▼ ミニバラは薔薇のカテゴリーの中で小輪咲きで葉も小さく、丈も大きくならない系統をいいます。この系統は中国の原産の丈の低いロサ・キネンシス・ミニマをもとに交配されて育成され、小型の性質を受け継いでいます。コンパクトな株に小さめの花を咲かせ大半の品種は四季咲き性です。花色は豊富ですが、芳香性品種は少ない傾向にあります。 バラ科・バラ属の落葉性の低木・花木で、その多くは葉や茎にトゲを持ちます。樹形から株立ち性の枝幹がまっすぐ伸びて花が上向きに咲くタイプのブッシュローズの仲間に入れられます。コンパクトで場所をとらないので気軽に栽培を始められるのもひとつの魅力です。 ミニバラの花言葉 ミニバラの花言葉は、「無意識の美」「特別の功績」「はてしなき愛」。 薔薇全体の花言葉は「愛」「美」ですが、ミニバラには小さくても特別な存在をたたえる花言葉がつけられています。薔薇は花言葉通り愛と美の象徴ですが、色や色の濃淡、つぼみやトゲの他にも咲き方やその状態、本数や色の組合わせにも細かく花言葉があるのが特徴です。 色や部分ごとの花言葉は、赤い薔薇「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な愛」、白い薔薇「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」、ピンクの薔薇「しとやか」「上品」「感銘」、青い薔薇「夢かなう」「不可能」「奇跡」「神の祝福」、黄色い薔薇「愛情の薄らぎ」「嫉妬」「友情」、赤い薔薇のつぼみ「純粋と愛らしさ」「純粋な愛に染まる」、白い薔薇のつぼみ「恋をするには若すぎる」「少女時代」、薔薇のトゲ「不幸中の幸い」 ミニバラの基本情報科・属バラ科 バラ属英名Miniature rose学名Rosa hybrida原産地北半球の亜熱帯から寒帯にかけて広く分布・アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部出回り時期新苗4月〜5月頃/大苗9月下旬〜3月頃育てやすさ★★★☆☆ ミニバラの種類・品種 小さなポンポン咲きの可憐なピンクの花を咲かせる「リトル・タイニー」、茶色の半剣弁高芯咲きで四季咲き、開花直後は濃茶色で開花が進むにつれて赤みをおびる「テディベア」、桃色の八重咲きで春から晩秋まで咲き続け病害虫に強い「ハッピー・トレイルズ」、レンゲのような花型の小さな花が房咲きになり、繰り返し咲く「八女津姫」、白と赤のストライプでロゼット咲きで蕾にモス(腺毛)が生える「ストレンジ・ミュージック」、花径が5㎝でミニバラでは大輪の八重咲きが房咲きになり、病害虫に強く四季咲きの「ジョージ・ベスト」は、淡いピンクの蕾が咲くと真っ白なボンボン咲きになり、花びらのふちにピンクが入ります。時間の経過とともに花色がグリーンに変化する四季咲きの「グリーン・アイス」などがあります。 ミニバラの育て方用土 水はけと水もちがよく、空気をほどよく含んだ有機質に富んだ土が適しています。赤玉土中粒1:黒土1:有機物1(牛糞、ピートモス、半々)、もしくは赤玉土中粒6:赤土1:もみ殻くん炭1:ピートモス2の配合にしますが、陶器の鉢の場合は水はけが悪くなるので黒土や有機物の配分を減らします。また、優秀な薔薇専用配合土が数多く市販されているので、そちらを用いるのもおすすめです。 種まき ミニバラは接ぎ木苗や挿し木から育てるのが一般的ですが、種から増やすこともできます。しかし、自家種の場合、種を取った親薔薇とは違う花が咲くことが多いのでおすすめしません。 苗の選び方 冬に接ぎ木して春に売り出される新苗と、前年に接ぎ木して1年間養成した大苗がありますが、どちらも太くて硬い枝があり、接ぎ木部分が自然なものを選びましょう。新苗の場合は葉が多くついたもの、大苗の場合は樹皮が赤紫に変化し、芽に膨らみがあり、切り口の木質部にしみがないものを選んでください。 植え付け ミニバラは基本的に鉢植えで栽培しますが地植えでも育ちますので、地植え可能ですが他の薔薇よりも根の張りが浅いので乾燥には注意が必要です。地植えの場合は日当りと風通しと水はけのよい場所に植え付けますが、掘り起した土に完全堆肥やピートモスを混ぜ込みます。穴の底に元肥を施し土を被せ、接ぎ口が埋まらないように根を広げ掘り起した土で植え付けます。元肥と根が直接触れないように注意が必要です。 鉢植えの場合は、苗の大きさにもよりますが、株よりもひとまわり大きい鉢を選びます。元肥が根にあたらないように、接ぎ口が埋まらないように植えますが、元肥は用土に混ぜ込まず、植えたあとに置き肥として施します。地植え、鉢植えのどちらも冬の休眠期以外は根を切ったり、土を崩さないように注意します。植え付け後はたっぷりと水やりをしてください。 水やり 鉢植えは1年を通して土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりをしてください。地植えの場合は真夏の雨が少なく乾燥する場合のみ与えてください。 追肥 冬・12月中旬〜2月上旬と夏・8月(夏の剪定前)の元肥以外に、3月中旬〜4月追肥として液肥を、6月〜7月上旬(一番花が咲き終わる頃)お礼肥として、9月中旬〜10月中旬に(一季咲きを除く)追肥として、11月に追肥として(リンサン・カリ)を施します。 剪定 年間を通して冬と夏の2度剪定を行います。《冬の剪定》2月の冬の剪定では、樹高の1/2の位置ぐらいの位置で丸く刈り込むように剪定します。《夏の剪定》8月下旬〜9月上旬の夏の剪定では、2番花の開花枝あたりで切りますが、判りにくい場合は、全体の樹高の2/3の高さあたりで剪定します。また、一季咲きは基本的に行いません。弱っている株や葉が落ちてしまった枝も切りません。 病害虫病気 黒点病、ウドンコ病、べと病、枝枯れ病、灰色かび病、根頭がんしゅ病、さび病、腐らん病、ウィルス病、など 害虫 アブラムシ類、クロケシツブチョッキリ、ゴマダラカミキリ、ヨウトガ、ハスモンヨトウ、チュウレンジバチ、オオタバコガ、カイガラムシ、ハダニ類、スリップス、バラクキバチ、ハマキムシ、コガネムシ類、ケムシ類、ホソオビアシブトクチバ、オビカレハ、アオバハゴロモ、ハキリバチ、など 害虫対策・薔薇特有の害虫や特に厄介な害虫 ハダニ類 葉裏に寄生して樹液を吸い落葉させます。 対策:殺ダニ剤を散布、予防にはシリンジを使用します。 クロケシツブチョッキリ バラゾウムシとも呼ばれ、蕾や若葉に産卵し枯死します。 対策:4月下旬の発生前にスミチオンを2回散布 チュウレンジバチ 若い茎を傷つけて産卵し、幼虫が葉や花びらを食害します。 対策:オルトランを散布 カイガラムシ 樹液を吸いますが、大発生すると株が枯死します 対策:休眠期にマシン油乳剤、石灰硫黄合剤の濃縮液を散布 コガネムシ類 成虫は花弁を食害して糞で汚し、幼虫は根を食害します 対策:成虫にはスミチオン、幼虫にはオルトランなどの微錠剤を土に混ぜる。 増やし方 薔薇の増やし方には「挿し木」「接ぎ木」がありますが、家庭栽培では挿し木で増やします。 11月~1月頃にさす「休眠枝さし」と6月〜7月頃にさす「緑枝ざし」があります。挿し木用の土にさし穂をさして根がついたら、2ヶ月程度で鉢上げをして植え替えます。 ミニバラの育て方 まとめ ・ベイサルシュートが出てきたら樹形を整えるためにも早めにピンチ(枝先を摘む)しましょう。 ・花が咲いたら満開になる頃に花がら切りを行います。花をそのまま残すと茶色く変色したりカビがはえたりするので、見た目や病気の予防のため、花が種を作り株が弱るのを防ぐためにも早めに行います。 ミニバラのその他色々寄せ植えは禁物 ミニバラはその華やかさとコンパクトさから寄せ植えにされがちですが、ハダニと黒星病に弱いため日当りと風通しが確保できない寄せ植えは、一番良くない植え方だといえます。株と株を離して植え肥料や水の与え過ぎにも注意が必要です。黒星病予防には「ダコニール」の液体を1000倍に薄めて散布します。 ハダニ対策 ミニバラは株が小さいので育て方が簡単だと思われがちですが、病害虫に弱い系統です。とくにハダニの被害を受けやすく定期的な予防散布が必要です。ハダニ対策としては花が咲き終わるたびに花柄摘みをし、葉裏を水洗いしたあとに殺ダニ剤を散布します。 また乾燥するとハダニが発生しやすいため、真夏で雨が降らないときは葉にも水をかけて乾燥を予防します。もしも、ハダニがついてしまった場合は、葉を全て摘み取り、軽く剪定後水洗いして殺ダニ剤を散布します。 進化するミニバラ 近年はフロリパンダ系などと交配された大型のミニバラが、パティオローズ、ミニ・フローラと呼ばれています。パティオローズとは中庭で栽培される薔薇という意味ですが、プランターや鉢で栽培出来、普通の薔薇よりは小さく、ミニバラよりも大きい薔薇という位置づけです。 また、現在の日本の薔薇の流行は「カップ咲き」「芳香が良い」「鉢で栽培できる四季咲き」の3点に集約されていますが、他の系統のオールドローズやイングリッシュローズ、ハイブリットティーは大きくなりすぎるため、改良が重ねられた末に生まれた系統です。
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コチラから 花・植物を楽しむアウトドア編では、庭やガーデニング、玄関・ポーチのアレンジやベランダなど主に屋外で楽しめる情報をまとめました。 こんな素敵なガーデンにしたい!といったアイデア、アレンジから害虫が出てて困っている、庭木の剪定はどうしたらいいの?といった悩みなど盛りだくさん。 コチラから
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