に見られる種。イワタバコよりやや明るく乾き気味の環境を好む。常緑性で、姿はセントポーリアに近く、花は普通ピンクで、キリやジギタリスの花に似る。冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて保護する。
マツムラソウ
Titanotrichum oldhamii
中国南部、台湾、石垣島、西表島の湿った谷間の森林に生える。草丈30〜50cm、柔らかい毛がある葉をつけた茎が立ち上がり、先端にジギタリスのような赤茶色の斑紋がある黄色い花が穂になって咲く。栽培はイワタバコに準じるが、冬は最低温度5℃を保つ。
シシンラン
Lysionotus pauciflorus
日本列島の東海地方以西の森林内の苔むした岩や古木に着生する常緑の低木。地下茎が長く伸び、ところどころから枝を伸ばし、薄紫色のキリに似た花を咲かせる。栽培はイワタバコに準じるが、冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて最低温度3℃を保つ。洋ランのように水ゴケでも植えられる。
ラモンダ・ミコニ
Ramonda myconi
ピレネー山脈の石灰岩の岩場に生える。姿はイワギリソウに似ており、葉は常緑でより厚く堅く、粗毛が目立つ。5月に華やかな花を咲かせる。花色は薄紫を基本に、白とピンクがある。栽培はイワギリソウに準じるが、より明るい環境で育てる。
ペトロコスメア・フラッキダ
Petrocosmea flaccida
中国・四川省と雲南省の標高2800〜3100mの崖に生え、「石蝴蝶」とも呼ばれる。セントポーリアをより整然とさせた姿で、9月から10月にスミレのような濃い紫色の花を咲かせる。冬は休眠する。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は凍らない程度の温度を保つ。
キリタ・タミアナ
Chirita tamiana
ベトナム北部原産。セントポーリアのような姿で、紫色の筋が入った白い花を咲かせる。四季咲き。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は最低温度を約8℃に保つ。テラリウムなどに好適。
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