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玲儿
2017年07月23日
エレモフィラの基本情報
学名:Eremophila
その他の名前:エミューブッシュ(エレモフィラ・マクラタ)
科名 / 属名:ゴマノハグサ科 / エレモフィラ属
特徴
エレモフィラは、オーストラリアに約210種が分布する多年草、もしくは低木で、明るい斜面や林に自生しています。短毛が密生して植物体全体が銀色に見えるエレモフィラ・ニベア(Eremophila nivea)が多く流通しています。エミューブッシュとも呼ばれるエレモフィラ・マクラタ(E. maculata)も流通していますが、近年はニベアを多く見かけます。乾燥には強いのですが、過湿になると根腐れしやすいので、水はけのよい用土で植えつけ、長雨には当てないように軒下などに取り込んで管理しましょう。日当たりのよい場所を好みますが、できれば真夏は風通しのよい半日陰に移動させましょう。冬は日当たりのよい室内に置き、凍らせないようにしましょう。タネからふやすのは難しいので、春と秋にさし木でふやします。
※科名:ハマジンチョウ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘トビー・ベル’
Eremophila ‘Toby Bell’
白い短毛が密生しているが、ニベアほど密ではない。葉はニベアよりも格段に幅が広い。四季咲き性が強く、淡青色の花を長期間咲かせる。
エレモフィラ・ニベア
Eremophila nivea
白い短毛が密生し、植物体全体が銀色に見える人気種。長雨に当てると白い毛が黒ずむので、雨は避けたほうがよい。淡青色の花もかわいらしい。開花は春のみの一季咲き。
エレモフィラ・マクラタ
Eremophila maculata
エミューブッシュの名前でも出回る。赤、黄、オレンジ色、ピンクなどがあり、変化に富む。ニベアと違ってほとんど毛はない。
学名:Eremophila
その他の名前:エミューブッシュ(エレモフィラ・マクラタ)
科名 / 属名:ゴマノハグサ科 / エレモフィラ属
特徴
エレモフィラは、オーストラリアに約210種が分布する多年草、もしくは低木で、明るい斜面や林に自生しています。短毛が密生して植物体全体が銀色に見えるエレモフィラ・ニベア(Eremophila nivea)が多く流通しています。エミューブッシュとも呼ばれるエレモフィラ・マクラタ(E. maculata)も流通していますが、近年はニベアを多く見かけます。乾燥には強いのですが、過湿になると根腐れしやすいので、水はけのよい用土で植えつけ、長雨には当てないように軒下などに取り込んで管理しましょう。日当たりのよい場所を好みますが、できれば真夏は風通しのよい半日陰に移動させましょう。冬は日当たりのよい室内に置き、凍らせないようにしましょう。タネからふやすのは難しいので、春と秋にさし木でふやします。
※科名:ハマジンチョウ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘トビー・ベル’
Eremophila ‘Toby Bell’
白い短毛が密生しているが、ニベアほど密ではない。葉はニベアよりも格段に幅が広い。四季咲き性が強く、淡青色の花を長期間咲かせる。
エレモフィラ・ニベア
Eremophila nivea
白い短毛が密生し、植物体全体が銀色に見える人気種。長雨に当てると白い毛が黒ずむので、雨は避けたほうがよい。淡青色の花もかわいらしい。開花は春のみの一季咲き。
エレモフィラ・マクラタ
Eremophila maculata
エミューブッシュの名前でも出回る。赤、黄、オレンジ色、ピンクなどがあり、変化に富む。ニベアと違ってほとんど毛はない。
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玲儿
2017年07月23日
エリンジウム(エリンジューム)の基本情報
学名:Eryngium
和名:ヒゴタイサイコ その他の名前:マツカサアザミ、エリマキアザミほか
科名 / 属名:セリ科 / ヒゴタイサイコ属(エリンジウム属)
特徴
エリンジウムは、金属質の光沢があるユニークな形状で人目を引きつける花で、球状に小花が集まり、そのまわりを囲むようにとげのある苞が広がります。分枝してにぎやかに咲くものも多く、涼感がありながらも、シャープな印象を受けます。エリンジウム属には230種ほどがあり、大きさや草姿はさまざまですが、最も一般的で多く栽培、利用されているのは、マツカサアザミと呼ばれるプラナム種とその交配種です。花だけでなく、茎や苞も青く色づき、長もちするので、ドライフラワーとしても利用されます。花壇の中央や後方でスペースを確保し、草丈と形状を生かすような配植をするとよいでしょう。背景に常緑樹などがあると、くっきりと浮き上がるように引き立って見えます。冷涼地では株の寿命が長く大株に育ちますが、平地や暖地では一・二年草扱いされることが多く、開花のために低温を必要としない品種も育成されています。
種類(原種、園芸品種)
エリンジウム・プラナム
Eryngium planum
最もポピュラーで性質の強い種類。‘フルエラ’など品種が多く、‘ブルー・グリッター’は3月まきで初夏に開花する。
エリンジウム・アルピナム
Eryngium alpinum
苞がレース状に大きく広がる。濃青紫〜白まで色幅がある。
エリンジウム・ユッキフォリウム
Eryngium yuccifolium
北アメリカ原産の強健種。ユッカのようなシルバーリーフ。
「ジャックポット」シリーズ(栄養系)
Eryngium planum 「Jackpot」
草丈は低く花つきがよい。斑入り葉や花穂が密生するものなどバラエティに富む。
‘セリナ’
Eryngium ‘Serina’
濃青紫。やや大輪でボリュームがある。
エリンジウム・オリベリアナム
Eryngium × oliverianum
アルピナムに似た強健種。
エリンジウム・ギガンチウム
Eryngium giganteum
銀白色の大輪種。苞も大きく美しいが、とげが鋭い。二年草扱い。
学名:Eryngium
和名:ヒゴタイサイコ その他の名前:マツカサアザミ、エリマキアザミほか
科名 / 属名:セリ科 / ヒゴタイサイコ属(エリンジウム属)
特徴
エリンジウムは、金属質の光沢があるユニークな形状で人目を引きつける花で、球状に小花が集まり、そのまわりを囲むようにとげのある苞が広がります。分枝してにぎやかに咲くものも多く、涼感がありながらも、シャープな印象を受けます。エリンジウム属には230種ほどがあり、大きさや草姿はさまざまですが、最も一般的で多く栽培、利用されているのは、マツカサアザミと呼ばれるプラナム種とその交配種です。花だけでなく、茎や苞も青く色づき、長もちするので、ドライフラワーとしても利用されます。花壇の中央や後方でスペースを確保し、草丈と形状を生かすような配植をするとよいでしょう。背景に常緑樹などがあると、くっきりと浮き上がるように引き立って見えます。冷涼地では株の寿命が長く大株に育ちますが、平地や暖地では一・二年草扱いされることが多く、開花のために低温を必要としない品種も育成されています。
種類(原種、園芸品種)
エリンジウム・プラナム
Eryngium planum
最もポピュラーで性質の強い種類。‘フルエラ’など品種が多く、‘ブルー・グリッター’は3月まきで初夏に開花する。
エリンジウム・アルピナム
Eryngium alpinum
苞がレース状に大きく広がる。濃青紫〜白まで色幅がある。
エリンジウム・ユッキフォリウム
Eryngium yuccifolium
北アメリカ原産の強健種。ユッカのようなシルバーリーフ。
「ジャックポット」シリーズ(栄養系)
Eryngium planum 「Jackpot」
草丈は低く花つきがよい。斑入り葉や花穂が密生するものなどバラエティに富む。
‘セリナ’
Eryngium ‘Serina’
濃青紫。やや大輪でボリュームがある。
エリンジウム・オリベリアナム
Eryngium × oliverianum
アルピナムに似た強健種。
エリンジウム・ギガンチウム
Eryngium giganteum
銀白色の大輪種。苞も大きく美しいが、とげが鋭い。二年草扱い。
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玲儿
2017年07月21日
エリゲロンの基本情報
学名:Erigeron
和名:ペラペラヨメナ、アズマギクなど その他の名前:ゲンペイコギク(源平小菊)など
科名 / 属名:キク科 / ムカシヨモギ属(エリゲロン属)
特徴
エリゲロンは、ハルジオンやヒメジョオンの仲間で200種ほどがあります。主に北アメリカに自生し、日本では、高山植物のアズマギクなど数種があります。種類によって形態や性質は多種多様です。
ガーデニングで利用の多いのは、メキシコからパナマ原産のカルビンスキアヌス種(Erigeron karvinskianus)です。花径2cmくらいの小ギクのような花が長期間咲き続け、栽培も容易です。この種にはペラペラヨメナという和名があり、帰化植物となって野生化していることもあります。‘プロフュージョン’(‘Profusion’)などいくつかの園芸品種があります。
茎が直立する高性タイプでは、北米のスペシオサス種(E. speciosus)など数種の交配により、‘ロサ・ジュエル’(‘Rosa Juwel’)など多数の園芸品種が育成され、ボーダー花壇などで宿根アスターと同様に利用されます。これら高性タイプはアスター属(Aster)のユウゼンギクによく似ていて、大輪多花性で初夏に咲くものが多く、花弁は細長く、デージーのような花形となります。
*「基本データ」の栽培難易度は、カルビンスキアヌス種の場合です。
種類(原種、園芸品種)
エリゲロン・カルビンスキアヌス
Erigeron karvinskianus
源平小菊。和名はペラペラヨメナ。花期が長く、性質も強い。選抜品種の‘プロフュージョン’(‘Profusion’)が広く栽培される。
アズマギク
Erigeron thunbergii
日本に自生するエリゲロンの仲間。亜種のミヤマアズマギク(E. thunbergii ssp.glabratus)のほうが栽培や流通が多い。
エリゲロン・オウレウス‘カナリー・バード’
Erigeron aureus ‘Canary Bird’
草丈5cmほどの小型種。淡黄色のデージーのような花を咲かせる。
エリゲロン・オーランチアカス
Erigeron aurantiacus
草丈20〜30cm、花は鮮やかなオレンジ色。
エリゲロン‘ロサ・ジュエル’
Erigeron ‘Rosa Juwel’
大輪で多花性のものが多い交配品種のなかでも代表的な品種。花はピンク。‘ローズ・ジュエル’とも呼ばれる。
学名:Erigeron
和名:ペラペラヨメナ、アズマギクなど その他の名前:ゲンペイコギク(源平小菊)など
科名 / 属名:キク科 / ムカシヨモギ属(エリゲロン属)
特徴
エリゲロンは、ハルジオンやヒメジョオンの仲間で200種ほどがあります。主に北アメリカに自生し、日本では、高山植物のアズマギクなど数種があります。種類によって形態や性質は多種多様です。
ガーデニングで利用の多いのは、メキシコからパナマ原産のカルビンスキアヌス種(Erigeron karvinskianus)です。花径2cmくらいの小ギクのような花が長期間咲き続け、栽培も容易です。この種にはペラペラヨメナという和名があり、帰化植物となって野生化していることもあります。‘プロフュージョン’(‘Profusion’)などいくつかの園芸品種があります。
茎が直立する高性タイプでは、北米のスペシオサス種(E. speciosus)など数種の交配により、‘ロサ・ジュエル’(‘Rosa Juwel’)など多数の園芸品種が育成され、ボーダー花壇などで宿根アスターと同様に利用されます。これら高性タイプはアスター属(Aster)のユウゼンギクによく似ていて、大輪多花性で初夏に咲くものが多く、花弁は細長く、デージーのような花形となります。
*「基本データ」の栽培難易度は、カルビンスキアヌス種の場合です。
種類(原種、園芸品種)
エリゲロン・カルビンスキアヌス
Erigeron karvinskianus
源平小菊。和名はペラペラヨメナ。花期が長く、性質も強い。選抜品種の‘プロフュージョン’(‘Profusion’)が広く栽培される。
アズマギク
Erigeron thunbergii
日本に自生するエリゲロンの仲間。亜種のミヤマアズマギク(E. thunbergii ssp.glabratus)のほうが栽培や流通が多い。
エリゲロン・オウレウス‘カナリー・バード’
Erigeron aureus ‘Canary Bird’
草丈5cmほどの小型種。淡黄色のデージーのような花を咲かせる。
エリゲロン・オーランチアカス
Erigeron aurantiacus
草丈20〜30cm、花は鮮やかなオレンジ色。
エリゲロン‘ロサ・ジュエル’
Erigeron ‘Rosa Juwel’
大輪で多花性のものが多い交配品種のなかでも代表的な品種。花はピンク。‘ローズ・ジュエル’とも呼ばれる。
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玲儿
2017年07月21日
エビネ(春咲き)の基本情報
学名:Calanthe discolor
和名:エビネ その他の名前:ジエビネ、エビネラン、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ、他偸草(たゆそう)
科名 / 属名:ラン科 / エビネ属(カランセ属)
特徴
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。
南西諸島には変種のオキナワエビネ、トクノシマエビネなどが知られていますが、園芸的な価値は高くありません。
春咲きエビネには、ほかにキエビネ(C. striata)、キリシマエビネ(C. aristulifera)、ニオイエビネ(C. izuinsularis)などがありますが、キエビネのほかは育てるのがむずかしく、栽培はおすすめできません。
一方、エビネは同じ場所に生えるほかのエビネ類と自然に交雑しやすく、さまざまな雑種が見られます。キエビネとの雑種で育てやすいタカネ(C. × bicolor) のほか、ヒゼン(キリシマエビネとの雑種)、サツマ(キリシマエビネとキエビネ、エビネとの雑種)、コオズ(ニオイエビネとの雑種)、イシズチ(サルメンエビネとの雑種)などがあります。現在はさらに交配種どうしをかけ合わせて、自然界では見られないような華麗な園芸品種群が登場しています。
種類(原種、園芸品種)
キリシマエビネ
Calanthe aristulifera
常緑広葉樹林に生える種。寒さにやや弱く、-5℃以下では葉が激しく傷んで著しく衰弱する。低湿度や乾燥に弱く、性質もやや弱い。
キエビネ
Calanthe striata
エビネの近縁種。花は鮮明な黄色で、距(花の後ろにある突き出した部分)は小さく、しばしば柑橘系の芳香がある。育てやすいが、北国では防寒したほうが無難。
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata
日本では主に東北地方や北海道、四国・九州のやや高い山に見られる。暑さにたいへん弱く、熱帯夜の続く関東地方以西の低地では栽培できない。
ニオイエビネ(オオキリシマエビネ)
Calanthe izuinsularis
伊豆諸島の特産種で、常緑樹林の湿った場所に見られる。多花性で強い芳香がある。寒さと暑さに弱いため、きちんとした温度管理のできる栽培設備が必要。
学名:Calanthe discolor
和名:エビネ その他の名前:ジエビネ、エビネラン、ハックリ、カマガミソウ、スズフリソウ、他偸草(たゆそう)
科名 / 属名:ラン科 / エビネ属(カランセ属)
特徴
エビネの仲間には春咲き種と夏咲き種があり、春咲きエビネの代表がエビネ(Calanthe discolor)で、ジエビネとも呼ばれています。かつては各地の低山に普通に見られた常緑のラン科の植物で、落葉広葉樹林の落ち葉が厚く積もった場所に生え、群生していました。
春に株の中心から1~3本の花茎が立ちあがり、茶で唇弁は白の花、まれに緑や赤、薄黄色と唇弁が桃色や薄黄色のコンビの花を、10~30輪ほど穂になって咲かせます。地下には球根のような偽鱗茎(バルブ)というものが10個前後連なっていて、エビの背のように見えることから、エビネと呼ばれます。
南西諸島には変種のオキナワエビネ、トクノシマエビネなどが知られていますが、園芸的な価値は高くありません。
春咲きエビネには、ほかにキエビネ(C. striata)、キリシマエビネ(C. aristulifera)、ニオイエビネ(C. izuinsularis)などがありますが、キエビネのほかは育てるのがむずかしく、栽培はおすすめできません。
一方、エビネは同じ場所に生えるほかのエビネ類と自然に交雑しやすく、さまざまな雑種が見られます。キエビネとの雑種で育てやすいタカネ(C. × bicolor) のほか、ヒゼン(キリシマエビネとの雑種)、サツマ(キリシマエビネとキエビネ、エビネとの雑種)、コオズ(ニオイエビネとの雑種)、イシズチ(サルメンエビネとの雑種)などがあります。現在はさらに交配種どうしをかけ合わせて、自然界では見られないような華麗な園芸品種群が登場しています。
種類(原種、園芸品種)
キリシマエビネ
Calanthe aristulifera
常緑広葉樹林に生える種。寒さにやや弱く、-5℃以下では葉が激しく傷んで著しく衰弱する。低湿度や乾燥に弱く、性質もやや弱い。
キエビネ
Calanthe striata
エビネの近縁種。花は鮮明な黄色で、距(花の後ろにある突き出した部分)は小さく、しばしば柑橘系の芳香がある。育てやすいが、北国では防寒したほうが無難。
サルメンエビネ
Calanthe tricarinata
日本では主に東北地方や北海道、四国・九州のやや高い山に見られる。暑さにたいへん弱く、熱帯夜の続く関東地方以西の低地では栽培できない。
ニオイエビネ(オオキリシマエビネ)
Calanthe izuinsularis
伊豆諸島の特産種で、常緑樹林の湿った場所に見られる。多花性で強い芳香がある。寒さと暑さに弱いため、きちんとした温度管理のできる栽培設備が必要。
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玲儿
2017年07月20日
エキウムの基本情報
学名:Echium
科名 / 属名:ムラサキ科 / エキウム属
特徴
エキウムはヨーロッパから西アジアに自生する草花で、日本で園芸的に利用されているのは、主に、エキウム・プランタギネウム(Echium plantagineum)、エキウム・カンディカンス(E. candicans) 、エキウム・ファスツオスム(E. fastuosum)、エキウム・ブルガレ(E. vulgare)、エキウム・ウィルドプレッティ(E. wildpretii)で、交雑種が少しあります。乾燥地を好むので、日本では、開花後の夏越しは難しく、一年草または二年草として扱われます。ある程度の大きさになった苗が冬の低温にあうことにより花芽が形成されるので、花後にタネをとりまきして、冬になるまでに苗を大きくしておけば翌年の初夏に開花します。カナリア諸島原産のウィルドプレッティ、カンディカンス、ファスツオスムは、円錐状の長い花穂を2m以上に伸ばし、雄大な草姿です。チョウやミツバチが寄ってくることでも人気のある植物です。
種類(原種、園芸品種)
エキウム‘ピンク・ファウンテン’
Echium ‘Pink Fountain’、E. wildpretti × E. pininana
エキウム・ウィルドプレッティとエキウム・ピニナナとの交雑種。大きな花序を伸ばし、存在感がある。
エキウム・ウィルドプレッティ
Echium wildpretii
カナリア諸島テネリフェ島原産の二年草。標高2100mの高地に自生するため、高温多湿を苦手とする。晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、ピンク花をたくさんつける。「ジュエリータワー」などの名前でも流通する。
エキウム・ファスツオスム
Echium fastuosum
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青い花をたくさんつける。
エキウム・ピニナナ
Echium pininana
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青紫の花をたくさんつける。白花の園芸品種‘スノータワー’もある。
エキウム・ブルガレ
Echium vulgare
ヨーロッパ、アジアの西部、中央部原産の二年草。‘バイパーズビューグロス’や ‘ブルーヘッダー’‘ピンクヘッダー’などの園芸品種がある。青紫色の花はハーブとしても利用され、サラダの彩りや砂糖漬けなどに用いられる。
学名:Echium
科名 / 属名:ムラサキ科 / エキウム属
特徴
エキウムはヨーロッパから西アジアに自生する草花で、日本で園芸的に利用されているのは、主に、エキウム・プランタギネウム(Echium plantagineum)、エキウム・カンディカンス(E. candicans) 、エキウム・ファスツオスム(E. fastuosum)、エキウム・ブルガレ(E. vulgare)、エキウム・ウィルドプレッティ(E. wildpretii)で、交雑種が少しあります。乾燥地を好むので、日本では、開花後の夏越しは難しく、一年草または二年草として扱われます。ある程度の大きさになった苗が冬の低温にあうことにより花芽が形成されるので、花後にタネをとりまきして、冬になるまでに苗を大きくしておけば翌年の初夏に開花します。カナリア諸島原産のウィルドプレッティ、カンディカンス、ファスツオスムは、円錐状の長い花穂を2m以上に伸ばし、雄大な草姿です。チョウやミツバチが寄ってくることでも人気のある植物です。
種類(原種、園芸品種)
エキウム‘ピンク・ファウンテン’
Echium ‘Pink Fountain’、E. wildpretti × E. pininana
エキウム・ウィルドプレッティとエキウム・ピニナナとの交雑種。大きな花序を伸ばし、存在感がある。
エキウム・ウィルドプレッティ
Echium wildpretii
カナリア諸島テネリフェ島原産の二年草。標高2100mの高地に自生するため、高温多湿を苦手とする。晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、ピンク花をたくさんつける。「ジュエリータワー」などの名前でも流通する。
エキウム・ファスツオスム
Echium fastuosum
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青い花をたくさんつける。
エキウム・ピニナナ
Echium pininana
カナリア諸島原産の二年草。1年目はシルバーグレーの葉をロゼット状に展開し、2年目の晩春に株の中心から円錐状の花穂を1〜2m伸ばし、青紫の花をたくさんつける。白花の園芸品種‘スノータワー’もある。
エキウム・ブルガレ
Echium vulgare
ヨーロッパ、アジアの西部、中央部原産の二年草。‘バイパーズビューグロス’や ‘ブルーヘッダー’‘ピンクヘッダー’などの園芸品種がある。青紫色の花はハーブとしても利用され、サラダの彩りや砂糖漬けなどに用いられる。
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玲儿
2017年07月19日
エイザンスミレの基本情報
学名:Viola eizanensis
和名:エイザンスミレ(叡山菫) その他の名前:エゾスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
エイザンスミレは本州から九州各地の低山の落葉樹林に生え、やや湿ったところに多く見られます。葉はスミレの仲間らしくない形をしています。葉のつけ根まで大きく3つに裂け、ふつう、それぞれに深い切れ込みがあります。花は香りがあり、薄いピンクで花径2cm強、まれに白花(シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida)も見られます。草丈は開花のころは10cm程度ですが、花後に2~3倍にも急速に成長します。花が咲いた促成株は2月ごろから出回ります。
エイザンスミレと近縁種のヒゴスミレ(V. chaerophylloides var. sieboldiana)は、自然に雑種をつくることがあり、できた雑種はヒラツカスミレと呼ばれます。人工的にも再現できるので、よい株を交配した美しいものが流通しています。ほかにも、エイザンスミレは他種としばしば雑種をつくり、これらの子孫は葉が切れ込みます。
種類(原種、園芸品種)
ベニバナナンザンスミレ
Viola eizanensis ‘Benibana nanzan’
名は「ナンザン」だがエイザンスミレの園芸品種。エイザンスミレよりずっと濃い赤紫色の花が咲き、全体にがっちりしていて、強健で優れた品種。
ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana
葉は5つにつけ根まで裂け、それぞれが深く切れ込む。花は白く、強い香りがある。秋田県以南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布。
ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides var. chaerophylloides
ヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な姿で、葉は5つに裂ける。花は白から薄いピンク。対馬、中国大陸東北部から東部、朝鮮半島、シベリア南東部に分布。
ヒラツカスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana × V. eizanensis
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然雑種。両者の中間的な姿で、雑種にしては珍しくタネができる。
ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis var. simplicifolia
葉が深く3つに裂けない。主に関東地方北部や長野県北部、四国に分布。まれに白花(ナルカミスミレ V. eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)も見られる。
学名:Viola eizanensis
和名:エイザンスミレ(叡山菫) その他の名前:エゾスミレ
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
エイザンスミレは本州から九州各地の低山の落葉樹林に生え、やや湿ったところに多く見られます。葉はスミレの仲間らしくない形をしています。葉のつけ根まで大きく3つに裂け、ふつう、それぞれに深い切れ込みがあります。花は香りがあり、薄いピンクで花径2cm強、まれに白花(シロバナエゾスミレ Viola eizanensis f. candida)も見られます。草丈は開花のころは10cm程度ですが、花後に2~3倍にも急速に成長します。花が咲いた促成株は2月ごろから出回ります。
エイザンスミレと近縁種のヒゴスミレ(V. chaerophylloides var. sieboldiana)は、自然に雑種をつくることがあり、できた雑種はヒラツカスミレと呼ばれます。人工的にも再現できるので、よい株を交配した美しいものが流通しています。ほかにも、エイザンスミレは他種としばしば雑種をつくり、これらの子孫は葉が切れ込みます。
種類(原種、園芸品種)
ベニバナナンザンスミレ
Viola eizanensis ‘Benibana nanzan’
名は「ナンザン」だがエイザンスミレの園芸品種。エイザンスミレよりずっと濃い赤紫色の花が咲き、全体にがっちりしていて、強健で優れた品種。
ヒゴスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana
葉は5つにつけ根まで裂け、それぞれが深く切れ込む。花は白く、強い香りがある。秋田県以南の本州、四国、九州、中国大陸東部に分布。
ナンザンスミレ
Viola chaerophylloides var. chaerophylloides
ヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な姿で、葉は5つに裂ける。花は白から薄いピンク。対馬、中国大陸東北部から東部、朝鮮半島、シベリア南東部に分布。
ヒラツカスミレ
Viola chaerophylloides var. sieboldiana × V. eizanensis
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然雑種。両者の中間的な姿で、雑種にしては珍しくタネができる。
ヒトツバエゾスミレ
Viola eizanensis var. simplicifolia
葉が深く3つに裂けない。主に関東地方北部や長野県北部、四国に分布。まれに白花(ナルカミスミレ V. eizanensis var. simplicifolia f. leucantha)も見られる。
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玲儿
2017年07月19日
イワタバコの基本情報
学名:Conandron ramondioides
和名:イワタバコ その他の名前:ニガナ、イワヂシャ
科名 / 属名:イワタバコ科 / イワタバコ属
特徴
イワタバコは日本各地の日当たりの悪い湿った岩や崖に生える多年草です。
地下に塊状の根茎があり、長さ5~20cmの葉を数枚出して垂らします。葉は柔らかくて水っぽく、光沢があります。6月から8月に花茎を伸ばし、星形で花径2cm前後の花を多数咲かせます。花つきは非常によいのですが、1輪の寿命が3~4日なのが残念です。冬は、葉のつけ根に根茎と来年の葉が塊状になったものを残して枯れてしまいます。
産地によって早く咲くものや遅く咲くものがあり、咲く時期の差が大きいので、うまくコレクションすると次々に咲いてくれて楽しいものです。葉は山菜としても利用されています。
山野草としてよく育てられているイワタバコ科の植物には、イワギリソウ(Opithandra primuloides)やラモンダ・ミコニ(Ramonda myconi)などがあります。イワタバコに準じて栽培できるものもあれば、冬に加温が必要なものもあります。
種類(原種、園芸品種)
姫イワタバコ
Conandron ramondioides Small form
紀伊半島に見られるイワタバコの極小型のタイプ。葉の長さは10cm前後で、株全体の大きさは普通のイワタバコの半分以下。小さい分、性質はややデリケート。
ケイワタバコ
Conandron ramondioides var. pilosus
中部地方から近畿地方にある変種で、花茎や萼、葉の裏に毛が多い。早咲きの濃い紫色と白花の系統がよく栽培されている。性質は普通のイワタバコと変わらない。
イワギリソウ
Opithandra primuloides
西日本に見られる種。イワタバコよりやや明るく乾き気味の環境を好む。常緑性で、姿はセントポーリアに近く、花は普通ピンクで、キリやジギタリスの花に似る。冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて保護する。
マツムラソウ
Titanotrichum oldhamii
中国南部、台湾、石垣島、西表島の湿った谷間の森林に生える。草丈30〜50cm、柔らかい毛がある葉をつけた茎が立ち上がり、先端にジギタリスのような赤茶色の斑紋がある黄色い花が穂になって咲く。栽培はイワタバコに準じるが、冬は最低温度5℃を保つ。
シシンラン
Lysionotus pauciflorus
日本列島の東海地方以西の森林内の苔むした岩や古木に着生する常緑の低木。地下茎が長く伸び、ところどころから枝を伸ばし、薄紫色のキリに似た花を咲かせる。栽培はイワタバコに準じるが、冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて最低温度3℃を保つ。洋ランのように水ゴケでも植えられる。
ラモンダ・ミコニ
Ramonda myconi
ピレネー山脈の石灰岩の岩場に生える。姿はイワギリソウに似ており、葉は常緑でより厚く堅く、粗毛が目立つ。5月に華やかな花を咲かせる。花色は薄紫を基本に、白とピンクがある。栽培はイワギリソウに準じるが、より明るい環境で育てる。
ペトロコスメア・フラッキダ
Petrocosmea flaccida
中国・四川省と雲南省の標高2800〜3100mの崖に生え、「石蝴蝶」とも呼ばれる。セントポーリアをより整然とさせた姿で、9月から10月にスミレのような濃い紫色の花を咲かせる。冬は休眠する。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は凍らない程度の温度を保つ。
キリタ・タミアナ
Chirita tamiana
ベトナム北部原産。セントポーリアのような姿で、紫色の筋が入った白い花を咲かせる。四季咲き。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は最低温度を約8℃に保つ。テラリウムなどに好適。
学名:Conandron ramondioides
和名:イワタバコ その他の名前:ニガナ、イワヂシャ
科名 / 属名:イワタバコ科 / イワタバコ属
特徴
イワタバコは日本各地の日当たりの悪い湿った岩や崖に生える多年草です。
地下に塊状の根茎があり、長さ5~20cmの葉を数枚出して垂らします。葉は柔らかくて水っぽく、光沢があります。6月から8月に花茎を伸ばし、星形で花径2cm前後の花を多数咲かせます。花つきは非常によいのですが、1輪の寿命が3~4日なのが残念です。冬は、葉のつけ根に根茎と来年の葉が塊状になったものを残して枯れてしまいます。
産地によって早く咲くものや遅く咲くものがあり、咲く時期の差が大きいので、うまくコレクションすると次々に咲いてくれて楽しいものです。葉は山菜としても利用されています。
山野草としてよく育てられているイワタバコ科の植物には、イワギリソウ(Opithandra primuloides)やラモンダ・ミコニ(Ramonda myconi)などがあります。イワタバコに準じて栽培できるものもあれば、冬に加温が必要なものもあります。
種類(原種、園芸品種)
姫イワタバコ
Conandron ramondioides Small form
紀伊半島に見られるイワタバコの極小型のタイプ。葉の長さは10cm前後で、株全体の大きさは普通のイワタバコの半分以下。小さい分、性質はややデリケート。
ケイワタバコ
Conandron ramondioides var. pilosus
中部地方から近畿地方にある変種で、花茎や萼、葉の裏に毛が多い。早咲きの濃い紫色と白花の系統がよく栽培されている。性質は普通のイワタバコと変わらない。
イワギリソウ
Opithandra primuloides
西日本に見られる種。イワタバコよりやや明るく乾き気味の環境を好む。常緑性で、姿はセントポーリアに近く、花は普通ピンクで、キリやジギタリスの花に似る。冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて保護する。
マツムラソウ
Titanotrichum oldhamii
中国南部、台湾、石垣島、西表島の湿った谷間の森林に生える。草丈30〜50cm、柔らかい毛がある葉をつけた茎が立ち上がり、先端にジギタリスのような赤茶色の斑紋がある黄色い花が穂になって咲く。栽培はイワタバコに準じるが、冬は最低温度5℃を保つ。
シシンラン
Lysionotus pauciflorus
日本列島の東海地方以西の森林内の苔むした岩や古木に着生する常緑の低木。地下茎が長く伸び、ところどころから枝を伸ばし、薄紫色のキリに似た花を咲かせる。栽培はイワタバコに準じるが、冬も湿度を高めに保ち、基本どおりに水やりをし、寒風を避けて最低温度3℃を保つ。洋ランのように水ゴケでも植えられる。
ラモンダ・ミコニ
Ramonda myconi
ピレネー山脈の石灰岩の岩場に生える。姿はイワギリソウに似ており、葉は常緑でより厚く堅く、粗毛が目立つ。5月に華やかな花を咲かせる。花色は薄紫を基本に、白とピンクがある。栽培はイワギリソウに準じるが、より明るい環境で育てる。
ペトロコスメア・フラッキダ
Petrocosmea flaccida
中国・四川省と雲南省の標高2800〜3100mの崖に生え、「石蝴蝶」とも呼ばれる。セントポーリアをより整然とさせた姿で、9月から10月にスミレのような濃い紫色の花を咲かせる。冬は休眠する。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は凍らない程度の温度を保つ。
キリタ・タミアナ
Chirita tamiana
ベトナム北部原産。セントポーリアのような姿で、紫色の筋が入った白い花を咲かせる。四季咲き。栽培はイワギリソウに準じるが、冬は最低温度を約8℃に保つ。テラリウムなどに好適。
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玲儿
2017年07月19日
イワギボウシの基本情報
学名:Hosta longipes var. longipes
和名:イワギボウシ その他の名前:コーライ、タキナ
科名 / 属名:キジカクシ科 / ギボウシ属(ホスタ属)
特徴
イワギボウシは山地の湿った岩場や渓谷沿いの岸壁、ときに樹木の幹や枝に着生して育つ多年草です。根元にまとまってつく葉はふつう幅の広い卵形で厚く、表面には光沢があります。長い葉柄には紫黒色の細かな斑点があります。長い花茎を斜めに、ときに下に垂らして先端に花を咲かせます。苞(ほう)が開花時にしおれるのが特徴です。各地域に特徴的な変種があり、サイコクイワギボウシ(Hosta longipes var. caduca)が四国西部と九州に、イズイワギボウシ(H. longipes var. latifolia)が伊豆半島と伊豆諸島に、ヒメイワギボウ(H. longipes var. gracillima)が四国東部と近畿地方南部に、オヒガンギボウシ(H. longipesvar. aequinoctiiantha)が西日本に分布しています。
同じような環境に生え、イワギボウシと同じように栽培するものに、四国南西部と九州に細長い葉と白い花を咲かせるヒュウガギボウシ(H. kikutii var. kikutii)、葉の裏が白い品種ウラジロヒュウガギボウシ(H. kikutii var. kikutii f. leuconota)、近畿地方南部と四国には葉脈がざらつくスダレギボウシ(H. kikutii var. polyneuron)、近畿地方南部と四国東部には花茎が根元から大きく垂れ下がるウナズキギボウシ(H. kiktii var. tosana)があります。ほかにも全体的に小型のウバタケギボウシ(H. pulchella)、葉の裏が白く葉柄が赤みを帯びるセトウチギボウシ(H. pycnophylla)、長さ30~50cmの大きな葉を1~2枚だけつけ葉の裏が真っ白なウラジロギボウシ(H. hypoleuca)、四国の高い山に見られるシコクギボウシ(H. shikokiana)があります。
※科名:ユリ科、リュウゼツラン科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘多摩の雪’
白花で花茎が短く、全体にこぢんまりとまとまる園芸品種です。さまざまな芽変わりの品種があります。
‘御殿場錦’
イワギボウシの斑入りのなかで古くから知られている、黄白色の覆輪が入る園芸品種です。
学名:Hosta longipes var. longipes
和名:イワギボウシ その他の名前:コーライ、タキナ
科名 / 属名:キジカクシ科 / ギボウシ属(ホスタ属)
特徴
イワギボウシは山地の湿った岩場や渓谷沿いの岸壁、ときに樹木の幹や枝に着生して育つ多年草です。根元にまとまってつく葉はふつう幅の広い卵形で厚く、表面には光沢があります。長い葉柄には紫黒色の細かな斑点があります。長い花茎を斜めに、ときに下に垂らして先端に花を咲かせます。苞(ほう)が開花時にしおれるのが特徴です。各地域に特徴的な変種があり、サイコクイワギボウシ(Hosta longipes var. caduca)が四国西部と九州に、イズイワギボウシ(H. longipes var. latifolia)が伊豆半島と伊豆諸島に、ヒメイワギボウ(H. longipes var. gracillima)が四国東部と近畿地方南部に、オヒガンギボウシ(H. longipesvar. aequinoctiiantha)が西日本に分布しています。
同じような環境に生え、イワギボウシと同じように栽培するものに、四国南西部と九州に細長い葉と白い花を咲かせるヒュウガギボウシ(H. kikutii var. kikutii)、葉の裏が白い品種ウラジロヒュウガギボウシ(H. kikutii var. kikutii f. leuconota)、近畿地方南部と四国には葉脈がざらつくスダレギボウシ(H. kikutii var. polyneuron)、近畿地方南部と四国東部には花茎が根元から大きく垂れ下がるウナズキギボウシ(H. kiktii var. tosana)があります。ほかにも全体的に小型のウバタケギボウシ(H. pulchella)、葉の裏が白く葉柄が赤みを帯びるセトウチギボウシ(H. pycnophylla)、長さ30~50cmの大きな葉を1~2枚だけつけ葉の裏が真っ白なウラジロギボウシ(H. hypoleuca)、四国の高い山に見られるシコクギボウシ(H. shikokiana)があります。
※科名:ユリ科、リュウゼツラン科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘多摩の雪’
白花で花茎が短く、全体にこぢんまりとまとまる園芸品種です。さまざまな芽変わりの品種があります。
‘御殿場錦’
イワギボウシの斑入りのなかで古くから知られている、黄白色の覆輪が入る園芸品種です。
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玲儿
2017年07月19日
イベリスの基本情報
学名:lberis
その他の名前:トキワナズナ、マガリバナ(屈曲花)、トキワマガリバナ、キャンディタフト
科名 / 属名:アブラナ科 / マガリバナ属(イベリス属)
特徴
イベリスは、砂糖菓子のようなかわいい花が株を覆うように咲き、春の花壇を彩ります。名前は、スペインの昔の国名イベリアに由来し、この地域に多く自生していることからつけられました。中国名では屈曲花(マガリバナ)と呼ばれ、これは太陽を向く性質が強くて花茎が曲がりやすいことに由来します。
4枚の花弁のうち、外側の2枚が大きくなるのが特徴で、小花が多数集まって大きな花房になります。花房は、咲き始めは平らですが、咲き進むと盛り上がって長い穂になります。
イベリス属には40種ほどがあります。一年草では、「ヒアシンスフラワー」とも呼ばれるアマラ種(lberis amara)と、花色の多いウンベラータ種(I. umbellata)が多く栽培されています。多年草では、常緑性で耐寒性が強く、トキワナズナやトキワマガリバナとも呼ばれるセンペルビレンス種(I. sempervirens)がよく栽培されています。これらは、それぞれ園芸品種も育成され、特にセンペルビレンス種では多くあります。
種類(原種、園芸品種)
イベリス・アマラ
Iberis amara
白花。草丈20〜40cmで、花穂が大きくボリュームがある。花に香りがある。一年草。
イベリス・オドラータ(ニオイナズナ)
Iberis odorata
白花。アマラよりも花の香りが強い。比較的小型。一年草。
イベリス・ウンベラータ
Iberis umbellata
花色は白、赤、ピンク、藤色と豊富。草丈は60cm近くになり、株立ち状で、分枝も多く、フラワーアレンジメントにも利用される。‘フェアリー・ミックス’や‘キャンディケーン・シリーズ’などの品種がある。
イベリス・センペルビレンス(トキワナズナ)
Iberis sempervirens
主に白花で、淡い藤色の花もある。マット状に広がり、こんもりと咲く。‘スノーボール’‘スノーコーン’などの品種がある。多年草。
イベリス‘マスターピース’
Iberis ‘Masterpiece’
交配種といわれる鉢植え向きの品種。白花。草丈20〜30cm。ボリュームがある。短命な多年草。
学名:lberis
その他の名前:トキワナズナ、マガリバナ(屈曲花)、トキワマガリバナ、キャンディタフト
科名 / 属名:アブラナ科 / マガリバナ属(イベリス属)
特徴
イベリスは、砂糖菓子のようなかわいい花が株を覆うように咲き、春の花壇を彩ります。名前は、スペインの昔の国名イベリアに由来し、この地域に多く自生していることからつけられました。中国名では屈曲花(マガリバナ)と呼ばれ、これは太陽を向く性質が強くて花茎が曲がりやすいことに由来します。
4枚の花弁のうち、外側の2枚が大きくなるのが特徴で、小花が多数集まって大きな花房になります。花房は、咲き始めは平らですが、咲き進むと盛り上がって長い穂になります。
イベリス属には40種ほどがあります。一年草では、「ヒアシンスフラワー」とも呼ばれるアマラ種(lberis amara)と、花色の多いウンベラータ種(I. umbellata)が多く栽培されています。多年草では、常緑性で耐寒性が強く、トキワナズナやトキワマガリバナとも呼ばれるセンペルビレンス種(I. sempervirens)がよく栽培されています。これらは、それぞれ園芸品種も育成され、特にセンペルビレンス種では多くあります。
種類(原種、園芸品種)
イベリス・アマラ
Iberis amara
白花。草丈20〜40cmで、花穂が大きくボリュームがある。花に香りがある。一年草。
イベリス・オドラータ(ニオイナズナ)
Iberis odorata
白花。アマラよりも花の香りが強い。比較的小型。一年草。
イベリス・ウンベラータ
Iberis umbellata
花色は白、赤、ピンク、藤色と豊富。草丈は60cm近くになり、株立ち状で、分枝も多く、フラワーアレンジメントにも利用される。‘フェアリー・ミックス’や‘キャンディケーン・シリーズ’などの品種がある。
イベリス・センペルビレンス(トキワナズナ)
Iberis sempervirens
主に白花で、淡い藤色の花もある。マット状に広がり、こんもりと咲く。‘スノーボール’‘スノーコーン’などの品種がある。多年草。
イベリス‘マスターピース’
Iberis ‘Masterpiece’
交配種といわれる鉢植え向きの品種。白花。草丈20〜30cm。ボリュームがある。短命な多年草。
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玲儿
2017年07月19日
イキシアの基本情報
学名:Ixia
和名:ヤリズイセン(槍水仙)=イキシア・マキュラータ
科名 / 属名:アヤメ科 / イキシア属
特徴
イキシアは針金のように細くしなやかな茎に、優美な花がびっしりと咲き、明るく華やいだ印象の花です。花は夜間や雨天には閉じていて、日中は大きく開きます。中心部がブロッチのように濃色になるものも多く、これがチャームポイントとなって花が開くとよく目立ちます。
イキシア属には南アフリカに40~50種ほどの原種があり、自然交雑種もあるといわれ、園芸品種は50以上も育成されています。多くは下から順に咲き、一重咲きのものがほとんどです。カラフルで花の大きさもさまざまで、香りの強いものもあります。
きゃしゃな感じがしますが、性質は強く、フリージアや春咲きグラジオラスなどと同様、冬の寒さに注意すれば育てやすく、球根もよくふえます。単色あるいはミックスで利用してもよく、群生させると見事です。コンテナの寄せ植えでは、すらりとした草姿と草丈の高さを生かし、丈の低いこんもり茂るものと組み合わせるとよいでしょう。
種類(原種、園芸品種)
イキシア・ビリディフローラ
Ixia viridiflora
変異が多く、淡いピンクの選抜系が利用される。
イキシア・マキュラータ
Ixia maculata
オレンジとイエローが選抜されている。
イキシア・フレキシオーサ
Ixia flexuosa
桃花。
‘スポットライト’
Ixia ‘Spotlight’
淡黄から赤橙色の複色。
‘ローズ・エンペラー’
Ixia ‘Ros Emperor’
やや濃いピンク大輪。
‘イエロー・エンペラー’
Ixia ‘Yellow Emperor’
黄花大輪の強健種。
‘ビーナス’
Ixia ‘Venus’
赤紫色。中心部濃色。
‘ブルー・バード’
Ixia ‘Blue Bird’
白で中心が青くなる。
‘パノラマ’
Ixia ‘Panorama’
淡ピンクで中心濃桃色。
学名:Ixia
和名:ヤリズイセン(槍水仙)=イキシア・マキュラータ
科名 / 属名:アヤメ科 / イキシア属
特徴
イキシアは針金のように細くしなやかな茎に、優美な花がびっしりと咲き、明るく華やいだ印象の花です。花は夜間や雨天には閉じていて、日中は大きく開きます。中心部がブロッチのように濃色になるものも多く、これがチャームポイントとなって花が開くとよく目立ちます。
イキシア属には南アフリカに40~50種ほどの原種があり、自然交雑種もあるといわれ、園芸品種は50以上も育成されています。多くは下から順に咲き、一重咲きのものがほとんどです。カラフルで花の大きさもさまざまで、香りの強いものもあります。
きゃしゃな感じがしますが、性質は強く、フリージアや春咲きグラジオラスなどと同様、冬の寒さに注意すれば育てやすく、球根もよくふえます。単色あるいはミックスで利用してもよく、群生させると見事です。コンテナの寄せ植えでは、すらりとした草姿と草丈の高さを生かし、丈の低いこんもり茂るものと組み合わせるとよいでしょう。
種類(原種、園芸品種)
イキシア・ビリディフローラ
Ixia viridiflora
変異が多く、淡いピンクの選抜系が利用される。
イキシア・マキュラータ
Ixia maculata
オレンジとイエローが選抜されている。
イキシア・フレキシオーサ
Ixia flexuosa
桃花。
‘スポットライト’
Ixia ‘Spotlight’
淡黄から赤橙色の複色。
‘ローズ・エンペラー’
Ixia ‘Ros Emperor’
やや濃いピンク大輪。
‘イエロー・エンペラー’
Ixia ‘Yellow Emperor’
黄花大輪の強健種。
‘ビーナス’
Ixia ‘Venus’
赤紫色。中心部濃色。
‘ブルー・バード’
Ixia ‘Blue Bird’
白で中心が青くなる。
‘パノラマ’
Ixia ‘Panorama’
淡ピンクで中心濃桃色。
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玲儿
2017年07月16日
アルメリアの基本情報
学名:Armeria
和名:ハマカンザシ(浜簪)、オオハマカンザシ
科名 / 属名:イソマツ科 / ハマカンザシ属(アルメリア属)
特徴
アルメリアは、細長い茎の先端に丸いボール状に花が咲き、かんざしのような個性的な姿が魅力です。常緑性で細長い葉がこんもりと密に茂り、その間から多数の花が次々と伸びて咲きます。春の花壇やコンテナを彩る花として多く利用されています。
アルメリア属には50種ほどがあり、低地の海岸の岩場から2000m以上の高山まで分布し、草丈もさまざまです。最も一般的なのはアルメリア・マリチマ(Armeria maritima)で、園芸品種も多く育成されています。高性のシュードアルメリア種(A. pseudarmeria)は葉も大きく大輪でボリュームがあり、切り花としても利用されます。小型のジュニペリフォリア種(A. juniperifolia)は、山野草として栽培され、ロックガーデンやトラフに向きます。
アルメリアは、冬の寒さにあうと春に咲く多年草ですが、低温をあまり必要としない品種も育成されているので開花期間も長くなり、また、タネからも容易に育てられるので、一年草のように栽培されることもあります。
種類(原種、園芸品種)
アルメリア・マリチマ
Armeria maritima(A. vulgaris)
花色の濃淡や多少の大きさの違いがあるものや、白花種、斑入り葉、銅葉など、さまざまな系統がアルメリアの名前で出回る。
アルメリア・シュードアルメリア
Armeria pseudarmeria(A. latifolia)
葉幅が広い大型種。花色などの個体差が大きい。
アルメリア・ジュニペリフォリア
Armeria juniperifolia
小型で針状の葉が密に茂る。草丈5cmくらいで開花。山野草として栽培されることが多い。
‘エンゼル・ボール’
Armeria pseudarmeria ‘Angel Ball’
交配種。花色が濃桃色の中型種で、草丈30cmくらい。
「バレリーナ」シリーズ
Armeria pseudarmeria Ballerina series
シュードアルメリアタイプの中〜大型種。レッド、ライラック、ホワイトの3色がある。
‘ジョイスティック・ミックス’
Armeria pseudarmeria ‘Joystick Mix’
交配種。草丈40cmくらい。
学名:Armeria
和名:ハマカンザシ(浜簪)、オオハマカンザシ
科名 / 属名:イソマツ科 / ハマカンザシ属(アルメリア属)
特徴
アルメリアは、細長い茎の先端に丸いボール状に花が咲き、かんざしのような個性的な姿が魅力です。常緑性で細長い葉がこんもりと密に茂り、その間から多数の花が次々と伸びて咲きます。春の花壇やコンテナを彩る花として多く利用されています。
アルメリア属には50種ほどがあり、低地の海岸の岩場から2000m以上の高山まで分布し、草丈もさまざまです。最も一般的なのはアルメリア・マリチマ(Armeria maritima)で、園芸品種も多く育成されています。高性のシュードアルメリア種(A. pseudarmeria)は葉も大きく大輪でボリュームがあり、切り花としても利用されます。小型のジュニペリフォリア種(A. juniperifolia)は、山野草として栽培され、ロックガーデンやトラフに向きます。
アルメリアは、冬の寒さにあうと春に咲く多年草ですが、低温をあまり必要としない品種も育成されているので開花期間も長くなり、また、タネからも容易に育てられるので、一年草のように栽培されることもあります。
種類(原種、園芸品種)
アルメリア・マリチマ
Armeria maritima(A. vulgaris)
花色の濃淡や多少の大きさの違いがあるものや、白花種、斑入り葉、銅葉など、さまざまな系統がアルメリアの名前で出回る。
アルメリア・シュードアルメリア
Armeria pseudarmeria(A. latifolia)
葉幅が広い大型種。花色などの個体差が大きい。
アルメリア・ジュニペリフォリア
Armeria juniperifolia
小型で針状の葉が密に茂る。草丈5cmくらいで開花。山野草として栽培されることが多い。
‘エンゼル・ボール’
Armeria pseudarmeria ‘Angel Ball’
交配種。花色が濃桃色の中型種で、草丈30cmくらい。
「バレリーナ」シリーズ
Armeria pseudarmeria Ballerina series
シュードアルメリアタイプの中〜大型種。レッド、ライラック、ホワイトの3色がある。
‘ジョイスティック・ミックス’
Armeria pseudarmeria ‘Joystick Mix’
交配種。草丈40cmくらい。
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玲儿
2017年07月16日
アリウムの基本情報
学名:Allium
科名 / 属名:ネギ科 / ネギ属(アリウム属)
特徴
アリウムには約700種の野生種があり、ニンニクやネギも同じ仲間です。主に、花茎が長い大型種は切り花として、また花茎の短い小型種は花壇用に利用されています。葉のない長い花茎とその頂部に傘形または球状の花序がつく姿はほかの草花にはないユニークさがあり、また花もちもよいので、生け花やフラワーアレンジメントに利用され人気があります。花壇でも、ギガンチウム(Allium giganteum)のような巨大な球状の花は存在感があります。
秋植え球根で、秋に植えつけると、すぐに芽を出すタイプと、冬になってから芽を出すタイプがあります。小さな球根をもつ種類は植えっぱなしでもかまいませんが、大きな球根をもつ種類は高温多湿で腐りやすいので、初夏に掘り上げます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘グロブマスター’
Allium ‘Globemaster’
種間交雑により育成された品種で、直径20cmほどの丸いボール状の花序に紫色の花を咲かせる。
アリウム・ギガンチウム
Allium giganteum
5月下旬から6月上旬開花。直径10〜18cmほどの丸いボール状の花序に、紫色の花を咲かせる。大型種の代表的な存在。
アリウム・ユニフォリウム
Allium unifolium
5月中旬開花。花茎は40cmほどに伸び、その先に径5cmほどの花序をなし、ピンク色の小花をたくさんつける。
アリウム 丹頂
Allium sphaerocephlum
5月から6月開花。花茎は60〜70cmに伸び、その先に丸いボール状の花序をなし、赤紫色の花を咲かせる。切り花としてよく利用される。
アリウム・モーリー
Allium moly
5月中旬開花。花茎は15cmほどに伸び、ニラに似た黄色の花を咲かせる。
学名:Allium
科名 / 属名:ネギ科 / ネギ属(アリウム属)
特徴
アリウムには約700種の野生種があり、ニンニクやネギも同じ仲間です。主に、花茎が長い大型種は切り花として、また花茎の短い小型種は花壇用に利用されています。葉のない長い花茎とその頂部に傘形または球状の花序がつく姿はほかの草花にはないユニークさがあり、また花もちもよいので、生け花やフラワーアレンジメントに利用され人気があります。花壇でも、ギガンチウム(Allium giganteum)のような巨大な球状の花は存在感があります。
秋植え球根で、秋に植えつけると、すぐに芽を出すタイプと、冬になってから芽を出すタイプがあります。小さな球根をもつ種類は植えっぱなしでもかまいませんが、大きな球根をもつ種類は高温多湿で腐りやすいので、初夏に掘り上げます。
※科名:ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘グロブマスター’
Allium ‘Globemaster’
種間交雑により育成された品種で、直径20cmほどの丸いボール状の花序に紫色の花を咲かせる。
アリウム・ギガンチウム
Allium giganteum
5月下旬から6月上旬開花。直径10〜18cmほどの丸いボール状の花序に、紫色の花を咲かせる。大型種の代表的な存在。
アリウム・ユニフォリウム
Allium unifolium
5月中旬開花。花茎は40cmほどに伸び、その先に径5cmほどの花序をなし、ピンク色の小花をたくさんつける。
アリウム 丹頂
Allium sphaerocephlum
5月から6月開花。花茎は60〜70cmに伸び、その先に丸いボール状の花序をなし、赤紫色の花を咲かせる。切り花としてよく利用される。
アリウム・モーリー
Allium moly
5月中旬開花。花茎は15cmほどに伸び、ニラに似た黄色の花を咲かせる。
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玲儿
2017年07月16日
アヤメの基本情報
学名:Iris sanguinea
和名:アヤメ(菖蒲) その他の名前:かっこう花
科名 / 属名:アヤメ科 / アヤメ属
特徴
アヤメ(Iris sanguinea)は高さ30~60cm、葉はまっすぐに立ち、茎の先端に1~3輪の花を咲かせる多年草です。多数の茎が株立ちになり、短く這う根茎からは多数のひげ根が伸びています。湿地の植物のように思われていますが、低山から高原の明るい草原に見られる植物です。古くから栽培されていますが、ハナショウブやカキツバタほど園芸品種は生まれませんでした。
コアヤメ(I.sibirica)はヨーロッパ中部からバイカル湖西部原産で、高さ50~80cm、湿った草原などに見られます。アヤメと異なり花茎が枝分かれします。シベリアン・アイリス(Siberian Iris)はコアヤメとアヤメ、その近縁種をもとにしてつくられた園芸植物です。ジャーマンアイリスを小ぶりにしたような豪華な花と、豊富な色彩があり、とても丈夫なので日本でも少しずつ栽培が広がっています。
イチハツ(I.tectorum)は中国中部から南西部の原産で、標高500~3500mの草原や日当たりのよい丘などに見られます。高さは30~50cm、葉は幅広くて垂れ、4月から5月に10cmほどの青紫色の花が咲きます。
ニオイアヤメ(I.germanica ‘Florentina’)や、ジャーマンアイリスの古い園芸品種を「イチハツ」と誤認されていることがあります。
種類(原種、園芸品種)
戸畑(とばた)アヤメ
Iris sanguinea Tobata Group
北九州市に伝えられていた小型のアヤメで、高さ10〜20cmほどの矮性種。花は根元近くに咲く。
チャボアヤメ
Iris sanguinea ‘Pumira’
草丈10〜20cmほどの矮性種。花は葉の上に咲く。
クルマアヤメ
Iris sanguinea ‘Stellata’
内側の花弁が発達して、ハナショウブでいうところの六英咲きと同じ形になる。
カマヤマショウブ
Iris sanguinea var. violacea
やや葉がよじれ、濃い紫色の花が咲く。
学名:Iris sanguinea
和名:アヤメ(菖蒲) その他の名前:かっこう花
科名 / 属名:アヤメ科 / アヤメ属
特徴
アヤメ(Iris sanguinea)は高さ30~60cm、葉はまっすぐに立ち、茎の先端に1~3輪の花を咲かせる多年草です。多数の茎が株立ちになり、短く這う根茎からは多数のひげ根が伸びています。湿地の植物のように思われていますが、低山から高原の明るい草原に見られる植物です。古くから栽培されていますが、ハナショウブやカキツバタほど園芸品種は生まれませんでした。
コアヤメ(I.sibirica)はヨーロッパ中部からバイカル湖西部原産で、高さ50~80cm、湿った草原などに見られます。アヤメと異なり花茎が枝分かれします。シベリアン・アイリス(Siberian Iris)はコアヤメとアヤメ、その近縁種をもとにしてつくられた園芸植物です。ジャーマンアイリスを小ぶりにしたような豪華な花と、豊富な色彩があり、とても丈夫なので日本でも少しずつ栽培が広がっています。
イチハツ(I.tectorum)は中国中部から南西部の原産で、標高500~3500mの草原や日当たりのよい丘などに見られます。高さは30~50cm、葉は幅広くて垂れ、4月から5月に10cmほどの青紫色の花が咲きます。
ニオイアヤメ(I.germanica ‘Florentina’)や、ジャーマンアイリスの古い園芸品種を「イチハツ」と誤認されていることがあります。
種類(原種、園芸品種)
戸畑(とばた)アヤメ
Iris sanguinea Tobata Group
北九州市に伝えられていた小型のアヤメで、高さ10〜20cmほどの矮性種。花は根元近くに咲く。
チャボアヤメ
Iris sanguinea ‘Pumira’
草丈10〜20cmほどの矮性種。花は葉の上に咲く。
クルマアヤメ
Iris sanguinea ‘Stellata’
内側の花弁が発達して、ハナショウブでいうところの六英咲きと同じ形になる。
カマヤマショウブ
Iris sanguinea var. violacea
やや葉がよじれ、濃い紫色の花が咲く。
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文章
玲儿
2017年07月16日
アナガリスの基本情報
学名:Anagallis
科名 / 属名:サクラソウ科 / アナガリス属
特徴
栽培されているのは、主に青い花色が魅力的なモネリーです。原産地では、開けた松林の砂混じりのやせ地などに自生しています。よく分枝しながら半球状に茂り、株を覆うようにたくさんの花をつけます。
モネリーのほかに、桃色の花をつけるテネラも流通しています。
育て方のポイント
栽培のポイント
日当たりを好み、水はけのよい肥料分の少ない用土でよく育つので、春と秋はできるだけ日に当てます。暑さには耐えますが高温多湿を嫌うので、夏は風通しのよい半日陰に置いて涼しく管理します。耐寒性は比較的強いので、霜よけ下で冬越しできます。
花後は1/2ほど刈り込むと、秋に再び開花します。
学名:Anagallis
科名 / 属名:サクラソウ科 / アナガリス属
特徴
栽培されているのは、主に青い花色が魅力的なモネリーです。原産地では、開けた松林の砂混じりのやせ地などに自生しています。よく分枝しながら半球状に茂り、株を覆うようにたくさんの花をつけます。
モネリーのほかに、桃色の花をつけるテネラも流通しています。
育て方のポイント
栽培のポイント
日当たりを好み、水はけのよい肥料分の少ない用土でよく育つので、春と秋はできるだけ日に当てます。暑さには耐えますが高温多湿を嫌うので、夏は風通しのよい半日陰に置いて涼しく管理します。耐寒性は比較的強いので、霜よけ下で冬越しできます。
花後は1/2ほど刈り込むと、秋に再び開花します。
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文章
玲儿
2017年07月16日
アストランティアの基本情報
学名:Astrantia major
科名 / 属名:セリ科 / アストランティア属
特徴
アストランティアは野趣に富む花で、ふんわりとしたやさしい雰囲気があり、フラワーアレンジなどにも利用されています。花びらのように見える部分は総苞で、中心に小花が多数集まり、半球状に盛り上がるように群れて咲きます。雌しべが飛び出て目立つのも特徴です。派手な花ではありませんが、自然な風情が感じられる落ち着いた深い味わいのある美しさで、ナチュラルガーデンにはぴったりです。
アストランティア属には10種ほどの原種がありますが、本種マヨールの利用がほとんどで、いくつかの園芸品種が育成されています。基本種はクリーム色がかる淡いピンクで、濃いピンクや赤に近いもの、さらに明るい斑入り葉などがあり、品種によって早晩性や草丈の違い、性質の強弱などが見られます。また、別種のマキシマ(Astrantia maxima)は花径が5cmほどの大輪で見ごたえがありますが、花数は少なく、栽培がやや難しいものです。
種類(原種、園芸品種)
‘ローマ’
Astrantia ‘Roma’
上品なピンクの花。花つきもよく、草姿のバランスがよい。
‘バックランド’
Astrantia ‘Buckland’
白に近いごく淡いピンク色。早生で花つきがよく、比較的コンパクトな草姿。
‘サニングデール・バリエゲイテッド’
Astrantia major ‘Sunningdale Variegated’
春の新葉が特に美しい。夏以降は斑がなくなり緑葉となる。性質は強くつくりやすい。
‘ルビー・ウエディング’
Astrantia major ‘Ruby Wedding’
鮮やかな赤色。成長が遅く、やや育てにくい。
‘スノー・スター’
Astrantia ‘Snow Star’
白花大輪の強健種。弁先は緑色。草丈も高い。
学名:Astrantia major
科名 / 属名:セリ科 / アストランティア属
特徴
アストランティアは野趣に富む花で、ふんわりとしたやさしい雰囲気があり、フラワーアレンジなどにも利用されています。花びらのように見える部分は総苞で、中心に小花が多数集まり、半球状に盛り上がるように群れて咲きます。雌しべが飛び出て目立つのも特徴です。派手な花ではありませんが、自然な風情が感じられる落ち着いた深い味わいのある美しさで、ナチュラルガーデンにはぴったりです。
アストランティア属には10種ほどの原種がありますが、本種マヨールの利用がほとんどで、いくつかの園芸品種が育成されています。基本種はクリーム色がかる淡いピンクで、濃いピンクや赤に近いもの、さらに明るい斑入り葉などがあり、品種によって早晩性や草丈の違い、性質の強弱などが見られます。また、別種のマキシマ(Astrantia maxima)は花径が5cmほどの大輪で見ごたえがありますが、花数は少なく、栽培がやや難しいものです。
種類(原種、園芸品種)
‘ローマ’
Astrantia ‘Roma’
上品なピンクの花。花つきもよく、草姿のバランスがよい。
‘バックランド’
Astrantia ‘Buckland’
白に近いごく淡いピンク色。早生で花つきがよく、比較的コンパクトな草姿。
‘サニングデール・バリエゲイテッド’
Astrantia major ‘Sunningdale Variegated’
春の新葉が特に美しい。夏以降は斑がなくなり緑葉となる。性質は強くつくりやすい。
‘ルビー・ウエディング’
Astrantia major ‘Ruby Wedding’
鮮やかな赤色。成長が遅く、やや育てにくい。
‘スノー・スター’
Astrantia ‘Snow Star’
白花大輪の強健種。弁先は緑色。草丈も高い。
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