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玲儿
2017年09月12日
初期症状 幹や枝に豆粒大のこぶが、樹木全体で1個ないし数個生じている。 進行したとき 幹や枝に、豆粒大から握りこぶし大以上まで大小のこぶを多数生じ、枝がこぶの部分で折れたり、その先が枯れたりして、樹木全体の生育が衰える。 こぶ病とは? こぶ病は樹木の枝や幹に発生し、表面がざらざらして盛り上がった褐色や灰褐色のこぶを生じます。こぶは、初めは豆粒大ですが、徐々に成長し、数年たつと大きいものでは人の握りこぶし以上にもなります。一般に古くなったこぶには凹凸ができ、さらに裂け目ができて割れたり、内部が腐敗して空洞になったりすることもあります。
▼枝や幹の生育が悪くなる 枝などのこぶができた部分は、組織が壊れて養分や水分を運ぶ働きが悪くなり、そこから先は生育が次第に衰え、ひどいと枯れます。また、こぶの部分は組織がもろくなり、そこで折れることもあります。そのため、こぶを多数生じると樹木は生育が悪くなり、庭木では観賞価値も下がります。 ▼多雨や多湿で発生しやすい 雨が続く梅雨などの時期や、湿度が高いときに発生しやすくなります。 こぶは、病原菌が細胞を異常に増殖させるためにできます。病原は2種類あり、原因が細菌の場合はフジ、ヤマモモ、サクラ、レンギョウなどに、糸状菌(カビの仲間)の場合はマツに、それぞれ発生します。細菌の場合はこぶから菌が飛散したり、体に菌をつけた昆虫類が枝や幹に侵入したりすると発病するとされています。糸状菌の場合は、菌がマツと主にブナ科樹木との間を行き来して生活し、ブナ科樹木に寄生する菌がマツに飛散して病気を生じます。
▼こぶを早期に取り除く こぶは周辺部も含めて切り取ります。それができない場合は、こぶができた枝や幹ごと切除します。発病が多いときは思いきって株を抜き、ゴミとして処分します。薬剤を使う場合は、こぶの切り口に殺菌作用がある癒合剤(ゆごうざい)を塗ります。病原が細菌の場合は発病した樹木と周辺の同種類の樹木に、マツの場合はブナ科樹木にも、それぞれ適用のある薬液を散布して予防します。 ※薬剤を使用する際は、その薬剤の使用条件が、対象植物、病気や害虫、防除したい方法と合っていることを、ラベルなどで確認してください。
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玲儿
2017年09月12日
疫病(えきびょう) 初期症状 葉、果実、茎などに、水がしみたような灰緑色や暗褐色の病斑を生じる。 進行したとき 白い霜状のカビが生じ、腐ったり枯れたりする。 疫病(えきびょう)とは? 疫病は、野菜、草花、果樹、樹木など多くの植物で、葉、果実、茎、根などに発生します。一般に、葉や果実に発生した場合には、水がしみたような灰緑色の斑点が生じ、やがて暗褐色になります。茎や球根に発生した場合には暗緑色の病斑を生じ、そこがややくぼみます。多湿な環境では、病斑は急激に広がって白い霜状のカビが生じ、その部分は枯れます。根に発生した場合は、暗褐色の病斑を生じてくびれます。
▼どんな被害が起こる? 発病した部分が腐敗したりして枯れるため、多くの部分で発病すると植物の生育は悪くなります。特に茎に発病すると、そこから上の部分がしおれて枯れることも多くあります。地際部や根に発病すると、株が枯れることもあります。そのため、野菜や果樹の収穫量が減ったり、草花の観賞価値が損なわれたりします。 ▼どんなときに発生しやすい? 春から秋にかけて多湿になると発生します。そのため、雨が多い梅雨と秋雨の時期に発生しやすくなります。土壌湿度が高い場所や、前年に疫病が発生した場所はともに発病しやすく、特に発病した種類と同じ植物を栽培すると発病しやすくなります。
▼一般的な防除の方法 土壌湿度が高い場所は高畝にし、ビニールマルチなどを行います。発病しやすい植物や、発病したことのある場所での連作を避けます。水やりは株元に最小限与えるように心がけ、雨水などの排水に努めます。また、雨よけを行うと発病を減らせます。発病した枝葉や果実は見つけしだい切除します。地際部が発病した株やしおれた株は、周辺への伝染を防ぐため、株の周囲の土とともに取り除きます。 適用のある薬剤がある植物で、薬剤を使用する場合は、発病時期に薬液を定期的に散布して予防します。発生後は、発病した部分を除去したのち薬液を散布します。 ※薬剤を使用する際は、その薬剤の使用条件が、対象植物、病気や害虫、防除したい方法と合っていることを、ラベルなどで確認してください。
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2017年09月12日
初期症状 主に葉にうっすらと白いカビの斑点ができる。 進行したとき 白い斑点が葉の全面に広がり、白いうどん粉をかけたようになる。やがて黄色くなったり縮れたりして枯れることもある。 うどんこ病とは? うどんこ病は野菜、草花、観葉植物、樹木、果樹など多くの植物に発生する病気です。 主に葉に発生し、最初はうっすらと白いカビの斑点ができ、やがてそれが全面に広がり、白いうどん粉をかけたようになります。このような葉は生気がなくなり、やがて黄色くなったり縮れたりして、ついには枯れることもあります。そのため、多くの葉に発病すると、植物全体の生育が悪くなります。また、発生がひどくなると蕾、花、新芽、茎などにも発病するため、草花、観葉植物や樹木では観賞価値を損ないます。
▼どんなときに発生しやすい? 春から秋に発生しますが、雨や多湿で発生するほかのカビによる病気と違い、乾燥しても発生します。そのため、特に初夏や秋に、雨の日と晴れの日が交互に繰り返されると発生が多くなります。 また、宿根草や樹木が発病すると、冬は症状が見られなくなるものの、翌年再発しやすくなります。さらに、野菜や草花でも、発病した品種を翌年同じ場所で栽培すると発病しやすくなります。
▼一般的な防除の方法 最も効果的な方法は殺菌剤の散布です。特に宿根草や樹木では、前年発生し始めた時期に合わせて散布を始めると高い効果が得られます。その場合、薬液は地面に近い植物の下部を重点にして、葉裏にもかかるようていねいに散布することが大切です。 殺菌剤を使用したくない場合は、タネ袋やラベルなどを見て、発病しにくい品種を購入するなどの対策をとります。生育や観賞に支障がなければ、発病した葉を見つけしだい摘み取ることも有効です。 ※薬剤を使用する際は、その薬剤の使用条件が、対象植物、病気や害虫、防除したい方法と合っていることを、ラベルなどで確認してください。
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2017年09月11日
ヒマラヤユキノシタの育て方・栽培方法 育て方のポイント 栽培環境・日当たり・置き場 幅広い環境に適応し、日当たりから明るい日陰まで、場所をあまり選びません。乾燥に強く、石垣の上や石組みの間、軒下の雨が当たりにくい場所でも育ちます。ただし、冷涼な気候を好むので、夏は半日陰が適します。暗い場所では花つきが悪くなります。また、多湿に弱いので、水はけをよくしておくことが大切です。 水やり 庭植えではほとんど不要です。 鉢植えでは、用土が乾いてからたっぷりと水を与えます。乾燥に強く、しばらく水やりしなくても枯れませんが、春と秋の成長期は極端に乾かさないほうが生育がよく、花も多くなります。
肥料 庭植えではほとんど不要ですが、秋涼しくなったら株のまわりに化成肥料などをまいておくと、生育が促進されます。 鉢植えでは、春と秋の成長期に緩効性肥料を置き肥します。 病気と害虫 病気:根腐れ 病気はほとんど見られませんが、水はけが悪いと根茎が腐りやすくなるので、植え場所と用土に注意します。 害虫:カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシ 特に注意するものはありませんが、カイガラムシがつくことがあるので見つけしだい防除します。柔らかい新芽や蕾は、ナメクジ、ダンゴムシなどの食害に注意します。
用土(鉢植え) 赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花用培養土が利用できます。水はけをよくしておくことが大切で、多湿の状態が続くと根腐れの原因になります。鹿沼土など山野草用の用土を利用するのもよい方法です。 植えつけ、 植え替え 植えつけ:ポット苗または株分けした苗を、春か秋に植えつけます。根茎が地表に出るように横に寝かせ、芽が伸びる方向をよく見て株の向きを考えて、浅く植えます。 植え替え:庭植えでは、数年間は植え替えの必要はありません。石組みの間などでは10年以上そのまま育てられます。花壇では、株が周囲に広がって、中心部が枯れやすくなるので、様子を見て、春か秋に株を掘り上げて土壌改良を行い、植え直します。 鉢植えでは、根詰まりや用土の劣化で生育が悪くなるので、3~4年を目安に、根をほぐして古い用土を落とし、新しい用土で植え直します。
ふやし方 株分け:主に株分けでふやします。 タネまき:タネまきも可能ですが、園芸品種では、タネが実らなかったり、まいても親とは異なる花が咲いたりします。開花まで3年ほどかかります。 根伏せ:太い根茎を短く切ってふやすこともできます。早春に、根茎を5cmくらいの長さに切り分け、さし芽用土に浅く伏せておくと新芽が吹いてくるので、これを育てます。
主な作業 花がら摘み:咲き終わった花は切ります。 枯れ葉取り:2月中旬から3月に枯れ葉を取ります。 夏越し:鉢植えのものは、夏の間は日陰に移動させます。
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2017年09月11日
ヒマラヤユキノシタの基本情報 学名:Bergenia 和名:ヒマラヤユキノシタなど その他の名前:エレファンツ・イヤー 科名 / 属名:ユキノシタ科 / ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属) 特徴 ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。 ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。
種類(原種、園芸品種) ベルゲニア・ストラケイ Bergenia stracheyi 和名はヒマラヤユキノシタ。古くから栽培される。ピンクの大きな花房をつける。 ベルゲニア・コルディフォリア Bergenia cordifolia 和名はシベリアユキノシタ。モンゴルのアルタイ地方原産。大型種で、花茎は50cmくらいまで伸びる。葉は卵形。
ベルゲニア・クラシフォリア Bergenia crassifolia 和名はナガバユキノシタ。モンゴルのアルタイ地方原産。中〜大型種。葉は長い楕円形。 ベルゲニア・キリアータ Bergenia ciliata 葉に細かい毛が密生する。白花。 ベルゲニア・プルプラッセンス Bergenia purpurascens 花穂が長い。花色は濃いローズ色。 ‘エロイカ’ Bergenia ‘Eroica’ 赤に近い濃いローズ色の花。 ‘モルゲンローテ’ Bergenia ‘Morgenrote’ 二季咲き。コンパクトな草姿。桃色の花。
‘ベビー・ドール’ Bergenia ‘Baby Doll’ 小型種。淡いピンク色の花。 ‘マジック・ジャイアント’ Bergenia ‘Magic Giant’ 葉は赤みを帯びる。やや濃いピンク色の花。 ‘ウィンター・グロー’ Bergenia ‘Winter Glow’ 赤花。冬期の紅葉が美しい。 ‘シルベルリヒト(シルバーライト)’ Bergenia ‘Silberlicht’ 白花品種。
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2017年09月11日
ヒナソウの基本情報 学名:Houstonia caerulea 和名:ヒナソウ(雛草) その他の名前:トキワナズナ 科名 / 属名:アカネ科 / ヒナソウ属(ホウットニア属) 特徴 ヒナソウは北米大陸東部の砂質の土地にある、森林の開けた場所や草原に生えます。春に愛らしい花をたくさん咲かせる、小さな常緑の多年草です。 細い茎が密集して、全体が小さな塊のように見えます。葉は小さく、茎から1対ずつ出ています。花は茎の先端に咲き、花径5mm、色は白から青紫色で中央が黄色く、十字の形をしています。一見、ナズナの花に似ていますが、花弁がつながっており、細い筒状の花筒が下に続いています。 山草づくりのスタイルの一つに、皿鉢や浅鉢に矮性の植物を植えて花いっぱいにする、というものがあります。現実には技術的に難しいものが多いのですが、本種はその夢を簡単にかなえてくれます。
育て方のポイント 栽培環境・日当たり・置き場 鉢植えは、風通しのよい日なたで育てます。真夏は明るい日陰に入れてもよいでしょう。盆栽のように小さく育てるのなら、とにかく日なたで管理します。水切れさえしなければ、思いのほか直射日光に耐えてくれます。 庭植えは、真夏でも乾ききらないような場所を選び、鉢植え用の用土を客土(きゃくど)して植えます。芝生の中に入り交じるように植えると美しいものです。 水やり 鉢土は、表土が乾いたら十分に与えます。冬の間も水切れしないように注意してください。 庭植えは、晴天が続いたときは2~3日に1回、水やりをします。
肥料 植え替えの際に、元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料を、3号鉢で一つまみ施します。 4月から9月に月1~2回、草花用の液体肥料を1500~2000倍に薄めて施します。盆栽のようにつくるのならば、元肥以外の肥料はなくてもいいでしょう。 庭植えの場合は肥料の必要はありません。 病気と害虫 病気:ほとんどありません。 害虫:ほとんどありません。 用土(鉢植え) 赤玉土小粒(または桐生砂小粒)、軽石小粒、硬質鹿沼土小粒を等量混ぜ合わせたものに植えます。少し乾きすぎるようなら軽石の配分を減らして、そのぶん赤玉土(または桐生砂)か硬質鹿沼土を加えて調節します。
植えつけ、 植え替え 毎年植え替えます。時期は開花後の5月ごろを基準とし、秋の9月にも行えます。根鉢は半分ほどに削って植えつけます。水やり後に株が動くなら、つまようじか針金をピンにして株を固定します。開花前の2月から3月もできますが、その場合は、一~二回り大きな鉢に根鉢をくずさないで植え替えます。
ふやし方 株分け:花後か秋の植え替えの際に、株を2つか3つに分割します。 タネまき:こぼれダネでよくふえます。苗がある程度育ったら、鉢上げして育てます。 主な作業 花がら摘み:終わった花は見苦しいので摘んで捨てます。株の更新用に少しは花を残し、タネを実らせましょう。
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2017年09月11日
ヒトリシズカの育て方・栽培方法 育て方のポイント 栽培環境・日当たり・置き場 基本的には、朝日が当たる明るい日陰で育てます。鉢植えは、6月から9月は日陰か60~70%の遮光下に移動させ、日焼けを防ぎます。 庭植えは、常にある程度の湿り気がある落葉広葉樹の下が適します。 水やり 鉢土が乾かないように、常にある程度の湿り気を保ちます。夏の間は二重鉢にするか、砂床に置いて暑さと乾燥から保護します。
庭植えも、しおれていたら十分に水を与えます。 肥料 植え替えの際に、元肥としてチッ素、リン酸、カリウムが等量の緩効性化成肥料か配合肥料を、5号鉢で一つまみ施します。 3月から5月には油かすの固形肥料を、9月から10月は骨粉の固形肥料を、それぞれ月1回施します。ただし、肥料を施しすぎると花穂の数がふえすぎて風情がなくなるので、肥料の量や回数は、好みの姿にできるように各個人で工夫が必要です。
病気と害虫 病気:ほとんどありません。 害虫:ほとんどありません。 用土(鉢植え) 腐植質に富んだ水はけと水もちのよい土であれば、土質を選びません。赤玉土小粒と腐葉土を7:3で混ぜたものや、市販の草花用培養土に赤玉土を3割ほど混ぜたものでよく育ちます。
植えつけ、 植え替え 地上部のない休眠期に、毎年か1年おきに植え替えます。根鉢から古土を1/3ほど落とし、軽く根を整理してから植えつけます。葉がしっかりした6月から7月にも可能ですが、根鉢をくずさず、鉢を大きくする場合に限ります。 ふやし方 タネまき:果実は緑色のまま熟し、気がついたころには、こぼれダネになっていることが少なくありません。確実にタネをとりたい場合は、花が終わったら、花に不織布の袋をかけておき、とりまきをします。タネは親株の鉢か苗床にまき、翌春の発芽まで乾燥させないように保管します。タネまき後2年ほどで開花株になります。
株分け:茎が20~30本立った大株は、休眠中に2~3分割して植えつけます。あまり小さく分けると、弱くなってあとの管理が面倒です。株分けによって株の若返りも図れます。 主な作業 特にありません。
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2017年09月11日
ヒトリシズカの基本情報 学名:Chloranthus japonicus 和名:ヒトリシズカ(一人静) その他の名前:ヨシノシズカ、マユハキソウ 科名 / 属名:センリョウ科 / チャラン属 特徴 ヒトリシズカは各地の森林の湿った場所に見られる多年草です。 全体に水気が多い柔らかい植物で、数本から20本ほどの茎を伸ばして株立ちになり、茎の先端に4枚の葉をまとめてつけます。芽が伸び出すころ、長さ2~3cmの白いブラシのような形の花が、若葉に包まれて開花します。ブラシの毛のように見えるものは、雄しべの葯隔という組織です。虫眼鏡で拡大してみると、葯隔の根元近くに、黄色い葯が確認できます。
種類(原種、園芸品種) 青軸 ほかの植物の白花に相当するもので、茎や葉が純粋な緑色をしている。各地で発見されているので、いろいろなタイプがある。 桃色花 白い雄しべがピンク色になっているもの。全体にやや色が濃いが、性質は標準的なものと変わらない。 斑入り 覆輪、中斑、散り斑、黄金葉を中心に、さまざまな斑入り個体が知られる。どれがよいかは好みの問題なので、株の状態や性質の安定性などを考えて購入する。
キビヒトリシズカ Chloranthus fortunei 近畿地方以西の日本列島、朝鮮半島南部と済州島、中国東部から南西部、台湾に分布。平地や低山の森林に生える。ヒトリシズカによく似るが、葉は対生し、葉が開いてから開花すること、雄しべ(葯隔)が長く1cmほどある点などで区別される。 フタリシズカ Chloranthus serratus 日本列島、千島列島南部、中国、台湾に分布。平地から山地の森林や林縁の湿った場所に生える。花穂は2本のことが多いが、栄養状態がいいとふえる。花はヒトリシズカより1か月ほど遅く、2〜3倍ほど大きい。斑入りや青軸のものが知られる。
チャラン Chloranthus spicatus 中国南部からタイの標高200〜1000mの森林に生える。東南アジアで広く栽培され、日本にも江戸時代に渡来した。全体に柔らかい常緑灌木で、高さ30〜50cmの大株になる。花は薄い黄色ですばらしい芳香を放つ。非耐寒性で、最低温度7℃を保つ。
クロランサス・セッシリフォリウス(ガビシズカ) Chloranthus sessilifolius 中国南部の、標高600〜1200mにある森林や低木林の湿った場所に生える。姿はフタリシズカに似るが、より大きく30〜70cmになる。葉は紫色を帯び、花穂が垂れ下がるのが特徴。耐寒性はあるが、凍らない程度に保護するのが望ましい。
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2017年09月11日
ビデンス(ウインターコスモス)の育て方・栽培方法 育て方のポイント 栽培環境・日当たり・置き場 日当たりと水はけのよい場所に植えつけましょう。秋まきしたものは、冬は南向きの日なたなどに置き、強く凍らせない程度に防寒しましょう。庭の水はけの悪い場所に植えつける場合は、盛り土したり腐葉土を混ぜたりして、まず水はけをよくします。 水やり 鉢植えでは、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりしましょう。庭植えでは水やりは、ほぼ必要ありません。
肥料 鉢植えでは4月から10月に、緩効性の化成肥料(N-P-K=10-10-10)を施します。1回に施しすぎないように注意します。庭植えの場合、肥料は特に必要ありません。 病気と害虫 病気:特にありません。 害虫:アブラムシ、ハダニ 4月から11月、アブラムシが特に新芽に発生しやすいので、よく観察して防除に努めます。 成長期を通して、ハダニが発生します。特に高温と乾燥が続く夏に発生が多くなります。水やりのたびに、葉裏にも水をかけると発生が抑えられます。
用土(鉢植え) 赤玉土(中粒)5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土など、水はけのよい土を好みます。用土にリン酸分の多い緩効性の化成肥料を適量施してから植えつけます。 植えつけ、 植え替え 多年草のなかでも、地下茎でふえる種類は、株分けを兼ねて毎年4月から5月に植え替えると、よく育ちます。
ふやし方 株分け:毎年4月から5月の植え替え時に株分けできます。掘り上げた株をノコギリガマで切るか、スコップでざっくり切り分けるとよいでしょう。 さし芽:4月から5月、充実した茎の先端をさしてふやすことができます。 タネまき:9月から10月、3月から4月にタネまきができます。一年草のタイプを秋まきした場合、霜よけをして冬越しさせ、霜が降りなくなったころに、庭や鉢に植えつけましょう。
主な作業 花がら摘み:5月から1月の開花中、花がらをこまめに摘みます。 切り戻し:晩秋から咲くグループの品種は、日が短くなる9月から10月に切り戻すと、切り戻し後に発生する新芽がすぐに花芽になり、コンパクトな草丈で咲かせることができます。
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2017年09月11日
ビデンス(ウインターコスモス)の基本情報 学名:Bidens その他の名前:ウインターコスモス 科名 / 属名:キク科 / センダングサ属 特徴 ビデンスは、黄と白の花を咲かせる品種がほとんどですが、ピンク色の品種も流通します。草丈が低い這い性の品種は、ハンギングバスケットに仕立てたり、花壇の縁取りに適し、草丈の高い品種は、花壇の後列に植えると背景として美しいものです。なお、草丈が高く晩秋から咲く品種は、9月から10月に1回切り戻すと、草丈を低く咲かせることもできます。
ビデンスは、200種以上が世界に広く分布しているキク科の植物で、特にメキシコに多くの種が自生しています。日本の道端に雑草として生え、タネが衣服につくアメリカセンダングサもビデンスの一種の帰化植物です。 春まき一年草、もしくは秋まきの二年草、または凍らせない程度の防寒で冬越しできる多年草で、夏に咲くグループと、晩秋から初冬に咲くグループが出回ります。 晩秋から初冬にかけて咲くタイプは、霜が降りるようになったら、明るい室内に取り込んで防寒すると年が明けても開花し続けます。どちらのグループも日当たりのよい場所を好み、やせ地でもよく育つ丈夫な植物です。
種類(原種、園芸品種) ‘イエロー・キューピッド’ Bidens laevis ‘Yellow Cupid’ 晩秋から初冬にかけて咲く高性品種。黄色い舌状花の先端に、白い縁取りが入る。冬越しさせるには、凍らせないように防寒が必要。9月から10月に切り戻すと、コンパクトに咲かせることができる。
‘アイボリー・ホワイト’ Bidens laevis ‘Ivory White’ 晩秋から初冬にかけて咲く高性品種。乳白色の舌状花をもつ。耐寒性が強く、防寒なしの庭植えで、冬越し可能な丈夫な品種。花つきはあまり密ではない。 ‘ゴールデン・アイズ’ Bidens aurea ‘Golden Eyes’ 秋まき、もしくは春まきにして育てる一・二年草タイプの黄花品種。細かく葉が切れ込む。
‘ピンク・ハート’ Bidens aurea ‘Pink Heart’ 晩秋から初冬にかけて咲く、草丈の低いタイプ。ビデンスには珍しいピンクの花を咲かせ、葉には細毛が密生する。ハダニがつきやすいので注意する。冬越しさせるには、凍らせない程度の防寒が必要。
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