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玲儿
2017年08月22日
トルコギキョウの基本情報
学名:Eustoma
和名:トルコギキョウ その他の名前:リシアンサス、ユーストマ
科名 / 属名:リンドウ科 / トルコギキョウ属(ユーストマ属)
特徴
トルコギキョウはその和名から、キキョウ科の植物だと誤解されることがよくありますが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部の平原や河口に、2~3種が広く分布しているリンドウ科の植物です。
原産地から遠く離れた日本に昭和10年代に導入されてから著しく品種改良が進みました。原種は一重咲きの可憐な薄紫から紫の花ですが、昭和50年代にピンクの花色が登場したのを皮切りに、八重咲き、大輪、小輪、クリーム色、そして緑や茶色、複色と、非常にバリエーション豊かな品種がつくり出されました。多くは切り花として流通しますが、一部、鉢物として、草丈の低い品種が流通します。
トルコギキョウのタネはほこりのように小さいので、ピートモスを主体とした粒子の細かいタネまき用の土にまいたあとは覆土せず、乾かさないためとタネが流れないようにするために、底面給水で育てましょう。本葉が4枚になったらポリポットに鉢上げし、春までフレームなどの中で防寒して冬越しさせます。その後、大きな鉢や花壇に植えつけて育てます。ポット苗を移植する際は、根鉢をくずさないで植えつけるのがポイントです。植えつけ後は、たっぷり水を与えて活着を促しましょう。
種類(原種、園芸品種)
「エクローサ」シリーズ
Eustoma Exrosa Series
近年特に好まれる八重咲きの先駆けとなった、切り花用のシリーズ。毎年多くの品種がつくり出されているが、いつまでも好まれるロングセラー。
「シャララ」シリーズ
Eustoma Sha-la-la Series
通常、茎が太く、剛直になるように改良されているトルコギキョウのなかでは珍しい、茎が細くしなやかなシリーズ。ブルーとピンクの2色がある。 「トム・サム」シリーズ
Eustoma Tom Thumb Series
草丈15〜25cm程度の鉢植え用品種。開花株は少し乾かし気味に管理し、花弁に水をかけないよう注意する。
学名:Eustoma
和名:トルコギキョウ その他の名前:リシアンサス、ユーストマ
科名 / 属名:リンドウ科 / トルコギキョウ属(ユーストマ属)
特徴
トルコギキョウはその和名から、キキョウ科の植物だと誤解されることがよくありますが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部の平原や河口に、2~3種が広く分布しているリンドウ科の植物です。
原産地から遠く離れた日本に昭和10年代に導入されてから著しく品種改良が進みました。原種は一重咲きの可憐な薄紫から紫の花ですが、昭和50年代にピンクの花色が登場したのを皮切りに、八重咲き、大輪、小輪、クリーム色、そして緑や茶色、複色と、非常にバリエーション豊かな品種がつくり出されました。多くは切り花として流通しますが、一部、鉢物として、草丈の低い品種が流通します。
トルコギキョウのタネはほこりのように小さいので、ピートモスを主体とした粒子の細かいタネまき用の土にまいたあとは覆土せず、乾かさないためとタネが流れないようにするために、底面給水で育てましょう。本葉が4枚になったらポリポットに鉢上げし、春までフレームなどの中で防寒して冬越しさせます。その後、大きな鉢や花壇に植えつけて育てます。ポット苗を移植する際は、根鉢をくずさないで植えつけるのがポイントです。植えつけ後は、たっぷり水を与えて活着を促しましょう。
種類(原種、園芸品種)
「エクローサ」シリーズ
Eustoma Exrosa Series
近年特に好まれる八重咲きの先駆けとなった、切り花用のシリーズ。毎年多くの品種がつくり出されているが、いつまでも好まれるロングセラー。
「シャララ」シリーズ
Eustoma Sha-la-la Series
通常、茎が太く、剛直になるように改良されているトルコギキョウのなかでは珍しい、茎が細くしなやかなシリーズ。ブルーとピンクの2色がある。 「トム・サム」シリーズ
Eustoma Tom Thumb Series
草丈15〜25cm程度の鉢植え用品種。開花株は少し乾かし気味に管理し、花弁に水をかけないよう注意する。
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玲儿
2017年08月10日
ディモルフォセカの基本情報
学名:Dimorphotheca
和名:アフリカキンセンカ
科名 / 属名:キク科 / アフリカキンセンカ属(ディモルフォセカ属)
特徴
ディモルフォセカは、早春から初夏まで咲き続け、6月ごろには枯れる秋まきの一年草です。ディモルフォセカ属には多年草の種類もありますが、日本で出回っているのは一年草の種類です。タネが大きくてまきやすく、成長が早いので、タネまき初心者にもおすすめです。よく似ているオステオスペルマムは、多年草として扱われています。
夜間や天気の悪い日は花を閉じる性質があります。高温多湿に弱く、特に開花中に雨に当たると、枯れてしまいます。原種のディモルフォセカ・シヌアタは、切り花として利用されています。
なお、属名の「ディモルフォセカ」は2つの形の果実を意味し、舌状花できるタネ(角張っている)と、筒状花にできるタネ(薄い円盤状)の、形状が異なることに由来しています。
種類(原種、園芸品種)
‘スプリング・フラッシュ・イエロー’
Dimorphotheca ‘Spring Flush Yellow’
分枝性がよく、たくさんの花を咲かせる。同シリーズのオレンジ花もある。花径約5cm。草丈20〜30cm。
‘テトラ・ゴライアス’
Dimorphotheca ‘Tetra Goliath’
分枝性がよく、株が大きく育つ。切り花にも向く。花径6〜7cm。
ディモルフォセカ・プルビリス
Dimorphotheca pluvialis
中心の紫色が特徴的な白花。コンパクトに育つ。
学名:Dimorphotheca
和名:アフリカキンセンカ
科名 / 属名:キク科 / アフリカキンセンカ属(ディモルフォセカ属)
特徴
ディモルフォセカは、早春から初夏まで咲き続け、6月ごろには枯れる秋まきの一年草です。ディモルフォセカ属には多年草の種類もありますが、日本で出回っているのは一年草の種類です。タネが大きくてまきやすく、成長が早いので、タネまき初心者にもおすすめです。よく似ているオステオスペルマムは、多年草として扱われています。
夜間や天気の悪い日は花を閉じる性質があります。高温多湿に弱く、特に開花中に雨に当たると、枯れてしまいます。原種のディモルフォセカ・シヌアタは、切り花として利用されています。
なお、属名の「ディモルフォセカ」は2つの形の果実を意味し、舌状花できるタネ(角張っている)と、筒状花にできるタネ(薄い円盤状)の、形状が異なることに由来しています。
種類(原種、園芸品種)
‘スプリング・フラッシュ・イエロー’
Dimorphotheca ‘Spring Flush Yellow’
分枝性がよく、たくさんの花を咲かせる。同シリーズのオレンジ花もある。花径約5cm。草丈20〜30cm。
‘テトラ・ゴライアス’
Dimorphotheca ‘Tetra Goliath’
分枝性がよく、株が大きく育つ。切り花にも向く。花径6〜7cm。
ディモルフォセカ・プルビリス
Dimorphotheca pluvialis
中心の紫色が特徴的な白花。コンパクトに育つ。
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玲儿
2017年08月10日
チャイブの基本情報
学名:Allium schoenoprasum 英名:chives
その他の名前:チャイブス、セイヨウアサツキ、シブレット
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / ネギ属
特徴
チャイブはネギの仲間(Allium属)で、中空の細長い葉にマイルドなネギの風味があり、和洋中いずれの料理にも利用できる便利なハーブです。特に卵やジャガイモ料理と相性がよいことで知られ、カロテンの豊富な緑黄色野菜として、西洋料理でよく使われています。
例えば、ヴィシソワーズというジャガイモの冷製ポタージュには、刻んだチャイブが欠かせません。また、フランス料理では、フィーヌ・ゼルブ(英語でfines herbs)と呼ばれるハーブのブレンドに、パセリ、フレンチタラゴン、チャービルとともに加えられ、繊細な香りが春夏の料理に洗練された風味を加えます。フィーヌ・ゼルブは、家庭でもオムレツやマヨネーズなどに混ぜて手軽に使えます。花茎の先端に球状に集まって咲くピンク色の小花も、サラダの仕上げに散らすと彩りと香りを添えることができます。
成長が旺盛で、春から秋の生育期間中に茎を4~5cm残して収穫すると、2週間ほどで再生します。繰り返し収穫し続けると開花しないので、葉を収穫する株と花を収穫する株は別にするとよいでしょう。
直径3cmほどのポンポンのようなかわいらしい花は、花壇の縁取りにも向いています。
日本原産で古くから薬味として利用されているアサツキは、チャイブの変種(A. schoenoprasum var. foliosum)とされています。アサツキは夏に休眠しますが、チャイブは冬を除いて夏の間も収穫できます。
<チャイブの利用法>
飲食用:サラダ、卵料理、魚料理の香りづけ、スープの浮き実、ハーブバターなど
クラフト用:ドライフラワー
園芸用:花壇の縁取り
※ネギ科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘ポリビット’
Allium schoenoprasum ‘Polyvit’
収穫量に優れた、育ちの速い品種。
アサツキ
Allium schoenoprasum var. foliosum
日本に自生するチャイブの変種の一つ。白花を咲かせる品種もある。
ジャイアントチャイブス
Allium schoenoprasum var. sibricum
シベリアンチャイブスとも呼ばれ、ガーリックに似た強い香りがある。
学名:Allium schoenoprasum 英名:chives
その他の名前:チャイブス、セイヨウアサツキ、シブレット
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / ネギ属
特徴
チャイブはネギの仲間(Allium属)で、中空の細長い葉にマイルドなネギの風味があり、和洋中いずれの料理にも利用できる便利なハーブです。特に卵やジャガイモ料理と相性がよいことで知られ、カロテンの豊富な緑黄色野菜として、西洋料理でよく使われています。
例えば、ヴィシソワーズというジャガイモの冷製ポタージュには、刻んだチャイブが欠かせません。また、フランス料理では、フィーヌ・ゼルブ(英語でfines herbs)と呼ばれるハーブのブレンドに、パセリ、フレンチタラゴン、チャービルとともに加えられ、繊細な香りが春夏の料理に洗練された風味を加えます。フィーヌ・ゼルブは、家庭でもオムレツやマヨネーズなどに混ぜて手軽に使えます。花茎の先端に球状に集まって咲くピンク色の小花も、サラダの仕上げに散らすと彩りと香りを添えることができます。
成長が旺盛で、春から秋の生育期間中に茎を4~5cm残して収穫すると、2週間ほどで再生します。繰り返し収穫し続けると開花しないので、葉を収穫する株と花を収穫する株は別にするとよいでしょう。
直径3cmほどのポンポンのようなかわいらしい花は、花壇の縁取りにも向いています。
日本原産で古くから薬味として利用されているアサツキは、チャイブの変種(A. schoenoprasum var. foliosum)とされています。アサツキは夏に休眠しますが、チャイブは冬を除いて夏の間も収穫できます。
<チャイブの利用法>
飲食用:サラダ、卵料理、魚料理の香りづけ、スープの浮き実、ハーブバターなど
クラフト用:ドライフラワー
園芸用:花壇の縁取り
※ネギ科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
‘ポリビット’
Allium schoenoprasum ‘Polyvit’
収穫量に優れた、育ちの速い品種。
アサツキ
Allium schoenoprasum var. foliosum
日本に自生するチャイブの変種の一つ。白花を咲かせる品種もある。
ジャイアントチャイブス
Allium schoenoprasum var. sibricum
シベリアンチャイブスとも呼ばれ、ガーリックに似た強い香りがある。
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玲儿
2017年08月08日
チオノドクサの基本情報
学名:Chionodoxa
和名:ユキゲユリ(雪解百合) その他の名前:グローリー・オブ・ザ・スノー
科名 / 属名:キジカクシ科 / チオノドクサ属
特徴
チオノドクサは寒中から咲き始める早春の花で、いち早く春の訪れを告げるように花壇を明るく彩ります。キラキラと輝くような美しさがあり、群生させると見事です。スノードロップやクロッカスなどと同様に花は霜や凍結に強く、秋植え球根ですが庭に植えっぱなしでも毎年よく咲いてくれます。宿根草のボーダー花壇の中に植えておくのもよい方法で、自然な雰囲気が出せます。
チオノドクサ属はシラー属(Scilla)に近い仲間で、クレタ島、キプロス島、トルコに6種があります。栽培されるのは主にチオノドクサ・フォーベシー(Chionodoxa forbesii)とチオノドクサ・ルシリアエ(C. luciliae)です。ただし、フォーベシーもルシリアエの名前で流通することが多く、混乱しています。フォーベシーは最も一般的に栽培され、1茎に5~10輪くらい咲き、花は中心部がくっきりと白くチャーミングです。7~8品種があります。ルシリアエにはギガンテアグループなどがあり、花数は少なく1茎に3~5輪くらいです。なお、シラー・ビフォリア(Scilla bifolia)との属間雑種にチオノシラー(× Chionoscilla allenii)があり、青紫色の小花が密生してにぎやかに咲きます。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
チオノドクサ・フォーベシー
Chionodoxa forbesii
ルシリアエの名前で出回ることが多い。花は青紫色で、色の濃淡など変異がある。
チオノドクサ・フォーベシー‘ロゼア’
Chionodoxa forbesii ‘Rosea’
桃花。
チオノドクサ・フォーベシー‘アルバ’
Chionodoxa forbesii ‘Alba’
白花。
チオノドクサ・ルシリアエ‘ギガンテア・アルバ’
ルシリアエの白花。花弁は幅広いが花数少ない。
チオノドクサ・サルデンシス
Chionodoxa sardensis
青花。早生で小型。
‘ピンク・ジャイアント’
花色が鮮明な大型種。交配種と思われる。
‘バイオレット・ビューティ’
Chionodoxa luciliae ‘Violet Beauty’
花は紫色に近いピンク。
チオノシラー
X Chionscilla allenii
シラー・ビフォリアとの自然交雑により生まれた属間雑種。
学名:Chionodoxa
和名:ユキゲユリ(雪解百合) その他の名前:グローリー・オブ・ザ・スノー
科名 / 属名:キジカクシ科 / チオノドクサ属
特徴
チオノドクサは寒中から咲き始める早春の花で、いち早く春の訪れを告げるように花壇を明るく彩ります。キラキラと輝くような美しさがあり、群生させると見事です。スノードロップやクロッカスなどと同様に花は霜や凍結に強く、秋植え球根ですが庭に植えっぱなしでも毎年よく咲いてくれます。宿根草のボーダー花壇の中に植えておくのもよい方法で、自然な雰囲気が出せます。
チオノドクサ属はシラー属(Scilla)に近い仲間で、クレタ島、キプロス島、トルコに6種があります。栽培されるのは主にチオノドクサ・フォーベシー(Chionodoxa forbesii)とチオノドクサ・ルシリアエ(C. luciliae)です。ただし、フォーベシーもルシリアエの名前で流通することが多く、混乱しています。フォーベシーは最も一般的に栽培され、1茎に5~10輪くらい咲き、花は中心部がくっきりと白くチャーミングです。7~8品種があります。ルシリアエにはギガンテアグループなどがあり、花数は少なく1茎に3~5輪くらいです。なお、シラー・ビフォリア(Scilla bifolia)との属間雑種にチオノシラー(× Chionoscilla allenii)があり、青紫色の小花が密生してにぎやかに咲きます。
※科名:ヒアシンス科、ユリ科で分類される場合もあります。
種類(原種、園芸品種)
チオノドクサ・フォーベシー
Chionodoxa forbesii
ルシリアエの名前で出回ることが多い。花は青紫色で、色の濃淡など変異がある。
チオノドクサ・フォーベシー‘ロゼア’
Chionodoxa forbesii ‘Rosea’
桃花。
チオノドクサ・フォーベシー‘アルバ’
Chionodoxa forbesii ‘Alba’
白花。
チオノドクサ・ルシリアエ‘ギガンテア・アルバ’
ルシリアエの白花。花弁は幅広いが花数少ない。
チオノドクサ・サルデンシス
Chionodoxa sardensis
青花。早生で小型。
‘ピンク・ジャイアント’
花色が鮮明な大型種。交配種と思われる。
‘バイオレット・ビューティ’
Chionodoxa luciliae ‘Violet Beauty’
花は紫色に近いピンク。
チオノシラー
X Chionscilla allenii
シラー・ビフォリアとの自然交雑により生まれた属間雑種。
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玲儿
2017年08月06日
タチツボスミレの基本情報
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立壷菫) その他の名前:太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。茎はしだいに長く伸び、最大で高さ20cm前後になります。葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。
花色に変化が多く、白(シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora)、薄いピンク(サクラタチツボスミレ V. grypoceras f. rosipetala)、白い花で距(花の後ろにある出っ張り)だけ紫のもの(オトメタチツボスミレ V. grypoceras f. purpurellocalcarata)などがあります。
葉に光沢があり、海岸近くに見られるツヤスミレ (V. grypoceras f. lucida)、葉の葉脈に沿って赤い色が入るアカフタチツボスミレ(V. grypoceras f. variegata)もよく見られます。
種類(原種、園芸品種)
ニオイタチツボスミレ
Viola obtusa
花は色が濃く鮮やかで、香りがある。全体にごく短い毛が密生する。日本列島各地の、山地の草原や道端などのやや乾いたところに生える。
ナガバノタチツボスミレ
Viola ovato-oblonga
葉が長いことが特徴。タチツボスミレより全体に少し色が濃く、紫色を帯びたものが多い。静岡県以西の本州と四国、九州の比較的低山に分布。
セナミスミレ(イソスミレ)
Viola grayi
花は径2.5cm前後と大きく、色も濃く、形も美しい。全体に大型で、最終的には大鉢で育てる。丹後半島以北の本州日本海側と北海道南西部の砂浜に分布。
ナガハシスミレ(テングスミレ)
Viola rostrata
花はタチツボスミレよりやや色が濃く、距がとても長く突き出す。日本列島の主に日本海側と北米大陸東部に分布し、主に低山で見られる。
ビオラ・リビニアナ・パープレア・グループ
Viola riviniana Purpurea Group(V. labradorica var.purpurea)
タチツボスミレに似るが、全体が紫色なので区別できる。花はラベンダー色。ヨーロッパや地中海地域原産のビオラ・リビニアナの園芸品種。
ヒチトウスミレ
Viola grypoceras var. hichitoana
全体にやや大型で、葉はふつう光沢がある。前年の茎が翌春まで生き残る傾向が強い。伊豆諸島と三浦半島の海岸近くや、やや内陸部に分布。
コタチツボスミレ
Viola grypoceras var. exilis
九州に見られる変種で、全体に小型であまり茎が伸びない。
ヤクシマタチツボスミレ
Viola grypoceras var. yakusimensis
屋久島原産。コタチツボスミレに似るが、より小さく、葉の幅が1cmに満たない。分類ではコタチツボスミレに含めたり、その品種とすることもある。
ケイリュウタチツボスミレ
Viola grypoceras var. ripensis
あまり茎が伸びず、葉が小さい。関東地方以西の本州と四国に分布し、増水時に水没するような場所にある岩のすき間などに生える。
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立壷菫) その他の名前:太郎坊(たろぼう)、相撲取り花(すもとりばな)
科名 / 属名:スミレ科 / スミレ属
特徴
タチツボスミレは、ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や草原、森林、やぶなどに普通に見られる多年草です。数本から10本程度の茎を伸ばして咲きますが、花のころにはまだ短いので、根元から直接出ているように見えます。茎はしだいに長く伸び、最大で高さ20cm前後になります。葉は質が薄く、ハート形です。花は葉のつけ根に1輪ずつつき、直径1~2cmの薄紫色です。
花色に変化が多く、白(シロバナタチツボスミレ Viola grypoceras f. albiflora)、薄いピンク(サクラタチツボスミレ V. grypoceras f. rosipetala)、白い花で距(花の後ろにある出っ張り)だけ紫のもの(オトメタチツボスミレ V. grypoceras f. purpurellocalcarata)などがあります。
葉に光沢があり、海岸近くに見られるツヤスミレ (V. grypoceras f. lucida)、葉の葉脈に沿って赤い色が入るアカフタチツボスミレ(V. grypoceras f. variegata)もよく見られます。
種類(原種、園芸品種)
ニオイタチツボスミレ
Viola obtusa
花は色が濃く鮮やかで、香りがある。全体にごく短い毛が密生する。日本列島各地の、山地の草原や道端などのやや乾いたところに生える。
ナガバノタチツボスミレ
Viola ovato-oblonga
葉が長いことが特徴。タチツボスミレより全体に少し色が濃く、紫色を帯びたものが多い。静岡県以西の本州と四国、九州の比較的低山に分布。
セナミスミレ(イソスミレ)
Viola grayi
花は径2.5cm前後と大きく、色も濃く、形も美しい。全体に大型で、最終的には大鉢で育てる。丹後半島以北の本州日本海側と北海道南西部の砂浜に分布。
ナガハシスミレ(テングスミレ)
Viola rostrata
花はタチツボスミレよりやや色が濃く、距がとても長く突き出す。日本列島の主に日本海側と北米大陸東部に分布し、主に低山で見られる。
ビオラ・リビニアナ・パープレア・グループ
Viola riviniana Purpurea Group(V. labradorica var.purpurea)
タチツボスミレに似るが、全体が紫色なので区別できる。花はラベンダー色。ヨーロッパや地中海地域原産のビオラ・リビニアナの園芸品種。
ヒチトウスミレ
Viola grypoceras var. hichitoana
全体にやや大型で、葉はふつう光沢がある。前年の茎が翌春まで生き残る傾向が強い。伊豆諸島と三浦半島の海岸近くや、やや内陸部に分布。
コタチツボスミレ
Viola grypoceras var. exilis
九州に見られる変種で、全体に小型であまり茎が伸びない。
ヤクシマタチツボスミレ
Viola grypoceras var. yakusimensis
屋久島原産。コタチツボスミレに似るが、より小さく、葉の幅が1cmに満たない。分類ではコタチツボスミレに含めたり、その品種とすることもある。
ケイリュウタチツボスミレ
Viola grypoceras var. ripensis
あまり茎が伸びず、葉が小さい。関東地方以西の本州と四国に分布し、増水時に水没するような場所にある岩のすき間などに生える。
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玲儿
2017年08月06日
センテッドゼラニウムの基本情報
学名:Pelargonium Scented-leaved Group
その他の名前:ニオイゼラニウム、ニオイバゼラニウム
科名 / 属名:フウロソウ科 / テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
特徴
センテッドゼラニウムはゼラニウムやペラルゴニウムと同じペラルゴニウム属に属し、葉に芳香をもつグループを指します。開花期は主に春から初夏ですが、一部に四季咲き性の品種もあります。普通のゼラニウムとは異なる印象をもち、花弁が細くて繊細で、野趣あふれる雰囲気が人気を呼んでいます。
代表的なローズゼラニウムのほかに、ミント、柑橘・フルーツ系、スパイス系などさまざまな香りをもつ種類があり、オイルやお菓子の香りづけに利用されます。
苗は、ハーブを扱っている園芸店や通信販売などで、多くの種類が入手できます。
種類(原種、園芸品種)
‘アトミック・スノーフレーク’
Pelargonium ‘Atomic Snowflake’
レモンを混ぜたさわやかなローズの香り。明るい緑の葉に黄色の覆輪が入り、花のない時期も楽しめる。
ローズ・ゼラニウム
Pelargonium graveolens
多くの園芸品種の作出に利用された最も代表的な原種。バラの香りがし、ゼラニウムオイルや、料理やお菓子の香りづけに利用される。
ペパーミント・ゼラニウム
Pelargonium tomentosum
葉の表面に柔らかい繊毛が生え、ビロードの質感がある。さわやかなミントの香りが特徴的。
‘レディ・スカーボロウ’
Pelargonium ‘Lady Scarborough’
ストロベリーの香り。咲き始めの花は淡いピンク色で、咲き進むにつれて濃くなり、美しい。
アップル・ゼラニウム
Pelargonium odoratissimum
ほふくしてよく繁茂する。比較的耐寒性があり、暖地では戸外で冬越しできる。花は小さい白色で目立たないが、葉はリンゴの香りがして個性的。
レモン・ゼラニウム
Pelargonium crispum
多くのレモン系の香りをもつ園芸品種のもとになった。花つきはあまりよくないが、小さい葉にピンク色のかわいい花が咲き、草姿のバランスはよい。
‘ミセス・テイラー’
Pelargonium ‘Mrs. Taylor’
スパイシーでほのかにローズの香り。鮮明な赤色の花が華やか。
学名:Pelargonium Scented-leaved Group
その他の名前:ニオイゼラニウム、ニオイバゼラニウム
科名 / 属名:フウロソウ科 / テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
特徴
センテッドゼラニウムはゼラニウムやペラルゴニウムと同じペラルゴニウム属に属し、葉に芳香をもつグループを指します。開花期は主に春から初夏ですが、一部に四季咲き性の品種もあります。普通のゼラニウムとは異なる印象をもち、花弁が細くて繊細で、野趣あふれる雰囲気が人気を呼んでいます。
代表的なローズゼラニウムのほかに、ミント、柑橘・フルーツ系、スパイス系などさまざまな香りをもつ種類があり、オイルやお菓子の香りづけに利用されます。
苗は、ハーブを扱っている園芸店や通信販売などで、多くの種類が入手できます。
種類(原種、園芸品種)
‘アトミック・スノーフレーク’
Pelargonium ‘Atomic Snowflake’
レモンを混ぜたさわやかなローズの香り。明るい緑の葉に黄色の覆輪が入り、花のない時期も楽しめる。
ローズ・ゼラニウム
Pelargonium graveolens
多くの園芸品種の作出に利用された最も代表的な原種。バラの香りがし、ゼラニウムオイルや、料理やお菓子の香りづけに利用される。
ペパーミント・ゼラニウム
Pelargonium tomentosum
葉の表面に柔らかい繊毛が生え、ビロードの質感がある。さわやかなミントの香りが特徴的。
‘レディ・スカーボロウ’
Pelargonium ‘Lady Scarborough’
ストロベリーの香り。咲き始めの花は淡いピンク色で、咲き進むにつれて濃くなり、美しい。
アップル・ゼラニウム
Pelargonium odoratissimum
ほふくしてよく繁茂する。比較的耐寒性があり、暖地では戸外で冬越しできる。花は小さい白色で目立たないが、葉はリンゴの香りがして個性的。
レモン・ゼラニウム
Pelargonium crispum
多くのレモン系の香りをもつ園芸品種のもとになった。花つきはあまりよくないが、小さい葉にピンク色のかわいい花が咲き、草姿のバランスはよい。
‘ミセス・テイラー’
Pelargonium ‘Mrs. Taylor’
スパイシーでほのかにローズの香り。鮮明な赤色の花が華やか。
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玲儿
2017年08月06日
セリンセ・マヨールの基本情報
学名:Cerinthe major
科名 / 属名:ムラサキ科 / セリンセ属
特徴
セリンセ・マヨールは、ロウ質の光沢をもつ筒状の花をつける一年草です。ヨーロッパでは4種が栽培されていますが、マヨルはその代表種で、筒状部は長さ3cmほど、先は開いて5枚の花弁に分かれます。基本種の花色は黄色と暗紫色の2色ですが、全体が暗紫色になる‘プルプラスケンス’も流通しています。
育て方のポイント
栽培のポイント
よく日が当たる場所に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりします。
タネから育てる場合は、10月上旬に腐植質に富んだ水はけのよい用土にタネをまきます。乾きに弱いので、寒風を避けて冬越しさせ、3月下旬に元肥を施して定植します。花がら摘みをまめに行うと長く楽しめます。数株はそのまま育てて採種するようにします。
学名:Cerinthe major
科名 / 属名:ムラサキ科 / セリンセ属
特徴
セリンセ・マヨールは、ロウ質の光沢をもつ筒状の花をつける一年草です。ヨーロッパでは4種が栽培されていますが、マヨルはその代表種で、筒状部は長さ3cmほど、先は開いて5枚の花弁に分かれます。基本種の花色は黄色と暗紫色の2色ですが、全体が暗紫色になる‘プルプラスケンス’も流通しています。
育て方のポイント
栽培のポイント
よく日が当たる場所に置き、鉢土の表面が乾いたら水やりします。
タネから育てる場合は、10月上旬に腐植質に富んだ水はけのよい用土にタネをまきます。乾きに弱いので、寒風を避けて冬越しさせ、3月下旬に元肥を施して定植します。花がら摘みをまめに行うと長く楽しめます。数株はそのまま育てて採種するようにします。
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玲儿
2017年08月04日
スプレケリアの基本情報
学名:Sprekelia formosissima
和名:ツバメズイセン
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スプレケリア属
特徴
スプレケリアはツバメズイセンとも呼ばれ、飛んでいるツバメを思わせる花形がユニークです。花は濃い緋赤色で強い色彩にインパクトがあり、ビロード感もあります。開花は年に1回、1茎1輪で観賞期間は短いのですが、花が咲いたときの感動は大きいものです。3号鉢でも十分花が見られます。
1属1種の植物で、名前はドイツのボタニスト、J・スプレケルゼン氏に由来します。アマリリス(ヒペアストラム属Hippeastrum)に近い植物で性質も似ていますが、アマリリスよりもいくらか寒さに強く、茎は細く、球根は直径5cm程度と一般のアマリリスよりも小さめです。冬は球根の状態で休眠し、5月ごろに葉と蕾がほぼ同時に出てきます。
個体差や変異があるといわれていますが、品種は今のところありません。アマリリスとの交配でヒッペアスケリア(×Hippeaskelia)、ハブランサスとの交配で、スプレカンサス(×Sprekanthus)という属間雑種が育成されています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
温暖で日照の多い、やや乾燥した気候を好みます。温暖な地域では庭植えもできますが、鉢栽培が容易です。冬は乾燥させ、凍らないようにしておきます。
ほぼアマリリスに準じた栽培でよく、性質はアマリリスより強いくらいです。
水やり
春から秋まで、生育中は用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥に強く、多湿状態が長く続くと根腐れを起こしやすくなります。
肥料
あまり必要としません。葉が茂っている間に、少量の化成肥料か薄めの液体肥料を施しておくと、球根の肥大も早く、翌年の花も多くなります。
病気と害虫
病気:多肥多湿に注意すれば、ほとんど見られません。
害虫:アブラムシ
蕾や新葉にアブラムシなどがつかないよう注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよいものであれば、それほど土は選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土も利用できます。肥料分の少ないものを使うと安全です。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:4月ごろが適期です。ソメイヨシノの開花が目安で、多少遅くなっても大丈夫です。球根の上部が地表に出るように浅く植えます。
植え替え:庭植えでは数年間は植えっぱなしでかまいません。冬に凍結のおそれがある場所では、晩秋に掘り上げて貯蔵しておきます。
鉢植えでは、2~3年ごとに春に植え直します。古い土を落とし、新しい用土で植えつけます。このときに分球してふえていたら、球根を分けて植えることもできます。
ふやし方
分球:自然分球でもふえますが、ふえ方はゆっくりです。
鱗片ざし:早くふやしたい場合は、アマリリスなどと同様に、球根を切り分けて鱗片ざしを行います。気温の高い生育期に、球根を縦に切り、パーライトなどのさし芽用土にさします。
タネまき:タネから育てることもできます。開花まで4~5年かかります。
主な作業
花がら摘み:特に行う作業はありません。タネをとるのでなければ、花がらは早めに摘み取り、花茎は自然に枯れるまで残しておきます。
学名:Sprekelia formosissima
和名:ツバメズイセン
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スプレケリア属
特徴
スプレケリアはツバメズイセンとも呼ばれ、飛んでいるツバメを思わせる花形がユニークです。花は濃い緋赤色で強い色彩にインパクトがあり、ビロード感もあります。開花は年に1回、1茎1輪で観賞期間は短いのですが、花が咲いたときの感動は大きいものです。3号鉢でも十分花が見られます。
1属1種の植物で、名前はドイツのボタニスト、J・スプレケルゼン氏に由来します。アマリリス(ヒペアストラム属Hippeastrum)に近い植物で性質も似ていますが、アマリリスよりもいくらか寒さに強く、茎は細く、球根は直径5cm程度と一般のアマリリスよりも小さめです。冬は球根の状態で休眠し、5月ごろに葉と蕾がほぼ同時に出てきます。
個体差や変異があるといわれていますが、品種は今のところありません。アマリリスとの交配でヒッペアスケリア(×Hippeaskelia)、ハブランサスとの交配で、スプレカンサス(×Sprekanthus)という属間雑種が育成されています。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
温暖で日照の多い、やや乾燥した気候を好みます。温暖な地域では庭植えもできますが、鉢栽培が容易です。冬は乾燥させ、凍らないようにしておきます。
ほぼアマリリスに準じた栽培でよく、性質はアマリリスより強いくらいです。
水やり
春から秋まで、生育中は用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥に強く、多湿状態が長く続くと根腐れを起こしやすくなります。
肥料
あまり必要としません。葉が茂っている間に、少量の化成肥料か薄めの液体肥料を施しておくと、球根の肥大も早く、翌年の花も多くなります。
病気と害虫
病気:多肥多湿に注意すれば、ほとんど見られません。
害虫:アブラムシ
蕾や新葉にアブラムシなどがつかないよう注意します。
用土(鉢植え)
水はけがよいものであれば、それほど土は選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土も利用できます。肥料分の少ないものを使うと安全です。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:4月ごろが適期です。ソメイヨシノの開花が目安で、多少遅くなっても大丈夫です。球根の上部が地表に出るように浅く植えます。
植え替え:庭植えでは数年間は植えっぱなしでかまいません。冬に凍結のおそれがある場所では、晩秋に掘り上げて貯蔵しておきます。
鉢植えでは、2~3年ごとに春に植え直します。古い土を落とし、新しい用土で植えつけます。このときに分球してふえていたら、球根を分けて植えることもできます。
ふやし方
分球:自然分球でもふえますが、ふえ方はゆっくりです。
鱗片ざし:早くふやしたい場合は、アマリリスなどと同様に、球根を切り分けて鱗片ざしを行います。気温の高い生育期に、球根を縦に切り、パーライトなどのさし芽用土にさします。
タネまき:タネから育てることもできます。開花まで4~5年かかります。
主な作業
花がら摘み:特に行う作業はありません。タネをとるのでなければ、花がらは早めに摘み取り、花茎は自然に枯れるまで残しておきます。
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玲儿
2017年08月04日
スターチスの基本情報
学名:Limonium
和名:ハナハマサジ(L. sinuatum)、ニワハナビ、ヒロハノハマサジ(L. latifolium) その他の名前:宿根スターチス、チース
科名 / 属名:イソマツ科 / イソマツ属
特徴
スターチスの仲間には、一・二年草、多年草、半低木になるものがあります。まず一・二年草として扱われるシヌアツム種(ハナハマサジ/Limonium sinuatum)は、ピンク、白、青のカラフルな萼が美しく、日もちもよいため切り花やドライフラワーとして人気で、多く栽培されます。
シヌアツム種とよく似た性質で黄色の萼をもつものは、ボンデュエリ種(L. bonduellei)ともされますが、シヌアツム種の一つとして扱うのが一般的です。
多年草として扱われるものには、ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)やラティフォリウム種(L. latifolium)があり、苗やタネで流通し、宿根スターチスと呼ばれることもあります。なお、切り花として流通する宿根スターチスは、ベリディフォリウム種やラティフォリウム種などを交雑して改良された品種です。
イソマツ属の植物は世界中の海岸、砂漠などに300種が知られており、日本の海岸にもこの仲間のイソマツ(L. wrightii)やハマサジ(L. tetragonum)が自生します。
いずれも高温多湿を嫌うので、水はけのよい用土や場所に植えつけ、日によく当てて育てましょう。根を切ることを嫌うので、本葉が2枚程度の小さな苗のときに、根を切らないように注意してポットに鉢上げし、植えつけの際にも根鉢をくずさないことが大切です。
種類(原種、園芸品種)
リモニウム・シヌアツム ‘ソピア’混合
Limonium sinuatum ‘Sopia’
薄いピンクから濃いピンクで、それぞれ淡青色の萼をつける花色混合品種。
リモニウム・シヌアツム ‘ボンデュエリ・イエロー’
Limonium sinuatum ‘Bonduellei yellow’
ボンデュエリ種(L. bonduellei)としてシヌアタ種と区別されることもある。黄色い萼をもち、花茎につく翼が少ないのが特徴。
宿根スターチス‘ブルー・ファンタジア’
Limonium ‘Blue fantasia’
ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)とラティフォリウム種(L. latifolium)の種間雑種。四季咲き性で主に切り花用に栽培される。宿根スターチスの交雑品種の草分け。
イソマツ
Limonium wrightii
伊豆諸島、屋久島、沖縄の海岸の、海水がかかる岩に自生する。草丈10cm前後。
学名:Limonium
和名:ハナハマサジ(L. sinuatum)、ニワハナビ、ヒロハノハマサジ(L. latifolium) その他の名前:宿根スターチス、チース
科名 / 属名:イソマツ科 / イソマツ属
特徴
スターチスの仲間には、一・二年草、多年草、半低木になるものがあります。まず一・二年草として扱われるシヌアツム種(ハナハマサジ/Limonium sinuatum)は、ピンク、白、青のカラフルな萼が美しく、日もちもよいため切り花やドライフラワーとして人気で、多く栽培されます。
シヌアツム種とよく似た性質で黄色の萼をもつものは、ボンデュエリ種(L. bonduellei)ともされますが、シヌアツム種の一つとして扱うのが一般的です。
多年草として扱われるものには、ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)やラティフォリウム種(L. latifolium)があり、苗やタネで流通し、宿根スターチスと呼ばれることもあります。なお、切り花として流通する宿根スターチスは、ベリディフォリウム種やラティフォリウム種などを交雑して改良された品種です。
イソマツ属の植物は世界中の海岸、砂漠などに300種が知られており、日本の海岸にもこの仲間のイソマツ(L. wrightii)やハマサジ(L. tetragonum)が自生します。
いずれも高温多湿を嫌うので、水はけのよい用土や場所に植えつけ、日によく当てて育てましょう。根を切ることを嫌うので、本葉が2枚程度の小さな苗のときに、根を切らないように注意してポットに鉢上げし、植えつけの際にも根鉢をくずさないことが大切です。
種類(原種、園芸品種)
リモニウム・シヌアツム ‘ソピア’混合
Limonium sinuatum ‘Sopia’
薄いピンクから濃いピンクで、それぞれ淡青色の萼をつける花色混合品種。
リモニウム・シヌアツム ‘ボンデュエリ・イエロー’
Limonium sinuatum ‘Bonduellei yellow’
ボンデュエリ種(L. bonduellei)としてシヌアタ種と区別されることもある。黄色い萼をもち、花茎につく翼が少ないのが特徴。
宿根スターチス‘ブルー・ファンタジア’
Limonium ‘Blue fantasia’
ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)とラティフォリウム種(L. latifolium)の種間雑種。四季咲き性で主に切り花用に栽培される。宿根スターチスの交雑品種の草分け。
イソマツ
Limonium wrightii
伊豆諸島、屋久島、沖縄の海岸の、海水がかかる岩に自生する。草丈10cm前後。
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玲儿
2017年08月03日
シレネの基本情報
学名:Silene
科名 / 属名:ナデシコ科 / マンテマ属(シレネ属)
特徴
シレネの仲間は約300種が知られ、多くの種は北半球に自生しますが、一部は南アフリカ、南アメリカに分布します。高山の岩場や砂礫地、海岸に自生するものが多く、栽培する際は、日当たりと水はけがよい場所を選ぶことが大切です。種によって栽培難易度に差があります。
シレネには、1つの花に雄しべと雌しべをもつ両性花をつける種と、雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株の種、さらに、両性花をもつ株と雌花しかつけない株が混在する種、それらの中間的な種があります。そのため、植物の性の仕組みを探る実験材料にもなっています。
種類(原種、園芸品種)
ムシトリナデシコ
Silene armeria
50〜60cmに伸びた茎の先に、ピンクの小花をたくさん咲かせる一・二年草。茎に粘着質の部分があり、そこで虫を捕らえるイメージがあるが、食虫植物ではない。白の花を咲かせる系統もある。
シレネ・ユニフローラ
Silene uniflora
シレネ・マリティマ(S. maritima)やシレネ・ブルガリス(S. vulgaris)とも呼ばれる多年草。萼が風船状になるのが特徴。枝垂れるように育つ系統と、茎を直立させる系統がある。花はピンクと白。八重咲きもある。
シレネ・ペンジュラ
Silene pendula
こんもりと茂る株一面に、5月ごろピンクの花を咲かせる一年草。地中海沿岸原産。
ヒロハノマンテマ
Silene latifolia subsp. alba
性染色体をもち、雌雄異株になる。植物の性の研究に用いられる。多年草。
シレネ・ディオイカ
Silene dioica
ヨーロッパ原産の二年草、多年草。春から初夏にかけて40〜60cmのよく分枝する花茎を伸ばしピンク色の花を咲かせる。フクロナデシコ(S. pendula)に似ているが、フクロナデシコは、草丈が30〜40cmで1年草。
学名:Silene
科名 / 属名:ナデシコ科 / マンテマ属(シレネ属)
特徴
シレネの仲間は約300種が知られ、多くの種は北半球に自生しますが、一部は南アフリカ、南アメリカに分布します。高山の岩場や砂礫地、海岸に自生するものが多く、栽培する際は、日当たりと水はけがよい場所を選ぶことが大切です。種によって栽培難易度に差があります。
シレネには、1つの花に雄しべと雌しべをもつ両性花をつける種と、雄花と雌花が別々の株に咲く雌雄異株の種、さらに、両性花をもつ株と雌花しかつけない株が混在する種、それらの中間的な種があります。そのため、植物の性の仕組みを探る実験材料にもなっています。
種類(原種、園芸品種)
ムシトリナデシコ
Silene armeria
50〜60cmに伸びた茎の先に、ピンクの小花をたくさん咲かせる一・二年草。茎に粘着質の部分があり、そこで虫を捕らえるイメージがあるが、食虫植物ではない。白の花を咲かせる系統もある。
シレネ・ユニフローラ
Silene uniflora
シレネ・マリティマ(S. maritima)やシレネ・ブルガリス(S. vulgaris)とも呼ばれる多年草。萼が風船状になるのが特徴。枝垂れるように育つ系統と、茎を直立させる系統がある。花はピンクと白。八重咲きもある。
シレネ・ペンジュラ
Silene pendula
こんもりと茂る株一面に、5月ごろピンクの花を咲かせる一年草。地中海沿岸原産。
ヒロハノマンテマ
Silene latifolia subsp. alba
性染色体をもち、雌雄異株になる。植物の性の研究に用いられる。多年草。
シレネ・ディオイカ
Silene dioica
ヨーロッパ原産の二年草、多年草。春から初夏にかけて40〜60cmのよく分枝する花茎を伸ばしピンク色の花を咲かせる。フクロナデシコ(S. pendula)に似ているが、フクロナデシコは、草丈が30〜40cmで1年草。
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玲儿
2017年08月01日
シャスタデージーの基本情報
学名:Leucanthemum × superbum
科名 / 属名:キク科 / レウカンテマム属
特徴
シャスタデージーは、アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種です。宿根草ですが、タネも販売されており、春まきすれば翌年に、秋まきすれば翌々年に開花します。
秋から冬はロゼットになり、春になると花茎を伸ばして、その先端に花径5~10cmの花を咲かせます。花はマーガレットに似ており、マーガレットが咲き終わったころから開花するので、両者を混植すると白花が移り行き、長期間ホワイトガーデンを楽しむことができます。花形は一重、八重、丁子咲きなどさまざまです。耐寒性に富み、常緑なので、冬の花壇が寂しくなりません。
種類(原種、園芸品種)
‘銀河’
Leucanthemum × superbum ‘Ginga’
花芯が青みがかり、透明感のある純白の丁子咲きで大輪。草丈80cmほど。5月中・下旬開花。
‘スノー・レディー’
Leucanthemum × superbum ‘Snow Lady’
草丈25cmほどの極矮性品種。花径約6cmで花立ちがよい。
‘オールド・コート’
Leucanthemum × superbum ‘Old Court’
細弁花。耐暑性に優れる。
‘アラスカ’
Leucanthemum × superbum ‘Alaska’
草丈80cmほど。花径約8cmの大輪で、透明感のある純白の花。花立ちがよい
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所で育てます。粘土質の土壌であれば、パーライトや堆肥などの有機物を加えて改良します。夏の西日は苦手なので、鉢植えであれば半日陰に移し、庭植えであれば、より草丈の高い植物の陰になるような位置に植えつけるとよいでしょう。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ、3月の成長再開時にも同様の肥料を追肥します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春と秋にアブラムシが多発します。花の終わった花茎は早めに切り、発生したら速やかに駆除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合とします。
植えつけ、 植え替え
春または秋に、株間を30~50cmくらいとって植えつけます。秋遅くに植えつけた場合は、初年度のみマルチングなどをして防寒します。
ふやし方
株分け、さし芽でふやします。株分けは、9月、または3月中旬から4月に、長い茎葉を切り詰め、2~3芽に切り分けます。さし芽には、梅雨どきに切り戻した枝を用いるとよいでしょう。
主な作業
花がら摘み:花が終わったら、花茎を株元から切ります。
学名:Leucanthemum × superbum
科名 / 属名:キク科 / レウカンテマム属
特徴
シャスタデージーは、アメリカの著名な育種家ルーサー・バーバンクがフランスギクに日本のハマギクを交配して作出した園芸品種です。宿根草ですが、タネも販売されており、春まきすれば翌年に、秋まきすれば翌々年に開花します。
秋から冬はロゼットになり、春になると花茎を伸ばして、その先端に花径5~10cmの花を咲かせます。花はマーガレットに似ており、マーガレットが咲き終わったころから開花するので、両者を混植すると白花が移り行き、長期間ホワイトガーデンを楽しむことができます。花形は一重、八重、丁子咲きなどさまざまです。耐寒性に富み、常緑なので、冬の花壇が寂しくなりません。
種類(原種、園芸品種)
‘銀河’
Leucanthemum × superbum ‘Ginga’
花芯が青みがかり、透明感のある純白の丁子咲きで大輪。草丈80cmほど。5月中・下旬開花。
‘スノー・レディー’
Leucanthemum × superbum ‘Snow Lady’
草丈25cmほどの極矮性品種。花径約6cmで花立ちがよい。
‘オールド・コート’
Leucanthemum × superbum ‘Old Court’
細弁花。耐暑性に優れる。
‘アラスカ’
Leucanthemum × superbum ‘Alaska’
草丈80cmほど。花径約8cmの大輪で、透明感のある純白の花。花立ちがよい
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよい場所で育てます。粘土質の土壌であれば、パーライトや堆肥などの有機物を加えて改良します。夏の西日は苦手なので、鉢植えであれば半日陰に移し、庭植えであれば、より草丈の高い植物の陰になるような位置に植えつけるとよいでしょう。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ、3月の成長再開時にも同様の肥料を追肥します。
病気と害虫
害虫:アブラムシ
春と秋にアブラムシが多発します。花の終わった花茎は早めに切り、発生したら速やかに駆除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。例えば、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合とします。
植えつけ、 植え替え
春または秋に、株間を30~50cmくらいとって植えつけます。秋遅くに植えつけた場合は、初年度のみマルチングなどをして防寒します。
ふやし方
株分け、さし芽でふやします。株分けは、9月、または3月中旬から4月に、長い茎葉を切り詰め、2~3芽に切り分けます。さし芽には、梅雨どきに切り戻した枝を用いるとよいでしょう。
主な作業
花がら摘み:花が終わったら、花茎を株元から切ります。
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玲儿
2017年08月01日
シダルセアの基本情報
学名:Sidalcea
和名:キンゴジカモドキ その他の名前:ミニホリホック、プレーリーマロウ
科名 / 属名:アオイ科 / キンゴジカモドキ属(シダルセア属)
特徴
シダルセアはタチアオイを小型にしたような草姿で、小枝の多いきゃしゃな茎がすらりと伸び、薄紙に似た質感の花を多数咲かせます。風に揺れて咲く様子にはやさしい風情が感じられ、数株をまとめて植えるとにぎやかでボリュームもあります。花径は3~5cmくらい、1輪は数日間と短命ですが、花数は多く次々と咲き続けます。切り花にしても水あげがよく、フラワーアレンジなどに利用されます。
シダルセア属(Sidalcea)は北米中西部のオレゴン州からニューメキシコ州にかけて20種ほどがあります。観賞用に栽培されるのは、多年草のシダルセア・マルビフロラ(S. malviflora)とシダルセア・カンディダ(S. candida)の交配種がほとんどで、そのほかシダルセア・オレガナ(S. oregana)にも園芸品種があります。シダルセアの名前は、Sida(キンゴジカ属)とAlcea(タチアオイ属)を合わせたものです。また、コモンマロウ、ムスクマロウなどが含まれるゼニアオイ属(Malva)にも近く、性質も似たような部分があります。
種類(原種、園芸品種)
‘エルシー・ヒュー’
Sidalcea ‘Elsie Heugh’
花が淡い透き通るようなピンクの大輪高性種。
‘キャンディー・ガール’
Sidalcea ‘Candy Girl’
花は濃いローズ色で鮮やか。草丈60cmくらい。
‘リトル・プリンセス’
Sidalcea ‘Little Princess’
花は淡いソフトピンク。草丈40cmくらいの矮性種。
‘パーティー・ガール’
Sidalcea ‘Party Girl’
花はやや濃いめのピンク。タネでもよくふえる。
‘ブリリアント’
Sidalcea ‘Brilliant’
花は赤に近い色。小輪多花性の高性種。
シダルセア・カンディダ
Sidalcea candida
原種の1つで、園芸品種の親にもなっている。小輪多花性で、乳白色で直径2cmほどのやさしい花を咲かせる。
学名:Sidalcea
和名:キンゴジカモドキ その他の名前:ミニホリホック、プレーリーマロウ
科名 / 属名:アオイ科 / キンゴジカモドキ属(シダルセア属)
特徴
シダルセアはタチアオイを小型にしたような草姿で、小枝の多いきゃしゃな茎がすらりと伸び、薄紙に似た質感の花を多数咲かせます。風に揺れて咲く様子にはやさしい風情が感じられ、数株をまとめて植えるとにぎやかでボリュームもあります。花径は3~5cmくらい、1輪は数日間と短命ですが、花数は多く次々と咲き続けます。切り花にしても水あげがよく、フラワーアレンジなどに利用されます。
シダルセア属(Sidalcea)は北米中西部のオレゴン州からニューメキシコ州にかけて20種ほどがあります。観賞用に栽培されるのは、多年草のシダルセア・マルビフロラ(S. malviflora)とシダルセア・カンディダ(S. candida)の交配種がほとんどで、そのほかシダルセア・オレガナ(S. oregana)にも園芸品種があります。シダルセアの名前は、Sida(キンゴジカ属)とAlcea(タチアオイ属)を合わせたものです。また、コモンマロウ、ムスクマロウなどが含まれるゼニアオイ属(Malva)にも近く、性質も似たような部分があります。
種類(原種、園芸品種)
‘エルシー・ヒュー’
Sidalcea ‘Elsie Heugh’
花が淡い透き通るようなピンクの大輪高性種。
‘キャンディー・ガール’
Sidalcea ‘Candy Girl’
花は濃いローズ色で鮮やか。草丈60cmくらい。
‘リトル・プリンセス’
Sidalcea ‘Little Princess’
花は淡いソフトピンク。草丈40cmくらいの矮性種。
‘パーティー・ガール’
Sidalcea ‘Party Girl’
花はやや濃いめのピンク。タネでもよくふえる。
‘ブリリアント’
Sidalcea ‘Brilliant’
花は赤に近い色。小輪多花性の高性種。
シダルセア・カンディダ
Sidalcea candida
原種の1つで、園芸品種の親にもなっている。小輪多花性で、乳白色で直径2cmほどのやさしい花を咲かせる。
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玲儿
2017年08月01日
サンビタリアの基本情報
学名:Sanvitalia
和名:ジャノメギク(蛇目菊)
科名 / 属名:キク科 / ジャノメギク属(サンビタリア属)
特徴
サンビタリアは枝垂れるように育つので、寄せ植えや花壇の縁に植えつけるのに向いています。ただし、高温多湿に弱いので、長雨が避けられ、西日が当たらない場所を選ぶとよいでしょう。日当たりが悪いと徒長して花つきが悪くなり、病気も発生しやすくなります。
サンビタリアはアメリカ南西部からメキシコ、グアテマラにかけて10種が分布しています。かつてよく見かけたのは一年草のプロクンベンス種(Sanvitalia procumbens)でしたが、近年、スペシオサ種(S. speciosa)が多く出回っています。スペシオサ種は、プロクンベンス種に比べると暑さや病気に強いのが特徴です。また、プロクンベンス種の筒状花が茶褐色なのに対し、スペシオサ種のほとんどの品種の筒状花は黄色です。
両種とも凍らせると枯れてしまいます。
種類(原種、園芸品種)
サンビタリア・プロクンベンス‘ゴールド’
Sanvitalia procumbens ‘Gold’
筒状花が茶褐色なのが特徴。タネまきから育てる。ただし、徒長しやすく、うどんこ病にもかかりやすい。
サンビタリア・スペシオサ‘ミリオン・サン’
Sanvitalia speciosa ‘Million Sun’
タネから育てられるスペシオサ種で、筒状花は黄色。徒長しにくく、うどんこ病にも強い。
サンビタリア・スペシオサ‘クスコ’
Sanvitalia speciosa ‘Cuzco’
さし芽でふやされる品種。特に徒長しにくく、花つきがよい。
サンビタリア・スペシオサ‘スタービーニ’
Sanvitalia speciosa ‘Starbini’
‘ミリオン・サン’とよく似る。さし芽でふやすことができる。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、日当たりのよい戸外で管理しましょう。長雨には当てないようにします。
庭植えでは、雨が当たらない軒下の花壇や、盛り土をして一段高くなった花壇など、日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。極端な酸性の土は嫌うので苦土石灰を施して土壌酸度を中和しておくとよいでしょう。
水やり
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。特に、高温時極端に乾かしすぎてはいけません。
庭植えでは、真夏に乾燥が続いて葉がしおれてくるような場合は、適時水やりします。特に小さい花壇では、雨が降らないと乾きすぎるので注意しましょう。
肥料
鉢植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)と液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
庭植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病
4月から6月、9月から11月、風通しが悪いとうどんこ病が発生しやすくなります。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
4月から11月、特に新芽にアブラムシが発生しやすいので、よく観察し、発生したら適用のある薬剤で防除しましょう。
6月から7月、9月から10月に、雨が続くとナメクジが発生しやすくなります。夜行性なので、夜間に見回って駆除するか、昼間に鉢の底などに隠れているのを見つけて、退治しましょう。
用土(鉢植え)
水はけのよい弱アルカリ性の土を好みます。赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土などに、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料と1リットル当たり2gの苦土石灰を施して植えつけます。
植えつけ、 植え替え
植えつけは、4月から6月と9月が適期です。梅雨までに植えつけを終わらせ、しっかり根を張らせるとよく育ちます。
高温になる梅雨明けから夏の間の植えつけは避け、秋に涼しくなるのを待って、苗を入手して植えつけてもよいでしょう。
ふやし方
タネまき:9月から10月、3月から4月にタネをまいてふやせます。バーミキュライトの細粒にまき、タネが見えるか見えないか程度に、ごく薄く覆土します。9月から10月にタネまきした場合は、フレームの中や室内の日当たりのよい場所で冬越しさせ、霜のおそれがなくなってから植えつけるか、3月から4月にタネをまき、5月から6月に植えつけます。
さし芽:9月から10月、3月から5月、一部の品種はさし芽でふやすことができます。新芽の先端を3節ほどで切り取って清潔な用土にさし、日陰に置いて管理します。
主な作業
切り戻し:6月から9月、伸びすぎて姿が乱れた株は、切り戻します。梅雨入り直前に切り戻すと風通しがよくなり、株の蒸れを防げます。また、初秋に切り戻すと、晩秋の花つきがよくなります。
学名:Sanvitalia
和名:ジャノメギク(蛇目菊)
科名 / 属名:キク科 / ジャノメギク属(サンビタリア属)
特徴
サンビタリアは枝垂れるように育つので、寄せ植えや花壇の縁に植えつけるのに向いています。ただし、高温多湿に弱いので、長雨が避けられ、西日が当たらない場所を選ぶとよいでしょう。日当たりが悪いと徒長して花つきが悪くなり、病気も発生しやすくなります。
サンビタリアはアメリカ南西部からメキシコ、グアテマラにかけて10種が分布しています。かつてよく見かけたのは一年草のプロクンベンス種(Sanvitalia procumbens)でしたが、近年、スペシオサ種(S. speciosa)が多く出回っています。スペシオサ種は、プロクンベンス種に比べると暑さや病気に強いのが特徴です。また、プロクンベンス種の筒状花が茶褐色なのに対し、スペシオサ種のほとんどの品種の筒状花は黄色です。
両種とも凍らせると枯れてしまいます。
種類(原種、園芸品種)
サンビタリア・プロクンベンス‘ゴールド’
Sanvitalia procumbens ‘Gold’
筒状花が茶褐色なのが特徴。タネまきから育てる。ただし、徒長しやすく、うどんこ病にもかかりやすい。
サンビタリア・スペシオサ‘ミリオン・サン’
Sanvitalia speciosa ‘Million Sun’
タネから育てられるスペシオサ種で、筒状花は黄色。徒長しにくく、うどんこ病にも強い。
サンビタリア・スペシオサ‘クスコ’
Sanvitalia speciosa ‘Cuzco’
さし芽でふやされる品種。特に徒長しにくく、花つきがよい。
サンビタリア・スペシオサ‘スタービーニ’
Sanvitalia speciosa ‘Starbini’
‘ミリオン・サン’とよく似る。さし芽でふやすことができる。
育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、日当たりのよい戸外で管理しましょう。長雨には当てないようにします。
庭植えでは、雨が当たらない軒下の花壇や、盛り土をして一段高くなった花壇など、日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。極端な酸性の土は嫌うので苦土石灰を施して土壌酸度を中和しておくとよいでしょう。
水やり
鉢植えでは、栽培期間を通じて土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。特に、高温時極端に乾かしすぎてはいけません。
庭植えでは、真夏に乾燥が続いて葉がしおれてくるような場合は、適時水やりします。特に小さい花壇では、雨が降らないと乾きすぎるので注意しましょう。
肥料
鉢植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)と液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。
庭植えでは、4月から10月に緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10など)を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病
4月から6月、9月から11月、風通しが悪いとうどんこ病が発生しやすくなります。
害虫:アブラムシ、ナメクジ
4月から11月、特に新芽にアブラムシが発生しやすいので、よく観察し、発生したら適用のある薬剤で防除しましょう。
6月から7月、9月から10月に、雨が続くとナメクジが発生しやすくなります。夜行性なので、夜間に見回って駆除するか、昼間に鉢の底などに隠れているのを見つけて、退治しましょう。
用土(鉢植え)
水はけのよい弱アルカリ性の土を好みます。赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土などに、適量のリン酸分の多い緩効性化成肥料と1リットル当たり2gの苦土石灰を施して植えつけます。
植えつけ、 植え替え
植えつけは、4月から6月と9月が適期です。梅雨までに植えつけを終わらせ、しっかり根を張らせるとよく育ちます。
高温になる梅雨明けから夏の間の植えつけは避け、秋に涼しくなるのを待って、苗を入手して植えつけてもよいでしょう。
ふやし方
タネまき:9月から10月、3月から4月にタネをまいてふやせます。バーミキュライトの細粒にまき、タネが見えるか見えないか程度に、ごく薄く覆土します。9月から10月にタネまきした場合は、フレームの中や室内の日当たりのよい場所で冬越しさせ、霜のおそれがなくなってから植えつけるか、3月から4月にタネをまき、5月から6月に植えつけます。
さし芽:9月から10月、3月から5月、一部の品種はさし芽でふやすことができます。新芽の先端を3節ほどで切り取って清潔な用土にさし、日陰に置いて管理します。
主な作業
切り戻し:6月から9月、伸びすぎて姿が乱れた株は、切り戻します。梅雨入り直前に切り戻すと風通しがよくなり、株の蒸れを防げます。また、初秋に切り戻すと、晩秋の花つきがよくなります。
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文章
玲儿
2017年07月31日
サンギナリア・カナデンシスの基本情報
学名:Sanguinaria canadensis
その他の名前:ブラッドルート(bloodroot)、カナダゲシ
科名 / 属名:ケシ科 / サンギナリア属
特徴
サンギナリア・カナデンシスは北米大陸東部の平地から低山に分布し、小河川や流れに面した斜面にある森林や低木林に生えています。
一つの芽から1枚の葉を出し、草丈20cm前後になります。葉は形が円く5~7裂し、質はやや厚くて柔らかく、白粉を帯びて裏は白いのが特徴です。色や質感もあいまってタケニグサの葉を思わせます。花は直径5cm前後で、1本の花茎に1輪咲き、花は夜や寒い日には閉じています。地下に赤っぽい太い根茎を這わせて、ところどころで枝分かれしてふえていきます。
どちらかというと春植物(早春に芽を出して開花し、葉を成長させて初夏に休眠に入る植物)のような性質をもち、春に開花、葉を広げて株を充実させたのち、夏ごろには地上部は枯れて休眠します。日本では、寒冷地では宿根草として扱えますが、ほとんどの地域では高山植物扱いとしたほうが無難です。
種類(原種、園芸品種)
サンギナリア・カナデンシス・マルチプレックス‘プレナ’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Plena’(Sanguinaria canadensis f.multiplex ‘Flore Pleno’)
有名な八重咲き種で花もちもよい。肥培すると花弁の数がふえ、より豪華な花となる。
マルチプレックス‘ペイント・クリーク・ダブル’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Paint Creek Double’
細弁半八重の変化花。変わった感じでマニア向け。これ以外にも北米では花びらの多い多弁花なども選別、栽培されている。
サンギナリア・カナデンシス‘ピーター・ハリソン’
Sanguinaria canadensis ‘Peter Harison’
桃色の花を咲かせる個体。これ以外にも薄い紅色を帯びる個体がいくつか発見されている。
エオメコン・キオナンサ(シラユキゲシ)
Eomecon chionantha
中国南西部から東部の標高1400〜1800mの森林ややぶなどに生える。サンギナリアに似るが、1本の花茎に直径2〜3cmの花を複数つける。葉は一芽に数枚つき、浅く裂ける。きわめて強健で、細長い地下茎を伸ばして旺盛にふえる。繁茂しすぎるため、鉢植えにするか、庭植えの場合は囲った中に植える。コントロールできない野外に植えたり、捨てたりしないこと。
学名:Sanguinaria canadensis
その他の名前:ブラッドルート(bloodroot)、カナダゲシ
科名 / 属名:ケシ科 / サンギナリア属
特徴
サンギナリア・カナデンシスは北米大陸東部の平地から低山に分布し、小河川や流れに面した斜面にある森林や低木林に生えています。
一つの芽から1枚の葉を出し、草丈20cm前後になります。葉は形が円く5~7裂し、質はやや厚くて柔らかく、白粉を帯びて裏は白いのが特徴です。色や質感もあいまってタケニグサの葉を思わせます。花は直径5cm前後で、1本の花茎に1輪咲き、花は夜や寒い日には閉じています。地下に赤っぽい太い根茎を這わせて、ところどころで枝分かれしてふえていきます。
どちらかというと春植物(早春に芽を出して開花し、葉を成長させて初夏に休眠に入る植物)のような性質をもち、春に開花、葉を広げて株を充実させたのち、夏ごろには地上部は枯れて休眠します。日本では、寒冷地では宿根草として扱えますが、ほとんどの地域では高山植物扱いとしたほうが無難です。
種類(原種、園芸品種)
サンギナリア・カナデンシス・マルチプレックス‘プレナ’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Plena’(Sanguinaria canadensis f.multiplex ‘Flore Pleno’)
有名な八重咲き種で花もちもよい。肥培すると花弁の数がふえ、より豪華な花となる。
マルチプレックス‘ペイント・クリーク・ダブル’
Sanguinaria canadensis f. multiplex ‘Paint Creek Double’
細弁半八重の変化花。変わった感じでマニア向け。これ以外にも北米では花びらの多い多弁花なども選別、栽培されている。
サンギナリア・カナデンシス‘ピーター・ハリソン’
Sanguinaria canadensis ‘Peter Harison’
桃色の花を咲かせる個体。これ以外にも薄い紅色を帯びる個体がいくつか発見されている。
エオメコン・キオナンサ(シラユキゲシ)
Eomecon chionantha
中国南西部から東部の標高1400〜1800mの森林ややぶなどに生える。サンギナリアに似るが、1本の花茎に直径2〜3cmの花を複数つける。葉は一芽に数枚つき、浅く裂ける。きわめて強健で、細長い地下茎を伸ばして旺盛にふえる。繁茂しすぎるため、鉢植えにするか、庭植えの場合は囲った中に植える。コントロールできない野外に植えたり、捨てたりしないこと。
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文章
玲儿
2017年07月31日
サルビア(一年性)の基本情報
学名:Salvia
和名:ヒゴロモソウ(緋衣草)=サルビア・スプレンデンス その他の名前:セージ類
科名 / 属名:シソ科 / アキギリ属(サルビア属)
特徴
燃え立つような濃い鮮やかな赤色の花が群れ咲く様子は、サルビアならではのものです。印象が強く、秋花壇では主役にもなり、花期が長く育てやすい花です。サルビア属は900種ほどありますが、最もポピュラーで親しまれているのは、この赤い花を咲かせるS・スプレンデンス(ヒゴロモソウ)で、単にサルビアといえば本種を指すほどです。濃緑色のハート形の葉が密に茂り、花は長い穂になって下から順に咲き上がります。萼も美しく色づき、花が散ったあともしばらく残るので、長く観賞できるのが特徴です。低木状に育つ多年草ですが、寒さに弱いので、春まき一年草として扱います。ほかに、S・ファリナセア(ブルーセージ)やS・コクシネア(トロピカルセージ)も同様に利用されます。また、宿根サルビアのなかでも、高温多湿に弱く古株は枯れやすいのですが、タネから容易に育てられるS・パテンスなどは一年草として扱われます。S・ビリディス(=S・ホルミナム、別名ペインテッドセージ)は半耐寒性一年草です。
種類(原種、園芸品種)
サルビア・スプレンデンス
Salvia splendens
最もポピュラーなサルビアで、鮮やかな赤色の萼が長く残る。草丈の高い晩生の‘ボンファイヤー’、中ぐらいの‘ホットジャズ’、矮性の‘リトルタンゴ’など多数の園芸品種がある。
「シズラー」シリーズ
Salvia splendens Sizzler Series
矮性で早咲き。ほかに、「フラメンコ」シリーズ、「ビスタ」シリーズなどがある。
‘トーチ・ライト’
Salvia splendens ‘Torch Light’
スプレンデンスの園芸品種。白いガクに赤い花が咲くユニークな品種。
サルビア・コクシネア(トロピカルセージ)
Salvia coccinea
花弁が広く、色鮮やかで、長い穂になって長期間咲き続ける。赤、白、ピンクの園芸品種がある。
サルビア・ファリナセア(ブルーセージ)
Salvia farinacea
半耐寒性の多年草で、一年草扱いされることが多い。四季咲き性。ラベンダーのようなさわやかさが魅力。白花や2色咲きの園芸品種もある。
‘ストラータ’
Salvia farinacea ‘Strata’
2色咲きの、ファリナセアの園芸品種。ほかに濃い青紫色の花を咲かせる‘シグナム’、白花の‘シラス’、高性で性質が強い‘ビクトリア・ブルー’などの園芸品種がある。
サルビア・ビリディス(ペインテッドセージ)
Salvia viridis
穂の先端の苞が大きく花びらのように色づき、桃、紫、白色があり、初夏から秋まで、長期間観賞できる。
学名:Salvia
和名:ヒゴロモソウ(緋衣草)=サルビア・スプレンデンス その他の名前:セージ類
科名 / 属名:シソ科 / アキギリ属(サルビア属)
特徴
燃え立つような濃い鮮やかな赤色の花が群れ咲く様子は、サルビアならではのものです。印象が強く、秋花壇では主役にもなり、花期が長く育てやすい花です。サルビア属は900種ほどありますが、最もポピュラーで親しまれているのは、この赤い花を咲かせるS・スプレンデンス(ヒゴロモソウ)で、単にサルビアといえば本種を指すほどです。濃緑色のハート形の葉が密に茂り、花は長い穂になって下から順に咲き上がります。萼も美しく色づき、花が散ったあともしばらく残るので、長く観賞できるのが特徴です。低木状に育つ多年草ですが、寒さに弱いので、春まき一年草として扱います。ほかに、S・ファリナセア(ブルーセージ)やS・コクシネア(トロピカルセージ)も同様に利用されます。また、宿根サルビアのなかでも、高温多湿に弱く古株は枯れやすいのですが、タネから容易に育てられるS・パテンスなどは一年草として扱われます。S・ビリディス(=S・ホルミナム、別名ペインテッドセージ)は半耐寒性一年草です。
種類(原種、園芸品種)
サルビア・スプレンデンス
Salvia splendens
最もポピュラーなサルビアで、鮮やかな赤色の萼が長く残る。草丈の高い晩生の‘ボンファイヤー’、中ぐらいの‘ホットジャズ’、矮性の‘リトルタンゴ’など多数の園芸品種がある。
「シズラー」シリーズ
Salvia splendens Sizzler Series
矮性で早咲き。ほかに、「フラメンコ」シリーズ、「ビスタ」シリーズなどがある。
‘トーチ・ライト’
Salvia splendens ‘Torch Light’
スプレンデンスの園芸品種。白いガクに赤い花が咲くユニークな品種。
サルビア・コクシネア(トロピカルセージ)
Salvia coccinea
花弁が広く、色鮮やかで、長い穂になって長期間咲き続ける。赤、白、ピンクの園芸品種がある。
サルビア・ファリナセア(ブルーセージ)
Salvia farinacea
半耐寒性の多年草で、一年草扱いされることが多い。四季咲き性。ラベンダーのようなさわやかさが魅力。白花や2色咲きの園芸品種もある。
‘ストラータ’
Salvia farinacea ‘Strata’
2色咲きの、ファリナセアの園芸品種。ほかに濃い青紫色の花を咲かせる‘シグナム’、白花の‘シラス’、高性で性質が強い‘ビクトリア・ブルー’などの園芸品種がある。
サルビア・ビリディス(ペインテッドセージ)
Salvia viridis
穂の先端の苞が大きく花びらのように色づき、桃、紫、白色があり、初夏から秋まで、長期間観賞できる。
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