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玲儿
2017年08月04日
スプレケリアの基本情報
学名:Sprekelia formosissima
和名:ツバメズイセン
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スプレケリア属
特徴
スプレケリアはツバメズイセンとも呼ばれ、飛んでいるツバメを思わせる花形がユニークです。花は濃い緋赤色で強い色彩にインパクトがあり、ビロード感もあります。開花は年に1回、1茎1輪で観賞期間は短いのですが、花が咲いたときの感動は大きいものです。3号鉢でも十分花が見られます。
1属1種の植物で、名前はドイツのボタニスト、J・スプレケルゼン氏に由来します。アマリリス(ヒペアストラム属Hippeastrum)に近い植物で性質も似ていますが、アマリリスよりもいくらか寒さに強く、茎は細く、球根は直径5cm程度と一般のアマリリスよりも小さめです。冬は球根の状態で休眠し、5月ごろに葉と蕾がほぼ同時に出てきます。
個体差や変異があるといわれていますが、品種は今のところありません。アマリリスとの交配でヒッペアスケリア(×Hippeaskelia)、ハブランサスとの交配で、スプレカンサス(×Sprekanthus)という属間雑種が育成されています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
温暖で日照の多い、やや乾燥した気候を好みます。温暖な地域では庭植えもできますが、鉢栽培が容易です。冬は乾燥させ、凍らないようにしておきます。
ほぼアマリリスに準じた栽培でよく、性質はアマリリスより強いくらいです。
水やり
春から秋まで、生育中は用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥に強く、多湿状態が長く続くと根腐れを起こしやすくなります。
肥料
あまり必要としません。葉が茂っている間に、少量の化成肥料か薄めの液体肥料を施しておくと、球根の肥大も早く、翌年の花も多くなります。
病気と害虫
病気:多肥多湿に注意すれば、ほとんど見られません。
害虫:アブラムシ
蕾や新葉にアブラムシなどがつかないよう注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよいものであれば、それほど土は選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土も利用できます。肥料分の少ないものを使うと安全です。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:4月ごろが適期です。ソメイヨシノの開花が目安で、多少遅くなっても大丈夫です。球根の上部が地表に出るように浅く植えます。
植え替え:庭植えでは数年間は植えっぱなしでかまいません。冬に凍結のおそれがある場所では、晩秋に掘り上げて貯蔵しておきます。
鉢植えでは、2~3年ごとに春に植え直します。古い土を落とし、新しい用土で植えつけます。このときに分球してふえていたら、球根を分けて植えることもできます。
ふやし方
分球:自然分球でもふえますが、ふえ方はゆっくりです。
鱗片ざし:早くふやしたい場合は、アマリリスなどと同様に、球根を切り分けて鱗片ざしを行います。気温の高い生育期に、球根を縦に切り、パーライトなどのさし芽用土にさします。
タネまき:タネから育てることもできます。開花まで4~5年かかります。
主な作業
花がら摘み:特に行う作業はありません。タネをとるのでなければ、花がらは早めに摘み取り、花茎は自然に枯れるまで残しておきます。
学名:Sprekelia formosissima
和名:ツバメズイセン
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スプレケリア属
特徴
スプレケリアはツバメズイセンとも呼ばれ、飛んでいるツバメを思わせる花形がユニークです。花は濃い緋赤色で強い色彩にインパクトがあり、ビロード感もあります。開花は年に1回、1茎1輪で観賞期間は短いのですが、花が咲いたときの感動は大きいものです。3号鉢でも十分花が見られます。
1属1種の植物で、名前はドイツのボタニスト、J・スプレケルゼン氏に由来します。アマリリス(ヒペアストラム属Hippeastrum)に近い植物で性質も似ていますが、アマリリスよりもいくらか寒さに強く、茎は細く、球根は直径5cm程度と一般のアマリリスよりも小さめです。冬は球根の状態で休眠し、5月ごろに葉と蕾がほぼ同時に出てきます。
個体差や変異があるといわれていますが、品種は今のところありません。アマリリスとの交配でヒッペアスケリア(×Hippeaskelia)、ハブランサスとの交配で、スプレカンサス(×Sprekanthus)という属間雑種が育成されています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
温暖で日照の多い、やや乾燥した気候を好みます。温暖な地域では庭植えもできますが、鉢栽培が容易です。冬は乾燥させ、凍らないようにしておきます。
ほぼアマリリスに準じた栽培でよく、性質はアマリリスより強いくらいです。
水やり
春から秋まで、生育中は用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥に強く、多湿状態が長く続くと根腐れを起こしやすくなります。
肥料
あまり必要としません。葉が茂っている間に、少量の化成肥料か薄めの液体肥料を施しておくと、球根の肥大も早く、翌年の花も多くなります。
病気と害虫
病気:多肥多湿に注意すれば、ほとんど見られません。
害虫:アブラムシ
蕾や新葉にアブラムシなどがつかないよう注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよいものであれば、それほど土は選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土も利用できます。肥料分の少ないものを使うと安全です。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:4月ごろが適期です。ソメイヨシノの開花が目安で、多少遅くなっても大丈夫です。球根の上部が地表に出るように浅く植えます。
植え替え:庭植えでは数年間は植えっぱなしでかまいません。冬に凍結のおそれがある場所では、晩秋に掘り上げて貯蔵しておきます。
鉢植えでは、2~3年ごとに春に植え直します。古い土を落とし、新しい用土で植えつけます。このときに分球してふえていたら、球根を分けて植えることもできます。
ふやし方
分球:自然分球でもふえますが、ふえ方はゆっくりです。
鱗片ざし:早くふやしたい場合は、アマリリスなどと同様に、球根を切り分けて鱗片ざしを行います。気温の高い生育期に、球根を縦に切り、パーライトなどのさし芽用土にさします。
タネまき:タネから育てることもできます。開花まで4~5年かかります。
主な作業
花がら摘み:特に行う作業はありません。タネをとるのでなければ、花がらは早めに摘み取り、花茎は自然に枯れるまで残しておきます。
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玲儿
2017年08月04日
スターチスの基本情報
学名:Limonium
和名:ハナハマサジ(L. sinuatum)、ニワハナビ、ヒロハノハマサジ(L. latifolium) その他の名前:宿根スターチス、チース
科名 / 属名:イソマツ科 / イソマツ属
特徴
スターチスの仲間には、一・二年草、多年草、半低木になるものがあります。まず一・二年草として扱われるシヌアツム種(ハナハマサジ/Limonium sinuatum)は、ピンク、白、青のカラフルな萼が美しく、日もちもよいため切り花やドライフラワーとして人気で、多く栽培されます。
シヌアツム種とよく似た性質で黄色の萼をもつものは、ボンデュエリ種(L. bonduellei)ともされますが、シヌアツム種の一つとして扱うのが一般的です。
多年草として扱われるものには、ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)やラティフォリウム種(L. latifolium)があり、苗やタネで流通し、宿根スターチスと呼ばれることもあります。なお、切り花として流通する宿根スターチスは、ベリディフォリウム種やラティフォリウム種などを交雑して改良された品種です。
イソマツ属の植物は世界中の海岸、砂漠などに300種が知られており、日本の海岸にもこの仲間のイソマツ(L. wrightii)やハマサジ(L. tetragonum)が自生します。
いずれも高温多湿を嫌うので、水はけのよい用土や場所に植えつけ、日によく当てて育てましょう。根を切ることを嫌うので、本葉が2枚程度の小さな苗のときに、根を切らないように注意してポットに鉢上げし、植えつけの際にも根鉢をくずさないことが大切です。
種類(原種、園芸品種)
リモニウム・シヌアツム ‘ソピア’混合
Limonium sinuatum ‘Sopia’
薄いピンクから濃いピンクで、それぞれ淡青色の萼をつける花色混合品種。
リモニウム・シヌアツム ‘ボンデュエリ・イエロー’
Limonium sinuatum ‘Bonduellei yellow’
ボンデュエリ種(L. bonduellei)としてシヌアタ種と区別されることもある。黄色い萼をもち、花茎につく翼が少ないのが特徴。
宿根スターチス‘ブルー・ファンタジア’
Limonium ‘Blue fantasia’
ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)とラティフォリウム種(L. latifolium)の種間雑種。四季咲き性で主に切り花用に栽培される。宿根スターチスの交雑品種の草分け。
イソマツ
Limonium wrightii
伊豆諸島、屋久島、沖縄の海岸の、海水がかかる岩に自生する。草丈10cm前後。
学名:Limonium
和名:ハナハマサジ(L. sinuatum)、ニワハナビ、ヒロハノハマサジ(L. latifolium) その他の名前:宿根スターチス、チース
科名 / 属名:イソマツ科 / イソマツ属
特徴
スターチスの仲間には、一・二年草、多年草、半低木になるものがあります。まず一・二年草として扱われるシヌアツム種(ハナハマサジ/Limonium sinuatum)は、ピンク、白、青のカラフルな萼が美しく、日もちもよいため切り花やドライフラワーとして人気で、多く栽培されます。
シヌアツム種とよく似た性質で黄色の萼をもつものは、ボンデュエリ種(L. bonduellei)ともされますが、シヌアツム種の一つとして扱うのが一般的です。
多年草として扱われるものには、ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)やラティフォリウム種(L. latifolium)があり、苗やタネで流通し、宿根スターチスと呼ばれることもあります。なお、切り花として流通する宿根スターチスは、ベリディフォリウム種やラティフォリウム種などを交雑して改良された品種です。
イソマツ属の植物は世界中の海岸、砂漠などに300種が知られており、日本の海岸にもこの仲間のイソマツ(L. wrightii)やハマサジ(L. tetragonum)が自生します。
いずれも高温多湿を嫌うので、水はけのよい用土や場所に植えつけ、日によく当てて育てましょう。根を切ることを嫌うので、本葉が2枚程度の小さな苗のときに、根を切らないように注意してポットに鉢上げし、植えつけの際にも根鉢をくずさないことが大切です。
種類(原種、園芸品種)
リモニウム・シヌアツム ‘ソピア’混合
Limonium sinuatum ‘Sopia’
薄いピンクから濃いピンクで、それぞれ淡青色の萼をつける花色混合品種。
リモニウム・シヌアツム ‘ボンデュエリ・イエロー’
Limonium sinuatum ‘Bonduellei yellow’
ボンデュエリ種(L. bonduellei)としてシヌアタ種と区別されることもある。黄色い萼をもち、花茎につく翼が少ないのが特徴。
宿根スターチス‘ブルー・ファンタジア’
Limonium ‘Blue fantasia’
ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)とラティフォリウム種(L. latifolium)の種間雑種。四季咲き性で主に切り花用に栽培される。宿根スターチスの交雑品種の草分け。
イソマツ
Limonium wrightii
伊豆諸島、屋久島、沖縄の海岸の、海水がかかる岩に自生する。草丈10cm前後。
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玲儿
2017年08月03日
シレネの基本情報
学名:Silene
科名 / 属名:ナデシコ科 / マンテマ属(シレネ属)
特徴
シレネの仲間は約300種が知られ、多くの種は北半球に自生しますが、一部は南アフリカ、南アメリカに分布します。高山の岩場や砂礫地、海岸に自生するものが多く、栽培する際は、日当たりと水はけがよい場所を選ぶことが大切です。種によって栽培難易度に差があります。
シレネには、1つの花に雄しべと雌しべをもつ両性花をつける種と、雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株の種、さらに、両性花をもつ株と雌花しかつけない株が混在する種、それらの中間的な種があります。そのため、植物の性の仕組みを探る実験材料にもなっています。
種類(原種、園芸品種)
ムシトリナデシコ
Silene armeria
50〜60cmに伸びた茎の先に、ピンクの小花をたくさん咲かせる一・二年草。茎に粘着質の部分があり、そこで虫を捕らえるイメージがあるが、食虫植物ではない。白の花を咲かせる系統もある。
シレネ・ユニフローラ
Silene uniflora
シレネ・マリティマ(S. maritima)やシレネ・ブルガリス(S. vulgaris)とも呼ばれる多年草。萼が風船状になるのが特徴。枝垂れるように育つ系統と、茎を直立させる系統がある。花はピンクと白。八重咲きもある。
シレネ・ペンジュラ
Silene pendula
こんもりと茂る株一面に、5月ごろピンクの花を咲かせる一年草。地中海沿岸原産。
ヒロハノマンテマ
Silene latifolia subsp. alba
性染色体をもち、雌雄異株になる。植物の性の研究に用いられる。多年草。
シレネ・ディオイカ
Silene dioica
ヨーロッパ原産の二年草、多年草。春から初夏にかけて40〜60cmのよく分枝する花茎を伸ばしピンク色の花を咲かせる。フクロナデシコ(S. pendula)に似ているが、フクロナデシコは、草丈が30〜40cmで1年草。
学名:Silene
科名 / 属名:ナデシコ科 / マンテマ属(シレネ属)
特徴
シレネの仲間は約300種が知られ、多くの種は北半球に自生しますが、一部は南アフリカ、南アメリカに分布します。高山の岩場や砂礫地、海岸に自生するものが多く、栽培する際は、日当たりと水はけがよい場所を選ぶことが大切です。種によって栽培難易度に差があります。
シレネには、1つの花に雄しべと雌しべをもつ両性花をつける種と、雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株の種、さらに、両性花をもつ株と雌花しかつけない株が混在する種、それらの中間的な種があります。そのため、植物の性の仕組みを探る実験材料にもなっています。
種類(原種、園芸品種)
ムシトリナデシコ
Silene armeria
50〜60cmに伸びた茎の先に、ピンクの小花をたくさん咲かせる一・二年草。茎に粘着質の部分があり、そこで虫を捕らえるイメージがあるが、食虫植物ではない。白の花を咲かせる系統もある。
シレネ・ユニフローラ
Silene uniflora
シレネ・マリティマ(S. maritima)やシレネ・ブルガリス(S. vulgaris)とも呼ばれる多年草。萼が風船状になるのが特徴。枝垂れるように育つ系統と、茎を直立させる系統がある。花はピンクと白。八重咲きもある。
シレネ・ペンジュラ
Silene pendula
こんもりと茂る株一面に、5月ごろピンクの花を咲かせる一年草。地中海沿岸原産。
ヒロハノマンテマ
Silene latifolia subsp. alba
性染色体をもち、雌雄異株になる。植物の性の研究に用いられる。多年草。
シレネ・ディオイカ
Silene dioica
ヨーロッパ原産の二年草、多年草。春から初夏にかけて40〜60cmのよく分枝する花茎を伸ばしピンク色の花を咲かせる。フクロナデシコ(S. pendula)に似ているが、フクロナデシコは、草丈が30〜40cmで1年草。
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玲儿
2017年08月01日
シャスタデージーの基本情報
学名:Leucanthemum × superbum
科名 / 属名:キク科 / レウカンテマム属
特徴
シャスタデージーは、アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種です。宿根草ですが、タネも販売されており、春まきすれば翌年に、秋まきすれば翌々年に開花します。
秋から冬はロゼットになり、春になると花茎を伸ばして、その先端に花径5~10cmの花を咲かせます。花はマーガレットに似ており、マーガレットが咲き終わったころから開花するので、両者を混植すると白花が移り行き、長期間ホワイトガーデンを楽しむことができます。花形は一重、八重、丁子咲きなどさまざまです。耐寒性に富み、常緑なので、冬の花壇が寂しくなりません。
種類(原種、園芸品種)
‘銀河’
Leucanthemum × superbum ‘Ginga’
花芯が青みがかり、透明感のある純白の丁子咲きで大輪。草丈80cmほど。5月中・下旬開花。
‘スノー・レディー’
Leucanthemum × superbum ‘Snow Lady’
草丈25cmほどの極矮性品種。花径約6cmで花立ちがよい。
‘オールド・コート’
Leucanthemum × superbum ‘Old Court’
細弁花。耐暑性に優れる。
‘アラスカ’
Leucanthemum × superbum ‘Alaska’
草丈80cmほど。花径約8cmの大輪で、透明感のある純白の花。花立ちがよい
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所で育てます。粘土質の土壌であれば、パーライトや堆肥などの有機物を加えて改良します。夏の西日は苦手なので、鉢植えであれば半日陰に移し、庭植えであれば、より草丈の高い植物の陰になるような位置に植えつけるとよいでしょう。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ、3月の成長再開時にも同様の肥料を追肥します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春と秋にアブラムシが多発します。花の終わった花茎は早めに切り、発生したら速やかに駆除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合とします。
植えつけ、 植え替え
春または秋に、株間を30~50cmくらいとって植えつけます。秋遅くに植えつけた場合は、初年度のみマルチングなどをして防寒します。
ふやし方
株分け、さし芽でふやします。株分けは、9月、または3月中旬から4月に、長い茎葉を切り詰め、2~3芽に切り分けます。さし芽には、梅雨どきに切り戻した枝を用いるとよいでしょう。
主な作業
花がら摘み:花が終わったら、花茎を株元から切ります。
学名:Leucanthemum × superbum
科名 / 属名:キク科 / レウカンテマム属
特徴
シャスタデージーは、アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種です。宿根草ですが、タネも販売されており、春まきすれば翌年に、秋まきすれば翌々年に開花します。
秋から冬はロゼットになり、春になると花茎を伸ばして、その先端に花径5~10cmの花を咲かせます。花はマーガレットに似ており、マーガレットが咲き終わったころから開花するので、両者を混植すると白花が移り行き、長期間ホワイトガーデンを楽しむことができます。花形は一重、八重、丁子咲きなどさまざまです。耐寒性に富み、常緑なので、冬の花壇が寂しくなりません。
種類(原種、園芸品種)
‘銀河’
Leucanthemum × superbum ‘Ginga’
花芯が青みがかり、透明感のある純白の丁子咲きで大輪。草丈80cmほど。5月中・下旬開花。
‘スノー・レディー’
Leucanthemum × superbum ‘Snow Lady’
草丈25cmほどの極矮性品種。花径約6cmで花立ちがよい。
‘オールド・コート’
Leucanthemum × superbum ‘Old Court’
細弁花。耐暑性に優れる。
‘アラスカ’
Leucanthemum × superbum ‘Alaska’
草丈80cmほど。花径約8cmの大輪で、透明感のある純白の花。花立ちがよい
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所で育てます。粘土質の土壌であれば、パーライトや堆肥などの有機物を加えて改良します。夏の西日は苦手なので、鉢植えであれば半日陰に移し、庭植えであれば、より草丈の高い植物の陰になるような位置に植えつけるとよいでしょう。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ、3月の成長再開時にも同様の肥料を追肥します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春と秋にアブラムシが多発します。花の終わった花茎は早めに切り、発生したら速やかに駆除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合とします。
植えつけ、 植え替え
春または秋に、株間を30~50cmくらいとって植えつけます。秋遅くに植えつけた場合は、初年度のみマルチングなどをして防寒します。
ふやし方
株分け、さし芽でふやします。株分けは、9月、または3月中旬から4月に、長い茎葉を切り詰め、2~3芽に切り分けます。さし芽には、梅雨どきに切り戻した枝を用いるとよいでしょう。
主な作業
花がら摘み:花が終わったら、花茎を株元から切ります。
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玲儿
2017年08月01日
シダルセアの基本情報
学名:Sidalcea
和名:キンゴジカモドキ その他の名前:ミニホリホック、プレーリーマロウ
科名 / 属名:アオイ科 / キンゴジカモドキ属(シダルセア属)
特徴
シダルセアはタチアオイを小型にしたような草姿で、小枝の多いきゃしゃな茎がすらりと伸び、薄紙に似た質感の花を多数咲かせます。風に揺れて咲く様子にはやさしい風情が感じられ、数株をまとめて植えるとにぎやかでボリュームもあります。花径は3~5cmくらい、1輪は数日間と短命ですが、花数は多く次々と咲き続けます。切り花にしても水あげがよく、フラワーアレンジなどに利用されます。
シダルセア属(Sidalcea)は北米中西部のオレゴン州からニューメキシコ州にかけて20種ほどがあります。観賞用に栽培されるのは、多年草のシダルセア・マルビフロラ(S. malviflora)とシダルセア・カンディダ(S. candida)の交配種がほとんどで、そのほかシダルセア・オレガナ(S. oregana)にも園芸品種があります。シダルセアの名前は、Sida(キンゴジカ属)とAlcea(タチアオイ属)を合わせたものです。また、コモンマロウ、ムスクマロウなどが含まれるゼニアオイ属(Malva)にも近く、性質も似たような部分があります。
種類(原種、園芸品種)
‘エルシー・ヒュー’
Sidalcea ‘Elsie Heugh’
花が淡い透き通るようなピンクの大輪高性種。
‘キャンディー・ガール’
Sidalcea ‘Candy Girl’
花は濃いローズ色で鮮やか。草丈60cmくらい。
‘リトル・プリンセス’
Sidalcea ‘Little Princess’
花は淡いソフトピンク。草丈40cmくらいの矮性種。
‘パーティー・ガール’
Sidalcea ‘Party Girl’
花はやや濃いめのピンク。タネでもよくふえる。
‘ブリリアント’
Sidalcea ‘Brilliant’
花は赤に近い色。小輪多花性の高性種。
シダルセア・カンディダ
Sidalcea candida
原種の1つで、園芸品種の親にもなっている。小輪多花性で、乳白色で直径2cmほどのやさしい花を咲かせる。
学名:Sidalcea
和名:キンゴジカモドキ その他の名前:ミニホリホック、プレーリーマロウ
科名 / 属名:アオイ科 / キンゴジカモドキ属(シダルセア属)
特徴
シダルセアはタチアオイを小型にしたような草姿で、小枝の多いきゃしゃな茎がすらりと伸び、薄紙に似た質感の花を多数咲かせます。風に揺れて咲く様子にはやさしい風情が感じられ、数株をまとめて植えるとにぎやかでボリュームもあります。花径は3~5cmくらい、1輪は数日間と短命ですが、花数は多く次々と咲き続けます。切り花にしても水あげがよく、フラワーアレンジなどに利用されます。
シダルセア属(Sidalcea)は北米中西部のオレゴン州からニューメキシコ州にかけて20種ほどがあります。観賞用に栽培されるのは、多年草のシダルセア・マルビフロラ(S. malviflora)とシダルセア・カンディダ(S. candida)の交配種がほとんどで、そのほかシダルセア・オレガナ(S. oregana)にも園芸品種があります。シダルセアの名前は、Sida(キンゴジカ属)とAlcea(タチアオイ属)を合わせたものです。また、コモンマロウ、ムスクマロウなどが含まれるゼニアオイ属(Malva)にも近く、性質も似たような部分があります。
種類(原種、園芸品種)
‘エルシー・ヒュー’
Sidalcea ‘Elsie Heugh’
花が淡い透き通るようなピンクの大輪高性種。
‘キャンディー・ガール’
Sidalcea ‘Candy Girl’
花は濃いローズ色で鮮やか。草丈60cmくらい。
‘リトル・プリンセス’
Sidalcea ‘Little Princess’
花は淡いソフトピンク。草丈40cmくらいの矮性種。
‘パーティー・ガール’
Sidalcea ‘Party Girl’
花はやや濃いめのピンク。タネでもよくふえる。
‘ブリリアント’
Sidalcea ‘Brilliant’
花は赤に近い色。小輪多花性の高性種。
シダルセア・カンディダ
Sidalcea candida
原種の1つで、園芸品種の親にもなっている。小輪多花性で、乳白色で直径2cmほどのやさしい花を咲かせる。
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玲儿
2017年08月01日
サンビタリアの基本情報
学名:Sanvitalia
和名:ジャノメギク(蛇目菊)
科名 / 属名:キク科 / ジャノメギク属(サンビタリア属)
特徴
サンビタリアは枝垂れるように育つので、寄せ植えや花壇の縁に植えつけるのに向いています。ただし、高温多湿に弱いので、長雨が避けられ、西日が当たらない場所を選ぶとよいでしょう。日当たりが悪いと徒長して花つきが悪くなり、病気も発生しやすくなります。
サンビタリアはアメリカ南西部からメキシコ、グアテマラにかけて10種が分布しています。かつてよく見かけたのは一年草のプロクンベンス種(Sanvitalia procumbens)でしたが、近年、スペシオサ種(S. speciosa)が多く出回っています。スペシオサ種は、プロクンベンス種に比べると暑さや病気に強いのが特徴です。また、プロクンベンス種の筒状花が茶褐色なのに対し、スペシオサ種のほとんどの品種の筒状花は黄色です。
両種とも凍らせると枯れてしまいます。
種類(原種、園芸品種)
サンビタリア・プロクンベンス‘ゴールド’
Sanvitalia procumbens ‘Gold’
筒状花が茶褐色なのが特徴。タネまきから育てる。ただし、徒長しやすく、うどんこ病にもかかりやすい。
サンビタリア・スペシオサ‘ミリオン・サン’
Sanvitalia speciosa ‘Million Sun’
タネから育てられるスペシオサ種で、筒状花は黄色。徒長しにくく、うどんこ病にも強い。
サンビタリア・スペシオサ‘クスコ’
Sanvitalia speciosa ‘Cuzco’
さし芽でふやされる品種。特に徒長しにくく、花つきがよい。
サンビタリア・スペシオサ‘スタービーニ’
Sanvitalia speciosa ‘Starbini’
‘ミリオン・サン’とよく似る。さし芽でふやすことができる。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、日当たりのよい戸外で管理しましょう。長雨には当てないようにします。
庭植えでは、雨が当たらない軒下の花壇や、盛り土をして一段高くなった花壇など、日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。極端な酸性の土は嫌うので苦土石灰を施して土壌酸度を中和しておくとよいでしょう。
水やり
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。特に、高温時極端に乾かしすぎてはいけません。
庭植えでは、真夏に乾燥が続いて葉がしおれてくるような場合は、適時水やりします。特に小さい花壇では、雨が降らないと乾きすぎるので注意しましょう。
肥料
鉢植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)と液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
庭植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病
4月から6月、9月から11月、風通しが悪いとうどんこ病が発生しやすくなります。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
4月から11月、特に新芽にアブラムシが発生しやすいので、よく観察し、発生したら適用のある薬剤で防除しましょう。
6月から7月、9月から10月に、雨が続くとナメクジが発生しやすくなります。夜行性なので、夜間に見回って駆除するか、昼間に鉢の底などに隠れているのを見つけて、退治しましょう。
用土(鉢植え)
水はけのよい弱アルカリ性の土を好みます。赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土などに、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料と1リットル当たり2gの苦土石灰を施して植えつけます。
植えつけ、 植え替え
植えつけは、4月から6月と9月が適期です。梅雨までに植えつけを終わらせ、しっかり根を張らせるとよく育ちます。
高温になる梅雨明けから夏の間の植えつけは避け、秋に涼しくなるのを待って、苗を入手して植えつけてもよいでしょう。
ふやし方
タネまき:9月から10月、3月から4月にタネをまいてふやせます。バーミキュライトの細粒にまき、タネが見えるか見えないか程度に、ごく薄く覆土します。9月から10月にタネまきした場合は、フレームの中や室内の日当たりのよい場所で冬越しさせ、霜のおそれがなくなってから植えつけるか、3月から4月にタネをまき、5月から6月に植えつけます。
さし芽:9月から10月、3月から5月、一部の品種はさし芽でふやすことができます。新芽の先端を3節ほどで切り取って清潔な用土にさし、日陰に置いて管理します。
主な作業
切り戻し:6月から9月、伸びすぎて姿が乱れた株は、切り戻します。梅雨入り直前に切り戻すと風通しがよくなり、株の蒸れを防げます。また、初秋に切り戻すと、晩秋の花つきがよくなります。
学名:Sanvitalia
和名:ジャノメギク(蛇目菊)
科名 / 属名:キク科 / ジャノメギク属(サンビタリア属)
特徴
サンビタリアは枝垂れるように育つので、寄せ植えや花壇の縁に植えつけるのに向いています。ただし、高温多湿に弱いので、長雨が避けられ、西日が当たらない場所を選ぶとよいでしょう。日当たりが悪いと徒長して花つきが悪くなり、病気も発生しやすくなります。
サンビタリアはアメリカ南西部からメキシコ、グアテマラにかけて10種が分布しています。かつてよく見かけたのは一年草のプロクンベンス種(Sanvitalia procumbens)でしたが、近年、スペシオサ種(S. speciosa)が多く出回っています。スペシオサ種は、プロクンベンス種に比べると暑さや病気に強いのが特徴です。また、プロクンベンス種の筒状花が茶褐色なのに対し、スペシオサ種のほとんどの品種の筒状花は黄色です。
両種とも凍らせると枯れてしまいます。
種類(原種、園芸品種)
サンビタリア・プロクンベンス‘ゴールド’
Sanvitalia procumbens ‘Gold’
筒状花が茶褐色なのが特徴。タネまきから育てる。ただし、徒長しやすく、うどんこ病にもかかりやすい。
サンビタリア・スペシオサ‘ミリオン・サン’
Sanvitalia speciosa ‘Million Sun’
タネから育てられるスペシオサ種で、筒状花は黄色。徒長しにくく、うどんこ病にも強い。
サンビタリア・スペシオサ‘クスコ’
Sanvitalia speciosa ‘Cuzco’
さし芽でふやされる品種。特に徒長しにくく、花つきがよい。
サンビタリア・スペシオサ‘スタービーニ’
Sanvitalia speciosa ‘Starbini’
‘ミリオン・サン’とよく似る。さし芽でふやすことができる。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、日当たりのよい戸外で管理しましょう。長雨には当てないようにします。
庭植えでは、雨が当たらない軒下の花壇や、盛り土をして一段高くなった花壇など、日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。極端な酸性の土は嫌うので苦土石灰を施して土壌酸度を中和しておくとよいでしょう。
水やり
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。特に、高温時極端に乾かしすぎてはいけません。
庭植えでは、真夏に乾燥が続いて葉がしおれてくるような場合は、適時水やりします。特に小さい花壇では、雨が降らないと乾きすぎるので注意しましょう。
肥料
鉢植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)と液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
庭植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病
4月から6月、9月から11月、風通しが悪いとうどんこ病が発生しやすくなります。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
4月から11月、特に新芽にアブラムシが発生しやすいので、よく観察し、発生したら適用のある薬剤で防除しましょう。
6月から7月、9月から10月に、雨が続くとナメクジが発生しやすくなります。夜行性なので、夜間に見回って駆除するか、昼間に鉢の底などに隠れているのを見つけて、退治しましょう。
用土(鉢植え)
水はけのよい弱アルカリ性の土を好みます。赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土などに、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料と1リットル当たり2gの苦土石灰を施して植えつけます。
植えつけ、 植え替え
植えつけは、4月から6月と9月が適期です。梅雨までに植えつけを終わらせ、しっかり根を張らせるとよく育ちます。
高温になる梅雨明けから夏の間の植えつけは避け、秋に涼しくなるのを待って、苗を入手して植えつけてもよいでしょう。
ふやし方
タネまき:9月から10月、3月から4月にタネをまいてふやせます。バーミキュライトの細粒にまき、タネが見えるか見えないか程度に、ごく薄く覆土します。9月から10月にタネまきした場合は、フレームの中や室内の日当たりのよい場所で冬越しさせ、霜のおそれがなくなってから植えつけるか、3月から4月にタネをまき、5月から6月に植えつけます。
さし芽:9月から10月、3月から5月、一部の品種はさし芽でふやすことができます。新芽の先端を3節ほどで切り取って清潔な用土にさし、日陰に置いて管理します。
主な作業
切り戻し:6月から9月、伸びすぎて姿が乱れた株は、切り戻します。梅雨入り直前に切り戻すと風通しがよくなり、株の蒸れを防げます。また、初秋に切り戻すと、晩秋の花つきがよくなります。
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玲儿
2017年07月31日
サンギナリア・カナデンシスの基本情報
学名:Sanguinaria canadensis
その他の名前:ブラッドルート(bloodroot)、カナダゲシ
科名 / 属名:ケシ科 / サンギナリア属
特徴
サンギナリア・カナデンシスは北米大陸東部の平地から低山に分布し、小河川や流れに面した斜面にある森林や低木林に生えています。
一つの芽から1枚の葉を出し、草丈20cm前後になります。葉は形が円く5~7裂し、質はやや厚くて柔らかく、白粉を帯びて裏は白いのが特徴です。色や質感もあいまってタケニグサの葉を思わせます。花は直径5cm前後で、1本の花茎に1輪咲き、花は夜や寒い日には閉じています。地下に赤っぽい太い根茎を這わせて、ところどころで枝分かれしてふえていきます。
どちらかというと春植物(早春に芽を出して開花し、葉を成長させて初夏に休眠に入る植物)のような性質をもち、春に開花、葉を広げて株を充実させたのち、夏ごろには地上部は枯れて休眠します。日本では、寒冷地では宿根草として扱えますが、ほとんどの地域では高山植物扱いとしたほうが無難です。
種類(原種、園芸品種)
サンギナリア・カナデンシス・マルチプレックス‘プレナ’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Plena’(Sanguinaria canadensis f.multiplex ‘Flore Pleno’)
有名な八重咲き種で花もちもよい。肥培すると花弁の数がふえ、より豪華な花となる。
マルチプレックス‘ペイント・クリーク・ダブル’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Paint Creek Double’
細弁半八重の変化花。変わった感じでマニア向け。これ以外にも北米では花びらの多い多弁花なども選別、栽培されている。
サンギナリア・カナデンシス‘ピーター・ハリソン’
Sanguinaria canadensis ‘Peter Harison’
桃色の花を咲かせる個体。これ以外にも薄い紅色を帯びる個体がいくつか発見されている。
エオメコン・キオナンサ(シラユキゲシ)
Eomecon chionantha
中国南西部から東部の標高1400〜1800mの森林ややぶなどに生える。サンギナリアに似るが、1本の花茎に直径2〜3cmの花を複数つける。葉は一芽に数枚つき、浅く裂ける。きわめて強健で、細長い地下茎を伸ばして旺盛にふえる。繁茂しすぎるため、鉢植えにするか、庭植えの場合は囲った中に植える。コントロールできない野外に植えたり、捨てたりしないこと。
学名:Sanguinaria canadensis
その他の名前:ブラッドルート(bloodroot)、カナダゲシ
科名 / 属名:ケシ科 / サンギナリア属
特徴
サンギナリア・カナデンシスは北米大陸東部の平地から低山に分布し、小河川や流れに面した斜面にある森林や低木林に生えています。
一つの芽から1枚の葉を出し、草丈20cm前後になります。葉は形が円く5~7裂し、質はやや厚くて柔らかく、白粉を帯びて裏は白いのが特徴です。色や質感もあいまってタケニグサの葉を思わせます。花は直径5cm前後で、1本の花茎に1輪咲き、花は夜や寒い日には閉じています。地下に赤っぽい太い根茎を這わせて、ところどころで枝分かれしてふえていきます。
どちらかというと春植物(早春に芽を出して開花し、葉を成長させて初夏に休眠に入る植物)のような性質をもち、春に開花、葉を広げて株を充実させたのち、夏ごろには地上部は枯れて休眠します。日本では、寒冷地では宿根草として扱えますが、ほとんどの地域では高山植物扱いとしたほうが無難です。
種類(原種、園芸品種)
サンギナリア・カナデンシス・マルチプレックス‘プレナ’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Plena’(Sanguinaria canadensis f.multiplex ‘Flore Pleno’)
有名な八重咲き種で花もちもよい。肥培すると花弁の数がふえ、より豪華な花となる。
マルチプレックス‘ペイント・クリーク・ダブル’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Paint Creek Double’
細弁半八重の変化花。変わった感じでマニア向け。これ以外にも北米では花びらの多い多弁花なども選別、栽培されている。
サンギナリア・カナデンシス‘ピーター・ハリソン’
Sanguinaria canadensis ‘Peter Harison’
桃色の花を咲かせる個体。これ以外にも薄い紅色を帯びる個体がいくつか発見されている。
エオメコン・キオナンサ(シラユキゲシ)
Eomecon chionantha
中国南西部から東部の標高1400〜1800mの森林ややぶなどに生える。サンギナリアに似るが、1本の花茎に直径2〜3cmの花を複数つける。葉は一芽に数枚つき、浅く裂ける。きわめて強健で、細長い地下茎を伸ばして旺盛にふえる。繁茂しすぎるため、鉢植えにするか、庭植えの場合は囲った中に植える。コントロールできない野外に植えたり、捨てたりしないこと。
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玲儿
2017年07月31日
サルビア(一年性)の基本情報
学名:Salvia
和名:ヒゴロモソウ(緋衣草)=サルビア・スプレンデンス その他の名前:セージ類
科名 / 属名:シソ科 / アキギリ属(サルビア属)
特徴
燃え立つような濃い鮮やかな赤色の花が群れ咲く様子は、サルビアならではのものです。印象が強く、秋花壇では主役にもなり、花期が長く育てやすい花です。サルビア属は900種ほどありますが、最もポピュラーで親しまれているのは、この赤い花を咲かせるS・スプレンデンス(ヒゴロモソウ)で、単にサルビアといえば本種を指すほどです。濃緑色のハート形の葉が密に茂り、花は長い穂になって下から順に咲き上がります。萼も美しく色づき、花が散ったあともしばらく残るので、長く観賞できるのが特徴です。低木状に育つ多年草ですが、寒さに弱いので、春まき一年草として扱います。ほかに、S・ファリナセア(ブルーセージ)やS・コクシネア(トロピカルセージ)も同様に利用されます。また、宿根サルビアのなかでも、高温多湿に弱く古株は枯れやすいのですが、タネから容易に育てられるS・パテンスなどは一年草として扱われます。S・ビリディス(=S・ホルミナム、別名ペインテッドセージ)は半耐寒性一年草です。
種類(原種、園芸品種)
サルビア・スプレンデンス
Salvia splendens
最もポピュラーなサルビアで、鮮やかな赤色の萼が長く残る。草丈の高い晩生の‘ボンファイヤー’、中ぐらいの‘ホットジャズ’、矮性の‘リトルタンゴ’など多数の園芸品種がある。
「シズラー」シリーズ
Salvia splendens Sizzler Series
矮性で早咲き。ほかに、「フラメンコ」シリーズ、「ビスタ」シリーズなどがある。
‘トーチ・ライト’
Salvia splendens ‘Torch Light’
スプレンデンスの園芸品種。白いガクに赤い花が咲くユニークな品種。
サルビア・コクシネア(トロピカルセージ)
Salvia coccinea
花弁が広く、色鮮やかで、長い穂になって長期間咲き続ける。赤、白、ピンクの園芸品種がある。
サルビア・ファリナセア(ブルーセージ)
Salvia farinacea
半耐寒性の多年草で、一年草扱いされることが多い。四季咲き性。ラベンダーのようなさわやかさが魅力。白花や2色咲きの園芸品種もある。
‘ストラータ’
Salvia farinacea ‘Strata’
2色咲きの、ファリナセアの園芸品種。ほかに濃い青紫色の花を咲かせる‘シグナム’、白花の‘シラス’、高性で性質が強い‘ビクトリア・ブルー’などの園芸品種がある。
サルビア・ビリディス(ペインテッドセージ)
Salvia viridis
穂の先端の苞が大きく花びらのように色づき、桃、紫、白色があり、初夏から秋まで、長期間観賞できる。
学名:Salvia
和名:ヒゴロモソウ(緋衣草)=サルビア・スプレンデンス その他の名前:セージ類
科名 / 属名:シソ科 / アキギリ属(サルビア属)
特徴
燃え立つような濃い鮮やかな赤色の花が群れ咲く様子は、サルビアならではのものです。印象が強く、秋花壇では主役にもなり、花期が長く育てやすい花です。サルビア属は900種ほどありますが、最もポピュラーで親しまれているのは、この赤い花を咲かせるS・スプレンデンス(ヒゴロモソウ)で、単にサルビアといえば本種を指すほどです。濃緑色のハート形の葉が密に茂り、花は長い穂になって下から順に咲き上がります。萼も美しく色づき、花が散ったあともしばらく残るので、長く観賞できるのが特徴です。低木状に育つ多年草ですが、寒さに弱いので、春まき一年草として扱います。ほかに、S・ファリナセア(ブルーセージ)やS・コクシネア(トロピカルセージ)も同様に利用されます。また、宿根サルビアのなかでも、高温多湿に弱く古株は枯れやすいのですが、タネから容易に育てられるS・パテンスなどは一年草として扱われます。S・ビリディス(=S・ホルミナム、別名ペインテッドセージ)は半耐寒性一年草です。
種類(原種、園芸品種)
サルビア・スプレンデンス
Salvia splendens
最もポピュラーなサルビアで、鮮やかな赤色の萼が長く残る。草丈の高い晩生の‘ボンファイヤー’、中ぐらいの‘ホットジャズ’、矮性の‘リトルタンゴ’など多数の園芸品種がある。
「シズラー」シリーズ
Salvia splendens Sizzler Series
矮性で早咲き。ほかに、「フラメンコ」シリーズ、「ビスタ」シリーズなどがある。
‘トーチ・ライト’
Salvia splendens ‘Torch Light’
スプレンデンスの園芸品種。白いガクに赤い花が咲くユニークな品種。
サルビア・コクシネア(トロピカルセージ)
Salvia coccinea
花弁が広く、色鮮やかで、長い穂になって長期間咲き続ける。赤、白、ピンクの園芸品種がある。
サルビア・ファリナセア(ブルーセージ)
Salvia farinacea
半耐寒性の多年草で、一年草扱いされることが多い。四季咲き性。ラベンダーのようなさわやかさが魅力。白花や2色咲きの園芸品種もある。
‘ストラータ’
Salvia farinacea ‘Strata’
2色咲きの、ファリナセアの園芸品種。ほかに濃い青紫色の花を咲かせる‘シグナム’、白花の‘シラス’、高性で性質が強い‘ビクトリア・ブルー’などの園芸品種がある。
サルビア・ビリディス(ペインテッドセージ)
Salvia viridis
穂の先端の苞が大きく花びらのように色づき、桃、紫、白色があり、初夏から秋まで、長期間観賞できる。
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玲儿
2017年07月30日
ゴデチアの基本情報
学名:Godetia
その他の名前:イロマツヨイグサ(色待宵草)
科名 / 属名:アカバナ科 / ゴデチア属(クラーキア属)
特徴
ゴデチアは、ゴデチア・アモエナ(Godetia amoena)とゴデチア・グランディフローラ(G. grandiflora)との交雑により、多くの園芸品種が生まれています。高性品種から矮性品種、大輪や八重咲き品種があります。サテンのような光沢と紙細工のようなひらひらとした花弁が花壇に華やぎをもたらします。華やかな花色が多いですが、透明感があるので、上品な印象です。
花が茎の先端に上を向いて咲き、水あげ、花もちがよいので、切り花としても利用できます。しかも切り花にしたあとも小さな蕾まで咲くので、長く楽しめます。
種類(原種、園芸品種)
「サティン」シリーズ
Godetia Satin Series
やや矮性の品種で、コンテナ栽培に向く。花径5cmほど。
‘ドワーフ・ゼム’
Godetia ‘Dwarf Zem’
草丈20cmほどの極矮性品種。倒れにくく、こんもりと茂る。
‘ジューン’
Godetia ‘June’
草丈40〜60cmで、茎の先端に10輪ほどの花をつける。株元の分枝もよく、ボリューム感がある。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
水はけのよい日なたで育てます。粘土質の土壌は向いていないので、その場合は川砂やパーライトを加えて土壌改良します。薄い花弁は雨で傷みやすいので、鉢植えであれば、開花中は軒下などに移すとよいでしょう。
植えつけが遅れて冬までにしっかりと根が張らない場合は、霜柱で小苗が持ち上げられることがあるので、防寒対策をしてください。
水やり
土が乾いたらたっぷりと水やりします。特に、植えつけ直後と、開花中は水切れしないよう、表土が乾き始めたら水を与えます。
肥料
元肥として少なめの緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。肥料が多いと倒れやすくなるので追肥は不要ですが、鉢植えの場合で肥料切れの症状が見られたら、3月に液体肥料か化成肥料を施します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春に新芽や蕾に群がって汁を吸います。見つけしだい、適用のある農薬で駆除しましょう。
病気:立枯病
せっかくつくった苗が、春に地際付近から腐って倒れることがあります。連作したり、土壌を過湿にしたりすると発生しやすくなります。発生したら抜き取って処分するほかありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性のよい土が適しています。市販の草花用培養土を利用するか、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石小粒1の割合で混ぜたものを用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
直根性で移植を嫌うので、9月中旬から10月上旬にタネを直まきするか、あるいはポットで育苗して、10月中旬に根を傷めないように植えつけます。株間は20~30cmとします。植えつけて2週間ぐらいしたら摘心を行うと、分枝が促されます。
ふやし方
タネまき:9月中旬から10月上旬にタネをまいてふやします。タネが小さいので、ごく薄く覆土をし、発芽するまで乾かさないようにします。秋まき一年草ですが、春にまいても5月中旬から7月上旬に開花します。
主な作業
花がら摘み:放任するとタネがつきやすいので、咲き終わった花は花首のところで摘み取ります。
支柱立て:茎が柔らかく、倒れやすいので、支柱を立てて誘引します。
学名:Godetia
その他の名前:イロマツヨイグサ(色待宵草)
科名 / 属名:アカバナ科 / ゴデチア属(クラーキア属)
特徴
ゴデチアは、ゴデチア・アモエナ(Godetia amoena)とゴデチア・グランディフローラ(G. grandiflora)との交雑により、多くの園芸品種が生まれています。高性品種から矮性品種、大輪や八重咲き品種があります。サテンのような光沢と紙細工のようなひらひらとした花弁が花壇に華やぎをもたらします。華やかな花色が多いですが、透明感があるので、上品な印象です。
花が茎の先端に上を向いて咲き、水あげ、花もちがよいので、切り花としても利用できます。しかも切り花にしたあとも小さな蕾まで咲くので、長く楽しめます。
種類(原種、園芸品種)
「サティン」シリーズ
Godetia Satin Series
やや矮性の品種で、コンテナ栽培に向く。花径5cmほど。
‘ドワーフ・ゼム’
Godetia ‘Dwarf Zem’
草丈20cmほどの極矮性品種。倒れにくく、こんもりと茂る。
‘ジューン’
Godetia ‘June’
草丈40〜60cmで、茎の先端に10輪ほどの花をつける。株元の分枝もよく、ボリューム感がある。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
水はけのよい日なたで育てます。粘土質の土壌は向いていないので、その場合は川砂やパーライトを加えて土壌改良します。薄い花弁は雨で傷みやすいので、鉢植えであれば、開花中は軒下などに移すとよいでしょう。
植えつけが遅れて冬までにしっかりと根が張らない場合は、霜柱で小苗が持ち上げられることがあるので、防寒対策をしてください。
水やり
土が乾いたらたっぷりと水やりします。特に、植えつけ直後と、開花中は水切れしないよう、表土が乾き始めたら水を与えます。
肥料
元肥として少なめの緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。肥料が多いと倒れやすくなるので追肥は不要ですが、鉢植えの場合で肥料切れの症状が見られたら、3月に液体肥料か化成肥料を施します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春に新芽や蕾に群がって汁を吸います。見つけしだい、適用のある農薬で駆除しましょう。
病気:立枯病
せっかくつくった苗が、春に地際付近から腐って倒れることがあります。連作したり、土壌を過湿にしたりすると発生しやすくなります。発生したら抜き取って処分するほかありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性のよい土が適しています。市販の草花用培養土を利用するか、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石小粒1の割合で混ぜたものを用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
直根性で移植を嫌うので、9月中旬から10月上旬にタネを直まきするか、あるいはポットで育苗して、10月中旬に根を傷めないように植えつけます。株間は20~30cmとします。植えつけて2週間ぐらいしたら摘心を行うと、分枝が促されます。
ふやし方
タネまき:9月中旬から10月上旬にタネをまいてふやします。タネが小さいので、ごく薄く覆土をし、発芽するまで乾かさないようにします。秋まき一年草ですが、春にまいても5月中旬から7月上旬に開花します。
主な作業
花がら摘み:放任するとタネがつきやすいので、咲き終わった花は花首のところで摘み取ります。
支柱立て:茎が柔らかく、倒れやすいので、支柱を立てて誘引します。
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玲儿
2017年07月30日
木立ち性ベゴニアの基本情報
学名:Begonia
その他の名前:キダチベゴニア、コダチベゴニア、木立性ベゴニア
科名 / 属名:シュウカイドウ科 / シュウカイドウ属(ベゴニア属)
特徴
地下に球根や根茎をつくらず、茎が立ち上がるベゴニアを木立ち性ベゴニアと呼んでいます。何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花房が、葉の間からいくつも垂れ下がって咲き、花と葉の調和が美しい鉢花です。緑葉のほか、光沢のある黒葉に水玉模様や筋が入るもの、葉の表面にきらきら光る毛が生えてビロードのような質感を呈するものなど、葉の美しい品種が多く、花のない時期でも楽しめます。四季咲き性品種が多く、冬でも夜温を10℃以上に保てば開花し、7℃以上であれば冬越し可能です。
1mを超える大型の品種から、小鉢のまま楽しめる小型の品種もあり、ライフスタイルに合わせて品種を選択することができます。茎をさし木すれば数週間で発根し、容易に株の更新と増殖ができます。
種類(原種、園芸品種)
‘ミセス・ハシモト’
Begonia ‘Mrs. Hashimoto’
白花の大きな花房と緑葉のバランスが美しい。日ざしが強いと花が赤みを帯びるので、半日陰で栽培するとよい。やや病気に弱く、斑点細菌病が出やすい。
‘リッチモンデンシス’
Begonia ‘Richmondensis’
夏の高温と日ざしに強いとともに、よく分枝して茂るので、鉢花としてだけでなく、庭植えもできる。耐寒性もやや強く、暖地であれば軒下で冬越しすることもしばしばある。
‘ジニー’
Begonia ‘Ginny’
花弁も萼片も深い紅色。分枝性がよく、枝が横へ柔らかく伸びるので、ハンギング仕立てに向く。比較的夏越ししやすい。
‘ティー・ローズ’
Begonia ‘Tea Rose’
芳香のある花がよく咲く。日ざしに強く、真夏を除き、日にしっかり当てて育てる。過湿にはやや弱い。
学名:Begonia
その他の名前:キダチベゴニア、コダチベゴニア、木立性ベゴニア
科名 / 属名:シュウカイドウ科 / シュウカイドウ属(ベゴニア属)
特徴
地下に球根や根茎をつくらず、茎が立ち上がるベゴニアを木立ち性ベゴニアと呼んでいます。何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花房が、葉の間からいくつも垂れ下がって咲き、花と葉の調和が美しい鉢花です。緑葉のほか、光沢のある黒葉に水玉模様や筋が入るもの、葉の表面にきらきら光る毛が生えてビロードのような質感を呈するものなど、葉の美しい品種が多く、花のない時期でも楽しめます。四季咲き性品種が多く、冬でも夜温を10℃以上に保てば開花し、7℃以上であれば冬越し可能です。
1mを超える大型の品種から、小鉢のまま楽しめる小型の品種もあり、ライフスタイルに合わせて品種を選択することができます。茎をさし木すれば数週間で発根し、容易に株の更新と増殖ができます。
種類(原種、園芸品種)
‘ミセス・ハシモト’
Begonia ‘Mrs. Hashimoto’
白花の大きな花房と緑葉のバランスが美しい。日ざしが強いと花が赤みを帯びるので、半日陰で栽培するとよい。やや病気に弱く、斑点細菌病が出やすい。
‘リッチモンデンシス’
Begonia ‘Richmondensis’
夏の高温と日ざしに強いとともに、よく分枝して茂るので、鉢花としてだけでなく、庭植えもできる。耐寒性もやや強く、暖地であれば軒下で冬越しすることもしばしばある。
‘ジニー’
Begonia ‘Ginny’
花弁も萼片も深い紅色。分枝性がよく、枝が横へ柔らかく伸びるので、ハンギング仕立てに向く。比較的夏越ししやすい。
‘ティー・ローズ’
Begonia ‘Tea Rose’
芳香のある花がよく咲く。日ざしに強く、真夏を除き、日にしっかり当てて育てる。過湿にはやや弱い。
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玲儿
2017年07月28日
キルタンサスの基本情報
学名:Cyrtanthus
その他の名前:笛吹水仙(ふえふきすいせん)、ファイアーリリー
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / キルタンサス属
特徴
キルタンサスは南アフリカに45~50種が自生する球根植物で、種によって形態や性質が大きく異なり、変化に富んでいます。
大別すると冬咲き種と夏咲き種があり、花形は細い筒形から壺形、盃状に大きく開くものなどで、下垂するものから上向きに咲くものまであります。常緑性のものが多く、環境条件によって落葉休眠します。
最も一般的で代表的なのは、マッケニー(Cyrtanthus mackenii)とその交配種で、単にキルタンサスといえば本種を指すほどです。細長い筒状でやや湾曲したラッパのような花が、冬の間次々と咲き続けます。赤、オレンジ、黄、ピンク、白があり、半耐寒性ですが植えっぱなしでも手がかからず、冬花壇の彩りとして重宝します。「笛吹水仙」の名もありますが、スイセンとは少し趣の異なるエキゾチックな感じのするユーモラスな花で、群生させると見事です。また、以前は別属として扱われていたバロータ・スペシオサが現在ではキルタンサス・エラタス(C. elatus)になり、種間雑種も育成されています。
種類(原種、園芸品種)
マッケニータイプ
各色別に選抜されたものが出回り、品種名のついたものでは、‘あかつき’や‘東天’がある。ミックスでも流通している。
エラタスタイプ
夏咲き。赤花の‘ビーナス’、ピンク色の‘サターン’などがある。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよいところであれば、あまり場所も選ばず、やせ地でも育ちます。性質の強いマッケニータイプは、庭や鉢に植えっぱなしでもよく、夏の間は日陰でもかまいません。夏咲きタイプのC・サンギネウス(C.sanguineus)やC・エラタス(C.elatus)などは多肥、多湿にやや弱く、鉢栽培向きで、花を咲かせるには球根を大きく太らせる必要があります。冬期は0℃以上が安全ですが、マッケニーは、耐寒性があり、-2~-3℃ぐらいまでなら、花もほとんど傷みません。関東地方以西の太平洋側では栽培容易です。
水やり
過湿は球根が腐りやすいので、用土が乾いたらたっぷり与えるというのが基本です。マッケニーはかなり適応性があります。
肥料
少なめが安全で、ほとんど無肥料でもよいくらいですが、生育・開花促進のために、新芽の展開や成長に合わせて、月1回ぐらい置き肥や液体肥料を施します。
病気と害虫
ほとんど見られません。
用土(鉢植え)
水はけのよいものであれば特に選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花用培養土も利用できます。2割程度の鹿沼土、軽石、くん炭などを混ぜるとなおよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
春または秋に球根を植えつけます。庭植えでは地表すれすれに、鉢植えでは球根の上部が少し出るくらいの浅植えとします。あまりまめに植え替える必要はありません。数年はそのままで、根をしっかり張らせることが大切です。
ふやし方
自然に分球してよくふえます。根詰まりしたり、芽が混み合ってきたら掘り上げ、株分けして植えつけます。球根ですが、宿根草をふやすような要領です。タネまきでふやすことも可能で、開花まで4~6年かかります。
主な作業
ほとんど手はかかりません。混みすぎると、小さな球根ばかりで咲きにくくなることもあるので、株分けしたり、芽数を減らして植え直しをします。
学名:Cyrtanthus
その他の名前:笛吹水仙(ふえふきすいせん)、ファイアーリリー
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / キルタンサス属
特徴
キルタンサスは南アフリカに45~50種が自生する球根植物で、種によって形態や性質が大きく異なり、変化に富んでいます。
大別すると冬咲き種と夏咲き種があり、花形は細い筒形から壺形、盃状に大きく開くものなどで、下垂するものから上向きに咲くものまであります。常緑性のものが多く、環境条件によって落葉休眠します。
最も一般的で代表的なのは、マッケニー(Cyrtanthus mackenii)とその交配種で、単にキルタンサスといえば本種を指すほどです。細長い筒状でやや湾曲したラッパのような花が、冬の間次々と咲き続けます。赤、オレンジ、黄、ピンク、白があり、半耐寒性ですが植えっぱなしでも手がかからず、冬花壇の彩りとして重宝します。「笛吹水仙」の名もありますが、スイセンとは少し趣の異なるエキゾチックな感じのするユーモラスな花で、群生させると見事です。また、以前は別属として扱われていたバロータ・スペシオサが現在ではキルタンサス・エラタス(C. elatus)になり、種間雑種も育成されています。
種類(原種、園芸品種)
マッケニータイプ
各色別に選抜されたものが出回り、品種名のついたものでは、‘あかつき’や‘東天’がある。ミックスでも流通している。
エラタスタイプ
夏咲き。赤花の‘ビーナス’、ピンク色の‘サターン’などがある。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよいところであれば、あまり場所も選ばず、やせ地でも育ちます。性質の強いマッケニータイプは、庭や鉢に植えっぱなしでもよく、夏の間は日陰でもかまいません。夏咲きタイプのC・サンギネウス(C.sanguineus)やC・エラタス(C.elatus)などは多肥、多湿にやや弱く、鉢栽培向きで、花を咲かせるには球根を大きく太らせる必要があります。冬期は0℃以上が安全ですが、マッケニーは、耐寒性があり、-2~-3℃ぐらいまでなら、花もほとんど傷みません。関東地方以西の太平洋側では栽培容易です。
水やり
過湿は球根が腐りやすいので、用土が乾いたらたっぷり与えるというのが基本です。マッケニーはかなり適応性があります。
肥料
少なめが安全で、ほとんど無肥料でもよいくらいですが、生育・開花促進のために、新芽の展開や成長に合わせて、月1回ぐらい置き肥や液体肥料を施します。
病気と害虫
ほとんど見られません。
用土(鉢植え)
水はけのよいものであれば特に選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花用培養土も利用できます。2割程度の鹿沼土、軽石、くん炭などを混ぜるとなおよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
春または秋に球根を植えつけます。庭植えでは地表すれすれに、鉢植えでは球根の上部が少し出るくらいの浅植えとします。あまりまめに植え替える必要はありません。数年はそのままで、根をしっかり張らせることが大切です。
ふやし方
自然に分球してよくふえます。根詰まりしたり、芽が混み合ってきたら掘り上げ、株分けして植えつけます。球根ですが、宿根草をふやすような要領です。タネまきでふやすことも可能で、開花まで4~6年かかります。
主な作業
ほとんど手はかかりません。混みすぎると、小さな球根ばかりで咲きにくくなることもあるので、株分けしたり、芽数を減らして植え直しをします。
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玲儿
2017年07月28日
キリンソウの基本情報
学名:Phedimus aizoon var. floribundus(Sedum aizoon var. floribundum)
和名:キリンソウ(麒麟草)
科名 / 属名:ベンケイソウ科 / キリンソウ属
特徴
キリンソウは海岸から亜高山帯までの、岩場や乾燥しやすい草原に生える多肉質の植物です。
春になると多数の茎がまっすぐに伸びて株立ちになり、高さ20~50cmになります。多肉質の葉は先のほうが広いへら形で、茎に多数つきます。5月に茎の先端に花茎を放射状に広げ、星形で径1cm弱の黄色い花を多数咲かせます。冬は地上部が枯れ、根元に新芽をのぞかせた状態で冬を越します。
キリンソウは、系統によって高山植物のように栽培しないと失敗するものから、普通の宿根草のように育てられる丈夫な系統まであります。高山植物扱いするものは小型のタイプが多く、海岸近くに見られるような大型になるタイプには宿根草扱いでも育つ傾向があります。しかし、どちらのタイプか判断できないので、どの種類もまず高山植物扱いにして管理し、繁殖させて余分ができてから、宿根草のように育てたり、庭植えにしたりすることをおすすめします。
種類(原種、園芸品種)
光岳(てかりだけ)キリンソウ
Phedimus aizoon var. floribundus Mt.Tekaridake form
赤石山脈(南アルプス)の光岳産と伝えられる極小型のキリンソウ。草丈は10cm前後で収まり、小鉢づくりやロックガーデンに最適。性質は丈夫だが、高山植物扱いとする。
斑入り
覆輪と散り斑があり、どちらも標準的なものよりやや小型。真夏だけ少し遮光して日焼けを防ぐ。
ホソバノキリンソウ
Phedimus aizoon var. aizoon (Sedum aizoon var. aizoon)
主に中部地方以北日本列島、シベリアから極東ロシア、モンゴルから中国、朝鮮半島に分布。高原や山地の草原や岩場に生える。葉はヤナギの葉のような形。あまり大きな株にならない傾向がある。キリンソウと区別しない見解もある。
エゾノキリンソウ
Phedimus kamtschaticus (Sedum kamtschaticum)
北海道、カムチャツカ半島、千島列島、朝鮮半島北部から中国東北部に分布。キリンソウと同じような環境に生え、草丈10cm前後で葉は小さく、多数の茎が密集して塊状になる。雄しべが赤紫色をしているのもよい特徴。
ヒメキリンソウ
Phedimus sikokianus (Sedum sikokianum)
四国山地に特産。岩の多い斜面や岩場に生える。草丈10cm前後でエゾノキリンソウに似るが、葉体は対生し、花数は10輪以下、エゾノキリンソウのような塊状の株にはならない点などが異なる。
学名:Phedimus aizoon var. floribundus(Sedum aizoon var. floribundum)
和名:キリンソウ(麒麟草)
科名 / 属名:ベンケイソウ科 / キリンソウ属
特徴
キリンソウは海岸から亜高山帯までの、岩場や乾燥しやすい草原に生える多肉質の植物です。
春になると多数の茎がまっすぐに伸びて株立ちになり、高さ20~50cmになります。多肉質の葉は先のほうが広いへら形で、茎に多数つきます。5月に茎の先端に花茎を放射状に広げ、星形で径1cm弱の黄色い花を多数咲かせます。冬は地上部が枯れ、根元に新芽をのぞかせた状態で冬を越します。
キリンソウは、系統によって高山植物のように栽培しないと失敗するものから、普通の宿根草のように育てられる丈夫な系統まであります。高山植物扱いするものは小型のタイプが多く、海岸近くに見られるような大型になるタイプには宿根草扱いでも育つ傾向があります。しかし、どちらのタイプか判断できないので、どの種類もまず高山植物扱いにして管理し、繁殖させて余分ができてから、宿根草のように育てたり、庭植えにしたりすることをおすすめします。
種類(原種、園芸品種)
光岳(てかりだけ)キリンソウ
Phedimus aizoon var. floribundus Mt.Tekaridake form
赤石山脈(南アルプス)の光岳産と伝えられる極小型のキリンソウ。草丈は10cm前後で収まり、小鉢づくりやロックガーデンに最適。性質は丈夫だが、高山植物扱いとする。
斑入り
覆輪と散り斑があり、どちらも標準的なものよりやや小型。真夏だけ少し遮光して日焼けを防ぐ。
ホソバノキリンソウ
Phedimus aizoon var. aizoon (Sedum aizoon var. aizoon)
主に中部地方以北日本列島、シベリアから極東ロシア、モンゴルから中国、朝鮮半島に分布。高原や山地の草原や岩場に生える。葉はヤナギの葉のような形。あまり大きな株にならない傾向がある。キリンソウと区別しない見解もある。
エゾノキリンソウ
Phedimus kamtschaticus (Sedum kamtschaticum)
北海道、カムチャツカ半島、千島列島、朝鮮半島北部から中国東北部に分布。キリンソウと同じような環境に生え、草丈10cm前後で葉は小さく、多数の茎が密集して塊状になる。雄しべが赤紫色をしているのもよい特徴。
ヒメキリンソウ
Phedimus sikokianus (Sedum sikokianum)
四国山地に特産。岩の多い斜面や岩場に生える。草丈10cm前後でエゾノキリンソウに似るが、葉体は対生し、花数は10輪以下、エゾノキリンソウのような塊状の株にはならない点などが異なる。
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玲儿
2017年07月26日
キャットミント(ネペタ)の基本情報
学名:Nepeta × faassenii
その他の名前:ネペタ・ファーセニー、ブルーキャットミント
科名 / 属名:シソ科 / イヌハッカ属(ネペタ属)
特徴
キャットミントは、ネペタ・ラセモーサ(Nepeta racemosa)とネペタ・ネペテラ(N.nepetella)が栽培地で交雑して生まれたといわれる花で、ネペタ・ファーセニーとも呼ばれます。名前にミントとついていますが、ハーブとしてではなく、観賞用に栽培されています。青紫色の小花が穂になって咲き、ラベンダーのような雰囲気があります。丈夫で栽培しやすく、こんもりと茂って開花期間も長いので、花壇やコンテナなど広く利用できます。園芸品種もいくつかあり、花色は濃青紫からやや淡い青紫、ピンク、白のものがあります。
本来、「キャットミント」という英名の植物は、ネコが好むハーブとして知られる「キャットニップ」(イヌハッカ、N. cataria)を指すのですが、現在のわが国では、「キャットミント」という名前はネペタ・ファーセニーとして広く普及しています。また、本種以外のネペタ属の種類も「キャットミント」と呼ばれることがあります。
種類(原種、園芸品種)
‘ジャイアント・キャットミント’(‘シックス・ヒルズ・ジャイアント’)
Nepeta ‘Six Hills Giant’
草丈80cmくらいになる高性種。交配種と思われる。
「キャットニップ」
Nepeta cataria
ヨーロッパ原産。日本にも帰化し、イヌハッカ、チクマハッカとも呼ばれる。ハーブティーなどに利用される。英名は「キャットミント」。草丈1mくらい。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
適しているのは、日当たり、風通し、水はけのよい場所です。とはいえ、ラベンダーよりも性質が強く、成長も早いので、それほど場所は選びません。水はけがよければ明るい半日陰でも育ち、根が張れば乾燥にも強くなり、石垣のすき間でもよく育つほどです。ただし、梅雨期など雨が続くときに蒸れないように注意します。
水やり
庭植えではほとんど必要ありません。鉢植えは過湿に注意し、用土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
やせ地でも育つほどで、肥料が多いと軟弱に育って倒れたり、蒸れて病気が出やすくなったりします。そのため、庭植えでは特に必要ありません。鉢植えは、春と秋に置き肥を施し、生育の様子を見て液体肥料も施すようにします。
病気と害虫
病気:灰色かび病など
茎葉の混みすぎや多湿に注意し、花がらは早めに切り取って防除します。
害虫:ほとんどありません。
用土(鉢植え)
赤玉土4、鹿沼土3、腐葉土3の配合土など、水はけのよいものを使います。ハーブ向けの培養土も利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:春と秋が適期ですが、ポット苗はそれほど時期を選びません。植え場所に腐葉土などを混ぜて深く耕し、根がしっかり張れるようにしておきます。石灰分を少し混ぜておくとよいでしょう。
植え替え:庭植えの場合は、数年間植えっぱなしでかまいません。芽数がふえて混み合ってきたり、株が老化して生育が悪くなってきたら、春か秋に株分けして植え直します。
鉢植えは根詰まりしやすいので、1~2年ごとに、春か秋に植え替えます。根鉢をくずし、根は半分くらいに切り詰め、芽数が多いようなら株分けして植えます。
ふやし方
株分け:適期は早春または秋ですが、冷涼地では夏も可能で、暖地では冬も行えます。
さし芽:適期は春と秋ですが、冷涼地では夏も可能で、暖地では冬も行えます。
タネまき:適期はさし芽と同じです。タネまきでふやした株には個体差が出るので、特性を残したい場合は株分けかさし芽が確実です。
主な作業
刈り込み:梅雨前に、地上部を10~20cmくらい残して刈り込み、蒸れて枯れないようにしておきます。または、混み合った枝葉を間引くのもよいでしょう。晩秋には、花が終わってから地際近くまで刈り込んでおきます。
学名:Nepeta × faassenii
その他の名前:ネペタ・ファーセニー、ブルーキャットミント
科名 / 属名:シソ科 / イヌハッカ属(ネペタ属)
特徴
キャットミントは、ネペタ・ラセモーサ(Nepeta racemosa)とネペタ・ネペテラ(N.nepetella)が栽培地で交雑して生まれたといわれる花で、ネペタ・ファーセニーとも呼ばれます。名前にミントとついていますが、ハーブとしてではなく、観賞用に栽培されています。青紫色の小花が穂になって咲き、ラベンダーのような雰囲気があります。丈夫で栽培しやすく、こんもりと茂って開花期間も長いので、花壇やコンテナなど広く利用できます。園芸品種もいくつかあり、花色は濃青紫からやや淡い青紫、ピンク、白のものがあります。
本来、「キャットミント」という英名の植物は、ネコが好むハーブとして知られる「キャットニップ」(イヌハッカ、N. cataria)を指すのですが、現在のわが国では、「キャットミント」という名前はネペタ・ファーセニーとして広く普及しています。また、本種以外のネペタ属の種類も「キャットミント」と呼ばれることがあります。
種類(原種、園芸品種)
‘ジャイアント・キャットミント’(‘シックス・ヒルズ・ジャイアント’)
Nepeta ‘Six Hills Giant’
草丈80cmくらいになる高性種。交配種と思われる。
「キャットニップ」
Nepeta cataria
ヨーロッパ原産。日本にも帰化し、イヌハッカ、チクマハッカとも呼ばれる。ハーブティーなどに利用される。英名は「キャットミント」。草丈1mくらい。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
適しているのは、日当たり、風通し、水はけのよい場所です。とはいえ、ラベンダーよりも性質が強く、成長も早いので、それほど場所は選びません。水はけがよければ明るい半日陰でも育ち、根が張れば乾燥にも強くなり、石垣のすき間でもよく育つほどです。ただし、梅雨期など雨が続くときに蒸れないように注意します。
水やり
庭植えではほとんど必要ありません。鉢植えは過湿に注意し、用土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
やせ地でも育つほどで、肥料が多いと軟弱に育って倒れたり、蒸れて病気が出やすくなったりします。そのため、庭植えでは特に必要ありません。鉢植えは、春と秋に置き肥を施し、生育の様子を見て液体肥料も施すようにします。
病気と害虫
病気:灰色かび病など
茎葉の混みすぎや多湿に注意し、花がらは早めに切り取って防除します。
害虫:ほとんどありません。
用土(鉢植え)
赤玉土4、鹿沼土3、腐葉土3の配合土など、水はけのよいものを使います。ハーブ向けの培養土も利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:春と秋が適期ですが、ポット苗はそれほど時期を選びません。植え場所に腐葉土などを混ぜて深く耕し、根がしっかり張れるようにしておきます。石灰分を少し混ぜておくとよいでしょう。
植え替え:庭植えの場合は、数年間植えっぱなしでかまいません。芽数がふえて混み合ってきたり、株が老化して生育が悪くなってきたら、春か秋に株分けして植え直します。
鉢植えは根詰まりしやすいので、1~2年ごとに、春か秋に植え替えます。根鉢をくずし、根は半分くらいに切り詰め、芽数が多いようなら株分けして植えます。
ふやし方
株分け:適期は早春または秋ですが、冷涼地では夏も可能で、暖地では冬も行えます。
さし芽:適期は春と秋ですが、冷涼地では夏も可能で、暖地では冬も行えます。
タネまき:適期はさし芽と同じです。タネまきでふやした株には個体差が出るので、特性を残したい場合は株分けかさし芽が確実です。
主な作業
刈り込み:梅雨前に、地上部を10~20cmくらい残して刈り込み、蒸れて枯れないようにしておきます。または、混み合った枝葉を間引くのもよいでしょう。晩秋には、花が終わってから地際近くまで刈り込んでおきます。
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玲儿
2017年07月26日
キャッツテールの基本情報
学名:Acalypha hispaniolae(A. chamaedrifolia、A. reptans)
その他の名前:アカリファ、サマー・ラブ、キャットテール
科名 / 属名:トウダイグサ科 / エノキグサ属(アカリファ属)
特徴
キャッツテールは、ネコジャラシのようにふさふさとした真っ赤な花穂を多数つける、愛嬌のある花です。西インド諸島原産でトロピカルな雰囲気もあり、鉢やコンテナに向き、寄せ植えにも利用されます。四季咲き性で、温度があれば一年中咲き続けます。枝分かれしてこんもりと丸く茂るので、コンテナの縁から垂らすように育てるのはもちろん、吊り鉢でシャンデリアのように仕立ててもおもしろいものです。花穂は蕾のときから赤く色づき、咲きながら成長して長さが5~10cmくらいになります。観賞期間が長く、雨に当てないよう管理すると、一つの花穂が1か月近く観賞できます。
同じアカリファ属には、近縁種のベニヒモノキ(Acalypha hispida)があり、こちらは大型で花穂が長さ50cmくらいに垂れ下がって見事です。なお、ほかにもキャッツテールと呼ばれるものに、黄やオレンジ色の長い花穂を伸ばすユリ科のブルビネラ(Bulbinella)、シルバーキャットと呼ばれるものに白くふさふさした花をつけるヒユ科のアエルバ(Aerva)がありますが、まったく別の種類の植物です。
種類(原種、園芸品種)
‘メメ’
Acalypha hispaniolae ‘Meme’(A. chamaedrifolia ‘Meme’)
花色がより鮮明でコンパクトな選抜品種。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
高温と日当たりを好みます。日陰では徒長して弱々しくなって花つきも悪くなります。霜や凍結に弱く、冬は最低5℃以上が必要で、花を咲かせるには10℃以上を確保します。雨が続くと花が早く傷むので、梅雨どきは雨の当たらない場所に置くのがよいでしょう。
水やり
一般の草花に準じ、用土が乾き始めたらたっぷり与えます。生育中は十分な水分を必要とするので、生育の盛んな高温期は多めに、冬の低温期はほとんど成長しないので少なめとします。
肥料
春から秋までの生育中に、月1回置き肥をするか、月3回くらい液体肥料を施します。
病気と害虫
病気:灰色かび病
低温期に多湿で肥料分が多いと、灰色かび病が出やすくなります。
害虫:アブラムシ
アブラムシの防除を行います。
用土(鉢植え)
赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向けの培養土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:生育中はいつでも植えつけできます。冬の低温期には行いません。
植え替え:1~2年に1回、春に気温が上がってきたら、古い土を落として植え直しをします。生育中にさらに大株に仕立てる場合は、一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
さし芽:20℃以上の時期に、パーライトや鹿沼土などにさし、発根したらポットに植え替えます。温度が低いとなかなか発根しません。
主な作業
花がら切り:花が終わって黒ずんできた花穂は切り取ります。
刈り込み:伸びすぎた枝や不要な枝は、そのつど刈り込みを行います。
学名:Acalypha hispaniolae(A. chamaedrifolia、A. reptans)
その他の名前:アカリファ、サマー・ラブ、キャットテール
科名 / 属名:トウダイグサ科 / エノキグサ属(アカリファ属)
特徴
キャッツテールは、ネコジャラシのようにふさふさとした真っ赤な花穂を多数つける、愛嬌のある花です。西インド諸島原産でトロピカルな雰囲気もあり、鉢やコンテナに向き、寄せ植えにも利用されます。四季咲き性で、温度があれば一年中咲き続けます。枝分かれしてこんもりと丸く茂るので、コンテナの縁から垂らすように育てるのはもちろん、吊り鉢でシャンデリアのように仕立ててもおもしろいものです。花穂は蕾のときから赤く色づき、咲きながら成長して長さが5~10cmくらいになります。観賞期間が長く、雨に当てないよう管理すると、一つの花穂が1か月近く観賞できます。
同じアカリファ属には、近縁種のベニヒモノキ(Acalypha hispida)があり、こちらは大型で花穂が長さ50cmくらいに垂れ下がって見事です。なお、ほかにもキャッツテールと呼ばれるものに、黄やオレンジ色の長い花穂を伸ばすユリ科のブルビネラ(Bulbinella)、シルバーキャットと呼ばれるものに白くふさふさした花をつけるヒユ科のアエルバ(Aerva)がありますが、まったく別の種類の植物です。
種類(原種、園芸品種)
‘メメ’
Acalypha hispaniolae ‘Meme’(A. chamaedrifolia ‘Meme’)
花色がより鮮明でコンパクトな選抜品種。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
高温と日当たりを好みます。日陰では徒長して弱々しくなって花つきも悪くなります。霜や凍結に弱く、冬は最低5℃以上が必要で、花を咲かせるには10℃以上を確保します。雨が続くと花が早く傷むので、梅雨どきは雨の当たらない場所に置くのがよいでしょう。
水やり
一般の草花に準じ、用土が乾き始めたらたっぷり与えます。生育中は十分な水分を必要とするので、生育の盛んな高温期は多めに、冬の低温期はほとんど成長しないので少なめとします。
肥料
春から秋までの生育中に、月1回置き肥をするか、月3回くらい液体肥料を施します。
病気と害虫
病気:灰色かび病
低温期に多湿で肥料分が多いと、灰色かび病が出やすくなります。
害虫:アブラムシ
アブラムシの防除を行います。
用土(鉢植え)
赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向けの培養土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:生育中はいつでも植えつけできます。冬の低温期には行いません。
植え替え:1~2年に1回、春に気温が上がってきたら、古い土を落として植え直しをします。生育中にさらに大株に仕立てる場合は、一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
さし芽:20℃以上の時期に、パーライトや鹿沼土などにさし、発根したらポットに植え替えます。温度が低いとなかなか発根しません。
主な作業
花がら切り:花が終わって黒ずんできた花穂は切り取ります。
刈り込み:伸びすぎた枝や不要な枝は、そのつど刈り込みを行います。
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玲儿
2017年07月26日
木立ち性シネラリアの基本情報
学名:Pericallis × hybridus
その他の名前:木立ち性サイネリア、木立ち性セネシオ、ペリカリス
科名 / 属名:キク科 / ペリカリス属
特徴
木立ち性シネラリアは丈夫な品種が多く、切り戻しと鉢増しをすることで次々に花が咲き、開花期間が非常に長い優れた草花です。冬は日当たりのよい無暖房の室内が最適ですが、凍結しない地域では戸外の日なたに置いてもかまいません。液体肥料をこまめに施して、肥料切れさせないことが花をたくさん咲かせるコツです。
従来のシネラリアがコンパクトでドーム状の草姿なのに対し、直立して伸びた茎の先に花をつける点が異なっています。
木立ち性シネラリアを含む園芸的に「シネラリア」と呼ばれる植物は、シネラリア属ではなく、実はペリカリス属に分類されます。ペリカリス属の植物は、カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島に約15種が分布し、多くは多年草や半低木です。シネラリアは、ペリカリス・クルエンツス(Pericallis cruentus)やペリカリス・エリティエリ(P. heritieri)などを交雑させ、草丈が低く株の中心に花が集まって咲くように改良されたものです。改良が進んだシネラリアに、再度、野生種を交配し、性質を野生種に近づけたものが木立ち性シネラリアです。
なお、ペリカリス属の植物は、原産地では多年草になるものが多いのですが、夏も涼しく乾燥している原産地とは異なり、高温多湿となる日本の夏を越させるのは難しいため、一年草として扱われます。また、タネは市販されていませんが、異なる品種を互いに交配してタネをとり、ふやすこともできます。
種類(原種、園芸品種)
「セネッティ」シリーズ
Pericallis Senetti Series
園芸品種に原種を再度交配して誕生した、草丈が伸びて大型になり、非常に丈夫なシリーズ。凍らせなければ戸外でも冬越しできる。
「桂華(けいか)」シリーズ
Pericallis Keika Series
花色が豊富な中輪から小輪のバラエティーに富んだシリーズ。花粉が出ない系統もある。
学名:Pericallis × hybridus
その他の名前:木立ち性サイネリア、木立ち性セネシオ、ペリカリス
科名 / 属名:キク科 / ペリカリス属
特徴
木立ち性シネラリアは丈夫な品種が多く、切り戻しと鉢増しをすることで次々に花が咲き、開花期間が非常に長い優れた草花です。冬は日当たりのよい無暖房の室内が最適ですが、凍結しない地域では戸外の日なたに置いてもかまいません。液体肥料をこまめに施して、肥料切れさせないことが花をたくさん咲かせるコツです。
従来のシネラリアがコンパクトでドーム状の草姿なのに対し、直立して伸びた茎の先に花をつける点が異なっています。
木立ち性シネラリアを含む園芸的に「シネラリア」と呼ばれる植物は、シネラリア属ではなく、実はペリカリス属に分類されます。ペリカリス属の植物は、カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島に約15種が分布し、多くは多年草や半低木です。シネラリアは、ペリカリス・クルエンツス(Pericallis cruentus)やペリカリス・エリティエリ(P. heritieri)などを交雑させ、草丈が低く株の中心に花が集まって咲くように改良されたものです。改良が進んだシネラリアに、再度、野生種を交配し、性質を野生種に近づけたものが木立ち性シネラリアです。
なお、ペリカリス属の植物は、原産地では多年草になるものが多いのですが、夏も涼しく乾燥している原産地とは異なり、高温多湿となる日本の夏を越させるのは難しいため、一年草として扱われます。また、タネは市販されていませんが、異なる品種を互いに交配してタネをとり、ふやすこともできます。
種類(原種、園芸品種)
「セネッティ」シリーズ
Pericallis Senetti Series
園芸品種に原種を再度交配して誕生した、草丈が伸びて大型になり、非常に丈夫なシリーズ。凍らせなければ戸外でも冬越しできる。
「桂華(けいか)」シリーズ
Pericallis Keika Series
花色が豊富な中輪から小輪のバラエティーに富んだシリーズ。花粉が出ない系統もある。
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