文章
玲儿
2017年07月12日
クリ(栗)の基本情報
学名:Castanea crenata
和名:クリ(栗) その他の名前:ニホングリ(日本栗)
科名 / 属名:ブナ科 / クリ属
特徴
クリは家庭に植えてこそといった果樹ではありませんが、季節感はあります。栽培も容易で、限られたスペースで楽しむこともできます。雨どいが詰まったりする不都合はありますが、屋根の上の空間を利用することも可能です。
クリは植えつけ1~2年後から収穫が可能です。根に菌根菌が共生しているので、やせ地でもよく育ちます。木は大きくなりますが、早くから結実させ、剪定をうまく行えば、かなりコンパクトに育てることも可能です。
品種は早生から晩生までたくさんあります。近年、注目されるのは、渋皮の取れやすい‘ぽろたん’です。
栽培にあたっては、クリは自家不結実性のため、異品種の混植、または同一樹につぎ木が必要です。クリは風媒のため、1本だけでもいくらかなりますが、十分に結実させるには重要です。
種類(原種、園芸品種)
‘森早生’
8月下旬〜9月上旬にとれる極早生品種。極早生品種としては肉質や色つやもよい。
‘ぽろたん’
‘丹沢’×{(‘森早生’ב改良豊多摩’)ב国見’}の交雑実生から選抜された品種で、2007年に品種登録。早生(‘丹沢’よりやや遅い)の大果で、おいしい。渋皮が取れやすい、話題の品種。
‘丹沢’
9月上・中旬にとれる早生の代表品種。品質はよくはないが、若木のうちからよく結実する。
‘伊吹’
9月中旬にとれる早生品種。病害虫に弱いなどの欠点はあるが、非常に豊産。
‘利平’
9月下旬〜10月上旬にとれる中生品種。大きくて甘く、品質のよいクリとして知られている。樹勢が強い。
‘筑波’
10月上・中旬にとれる中生品種。結実がよくて果実も大きく、肉質がち密で、貯蔵に適している。また、樹勢は旺盛で、土質や気候への適応性も広いなど、クリのなかでは、最も評判のよい品種。
‘有磨’
熟期は‘筑波’と同時期の中生品種。‘筑波’よりもやや小粒であるが、結実は‘筑波’よりも安定している。
‘銀寄(ぎんよせ)’
9月下旬〜10月上旬にとれる中生品種。果実は大きく、品質もよく、クリの代表的品種。
‘岸根(がんね)’
熟期は10月中旬で、晩生品種の代表的品種。果実は大きく、品質もよい。
‘石鎚(いしづち)’
10月上旬〜中旬にとれる晩生品種。食味は‘筑波’‘銀寄’よりやや劣る。
‘晩赤(ばんせき)’
熟期が10月下旬〜11月上旬の最晩生品種。大果で品質はよい。
学名:Castanea crenata
和名:クリ(栗) その他の名前:ニホングリ(日本栗)
科名 / 属名:ブナ科 / クリ属
特徴
クリは家庭に植えてこそといった果樹ではありませんが、季節感はあります。栽培も容易で、限られたスペースで楽しむこともできます。雨どいが詰まったりする不都合はありますが、屋根の上の空間を利用することも可能です。
クリは植えつけ1~2年後から収穫が可能です。根に菌根菌が共生しているので、やせ地でもよく育ちます。木は大きくなりますが、早くから結実させ、剪定をうまく行えば、かなりコンパクトに育てることも可能です。
品種は早生から晩生までたくさんあります。近年、注目されるのは、渋皮の取れやすい‘ぽろたん’です。
栽培にあたっては、クリは自家不結実性のため、異品種の混植、または同一樹につぎ木が必要です。クリは風媒のため、1本だけでもいくらかなりますが、十分に結実させるには重要です。
種類(原種、園芸品種)
‘森早生’
8月下旬〜9月上旬にとれる極早生品種。極早生品種としては肉質や色つやもよい。
‘ぽろたん’
‘丹沢’×{(‘森早生’ב改良豊多摩’)ב国見’}の交雑実生から選抜された品種で、2007年に品種登録。早生(‘丹沢’よりやや遅い)の大果で、おいしい。渋皮が取れやすい、話題の品種。
‘丹沢’
9月上・中旬にとれる早生の代表品種。品質はよくはないが、若木のうちからよく結実する。
‘伊吹’
9月中旬にとれる早生品種。病害虫に弱いなどの欠点はあるが、非常に豊産。
‘利平’
9月下旬〜10月上旬にとれる中生品種。大きくて甘く、品質のよいクリとして知られている。樹勢が強い。
‘筑波’
10月上・中旬にとれる中生品種。結実がよくて果実も大きく、肉質がち密で、貯蔵に適している。また、樹勢は旺盛で、土質や気候への適応性も広いなど、クリのなかでは、最も評判のよい品種。
‘有磨’
熟期は‘筑波’と同時期の中生品種。‘筑波’よりもやや小粒であるが、結実は‘筑波’よりも安定している。
‘銀寄(ぎんよせ)’
9月下旬〜10月上旬にとれる中生品種。果実は大きく、品質もよく、クリの代表的品種。
‘岸根(がんね)’
熟期は10月中旬で、晩生品種の代表的品種。果実は大きく、品質もよい。
‘石鎚(いしづち)’
10月上旬〜中旬にとれる晩生品種。食味は‘筑波’‘銀寄’よりやや劣る。
‘晩赤(ばんせき)’
熟期が10月下旬〜11月上旬の最晩生品種。大果で品質はよい。
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玲儿
2017年07月11日
キンカン類の基本情報
学名:Fortunella
和名:キンカン(金柑)
科名 / 属名:ミカン科 / キンカン属
特徴
キンカンと呼ばれるものはいろいろありますが、果実がおいしく生で食べられるのは、ネイハキンカン(Fortunella crassifolia)、マルキンカン(F. japonica)、ナガキンカン(F.margarita)です。なかでも、果実が大きく品質がよいのはネイハキンカンです。チョウジュキンカン(F.obovata)は果実は大きいですが、酸味が強く、観賞用といえます。マメキンカン(F.hindsii)は果実はごく小さく、木も矮性で、小盆栽向きです。トウキンカン(Citrus madurensis)はシキキツ(四季橘)または四季なりキンカンとも呼ばれ、周年開花性で、属も異なります。
キンカン類は耐寒性が強く、栽培も容易で庭木向きです。特にネイハキンカンは果実にビタミンA,Cが豊富で利用価値が高く、庭に1本あると重宝です。果実は甘露煮などに利用されますが、生果で食べてもおいしいものです。庭植えのキンカンは、一般の柑橘類より開花が遅いので、熟すのも遅く、早く食べると酸っぱいですが、3月から5月ごろ食べるとたいへんおいしいです。
種類(原種、園芸品種)
ネイハキンカン
Fortunella crassifolia
別名ニンポウキンカン(寧波金柑)、メイワキンカン(明和金柑)。品質がよく、生食用に市販されているキンカンはほとんどが本種。果実は球形から卵形で、果重11〜13g。
‘プチマル’
農水省育成のタネなし品種で、ナガキンカンと四倍体ネイハキンカンを交配した三倍体。ときにはごく小さいタネがある。タネがないため果実は普通のキンカンより小ぶり。
マルキンカン
Fortunella japonica
別名マルミキンカン(丸実金柑)、ヒメタチバナ(姫橘)。果実は球形で小さく、果重6〜8g。よく分枝し、枝にとげがあることがある。
ナガキンカン
Fortunella margarita
別名ナガミキンカン、キンキツ(金橘)。果実は長球形で、果重10〜12g。枝にとげはほとんどない。
チョウジュキンカン
Fortunella obovata
別名フクシュウキンカン(福州金柑)。観賞用で、果実は大きく果重30〜40g。酸味が強く、食用には適さない。
マメキンカン
Fortunella hindsii
別名キンズ(金豆)。木は矮性で、果実も小さく果重1g程度。観賞用で、小品盆栽に利用されることが多い。
トウキンカン
Citrus madurensis
別名シキキツ(四季橘)、四季なりキンカン。果実の外観はキンカンによく似ているが、ミカン属の柑橘類。果皮に芳香があり、甘く、生食できる。
学名:Fortunella
和名:キンカン(金柑)
科名 / 属名:ミカン科 / キンカン属
特徴
キンカンと呼ばれるものはいろいろありますが、果実がおいしく生で食べられるのは、ネイハキンカン(Fortunella crassifolia)、マルキンカン(F. japonica)、ナガキンカン(F.margarita)です。なかでも、果実が大きく品質がよいのはネイハキンカンです。チョウジュキンカン(F.obovata)は果実は大きいですが、酸味が強く、観賞用といえます。マメキンカン(F.hindsii)は果実はごく小さく、木も矮性で、小盆栽向きです。トウキンカン(Citrus madurensis)はシキキツ(四季橘)または四季なりキンカンとも呼ばれ、周年開花性で、属も異なります。
キンカン類は耐寒性が強く、栽培も容易で庭木向きです。特にネイハキンカンは果実にビタミンA,Cが豊富で利用価値が高く、庭に1本あると重宝です。果実は甘露煮などに利用されますが、生果で食べてもおいしいものです。庭植えのキンカンは、一般の柑橘類より開花が遅いので、熟すのも遅く、早く食べると酸っぱいですが、3月から5月ごろ食べるとたいへんおいしいです。
種類(原種、園芸品種)
ネイハキンカン
Fortunella crassifolia
別名ニンポウキンカン(寧波金柑)、メイワキンカン(明和金柑)。品質がよく、生食用に市販されているキンカンはほとんどが本種。果実は球形から卵形で、果重11〜13g。
‘プチマル’
農水省育成のタネなし品種で、ナガキンカンと四倍体ネイハキンカンを交配した三倍体。ときにはごく小さいタネがある。タネがないため果実は普通のキンカンより小ぶり。
マルキンカン
Fortunella japonica
別名マルミキンカン(丸実金柑)、ヒメタチバナ(姫橘)。果実は球形で小さく、果重6〜8g。よく分枝し、枝にとげがあることがある。
ナガキンカン
Fortunella margarita
別名ナガミキンカン、キンキツ(金橘)。果実は長球形で、果重10〜12g。枝にとげはほとんどない。
チョウジュキンカン
Fortunella obovata
別名フクシュウキンカン(福州金柑)。観賞用で、果実は大きく果重30〜40g。酸味が強く、食用には適さない。
マメキンカン
Fortunella hindsii
別名キンズ(金豆)。木は矮性で、果実も小さく果重1g程度。観賞用で、小品盆栽に利用されることが多い。
トウキンカン
Citrus madurensis
別名シキキツ(四季橘)、四季なりキンカン。果実の外観はキンカンによく似ているが、ミカン属の柑橘類。果皮に芳香があり、甘く、生食できる。
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玲儿
2017年07月11日
キウイフルーツの基本情報
学名:Actinidia deliciosa
和名:オニマタタビ その他の名前:キウイ、シマサルナシ
科名 / 属名:マタタビ科 / マタタビ属
特徴
キウイフルーツは薬剤散布もほとんどしなくてすむ、家庭向きの果樹です。つる性で、つる自体が巻きつくので、摘心など夏場の管理をしないと収まりが悪くなります。そのうえ、寒くなるまで落葉しないので、テラスなどの日よけには向きません。また、雌雄異株のため、2本分の場所が必要です。ただ、並べて植えなくても、10m前後離れている程度なら受粉に問題はないので、雄木は物置の屋根などに這わせ、雌木だけを棚で育てればよいでしょう。品種を選ぶ場合、雌木の開花時期に合った雄木を選ぶ必要があります。人工受粉をするなら、開花の早い雄木の花粉を貯蔵しておくとよいでしょう。果実は追熟が必要で、収穫してもすぐには食べられません。
種類(原種、園芸品種)
‘ヘイワード’
Actinidia deliciosa ‘Heyward’
青果店で見かける最も代表的な品種。大きく、品質もよい。雄品種には‘トムリ’を。
‘センセーション・アップル’
Actinidia deliciosa ‘Scensation Apple’
リンゴ形で大きく、早生で結実もよい、家庭にすすめたい品種。雄品種には‘孫悟空’を。
‘紅妃(こうひ)’
極早生で、小果であるが味はよい。開花も5月上旬で、非常に早い。雄品種には‘早雄’を。
キウイフルーツの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、品種や土質にもよりますが、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりが必要です。
肥料
元肥を庭植えは11月に、鉢植えは2月に、追肥を庭植えは7月と9月に、鉢植えは6月、9月に施します。庭植えでは、元肥、追肥とも化成肥料(チッ素N‐リン酸P‐カリK=8‐8‐8など)を用いますが、化学肥料は最小限度に抑えて、できるだけ堆肥などの有機物を施すことが大切です。家庭で出る草や生ゴミなどを有効に利用しましょう。鉢植えでは、元肥には有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料を用います。
病気と害虫
家庭では無農薬でも、大きな問題はなく栽培できますが、石灰硫黄合剤散布などの休眠期防除は行ったほうがよいでしょう。
病気:花腐細菌病、かいよう病、果実軟腐病など
花腐細菌病、かいよう病は細菌性の病気で、一般の殺菌剤は効かないので注意します。
害虫:特に注意を要するものはありません。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を混合して用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ、 植え替え
鉢植えの植え替え適期は11月から3月です。根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2~3年に1回は必要です。
ふやし方
さし木:前年に伸びた枝を2~3節に切って行う休眠枝ざしは3月に、今年伸びてかたまった枝を2~3節に切って行う緑枝ざしは6月に行います。
つぎ木:休眠枝つぎを1月に行います。台木にはふつうタネをまいて1年間育てた苗を使います。
主な作業
剪定:花芽は混合花芽で前年枝の葉腋につき、花芽から新梢が伸びて、その基部数節に着果します。ブドウに似ていますが、ブドウは巻きひげの位置に着果するのに対し、キウイフルーツは節の定芽の位置に着果します。そのため、着果(花)した節には芽がないので、結果母枝の剪定ではその分、長めに残す必要があります。また、ブドウと異なりつるの基部には花芽がついていないので、ブドウのような短く切り詰める剪定(短梢剪定)はできません。適期は1月から2月です。
人工受粉:自然受粉でもそれほど問題はありませんが、できれば人工受粉を行ったほうが品質はよくなります。
摘果:品種にもよりますが、葉4~5枚に1果程度に間引きます。受粉のうまくいっていない奇形果や小さな実をまず除きます。
摘心、芽かき:葉数が確保できたら、込みすぎないように摘心します。また、二度伸びしたら、伸びないうちに芽かきをします。太い枝から突発的に伸びるシュートはできるだけ小さいうちに除きましょう。
学名:Actinidia deliciosa
和名:オニマタタビ その他の名前:キウイ、シマサルナシ
科名 / 属名:マタタビ科 / マタタビ属
特徴
キウイフルーツは薬剤散布もほとんどしなくてすむ、家庭向きの果樹です。つる性で、つる自体が巻きつくので、摘心など夏場の管理をしないと収まりが悪くなります。そのうえ、寒くなるまで落葉しないので、テラスなどの日よけには向きません。また、雌雄異株のため、2本分の場所が必要です。ただ、並べて植えなくても、10m前後離れている程度なら受粉に問題はないので、雄木は物置の屋根などに這わせ、雌木だけを棚で育てればよいでしょう。品種を選ぶ場合、雌木の開花時期に合った雄木を選ぶ必要があります。人工受粉をするなら、開花の早い雄木の花粉を貯蔵しておくとよいでしょう。果実は追熟が必要で、収穫してもすぐには食べられません。
種類(原種、園芸品種)
‘ヘイワード’
Actinidia deliciosa ‘Heyward’
青果店で見かける最も代表的な品種。大きく、品質もよい。雄品種には‘トムリ’を。
‘センセーション・アップル’
Actinidia deliciosa ‘Scensation Apple’
リンゴ形で大きく、早生で結実もよい、家庭にすすめたい品種。雄品種には‘孫悟空’を。
‘紅妃(こうひ)’
極早生で、小果であるが味はよい。開花も5月上旬で、非常に早い。雄品種には‘早雄’を。
キウイフルーツの育て方・栽培方法
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、品種や土質にもよりますが、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりが必要です。
肥料
元肥を庭植えは11月に、鉢植えは2月に、追肥を庭植えは7月と9月に、鉢植えは6月、9月に施します。庭植えでは、元肥、追肥とも化成肥料(チッ素N‐リン酸P‐カリK=8‐8‐8など)を用いますが、化学肥料は最小限度に抑えて、できるだけ堆肥などの有機物を施すことが大切です。家庭で出る草や生ゴミなどを有効に利用しましょう。鉢植えでは、元肥には有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料を用います。
病気と害虫
家庭では無農薬でも、大きな問題はなく栽培できますが、石灰硫黄合剤散布などの休眠期防除は行ったほうがよいでしょう。
病気:花腐細菌病、かいよう病、果実軟腐病など
花腐細菌病、かいよう病は細菌性の病気で、一般の殺菌剤は効かないので注意します。
害虫:特に注意を要するものはありません。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。一般的な市販の用土を混合して用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ、 植え替え
鉢植えの植え替え適期は11月から3月です。根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2~3年に1回は必要です。
ふやし方
さし木:前年に伸びた枝を2~3節に切って行う休眠枝ざしは3月に、今年伸びてかたまった枝を2~3節に切って行う緑枝ざしは6月に行います。
つぎ木:休眠枝つぎを1月に行います。台木にはふつうタネをまいて1年間育てた苗を使います。
主な作業
剪定:花芽は混合花芽で前年枝の葉腋につき、花芽から新梢が伸びて、その基部数節に着果します。ブドウに似ていますが、ブドウは巻きひげの位置に着果するのに対し、キウイフルーツは節の定芽の位置に着果します。そのため、着果(花)した節には芽がないので、結果母枝の剪定ではその分、長めに残す必要があります。また、ブドウと異なりつるの基部には花芽がついていないので、ブドウのような短く切り詰める剪定(短梢剪定)はできません。適期は1月から2月です。
人工受粉:自然受粉でもそれほど問題はありませんが、できれば人工受粉を行ったほうが品質はよくなります。
摘果:品種にもよりますが、葉4~5枚に1果程度に間引きます。受粉のうまくいっていない奇形果や小さな実をまず除きます。
摘心、芽かき:葉数が確保できたら、込みすぎないように摘心します。また、二度伸びしたら、伸びないうちに芽かきをします。太い枝から突発的に伸びるシュートはできるだけ小さいうちに除きましょう。
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玲儿
2017年07月11日
柑橘類(デコポンなど交雑品種)の基本情報
学名:Citrus
その他の名前:デコポン,はるみなど
科名 / 属名:ミカン科 / ミカン属
特徴
柑橘類は近年、新品種の作出がめざましく、交雑の範囲も多様です。本来はそれぞれの種類ごとにまとめるべきですが、複雑になるので、ここに一括することにしました。‘デコポン’や‘はるみ’をはじめ、たくさんの優秀な品種が作出されています。柑橘類の品種改良の目標は、食味のほか、皮をむくのが容易、タネなし、機能性などです。これらにかなうものもかなり発表されています。
柑橘類は致命的な病害虫がなくて育てやすく、温暖化で栽培可能地域も広がっているので注目の果樹です。とはいえ、耐寒性は品種によって異なるので注意が必要です。
柑橘類(デコポンなど交雑品種)の種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
‘はれひめ’
(清見×オセオラ)×宮川早生。果重150〜200gで、糖度11〜12度。果面は滑らかで、果皮色はウンシュウミカンよりも薄い。果皮はやや厚いが、むきやすく、独特のオレンジ香があり、タネも少なく食べやすい。熟期は12月上旬〜下旬。
‘べにばえ’
(林温州×福原オレンジ)×アンコール。果重200g弱で、糖度13〜15度。タネは5粒ほどで、果皮、じょうのう膜(小袋の薄皮)ともに薄く、食べやすい。熟期は12月下旬〜1月。
‘天草’
(清見×興津早生)×ページ。果重200g前後で、糖度12度以上。タネはないか、あっても数個程度。果皮は薄いが、ややむきにくい。熟期は1月下旬。実つきがよく豊産性。
‘せとか’
(清見×アンコール)×マーコット。果重200〜250gで、糖度13度以上。果面は滑らかで濃橙色、果皮は薄くむきやすい。芳香があり、じょうのう膜が薄く、タネがないので食べやすい。熟期は2月中旬〜3月中旬。
‘麗紅(れいこう)’
(清見×アンコールNo.5)×マーコット。果重180〜200gで、糖度12〜14度。果皮、じょうのう膜ともに薄く、食べやすい。果色は赤橙色で、β‐クリプトキサンチンを非常に多く含む。
‘清見(きよみ)’
宮川早生×トロビタオレンジ。果重200〜250gで、糖度12度前後。果皮はややむきにくいが、タネがないか、あっても数個程度であり、また甘みと酸味が調和していておいしい。よく結実し、樹勢も強く育てやすい。
‘はるみ’
清見×ポンカンF-2432。果重150〜200gで、糖度13度程度。タネはほとんどなく、果皮をむくのが非常に容易で、じょうのう膜も薄くて食べやすい。熟期は1月中・下旬。隔年結果性が強く、結果過多にすると樹勢が非常に弱る。また、果実の発育期から熟期に土壌が乾くと果実の酸味が抜けにくい。
‘たまみ’
清見×ウイルキングマンダリン。果重15g前後で、糖度12〜13度。タネが少なく、果皮をむくのも容易。果皮は橙色で、β‐クリプトキサンチンの量が非常に多く、ウンシュウミカンの2倍ある。成熟期は1月中旬。
学名:Citrus
その他の名前:デコポン,はるみなど
科名 / 属名:ミカン科 / ミカン属
特徴
柑橘類は近年、新品種の作出がめざましく、交雑の範囲も多様です。本来はそれぞれの種類ごとにまとめるべきですが、複雑になるので、ここに一括することにしました。‘デコポン’や‘はるみ’をはじめ、たくさんの優秀な品種が作出されています。柑橘類の品種改良の目標は、食味のほか、皮をむくのが容易、タネなし、機能性などです。これらにかなうものもかなり発表されています。
柑橘類は致命的な病害虫がなくて育てやすく、温暖化で栽培可能地域も広がっているので注目の果樹です。とはいえ、耐寒性は品種によって異なるので注意が必要です。
柑橘類(デコポンなど交雑品種)の種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
‘はれひめ’
(清見×オセオラ)×宮川早生。果重150〜200gで、糖度11〜12度。果面は滑らかで、果皮色はウンシュウミカンよりも薄い。果皮はやや厚いが、むきやすく、独特のオレンジ香があり、タネも少なく食べやすい。熟期は12月上旬〜下旬。
‘べにばえ’
(林温州×福原オレンジ)×アンコール。果重200g弱で、糖度13〜15度。タネは5粒ほどで、果皮、じょうのう膜(小袋の薄皮)ともに薄く、食べやすい。熟期は12月下旬〜1月。
‘天草’
(清見×興津早生)×ページ。果重200g前後で、糖度12度以上。タネはないか、あっても数個程度。果皮は薄いが、ややむきにくい。熟期は1月下旬。実つきがよく豊産性。
‘せとか’
(清見×アンコール)×マーコット。果重200〜250gで、糖度13度以上。果面は滑らかで濃橙色、果皮は薄くむきやすい。芳香があり、じょうのう膜が薄く、タネがないので食べやすい。熟期は2月中旬〜3月中旬。
‘麗紅(れいこう)’
(清見×アンコールNo.5)×マーコット。果重180〜200gで、糖度12〜14度。果皮、じょうのう膜ともに薄く、食べやすい。果色は赤橙色で、β‐クリプトキサンチンを非常に多く含む。
‘清見(きよみ)’
宮川早生×トロビタオレンジ。果重200〜250gで、糖度12度前後。果皮はややむきにくいが、タネがないか、あっても数個程度であり、また甘みと酸味が調和していておいしい。よく結実し、樹勢も強く育てやすい。
‘はるみ’
清見×ポンカンF-2432。果重150〜200gで、糖度13度程度。タネはほとんどなく、果皮をむくのが非常に容易で、じょうのう膜も薄くて食べやすい。熟期は1月中・下旬。隔年結果性が強く、結果過多にすると樹勢が非常に弱る。また、果実の発育期から熟期に土壌が乾くと果実の酸味が抜けにくい。
‘たまみ’
清見×ウイルキングマンダリン。果重15g前後で、糖度12〜13度。タネが少なく、果皮をむくのも容易。果皮は橙色で、β‐クリプトキサンチンの量が非常に多く、ウンシュウミカンの2倍ある。成熟期は1月中旬。
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玲儿
2017年07月11日
オレンジ類の基本情報
学名:Citrus sinensis、Citrus aurantium
その他の名前:バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジ、ダイダイ、ベルガモットなど
科名 / 属名:ミカン科 / ミカン属
特徴
柑橘類には多くの種類がありますが、ほとんど薬剤を使わずに栽培できるので、家庭におすすめの果樹です。
オレンジ類はミカン属(Citrus属)の果樹で、耐寒性は比較的弱いですが、近年は温暖化もあり、栽培可能地域が広がっています。ネーブルやバレンシアを代表とするスイートオレンジ(C.sinensis)とサワーオレンジ(C. aurantium)があり、生食するスイートオレンジに対し、サワーオレンジは酢やマーマーレードに利用されてきました。
日本のダイダイはインド原産のC. aurantiumが東に進み、中国でできあがった品種群で、わが国へは古い時代に伝来したと考えられています。ダイダイは1樹に新旧代々の果実がなっていることに由来し、正月飾りにも使われます。
種類(原種、園芸品種)
バレンシアオレンジ
世界で最も多く栽培されている熟期の最も遅いオレンジ。輸入オレンジといえばこれが中心。バレンシアはスペインの地名であるが、原産地ははっきりしない。
ネーブルオレンジ
へそとタネなしが特徴で、バレンシアオレンジに次いで栽培が多い。‘ワシントンネーブル’‘鈴木ネーブル’‘森田ネーブル’‘白柳ネーブル’など多くの品種がある。
ブラッドオレンジ
果皮や果肉にアントシアニン色素を生じるオレンジの一群。多くの品種があるが、わが国では大きくて品質のよい‘タロッコ’がよく知られている。
ダイダイ
中国および日本に古くから分布し、食酢として利用される。正月飾りに使われるダイダイの多くは、肥厚した萼が特徴のザ(座)ダイダイ(回青橙(かいせいとう))で、4月中旬以降、橙色の果実が再び緑色になる。
福原オレンジ
千葉県生まれの耐寒性の強いスイートオレンジ。品質はもう一歩であるが、豊産性でつくりやすい。
学名:Citrus sinensis、Citrus aurantium
その他の名前:バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジ、ダイダイ、ベルガモットなど
科名 / 属名:ミカン科 / ミカン属
特徴
柑橘類には多くの種類がありますが、ほとんど薬剤を使わずに栽培できるので、家庭におすすめの果樹です。
オレンジ類はミカン属(Citrus属)の果樹で、耐寒性は比較的弱いですが、近年は温暖化もあり、栽培可能地域が広がっています。ネーブルやバレンシアを代表とするスイートオレンジ(C.sinensis)とサワーオレンジ(C. aurantium)があり、生食するスイートオレンジに対し、サワーオレンジは酢やマーマーレードに利用されてきました。
日本のダイダイはインド原産のC. aurantiumが東に進み、中国でできあがった品種群で、わが国へは古い時代に伝来したと考えられています。ダイダイは1樹に新旧代々の果実がなっていることに由来し、正月飾りにも使われます。
種類(原種、園芸品種)
バレンシアオレンジ
世界で最も多く栽培されている熟期の最も遅いオレンジ。輸入オレンジといえばこれが中心。バレンシアはスペインの地名であるが、原産地ははっきりしない。
ネーブルオレンジ
へそとタネなしが特徴で、バレンシアオレンジに次いで栽培が多い。‘ワシントンネーブル’‘鈴木ネーブル’‘森田ネーブル’‘白柳ネーブル’など多くの品種がある。
ブラッドオレンジ
果皮や果肉にアントシアニン色素を生じるオレンジの一群。多くの品種があるが、わが国では大きくて品質のよい‘タロッコ’がよく知られている。
ダイダイ
中国および日本に古くから分布し、食酢として利用される。正月飾りに使われるダイダイの多くは、肥厚した萼が特徴のザ(座)ダイダイ(回青橙(かいせいとう))で、4月中旬以降、橙色の果実が再び緑色になる。
福原オレンジ
千葉県生まれの耐寒性の強いスイートオレンジ。品質はもう一歩であるが、豊産性でつくりやすい。
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玲儿
2017年07月11日
オリーブの基本情報
学名:Olea europaea
和名:オリーブ
科名 / 属名:モクセイ科 / オリーブ属
特徴
オリーブは銀葉が美しく、芝生の広い、洋風の庭に合います。果実は苦くて生食はできませんが、塩漬けやいわゆるバージンオイルを楽しむことができます。一般に、果実の大きいものは含油率が低く塩蔵用に向き、果実の小さいものは含油率が高くオイル用に向きます。木は乾燥に強く、また樹勢が強く大木になります。したがって、整枝や剪定の心得がなく、伸びると切るの繰り返しをしていては結実はしません。自家不結実性のため、異品種の混植が必要です。
種類(原種、園芸品種)
‘マンザニロ’
果実の大きさは大、含油率9〜14%。塩蔵用。樹高は低く、よく結実する。
‘ルッカ’
果実の大きさは小、含油率25%。オイル用だが、塩漬けにすると味にコクがあり最高。自家結実しやすい。
‘ジャンボカラマタ’
果実の大きさは特大。果肉が厚く、塩蔵に最適。
‘ミッション’
果実の大きさは中、含油率15〜19%。木は直立型で、葉裏の白が目立つ。
‘ネバディロブランコ’
果実の大きさは中、含油率17%。花粉が多く、受粉樹に最適。
‘セビラノ’
果実の大きさは特大、含油率14%。タネが小さく、塩蔵に最適。
‘ハーデイズマンモス’
果実の大きさは大、含油率も高め。塩蔵に最適だが、オイル用にも向く。
学名:Olea europaea
和名:オリーブ
科名 / 属名:モクセイ科 / オリーブ属
特徴
オリーブは銀葉が美しく、芝生の広い、洋風の庭に合います。果実は苦くて生食はできませんが、塩漬けやいわゆるバージンオイルを楽しむことができます。一般に、果実の大きいものは含油率が低く塩蔵用に向き、果実の小さいものは含油率が高くオイル用に向きます。木は乾燥に強く、また樹勢が強く大木になります。したがって、整枝や剪定の心得がなく、伸びると切るの繰り返しをしていては結実はしません。自家不結実性のため、異品種の混植が必要です。
種類(原種、園芸品種)
‘マンザニロ’
果実の大きさは大、含油率9〜14%。塩蔵用。樹高は低く、よく結実する。
‘ルッカ’
果実の大きさは小、含油率25%。オイル用だが、塩漬けにすると味にコクがあり最高。自家結実しやすい。
‘ジャンボカラマタ’
果実の大きさは特大。果肉が厚く、塩蔵に最適。
‘ミッション’
果実の大きさは中、含油率15〜19%。木は直立型で、葉裏の白が目立つ。
‘ネバディロブランコ’
果実の大きさは中、含油率17%。花粉が多く、受粉樹に最適。
‘セビラノ’
果実の大きさは特大、含油率14%。タネが小さく、塩蔵に最適。
‘ハーデイズマンモス’
果実の大きさは大、含油率も高め。塩蔵に最適だが、オイル用にも向く。
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玲儿
2017年07月11日
アンズの基本情報
学名:Armeniaca vulgaris(Prunus armeniaca)
和名:アンズ(杏)
科名 / 属名:バラ科 / アンズ属
特徴
アンズは花も美しく、家庭向きの果樹といいたいところですが、温暖化のせいか灰星病などの病気が多く、無農薬では栽培しにくくなってきました。本来は夏、雨の少ない冷涼な気候を好む果樹です。
アンズには欧州系と東亜系があります。欧州系のアンズは、酸味が少なく、甘みが強くておいしいので、生食に最適です。しかし、夏に雨の多い気候では、裂果や灰星病、胴枯病などの発生が多くて育てにくいのが残念です。東亜系は、多かれ少なかれウメ(Armeniaca mume)が交雑したものが多く、酸味が強いです。最近は欧州系と東亜系の交雑品種も発表されています。基本的には自家不結実性ですが、自家結実しやすい品種もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘おひさまコット’
果重100gを超える大果。果汁が多く、糖度は12度程度と高く、甘みと酸味のバランスがよく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ニコニコット’
果重90g程度。果汁が多く、糖度も13度と高く、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ハーコット’
果重90g程度。糖度は13度くらいで、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。花芽は少ないが、やや自家結実性がある。降雨による裂果がやや多く、また胴枯病にも弱い。
‘ゴールドコット’
果重40g前後。糖度は12度くらいで、酸味が少なく食味が非常によい。熟期は6月中・下旬。裂果も少なく、欧州系の品種のなかでは栽培しやすい。
‘信州大実’
果重70〜100g。糖度は10度程度で新潟大実よりは高いが、酸味がやや強い。熟期は6月中・下旬。
‘新潟大実’
果重は50〜80g。糖度は9〜10度で、酸味が強く生食には向かない。熟期は6月中・下旬。比較的自家結実しやすく、栽培しやすい。
‘信月’
果重50〜60g。酸味はやや少なく、糖度は10度を超え、生食向き。熟期は6月下旬。
学名:Armeniaca vulgaris(Prunus armeniaca)
和名:アンズ(杏)
科名 / 属名:バラ科 / アンズ属
特徴
アンズは花も美しく、家庭向きの果樹といいたいところですが、温暖化のせいか灰星病などの病気が多く、無農薬では栽培しにくくなってきました。本来は夏、雨の少ない冷涼な気候を好む果樹です。
アンズには欧州系と東亜系があります。欧州系のアンズは、酸味が少なく、甘みが強くておいしいので、生食に最適です。しかし、夏に雨の多い気候では、裂果や灰星病、胴枯病などの発生が多くて育てにくいのが残念です。東亜系は、多かれ少なかれウメ(Armeniaca mume)が交雑したものが多く、酸味が強いです。最近は欧州系と東亜系の交雑品種も発表されています。基本的には自家不結実性ですが、自家結実しやすい品種もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘おひさまコット’
果重100gを超える大果。果汁が多く、糖度は12度程度と高く、甘みと酸味のバランスがよく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ニコニコット’
果重90g程度。果汁が多く、糖度も13度と高く、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。自家結実性がある。
‘ハーコット’
果重90g程度。糖度は13度くらいで、酸味が少なく食味がよい。熟期は6月中・下旬。花芽は少ないが、やや自家結実性がある。降雨による裂果がやや多く、また胴枯病にも弱い。
‘ゴールドコット’
果重40g前後。糖度は12度くらいで、酸味が少なく食味が非常によい。熟期は6月中・下旬。裂果も少なく、欧州系の品種のなかでは栽培しやすい。
‘信州大実’
果重70〜100g。糖度は10度程度で新潟大実よりは高いが、酸味がやや強い。熟期は6月中・下旬。
‘新潟大実’
果重は50〜80g。糖度は9〜10度で、酸味が強く生食には向かない。熟期は6月中・下旬。比較的自家結実しやすく、栽培しやすい。
‘信月’
果重50〜60g。酸味はやや少なく、糖度は10度を超え、生食向き。熟期は6月下旬。
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玲儿
2017年07月11日
オカワカメの基本情報
学名:Anredera cordifolia
和名:アカザカズラ その他の名前:雲南百薬(うんなんひゃくやく)
科名 / 属名:ツルムラサキ科 / アカザカズラ属
特徴
オカワカメは熱帯アメリカまたは熱帯アジアに自生するつる性の多年草です。日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれています。
百薬というように、葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高いことから、健康野菜として注目されています。
地下には球根、葉腋にはムカゴができます。球根もムカゴも茎も葉も食べることができます。茎葉は加熱すると、ぬめりが出て、食感も色つやもワカメのようです。また、大きく育った球根は、スライスしたり、すりおろしたりすると、ととろのような感覚で食べられます。ツルムラサキのような癖がないので食べやすいです。
つるは3m以上に長く伸びます。光沢のある厚い葉は夏の高温に強く、太陽の光に反射して、輝きます。秋には、ツルムラサキの花に似た、香りのあるクリーム色のかわいい小花が穂状につきます。
寒さにやや弱く、冬には地上部は枯れますが、暖地であれば、盛り土やマルチングをして越冬させることができます。一般には地下の球根を掘り上げて室内に取り込むか、葉腋についたムカゴを保管して翌年、植えつけます。西日本では野生化するほど繁茂している場所もあるくらい、丈夫な植物です。
●関連コンテンツ
「今年の夏は緑のカーテン」 緑のカーテンの効果と作り方、緑のカーテンに向く植物の紹介、実践例などを紹介しています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりのよい場所で育てます。土質はさほど選びません。「緑のカーテン」として育てる場合は、ネットと支柱がしっかりと固定できる場所を選びます。
水やり
プランター植えの場合、表土がよく乾いたらたっぷりと水やりをします。庭植えの場合は、植えつけ後根づいたら、ほとんど必要ありません。夏に庭がカラカラに乾いて葉がしおれるときだけ水をやります。
肥料
植えつけ前に施す元肥のほか、追肥として5月から9月中旬まで月1回程度、化成肥料を規定量、地面にばらまいて施し、土寄せします。
病気と害虫
特に問題になる病害虫はありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性のよい土が適しています。市販の野菜用の培養土を用いるか、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で混ぜたものを用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月上・中旬が植えつけ適期です。庭、または大型のプランターなどに植えつけます。株間は20cm程度。プランターであれば2~3株が目安です。なお、プランターで栽培すると、庭植えの場合よりもやや葉が小さくなります。
ふやし方
さし芽:つるの先端を5~6cm切って、培養土や水にさすと発根します。気温25℃ぐらいのときが適期です。
ムカゴ:葉腋に形成されるムカゴを採取して袋に入れ、暗所で保存しておきます。翌年の5月に、土の上に置くと芽が出ます。
主な作業
摘心:植えつけ2か月後の7月から10月ごろまで、摘心を繰り返しながら収穫し、茎の先端のほうの柔らかい部分を食するとよいでしょう。
冬越し:地下に球根があるので、寒さで葉が枯れたら、株元に土を盛って冬越しさせます。こうしておくと、翌年は株立ち状に発芽するので、1年目よりも2年目以降のほうが立派に茂ります。株は1年限りとし、ムカゴを採取・保存して冬越しさせることもできます。
学名:Anredera cordifolia
和名:アカザカズラ その他の名前:雲南百薬(うんなんひゃくやく)
科名 / 属名:ツルムラサキ科 / アカザカズラ属
特徴
オカワカメは熱帯アメリカまたは熱帯アジアに自生するつる性の多年草です。日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれています。
百薬というように、葉酸やミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)、ビタミンAを多く含み、栄養価が高いことから、健康野菜として注目されています。
地下には球根、葉腋にはムカゴができます。球根もムカゴも茎も葉も食べることができます。茎葉は加熱すると、ぬめりが出て、食感も色つやもワカメのようです。また、大きく育った球根は、スライスしたり、すりおろしたりすると、ととろのような感覚で食べられます。ツルムラサキのような癖がないので食べやすいです。
つるは3m以上に長く伸びます。光沢のある厚い葉は夏の高温に強く、太陽の光に反射して、輝きます。秋には、ツルムラサキの花に似た、香りのあるクリーム色のかわいい小花が穂状につきます。
寒さにやや弱く、冬には地上部は枯れますが、暖地であれば、盛り土やマルチングをして越冬させることができます。一般には地下の球根を掘り上げて室内に取り込むか、葉腋についたムカゴを保管して翌年、植えつけます。西日本では野生化するほど繁茂している場所もあるくらい、丈夫な植物です。
●関連コンテンツ
「今年の夏は緑のカーテン」 緑のカーテンの効果と作り方、緑のカーテンに向く植物の紹介、実践例などを紹介しています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりのよい場所で育てます。土質はさほど選びません。「緑のカーテン」として育てる場合は、ネットと支柱がしっかりと固定できる場所を選びます。
水やり
プランター植えの場合、表土がよく乾いたらたっぷりと水やりをします。庭植えの場合は、植えつけ後根づいたら、ほとんど必要ありません。夏に庭がカラカラに乾いて葉がしおれるときだけ水をやります。
肥料
植えつけ前に施す元肥のほか、追肥として5月から9月中旬まで月1回程度、化成肥料を規定量、地面にばらまいて施し、土寄せします。
病気と害虫
特に問題になる病害虫はありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性のよい土が適しています。市販の野菜用の培養土を用いるか、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で混ぜたものを用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
5月上・中旬が植えつけ適期です。庭、または大型のプランターなどに植えつけます。株間は20cm程度。プランターであれば2~3株が目安です。なお、プランターで栽培すると、庭植えの場合よりもやや葉が小さくなります。
ふやし方
さし芽:つるの先端を5~6cm切って、培養土や水にさすと発根します。気温25℃ぐらいのときが適期です。
ムカゴ:葉腋に形成されるムカゴを採取して袋に入れ、暗所で保存しておきます。翌年の5月に、土の上に置くと芽が出ます。
主な作業
摘心:植えつけ2か月後の7月から10月ごろまで、摘心を繰り返しながら収穫し、茎の先端のほうの柔らかい部分を食するとよいでしょう。
冬越し:地下に球根があるので、寒さで葉が枯れたら、株元に土を盛って冬越しさせます。こうしておくと、翌年は株立ち状に発芽するので、1年目よりも2年目以降のほうが立派に茂ります。株は1年限りとし、ムカゴを採取・保存して冬越しさせることもできます。
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玲儿
2017年07月09日
ミカニアの基本情報
学名:Mikania dentata
科名 / 属名:キク科 / ミカニア属
特徴
ミカニア属(Mikania)は、世界の熱帯に430種が分布しています。
観葉植物に利用されているのは、ブラジル中央部から南部原産のミカニア・デンタタ(M. dentata)で、ミカニア・テルナタ(M.ternata)とも呼ばれています。茎はつる状で、直立したりほふくしたりし、長さ約1m、高さは10~20cmになります。葉は5枚の小葉が掌状につき、葉縁はギザギザで、葉表は暗黒紫色、葉裏は明赤紫色です。葉や茎には軟毛が密生しています。夏に淡い白色の管状花が咲きますが、観賞価値はありません。
種類(原種、園芸品種)
ミカニア・デンタタ
Mikania dentata
葉やつる状の茎に軟毛が密生して、ベルベットのような感触がある。紫がかった葉色もシックで、1年中楽しめる育てやすい観葉植物。育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
春から秋は戸外に置きます。冬は室内に置き、ガラス越しの日光に当てて、株が軟弱にならないように注意します。
水やり
春から秋は、鉢土が乾いたら水を与えます。冬は、鉢土を乾かし気味に管理します。
肥料
春から秋に2~3か月に1回、緩効性化成肥料を置き肥します。
病気と害虫
病気:根腐病、すす病
初夏から秋に根腐病が発生します。見つけたら早めに防除します。すす病はカイガラムシを防除することで防ぎます。
害虫:カイガラムシ
年間を通してカイガラムシが発生します。見つけたら早めに駆除します。
用土(鉢植え)
腐植質で水はけのよい用土(例:赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
生育旺盛なので、1年に1回、5月から9月に植え替えます。植え替え時に、伸びすぎた茎は間引いたり切り戻したりして整理します。
ふやし方
さし芽:適期は 5月から9月です。伸びすぎた茎をカットして5cm程度に切り分け、先端部の葉は残して下葉は落とします。パーライトとバーミキュライトを等量に混ぜた用土を3号ポットに入れ、茎の1/2程度をさします。明るい日陰に置いて、さし床を乾かさないようにこまめに管理すれば、2~3週間で発根するので、1か月後には鉢上げできます。用土は親株と同様のものを用います。
主な作業
切り戻し:茎が伸びて乱れてきたら、早めに切り戻します。
下葉取り:下葉が黄ばんできたら早めに除去します。
学名:Mikania dentata
科名 / 属名:キク科 / ミカニア属
特徴
ミカニア属(Mikania)は、世界の熱帯に430種が分布しています。
観葉植物に利用されているのは、ブラジル中央部から南部原産のミカニア・デンタタ(M. dentata)で、ミカニア・テルナタ(M.ternata)とも呼ばれています。茎はつる状で、直立したりほふくしたりし、長さ約1m、高さは10~20cmになります。葉は5枚の小葉が掌状につき、葉縁はギザギザで、葉表は暗黒紫色、葉裏は明赤紫色です。葉や茎には軟毛が密生しています。夏に淡い白色の管状花が咲きますが、観賞価値はありません。
種類(原種、園芸品種)
ミカニア・デンタタ
Mikania dentata
葉やつる状の茎に軟毛が密生して、ベルベットのような感触がある。紫がかった葉色もシックで、1年中楽しめる育てやすい観葉植物。育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
春から秋は戸外に置きます。冬は室内に置き、ガラス越しの日光に当てて、株が軟弱にならないように注意します。
水やり
春から秋は、鉢土が乾いたら水を与えます。冬は、鉢土を乾かし気味に管理します。
肥料
春から秋に2~3か月に1回、緩効性化成肥料を置き肥します。
病気と害虫
病気:根腐病、すす病
初夏から秋に根腐病が発生します。見つけたら早めに防除します。すす病はカイガラムシを防除することで防ぎます。
害虫:カイガラムシ
年間を通してカイガラムシが発生します。見つけたら早めに駆除します。
用土(鉢植え)
腐植質で水はけのよい用土(例:赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
生育旺盛なので、1年に1回、5月から9月に植え替えます。植え替え時に、伸びすぎた茎は間引いたり切り戻したりして整理します。
ふやし方
さし芽:適期は 5月から9月です。伸びすぎた茎をカットして5cm程度に切り分け、先端部の葉は残して下葉は落とします。パーライトとバーミキュライトを等量に混ぜた用土を3号ポットに入れ、茎の1/2程度をさします。明るい日陰に置いて、さし床を乾かさないようにこまめに管理すれば、2~3週間で発根するので、1か月後には鉢上げできます。用土は親株と同様のものを用います。
主な作業
切り戻し:茎が伸びて乱れてきたら、早めに切り戻します。
下葉取り:下葉が黄ばんできたら早めに除去します。
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玲儿
2017年07月09日
ポーチュラカリアの基本情報
学名:Portulacaria
科名 / 属名:カナボウノキ科 / ポーチュラカリア属
特徴
ポーチュラカリア属は、南アフリカ、北米を中心に分布します。一般の草花で見かけるマツバボタンやポーチュラカも近い仲間ですが、多肉植物としては、斑入り品種の「雅楽の舞(Portulacaria afra f.variegata)」や原種の「銀杏木(P. afra)」があり、大株に育てると幹も太り、わき芽もふえて、見ごたえのある草姿になります。ピンクの花が咲きますが、日本ではめったに咲くことがありません。
暑さには強いですが冬の寒さには弱く、霜が一度でも当たると溶けるように枯れてしまうので、冬場は室内で管理します。
春から秋にかけて成長するので、水と肥料をたぷっり与えると、よく分枝し、大きく育てることができます。
※科名:スベリヒユ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
銀杏木(いちょう)
Portulacaria afra
丸い小さい葉を左右対称につけ、幹立ちする。ある程度成長すると、葉の重みで茎が垂れ下がるようになる。
雅楽の舞
Portulacaria afra f. variegata
銀杏木の斑入りで、美しい品種。銀杏木に比べると生育が遅い。低温時には葉の縁が赤く色づく。
ポーチュラカリア・モロキニエンシス
Portulacaria morokiniensis
平たい大きな葉をつける。高温時の多湿にはかなり弱いので、水のやりすぎに注意する。
学名:Portulacaria
科名 / 属名:カナボウノキ科 / ポーチュラカリア属
特徴
ポーチュラカリア属は、南アフリカ、北米を中心に分布します。一般の草花で見かけるマツバボタンやポーチュラカも近い仲間ですが、多肉植物としては、斑入り品種の「雅楽の舞(Portulacaria afra f.variegata)」や原種の「銀杏木(P. afra)」があり、大株に育てると幹も太り、わき芽もふえて、見ごたえのある草姿になります。ピンクの花が咲きますが、日本ではめったに咲くことがありません。
暑さには強いですが冬の寒さには弱く、霜が一度でも当たると溶けるように枯れてしまうので、冬場は室内で管理します。
春から秋にかけて成長するので、水と肥料をたぷっり与えると、よく分枝し、大きく育てることができます。
※科名:スベリヒユ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
銀杏木(いちょう)
Portulacaria afra
丸い小さい葉を左右対称につけ、幹立ちする。ある程度成長すると、葉の重みで茎が垂れ下がるようになる。
雅楽の舞
Portulacaria afra f. variegata
銀杏木の斑入りで、美しい品種。銀杏木に比べると生育が遅い。低温時には葉の縁が赤く色づく。
ポーチュラカリア・モロキニエンシス
Portulacaria morokiniensis
平たい大きな葉をつける。高温時の多湿にはかなり弱いので、水のやりすぎに注意する。
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玲儿
2017年07月09日
シャコバサボテンの基本情報
学名:Schlumbergera(Zygocactus)
和名:シャコバサボテン その他の名前:クリスマスカクタス、デンマークカクタス、カニバサボテン
科名 / 属名:サボテン科 / カニバサボテン属(シュルムベルゲラ属)
特徴
シュルムベルゲラ属の植物は、ブラジル南東部に6種が知られています。サボテンの仲間ですが、いずれも霧の多い森林の樹上に自生しています。日本で一般に出回っているのは、リオ・デ・ジャネイロ付近原産のシャコバサボテン(シュルムベルゲラ・トルンカタSchlumbergera truncata)と、カニバサボテン(S・ルッセリアナ S. russeliana)のほか、クリスマスカクタス(シュルムベルゲラ・バックリー S. × buckleyi)など、両種を中心とした交雑種です。
シャコバサボテン、およびシャコバサボテンの形質を色濃く残した交雑種は11月から12月に開花します。茎節(けいせつ:扁平になった茎。葉の機能をもつ)の突起がとがっているのが特徴です。カニバサボテン、およびカニバサボテンの形質を色濃く残した交雑種は1月から3月に開花する遅咲きです。茎節の突起が丸くなっています。シャコバサボテンとカニバサボテンの中間的な特徴を備えている交雑種もふえています。
シャコバサボテンの種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
‘ダーク・マリー’
Schlumbergera‘Dark Marie’
濃赤花の代表品種。分枝は少ないが大型で、大鉢仕立てに向く。中生。
‘ゴールド・チャーム’
Schlumbergera‘Gold Charm’
薄黄花の代表品種。分枝は少ないが大型で、大鉢仕立てに向く。晩生。
‘スーパー・ケーニガー’
Schlumbergera‘Super Koniger’
薄オレンジ花の品種。強健な大型品種。大鉢仕立てに向く。晩生。
‘エバ’
Schlumbergera‘Eva’
11月上旬から咲く、ピンク花の品種。分枝が多く、小葉で多花性。小鉢に向く。早生。
‘ピンク・ローズ’
Schlumbergera‘Pink Rose’
珍しいバラ咲きの立ち性品種。晩生。
‘パール・ウエーブ’
Schlumbergera‘Pearl Wave’
白い花弁にフリンジが入る、美しい立ち性品種。晩生。
‘チバ・ルビー’
Schlumbergera‘Chiba Ruby’
S・オプンチオイデス(S.opuntioides)とS・オルシチアナ(S.orssichiana)の交配種。棒のような茎節が特徴。国内での流通はほとんどなく、海外では観葉植物として扱われている。
コンペイトウ
Schlumbergera Konpeitou
葉が丸く巻き込み、蕾がピンク色で赤花のものをコンペイトウと呼ぶ。蕾のうちから赤いもの、白花やピンク花などもある。開花期も早生から晩生までさまざま。
学名:Schlumbergera(Zygocactus)
和名:シャコバサボテン その他の名前:クリスマスカクタス、デンマークカクタス、カニバサボテン
科名 / 属名:サボテン科 / カニバサボテン属(シュルムベルゲラ属)
特徴
シュルムベルゲラ属の植物は、ブラジル南東部に6種が知られています。サボテンの仲間ですが、いずれも霧の多い森林の樹上に自生しています。日本で一般に出回っているのは、リオ・デ・ジャネイロ付近原産のシャコバサボテン(シュルムベルゲラ・トルンカタSchlumbergera truncata)と、カニバサボテン(S・ルッセリアナ S. russeliana)のほか、クリスマスカクタス(シュルムベルゲラ・バックリー S. × buckleyi)など、両種を中心とした交雑種です。
シャコバサボテン、およびシャコバサボテンの形質を色濃く残した交雑種は11月から12月に開花します。茎節(けいせつ:扁平になった茎。葉の機能をもつ)の突起がとがっているのが特徴です。カニバサボテン、およびカニバサボテンの形質を色濃く残した交雑種は1月から3月に開花する遅咲きです。茎節の突起が丸くなっています。シャコバサボテンとカニバサボテンの中間的な特徴を備えている交雑種もふえています。
シャコバサボテンの種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
‘ダーク・マリー’
Schlumbergera‘Dark Marie’
濃赤花の代表品種。分枝は少ないが大型で、大鉢仕立てに向く。中生。
‘ゴールド・チャーム’
Schlumbergera‘Gold Charm’
薄黄花の代表品種。分枝は少ないが大型で、大鉢仕立てに向く。晩生。
‘スーパー・ケーニガー’
Schlumbergera‘Super Koniger’
薄オレンジ花の品種。強健な大型品種。大鉢仕立てに向く。晩生。
‘エバ’
Schlumbergera‘Eva’
11月上旬から咲く、ピンク花の品種。分枝が多く、小葉で多花性。小鉢に向く。早生。
‘ピンク・ローズ’
Schlumbergera‘Pink Rose’
珍しいバラ咲きの立ち性品種。晩生。
‘パール・ウエーブ’
Schlumbergera‘Pearl Wave’
白い花弁にフリンジが入る、美しい立ち性品種。晩生。
‘チバ・ルビー’
Schlumbergera‘Chiba Ruby’
S・オプンチオイデス(S.opuntioides)とS・オルシチアナ(S.orssichiana)の交配種。棒のような茎節が特徴。国内での流通はほとんどなく、海外では観葉植物として扱われている。
コンペイトウ
Schlumbergera Konpeitou
葉が丸く巻き込み、蕾がピンク色で赤花のものをコンペイトウと呼ぶ。蕾のうちから赤いもの、白花やピンク花などもある。開花期も早生から晩生までさまざま。
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玲儿
2017年07月09日
グラプトペタルムの基本情報
学名:Graptopetalum
その他の名前:グラプトペタラム
科名 / 属名:ベンケイソウ科 / グラプトペタルム属
特徴
グラプトペタルムは、中米・メキシコ原産の多肉植物です。多くは肉厚の葉をもち、葉の表面にうっすらと白い粉を帯びています。多くの種類は茎立ちをし、ロゼット状に葉を展開します。厳しい環境下でも生育する「朧月(おぼろづき)」は、古くから庭や石垣に植えられてきました。長く垂れ下がり、群生した姿を目にします。
日照を好み、比較的暑さ寒さには強いです。葉を凍らせなければ、戸外での管理が可能です。春先にはオレンジ色や黄色の花を咲かせます。底の浅い鉢での栽培もでき、何年も植え替えをせずに管理すると盆栽風な姿も楽しめます。比較的育てやすく、葉ざしも容易にできるため、初心者にも育てやすい植物といえるでしょう。
グラプトペタルムの種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
姫秋麗(ひめしゅうれい)
Graptopetalum mendozae
小型で群生しやすい種類。春から秋まで戸外での栽培が可能だが、夏の蒸れに少し弱いので注意する。肥料、水を多く与えると葉が落ちやすくなるので、少なめに与え、株を締めて栽培する。葉ざしが容易。
グラプトペタルム・アメチスチヌム
Graptopetalum amethystinam
丸々とした肉厚の葉が特徴。蒸れに弱いため、夏場は遮光下で水やりを少なめにして栽培するとよい。葉ざしが容易にできる。
グラプトペタルム・ペンタンドルム
Graptopetalum pentandrum
葉の詰まったロゼット状で、大きくなるにつれて幹立ちしてくる。葉の表面にうっすらと白い粉があり、生育すると最大15cmになる。非常に美しい種類で、夏の暑さや冬の寒さにも強く、丈夫で育てやすい人気種。
朧月(おぼろづき)
Graptopetalum paraguayense
暑さ寒さに強く、葉が凍らなければ戸外での栽培が可能。健強でよくふえ、葉ざしも容易。幹立ちしたら、今年伸びた新しい茎を葉を3枚程度残してカットして、株姿を整えるとよい。カットするハサミやナイフは消毒してから用いる。
学名:Graptopetalum
その他の名前:グラプトペタラム
科名 / 属名:ベンケイソウ科 / グラプトペタルム属
特徴
グラプトペタルムは、中米・メキシコ原産の多肉植物です。多くは肉厚の葉をもち、葉の表面にうっすらと白い粉を帯びています。多くの種類は茎立ちをし、ロゼット状に葉を展開します。厳しい環境下でも生育する「朧月(おぼろづき)」は、古くから庭や石垣に植えられてきました。長く垂れ下がり、群生した姿を目にします。
日照を好み、比較的暑さ寒さには強いです。葉を凍らせなければ、戸外での管理が可能です。春先にはオレンジ色や黄色の花を咲かせます。底の浅い鉢での栽培もでき、何年も植え替えをせずに管理すると盆栽風な姿も楽しめます。比較的育てやすく、葉ざしも容易にできるため、初心者にも育てやすい植物といえるでしょう。
グラプトペタルムの種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
姫秋麗(ひめしゅうれい)
Graptopetalum mendozae
小型で群生しやすい種類。春から秋まで戸外での栽培が可能だが、夏の蒸れに少し弱いので注意する。肥料、水を多く与えると葉が落ちやすくなるので、少なめに与え、株を締めて栽培する。葉ざしが容易。
グラプトペタルム・アメチスチヌム
Graptopetalum amethystinam
丸々とした肉厚の葉が特徴。蒸れに弱いため、夏場は遮光下で水やりを少なめにして栽培するとよい。葉ざしが容易にできる。
グラプトペタルム・ペンタンドルム
Graptopetalum pentandrum
葉の詰まったロゼット状で、大きくなるにつれて幹立ちしてくる。葉の表面にうっすらと白い粉があり、生育すると最大15cmになる。非常に美しい種類で、夏の暑さや冬の寒さにも強く、丈夫で育てやすい人気種。
朧月(おぼろづき)
Graptopetalum paraguayense
暑さ寒さに強く、葉が凍らなければ戸外での栽培が可能。健強でよくふえ、葉ざしも容易。幹立ちしたら、今年伸びた新しい茎を葉を3枚程度残してカットして、株姿を整えるとよい。カットするハサミやナイフは消毒してから用いる。
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玲儿
2017年07月07日
アセロラの基本情報
学名:Malpighia glabra
科名 / 属名:キントラノオ科 / ヒイラギトラノオ属(マルピギア属)
特徴
アセロラは、高さ3mほどになる常緑の低木で、熱帯アメリカに自生します。樹勢が強く、水と肥料を多く与えると旺盛に成長しますが、花が咲きにくくなります。春から秋にかけて3~4回程度開花し、花後約1か月で収穫できます。サクランボの形に似た赤色の果実にはビタミンCが多く含まれますが、日もちしないので一般には生の果実は少量しか流通していません。6号鉢程度の鉢植えでもよく結実するので、家庭で楽しむのにおすすめです。家庭用果樹の鉢物としても市販されています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光がよく当たる場所を好みます。暗い場所では間のびしがちになり、花が咲かなくなるので注意してください。冬は水を控えれば0℃近くまで耐えますが、なるべく5℃以上に保ちたいものです。
水やり
鉢土の表面が乾いてから水を与えますが、冬は乾かし気味に管理します。
肥料
春から秋にかけての成長期に、チッ素、リン酸、カリの三要素が等量か、リン酸がやや多めの化成肥料を規定量、置き肥として施してください。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:カイガラムシ、アブラムシ
枝や葉が混み合うとカイガラムシが発生することがあります。また、日照が不足しがちな場所では、アブラムシが枝先に発生することもあるので注意してください。
用土(鉢植え)
赤玉土中粒7、腐葉土3の配合土など、水はけのよい用土が適します。
植えつけ、 植え替え
鉢のサイズを変えずに植え替える場合は、枝葉を半分程度切り、根土を1/3程度取り除いてから新しい用土を足して植え直します。鉢のサイズを大きくする場合は、根土をあまりくずさないので、剪定も軽めとします。
ふやし方
さし木:4月から9月にさし木でふやすことができます。枝を5~7cmほどの長さに切って、バーミキュライトや赤玉土小粒などの清潔な用土にさします。
主な作業
剪定:強い剪定は4月に行います。枝が混み合った部分は間引いて、風通しをよくするようにします。また、成長期間に1~2週間に1回くらいの間隔で随時枝先を剪定すると花芽がつきやすくなります。
結実促進:花が咲いても結実しないことが多いので、トマトトーンやジベレリンを花全体に吹きつけるように散布するとよいでしょう。
学名:Malpighia glabra
科名 / 属名:キントラノオ科 / ヒイラギトラノオ属(マルピギア属)
特徴
アセロラは、高さ3mほどになる常緑の低木で、熱帯アメリカに自生します。樹勢が強く、水と肥料を多く与えると旺盛に成長しますが、花が咲きにくくなります。春から秋にかけて3~4回程度開花し、花後約1か月で収穫できます。サクランボの形に似た赤色の果実にはビタミンCが多く含まれますが、日もちしないので一般には生の果実は少量しか流通していません。6号鉢程度の鉢植えでもよく結実するので、家庭で楽しむのにおすすめです。家庭用果樹の鉢物としても市販されています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日光がよく当たる場所を好みます。暗い場所では間のびしがちになり、花が咲かなくなるので注意してください。冬は水を控えれば0℃近くまで耐えますが、なるべく5℃以上に保ちたいものです。
水やり
鉢土の表面が乾いてから水を与えますが、冬は乾かし気味に管理します。
肥料
春から秋にかけての成長期に、チッ素、リン酸、カリの三要素が等量か、リン酸がやや多めの化成肥料を規定量、置き肥として施してください。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:カイガラムシ、アブラムシ
枝や葉が混み合うとカイガラムシが発生することがあります。また、日照が不足しがちな場所では、アブラムシが枝先に発生することもあるので注意してください。
用土(鉢植え)
赤玉土中粒7、腐葉土3の配合土など、水はけのよい用土が適します。
植えつけ、 植え替え
鉢のサイズを変えずに植え替える場合は、枝葉を半分程度切り、根土を1/3程度取り除いてから新しい用土を足して植え直します。鉢のサイズを大きくする場合は、根土をあまりくずさないので、剪定も軽めとします。
ふやし方
さし木:4月から9月にさし木でふやすことができます。枝を5~7cmほどの長さに切って、バーミキュライトや赤玉土小粒などの清潔な用土にさします。
主な作業
剪定:強い剪定は4月に行います。枝が混み合った部分は間引いて、風通しをよくするようにします。また、成長期間に1~2週間に1回くらいの間隔で随時枝先を剪定すると花芽がつきやすくなります。
結実促進:花が咲いても結実しないことが多いので、トマトトーンやジベレリンを花全体に吹きつけるように散布するとよいでしょう。
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玲儿
2017年07月06日
トケイソウの仲間の基本情報
学名:Passiflora
和名:トケイソウ(時計草)
科名 / 属名:トケイソウ科 / トケイソウ属(パッシフロラ属)
特徴
トケイソウは個性的な花の形を時計の文字盤に見立てたことからトケイソウ(時計草)の名があり、特徴的な造形美のある美しい花が魅力の熱帯植物です。アメリカの熱帯地域を中心に約500種ほどが分布し、花を楽しむ種類のほか、パッションフルーツのように果物として利用される種類もあります。主につる性の植物で、一般にはあんどん仕立ての鉢物として流通していますが、庭に植えてトレリスに誘引したり、緑のカーテンとして楽しむことができます。また種類によって寒さに強いものから弱い種類までいろいろあります。庭植えする場合は耐寒性の強い種類を選ぶようにしてください。
トケイソウの仲間の種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
トケイソウ‘クリア・スカイ’
Passiflora caerulea‘Clear Sky’
丈夫で最も寒さに強い原種で、-15℃までの寒さに耐える。
‘アメジスト’
Passiflora ‘Amethyst’
トケイソウとケルメシアナとの交配種で、青紫色の花が長期間開花する。耐寒温度は-5℃。
‘ピレシー’
Passiflora ‘Piresii’
橙赤色の花が美しく、寒さに少し弱いが室内では無加温でも容易に冬越しする。
キトリナ
Passiflora citrina
半つる性で、トケイソウの仲間では珍しい黄色の小輪の花が咲く。寒さに弱いので冬は室内の暖かい場所に置く。
学名:Passiflora
和名:トケイソウ(時計草)
科名 / 属名:トケイソウ科 / トケイソウ属(パッシフロラ属)
特徴
トケイソウは個性的な花の形を時計の文字盤に見立てたことからトケイソウ(時計草)の名があり、特徴的な造形美のある美しい花が魅力の熱帯植物です。アメリカの熱帯地域を中心に約500種ほどが分布し、花を楽しむ種類のほか、パッションフルーツのように果物として利用される種類もあります。主につる性の植物で、一般にはあんどん仕立ての鉢物として流通していますが、庭に植えてトレリスに誘引したり、緑のカーテンとして楽しむことができます。また種類によって寒さに強いものから弱い種類までいろいろあります。庭植えする場合は耐寒性の強い種類を選ぶようにしてください。
トケイソウの仲間の種類(原種、品種)
主な原種、園芸品種、仲間
トケイソウ‘クリア・スカイ’
Passiflora caerulea‘Clear Sky’
丈夫で最も寒さに強い原種で、-15℃までの寒さに耐える。
‘アメジスト’
Passiflora ‘Amethyst’
トケイソウとケルメシアナとの交配種で、青紫色の花が長期間開花する。耐寒温度は-5℃。
‘ピレシー’
Passiflora ‘Piresii’
橙赤色の花が美しく、寒さに少し弱いが室内では無加温でも容易に冬越しする。
キトリナ
Passiflora citrina
半つる性で、トケイソウの仲間では珍しい黄色の小輪の花が咲く。寒さに弱いので冬は室内の暖かい場所に置く。
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玲儿
2017年07月06日
エスキナンサスの基本情報
学名:Aeschynanthus
その他の名前:バスケットバイン
科名 / 属名:イワタバコ科 / エスキナンサス属
特徴
エスキナンサスはインド、マレーシアに約160種ある熱帯植物で、熱帯雨林の樹木の幹や岩などに着生しています。木や岩に根を張って這い上がったり、また、空中に長く垂れ下がったりします。観葉植物として栽培されますが、美しい花を咲かせることから、寄せ植え、特にハンギングバスケットなどにも利用されます。
春に茎の先端に赤橙色の筒状の長い花を咲かせるエスキナンサス・ラディカンス(Aeschynanthus radicans)、冬から春に開花するエスキナンサス・スペキオスス(A.speciosus)、冬に紫色系の花を咲かせる‘モナ’(A. ‘Mona’)などが流通しています。
種類
エスキナンサス・ラディカンス
Aeschynanthus radicans
マレー半島、ジャワ島原産。茎はよく分かれる。葉は対生し、やや肉厚、濃緑色で縁が赤みを帯びる。軟毛のある種類とない種類がある。茎の先端付近に春に開花する。長さは5〜6cmで、赤橙色の花冠が筒状の萼から突き出るように咲く。
エスキナンサス・スペキオスス
Aeschynanthus speciosus
マレー半島、ボルネオ島、ジャワ島原産。冬から春、茎の先端付近に開花。萼は淡い緑色で短く、花冠は基部が黄緑色で先端部は赤橙色になる。
‘モナ’
Aeschynanthus ‘Mona’
冬に開花し、萼は赤紫色で皿状、花冠は赤紫色で長さ3〜4cm。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
室内の明るい日陰に置き、直射日光は避けます。低温に弱いので、室内のできるだけ暖かい場所に置きます。
水やり
春から秋は鉢土の表面が乾いてきたら与え、冬は鉢土が乾いてきたら与えます。
肥料
春から秋の生育期に緩効性肥料を2か月に1回施します。速効性の液体肥料を1週間~10日に1回施すのもよいでしょう。
病気と害虫
病気:茎腐病、斑点病など
病害は春から秋の高温多湿時に発生します。見つけたら、病気に侵された部分は除去します。
害虫:カイガラムシ、アブラムシ
年間を通してカイガラムシが発生します。開花期にアブラムシが発生します。見つけたら早めに駆除します。
用土(鉢植え)
腐植質で水はけのよい用土(例:赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石小粒2の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
根が鉢いっぱいになった株、低温で傷んだ株は5月中旬から7月下旬に植え替えます。鉢から抜いた株は、古い土を1/3程度落とし、一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
株分け:適期は5月中旬から7月下旬です。鉢いっぱいに育った株は古い土を1/3~1/4落とし、ハサミなどで2つか3つに分けます。根を大きく傷めた場合は茎を1/3~1/4間引きます。株分け後は明るい日陰に置き、こまめに葉水を与えます。
さし木:適期は5月中旬から7月下旬です。植え替え時に切り取った不要な茎を利用します。3~4節つけて茎の先端をカットし、下2節の葉は切り取ります。さし穂の1/2程度を赤玉土などのさし木用土にさします。明るい日陰に置いて、さし床を乾かさないようにこまめに管理すれば、3~4週間で発根するので、1~1.5か月後に鉢植え用の用土で鉢上げします。
主な作業
茎の間引き:茎葉が混んできたら、蒸れるのを防ぐために適宜間引きます。
学名:Aeschynanthus
その他の名前:バスケットバイン
科名 / 属名:イワタバコ科 / エスキナンサス属
特徴
エスキナンサスはインド、マレーシアに約160種ある熱帯植物で、熱帯雨林の樹木の幹や岩などに着生しています。木や岩に根を張って這い上がったり、また、空中に長く垂れ下がったりします。観葉植物として栽培されますが、美しい花を咲かせることから、寄せ植え、特にハンギングバスケットなどにも利用されます。
春に茎の先端に赤橙色の筒状の長い花を咲かせるエスキナンサス・ラディカンス(Aeschynanthus radicans)、冬から春に開花するエスキナンサス・スペキオスス(A.speciosus)、冬に紫色系の花を咲かせる‘モナ’(A. ‘Mona’)などが流通しています。
種類
エスキナンサス・ラディカンス
Aeschynanthus radicans
マレー半島、ジャワ島原産。茎はよく分かれる。葉は対生し、やや肉厚、濃緑色で縁が赤みを帯びる。軟毛のある種類とない種類がある。茎の先端付近に春に開花する。長さは5〜6cmで、赤橙色の花冠が筒状の萼から突き出るように咲く。
エスキナンサス・スペキオスス
Aeschynanthus speciosus
マレー半島、ボルネオ島、ジャワ島原産。冬から春、茎の先端付近に開花。萼は淡い緑色で短く、花冠は基部が黄緑色で先端部は赤橙色になる。
‘モナ’
Aeschynanthus ‘Mona’
冬に開花し、萼は赤紫色で皿状、花冠は赤紫色で長さ3〜4cm。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
室内の明るい日陰に置き、直射日光は避けます。低温に弱いので、室内のできるだけ暖かい場所に置きます。
水やり
春から秋は鉢土の表面が乾いてきたら与え、冬は鉢土が乾いてきたら与えます。
肥料
春から秋の生育期に緩効性肥料を2か月に1回施します。速効性の液体肥料を1週間~10日に1回施すのもよいでしょう。
病気と害虫
病気:茎腐病、斑点病など
病害は春から秋の高温多湿時に発生します。見つけたら、病気に侵された部分は除去します。
害虫:カイガラムシ、アブラムシ
年間を通してカイガラムシが発生します。開花期にアブラムシが発生します。見つけたら早めに駆除します。
用土(鉢植え)
腐植質で水はけのよい用土(例:赤玉土小粒5、腐葉土3、軽石小粒2の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
根が鉢いっぱいになった株、低温で傷んだ株は5月中旬から7月下旬に植え替えます。鉢から抜いた株は、古い土を1/3程度落とし、一回り大きな鉢に植え替えます。
ふやし方
株分け:適期は5月中旬から7月下旬です。鉢いっぱいに育った株は古い土を1/3~1/4落とし、ハサミなどで2つか3つに分けます。根を大きく傷めた場合は茎を1/3~1/4間引きます。株分け後は明るい日陰に置き、こまめに葉水を与えます。
さし木:適期は5月中旬から7月下旬です。植え替え時に切り取った不要な茎を利用します。3~4節つけて茎の先端をカットし、下2節の葉は切り取ります。さし穂の1/2程度を赤玉土などのさし木用土にさします。明るい日陰に置いて、さし床を乾かさないようにこまめに管理すれば、3~4週間で発根するので、1~1.5か月後に鉢植え用の用土で鉢上げします。
主な作業
茎の間引き:茎葉が混んできたら、蒸れるのを防ぐために適宜間引きます。
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