文章
玲儿
2017年09月19日
ヘレボルス・ニゲルの基本情報
学名:Helleborus niger
その他の名前:クリスマスローズ
科名 / 属名:キンポウゲ科 / クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
特徴
ヘレボルス・ニゲルは有茎種(立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる)のクリスマスローズです。常緑の多年草で、清楚な白い花を横向きに咲かせます。葉はやや肉厚です。有茎種として扱われていますが、有茎種と無茎種の両方の特徴や性質をもち、中間種として扱われることもあります。種小名の「ニゲル」は、黒を意味し、根が黒いことに由来しています。
本来、「クリスマスローズ(christmas rose)」はヘレボルス・ニゲルの英名ですが、日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼んでいます。12月に開花し始める早咲きのものもありますが、多くはクリスマスには咲かず、1月になってから開花します。蕾を包む苞葉(ほうよう)がないので、蕾のうちから白い花弁を確認できるのが特徴です。咲き進むにつれてややピンクに色づきます。八重咲きや半八重咲きの園芸品種があります。
主な交雑種に、ヘレボルス・リビダス(Helleborus lividus)と交雑させたヘレボルス・バラーディアエ(H. × ballardiae)、ヘレボルス・ステルニー(H. × sternii)と交雑させたヘレボルス・エリックスミシー(H. × ericsmithii)、ヘレボルス・アーグチフォリウス(H. argutifolius)と交雑させたヘレボルス・ニゲルコルス(H. × nigercors)があります。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えの場合は、水はけのよい、明るい半日陰に植えつけます。高温多湿を嫌うので、できるだけ涼しい場所を選びましょう。秋から春までは日がよく当たる、落葉樹の木陰などが最適です。
鉢植えの場合は、10月から4月ごろまでは日当たりのよい場所で、5月から9月ごろまでは明るい半日陰で管理します。過湿を避けるため、梅雨どきや秋の長雨には当てないようにしましょう。
水やり
庭植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、10月から5月までは、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。6月から9月まではやや乾かし気味に管理します。
肥料
庭植えの場合は、10月に緩効性肥料を施します。鉢植えの場合は、10月、12月、2月に緩効性肥料を施すほか、10月から4月まで液体肥料を月に2~3回施しましょう。
病気と害虫
病気:灰色かび病、立枯病、べと病、軟腐病、黒斑細菌病、モザイク病など
多くの病気は過湿になったり、蒸れたりすると発生しやすくなります。
害虫:ハモグリバエ、ハマキムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、アザミウマ、ハダニなど
多くの害虫は主に春から秋に発生します。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよい用土(例:赤玉土小粒4、軽石小粒3、腐葉土3の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
適期は10月から12月ですが、10月から翌年3月まで行うことができます。毎年、一回り大きな鉢に植え替えましょう。秋に入手した場合は、根を完全にほぐして古い用土と傷んだ根を取り除いてから植えつけます。冬から春に入手した場合は、根を傷めると生育が悪くなるおそれがあるので、軽くほぐす程度にします。根の数がやや少なく折れやすいので、できるだけ傷つけないように注意して植え替えを行ってください。
ふやし方
株分け:適期は10月から12月ですが、11月から翌年3月まで行うことができます。あまり細かく分けると株分け後の生育が悪くなるので、少なくとも3芽以上つくように分けましょう。
タネまき:5月から6月に熟したタネを採取してすぐにまくか、乾燥させないように秋まで保存して10月にまきます。
主な作業
花がら摘み:花後も花がらを観賞できますが、汚れて見苦しくなり始めたら、株元から切り取ります。タネをとる場合は、タネが成熟するのを待って、花柄を切り取ります。
古葉取り:秋に新芽が展開し始めたら、古い葉をつけ根から切り取ります。枯れた葉や傷んだ葉は見つけしだい、取り除いてください。
学名:Helleborus niger
その他の名前:クリスマスローズ
科名 / 属名:キンポウゲ科 / クリスマスローズ属(ヘレボルス属)
特徴
ヘレボルス・ニゲルは有茎種(立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる)のクリスマスローズです。常緑の多年草で、清楚な白い花を横向きに咲かせます。葉はやや肉厚です。有茎種として扱われていますが、有茎種と無茎種の両方の特徴や性質をもち、中間種として扱われることもあります。種小名の「ニゲル」は、黒を意味し、根が黒いことに由来しています。
本来、「クリスマスローズ(christmas rose)」はヘレボルス・ニゲルの英名ですが、日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼んでいます。12月に開花し始める早咲きのものもありますが、多くはクリスマスには咲かず、1月になってから開花します。蕾を包む苞葉(ほうよう)がないので、蕾のうちから白い花弁を確認できるのが特徴です。咲き進むにつれてややピンクに色づきます。八重咲きや半八重咲きの園芸品種があります。
主な交雑種に、ヘレボルス・リビダス(Helleborus lividus)と交雑させたヘレボルス・バラーディアエ(H. × ballardiae)、ヘレボルス・ステルニー(H. × sternii)と交雑させたヘレボルス・エリックスミシー(H. × ericsmithii)、ヘレボルス・アーグチフォリウス(H. argutifolius)と交雑させたヘレボルス・ニゲルコルス(H. × nigercors)があります。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えの場合は、水はけのよい、明るい半日陰に植えつけます。高温多湿を嫌うので、できるだけ涼しい場所を選びましょう。秋から春までは日がよく当たる、落葉樹の木陰などが最適です。
鉢植えの場合は、10月から4月ごろまでは日当たりのよい場所で、5月から9月ごろまでは明るい半日陰で管理します。過湿を避けるため、梅雨どきや秋の長雨には当てないようにしましょう。
水やり
庭植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、10月から5月までは、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。6月から9月まではやや乾かし気味に管理します。
肥料
庭植えの場合は、10月に緩効性肥料を施します。鉢植えの場合は、10月、12月、2月に緩効性肥料を施すほか、10月から4月まで液体肥料を月に2~3回施しましょう。
病気と害虫
病気:灰色かび病、立枯病、べと病、軟腐病、黒斑細菌病、モザイク病など
多くの病気は過湿になったり、蒸れたりすると発生しやすくなります。
害虫:ハモグリバエ、ハマキムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、アザミウマ、ハダニなど
多くの害虫は主に春から秋に発生します。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよい用土(例:赤玉土小粒4、軽石小粒3、腐葉土3の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
適期は10月から12月ですが、10月から翌年3月まで行うことができます。毎年、一回り大きな鉢に植え替えましょう。秋に入手した場合は、根を完全にほぐして古い用土と傷んだ根を取り除いてから植えつけます。冬から春に入手した場合は、根を傷めると生育が悪くなるおそれがあるので、軽くほぐす程度にします。根の数がやや少なく折れやすいので、できるだけ傷つけないように注意して植え替えを行ってください。
ふやし方
株分け:適期は10月から12月ですが、11月から翌年3月まで行うことができます。あまり細かく分けると株分け後の生育が悪くなるので、少なくとも3芽以上つくように分けましょう。
タネまき:5月から6月に熟したタネを採取してすぐにまくか、乾燥させないように秋まで保存して10月にまきます。
主な作業
花がら摘み:花後も花がらを観賞できますが、汚れて見苦しくなり始めたら、株元から切り取ります。タネをとる場合は、タネが成熟するのを待って、花柄を切り取ります。
古葉取り:秋に新芽が展開し始めたら、古い葉をつけ根から切り取ります。枯れた葉や傷んだ葉は見つけしだい、取り除いてください。
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玲儿
2017年09月19日
プレクトランサス(花もの)の基本情報
学名:Plectranthus
科名 / 属名:シソ科 / ケサヤバナ属(プレクトランサス属)
特徴
プレクトランサスというと、観葉植物として扱われている種類が代表的ですが、一部に花を観賞する種類があります。‘モナ・ラベンダー’や「ケープ・エンジェル」シリーズなどは、黒みを帯びた葉とサルビアに似た紫色の穂状の花が渋く調和し、落ち着いた印象があります。南アフリカでプレクトランサスの数種を交配してつくられた品種といわれていますが、交配の詳細は不明です。
短日植物で、秋以降の開花が見事です。耐寒性はさほど強くなく、四国や九州の南部では防寒すれば戸外での冬越しも可能ですが、一般の地域では、冬は室内に取り込んで窓辺で育てます。
種類(原種、園芸品種)
‘モナ・ラベンダー’
Plectranthus ‘Mona Lavender’
立ち性。葉の表面は光沢のある濃緑色、裏は紫色。花色は紫で、全体の色のコントラストが美しい。
「ケープ・エンジェル」シリーズ
Plectranthus Cape Angel Series
立ち性。葉の表面は光沢のある濃緑色、裏は紫色。花色は紫のほか、ピンク、濃いピンク、白など4色がそろう。
学名:Plectranthus
科名 / 属名:シソ科 / ケサヤバナ属(プレクトランサス属)
特徴
プレクトランサスというと、観葉植物として扱われている種類が代表的ですが、一部に花を観賞する種類があります。‘モナ・ラベンダー’や「ケープ・エンジェル」シリーズなどは、黒みを帯びた葉とサルビアに似た紫色の穂状の花が渋く調和し、落ち着いた印象があります。南アフリカでプレクトランサスの数種を交配してつくられた品種といわれていますが、交配の詳細は不明です。
短日植物で、秋以降の開花が見事です。耐寒性はさほど強くなく、四国や九州の南部では防寒すれば戸外での冬越しも可能ですが、一般の地域では、冬は室内に取り込んで窓辺で育てます。
種類(原種、園芸品種)
‘モナ・ラベンダー’
Plectranthus ‘Mona Lavender’
立ち性。葉の表面は光沢のある濃緑色、裏は紫色。花色は紫で、全体の色のコントラストが美しい。
「ケープ・エンジェル」シリーズ
Plectranthus Cape Angel Series
立ち性。葉の表面は光沢のある濃緑色、裏は紫色。花色は紫のほか、ピンク、濃いピンク、白など4色がそろう。
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玲儿
2017年09月19日
ブルーデージーの基本情報
学名:Felicia
その他の名前:ブルーデイジー
科名 / 属名:キク科 / ルリヒナギク(フェリシア)属
特徴
ブルーデージーの名で親しまれているのは半耐寒性多年草の、F・アモエナ(Felicia amoena)とF・アメロイデス(F. amelloides)です。どちらも肉厚の葉をこんもりと茂らせ、細い花茎をたくさん伸ばして先端に青い花を1個ずつ咲かせます。
ブルーデージーの人気を高めたのは、F・アモエナの斑入り品種ですが、F・アモエナの白花、大輪のF・アメロイデスのほか、先のとがった小葉を分枝の少ない茎に密生させピンク花もあるF・エキナータ(F. echinata)や、細葉のF・フィリフォリア(F. filifolia)も出回るようになり、好みに合わせて種類を選べるようになりました。いずれも高温多湿を嫌います。曇りの日や夜は、花弁が外向きに巻いてしまいますが、日が照ると再びきれいに開きます。
なお、フェリシア属の植物はアフリカに約80種分布していますが、日本ではフェリシアといえば、秋まき一年草のF・ヘテロフィラ(F. heterophylla)を指します。
種類(原種、園芸品種)
フェリシア・アモエナの斑入り
ブルーデージーといえばこれ。F・アメロイデスに比べて葉が細い。
フェリシア・アメロイデスの斑入り
丸くころっとした葉が特徴的でかわいい。
フェリシア・アメロイデス‘ラクシャリーコサージュ’
大輪の花は存在感抜群。
フェリシア・エキナータ ‘粧ピンク’、‘粧ブルー’
近年登場した多年草の種類。まっすぐ伸びる茎に硬いとがった葉を密につける姿はF・アモエナやF・アメロイデスとはまったく異なる剛直な雰囲気。花は直径4cmほど。
学名:Felicia
その他の名前:ブルーデイジー
科名 / 属名:キク科 / ルリヒナギク(フェリシア)属
特徴
ブルーデージーの名で親しまれているのは半耐寒性多年草の、F・アモエナ(Felicia amoena)とF・アメロイデス(F. amelloides)です。どちらも肉厚の葉をこんもりと茂らせ、細い花茎をたくさん伸ばして先端に青い花を1個ずつ咲かせます。
ブルーデージーの人気を高めたのは、F・アモエナの斑入り品種ですが、F・アモエナの白花、大輪のF・アメロイデスのほか、先のとがった小葉を分枝の少ない茎に密生させピンク花もあるF・エキナータ(F. echinata)や、細葉のF・フィリフォリア(F. filifolia)も出回るようになり、好みに合わせて種類を選べるようになりました。いずれも高温多湿を嫌います。曇りの日や夜は、花弁が外向きに巻いてしまいますが、日が照ると再びきれいに開きます。
なお、フェリシア属の植物はアフリカに約80種分布していますが、日本ではフェリシアといえば、秋まき一年草のF・ヘテロフィラ(F. heterophylla)を指します。
種類(原種、園芸品種)
フェリシア・アモエナの斑入り
ブルーデージーといえばこれ。F・アメロイデスに比べて葉が細い。
フェリシア・アメロイデスの斑入り
丸くころっとした葉が特徴的でかわいい。
フェリシア・アメロイデス‘ラクシャリーコサージュ’
大輪の花は存在感抜群。
フェリシア・エキナータ ‘粧ピンク’、‘粧ブルー’
近年登場した多年草の種類。まっすぐ伸びる茎に硬いとがった葉を密につける姿はF・アモエナやF・アメロイデスとはまったく異なる剛直な雰囲気。花は直径4cmほど。
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玲儿
2017年09月19日
フォックスフェイスの基本情報
学名:Solanum mammosum
和名:ツノナス その他の名前:カナリアナス、トゲナシツノナス、キツネナス
科名 / 属名:ナス科 / ナス属
特徴
フォックスフェイスは熱帯アメリカ原産のナス属の植物です。ナス属は世界の熱帯から温帯にかけて1700種ほどが分布しています。フォックスフェイスは春まき一年草として栽培され、秋に実る黄色の果実を観賞します。果実には大小数個の突起があり、その形がキツネの顔に似ていることから「フォックスフェイス」と呼ばれます。また、小鳥の一種であるカナリアの黄色い羽を連想するためか、「カナリアナス」の名前でも呼ばれます。
普通に育てると、草丈2mと家庭の庭で楽しむには大きめなサイズです。生花店ではちょうどよい大きさに切りそろえられ、切り花として見かけることも多いでしょう。切り花にしたとき、切り口を水につけなくてもしおれにくく、果実だけを切り離して、インテリアとして飾ることもできます。
庭や鉢で栽培するときは、チッ素肥料を控えめに施し、摘心するのがポイント。紫の花が咲いたあとに緑色の果実が実りますが、全体が黄色く色づくのには時間がかかります。春のタネまきが遅れた場合、寒くなっても果実が色づかない場合があります。
種類(原種、園芸品種)
フォックスフェイス
Solanum mammosum
園芸品種はなく、原種が流通している。本来、刺さると痛いほどとげが多いが、とげのない系統も多く栽培されている。ただし、とげのない系統にも少数ではあるが、とげの出る株が混じる。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えでは、水はけのよい日なたに植えつけましょう。
鉢植えでは、10号(直径30cm)以上の深鉢か大型プランターで栽培しましょう。鉢やプランターは、風通しのよい日なたに置きます。
水やり
庭植えでは、特に必要ありません。
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
肥料
庭植え、鉢植えともに5月から9月の間、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)を施します。ただし、チッ素分の割合が、リン酸やカリよりも多い肥料は避けましょう。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:アブラムシ
4月から10月の成長期間中、アブラムシが発生しますが、丈夫な植物なので、よほど大発生しないかぎり放置しておいてかまいません。
用土(鉢植え)
赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土に、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜたものなど、水はけがよい肥沃な土を好みます。
植えつけ、 植え替え
適期は4月から5月です。霜が降りなくなったら、できるだけ速やかに植えつけて、早く成長させましょう。果実がつくのが遅くなると、きれいに色づきません。自分でタネをまいて育てると成長が遅れやすいので、苗を購入して育てるのが簡単です。
ふやし方
タネまき:適期は3月から4月です。果実がきれいに色づくので、早めにタネをまいて早く育てるほうがよいのですが、発芽適温が25℃と高いため、タネまき後は、フレームなどを利用して地温を高く保ちましょう。
主な作業
摘心:適期は6月から7月です。8月以降に摘心すると、開花・結実が遅くなって果実が色づきにくくなるので、早めに摘心しましょう。摘心後、わき芽がたくさん伸びてきた場合は、1株につき4~5本を目安にして、わき芽を切り取って数を減らします。
学名:Solanum mammosum
和名:ツノナス その他の名前:カナリアナス、トゲナシツノナス、キツネナス
科名 / 属名:ナス科 / ナス属
特徴
フォックスフェイスは熱帯アメリカ原産のナス属の植物です。ナス属は世界の熱帯から温帯にかけて1700種ほどが分布しています。フォックスフェイスは春まき一年草として栽培され、秋に実る黄色の果実を観賞します。果実には大小数個の突起があり、その形がキツネの顔に似ていることから「フォックスフェイス」と呼ばれます。また、小鳥の一種であるカナリアの黄色い羽を連想するためか、「カナリアナス」の名前でも呼ばれます。
普通に育てると、草丈2mと家庭の庭で楽しむには大きめなサイズです。生花店ではちょうどよい大きさに切りそろえられ、切り花として見かけることも多いでしょう。切り花にしたとき、切り口を水につけなくてもしおれにくく、果実だけを切り離して、インテリアとして飾ることもできます。
庭や鉢で栽培するときは、チッ素肥料を控えめに施し、摘心するのがポイント。紫の花が咲いたあとに緑色の果実が実りますが、全体が黄色く色づくのには時間がかかります。春のタネまきが遅れた場合、寒くなっても果実が色づかない場合があります。
種類(原種、園芸品種)
フォックスフェイス
Solanum mammosum
園芸品種はなく、原種が流通している。本来、刺さると痛いほどとげが多いが、とげのない系統も多く栽培されている。ただし、とげのない系統にも少数ではあるが、とげの出る株が混じる。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えでは、水はけのよい日なたに植えつけましょう。
鉢植えでは、10号(直径30cm)以上の深鉢か大型プランターで栽培しましょう。鉢やプランターは、風通しのよい日なたに置きます。
水やり
庭植えでは、特に必要ありません。
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
肥料
庭植え、鉢植えともに5月から9月の間、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)を施します。ただし、チッ素分の割合が、リン酸やカリよりも多い肥料は避けましょう。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:アブラムシ
4月から10月の成長期間中、アブラムシが発生しますが、丈夫な植物なので、よほど大発生しないかぎり放置しておいてかまいません。
用土(鉢植え)
赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土に、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜたものなど、水はけがよい肥沃な土を好みます。
植えつけ、 植え替え
適期は4月から5月です。霜が降りなくなったら、できるだけ速やかに植えつけて、早く成長させましょう。果実がつくのが遅くなると、きれいに色づきません。自分でタネをまいて育てると成長が遅れやすいので、苗を購入して育てるのが簡単です。
ふやし方
タネまき:適期は3月から4月です。果実がきれいに色づくので、早めにタネをまいて早く育てるほうがよいのですが、発芽適温が25℃と高いため、タネまき後は、フレームなどを利用して地温を高く保ちましょう。
主な作業
摘心:適期は6月から7月です。8月以降に摘心すると、開花・結実が遅くなって果実が色づきにくくなるので、早めに摘心しましょう。摘心後、わき芽がたくさん伸びてきた場合は、1株につき4~5本を目安にして、わき芽を切り取って数を減らします。
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玲儿
2017年09月19日
フッキソウの基本情報
学名:Pachysandra terminalis
その他の名前:富貴草、吉祥草、吉事草
科名 / 属名:ツゲ科 / フッキソウ属
特徴
フッキソウは、グラウンドカバープランツとしての利用が多く、建造物の周囲や樹木の陰になる場所など、半日陰の緑化材料として使いやすい植物です。常緑性で、一年中同じような状態を保ち、ほとんど手入れ不要で草姿の乱れもなく、マット状に広がります。
濃い緑葉が茂る様子が、繁栄を祝う意味を表しているということで、「富貴草」「吉事草」など縁起のよい名前がつけられています。「吉祥草(キッショウソウ)」とも呼ばれますが、同じ漢字名のキチジョウソウ(Reineckea carnea)はキジカクシ科(ユリ科、アスパラガス科に分類されることもある)の植物です。
春に白い花が穂になって咲き、穂の下の部分に雌花、上の部分に雄花がつきます。学名のパキサンドラには「太い雄しべ」という意味があり、雄花の4本の白い雄しべが大きく目立ちます。ごくたまにですが、秋に白い実がなります。
フッキソウ属には4種があり、北米産のパキサンドラ・プロクンベンス(Pachysandra procumbens)や、中国産の種類も同様に利用されることがあります。
種類(原種、園芸品種)
緑葉種
Pachysandra terminalis
グラウンドカバープランツとして広く利用されている種類。
斑入り葉
Pachysandra terminalis var. variegata
緑葉種のほかに広く利用されているもの。葉は淡黄緑色の覆輪斑で、明るい印象がある。夏の強光線に注意。性質は強い。
学名:Pachysandra terminalis
その他の名前:富貴草、吉祥草、吉事草
科名 / 属名:ツゲ科 / フッキソウ属
特徴
フッキソウは、グラウンドカバープランツとしての利用が多く、建造物の周囲や樹木の陰になる場所など、半日陰の緑化材料として使いやすい植物です。常緑性で、一年中同じような状態を保ち、ほとんど手入れ不要で草姿の乱れもなく、マット状に広がります。
濃い緑葉が茂る様子が、繁栄を祝う意味を表しているということで、「富貴草」「吉事草」など縁起のよい名前がつけられています。「吉祥草(キッショウソウ)」とも呼ばれますが、同じ漢字名のキチジョウソウ(Reineckea carnea)はキジカクシ科(ユリ科、アスパラガス科に分類されることもある)の植物です。
春に白い花が穂になって咲き、穂の下の部分に雌花、上の部分に雄花がつきます。学名のパキサンドラには「太い雄しべ」という意味があり、雄花の4本の白い雄しべが大きく目立ちます。ごくたまにですが、秋に白い実がなります。
フッキソウ属には4種があり、北米産のパキサンドラ・プロクンベンス(Pachysandra procumbens)や、中国産の種類も同様に利用されることがあります。
種類(原種、園芸品種)
緑葉種
Pachysandra terminalis
グラウンドカバープランツとして広く利用されている種類。
斑入り葉
Pachysandra terminalis var. variegata
緑葉種のほかに広く利用されているもの。葉は淡黄緑色の覆輪斑で、明るい印象がある。夏の強光線に注意。性質は強い。
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玲儿
2017年09月18日
ブルークローバーの基本情報
学名:Parochetus communis
その他の名前:ブルーオキザリス
科名 / 属名:マメ科 / パロケツス属
特徴
ブルークローバーは、葉がクローバー(シロツメクサ)によく似ており、青い花を咲かせるので、この名で呼ばれています。つる性の常緑多年草で、細い茎が地を這うように長く伸びて節から発根し、枝分かれしながら成長して広がります。葉のつけ根(葉腋)から花茎を伸ばして、普通1輪の花をつけます。花径は1.5~2cmくらい、相撲の軍配のような形で、花弁の裏は白っぽい色です。花は秋涼しくなると咲き始め、春まで次々と咲き続けます。暑い時期は葉が茂るだけです。
グラウンドカバーや吊り鉢に向き、コンテナの寄せ植え材料として、縁から垂れ下がるようにして咲かせると風情があり、青い花も引き立ちます。
1属1種の植物ですが、東アフリカに自生するものを、別種のアフリカヌス(Parochetus africanus)と分類することもあります。品種は日本では今のところありませんが、英国ではブルージェム(P. communis ‘Blue Gem’)という品種が育成されているようです。
ブルークローバーの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
自生地は標高1000m以上の冷涼な気候で、冬期は比較的温暖な地域です。水辺や湿地など、乾燥しないところを好みます。
夏の間は日陰のできるだけ涼しい環境にしておき、秋以降涼しくなってからは、日光によく当てたほうが花数が多くなります。冬は軽い凍結や霜くらいでは茎葉はほとんど傷まず、5℃以上あれば生育・開花を続けますが、-5℃以下になるところでは防寒が必要です。
水やり
水分を好むので、乾燥させないように水はたっぷり与えます。鉢内が高温になって蒸れたり、水はけが悪かったりすると、根腐れしやすくなるので注意します。
肥料
秋涼しくなってから施します。月2~3回液体肥料を施し、5月以降気温が上がってからは施しません。
病気と害虫
病気:高温乾燥や多肥多湿に気をつければ、病気はほとんど見られません。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
発生したら早めに防除します。
用土(鉢植え)
高温期に根腐れしやすくなるので、山野草用の水はけのよい用土が安全です。使いやすいのは鹿沼土主体の用土です。冷涼な気候であればそれほど選ばず、一般の草花用培養土も利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:10月から5月ごろまで植えつけできます。冬は、根づくまで凍らないよう防寒しておきます。
植え替え:つるが伸びて広がり、元の部分が枯れてなくなったり、鉢植えでは草姿が乱れたりしてくるので、毎年植え替えます。秋か早春が適期です。
ふやし方
株分け、さし芽:つるが伸びて発根するので、株分けやさし芽で容易にふやすことができます。10月から5月まで、冷涼な時期に行います。
タネまき:ときどきタネが実ることがあり、これをまいて育てることができます。
主な作業
刈り込み、誘引:つるの刈り込みや誘引を行います。
学名:Parochetus communis
その他の名前:ブルーオキザリス
科名 / 属名:マメ科 / パロケツス属
特徴
ブルークローバーは、葉がクローバー(シロツメクサ)によく似ており、青い花を咲かせるので、この名で呼ばれています。つる性の常緑多年草で、細い茎が地を這うように長く伸びて節から発根し、枝分かれしながら成長して広がります。葉のつけ根(葉腋)から花茎を伸ばして、普通1輪の花をつけます。花径は1.5~2cmくらい、相撲の軍配のような形で、花弁の裏は白っぽい色です。花は秋涼しくなると咲き始め、春まで次々と咲き続けます。暑い時期は葉が茂るだけです。
グラウンドカバーや吊り鉢に向き、コンテナの寄せ植え材料として、縁から垂れ下がるようにして咲かせると風情があり、青い花も引き立ちます。
1属1種の植物ですが、東アフリカに自生するものを、別種のアフリカヌス(Parochetus africanus)と分類することもあります。品種は日本では今のところありませんが、英国ではブルージェム(P. communis ‘Blue Gem’)という品種が育成されているようです。
ブルークローバーの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
自生地は標高1000m以上の冷涼な気候で、冬期は比較的温暖な地域です。水辺や湿地など、乾燥しないところを好みます。
夏の間は日陰のできるだけ涼しい環境にしておき、秋以降涼しくなってからは、日光によく当てたほうが花数が多くなります。冬は軽い凍結や霜くらいでは茎葉はほとんど傷まず、5℃以上あれば生育・開花を続けますが、-5℃以下になるところでは防寒が必要です。
水やり
水分を好むので、乾燥させないように水はたっぷり与えます。鉢内が高温になって蒸れたり、水はけが悪かったりすると、根腐れしやすくなるので注意します。
肥料
秋涼しくなってから施します。月2~3回液体肥料を施し、5月以降気温が上がってからは施しません。
病気と害虫
病気:高温乾燥や多肥多湿に気をつければ、病気はほとんど見られません。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
発生したら早めに防除します。
用土(鉢植え)
高温期に根腐れしやすくなるので、山野草用の水はけのよい用土が安全です。使いやすいのは鹿沼土主体の用土です。冷涼な気候であればそれほど選ばず、一般の草花用培養土も利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:10月から5月ごろまで植えつけできます。冬は、根づくまで凍らないよう防寒しておきます。
植え替え:つるが伸びて広がり、元の部分が枯れてなくなったり、鉢植えでは草姿が乱れたりしてくるので、毎年植え替えます。秋か早春が適期です。
ふやし方
株分け、さし芽:つるが伸びて発根するので、株分けやさし芽で容易にふやすことができます。10月から5月まで、冷涼な時期に行います。
タネまき:ときどきタネが実ることがあり、これをまいて育てることができます。
主な作業
刈り込み、誘引:つるの刈り込みや誘引を行います。
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玲儿
2017年09月14日
フウセントウワタの基本情報
学名:Gomphocarpus fruticosus
和名:フウセントウワタ(風船唐綿) その他の名前:フウセンダマノキ
科名 / 属名:ガガイモ科 / フウセントウワタ属
特徴
フウセントウワタは、ハリセンボンのようなとげのある果実がユニークな観賞用のトウワタ(唐綿)です。とげといっても鋭いものではなく、柔らかい突起で、庭で楽しむほか、切り花やドライフラワーにも利用されています。切り花にするとすぐ葉がしおれるので、葉は取り、果実だけがついた茎を楽しみます。晩夏から果実がついた鉢植えが流通します。
葉腋から花柄を伸ばし、反り返った花弁をもつ乳白色の花が集まり、下向きに咲きます。紫色の副花冠には蜜がたまるので、アリが寄ってきます。果実が成熟すると縦に裂け、ワタというよりもむしろシルクのような冠毛のついたタネが飛散します。
茎に傷をつけると白い汁が出ます。この白い汁は茎の切り口をふさいで水が上がりにくくするので、さし木や切り花にする場合は洗い流します。また、この汁は毒性があり、目に入ると角膜炎を起こすことがあるので注意してください。
霜が降りない暖かい地域では冬越しも可能ですが、一般的には冬に枯れる春まき一年草として扱います。冬越しさせたい場合は、鉢植えにして、秋に切り戻しをして室内に取り込むとよいでしょう。
フウセントウワタの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりを好み、水はけのよい肥沃な土壌で育てます。水はけの悪い土壌では根腐れを起こしやすいので、腐葉土などの有機物やパーライトなどを加えて土壌改良するか、盛り土をして植えつけます。株が大きくなるので、庭植えが向いていますが、鉢植えにするときはできるだけ大きな鉢を選びましょう。
水やり
鉢植え、庭植えともに、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
元肥として、緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。追肥は、鉢植えのみ、5月から9月の間にチッ素分の少ない液体肥料か緩効性化成肥料を定期的に施します。多肥にすると、花つきが悪くなったり、草姿があばれてきれいにまとまらなかったりします。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
蕾や葉などに群生して汁を吸い、生育を阻害することがあります。風通しが悪いと発生を助長します。見つけしだい適用のある殺虫剤で駆除します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土6、腐葉土3、パーライト1の配合土を用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
気温の高くなる5月から7月上旬にポット苗を植えつけます。株張りがよいので、植えつけ間隔は30~50cmとします。
ふやし方
タネまき:発芽適温は25℃以上と高いので、タネまきは4月中・下旬とします。ポリポットにタネをまいたら1cmほど覆土をします。2~3週間で発芽します。5月から6月になってポット内に根がほどよく回ったら、植えつけます。
さし木:冬越しさせた株であれば、春から伸びた枝を切ってさし木することができます。
主な作業
タネとり:果実が成熟したら割れて散る前に採取し、タネを取り出して保存します。なお、果実のついた切り枝を水に生けておくだけでも、タネが採取できます。
学名:Gomphocarpus fruticosus
和名:フウセントウワタ(風船唐綿) その他の名前:フウセンダマノキ
科名 / 属名:ガガイモ科 / フウセントウワタ属
特徴
フウセントウワタは、ハリセンボンのようなとげのある果実がユニークな観賞用のトウワタ(唐綿)です。とげといっても鋭いものではなく、柔らかい突起で、庭で楽しむほか、切り花やドライフラワーにも利用されています。切り花にするとすぐ葉がしおれるので、葉は取り、果実だけがついた茎を楽しみます。晩夏から果実がついた鉢植えが流通します。
葉腋から花柄を伸ばし、反り返った花弁をもつ乳白色の花が集まり、下向きに咲きます。紫色の副花冠には蜜がたまるので、アリが寄ってきます。果実が成熟すると縦に裂け、ワタというよりもむしろシルクのような冠毛のついたタネが飛散します。
茎に傷をつけると白い汁が出ます。この白い汁は茎の切り口をふさいで水が上がりにくくするので、さし木や切り花にする場合は洗い流します。また、この汁は毒性があり、目に入ると角膜炎を起こすことがあるので注意してください。
霜が降りない暖かい地域では冬越しも可能ですが、一般的には冬に枯れる春まき一年草として扱います。冬越しさせたい場合は、鉢植えにして、秋に切り戻しをして室内に取り込むとよいでしょう。
フウセントウワタの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりを好み、水はけのよい肥沃な土壌で育てます。水はけの悪い土壌では根腐れを起こしやすいので、腐葉土などの有機物やパーライトなどを加えて土壌改良するか、盛り土をして植えつけます。株が大きくなるので、庭植えが向いていますが、鉢植えにするときはできるだけ大きな鉢を選びましょう。
水やり
鉢植え、庭植えともに、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
元肥として、緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。追肥は、鉢植えのみ、5月から9月の間にチッ素分の少ない液体肥料か緩効性化成肥料を定期的に施します。多肥にすると、花つきが悪くなったり、草姿があばれてきれいにまとまらなかったりします。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
蕾や葉などに群生して汁を吸い、生育を阻害することがあります。風通しが悪いと発生を助長します。見つけしだい適用のある殺虫剤で駆除します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土6、腐葉土3、パーライト1の配合土を用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
気温の高くなる5月から7月上旬にポット苗を植えつけます。株張りがよいので、植えつけ間隔は30~50cmとします。
ふやし方
タネまき:発芽適温は25℃以上と高いので、タネまきは4月中・下旬とします。ポリポットにタネをまいたら1cmほど覆土をします。2~3週間で発芽します。5月から6月になってポット内に根がほどよく回ったら、植えつけます。
さし木:冬越しさせた株であれば、春から伸びた枝を切ってさし木することができます。
主な作業
タネとり:果実が成熟したら割れて散る前に採取し、タネを取り出して保存します。なお、果実のついた切り枝を水に生けておくだけでも、タネが採取できます。
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玲儿
2017年09月14日
フウセンカズラの基本情報
学名:Cardiospermum halicacabum
和名:フウセンカズラ(風船葛)
科名 / 属名:ムクロジ科 / フウセンカズラ属
特徴
フウセンカズラは、巻きひげをもち、フェンスなどに絡みつきながら繁茂するつる性の一年草です。夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の果実をつけます。繊細な草姿と、風に揺れる果実は見た目にも涼しげで、緑のカーテンにも向いています。果実が茶色く熟すと、黒地に白いハート模様の入った丸いタネが3粒得られます。タネの模様は猿の顔のようにも見え、愛嬌があります。
成長が早いので、あんどんやネットは早めに準備をして、つるどおしが絡まないように誘引していきます。
フウセンカズラの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりを好み、水はけのよい肥沃な土壌で育てます。
水やり
鉢植え、庭植えともに、土が乾き始めたらたっぷりと水やりをします。
肥料
元肥として、緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。追肥は、鉢植え、庭植えともに、リン酸分とカリ分が多めの緩効性肥料を置き肥するか、液体肥料を定期的に施します。
病気と害虫
害虫:ハダニ
ハダニが発生すると、葉のつやがなくなる症状が見られます。乾燥時には葉裏に葉水をするなど、予防に努めます。発生が見られたら、適用のある殺ダニ剤で駆除します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土6、腐葉土4の配合土を用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月中旬から6月中旬に植えつけます。苗の間隔は20~30cmが目安です。鉢植えの場合は、できるだけ深いプランターや鉢を用います。
ふやし方
タネまき:タネはヤエザクラが咲くころ、直まきするか、ポリポットにまいて育てます。硬実種子のため種皮が硬く吸水しにくいので、一晩水につけておいたタネをまくか、種皮に傷をつけてからまくと、発芽がそろいやすくなります。ポリポットにまいたものは、本葉4~5枚になったら目的の場所に植えつけます。
タネの採取:茶色くなった果実から、タネを採取します。1果実にタネが3つ入っており、大きく成長した株からは200個以上のタネがとれることもあります。
主な作業
摘心:本葉が5~7枚展開したころ、茎の先端を摘み取る摘心をすると、枝数がふえます。
つるの誘引:オベリスクに絡ませたり、緑のカーテンに仕立てることができます。特に、緑のカーテンでは、最初の摘心後に伸びた枝を横に寝かせてネットに誘引すると、各節からわき芽が伸び出します。その後も手が届く範囲で、すき間を埋めるように誘引していくと、密に茂ったカーテンができます。
学名:Cardiospermum halicacabum
和名:フウセンカズラ(風船葛)
科名 / 属名:ムクロジ科 / フウセンカズラ属
特徴
フウセンカズラは、巻きひげをもち、フェンスなどに絡みつきながら繁茂するつる性の一年草です。夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の果実をつけます。繊細な草姿と、風に揺れる果実は見た目にも涼しげで、緑のカーテンにも向いています。果実が茶色く熟すと、黒地に白いハート模様の入った丸いタネが3粒得られます。タネの模様は猿の顔のようにも見え、愛嬌があります。
成長が早いので、あんどんやネットは早めに準備をして、つるどおしが絡まないように誘引していきます。
フウセンカズラの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりを好み、水はけのよい肥沃な土壌で育てます。
水やり
鉢植え、庭植えともに、土が乾き始めたらたっぷりと水やりをします。
肥料
元肥として、緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。追肥は、鉢植え、庭植えともに、リン酸分とカリ分が多めの緩効性肥料を置き肥するか、液体肥料を定期的に施します。
病気と害虫
害虫:ハダニ
ハダニが発生すると、葉のつやがなくなる症状が見られます。乾燥時には葉裏に葉水をするなど、予防に努めます。発生が見られたら、適用のある殺ダニ剤で駆除します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土6、腐葉土4の配合土を用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月中旬から6月中旬に植えつけます。苗の間隔は20~30cmが目安です。鉢植えの場合は、できるだけ深いプランターや鉢を用います。
ふやし方
タネまき:タネはヤエザクラが咲くころ、直まきするか、ポリポットにまいて育てます。硬実種子のため種皮が硬く吸水しにくいので、一晩水につけておいたタネをまくか、種皮に傷をつけてからまくと、発芽がそろいやすくなります。ポリポットにまいたものは、本葉4~5枚になったら目的の場所に植えつけます。
タネの採取:茶色くなった果実から、タネを採取します。1果実にタネが3つ入っており、大きく成長した株からは200個以上のタネがとれることもあります。
主な作業
摘心:本葉が5~7枚展開したころ、茎の先端を摘み取る摘心をすると、枝数がふえます。
つるの誘引:オベリスクに絡ませたり、緑のカーテンに仕立てることができます。特に、緑のカーテンでは、最初の摘心後に伸びた枝を横に寝かせてネットに誘引すると、各節からわき芽が伸び出します。その後も手が届く範囲で、すき間を埋めるように誘引していくと、密に茂ったカーテンができます。
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玲儿
2017年09月14日
ファセリアの基本情報
学名:Phacelia campanularia
科名 / 属名:ハゼリソウ科 / フォセリア属
特徴
ファセリアはカリフォルニア原産の一年草です。茎は赤みを帯び、根元から分枝して横に広がります。花は鐘形で美しい濃いブルーです。鉢植えのほか、吊り鉢やハンギングバスケットに仕立てるとよく映えます。
育て方のポイント
栽培のポイント
日当たりと水はけのよいところを好むので、鉢花は日当たりのよいところに置き、水やりはやや乾かし気味に管理します。
タネから育てる場合は、秋に水はけのよい土にタネをまき、フレーム内で管理し、一度3号ポットに鉢上げして、春先に4~5号鉢に植えつけます。
庭で育てたいときには、霜の心配がなくなったころに、水はけのよい土壌に直まきして、間引いて育てます。
学名:Phacelia campanularia
科名 / 属名:ハゼリソウ科 / フォセリア属
特徴
ファセリアはカリフォルニア原産の一年草です。茎は赤みを帯び、根元から分枝して横に広がります。花は鐘形で美しい濃いブルーです。鉢植えのほか、吊り鉢やハンギングバスケットに仕立てるとよく映えます。
育て方のポイント
栽培のポイント
日当たりと水はけのよいところを好むので、鉢花は日当たりのよいところに置き、水やりはやや乾かし気味に管理します。
タネから育てる場合は、秋に水はけのよい土にタネをまき、フレーム内で管理し、一度3号ポットに鉢上げして、春先に4~5号鉢に植えつけます。
庭で育てたいときには、霜の心配がなくなったころに、水はけのよい土壌に直まきして、間引いて育てます。
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玲儿
2017年09月13日
ヒメヒオウギの基本情報
学名:Freesia laxa(Anomatheca laxa、Lapeirousia laxa、Anomatheca cruenta)
和名:ヒメヒオウギ(姫檜扇)
科名 / 属名:アヤメ科 / フリージア属
特徴
ヒメヒオウギは「姫檜扇」と書き、ヒオウギを小型にしたような可憐な姿が魅力です(ただし、ヒオウギとは属が異なります)。ヒメヒオウギは半耐寒性の秋植え球根で、夏は休眠します。日本へは大正期に入り、観賞用に栽培されてきました。暖地では、こぼれダネで自然にふえるほど丈夫です。
茎葉は細く、草姿が小さいわりには比較的大きな花が咲きます。花径は2.5cmくらい、1輪の花は3~4日開いています。成長も早く、秋にタネをまくと翌春には開花するほどで、鉢植えとして3号鉢くらいのものが多く出回ります。小鉢でも十分育てられますが、5~6号鉢で2~3年つくり込んで大株に仕立てると、花数がふえて豪華になります。
かつてはラペイロウジア属(Lapeirousia)、あるいはアノマテカ属(Anomatheca)に分類されていましたが、現在はフリージア属(Freesia)になっています。
種類(原種、園芸品種)
朱赤
最も一般的な基本種。花の中心部は濃色。
‘アルバ’
‘Alba’
白花品種。
‘桃姫’
‘Momohime’
花色はやさしいピンク。
‘ジョアン・エバンス’
‘Joan Evans’
花は白に中心部が赤の複色。
ブルー
やや淡い藤色。
ビリディフロラ
Freesia laxa viridiflora
緑花。
ラペイロージア・シレノイデス
Lapeirousia silenoides
ヒメヒオウギの近縁種の秋植え球根。栽培はヒメヒウギに準じる。
学名:Freesia laxa(Anomatheca laxa、Lapeirousia laxa、Anomatheca cruenta)
和名:ヒメヒオウギ(姫檜扇)
科名 / 属名:アヤメ科 / フリージア属
特徴
ヒメヒオウギは「姫檜扇」と書き、ヒオウギを小型にしたような可憐な姿が魅力です(ただし、ヒオウギとは属が異なります)。ヒメヒオウギは半耐寒性の秋植え球根で、夏は休眠します。日本へは大正期に入り、観賞用に栽培されてきました。暖地では、こぼれダネで自然にふえるほど丈夫です。
茎葉は細く、草姿が小さいわりには比較的大きな花が咲きます。花径は2.5cmくらい、1輪の花は3~4日開いています。成長も早く、秋にタネをまくと翌春には開花するほどで、鉢植えとして3号鉢くらいのものが多く出回ります。小鉢でも十分育てられますが、5~6号鉢で2~3年つくり込んで大株に仕立てると、花数がふえて豪華になります。
かつてはラペイロウジア属(Lapeirousia)、あるいはアノマテカ属(Anomatheca)に分類されていましたが、現在はフリージア属(Freesia)になっています。
種類(原種、園芸品種)
朱赤
最も一般的な基本種。花の中心部は濃色。
‘アルバ’
‘Alba’
白花品種。
‘桃姫’
‘Momohime’
花色はやさしいピンク。
‘ジョアン・エバンス’
‘Joan Evans’
花は白に中心部が赤の複色。
ブルー
やや淡い藤色。
ビリディフロラ
Freesia laxa viridiflora
緑花。
ラペイロージア・シレノイデス
Lapeirousia silenoides
ヒメヒオウギの近縁種の秋植え球根。栽培はヒメヒウギに準じる。
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玲儿
2017年09月13日
ヒメツルソバの基本情報
学名:Persicaria capitata
和名:ヒメツルソバ その他の名前:ポリゴナム
科名 / 属名:タデ科 / イヌタデ属(ペルシカリア属)
特徴
ヒメツルソバは旧属名ポリゴナムの名前で流通することも多いです。原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化するほどよくふえます。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まった直径1cmほどのピンク色の花を咲かせます。葉は緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉します。
茎がほふくし、土に接した節から発根して広がっていきます。花壇に植えるときは、広がりすぎてほかの植物に影響を及ぼすことがあるので、適宜切り戻しをするとよいでしょう。簡単に引き剥がすこともできます。暑さと乾燥に強いので、夏のグラウンドカバーにもおすすめです。関東地方以西であれば、冬は地上部が枯れますが、根は残って冬越しします。
種類(原種、園芸品種)
斑入りヒメツルソバ
Persicaria capitata
葉にはけ込み斑が入る。基本種と同様、気温が低下すると赤みをまし、緑色、白、ピンクの3色が混じって美しい。性質は基本種と比べると成長が遅く、やや弱いが、繁茂しすぎないので利用しやすい。
学名:Persicaria capitata
和名:ヒメツルソバ その他の名前:ポリゴナム
科名 / 属名:タデ科 / イヌタデ属(ペルシカリア属)
特徴
ヒメツルソバは旧属名ポリゴナムの名前で流通することも多いです。原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化するほどよくふえます。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まった直径1cmほどのピンク色の花を咲かせます。葉は緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉します。
茎がほふくし、土に接した節から発根して広がっていきます。花壇に植えるときは、広がりすぎてほかの植物に影響を及ぼすことがあるので、適宜切り戻しをするとよいでしょう。簡単に引き剥がすこともできます。暑さと乾燥に強いので、夏のグラウンドカバーにもおすすめです。関東地方以西であれば、冬は地上部が枯れますが、根は残って冬越しします。
種類(原種、園芸品種)
斑入りヒメツルソバ
Persicaria capitata
葉にはけ込み斑が入る。基本種と同様、気温が低下すると赤みをまし、緑色、白、ピンクの3色が混じって美しい。性質は基本種と比べると成長が遅く、やや弱いが、繁茂しすぎないので利用しやすい。
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玲儿
2017年09月11日
ヒマラヤユキノシタの基本情報
学名:Bergenia
和名:ヒマラヤユキノシタなど その他の名前:エレファンツ・イヤー
科名 / 属名:ユキノシタ科 / ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)
特徴
ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。
ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。
種類(原種、園芸品種)
ベルゲニア・ストラケイ
Bergenia stracheyi
和名はヒマラヤユキノシタ。古くから栽培される。ピンクの大きな花房をつける。
ベルゲニア・コルディフォリア
Bergenia cordifolia
和名はシベリアユキノシタ。モンゴルのアルタイ地方原産。大型種で、花茎は50cmくらいまで伸びる。葉は卵形。
ベルゲニア・クラシフォリア
Bergenia crassifolia
和名はナガバユキノシタ。モンゴルのアルタイ地方原産。中〜大型種。葉は長い楕円形。
ベルゲニア・キリアータ
Bergenia ciliata
葉に細かい毛が密生する。白花。
ベルゲニア・プルプラッセンス
Bergenia purpurascens
花穂が長い。花色は濃いローズ色。
‘エロイカ’
Bergenia ‘Eroica’
赤に近い濃いローズ色の花。
‘モルゲンローテ’
Bergenia ‘Morgenrote’
二季咲き。コンパクトな草姿。桃色の花。
‘ベビー・ドール’
Bergenia ‘Baby Doll’
小型種。淡いピンク色の花。
‘マジック・ジャイアント’
Bergenia ‘Magic Giant’
葉は赤みを帯びる。やや濃いピンク色の花。
‘ウィンター・グロー’
Bergenia ‘Winter Glow’
赤花。冬期の紅葉が美しい。
‘シルベルリヒト(シルバーライト)’
Bergenia ‘Silberlicht’
白花品種。
学名:Bergenia
和名:ヒマラヤユキノシタなど その他の名前:エレファンツ・イヤー
科名 / 属名:ユキノシタ科 / ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)
特徴
ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。
ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。
種類(原種、園芸品種)
ベルゲニア・ストラケイ
Bergenia stracheyi
和名はヒマラヤユキノシタ。古くから栽培される。ピンクの大きな花房をつける。
ベルゲニア・コルディフォリア
Bergenia cordifolia
和名はシベリアユキノシタ。モンゴルのアルタイ地方原産。大型種で、花茎は50cmくらいまで伸びる。葉は卵形。
ベルゲニア・クラシフォリア
Bergenia crassifolia
和名はナガバユキノシタ。モンゴルのアルタイ地方原産。中〜大型種。葉は長い楕円形。
ベルゲニア・キリアータ
Bergenia ciliata
葉に細かい毛が密生する。白花。
ベルゲニア・プルプラッセンス
Bergenia purpurascens
花穂が長い。花色は濃いローズ色。
‘エロイカ’
Bergenia ‘Eroica’
赤に近い濃いローズ色の花。
‘モルゲンローテ’
Bergenia ‘Morgenrote’
二季咲き。コンパクトな草姿。桃色の花。
‘ベビー・ドール’
Bergenia ‘Baby Doll’
小型種。淡いピンク色の花。
‘マジック・ジャイアント’
Bergenia ‘Magic Giant’
葉は赤みを帯びる。やや濃いピンク色の花。
‘ウィンター・グロー’
Bergenia ‘Winter Glow’
赤花。冬期の紅葉が美しい。
‘シルベルリヒト(シルバーライト)’
Bergenia ‘Silberlicht’
白花品種。
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玲儿
2017年09月11日
パンパスグラスの基本情報
学名:Cortaderia selloana
和名:シロガネヨシ(白銀葭)
科名 / 属名:イネ科 / シロガネヨシ属
特徴
パンパスグラスは、庭植え用の苗として流通するほかに、秋に切り花としてもたくさん出回ります。庭植えのものを切り花として利用する場合、花穂が出る前の棒状のさやをナイフで削って、強制的に若い花穂を露出させると、光沢があってきれいです。ただし、葉の縁がノコギリ状になっているので、手を切らないよう、取り扱いには注意しましょう。
パンパスグラスは、南アメリカとニュージーランド、ニューギニアに分布するススキに似た多年草で、約20種が知られています。栽培されるのは、明治中ごろに渡来したセロアナ種(Cortaderia selloana)です。雌雄異株で、雌株の花穂には長い毛があり、観賞価値が高くなります。
タネまきと株分けでふやせますが、タネをまいて育てると、穂が茶色でやや細い雄株も混じります。
耐寒性は強くなく、-2~-3℃程度です。地中まで凍ると傷むので、若苗は凍らせないように防寒が必要です。寒冷地では大株でも防寒しないと、株が弱ります。
種類(原種、園芸品種)
斑入り
Cortaderia selloana
特に寒さに弱いので、防寒はしっかり行う。草丈は1m程度と、パンパスグラスとしてはコンパクト。
‘ホワイト・フェザー’
Cortaderia selloana ‘White Feather’
草丈3m。大きな庭でないと栽培困難。白い花穂が切り花に利用される。雌雄異株で、タネでふやす。
‘ピンク・フェザー’
Cortaderia selloana ‘Pink Feather’
草丈3m。‘ホワイト・フェザー’同様、大型で切り花向き。淡いピンクの花穂をつける。雌雄異株で、タネでふやす。
学名:Cortaderia selloana
和名:シロガネヨシ(白銀葭)
科名 / 属名:イネ科 / シロガネヨシ属
特徴
パンパスグラスは、庭植え用の苗として流通するほかに、秋に切り花としてもたくさん出回ります。庭植えのものを切り花として利用する場合、花穂が出る前の棒状のさやをナイフで削って、強制的に若い花穂を露出させると、光沢があってきれいです。ただし、葉の縁がノコギリ状になっているので、手を切らないよう、取り扱いには注意しましょう。
パンパスグラスは、南アメリカとニュージーランド、ニューギニアに分布するススキに似た多年草で、約20種が知られています。栽培されるのは、明治中ごろに渡来したセロアナ種(Cortaderia selloana)です。雌雄異株で、雌株の花穂には長い毛があり、観賞価値が高くなります。
タネまきと株分けでふやせますが、タネをまいて育てると、穂が茶色でやや細い雄株も混じります。
耐寒性は強くなく、-2~-3℃程度です。地中まで凍ると傷むので、若苗は凍らせないように防寒が必要です。寒冷地では大株でも防寒しないと、株が弱ります。
種類(原種、園芸品種)
斑入り
Cortaderia selloana
特に寒さに弱いので、防寒はしっかり行う。草丈は1m程度と、パンパスグラスとしてはコンパクト。
‘ホワイト・フェザー’
Cortaderia selloana ‘White Feather’
草丈3m。大きな庭でないと栽培困難。白い花穂が切り花に利用される。雌雄異株で、タネでふやす。
‘ピンク・フェザー’
Cortaderia selloana ‘Pink Feather’
草丈3m。‘ホワイト・フェザー’同様、大型で切り花向き。淡いピンクの花穂をつける。雌雄異株で、タネでふやす。
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文章
玲儿
2017年09月11日
ハブランサスの基本情報
学名:Habranthus
その他の名前:レインリリー
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / ハブランサス属
特徴
ハブランサスは、タマスダレに代表されるゼフィランサス属(Zephyranthes)によく似ていますが、ゼフィランサス属は花を上向きに咲かせるのに対し、ハブランサス属はやや横向きに咲かせる点が異なります。南米では、雨のあとに蕾が上がってくることから、レインリリーの英名があります。
葉が4枚形成されると花芽を分化するため、1年に何回か咲きますが、花は1日でしおれます。寒さに強い種が多く、常緑性であり、球根植物としてよりも常緑多年草として扱うとよいでしょう。
種類(原種、園芸品種)
‘チェリー・ピンク’
Habranthus ‘Cherry Pink’
交配親不明。7月から9月に、直径5〜6cmで、ほんのり薄いピンク色の花を咲かせる。やや寒さに弱い。
ハブランサス・アンダーソニー
Habranthus andersonii
南米のウルグアイ、パラグアイ地方原産の野生種で、花色は赤みを帯びた黄花であるが、花色の異なる変種も知られる。耐寒性に富む。
ハブランサス・ツビスパツス
Habranthus tubispathus
中南米原産の野生種で、異名のロブスツス(H. robustus)の名前で流通する。6月から7月に、直径8〜10cmの薄いピンク色の花を咲かせる。本属のなかで最も大輪の花。花弁の基部から先端に向かうにつれ、花色が濃くなり、美しい。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりのよい場所で育てます。水はけのよい土壌を好むので、粘土質の土壌であれば、パーライトや有機質の堆肥などを加えて改良します。半耐寒性の種には、冬に盛り土やマルチングを施して防寒します。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。カラカラになる土壌を嫌うので、夏に雨の降らない日が続くときは、庭植えであっても水やりをします。特に生育期は水切れに注意しましょう。
肥料
元肥として有機質肥料を用土に混ぜ、10月上旬ごろにカリ分の多い化成肥料を株の周囲に施します。
病気と害虫
特に問題になる病害虫はありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合土とします。
植えつけ、 植え替え
3月中旬から4月下旬に球根を植えつけます。密植するときれいなので、庭植えであれば、3~5cm間隔で植え、覆土を約5cmします。鉢植えであれば、5号鉢に7球程度、球根の上部が土に隠れる程度に浅く植えつけます。4~5年は植えっぱなしにできますが、球根が混み合いすぎると咲きにくくなります。落葉しないので、掘り上げるタイミングを逸することが多いですが、葉をつけたまま株分けの要領で球根を分け、植え直します。
ふやし方
春に分球でふやします。
主な作業
特になく、放任できます。
学名:Habranthus
その他の名前:レインリリー
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / ハブランサス属
特徴
ハブランサスは、タマスダレに代表されるゼフィランサス属(Zephyranthes)によく似ていますが、ゼフィランサス属は花を上向きに咲かせるのに対し、ハブランサス属はやや横向きに咲かせる点が異なります。南米では、雨のあとに蕾が上がってくることから、レインリリーの英名があります。
葉が4枚形成されると花芽を分化するため、1年に何回か咲きますが、花は1日でしおれます。寒さに強い種が多く、常緑性であり、球根植物としてよりも常緑多年草として扱うとよいでしょう。
種類(原種、園芸品種)
‘チェリー・ピンク’
Habranthus ‘Cherry Pink’
交配親不明。7月から9月に、直径5〜6cmで、ほんのり薄いピンク色の花を咲かせる。やや寒さに弱い。
ハブランサス・アンダーソニー
Habranthus andersonii
南米のウルグアイ、パラグアイ地方原産の野生種で、花色は赤みを帯びた黄花であるが、花色の異なる変種も知られる。耐寒性に富む。
ハブランサス・ツビスパツス
Habranthus tubispathus
中南米原産の野生種で、異名のロブスツス(H. robustus)の名前で流通する。6月から7月に、直径8〜10cmの薄いピンク色の花を咲かせる。本属のなかで最も大輪の花。花弁の基部から先端に向かうにつれ、花色が濃くなり、美しい。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりのよい場所で育てます。水はけのよい土壌を好むので、粘土質の土壌であれば、パーライトや有機質の堆肥などを加えて改良します。半耐寒性の種には、冬に盛り土やマルチングを施して防寒します。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。カラカラになる土壌を嫌うので、夏に雨の降らない日が続くときは、庭植えであっても水やりをします。特に生育期は水切れに注意しましょう。
肥料
元肥として有機質肥料を用土に混ぜ、10月上旬ごろにカリ分の多い化成肥料を株の周囲に施します。
病気と害虫
特に問題になる病害虫はありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合土とします。
植えつけ、 植え替え
3月中旬から4月下旬に球根を植えつけます。密植するときれいなので、庭植えであれば、3~5cm間隔で植え、覆土を約5cmします。鉢植えであれば、5号鉢に7球程度、球根の上部が土に隠れる程度に浅く植えつけます。4~5年は植えっぱなしにできますが、球根が混み合いすぎると咲きにくくなります。落葉しないので、掘り上げるタイミングを逸することが多いですが、葉をつけたまま株分けの要領で球根を分け、植え直します。
ふやし方
春に分球でふやします。
主な作業
特になく、放任できます。
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文章
玲儿
2017年08月24日
ハナトラノオの基本情報
学名:Physostegia virginiana
和名:ハナトラノオ(花虎の尾) その他の名前:カクトラノオ
科名 / 属名:シソ科 / カクトラノオ属(フィソステギア属)
特徴
ハナトラノオは夏から秋にかけて、全国いたるところでよく見かける花です。優しいピンクの花が群れ咲く様子は、残暑の中でも、つかの間の涼しさを感じさせてくれます。フィソステギア属には15種ほどがありますが、栽培されるのは、ほとんど本種(Physostegia virginiana)です。北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入り、丈夫でよくふえるため急速に広まり、現在ではポピュラーな宿根草の一つになっています。カクトラノオとも呼ばれるように、花穂は細長い四角錐で、花は四方に向かって規則正しく並んで咲きます。ありふれた花ですが、よく見るとなかなか美しいもので、一つ一つの花の形もユニークです。性質が強く、地下茎を伸ばして広がり、ほとんど放任栽培でもよいくらいです。濃桃色のものから白花まで、いくつかの品種があり、草丈や開花期にも幅があります。
種類(原種、園芸品種)
‘ビビッド’
Physostegia virginiana ‘Vivid’
9月咲きの晩生種。節間が詰まり、草丈は50〜60cm。
‘サマー・スノー’
Physostegia virginiana ‘Summer Snow’
8月咲き。草丈1m近くになる高性種。
斑入り葉(バリエガタ)
Physostegia virginiana ‘Variegata’
白覆輪の斑が入る。乾燥や強い日ざしによる葉焼けに注意。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐寒性・耐暑性が強く、日当たりから半日陰まで、あまり場所を選びませんが、どちらかというと湿り気のあるところを好み、腐植質に富む乾燥しないところが理想です。乾きやすいところでは成長が抑えられ、草丈低く開花しますが、花数は少なくなり、下葉も枯れやすくなります。鉢植えの場合は、特に乾燥に注意します。
水やり
開花期が7月から10月で、梅雨が明けてから極端に乾燥すると、蕾の発育が悪く、鉢植えでは咲かないこともあります。用土が乾き始めたらたっぷり与えます。
肥料
4月から5月の生育初期に少量施しますが、腐植質の多いところでは無肥料でもよいくらいです。6月から7月に肥料分が多いと伸びすぎて倒れやすくなります。開花後、地中の芽を太らせるために、お礼肥を施します。
病気と害虫
病気:白絹病
水はけが悪いと、まれに白絹病などが発生することがあります。
害虫:ケムシ類
ほとんど見られませんが、ケムシ類による蕾の食害には注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、しかも保水性のあるものがよく、赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向け用土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:堆肥や腐葉土を入れて耕してから植えつけます。ポット仕立ての苗であれば、ほぼいつでも植えつけ可能ですが、株分け苗や地下茎を植えつける場合は、3月から4月か10月ごろに行います。しっかり根づくまでは乾かさないよう十分水やりします。
植え替え:根詰まりしやすいので、鉢植えでは、毎年春か秋に古い用土を落とし、芽数を制限して新しい用土に植えます。
ふやし方
株分け:さし芽やタネまきも可能ですが、主に株分けでふやします。地下茎を伸ばしてふえるので、これを切り分けてふやします。
主な作業
間引き:周囲に広がるので、必要な分を残して間引きをします。中心部の生育が悪くなるようなら、一度掘り上げて、堆肥などを混ぜて植え直します。乾燥防止のため、バークなどのマルチングをしておくとよいでしょう。
学名:Physostegia virginiana
和名:ハナトラノオ(花虎の尾) その他の名前:カクトラノオ
科名 / 属名:シソ科 / カクトラノオ属(フィソステギア属)
特徴
ハナトラノオは夏から秋にかけて、全国いたるところでよく見かける花です。優しいピンクの花が群れ咲く様子は、残暑の中でも、つかの間の涼しさを感じさせてくれます。フィソステギア属には15種ほどがありますが、栽培されるのは、ほとんど本種(Physostegia virginiana)です。北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入り、丈夫でよくふえるため急速に広まり、現在ではポピュラーな宿根草の一つになっています。カクトラノオとも呼ばれるように、花穂は細長い四角錐で、花は四方に向かって規則正しく並んで咲きます。ありふれた花ですが、よく見るとなかなか美しいもので、一つ一つの花の形もユニークです。性質が強く、地下茎を伸ばして広がり、ほとんど放任栽培でもよいくらいです。濃桃色のものから白花まで、いくつかの品種があり、草丈や開花期にも幅があります。
種類(原種、園芸品種)
‘ビビッド’
Physostegia virginiana ‘Vivid’
9月咲きの晩生種。節間が詰まり、草丈は50〜60cm。
‘サマー・スノー’
Physostegia virginiana ‘Summer Snow’
8月咲き。草丈1m近くになる高性種。
斑入り葉(バリエガタ)
Physostegia virginiana ‘Variegata’
白覆輪の斑が入る。乾燥や強い日ざしによる葉焼けに注意。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐寒性・耐暑性が強く、日当たりから半日陰まで、あまり場所を選びませんが、どちらかというと湿り気のあるところを好み、腐植質に富む乾燥しないところが理想です。乾きやすいところでは成長が抑えられ、草丈低く開花しますが、花数は少なくなり、下葉も枯れやすくなります。鉢植えの場合は、特に乾燥に注意します。
水やり
開花期が7月から10月で、梅雨が明けてから極端に乾燥すると、蕾の発育が悪く、鉢植えでは咲かないこともあります。用土が乾き始めたらたっぷり与えます。
肥料
4月から5月の生育初期に少量施しますが、腐植質の多いところでは無肥料でもよいくらいです。6月から7月に肥料分が多いと伸びすぎて倒れやすくなります。開花後、地中の芽を太らせるために、お礼肥を施します。
病気と害虫
病気:白絹病
水はけが悪いと、まれに白絹病などが発生することがあります。
害虫:ケムシ類
ほとんど見られませんが、ケムシ類による蕾の食害には注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、しかも保水性のあるものがよく、赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向け用土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:堆肥や腐葉土を入れて耕してから植えつけます。ポット仕立ての苗であれば、ほぼいつでも植えつけ可能ですが、株分け苗や地下茎を植えつける場合は、3月から4月か10月ごろに行います。しっかり根づくまでは乾かさないよう十分水やりします。
植え替え:根詰まりしやすいので、鉢植えでは、毎年春か秋に古い用土を落とし、芽数を制限して新しい用土に植えます。
ふやし方
株分け:さし芽やタネまきも可能ですが、主に株分けでふやします。地下茎を伸ばしてふえるので、これを切り分けてふやします。
主な作業
間引き:周囲に広がるので、必要な分を残して間引きをします。中心部の生育が悪くなるようなら、一度掘り上げて、堆肥などを混ぜて植え直します。乾燥防止のため、バークなどのマルチングをしておくとよいでしょう。
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